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平成 28 年(2016 年)11 月
港 区
港区分譲マンション実態調査報告書
概要版
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目 次
1.調査の概要
1.1 調査の目的 ... 1 1.2 調査の枠組み ... 1 (1) 調査対象の抽出 ... 1 (2) 分譲マンションの管理実態調査(管理者アンケート) ... 2 (3) 分譲マンションの居住実態調査(居住者アンケート) ... 22.港区の住宅の状況
2.1 分譲マンションの状況 ... 3 (1) 分譲マンションの総量 ... 3 (2) 建築時期 ... 3 (3) 戸数 ... 3 (4) 構造 ... 4 (5) 階数 ... 4 (6) 敷地面積 ... 4 (7) 建築面積 ... 4 (8) 延べ面積 ... 43.港区の分譲マンション管理の実態及び居住者意識
3.1 分譲マンション管理の実態(管理者アンケートの結果) ... 5 (1) 分譲マンションの概要 ... 5 (2) 管理の状況 ... 5 (3) 管理業務の状況 ... 7 (4) バリアフリー化 ... 8 (5) 修繕の状況 ... 9 (6) 耐震診断、耐震改修、建替えの取組 ... 12 (7) 防災への取組 ... 15 (8) 地域コミュニティ ... 17 3.2 マンションの居住の実態(居住者アンケートの結果) ... 18 (1) 分譲マンション居住者の概要 ... 18 (2) 建物に関する満足度 ... 19 (3) 管理組合の総会の出席状況... 20 (4) 管理に関する満足度 ... 20 (5) 修繕の必要性 ... 20 (6) 建替えや耐震改修の考え ... 21 (7) 防災への取組 ... 21 (8) 地域コミュニティ ... 22 (9) 定住意向 ... 231
4.港区の分譲マンションの課題と解決の考え方
4.1 特徴、傾向から見る課題 ... 24 (1) 適正管理の視点 ... 24 (2) 老朽マンション等の再生の視点 ... 25 (3) その他の視点 ... 25 4.2 分譲マンション支援策の方向性 ... 26 (1) 管理 ... 26 (2) 耐震化 ... 26 (3) 防災 ... 26 (4) 地域コミュニティ ... 26 4.3 分譲マンション支援策の考え方 ... 27 (1) 管理 ... 27 (2) 耐震化 ... 271
1.調査の概要
1.1 調査の目的
港区内の分譲マンション全てについて、最新の状況を把握し、区による分譲マンション支援策を 検討するため本調査を実施した。 図1-1 港区の地区区分1.2 調査の枠組み
(1)調査対象の抽出
平成 22 年4月1日時点で港区が実施した分譲マンション実態調査時に作成したデータ、平成 23 年8月1日時点で東京都が実施したマンション実態調査報告及び建築計画概要書等を基に、必要に 応じて現地を確認し、更新、整理を行った。 上記データを、その属性から以下の通り「分譲マンション」「賃貸マンション」「その他建物等」 と分類した。表1-1 建物の属性分類の考え方
分譲マンション 3階建て以上で、非木造、6以上の区分所有者が存在し、主 に人の居住の用に供する専有部分がある建物。 賃貸マンション 3階建て以上で、非木造、個人・法人が所有し賃貸借の用に 供される住宅が6戸以上ある建物。 その他建物等 上記分譲マンション、賃貸マンションでないもの。 事務所ビル、商業用ビル、個人住宅、駐車場、トランクルー ム、再開発・建替え工事中の建物等。 住戸のほとんどが事務所使用、個人住宅(親族所有)も含む。 -1-(2)分譲マンションの管理実態調査(管理者アンケート)
「分譲マンション」が 1,606 棟、「賃貸マンション」が 1,876 棟、「その他建物等」が 2,772 棟と なり、分譲マンションの管理組合理事長等を対象に、アンケート調査票への記入と提出を依頼した。1)調査期間
平成 27 年8月 12 日~平成 28 年1月 15 日(回答は、平成 27 年8月1日時点の状態)2)調査内容
① 建物の状況 ② 管理の状況 ③ 管理業務の状況 ④ バリアフリー化 ⑤ 修繕の状況 ⑥ 耐震診断、耐震補強、建替えの取組 ⑦ 防災への取組 ⑧ 地域コミュニティ3)回収率
アンケートの回収数は 936 棟となり、回収率は 58.3%となった。(3)分譲マンションの居住実態調査(居住者アンケート)
管理者アンケートの回答などから、居住者アンケート配布の許可を得たマンション 289 棟に対し、 各棟2~3割の住戸を選び合計 5,042 戸を対象に、アンケート調査票への記入と提出を依頼した。1)調査期間
平成 27 年 10 月1日~平成 28 年1月 31 日2)調査内容
① 居住者の概要 ② 建物に関する満足度 ③ 管理組合総会の出席状況 ④ 管理に関する満足度 ⑤ 修繕の必要性 ⑥ 建替えや耐震改修の考え ⑦ 防災への取組 ⑧ 地域コミュニティ ⑨ 定住意向3)回収率
アンケートの回収数は 1,510 戸となり、回収率は 29.9%となった。3
2.港区の住宅の状況
2.1 分譲マンションの状況
(1)分譲マンションの総量
港区における分譲マンションの総数は、1,606 棟、79,516 戸である。戸数が確認されたものが 1,485 棟である。 地区別の棟数は、麻布地区、総戸数は、高輪地区が最も多い。 表2-1 棟数(地区別) 表2-2 戸数(地区別)(2)建築時期
表2-3 建築時期別棟数 表2-4 建築時期別戸数(3)戸数
