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PCIボックス インストレーション・サービスマニュアル

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C120-E329-03

PCI ボックス

インストレーション・サービス

マニュアル

(4)
(5)

Copyright 2007 Sun Microsystems, Inc., 4150 Network Circle, Santa Clara, California 95054, U.S.A. および富士通株式会社 〒211-8588 神奈川県川崎市中原区上小田中 4-1-1 , Japan. All rights reserved.

Sun Microsystems, Inc. および富士通株式会社は、それぞれ本書に記述されている製品および技術に関する知的所有権 を所有または管理しています。これらの製品、技術、および本書は、著作権法、特許権などの知的所有権に関する法 律および国際条約により保護されています。これらの製品、技術、および本書に対してSun Microsystems, Inc. および 富士通株式会社が有する知的所有権には、http://www.sun.com/patents に掲載されているひとつまたは複数の米国特許、 および米国ならびにその他の国におけるひとつまたは複数の特許または出願中の特許が含まれています。

本書およびそれに付属する製品および技術は、その使用、複製、頒布および逆コンパイルを制限するライセンスのも とにおいて頒布されます。富士通株式会社とSun Microsystems, Inc. およびそのライセンサーの書面による事前の許可 なく、このような製品または技術および本書のいかなる部分も、いかなる方法によっても複製することが禁じられま す。本書の提供は、明示的であるか黙示的であるかを問わず、本製品またはそれに付随する技術に関するいかなる権 利またはライセンスを付与するものでもありません。本書は、富士通株式会社または Sun Microsystems, Inc. の一部、 あるいはそのいずれかの関連会社のいかなる種類の義務を含むものでも示すものでもありません。

本書および本書に記述されている製品および技術には、ソフトウェアおよびフォント技術を含む第三者の知的財産が 含まれている場合があります。これらの知的財産は、著作権法により保護されているか、または提供者から富士通株 式会社および/ または Sun Microsystems, Inc. へライセンスが付与されているか、あるいはその両方です。

GPL または LGPL が適用されたソースコードの複製は、GPL または LGPL の規約に従い、該当する場合に、お客様か らのお申し込みに応じて入手可能です。富士通株式会社またはSun Microsystems, Inc. にお問い合わせください。 この配布には、第三者が開発した構成要素が含まれている可能性があります。

本製品の一部は、カリフォルニア大学からライセンスされている Berkeley BSD システムに由来しています。UNIX は、 X/Open Company Limited が独占的にライセンスしている米国ならびに他の国における登録商標です。

Sun、Sun Microsystems、Sun のロゴ、Java、Netra、Solaris、Sun Ray、Answerbook2、docs.sun.com、OpenBoot、および Sun Fire は、米国およびその他の国における Sun Microsystems, Inc. の商標または登録商標です。

富士通および富士通のロゴマークは、富士通株式会社の登録商標です。

すべての SPARC 商標は、 SPARC International, Inc. のライセンスを受けて使用している同社の米国およびその他の国に おける登録商標です。SPARC 商標が付いた製品は、Sun Microsystems, Inc. が開発したアーキテクチャーに基づくもの です。

SPARC64 は、Fujitsu Microelectronics, Inc. および富士通株式会社が SPARC International, Inc. のライセンスを受けて使用 している同社の商標です。

OPEN LOOK および Sun? Graphical User Interface は、Sun Microsystems, Inc. が自社のユーザーおよびライセンス実施権 者向けに開発しました。Sun Microsystems, Inc. は、コンピュータ産業用のビジュアルまたは グラフィカル・ユーザー インタフェースの概念の研究開発における Xerox 社の先駆者としての成果を認めるものです。Sun Microsystems, Inc. は Xerox 社から Xerox Graphical User Interface の非独占的ライセンスを取得しており、このライセンスは、OPEN LOOK GUI を実装しているかまたは Sun の書面によるライセンス契約を満たす Sun Microsystems, Inc. のライセンス実施権者 にも適用されます。

United States Government Rights - Commercial use. U.S. Government users are subject to the standard government user license agreements of Sun Microsystems, Inc. and Fujitsu Limited and the applicable provisions of the FAR and its supplements.

(6)

これらの製品、技術、または本書は、現状のまま提供され、商品性、特定目的への適合性または第三者の権利の非侵 害の黙示の保証を含みそれに限定されない、明示的であるか黙示的であるかを問わない、なんらの保証も、かかる免 責が法的に無効とされた場合を除き、行われないものとします。このような契約で明示的に規定されていないかぎり、 富士通株式会社、Sun Microsystems, Inc. またはそのいずれかの関連会社は、いかなる法理論のもとの第三者に対して も、その収益の損失、有用性またはデータに関する損失、あるいは業務の中断について、あるいは間接的損害、特別 損害、付随的損害、または結果的損害について、そのような損害の可能性が示唆されていた場合であっても、適用さ れる法律が許容する範囲内で、いかなる責任も負いません。 本書は、「現状のまま」提供され、商品性、特定目的への適合性または第三者の権利の非侵害の黙示の保証を含みそ れに限定されない、明示的であるか黙示的であるかを問わない、なんらの保証も、かかる免責が法的に無効とされた 場合を除き、行われないものとします。

(7)

はじめに

1

本書は、 PCI ボックスを SPARC Enterprise M4000/M5000/M8000/M9000 サーバに設置する手順について説 明したものです。また、PCI ボックスの使用および保守に関する情報についても説明しています。 本書は、技術者、システム管理者、認定サービスプロバイダ (Authorized Service Provider:ASP)、およ びハードウェアのトラブルシューティングと交換に関する高度な知識のあるユーザーを対象としてい ます。 ここでは、以下の項目について説明しています。 z 本書の構成と内容 z SPARC Enterprise Mx000 サーバ関連マニュアル z 表記上の規則 z プロンプトの表記について z CLI(コマンドライン・インターフェース)の表記について z 製品の使用環境 z 警告/重要表示について

本書の構成と内容

本書は、以下のように構成されています。 第1 章 概要 この章では、PCI ボックスの概要について説明しています。 第2 章 ラックへの PCI ボックスの搭載 この章では、PCI ボックスの設置手順について説明しています。 第3 章 PCI カードの操作 この章では、PCI カー ド の搭載手順について説明 し てい ます。 第4 章 FRU の保守と交換 この章では、PCI ボックスの保守手順について説明 し てい ます。 付録A 仕様 この付録では、物理仕様、電気的仕様、および設置諸元について説明しています。 付録B PCI ボックスの LED ステータスインジケータ この付録では、LED 表示について説明しています。 付録C PCI カードとデバイスマッピング 注) PCI ボックスは、プログラムおよびマニュアル内で「I/O ボックス」と記述される場合があ ります。また、英語版では「External I/O Expansion Unit」と表記されます。

(8)

この付録では、トラブルシューティングのヒントについて説明しています。 用語集・索引 用語集 用語集では、本書で使用されている用語について説明しています。 索引 読者が本書から必要事項をすぐ捜し出せるように、キーワードと参照ページとの対応を示しています。

SPARC Enterprise Mx000 サーバ関連マニュアル

本書の関連マニュアルとして、以下のマニュアルが用意されています。 タイトル マニュアル番号 SPARC Enterprise M4000/M5000 サーバ 設置計画マニュアル C120-H015 SPARC Enterprise M8000/M9000 サーバ 設置計画マニュアル C120-H014 SPARC Enterprise 19 インチラック搭載ガイド C120-H016

SPARC Enterprise M4000/M5000 サーバ はじめにお読みください C120-E345 SPARC Enterprise M8000/M9000 サーバ はじめにお読みください C120-E323 SPARC Enterprise M4000/M5000 サーバ 製品概要 C120-E346 SPARC Enterprise M8000/M9000 サーバ 製品概要 C120-E324 Important Safety Information for Hardware Systems C120-E391 SPARC Enterprise M4000/M5000 Servers Safety and Compliance Guide / 安全に使用していた

だくために

C120-E348 SPARC Enterprise M8000/M9000 Servers Safety and Compliance Guide / 安全に使用していた

