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高速エレベータの振動と騒音

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(1)

高速エレベータの振動と騒

Vibrationand

NoiseoftheHigh-Speed

Elevator

健*

Kenlcbirytユ 高速エレベータにおいてほ, ゴE 日

護**

Y凸go Maruyama

来F)ごこちの良いことが重要な要素で,このため振動と騒音の小さいことが強 く繋まれる0高速エレベータで問越になる振動および騒音は,エレベータの高速化に伴って生ずるかごの横振 れ振動・エレベータの起動,減速時に発生するかごの縦方向振動および機械室で発生する電動機関係の磁気音 ヤシーブのハンマリング音が昇降路を伝播してかご内に反響して発どじする騒音などである∩ 本稿はこれら振動と騒音を解決するために行なった実験および押諭的結果を述べ, 性能向上への方向をホしたものである。

】.緒

日 高級エレベータにおいてほ,建築物自体が完全に防振防音処耕さ れている場合が多いので,これに見合うか,またそれ以上に振軌 騒音が小さく,かつエレベータとしての乗りごこちの良いことが要 求される。 高速エレベータは,駆動系にギャレス直流電動機を用いているの で,振動,騒音が小さくかつ乗りごこちの良いのが特長であるが,そ れでもなお若干の振動,騒音が発生する。これらのうち,かご内騒 音は60ホン(B特性値)以下,かご走行に伴う構振れ加速度は10Gal (1Gal=1cm/s2・g)以下にしている。 これらの値は,エレベータを荷役運搬棟械の一部として見るなら ば非常に小さい値であり,慎重な設計,入念な調整および徹底的な 実験研究を経て,はじめて達成できたものである。以下本論文にお いて,これら振動,騒音の理論的解析とその実際的防1ヒ法について 述べることにする。

2.かご内騒音防止法

2・lエレベータ昇降路の音響特性

機械竜で発生する騒音は大きく分けて

(a)電動機およびMGからの100c/sを中心とする磁気音 (b)シープにロープがはいるときに生ずるシープのハンマリン グ音 (c)電動機のブラヅシ音 などである。 このうち(b)ほロープ油による適切な処掛こよってかなケ)低減す るが根本的に無くすことは困難である。一般に高周波音ほ昇降路内 を伝播するうちに減衰するので,低附床に行くにしたがって音圧が 減少する傾向がある。しかし伏周波斉ほ減衰性が悪いため昇降路内 をよく伝播する。 このためときどきエレベータの走行に伴って低周波の音圧変動が 周期的に繰り返される税額が現われる場合がある。この現象につい て考察を加えてみよう。 エレベータ塔内は,一般にコンクリート壁よF)なっているので近 似的に音波の完全反射体である。,第1図のごとき断面をした昇降路 を考えると,これほ音響的には弟2図のように,かご部MN断面が 走速で卜Fに移動する音響管と考えられる。 エレベータ走行に対して,∬十y=エ。-んが成話する。昇降路入11 L点およびかご天井部M点の音圧ほ,エレベータ走行に伴い音響イ ンピーダンスが連続的に変化するので,周期的に変動する。 * 日立製作所日立研究所 ** 日立製作所水戸丁場 %ニ/シン/〃シシ肋 ′/ ノ/ 機械1ミ 港卜恍 ン1 l l W ′て/] / ノノ / シ ン l l l l l ごかご l l † H l ニイ / /

i;;呈子;い

l F :杉 今後の高速エレベータの 音源 S M M M N Z S Z S 機械室と昇降路のすき間

T+。+

h-1トTご⊥

-# 昇降路上部 立□ 部 酢 ご 降 力 昇 rかご部MNが_1二下に定速で移動する〕 エ0: 昇降路全長 Jo:か ご ム,エ2: 昇降路入口の入射波および反 射波 ルrl,ルー2: かご天井部の入射波および 反射波 第2図 エレベータ昇降路を 第1図 エレベータ昇降路断面図 等価に置き換えた音響管 アw,ルrlをそれぞれM点における全音圧および入射波音圧の実効 値,P⊥,エlを同様にIJ点における全音圧および入射波音庁の実効値 とすると,伝送系の理論よi)(1) 粘= 2Z〟 ルrt Zl十Z∧ケ アん 2Z上 上1 Z2+Z上 Z▲、∫=7Z。 Zん=ノZL