表2-5 戸数別棟数 計 芝 麻布 赤坂 高輪 芝浦港南 1,606 253 484 330 430 109 100.0% 15.8% 30.1% 20.5% 26.8% 6.8% 棟数 計 芝 麻布 赤坂 高輪 芝浦港南 79,516 14,811 18,518 13,381 18,621 14,185 100.0% 18.6% 23.3% 16.8% 23.4% 17.8% 戸数 1,606 149 395 200 292 274 118 178 100.0% 10.4% 27.7% 14.0% 20.4% 19.2% 8.3% -不明 1982~ 1991年 1992~ 2001年 2002~ 2011年 2012年 以降 棟数 1972~ 1981年 計 1971年 以前 79,516 7,145 17,289 6,962 11,741 23,200 4,722 8,457 100.0% 10.1% 24.3% 9.8% 16.5% 32.6% 6.6% -1992~ 2001年 2002~ 2011年 2012年 以降 戸数 不明 計 1971年 以前 1972~ 1981年 1982~ 1991年 1,606 405 478 269 120 79 89 45 121 53.5 100.0% 27.3% 32.2% 18.1% 8.1% 5.3% 6.0% 3.0% - -棟数 81~100 戸 101~ 200戸 201戸 以上 不明 計 1~20 戸 21~40 戸 41~60 戸 61~80 戸 平均戸数 (戸) -3-4
(4)構造
表2-6 構造別棟数(5)階数
表2-7 階数別棟数(6)敷地面積
表2-8 敷地面積別棟数(7)建築面積
表2-9 建築面積別棟数(8)延べ面積
表2-10 延べ面積別棟数 1,606 435 866 12 7 286 100.0% 33.0% 65.6% 0.9% 0.5% -棟数 不明 計 コンクリート鉄骨鉄筋 鉄筋コンクリート 鉄骨 その他 1,606 215 344 361 249 102 28 307 1,016.4 100.0% 16.6% 26.5% 27.8% 19.2% 7.9% 2.2% - -平均敷地 面積(㎡) 不明 1000~ 2000㎡ 2000~ 5000㎡ 5000㎡ 以上 棟数 計 250㎡ 未満 250~ 500㎡ 500~ 1000㎡ 1,606 77 258 323 273 465 79 11 44 76 9.3 100.0% 5.0% 16.9% 21.1% 17.8% 30.4% 5.2% 0.7% 2.9% - -平均階数 (階) 不明 計 棟数 25階以上 3階以下 4・5階 6・7階 8・9階 10~14 階 15~19 階 20~24 階 1,606 59 274 257 306 293 117 43 257 564.0 100.0% 4.4% 20.3% 19.1% 22.7% 21.7% 8.7% 3.2% - -平均建築 面積(㎡) 計 100㎡ 未満 100~ 200㎡ 200~ 300㎡ 不明 棟数 300~ 500㎡ 500~ 1000㎡ 1000~ 2000㎡ 2000㎡ 以上 1,606 64 210 424 220 232 168 96 192 4,811.8 100.0% 4.5% 14.9% 30.0% 15.6% 16.4% 11.9% 6.8% - -棟数 計 500㎡ 未満 500~ 1000㎡ 1000~ 2000㎡ 2000~ 3000㎡ 3000~ 5000㎡ 5000~ 10000㎡ 10000㎡ 以上 不明 平均延べ 面積(㎡)5
3.港区の分譲マンション管理の実態及び居住者意識
3.1 分譲マンション管理の実態(管理者アンケートの結果)
(1)分譲マンションの概要
表3-1 回答数(地区別)(2)管理の状況
図3-1 管理組合の有無 図3-2 管理組合の総会の開催状況(
組合あり) 図3-3 管理組合の理事会や役員会の開催状況(組合あり) 全体 有効回答 芝 麻布 赤坂 高輪 芝浦港南 不明 件数 936 925 161 276 202 236 50 11 割合 - 100.0% 17.4% 29.8% 21.8% 25.5% 5.4% -n=921 n=879 n=857 n=879 91.3% 4.5% 4.2% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 組合あり法人未登記 組合あり法人登記済 組合なし 18.9% 79.6% 0.8% 0.7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 一年間に数回 一年間に1回 ほとんど開催しない 開催したことがない 26.6% 50.3% 13.2% 9.9% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 一ヶ月に1回 一年間に数回 一年間に1回 ほとんど開催したことがない ※図の見方 図中のnは、質問ごとの有効回答数。 複数回答の場合、合計比は 100%を 超える場合がある。 -5-6 図3-4 管理規約の有無 図3-5 管理規約における暴力団排除条項の有無(管理規約あり) 図3-6 管理規約改正の有無(管理規約あり) 図3-7 一ヶ月の管理費金額 図3-8 管理費の滞納住戸数(三ヶ月以上の滞納) n=924 n=762 n=797 n=815 n=668 95.1% 4.9% 0% 20% 40% 60% 80% 100% ある ない 41.6% 58.4% 0% 20% 40% 60% 80% 100% ある ない 67.3% 29.0% 3.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% ある ない 検討中 0.2% 19.3% 46.5% 16.8% 5.9% 3.2% 8.1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% なし 1万円未満 1万円台 2万円台 3万円台 4万円台 5万円以上 64.1% 21.0% 8.1% 3.3% 0.7% 2.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% なし 1戸 2戸 3戸 4戸 5戸以上
(3)管理業務の状況