だくために

C120-E326 External I/O Expansion Unit Safety and Compliance Guide / 安全に使用していただくために C120-E457 SPARC Enterprise M4000 Server Unpacking Guide / 開梱の手引き C120-E349 SPARC Enterprise M5000 Server Unpacking Guide / 開梱の手引き C120-E350 SPARC Enterprise M8000/M9000 Servers Unpacking Guide / 開梱の手引き C120-E327 SPARC Enterprise M4000/M5000 サーバ インストレーションガイド C120-E351 SPARC Enterprise M8000/M9000 サーバ インストレーションガイド C120-E328 SPARC Enterprise M4000/M5000 サーバ サービスマニュアル C120-E352 SPARC Enterprise M8000/M9000 サーバ サービスマニュアル C120-E330

PCI ボックス インストレーション・サービスマニュアル C120-E329

SPARC Enterprise M4000/M5000/M8000/M9000 サーバ RCI 構築手順書 C120-E361 SPARC Enterprise M4000/M5000/M8000/M9000 サーバ アドミニストレーションガイド C120-E331 SPARC Enterprise M4000/M5000/M8000/M9000 サーバ XSCF ユーザーズガイド C120-E332

(9)

はじめに (a) マニュアル公開ウェブサイト SPARC Enterprise シリーズのすべての最新マニュアルを以下のウェブサイトで入手できます。 最新マニュアルを一括してダウンロードすることも可能です。 国内サイト http://primeserver.fujitsu.com/sparcenterprise/manual/ 海外サイト http://www.fujitsu.com/sparcenterprise/manual/ (b) Documentation CD Documentation CD については、営業担当者にお問い合わせください。 z SPARC Enterprise M4000/M5000 Servers Documentation CD (C120-E365) z SPARC Enterprise M8000/M9000 Servers Documentation CD (C120-E364) (c)『Enhanced Support Facility 3.x』CD-ROM で提供されるもの

• リモート保守サービス

(d) 本体装置内で提供されるもの XSCF のマニュアルページ

(e) Solaris OS 関連マニュアル http://docs.sun.com

SPARC Enterprise M4000/M5000 サーバ プロダクトノート C120-E347 SPARC Enterprise M8000/M9000 サーバ プロダクトノート C120-E325

PCI ボックス プロダクトノート C120-E456

注) 『SPARC Enterprise M4000/M5000サーバ プロダクトノート』、『SPARC Enterprise M8000/M9000 サーバ プロダクトノート』、および『PCI ボックス プロダクトノート』は、ウェブサイトで のみ公開しています。本製品の最新情報を確認してください。

タイトル マニュアル番号

Enhanced Support Facility ユーザーズガイド REMCS 編 C112-B067

注) XSCF のマニュアルページは XSCF シェル上で参照でき、『SPARC Enterprise M4000/M5000/ M8000/M9000 サーバ XSCF リファレンスマニュアル』と同じ内容です。

(10)

本書では、以下のような字体や記号を、特別な意味をもつものとして使用しています。

プロンプトの表記について

本書のプロンプト表記は以下のようになっています。

CLI(コマンドライン・インターフェース)の表記について

コマンドの記載形式は以下のとおりです。 入力形式 コマンドの入力形式は以下のように記載しています。 z 値を入力する変数は < > で囲んで記載 z 省略可能な要素は [ ] で囲んで記載 字体または記号 意 味 記述例 AaBbCc123 ユーザーが入力し、画面上に表示さ れる内容を示します。 この字体は、枠内でコマンドの入力 例を示す場合に使用されます。 XSCF> adduser jsmith AaBbCc123 コンピュータから出力され、画面上 に表示されるコマンドやファイル、 ディレクトリの名称を示します。 この字体は、枠内でコマンドの出力 例を示す場合に使用されます。 XSCF> showuser -p User Name: jsmith Privileges: useradm auditadm 『』 参照するマニュアルのタイトルを 示します。 『SPARC Enterprise M4000/M5000/ M8000/M9000 サーバ XSCF ユー ザーズガイド』を参照してくださ い。 「」 参照する章、節、項、ボタンやメ ニュー名を示します。 「第2 章 環境および電気的仕様」を 参照してください。 シェル プロンプト表記 XSCF XSCF> C シェル machine-name% C シェルスーパーユーザー machine-name# Bourne シェルおよび Korn シェル $ Bourne シェルおよび Korn シェルスーパーユーザー # OpenBoot PROM ok

(11)

はじめに

製品の使用環境

当製品は電子計算機室での使用を前提とした電子計算機です。

警告/重要表示について

本書では以下の表示を使用して、使用者や周囲の方の身体や財産に損害を与えないための警告や使用者 にとって価値のある重要な情報を示しています。 本文中の警告表示の仕方 警告レベルの記号の後ろに警告文が続きます。警告文は、 通常の記述と区別するため、 行端を変えてい ます。さらに、通常の記述行からは、前後1行ずつ空けています。 また、重要な警告表示は、「安全上の注意事項」の中に「重要な警告事項の一覧」としてまとめて記載 しています。 「警告」とは、正しく使用しない場合、死亡する、または重傷を負うことがあり得ること(潜 在的な危険状態)を示しています。 「注意」とは、正しく使用しない場合、軽傷、または中程度の傷害を負うことがあり得ること と、当該製品自身またはその他の使用者などの財産に、損害が生じる危険性があることを示し ています。 「重要」とは、効果的な使い方など、使用者にとって価値のある情報であることを示しています。 当社技術員が行う作業を示しています。 本製品および当社提供のオプション製品について、以下に示す作業は当社技術員が行います。 お客様は絶対に作業しないようお願いします。感電・負傷・発火のおそれがあります。 z 各装置の新規設置と移設 z 前面、後面と側面カバーの取外し z 内蔵オプション装置の取付け/取外し z 外部インターフェースケーブルの抜差し z メンテナンス(修理と定期的な診断と保守)

(12)

安全上の注意事項

重要な警告事項の一覧

本書中に記載している重要な警告事項は以下のとおりです。 正しく使用しない場合、死亡する、または重傷を負うことがあり得ることを示しています。 作業区分 警告事項 通常使用時 感電・発火 電源コードを傷つけたり、破損したり、加工したりしないでください。感電・発火のおそれがあり ます。 感電・発火 三相受電の場合、電源入力ケーブルは現地の電気工事の一環として分電盤から直接 Power Cabinet の端子板に配線します。電気工事は必ず施設管理者または有資格の電気技師が行ってください。 改造/再生時 損害 本製品の再生/ 改造作業は当社技術員が行います。お客様は絶対に作業しないようお願いします。 感電・負傷・発火のおそれがあります。

(13)

安全上の注意事項 正しく使用しない場合、軽傷、または中程度の障害を負うことがあり得ることと、当該製品 自身またはその他の使用者などの財産に、損害が生じる危険性があることを示しています。 作業区分 警告事項 通常使用時 装置損傷 本体処理装置を設置するときは、必ず以下の注意事項をお守りください。装置を損傷するおそれが あります。 z 通気口をふさがないでください。 z 直射日光のあたる場所や、高温になる器具の近くに設置しないでください。 z ほこりの多い場所や腐食性ガスが発生する場所、潮風が直接あたるような場所には設置しないでく ださい。 z 振動の多い場所に設置しないでください。また、装置が傾かないような平らな場所に設置してくだ さい。 z 第3 種以上のアース線を使用してください。他のアース線との共用は誤動作の原因となります。必ず 単独でアース線を使用してください。 z コード類を機器の下にしたり、強く引かれた状態のままにしないでください。また、電源が入った 状態のまま、電源ケーブルを抜かないでください。 z 本体処理装置の上に物を置いたり、本体処理装置の上で作業しないでください。 z 冬季に周囲の温度を急激に上げないようにしてください。温度を急激に上げると装置内部に結露が 生じます。また、装置が十分に温まってから使用してください。 z コピー機、空調機、溶接機など、ノイズが発生するものの近くに設置しないでください。 z 静電気が発生しないようにしてください。特に、じゅうたんを敷くと静電気が発生しやすく、誤動 作の原因になりますのでご注意ください。 z ご使用の電源電圧や周波数が装置の電気定格表示と一致していることを確認してください。 z 装置の開口部に物を差し込まないでください。内部には高電圧部分があります。金属など導体を入 れるとショートして、発火、感電、装置の損傷の原因となることがあります。 z 装置の保守については、当社技術員にお問い合わせください。 データ破壊 電源を切断する前には、以下の事項を確認してください。データが破壊されるおそれがあります。 z 実行中の処理プログラムはないか z 使用中のユーザはいないか