Zl=号

z。=Zo ̄ 5。 ろ、=J)C ここに 桝・tanβJいtanβ∬-1 桝tanβ∬+tanβん (1) (2) (3)

ミニ竺チ_≡ニヱ竺聖ヱ+翌竺竺三)

tan紳・(1一朗tanβいtan紬)+

(tan桝警)

..(4) (昇降路の特性インピーダンス) (昇降路内かご通過部の特性インピーダンス) (空気の固有音響インピーダンス) ..(5)

(2)

434 昭和40年2月 符引£次のとおりである。 ノ:虚 数 棉 位 ∬:NO聞の距離 y:LM間の距離 J:MN間の距離 +一L (かご下端とビット間の距離) (矧埠路上端とかご卜端間抑離) (かご高さ) Sl:昇降路断面積 52:昇降路晰而隈-かご断面桁 ∽:両 横 比(=Sl/52=Z2/Zl) β:位 相 定 数 (=川/C,川:音波の角速度,C:音速) P:窄塙の減摩 (1),(2)式に(3)∼(5)式を代入して,Ⅰノ,M∴ミミの斉川比(入 射音圧と全音圧の比)を求めることができる(二)ス=tanβん,/ト=tan β(エ0-Jo)をパラメータにすると,lノ,Mノ∴ミの再任比は,それぞ才tス およびス,/∠の値で異なってくる.∴試ムにかご仰の瑞柱がl巾端開の条 件で共鳴する欄波数の弄および反共鳴する音の場合,ス=0およびス =∞についてⅠノ,Ml■丈の音圧比を.汁侍した紡果をホしたのが第3図 (a),(b)である。 一方実験的に,機械室において音波を放射してL∴ミくで音旺変動を 測定したが,その代表的オシログラムを第4図にホす‥ こオLより即 論値と実験値がはぼ一致の帆如こあることがわかるr-; 以上の計臥fゴよび実験よi)明らかなように,機械弓ミで発′卜する低 周波音は,昇降路を平面波として山番し,エレベータ走付こ伴って 共鳴,反共鳴を繰り返す「.これらの芹は,昇降路内部の吸音力が′+、 さいので,ビルドアップする似17Tlがある。特に低騒音な要求される

:ご二三二芸

MJ▲∴J)打什′な軌 2

串1

2 3 4 5 2汀  ̄Jx (.。)′ト0ソ鳩Jナ 2

孟lぎ1

M巾ン十肘t食刺 ⊥+ ⊥_⊥ 2 4 6 2

叫1

\ 4 6 一βx l一小ノj一群l三食刺 \ 4 (1  ̄  ̄ノブx  ̄ -/ゴx (b)A=∽の場ご㌻ トー定の入射丁川二を仁えたとき,カ・ごの移ヰ加こよる1モ井忙の食倒なノミわす′〉 第3図 j=0およびj=∞の場介のM′たおよびL一缶の芹.忙比 ぎ_ l_ ̄- を 5U差・歩二枚遠f宝筆立  ̄一弓 一〆 〆 ̄ ヽ′ 董 ̄〆 ̄ ̄_  ̄′才一箋  ̄ ̄二蛋 ̄も=三 ‡ず -、 ̄ ̄- モーぎ≠て= -‡ ̄ ̄≠■三吉■ ̄≠ ′_ノ■、駕_】 ‡ ・‡⊂ま 弐弓仁  ̄t f ̄ __i 書 l ̄ V ■  ̄\才 ノf ̄ 事 巨; 事′ f  ̄葦  ̄.≒f ‡空 蔓■ ̄ ぎ li 套 圭■ .=阜_■ ぎ ■ Y耳ニーミ_類 云 ‡ .ざ・詩乃 ̄-_一仙 -- ̄綴 _′、 ̄fス 琴 _: -′-ヌ ̄■ ̄ ̄箋-≡′掛 ミ・ =i〆_ ノ f・・ ̄\ ̄ 盲  ̄ ̄王 ̄′≧・_f \ -\ ∫ ≠l ≠ ■ 式 l〆 1 f i ‡爪I ̄ ̄ 才 ̄ 「芸ぬ V 己顎 '「タ l:> 】提 ‡メ ̄ ̄ 亡′> -†l l壬  ̄ぎ 手 一書 l .72rⅥ も8さm叫 〔第3岡(b〕の計馴直とほほ同傾向をホす) 第4図 機械宅よf)95c/sの純斉をスヒ■-カで放射した 場介,L点で測左し′た再拝変動

