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小学校における特別支援教育コーディネーターの活動内容に関する事例分析 ―「連絡調整」機能に着目して―

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Academic year: 2021

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小学校における特別支援教育コーデ‘ィネーターの活動内容に関する事例分析 ー「連絡調整j機 能 に 着 目 し て -学 校 教 育 専 攻 学 校 改 善 コ ー ス 森 本 真 紀 1. 研究の目的 近年、障害のある児童生徒を巡る教育事情は、 対象児童生徒数の量的な拡大と、対象となる障 害の多様化による質的な複雑化も進行している 状況にある。 このような中、平成

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月に公表された 『今後の特別支援教育の在り方について(最終 報告)~では、特別支援教育を推進するキーパー ソンとして、校内に特別支援教育コーディネー ター(以下コーディネーター)を設置すること とした。さらに、平成 16年 1月に、いわゆる 「ガイドラインJを示し、今後、障害のある子 ども一人ひとりの教育的ニーズに対応していく ために、校内外におけるより一層の連携を必要 とし、そのために、コーディネーターは、「校内 の関係者や関係機関との連絡調整Jを図ること を主な役割とした。 本研究者は、 Z小学校に入ってAコーディネ ーターの活動に直接触れてきたが、「連絡調整J と、それ以外の活動との境界があいまいで、校 内の教職員や、保護者、校外の関係機関との「連 絡調整」がどのように実践されているのかは、 容易に把握しにくいものであった。 2. 研究の課題と方法 「ガイドラインJや関係、文献を参考に、コー ディネーターが果たす校内の関係者や関係機関 との「連絡調整j機能の項目を次のように設定 指導教員 佐 竹 勝 手 I j した。 ① 校内において、教職員間で情報を共有化 するロ ②保護者や学級担任と他機関との橋渡しを するロ ③巡回相談員と相談者間の調整をする。 ④支援内容に関して保護者や教職員へ連絡 する。 ⑤すべての保護者に対する広報活動をする。 ⑥「連絡調整jのための児童の実態を把握す る。 そして、研究課題は以下の3点とする。 ①上記の項目に照らして、 f連絡調整jについ てのコーディネーターの活動の実態を検証 する。 ②コーディネーターの「連絡調整j機能をと らえにくかった原因について分析する。 ③コーディネーターの「連絡調整jの今後の 在り方を探るD これらを検討するために、研究方法として、 以下の 5つを実施し、より多角的にコーデ‘ィネ ーターの f連絡調整j機能の分析を行うことと した。

:

Z 小学校における特別支援教育コーディ; ネーターの活動調査 j j② Z小学校実施による保護者へのアンケ i ト調査の分析

i

!③ Z小学校実施による教職員へのアンケー! ト調査の分析 -i :④ Z小学校における通常の学級担任へのイ!

!

ンタピ、ュー調査 j⑤特別支援教育コーディネーターへのイン

i

l タビューの実施 ; L⑤国や地方レベルでの資料収集

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-36-3. 研究の結果と考察 調査対象校であるZ小学校の現状を見ると、 担任によってはコーディネーターとの連携がう まく図られておらず コーディネーター自身が 児童への直接的な支援を行ったり、保護者とも 強し1連携を図ったりしていることがわかった白 そして、コーディネーターと連携している担任 や職員との話し合いは、ケース会議で話し合わ れることはあっても、その情報が校内委員会や 職員会にまでは流れていない状況がうかがえた。 Aコーディネーターの特徴としては、巡回相談 員は活用せず、自身が、その役割を補っている ことと、大学院生という新たな支援ツールを開 発し、「連絡調整Jを図りつつ、児童への支援を 行っていることである。 この現状より、「連絡調整Jに関する問題点 とその原因について、考察した。 (1 )コーディネーターと担任との連携がうま く図られていない。 《原因》 ・コーディネーターと担任問で、「連絡調整j機 能についての認識のズレがある。 -校内における年齢・経験・意識等、複雑な教職 員関係がある。 ・コーディネーターに関係機関と直接コンタク トを取る権限が委ねられていないD (2) ケース会議での話し合いが、教職員全体 に行き渡らない。 《原因》 -ケース会議と校内委員会や職員会との連携が うまく図られていない。 -忙しいことから、話し合う時間や機会を確保 できない -教職員全体や担任個々の指導・助言に関する コーディネーターの責任が明確化されていな し1こと。 ( 3) コーディネータ一本来の活動以外の活 mtJに多くの時間を費やしている。 《原因》 ・巡回相談員の条件整備が十分でない。 " Aコーデ、ィネーター自身に巡回相談員の活動 を補えるだけの力量がある。 -担任自身が、対象児童への支援に十分手が回 らない。 以上の結果を踏まえて、通常学級の担任が、 児童への支援方法を考えていく主体となり、コ ーディネーターが本来の活動に専念できるよう な条件整備が必要である。それを具体的に示す と、以下の通りである。 ①担任自身が児童への支援に対する意識を高 め、コーディネーターを活用していくため の力をつけるような研修の充実。 ②巡回相談員等コーディネーターを支える機 関の整備。 ③教職員全体や担任への指導・助言に関する コーディネーターの責任の明確化。 ④コーディネーターが学級担任も受け持つ場 合は、複数で学級を経営することができる 配置をしたり、校務分掌上の役割を軽減さ せたりすること。 4.今後の研究課題 コーディネーターの実践に関する研究課題と して、以下にその主な内容を挙げる。 ① 「連絡調整j以外の在り方 ②校内委員会におけるコーディネーターの役 割について ③障害の知識等を十分有していないコーディ ネーターの活動の在り方 円 i 丹 、 U

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