z 本体装置の電源が切断されると、オペレータパネルのPower LED が消灯します。主電源の切断(UPS、 コンセントボックス、およびメインラインスイッチなど)は、必ずPower LED の消灯を確認してか ら行ってください。 また、必要に応じてファイルのバックアップを行った後に電源を切断してください。 データ破壊 正常にドメインが稼動している間は、ドメインを強制的に止めないでください。データ破壊がされ るおそれがあります。 データ破壊 電源投入中に電源ケーブルを AC 入力部から抜かないでください。ディスクのデータが破壊される おそれがあります。 メ ン テ ナ ン ス 時 故障 本製品および当社提供のオプション製品の開梱や保守作業は当社技術員が行います。お客様は絶対 に作業しないようにお願いします。故障の原因となるおそれがあります。 その他 レーザー光(不可視)の発生 本体装置、および高速光インターコネクト筐体には、不可視レーザー光を発生するモジュールを使 用しています。 装置稼働中に光ケーブルを抜いたり、カバーを外したりすると、レーザー光が発生します。 発光部を見つめたり、光学機器(虫眼鏡,顕微鏡など)で直接見ないでください。

(14)

製品取扱い上の注意事項

メンテナンスについて

本製品の改造/再生について

レーザー光(不可視)の発生について

使用済製品の引取りとリサイクルについてのお願い

z この製品の所有権が事業主の場合には、使用後に廃棄される製品は産業廃棄物扱いとなり、廃棄す る際にはマニフェスト伝票(廃棄物管理表)の発行が必要となります。 z 製品所有者が当社に廃棄を依頼される場合には、“富士通リサイクル受付センター”をご利用くださ い。 z 詳しくは、環境活動のホームページ(http://eco.fujitsu.com/jp/)の“富士通リサイクルシステム”(http:/ /eco.fujitsu.com/jp/5g/products/recycleindex.html)をご覧いただくか、または営業担当にお問合せくだ 本製品および当社提供のオプション製品について、以下に示す作業は当社技術員が行いま す。 お客様は絶対に作業しないようお願いします。感電・負傷・発火のおそれがあります。 z 各装置の新規設置と移設 z 前面、後面と側面カバーの取外し z 内蔵オプション装置の取付け/取外し z 外部インターフェースケーブルの抜差し z メンテナンス(修理と定期的な診断と保守) 本製品および当社提供のオプション製品について、以下に示す作業は当社技術員が行いま す。お客様は絶対に作業しないようにお願いします。故障の原因となるおそれがあります。 z お客様のお手元に届いたオプションアダプターなどの開梱 z 外部インターフェースケーブルの抜差し 本製品に改造を加えたり、本製品の中古品を再生して使用すると、使用者や周囲の方の身体 や財産に予期しない損害が生じるおそれがあります。 本体装置、および高速光インターコネクト筐体には、不可視レーザー光を発生するモジュー ルを使用しています。 装置稼働中に光ケーブルを抜いたり、カバーを外したりすると、レーザー光が発生します。 発光部を見つめたり、光学機器(虫眼鏡,顕微鏡など)で直接見ないでください。

(15)

製品取扱い上の注意事項

廃棄・譲渡時のハードディスク上のデータ消去に関するご注意

z 本機器を使用していた状態のまま廃棄・譲渡すると、ハードディスク内のデータを第三者に読み取 られ、予期しない用途に利用される恐れがあります。機密情報や重要なデータの流出を防ぐために は、本機器を廃棄・譲渡する際に、ハードディスク上のすべてのデータを消去することが必要とな ります。 z ところが、ハードディスク上のデータを消去するというのは、それほど容易なことではありません。 ハードディスクを初期化(フォーマット)したり、OS 上からファイルを削除する操作をしただけで は、一見データが消去されたように見えますが、ただ単に OS 上でそれらのデータを呼び出す処理 ができなくなっただけあり、悪意を持った第三者によってデータが復元される恐れがあります。 z 従って、お客様の機密情報や重要なデータをハードディスク上に保存していた場合には、上に挙げ るような操作をするだけでなく、データ消去のサービスを利用するなどして、これらのデータを完 全に消去し、復元されないようにすることをお勧めします。 z お客様が、廃棄・譲渡等を行う際に、ハードディスク上の重要なデータが流出するというトラブル を回避するためには、ハードディスクに記録された全データを、お客様の責任において消去するこ とが非常に重要となります。 z なお、ソフトウェア使用許諾(ライセンス)契約により、ソフトウェア(OS やアプリケーション・ ソフトウェア)の第三者への譲渡が制限されている場合、ハードディスク上のソフトウェアを削除 することなくサーバなどを譲渡すると、契約違反となる可能性があるため、そうした観点からも十 分な確認を行う必要があります。 z 弊社では、お客様の機密情報や重要なデータの漏洩を防止するため、お客様が本機器を廃棄・譲渡 する際にハードディスク上のデータやソフトウェアを消去するサービスを提供しておりますので、 是非ご利用ください。 z データ消去サービス 弊社の専門スタッフがお客様のもとにお伺いし、短時間で、磁気ディスクおよび磁気テープ媒体上 のデータなどを消去するサービスです。 - 詳しくは、ストレージ統合サービス http://storage-system.fujitsu.com/jp/service/integrate/ をウェブサイトご覧ください。

(16)

マニュアルへのコメント

本書に関するご意見、ご要望または内容に不明確な部分がございましたら、下記内容を具体的にご記入 のうえ、担当SE, 販売員または担当講師にお渡しください。

(17)

目次

はじめに

. . .

i

安全上の注意事項

. . .

vi

製品取扱い上の注意事項

. . .

viii

マニュアルへのコメント

. . .

x

1 章 概要 . . .

1-1

1.1 機能の概要 . . . 1-2 1.1.1 筐体 . . . 1-3 1.1.2 電源ユニット . . . 1-4 1.1.3 I/O ボート . . . 1-5 1.2 カードスロット . . . 1-7 1.2.1 キャリア . . . 1-7 1.2.2 PCI ボックス接続カード . . . 1-9 1.2.3 ケーブルのマネジメント . . . 1-11 1.3 キャリア . . . 1-13 1.3.1 キャリアの取り外しと装着 . . . 1-16 1.3.2 カードロック . . . 1-17 1.3.3 PCI カードの取り付けに関する問題 . . . 1-21 1.3.4 キャリアキー . . . 1-25 1.4 PCI ボックスの構成 . . . 1-25 1.4.1 I/O ボート 1 台構成 . . . 1-25 1.4.2 I/O ボート 2 台構成 . . . 1-26 1.5 LED . . . 1-27 1.6 システム管理 . . . 1-28 1.7 設置準備 . . . 1-29 1.7.1 物理的要件 . . . 1-29 1.7.2 電気的要件 . . . 1-30 1.8 保守情報 . . . 1-30 1.9 静電気に関するご注意 . . . 1-32

2 章 ラックへの PCI ボックスの搭載 . . .

2-1

2.1 必要な工具 . . . 2-1 2.2 タイプS ラックへのマウントブラケットの取り付け . . . 2-2 2.3 タイプF ラックおよび SPARC Enterprise M8000 サーバへのマウントブラケットの取り

(18)

2.4 ラックへのPCI ボックスの取り付け . . . 2-10 2.5 ケーブルマネジメントユニットの取り付け . . . 2-11 2.6 電源ケーブルの取り付け . . . 2-13 2.7 PCI ボックス接続カードの取り付け . . . 2-15 2.7.1 PCI ボックス接続カード(Optical)の取り付け . . . 2-15 2.7.2 PCI ボックス接続カード(Copper)の取り付け . . . 2-17

3 章 PCI カードの操作 . . .

3-1

3.1 PCI カードの搭載 . . . 3-1 3.2 PCI カードの交換 . . . 3-7 3.3 PCI カード用ケーブルの取り付け . . . 3-12

4 章 FRU の保守と交換 . . .