/

hl 第47巻 第2-リー 表面材 ご--①心付 純弾作l粥 M

巾1七√すの間にある(争屑のせん断変位を利用して減衰を得る構造) 第5岡 粍・劉生層を用いた対称形5層サンドイッチほりの構成 場介には,珂降路の一部分に吸音屑を用いることが有効である。 2・2 エレベータかごの防振構造 かごlノ淵いこ発′卜する$轟音は,発生源がどこにあ7)ケとも,かごの 粒振動によることは確かである。したがって,外部の振動,騒音源 をできるだけ小さくする必要性があることは、■う然であるが,場合に よっては,かごの板構造に検討を加えることが必要となる。 現在一般iこ軌、られているかごは,軸鋼板,アルミ板などに意匠 効果をねらったものであるが,これら材料は,振動の立場から見れ ば,内部摩擦が小さいことおよび質量効果が小さいため,きわめて 振動に対して鋭敏である。 こけ考えiこより,R立製作所では「iう.に振動,騒音のみならず,畔 蔓性,点庁などの条件も考慮して,ボード材をl勺装にしたかごを実 ノーJ化し効米を上げている。′また防振,防音性と軽量でこわさの大き トニとを帖長とする他の構造についても研究しているが,このうち 椚判割田を肌、た対称形5屑サンドイヅチ板についての研′究を紹介 する(2)(「 この構造ほ第5図に示すような構成をしでrゴり,比較的こわいJ山 村に表面材を粘弾性僻を介して結合したものである。①,②および (ニカ煩が完今にこわい材料で@屑がせん斬変形をしないとすれば,サ ンドイッチ板のこわさほ原人で,減衰は糾掛克メソ/ミーの内部減衰 の和になる〔、もし(至)傾が粘弓判年休(Visco-elastic Material)であり, せん晰変形をするなF)ば,こわさは前の場介より低下するととも に,サンドイッチ板としての減衰は,粘弾性屑がせん断変形すると 前石よりかなり大きくなる。 この場糾一円題となるのは,板の寸法が大きくなるにしたがって, せん断効果が′+、さくなることであf),小さい試料での減衰効果をそ のまま大きいかご枚に期待するiこほ,掛ここわさの人きい仕切りを 入れることである。 板が人きいときほ,什切り効果とともに,粘弾性屑のこわさを小 さくすることが効果的である。これを具体的にホそう。 / ̄ G2

忙J、′■一元コヱ三二/∼=j

ノ弓・=βけ・ゐ2 βl・カ昌0 ‥(6) なる2仰の無次元パラメータを噂入する。 二こに J:板 の 長 Cご:柑弾性憐のせん断剛性率 El,E2,Eごう:①,②および④屑のヤング率 J】,ん,†∼:(れ〔計臼よび〔郭例の口己の「ト■.7二軸まわりの慣什モ ーメ ント カ】,んご,ゐごう:(′i),(ラ)およぴ(釧讃の惇さ 力ルカ洲:サンドイッチ板のし卜、二/二l掛か仁)(カニ㌻ゴよび(訓肖の中 ̄在 l帥までの距離 ただし

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二川ご∴■(f・・∫鮒…ソニヰく州‥‥甥′㌻)

