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成人発症インスリン依存型糖尿病の発症年齢分布および臨床像に関する研究

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Academic year: 2021

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198 (75) 氏名(生年月日) 本 籍

学位の種類

学位授与の番号 学位授与の日付 学位授与の要件

学位論文題目

論文審査委員

カワ ゴエ ミチ

医学博士 乙第1153号

平成3年2月15日

学位規則第5条第2項該当(博土の学位論文提出者)

成人発症インスリン依存型糖尿病の発症年齢分布および臨床像に関する研究 (主査)教授 平田 幸正 (副査)教授 出村 博,羽生富士夫

論 文 内 容 の 要 旨

目的 従来,小児期発症インスリン依存型糖尿病(IDDM) の報告は,日本においても数多くなされているが,成 人発症IDDMの報告は極めて少ない.そこで,その臨 床的特徴を調べる目的で,20歳以上の成人に発症した IDDMを,若年発症IDDMおよび成人発症インスリン 非依存型糖尿病(NIDDM)と比較することとした. 対象 対象は東京女子医大糖尿病センターにおいて1984年

から1988年の5年間に新たに登録された成人発症

IDDM92名であり,IDDMの凸型診断はWHOの基準

に準処した.比較する対照は,同期間中に同センター で登録された20歳未満発症IDDM 124名および20歳以 上発症NIDDM 8701名である. 方法 成人発症IDDMの発症年齢分布および男女比は,成 人発症NIDDMと比較し,家族歴,発症前の肥満の有 無,糖尿病発見時の臨床症状およびインスリン使用量 は,20歳未満発症IDDMと比較した. HLA抗原タイ プについては,従来報告されている15歳未満発症の日 本人小児IDDMと比較した. 結果 成人発症IDDM 92名の発症年齢分布は,20歳代63 名,30歳代15名,40歳代8名,50歳代6名および60歳 以上0名であった.さらにこの92名の男女別(男/女) は,36/56名であり,年齢別にみると,20歳代24/39名, 30歳代9/6名,40歳代2/6名および50歳代1/5名であり, 30歳代を除き20歳代,40歳代,50歳代では女性が多く, 40歳以降は年齢を増すほど女性の比率が多ぐなった. これに対し,20歳以上発症NIDDMの男女別(男/女) は,5471/3230名であり,年齢別にみると20歳代235/205 名,30歳代921/399名,40歳代1697/768名,50歳代1665/ 919名,60歳以上953/939名と男性が多く,特に30歳代 および40歳代では男性は女性の2倍以上となった. 成人発症IDDM 92名を20歳未満発症IDDM 124名 と比較すると,臨床像では,成人発症群に診断時ケト アシドーシスが有意に多かった(pく0.01).しかし, 家族歴,肥満歴および体重kg当りのインスリン使用 量に有意差はみられなかった. また,上記成人発症IDDM 92名におけるHLA抗原 タイプの頻度をみると,DR2は低く,DR9は高く,こ

の点は日本における従来の小児IDDMの成績と一致

した.しかし,小児IDDMに多いとされるAw24,

Bw54, DR4は非糖尿病老に比べ差がなく,小児IDDM と異なっていた. 結論

成人発症IDDMの特徴として,その症例数が

NIDDMとは逆に,加齢とともに急激に減少し,.女性 に多いこと,若年発症IDDMに比べ,ヶトァシドーシ スによって診断される頻度が高いこと,小児IDDMの

特徴の1つとされるHLA-Bw54とDR4の頻度が高く

ないこと等が示された. 一808一

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199

論 文 審 査 の 要 旨

インスリン依存型糖尿病は,従来若年型糖尿病といわれていたもので,発症は若年者に限られると考えられ, 成人発症インスリン依存型糖尿病について,わが国では,まとまった報告はなかった.本論文は,本邦におけ る成人発症インスリン依存型糖尿病92名についてその特徴を明らかにしたものであり,臨床的,学術的に価値 のあるものと認める. 主論文公表誌 成人発症インスリン依存型糖尿病の発症年齢分布お よび臨床像に関する研究 東京女子医科大学雑誌 第60巻 第12号 1026-1035頁(平成2年12月25日発行) 副論文公表誌 1)ケトアシドーシス(DKA)で発症し,血中水酵 素の遷延性高値を示した成人インスリン依存

型糖尿病の1例;自験DKA25症例における

膵酵素異常の検討 糖尿度 33(10):823-829,1990 2)30歳未満糖尿病患者における血中Pancreatic

Secretory Trypsin Inhibitorについて

東女医大誌 57(7):723-728,1987 3)β、選択性β遮断剤治療中に心停止を起こした 自律神経障害を有する糖尿病患者の1例 東女医大誌 57(5):367-372,1987 4)糖尿病のみで高血圧を認めなかった褐色細胞腫 の1例 代謝 19(8):73-79,1982 5)膵臓のecho levelと膵内分泌機能の関連につ いて一糖尿病患者における検討一

超音波医学第48回研究発表会講演論文集

13 (Suppl 13):715-716, 1986 6)尿蛋白,高血圧を伴わない糖尿病患者における 微量アルブミン尿一2年間の経過一 束女医大誌 57(8):875-880,1987 7)糖尿病患者における血漿β一Thromboglobulin 濃度とPF-4濃度の臨床的検討 東女医大誌 56(6):453-461,1986 8)糖尿病状態における甲状腺ホルモン濃度の変化 東女医大誌 56(8):623-630,1986 9)尿蛋白陰性インスリン依存型糖尿病における尿 中N・Acetyl-Beta-D-Glucosaminidaseの臨

床二二義一Beta 2-Micro-globulin, Albumin

との対比一 糖尿病 29(11):995-1000,1986 10)血小板ペルオキシダーゼ反応によって急性口上 芽球性白血病への移行を確認した原発性骨髄 線維症の1例 臨床血液 25(3):352-358,1984 一809一

参照

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