4-1

4.1 作業マップ . . . 4-1 4.2 電源ユニットの交換 . . . 4-1 4.3 キャリアの交換 . . . 4-3 4.4 リンクケーブルの交換 . . . 4-4 4.5 ホストサーバのリンクカードの交換 . . . 4-5 4.6 I/O ボートのリンクカードの交換 . . . 4-5 4.7 保守作業のためのケーブルプレートの準備 . . . 4-7 4.8 2 台目のI/O ボートの取り付け . . . 4-8 4.9 I/O ボートの交換 . . . 4-9 4.9.1 I/O ボート 1 台構成での I/O ボートの交換 . . . 4-9 4.9.2 I/O ボート 2 台構成での I/O ボートの交換 . . . 4-10 4.10 PCI ボックス筐体の交換 . . . 4-12 4.10.1 保守作業のための PCI ボックスの準備 . . . 4-12 4.10.2 ラックからの PCI ボックスの取り外し . . . 4-12 4.10.3 ベゼルと上部カバーの移動 . . . 4-13 4.10.4 ラックへの PCI ボックスの取り付け . . . 4-15

付録

A 仕様 . . .

A-1

A.1 物理仕様 . . . A-1 A.2 保守作業のためのクリアランス . . . A-1

(19)

目次

付録

B PCI ボックスの LED ステータスインジケータ . . .

B-1

B.1 LED の状態 . . . B-3

付録

C PCI カードとデバイスマッピング . . .

C-1

C.1 デバイスマッピング . . . C-1 C.2 デバイスマップの例 . . . C-3 C.2.1 PCI Express カードのデバイスマップ . . . C-3 C.2.2 PCI-X カードのデバイスマップ . . . C-4 C.3 PCI ボックス用のソフトウェアコマンド . . . C-5 C.3.1 ioxadm コマンド . . . C-6 C.3.2 show-devs コマンド . . . C-7 C.3.3 cfgadm コマンド . . . C-10 C.3.4 prtdiag コマンド . . . C-11

付録

D トラブルシューティング . . .

D-1

D.1 PCI ボックスのトラブルシューティング . . . D-1

用語集

. . . GL-1

索引

. . .

IN-1

(20)
(21)

図表目次

図目次

図1.1 PCI ボックス(前面図と背面図) . . . 1-1 図1.2 PCI ボックスの主なユニット(上面図) . . . 1-2 図1.3 電源ユニット . . . 1-4 図1.4 I/O ボート . . . 1-5 図1.5 PCI-X I/O ボートと PCI Express I/O ボートのレイアウト(比較) . . . 1-6 図1.6 PCI キャリア . . . 1-8 図1.7 ダミーカードのエッジコネクタ . . . 1-9 図1.8 PCI ボックス接続カード . . . 1-10 図1.9 ラック両側にケーブルを配線するためのケーブルマネジメントユニット 1-11 図1.10 ラック右側だけにケーブルを配線するためのケーブルマネジメントユニット 1-12 図1.11 ケーブルプレート(ノーマルポジションとサービスポジション:側面図) 1-13 図1.12 キャリア . . . 1-14 図1.13 キャリアの外観 . . . 1-15 図1.14 キャリア . . . 1-16 図1.15 カードロック . . . 1-17 図1.16 PCI カードの長さによるカードロックの組み合わせ . . . 1-19 図1.17 高さの低いのカードとカードロックの組み合わせ . . . 1-20 図1.18 変則的な形状のカードとカードロックの組み合わせ . . . 1-20 図1.19 カードロックへの過度な力で PCI カードが曲がるまたは破損する . . . 1-21 図1.20 カード位置合わせポストおよびカード位置合わせタブ . . . 1-22 図1.21 カード位置合わせポスト(詳細) . . . 1-23 図1.22 内部の RFI ガスケット . . . 1-24 図1.23 キャリアスロットキーのキーホールの位置 . . . 1-25 図1.24 リンクケーブル(Optical)で TX ソケットと RX ソケットを接続する . . 1-26 図1.25 筺体前面の各種 LED . . . 1-27 図1.26 筐体背面の各種 LED . . . 1-28 図2.1 マウントキット . . . 2-2 図2.2 標準のRU マーク . . . 2-3 図2.3 筐体ロックブラケットの取り付け . . . 2-3 図2.4 スライド型フランジ . . . 2-4 図2.5 ラックへのマウントブラケットの取り付け . . . 2-5 図2.6 マウントキット . . . 2-6 図2.7 ケージナットの標準の取り付け位置 . . . 2-7 図2.8 筐体ロックブラケットの取り付け . . . 2-8 図2.9 スライド型フランジ . . . 2-8 図2.10 マウントブラケットの取り付け . . . 2-9 図2.11 ラックへの PCI ボックスの取り付け . . . 2-10 図2.12 サポートブラケットの取り付け . . . 2-11 図2.13 タイプ A ケーブルプレート(上面図) . . . 2-12 図2.14 タイプ B ケーブルプレート(上面図) . . . 2-12 図2.15 ケーブルプレートとサポートブラケット(側面図) . . . 2-13 図2.16 タイプ A ケーブルプレート用の電源中継ケーブルおよび電源ケーブル . 2-14 図2.17 タイプ B ケーブルプレート用の電源中継ケーブルおよび電源ケーブル . 2-14 図2.18 リンクケーブル(Optical)の TX ラベルと RX ラベル . . . 2-16 図2.19 リンクケーブル(Copper)のプラグ . . . 2-17 図2.20 リンクケーブル(Copper)のリングタブ . . . 2-17

(22)

図3.3 カードロックネジ . . . 3-3 図3.4 PCI カードの挿入 . . . 3-3 図3.5 カードの切り欠きをロケータバーの上に引っかける . . . 3-4 図3.6 カードロックを使用してPCI カードを固定する . . . 3-4 図3.7 タイプC カードロックの未使用時の正しい位置 . . . 3-5 図3.8 過度の力を加えるとPCI カードブラケットが曲がる . . . 3-5 図3.9 PCI カードとキャリア . . . 3-6 図3.10 キャリアハンドルを閉める . . . 3-7 図3.11 PCI カードの挿入 . . . 3-8 図3.12 カードの切り欠きをロケータバーの上に引っかける . . . 3-9 図3.13 カードロックを使用して PCI カードを固定する . . . 3-9 図3.14 タイプ C カードロックの未使用時の正しい位置 . . . 3-10 図3.15 過度の力を加えると PCI カードブラケットが曲がる . . . 3-10 図3.16 PCI カードとキャリア . . . 3-11 図3.17 タイプ A ケーブルプレートの配線の例 . . . 3-12 図3.18 タイプ B ケーブルプレートの配線の例 . . . 3-13 図4.1 電源ユニット . . . 4-2 図4.2 キャリアスロットキーのキーホールの位置 . . . 4-3 図4.3 キャリアロックラッチ . . . 4-6 図4.4 タイプA ケーブルプレート . . . 4-7 図4.5 タイプB ケーブルプレート . . . 4-7 図4.6 ケーブルプレート(ノーマルポジションとサービスポジションの側面図) 4-8 図4.7 PCI ボックス筺体の上部カバーの取り外し . . . 4-14 図4.8 ベゼルのネジ . . . 4-14 図4.9 シリアル番号ラベル . . . 4-15 図4.10 筺体ロックブラケットの取り外し . . . 4-16 図4.11 ラックへの PCI ボックスの取り付け . . . 4-16 図B.1 筐体前面の各種LED . . . B-1 図B.2 筐体背面の各種LED . . . B-2 図C.1 PCI Express(PCIe)カードのデバイスパス . . . C-3 図C.2 PCI-X カードのデバイスパス . . . C-4

(23)