ぐただし,ノラ=β0・カ2/β1・/J30,ち・2=1.0,ゴミ向柑および心fすのl人川;倒射上考えていない) 第6図 サンドイッチ仮のこわさ比とサンドイッチ板の損クモ率り。の【判係 葬る図は各種の境界条什に対L,こJ)さ比β.ノβ。(糾弾性僻がこ わくてせん断変形しない場合のサン′ドナッチ板のこわさβ-}と粘弾 性層がやわ仁Jかくせん断変形する場介のこわさ凡の比)を横軸に, サンドイッチ板の損失率り♂を縦軸にとった場合の関係閃である。 ただし粘弾性僧の損失率りェ=1.0とした場合である。本図に参考の ため実験データを記入した。 これら計算結果を利月+して5僧サンドイッチ倣の【わーじ作を行ない, 同時にJb材としてハニカムを便川した場合についても検討して いる。 2.3 かごの横板れ(こぅ) 高層建築になり,レー′し・スパンが長くなるにしたが/1てレー′L 据付がむずかしくなる。もちろん十分な時間と手間をかけれは レ ールの据付は完全iこ子fなえるが,これはかえって経折1生を阻`害する のであるところで衷協し,多少のレール接合部の不完全さほ,かご 防振構造によって逃けるのが合理的である。 現在は,レール掘什ほ十分慎重に行ない,かつかご防振構造によ って,エレベータ高速運転中に生ずる供プJlrりの振動加速度を全払帖 で10Gal以 ̄卜に押えている。 (a)横振れ発生原閃と横振れの許容値 供振れの発生原囚は,レール継l_】にあることは明らかである が,微小な継トほ】;の凸凹によるか,それとも継l_1部でレール・ク リップなどにより抑えられるためのそりによるものか議論された が,いろいろの条件を変えた実験の結果,ガイド磯構の特性と関 連した問題であり,一概にいずれかと結論できない複雑な現象で あることがわかった。 かご槙振れの許容値は,横板れ臼体が過渡的な現象であるため 決定しにくいが,車両関係のJanewayの乗心地曲線および鉄近 接術研究所のIll一線を参考にして定めた。これを弟7図に示す。 エレベータで問題になる供振れの振動数は,ほぼ4・∼20c/sの nU (UO ハリ 21 2 ニ。望 璧望心髄繋き一∼璧蟹 0.8 中仙二りjる拝ミ心地繰放1ノ】llト線 / 工+ベ ータ(二叶才 ̄る排紙れ/「糾才ミ咋 4 振 動 数(.し1勺) 20 第7図 車両に対する乗心地他線とエレベータの 横振れ許容限界値の比較 ノノ∵ノ///リ/∵′り∴∴//シ∵///リ k‖

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一般にかごの防振支持法としては,床面に防振ゴムを配置する

ノノ法が採用されているが,支持のバネ定数が比較的かたいため, かたい感じの振動が発生する。支持のバネ定数を低くし,同時に かご本体のローリングを防ぐため,かごの上下に対称に防振ゴム を配置する対称形非達成支持法を開発し特許出願中である。 この域合のかごの振動系を弟8図に示す。ただしこの場合,ガ イドシューとガイドローラによって摩擦作用が根本的に異なって くる。すなわち前 ̄如こ対してはクーロン摩擦,後者に対してほ粘 件摩擦が作用する。 従来の防振法のように,かごが床下の丸から支持されると,横 ノルJの加振力により,垂心の並進運動と重心まわりのローリング の‥†りブが充生する。非達成支持法により,固有振動数の高いロー リングを防l上二できるので,それだけ横振れ加速度を小さくでき る。非達成支持法としては,高級エレベータで採用した対称支持 法とともに,斜支持法があるが舶老のはうが実機に適用するのが 熔妨である。 (c)対称形非速成支持法を使用した場合のかご床の過渡振動の 解析 エレベータかごに対称支持法を採川して,ローリングを防いだ 場合,横振れに対しかごほ2白山度系となる。レールが段ちがい (ステップ人加こ糊当)および半周期正弦波になっているところを エレベータが走行する場合に,かご床が受ける過渡的加速度の値 をアナログ・コンピュータで計算してみた。得られた波形の一例 を第9図に,これをまとめた計算結果を弟】0図(a)・∼(d)に示 す。何回におけるfチ]-せは, (り′り (れヱ○ (〃 かごわく組.,すなわちスリソグとガイドシューの バネ系の合成した系のl占t有振動数(rad/s) かご本体の固有振動数(rad/s)