表目次

表目次

表1.1 PCI カードとカードロックの種類 . . . 1-18 表1.2 保守情報の概要 . . . 1-30 表2.1 ケージナットの位置 . . . 2-7 表2.2 通常の電源表示 . . . 2-15 表4.1 保守作業マップ . . . 4-1 表A.1 PCI ボックスの外形寸法と質量 . . . A-1 表A.2 保守作業のためのクリアランス . . . A-1 表A.3 設置諸元 . . . A-2 表A.4 電源条件 . . . A-2 表A.5 騒音値 . . . A-3 表A.6 各機関の適合規格 . . . A-3 表B.1 PCI ボックスの筐体(正面) . . . B-3 表B.2 PCI ボックスの筐体(背面) . . . B-3 表B.3 I/O ボート . . . B-4 表B.4 電源ユニット(PSU0 および PSU1) . . . B-4 表B.5 キャリア . . . B-4 表B.6 リンクカード(Optical) . . . B-5 表B.7 リンクカード(Copper) . . . B-5 表B.8 個別のPCI カード . . . B-5 表C.1 SPARC Enterprise M4000/M5000 サーバの IOU スロット . . . C-1 表C.2 SPARC Enterprise M8000/M9000 サーバの IOU スロット . . . C-2 表C.3 PCI Express I/O ボートのデバイスパスのパーツ . . . C-3 表C.4 PCI-X I/O ボートのデバイスパスのパーツ . . . C-4 表C.5 診断コマンドとメンテナンスコマンド . . . C-5 表C.6 一般的なPCI ボックスの PCI カード . . . C-5 表C.7 ioxadm のユーザー権限とコマンド . . . C-6 表C.8 show-devs コマンドの一般的な出力 . . . C-7 表C.9 cfgadm コマンドの一般的な出力 . . . C-10 表C.10 prtdiag コマンドの一般的な出力 . . . C-11 表D.1 トラブルシューティング . . . D-1

(24)
(25)

1 章 概要

1 PCI ボックスでは、PCI カードの追加スロットを持つホストサーバを実現できます。 z 1 台の I/O ボートで 6 個の PCI カードスロットを追加できます。 z オプションで 2 台の I/O ボート構成とした場合(図 1.1)、12 個の PCI カードスロットを追加できます。 この章では、次の項目について説明します。 z 機能の概要 z カードスロット z キャリア z PCI ボックスの構成 z LED z システム管理 z 設置準備 z 保守情報 z 静電気に関するご注意 図1.1 PCI ボックス(前面図と背面図) 注) PCI ボックスは、プログラムおよびマニュアル内で I/O ボックスと表現される場合がありま す。 項 説明 1 前面図 1 2   

(26)

図 1.2に、PCI ボックスの主なユニットを示します。これらのユニットについては個別に説明します。 図1.2 PCI ボックスの主なユニット(上面図) 項 説明 項 説明 1 筐体 6 I/O ボート 1 2 電源ユニット1 7 電源中継ケーブル 3 電源ユニット0 8 ケーブルマネジメントユニット(2 つのタイ プのうちどちらかが利用できます。) 4 センタープレーン 9 PCI ボックス接続カード(Optical)または PCI ボックス接続カード(Copper)(2 つの 1 7 8 6 5 3 4 2 9

(27)

1.1 機能の概要

1.1.1

筐体

PCI ボックスの筐体には、センタープレーン(図 1.2項4)と 2 本の電源中継ケーブル(図 1.2項6)が あります。電源中継ケーブルは取り外すことはできません。 筐体内で保守可能なユニットはありません。センタープレーンまたは電源中継ケーブルが破損した場合 は、筐体自体を交換する必要があります。 電源中継ケーブルは、それぞれ1 台の電源ユニットに電源を供給します。電源を冗長するためには、2 本の電源中継ケーブルをそれぞれ別系統の電源に接続してください。 注) 交換用の筐体には、電源ユニットやI/O ボートは搭載されていません。破損した筐体から交 換用の筐体へ、電源ユニット と I/O ボートを移し替えてください。 電源中継ケーブルは、直接電源コンセントに差し込むことができません。PCI ボックスには、2 本の電源ケーブ ルが同梱されています。 電源中継ケーブルには、同梱の電源ケーブルを接続してから電源を使用してください。 電源ケーブルは、PCI ボックスに同梱されている電源ケーブルを必ず使用してください。他の電源ケーブルは、 出力定格が異なる場合があるため使用しないでください。

(28)

冗長性を確保するために、PCI ボックスには電源ユニットが 2 台あります。図 1.3を参照してください。 電源ユニットには、それぞれ内蔵のファンが搭載されています。 図1.3 電源ユニット

1.1.2.1

AC 電源

電源ユニットのスロットには、筐体背面からの電源中継ケーブルを通じて電源が供給されます(図 1.2)。 電源ユニット間では、入力電源は共有されません。電源ユニットに確実に電源を供給するために、2 本 の電源中継ケーブルを電源に接続する必要があります。 電源中継ケーブルは、それぞれ近くの電源ユニットに対して電源を供給します。 項 説明 1 電源ユニット 5 ファン 2 ハンドル 6 警告ラベル 3 ハンドルロックネジ 7 電源スロット0 4 電源スイッチ 8 電源スロット1 8 5 4 2 3 7 1 2 6

(29)

1.1 機能の概要

1.1.3

I/O ボート

基本構成のPCI ボックスは、1 台の I/O ボートを備えています。図 1.4のボートスロット1 に示す 2 台 目のI/O ボートはオプションです。 図1.4 I/O ボート 注) ファンには、センタープレーンを通じてDC 電源が供給されます。1 台目の電源ユニットに 電源が投入された状態で、2 台目の電源ユニットを取り付けている場合、PCI ボックスに電 源を投入すると、ファンが回転する場合があります。これは正常な動作です。 項 説明 1 I/O ボート 2 固定ネジ 3 リンクカードキャリア(スロット0) 4 PCI カードキャリア(スロット 1 ~ 6) 5 ボートスロット0 6 ボートスロット1 7 警告ラベル 5 6 3 1 4 7 2

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I/O ボートには、PCI-X 用と PCI Express 用の 2 種類があります。これら 2 種類の I/O ボート間で PCI カー ドを交換することはできません。

z PCI-X I/O ボートは、PCI-X カードに対応します。一部の旧型 PCI カードにも対応します。 z PCI Express I/O ボートは、x8 までのレーン幅の PCI Express カードに対応します。 PCI Express x16 カー

ドは、このボートに形状が適合しません。

図1.5 PCI-X I/O ボートと PCI Express I/O ボートのレイアウト(比較)

PCI-X I/O ボートを図 1.5の左側に示します。このボートには、6 つの PCI-X ソケットと 1 つのリンクソ ケットがあります。

PCI Express I/O ボートを図の右側に示します。6 つの PCI Express ソケットと 1 つのリンクソケットがあ ります。

PCI カードのデータはすべて、I/O ボートのリンクカードを経由します。

I/O ボートを取り付けるためのスロットは、どちらの種類の I/O ボートにも対応しています。

注) システム診断を実行する場合、OpenBoot™ PROM プローブの出力にスイッチとブリッジが 表示されます。しかし、リンクカード自体はOpenBoot PROM のプローブに表示されません。 OpenBoot PROM の出力に関しては、「付録C PCI カードとデバイスマッピング」を参照し てください。

PCI-X I/O boat

6 PCI-X slots 32 lane switch

PCI-E I/O boat 32 lane switch

32 lane switch

32 lane switch Bridge Bridge Bridge

Link 0 Slot 1 Slot 2 Slot 3 Slot 4 Slot 5 Slot 6

6 PCI-E slots

Link 0 Slot 1 Slot 2 Slot 3 Slot 4 Slot 5 Slot 6

PCI Express   ソケット PCI -X ソケット

(31)

1.2 カードスロット

1.2

カードスロット

カードスロットの特徴は次のとおりです。 z 各 I/O ボートに 7 つのカードスロットがあります。0 ~ 6 のスロット番号は左から右の順に数えます。 z スロット 0 はリンクカード用に予約されています。スロット 0 は、I/O ボートの一番左側のスロットで す。リンクカードの詳細については、「1.2.2 PCI ボックス接続カード」を参照してください。 z スロット 1 ~ 6 は PCI カード用です。(PCI カードは、ホストアダプタまたはホストバスアダプタとも いいます。) z PCI カードスロットはホットプラグに対応しています。

z PCI-X ソケットと PCI Express ソケット( 図 1.5) の長さおよび高さには、互換性がありません。PCI-X または PCI Express カードを取り付ける I/O ボートの種類を間違えると、キャリアスロット内の カードおよびコネクタが破損します。

z PCI Express I/O ボートは、x8 までのカードソケットをサポートしています。PCI Express x16 カード は、PCI Express I/O ボートではサポートされていません。

1.2.1

キャリア

PCI ボックスの PCI カードはすべてキャリア( 図 1.23) に取り付けます 。キャリアは電波障害を抑え、 PCI ボックスの通気性を確保します。

各キャリアの前面には、PCIX 1 または PCIE 1 などのスロット番号を表すラベルが付けられています 。

PCI ボックスで使用されるキャリアは 1 種類です。PCI-X ボートと PCI Express ボート両方のボートの、 すべてのスロットに、同じキャリアを取り付けることができます。キャリアは、物理的なキーによって 特定のスロット番号だけに取り付けることができます。ただし、必要に応じてキーを移動して、他のス ロットに取り付けることができます。 新しいキャリアにはダミーカード(ブランクカードともいいます)が取り付けられています。ダミー カードは、キャリアを所定の位置に固定し、I/O ボートの通気性を確保するするためのものです。 ダミーカードの詳細については、「1.2.1.2 ダミーカード」を参照してください。 備考. グラフィックカードはサポートされていません。

x16 の PCI Express カードを I/O ボートに挿入しないでください。x16 カードソケットは x8 カードソケットより も幅が広いため、ソケットが破損します。 注) スロット0 はリンクカード用に予約されています。このスロットには LINK 0 というラベル が付けられています。 PCI ボックスの動作中に PCI カードを取り付ける場合、約 2 分以内で取り付けを完了できるように準 備しておいてください。キャリアスロットを長時間空の状態にしておくと、PCI ボックスがオーバー ヒートする可能性があります。

(32)

各I/O ボートには、7 つのキャリアがあります(図 1.6)。キャリアは、さまざまなサイズおよび形状の PCI カードに合わせて調節可能です。リンクカードにも同じ種類のキャリアが使用されます。 z キャリアスロット 0 はリンクカード専用です。 z キャリアスロット 1 ~ 6 は、PCI カード用に使用されます。 図1.6 PCI キャリア

1.2.1.2

ダミーカード

新品のキャリアにはダミーカードが取り付けられています(図 1.7)。ダミーカードにはPCI Express 用 とPCI-X 用の 2 種類があり、それぞれにラベルが付けられています。ラベルには、PCI カードの取り外 しと取り付けの簡単な説明も記載されています。 項 説明 1 キャリアハンドル 2 キャリアロックネジ 1 2

(33)

1.2 カードスロット 図1.7 ダミーカードのエッジコネクタ

1.2.2

PCI ボックス接続カード

各I/O ボートには、1 セットの PCI ボックス接続カードが必要です。 PCI ボックス接続カードには 2 枚のリンクカードが含まれています。一方のリンクカードはホストサー バに搭載します。もう一方のリンクカードは、I/O ボートに搭載します。リンクカードは、物理的には 同じものです。

Copper と Optical の 2 種類の PCI ボックス接続カードオプションのどちらかを使用できます(図 1.8)。 PCI ボックス接続カード(Copper) には 1 本の双方向ケーブルが同梱されます。PCI ボックス接続カー ド(Optical) には 2 本の単方向ケーブルが同梱されます。 項 説明 1 PCI Express 用 2 PCI-X 用 注) 未使用のキャリアが I/O ボートのスロット内で振動するのを最小限に抑えるため、ダミー カードをしっかりと装着してください。

PCI-E

PCI-X

1 2

(34)

図1.8 PCI ボックス接続カード 各I/O ボートのスロット 0 は、リンクカード専用です。スロット 0 はリンクカードにだけ使用します。 項 説明 1 PCI ボックス接続カード(Copper) 2 PCI ボックス接続カード(Optical)

1

1

2

2

(35)

1.2 カードスロット

1.2.3

ケーブルのマネジメント

ラックの背面には、ケーブルマネジメントユニットが取り付けられます。ケーブルマネジメントユニッ トには、次の2 種類あります。(図 1.9)。 z ラックの左右の両側にケーブルを配線するためのユニット(図 1.9) このユニットにケーブルを配線した状態については、図 3.17 に示しています。 z ラックの右側だけにケーブルを配線するためのユニット(図 1.10) このユニットにケーブルを配線した状態については、図 3.18に示しています。 図1.9 ラック両側にケーブルを配線するためのケーブルマネジメントユニット 項 説明 1 タイプA ケーブルプレート 2 サポートブラケット 1   2

(36)

図1.10 ラック右側だけにケーブルを配線するためのケーブルマネジメントユニット

1.2.3.1

リンクケーブルの最小曲げ半径

リンクケーブルは、きつく巻きすぎると破損する場合があります。リンクケーブルの最小曲げ範囲は、 次のとおりです。 z リンクケーブル(Copper)の最小曲げ半径は、47 mm(1.85 in.)です。 z リンクケーブル(Optical)の最小曲げ半径は、46 mm(1.8 in.)です。 項 説明 1 タイプB ケーブルプレート 2 サポートブラケット 注) 電源ユニット1 側の電源ケーブルがコンセントボックスまで届かない場合は、ラックの左側 へ電源ケーブルを通してください。 リンクケーブルは、上に示した曲げ半径よりも小さく巻くと断線します。   2  1  2

(37)

1.3 キャリア

1.2.3.2

ケーブルマネジメントユニット

ケーブルマネジメントユニットには、2 つのサポートブラケットと 1 つのケーブルプレートが含まれま す。 サポートブラケットは、ネジを使用してラックの背面に取り付けます。ケーブルプレートは、サポート ブラケットの上に取り付けます。 サポートブラケットには、2 つの取り付け位置があります(図 1.11)。 z 通常の取り付け位置(ノーマルポジション) サポートブラケットの上にケーブルプレートを取り付けます。 z 高い取り付け位置(サービスポジション) サポートブラケットの高い位置にケーブルプレートを取り付けます。これにより、I/O ボートを取り 外したり交換したりするためのクリアランスを確保できます。 図1.11 ケーブルプレート(ノーマルポジションとサービスポジション:側面図)

1.3

キャリア

I/O ボートでは、PCI カードはすべてキャリアに取り付けます。キャリアを I/O ボートに挿入したら、 キャリアハンドルを最後まで押し込むと、キャリアのしくみによって自動的にPCI カードが装着されま す。 図 1.12に、PCI カードを取り付けた状態のキャリアを示します。 注) ケーブルマネジメントユニットの構成によっては、2 種類のケーブルプレートが含まれてい る場合があります。 項 説明 1 ノーマルポジションのケーブルプレート(低い位置) 2 サービスポジションのケーブルプレート(高い位置) 注) キャリアは、PCI カードを最低 100 回装着する耐久性があります。キャリアの初期故障を防 ぐために、操作に慣れるための必要な回数以上は、キャリアを繰り返し操作しないでくださ い。  1  2

(38)

図1.12 キャリア 図 1.13に、標準的なキャリアの詳細を示します。 項 説明 1 PCI カード 2 キャリア 3 キャリアハンドル(ロック解除状態) 1 2 3

(39)

1.3 キャリア 図1.13 キャリアの外観 4 項 説明 1 キャリア本体(金属) 2 キャリアプレート(プラスチック) 3 キャリアスロット用キーホール 4 キャリアハンドル 5 カードロック(キャリア当たり5 個、3 種類) 6 カードロックの回転領域 1 6 5 3 4 2 5 5

(40)

キャリアは、PCI カードを上下させてカードソケットに装着したりカードソケットから外したりするし くみになっています。垂直の動きは、約10 mm ( 0.4 in.)です。 キャリアの前面には、小さな金属製のラッチ(図 1.14項3) があります。このラッチによって、キャリ アハンドルが引き出された位置でロックされます。このしくみによって、キャリアスロットからキャリ ア本体を引き出したときに、キャリアプレートやPCI カードが落ちて PCI スロットのソケットが破損す るのを防ぎます。 PCI キャリアが I/O ボートの外にある場合は、ロックラッチを押しながらキャリアハンドルを閉位置へ 押し込むことにより、キャリアハンドルのロックを解除できます。閉位置では、PCI カードを取り付け、 取り外しするための縦方向のクリアランスを、より多く確保できます。 PCI キャリアを I/O ボートに挿入すると、ラッチは自動的に解除されます。 図1.14 キャリア 項 説明 1 キャリアハンドルを引いて、PCI スロットのソケットから PCI カードを引き上げます。 2 キャリアハンドルとロックラッチを押して、PCI カードをソケットに装着します。 3 ロックラッチ 2 3 1