二1欄朋正弦波入力の等価振動数で山=打/丁で表わ

される。ただし,丁は人プJの継続時間である 月:わく組の等価質量桝.とかごの等価質量桝2の比で /J 尺=∽ヱ/〝甘1 わく組のみの固有振動数(山1とかご本体のl占l有振 動数山,乙2との比レ=仙エ2ル瀬1 等価振動数似とわく組の固有振動数仙りの比,/∠ =似/帆▲1

(4)

436 昭和40年2月

チ.もI 第9図 アナログ・コンピュータによるかご横振れの解析

(叫)

里ソ「溝普選心糾高岩中 Q 0 ハU O O 2 =史鄭キイ 勺 0 (U ハU ハU O 2 さ樹〔トイ 勺

、士封恐劃封叫軌割可‖り

1 2 3 4 /J=+L川¶1 R=1.トニ1.46 (aJ /1子・・ゾノ\り JJ計削白二 200 100 cl勺 200 100 1テ ′7人.JJ 2 3 4 /ド+空▲・「り¶1 R二1 ん丁2.53 (■b) ステ 1 2  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄一 ̄/J R=7.1,L二0.52 R二7.1レ=0.9 (c) (d) (々,レ,〃およぴdをレえ才=よ加速度の最大値が求まる) 第10図 段ちがい(ステップ)および半周期iE弦波入力変位 に対するかご床加速度の計算値 第10図ほ,/Jとα/d(かご床の受ける加速度全振幅の最人値rf をレールの段ちがいの大きさまたほ半lリ径のくば克の抹さdで.判 った値)の関係を示したものである。この図より,半周期正弦波 入力に対するαの値は,2自由度系のため/上,ガおよぴレの3仰 のパラメータで変化し,その様相は複雑であるので,段ちがいに 対する値を参考にしこれを・ ̄卜Lとして変化すると考えるよりほか プノゝ 自l和 第47巻 第2号 第11[対 新しい防振機構を右する力 ̄イドシューすべり †▲がヒンのまわりにl叶転=在なることおよび側†_Iてをコ ムの址縮により与えることを精良とする ない。 実際に近い〟=1,レ=1.46の場糾こおいて,レーー′しの 段ちがいを1mlllとすると,策10図(a■)よF)α=12.5 Galを得る。段ちがいほ実際の施行においては0.1mln の付近であるので(1′=1・25Gal付近になるはずである。 しかし以前にほ,レール継ト】の局一部的段ちがいまたほ くぼみを0.1mm程度に修止してもなおかつ10∼20Gal の債振れが発生Lて困ったことがあった。上述の理論計 算からでほ,このような人きな加速度が発生することは ナ愁できない。 この現象は種々な実験により,従来のガイドシューに 構造的欠陥があるためであることがわかった。すなわち 従来のガイドシューほ,レー′しに対し直線変位しかできず,かつ シュー部とl占1定部にほめ介し、邦があり,この部分が大きな静摩擦 力のもとにあるため,レール継「二1部を中心として存在するレール の大きな田はミー)Fこ迅速に応答できず,急にある所でシューが動き 出す一種のジャーク的運動により,大きな加速度が発生すること がわかった。 この火点を除去するために,シューをピン支持して回転自在に しかつ機械的ほめ合い部をなくした新しい構造のガイドシューを 考案して実機に適川し好結果を待た(4)。この構造を弟11図に示 す。 (d)ガイドローラを使桐する場合のかごの横振れ 1501--/min以上の高速エレベータには,ガイドローラがガイド シューに変わって用いられる。これはローラのほうがシュー形よ り蜂擦の′トさいことと芹が小さrくかつ債振れが少ないためで ある。 しかし,ローラに帖心がある場合,またはレールへの面任を過 人にしてローラのゴムl三1体がひずみ,ト席…サイクルの振動勒振力 が発生する場糾こほ,かごに横板れを生ずるので注意が必要で ある{ニ この状態において,エレベータ速度を叶変にするとIq憶速度が 変わり,このサイク′しがかご系の固有振動数に一致するとかなり 人きな横振れが発生する。しかしこの場合においても,構振れ自 体が定常的振動であるので感覚上小快感は少ない。一般のガイド シューの街撃的な供振れと比較して,これがローラ形の大きな特 長の一つである。 2・4 エレベータ起動特性に及ぼす摩擦の効果 直流エレベータは,加減速がP ̄j滑なことを第一の特長とするが,