(41)

1.3 キャリア

1.3.2

カードロック

PCI カードは、ネジ止め式のカードロックを使用してキャリアに取り付けます(図 1.15)。 カードロックによってPCI カードがキャリアに固定されるため、PCI カードがずれたり傾いたりしなく なります。キャリアに取り付けたPCI カードをカードソケットに正しく装着するためには、PCI カード をしっかりと固定する必要があります。 図1.15 カードロック カードロックは、3 種類あります。 z タイプ A は、角型のカードロックです。各キャリアにこの種類のカードロックが 3 個あります。 z タイプB は横から見るとS型の長方形のカードロックです。タイプB はタイプA よりも遠くに伸ばす (19 mm / 0.75 in.) ことができます。より長い長さが必要な場合、上または横の取り付け部にタイプ B を使うことができます。各キャリアにこのタイプが 1 つ用意されています。 z タイプ C は小さな丸みのある四角形のカードロックです。このカードロックは、PCI カードの底面 を利用できる場合に、その底面を支えて揃えることができます。支えられる幅( 張り出し) が不十 分な場合、このカードロックを回転させてカードの側面を支えることができます。このカードロッ クは、キャリア下端のスロットのみに取り付けられます。各キャリアにこのタイプのカードロック が1 つ用意されています。 カードロックの機能で最も重要なのは、PCI カードをキャリアに固定し、キャリアを I/O ボートに挿入 する際に、カード上部に下向きの力を与えてカードをソケットに装着することです。さらにカードロッ クは、カードのエッジピンとソケットのピンを正しく揃えるために、カードが傾かないようにします。 項 説明 1 タイプA(角型)。3 個あります。 2 タイプB(S 型) 3 タイプC(小型)  1 2 3

(42)

の組み合わせを選択する必要があります。 図 1.15 に、一般的な PCI カード( およびダミーカード) のカードロックを示します。 ただし、図に示すものとカードの幅や高さが異なる場合もあります。図 1.16 、図 1.17、および図 1.18 に、カードの高さ、幅、および形状が異なる場合の適切なカードロックを示します。 カードを取り付ける場合に、PCI カードをキャリアに固定する適切な方法を見つけるために、スロット ごとにカードロックの交換が必要になる場合があります。 使用するPCI カードに最適なカードロックの組み合わせについては、表 1.1を参照してください。 表1.1 PCI カードとカードロックの種類 PCI カードの形状 カードロックの種類 固定の例 上側 右側 下側 長いカード タイプA タイプA 最大304 mm(12 in.) タイプC 図 1.16 一般的な長さのカード タイプA タイプA 最小146 mm(5.75 in.) タイプB 最小127 mm(5.0 in.) タイプC 図 1.16 短いカード タイプA タイプA 最小146 mm(5.75 in.) タイプB 最小127 mm(5.0 in.) タイプC 最小76 mm(3.0 in.) 図 1.16 非常に短いカード タイプA タイプB 最小127 mm(5.0 in.) タイプC 最小76 mm(3.0 in.) 図 1.16 高さが高いカード タイプA タイプA またはタイプ B タイプC 図 1.17 高さが低いカード タイプA 最小51 mm(2.0 in.) タイプB 最小31 mm(1.25 in.) タイプA 最小146 mm(5.75 in.) タイプB 最小127 mm(5.0 in.) タイプC 最小76 mm(3.0 in.) タイプC 図 1.17 高さが非常に低く、 かつ短いカード タイプB 最小31 mm(1.25 in.) タイプC 最小76 mm(3.0 in.) 図 1.18 変則的な形状のカード 必要に応じて 必要に応じて 必要に応じて 図 1.18

(43)

1.3 キャリア

1.3.2.1

PCI カードの形状とカードロックの位置

図1.16 PCI カードの長さによるカードロックの組み合わせ 項 説明 1 長いカード:上側にタイプA × 2 、右側にタイプ A × 1、下側にタイプ C × 1 2 一般的な長さのカード:上側にタイプA × 2 、右側にタイプ A × 1 、下側にタイプ C × 3 短いカード:上側にタイプA × 1、右側にタイプ A × 1、右下側にタイプ C × 1 4 非常に短いカード:上側にタイプA × 1A 、右側にタイプ B × 1 、右下側にタイプ C × 1 1 2 3 4

(44)

図1.17 高さの低いのカードとカードロックの組み合わせ

1.3.2.3

変則的な形状のカードの場合

項 説明 1 高さが低いカード:上側にタイプA × 2 、右側にタイプ A × 1、下側にタイプ C × 1 2 高さが非常に低いカード:上側にタイプB × 1、右側にタイプ A × 1、下側にタイプ C × 1 1 2 1 2

(45)

1.3 キャリア

1.3.3

PCI カードの取り付けに関する問題

1.3.3.1

カードの傾き

PCI カードをキャリアに取り付ける場合に、PCI カードが傾いているときの主な問題として、次の 2 点 が挙げられます。 z 最もよくある問題は、カードをキャリアに固定するときに、キャリアのカードロックを十分に押さ えつけないと、PCI カードの挿入中に PCI カードが滑って傾く可能性があります。 z まれな問題は、カードをキャリアに固定するときに、キャリアのカードロックに過度の力が加わる と、PCI カードのブラケットが曲がることがあります。 図1.19 カードロックへの過度な力で PCI カードが曲がるまたは破損する PCI カードの傾きを抑えるためのルールは以下のとおりです。 z カードの上部には、少なくとも 1 つのカードロックが必要です。カードの上部が低すぎてカードロッ クを取り付けられない場合、カードは使用できません。 z カードの上部に合うカードロックが決まったら、次はカードが傾かないよう側面を支えます。カー ドが傾くと(図 1.19)、正しく装着できません。 z キャリアプレート自体で、ある程度カードの底面を支えることが可能なら、カードの底面を支える ことはそれほど重要ではありません。 z PCI カードに対して、固定させるために必要な圧力のみを加えてください。PCI カードの底面は、キャ リアの底面と平行である必要があります。 項 説明 1 正常なカードの取り付け 2 問題となるカードの取り付け 1 2

(46)

キャリアのフロントハウジング内にある次の3 つの機構が見えにくいため、キャリアへのカード取り付 け方が複雑です。 z カード位置合わせポスト(図 1.20および図 1.21) z カード位置合わせタブ(図 1.20) z 内部の RFI ガスケット(図 1.22) (1) 位置合わせポストおよび位置合わせタブ カード位置合わせポストおよびカード位置合わせタブは、正しく取り付けたカードロックの支えと共 に、PCI カードの正面を垂直方向に正しい状態に保持するのに役立ちます。 図1.20 カード位置合わせポストおよびカード位置合わせタブ カード位置合わせポストは、PCI カードのブラケットの切り欠きに収まります(図 1.20 項1)。切り欠 きにポストが収まらない場合、カードのブラケットが曲がり、カードがキャリア上で傾いたまま固定さ れることがあります。傾いた状態では、カードがI/O ボートのソケットと電気的に正しく接触しません。 カード位置合わせタブ(図 1.20 項 2) は、PCI カード下部の切り欠きに収まります。このタブは、キャ 項 説明 1 カード位置合わせポスト 2 カード位置合わせタブ 1 2

(47)

1.3 キャリア

図 1.21に、PCI カードのブラケットをカード位置合わせポストに収める方法を示します。

図1.21 カード位置合わせポスト(詳細)

(2) 内部の RFI ガスケット

RFI ガスケットは、キャリアハウジングの内側の付近にあります。(キャリアハウジングの外側には、よ り小さなRFI ガスケットがあります。)PCI カードをキャリアに取り付ける場合、PCI カードのブラケッ トによってガスケットの下側が割れたり緩んだりしていないことを確認してください。(図 1.22) ガスケットの材質はとても柔らかいため、ガスケットがブラケットから外れていることに気づかない場 合があります。キャリアをI/O ボートに取り付ける前にガスケットの状態を確認してください。 項 説明 1 キャリアのフロントハウジング 2 カード位置合わせポスト 3 PCI カードのブラケット 1 2 3