(5)

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第12図 ガイドローラとカ、イドシューの加速度曲線の比較 実際にほ高価な速度制御装揮を悼川しないときまたはこれらの作川 が十分でないときには,多少の振動が発工【÷する。 ここでほ,起励時においてかごの縦ガIJり加Ⅰ速度波形に月且われる払 動的現象について若1二の考案を行なうことにする。かごとつりあい おもりの重量差を検化するfi荷装檻が作動していない似合について 検.言、1を加える。 (a)巻上電動機の軸受の種類による起動年制牛の変化 起動時は,電動巻l二機の軸受の摩擦の三彩禦が人きいので,巻_ヒ 機軸受にプレーンベアリングを採用するかころがi)巾1t受な採川す るかで加速柑生が興なってくる。 プレーンベアリングを使用する場合におし、て,最も問題になる のは,軸受摩擦がエレベータの休1t二時間によって安化することで ある。この場合,連続運転時にごおいてほ軸受摩擦が′+、さいため, 正全員荷時(正員何とほ電動機回転方向と通力向の申ニカ∫与荷をい う)において,反転現象(ブレーキ開放と川和こ巻_卜機がエレベ ータ進行力向と迫力向に回転すること)が,£与全員イ卿寺(≠与壬1何 とは電動機匝l転方向と同方向の重力負荷)におし、ては,ナ1奄び出し 現象(ブレーキ開放と同時に巻上機がエレベータ遊子J方向に州転 すること)が発/Iiしやすくなる。これに対して,エレベータ休l卜 時間が長くなると,軸受摩擦が人きくなるため±全f絹;fに対して 反転現象がなくなるとともに,静摩擦から動摩擦へのユ激な変化 により,起動直後に大きな加速度変化率が規われる(ノ ー九 こ/)がi)軸受を採用すると,軸受摩擦が小さくなるので 休王ヒ時間に関係なぐ附こ同じ加速特性な得ることができるu その 反面アンノミランス負荷に鋭敏になるので,いずれの軸受を抹JHす るかは制御装揖との開陳で決定されねばならない。, (b)ガイドローラとガイドシューによる起動矧壮の変化 ガイドローラほすべり形より静摩擦,動摩擦とも小さいので, 高速エレベータでほ,ガイドローラな用いるほうがtJJ椚な加速恥 性を得ることができる。ローラとシューによる加速比な比校した オシログラムの一例を舞12図にホす。無自称上二昇時においては, 明らかにローラの加速度のほうが=滑であり,シューのほうは振 励が発生している。無負荷卜降時においてはともになめらかな加

敷 饗 掛 せ エロ I β。 (l一人)I 卦ト 壷 璧]掛 .\ ふ l [l 叫 .\ 岳 l

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D で、 l 0 か二j勧告\・ (1一入)f -f 〃。 ーたたし_かご加速蛙〃)勺-こ人きい域r‡の特什ノ 第131ズlカ、イドシューの非線形摩擦特性 速度む′+ミLているしノ 無fTと何+二川時のように加速度が人きいとき, 437 ン ニL】 ̄ の場合に振動が発生することについては次のように.吉見 †リjできる。すなわちシューのかご速度に対する摩擦力 牛帥巨が舞13図のような鼎想的非線形摩擦特性を有す ると近仙「1勺に振起できるので,かごが急に動き附すときにス′な る力がステップ状に作用するからである。 こJLをさF,に明らかに示すためにかご速度むとワイヤロープの 伸び∬の位f日面を加加速度110cm/s3の設計値に対して揃いたの が第14図である。かごの運動はス>0の場合振動的になり,ループ を抑く軌道となる。かごの運動を表わす状況点Pが不感帯B-B′ から月篭び糾すとき,摩擦が静摩擦から動摩擦に変化しステップカ が作用する。実際的にはスを0に近づけることが振動防止に有効 である∪