(48)

図1.22 内部の RFI ガスケット 3 項 説明 1 PCI カード 2 RFI ガスケット(PCI キャリアの前面の下側まで伸びています。) 3 正しい例:RFI ガスケットがまっすぐ 4 間違った例:PCI カードのブラケットが RFI ガスケットの裏側に引っかかっている 1 3 2 4

(49)

1.4 PCI ボックスの構成

1.3.4

キャリアキー

各キャリアは、M2 ネジのキーで、特定のスロットに割り当てられます。( 図 1.23) 図1.23 キャリアスロットキーのキーホールの位置 3 キャリアを交換する場合は、使用するスロットに対応したキーホールにキーを取り付けます。交換用の キャリアにはキーが1 つ含まれています。また、ラベル一式も含まれています。交換用のキャリアの前 面に該当するラベル(LINK 0、PCIE n、または PCIX n) を付けると、識別しやすくなります。

1.4

PCI ボックスの構成

PCI ボックスは、I/O ボックス 1 台構成または 2 台構成で使用できます。また、接続するには 2 種類の PCI ボックス接続カード( Copper と Optical)のどちらかを使用できます。

1.4.1

I/O ボート 1 台構成

基本構成のPCI ボックスは、I/O ボートが 1 台搭載されます。2 番目のボートスロットにはフィラーパ ネルが付いています。図 1.24 に、同じラックに搭載されたホストサーバと基本構成のPCI ボックスを 示します。   項 説明 前列 0(リンクカード)、1、2、3 後列 4、5、6、7(注) 注) 現在の構成では、ホール7 は使用されていません。 4 5 6 7 0 1 2 3

(50)

はリンクケーブルによって接続されています。( ケーブルは原寸大ではありません。) PCI ボックス接続カード(Copper)には、4 m (13 ft.) ケーブルが 1 本同梱されます。 PCI ボックス接続カード(Optical)には、10 m (33 ft.) リンクケーブルが同梱されます。ホストサーバ から離れた場所にPCI ボックスを設置できます。25 m (80 ft.) のリンクケーブルはオプションです。 図1.24 リンクケーブル(Optical)で TX ソケットと RX ソケットを接続する 3

1.4.2

I/O ボート 2 台構成

I/O ボート 2 台構成の場合、I/O スロットが 12 個に拡張されます。各 I/O ボートに専用の PCI ボックス

項 説明

1 PCI ボックス

2 ホストサーバ

1

(51)

1.5 LED

1.5

LED

LED は、筐体の正面(図 1.25)、背面(図 1.26)、および個々の電源ユニット、I/O ボートに付いています。 LED の状態とその内容については、「付録B PCI ボックスの LED ステータスインジケータ」を参照し てください。

図1.25 筺体前面の各種 LED

3

項 説明 項 説明

1 Chassis locate (LED and switch) 7 PSU0 DC power 2 Chassis fault/service required 8 PSU0 AC power 3 Chassis power 9 PSU1 ready to remove 4 Chassis overtemp 10 PSU1 fault/locate 5 PSU0 ready to remove 11 PSU1 DC power

6 PSU0 fault/locate 12 PSU1 AC power

注) Chassis locate LED は、点灯式のプッシュボタンスイッチです。この LED が点滅して PCI ボッ クスの位置を特定できたら、スイッチを押してLED を消灯にします。0.5 秒以上ボタンを押 し続けると、LED が消灯します。ボタンを押して LED を手動で点灯させることもできます。 5 6 7 8 1 2 3 4 9 10 11 12

(52)

図1.26 筐体背面の各種 LED

3

項 説明 項 説明

1 Chassis locate (LED and switch) 8 I/O boat 1 ready to remove 2 Chassis fault/service required 9 I/O boat 1 fault/locate

3 Chassis power 10 I/O boat 1 DC power

4 Chassis overtemp 11 Link card data 5 I/O boat 0 ready to remove 12 Link card management

6 I/O boat 0 fault/locate 13 Slot attention/locate(全 PCI キャリア) 7 I/O boat 0 DC power 14 Slot power (全 PCI キャリア)

注) リンクカード(Optical)上の Link card data および Link card management LED はケーブルソ ケットに隣接した位置にあります。LED はケーブルソケットの近くにありますが、ケーブ ルソケットと直接的な関連はなく、ケーブルソケットの 状態を表しているものではありま せん。 1 2 3 4 8 9 10 5 6 7 11 12 14 13 11 12

(53)

1.7 設置準備

温度センサは、I/O ボートにも付いています。FRU ID 回路は、電源ユニット、I/O ボート、筐体のセン タープレーンにあります。温度データと FRU ID の情報は、PCI ボックスとリンクカードの I2C バス (Inter-IC バス)で得られます。

ホストシステムのサービスプロセッサは、PCI ボックスの I2C バスを監視できます。サービスプロセッ サは、値が上限を超えた場合に、PCI ボックスの電源を切断します。

PCI ボックス自身にサービスプロセッサはありません。

ホストシステム上でioxadm コマンドを使用して、PCI ボックスのセンサ情報と LED ステータスを表示 できます。ioxadm コマンドを使用すると、PCI ボックスのロケータ LED を制御したり、PCI ボックス の各FRU の電源を投入または切断したりすることもできます。詳細については、ioxadm(8) コマンド のマニュアルページを参照してください。 ソフトウェアコマンドの例については、「付録 C PCI カードとデバイスマッピング」を参照してくだ さい。

1.7

設置準備

PCI ボックスの設置要件は、次のとおりです。 追加仕様および規格に関する情報は、「付録A 仕様」を参照してください。

1.7.1

物理的要件

z ケーブルマネジメントユニットが取り付けられた PCI ボックスは、幅が 480 mm(19 in.) 、奥行きが 1,000 mm(39.4 in.)です。 z PCI ボックス筐体の正面から背面へと風が流れます。 z PCI ボックスの高さは 4 rack unit で、178 mm(7.0 in.)です。

z PCI ボックスの保守は、前面または背面から実施します。マウントブラケットはスライドしません。 z ラック内部への搭載位置を決める場合、リンクケーブルの長さによって制約が生じることがありま

す。

- PCI ボックス接続カード(Optical)には、10 m(33 ft.)ケーブルが 1 本同梱されています。PCI ボックスは、ホストサーバのラックから少し離れた場所に配置できます。 - 25 m(80 ft.) リンクケーブル(Optical)は、オプションです。 - PCI ボックス接続カード(Copper)には、4m (13 ft.) ケーブルが同梱されています。 z PCI ボックスの最大質量は、約 36.8 kg (8 lb.)です。 ラックの安定性を維持するため、最も重たい装置から順にラック下側の搭載可能な空きスペースに搭載してくだ さい。 注) PCI ボックスと PCI ボックスの間に奥行きの短い装置を搭載すると、背面に手が届きにくく なる場合があります。複数のPCI ボックスを搭載する場合は、連続して搭載してください。

図 3.3  カードロックネジ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
図 1.2 に、PCI ボックスの主なユニットを示します。これらのユニットについては個別に説明します。  図 1.2 PCI ボックスの主なユニット(上面図) 項 説明 項 説明 1 筐体 6 I/O ボート 1 2 電源ユニット 1 7 電源中継ケーブル 3 電源ユニット 0 8 ケーブルマネジメントユニット(2 つのタイ プのうちどちらかが利用できます。 ) 4 センタープレーン 9 PCI ボックス接続カード(Optical)または PCI ボックス接続カード(Copper)(2 つの17 86534
図 1.5 PCI-X I/O ボートと PCI Express I/O ボートのレイアウト(比較)
図 1.8 PCI ボックス接続カード 各 I/O ボートのスロット 0 は、リンクカード専用です。スロット 0 はリンクカードにだけ使用します。項説明1PCI ボックス接続カード(Copper) 2PCI ボックス接続カード(Optical)1122
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参照

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