3.緒

言 高速エレベータにこわいて問題になる振動と騒音について概説し た。エレベータの高速化に伴って生ずるかごの横振れは,新構造の ガイドシューかガイドローラによって解決されている。 エレベータ起動時iこ生ずる縦振動ほ,電気制御方式と見合った機 26. 4 E ハU 一 1一ハ 2 5 ハ八じ 仇 1八 Br でEU∵′型甲〓・や 1ぐm/ぺ B鳩■卜1澗かイ廿ご汁 P B x ー3 -2 、ト縮みノJ】「・j(mm) 0 1 2 3 一 ′く ̄子、伸びノブ向(mm) (ワイヤローフつ 〃:かご速比 ∬:リー十′ロープの伸縮立 第14L窒1加加速度110cm/s3で ̄F降方向起動した巻上機 に捕られたかごの運動の位相巾L ガイド部の摩擦ほ第13 図にホす特性を有する場合

(6)

438

附和40年2上J

械要素の遠足 とくに巻上機の軸受とガイドの適当な佐川により防 Jヒできることを実験および理論により明らかにした。 かご内騒音の低減のために,(a):おもに空ムミ育として仁王燐して くる騒音については,舛降路の音響特性をほ挺して必要な場合にほ 吸音処押をし,(b):おもにl封体音としてかごに放射する騒音の低 減には,防振構造とともに仮自体を吸振構造処刑することが効別勺 であることを示した。 これらの方法を実際に適用することにより,かごl勺騒音を60ホ 実用新案弟717014号

ン(B紺生)以 ̄ ̄卜にしている。 (1) (2) 第47巻 第2号 参 芳 文 献

C・M・Harris= Handbook of Noise Contl・Ol,2ト2

Mcgraw-Hill) 一柳:機械′学会第42期東武秋期講演大会論文集 [105〕(1964) (1957, No.124 (3)一札 永井:機械学会日立地方講杭全講演前刷集1(1962) (4)実484113(出願昭和31年2月15日)

一V〝

X

ッ ド 従来の三極Ⅹ線管ほ第l囲およひ弟2図に′Jけように,グリッド のサイドロッドとして断面が円形の金属線を用い,サイトロッドを 集束休のサイドロッドそう入溝に入れて溶援することによりグリッ tご'を集束体にとりつけるのが普通であったのが,この場介サイドロ ッドの断面が円形のために山添接の際サイドロッドを山転させる力 が加わり,そのためにグリッド線がたるむということが多かった。 この考案は弟3図および弟4軌こ示すように,サイドロッドとし サイ1ごロット サイトU・ノトそう人几 ′り・ノー

/

盤納 グリソ17 第1L窒l 第2凶 フィラメント 実用新案弟722784号

Ⅹ線管はi軒削仁で使川するので防′竜撃のためには通常防電撃公然 または高圧変圧器とl・1じ容器仙こ入れて悼川するが,このような装 置ではⅩ線管が破損して交換するような場合,分解,組立の方法ま たは絶縁油の浄化方法などが非常にめんどうで,ある得度円熟Lた 専門技術者でないとこのような作業を行なえないことが多い。した がって特に山間僻地などにおいてほ上述のような故障が起こった場 介にほきわめて不便になる。 この号実はこれらの欠【;托ほ般りl徐くためをこ,Ⅹ線放射窓をあけた 金属管球壁下部にソケットの孔に√㌻致する形状の絶縁管球壁を形成 し,この絶縁管球哩の庇仙こフィラメソト端十を設けたもので,こ のように構成することによりⅩ線装置に取りつけまたは交換する場 で†,未熟練老でも簡単に行なうことができるのできわめて便利であ り,またⅩ線管容器が小安になり,軽便にして似り扱いやすいとい う利点がある。 (縞l口) 臼已j 内 山 美 て断曲が松形の金属板を用い,集束体のサイトロッドそう人溝に適 当な傾斜をつけ,このサイドロッドそう人滴内にサイドロッドを固 着したもので,このように構成することによりグリッドほサイドロ ッドを集束体に溶接する際傾斜したサイドロッドそう入溝により緊 張し,しかもその緊張度をほぼ一足にすることが可能であるなどの 利∴\くがある。 (福田)

第3L窒l

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フィラメント 第4凶 和 山 止 傭・尚

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参照

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