図3-9 管理会社への管理業務委託形態 図3-10 管理会社への管理業務委託の内容(管理会社に委託している)(複数回答可) 図3-11 管理人の勤務形態 図3-12 マンションを良好に管理する上での課題(複数回答可) 34.2% 32.7% 30.6% 28.6% 23.8% 20.9% 18.0% 16.4% 16.2% 13.2% 8.2% 7.0% 5.8% 3.1% 2.7% 1.4% 6.6% 0% 10% 20% 30% 40% 管理組合の役員になってくれない 生活ルールを守らない 管理について無関心 組合員でない居住者の増加 特に問題なし 建物や設備の不具合 防災面での心配 管理費・修繕積立金の滞納 防犯面の心配 バリアフリー対策 共用部分の省エネ対策 居住者間のトラブル 管理費用がかかる 清掃・設備点検が十分でない 管理会社の対応が不満 わからない その他 n=930 n=879 n=930 n=844 84.5% 10.2% 5.3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 総合管理委託 部分管理委託 自主管理 9.8% 63.2% 13.8% 2.5% 10.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 住み込み 日勤 定期巡回 居住者の一人 管理人なし 96.9% 95.1% 92.0% 87.1% 6.9% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1 事務管理業務 3 清掃業務 4 設備管理業務 2 管理員業務 5 その他 -7-8
(4)バリアフリー化
図3-13 高齢者や障害者への配慮(複数回答可) 図3-14 共用部分へのバリアフリー化に対する居住者からの要望 n=819 56.5% 42.4% 29.9% 25.7% 19.6% 9.7% 6.8% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 入口に段差あり 共用廊下や階段に手すりがない エレベーターの配慮が足りない 共用階段が急 ドアの取っ手が開け閉めしにくい 共用廊下の幅が狭い その他 4.8% 4.3% 6.6% 79.2% 5.1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 要望あり 改修を検討中 バリアフリー済 要望なし その他 n=6889
(5)修繕の状況
図3-15 設計図書等の保管状況 図3-16 保管している書類(複数回答可) 図3-17 一ヶ月の修繕積立金額 図3-18 修繕積立金の滞納住戸数(三ヶ月以上の滞納) n=881 n=785 n=781 n=607 66.3% 22.9% 3.6% 3.6% 3.5% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 管理組合が保管 管理会社が保管 役員などが保管 保管していない わからない 94.6% 88.0% 75.2% 62.0% 42.2% 2.9% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 意匠図 設備図 構造図 建築確認申請図書 構造計算書 その他 0.8% 47.6% 39.9% 7.0% 2.9% 0.3% 1.4% 0% 20% 40% 60% 80% 100% なし 1万円未満 1万円台 2万円台 3万円台 4万円台 5万円以上 63.1% 22.1% 7.9% 3.1% 0.8% 3.0% 0% 20% 40% 60% 80% 100% なし 1戸 2戸 3戸 4戸 5戸以上 -9-10 図3-19 劣化診断調査実施の有無 図3-20 劣化診断調査を実施していない理由(劣化診断調査未実施)(複数回答可) 図3-21 長期修繕計画の有無 図3-22 長期修繕計画の見直しの有無 n=912 n=384 n=902 n=817 42.4% 45.7% 11.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% ある ない わからない 41.4% 25.0% 15.4% 9.1% 4.9% 14.3% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 建物が新しいから 費用がかかる 近く実施する予定 区分所有者の了解が得られない 問題発見で資産価値低下 その他 78.3% 17.0% 4.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% ある ない わからない 47.1% 29.1% 23.7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 見直したことある 見直す予定ある 見直す予定ない
11 図3-23 大規模修繕の有無 図3-24 大規模修繕の実施回数 図3-25 大規模修繕の内容(複数回答可) n=909 n=546 n=646 69.1% 30.9% 0% 20% 40% 60% 80% 100% ある ない 52.9% 32.8% 10.6% 2.6% 1.1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1回 2回 3回 4回 5回以上 90.2% 88.9% 88.1% 41.0% 26.9% 9.1% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 外壁修繕工事 屋上防水工事 鉄部塗り替え工事 給水管工事 排水管工事 その他 -11-
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(6)耐震診断、耐震改修、建替えの取組
図3-26 耐震診断調査実施の有無 図3-27 耐震診断調査を実施しない理由(耐震診断調査未実施)(複数回答可) 図3-28 耐震改修工事実施の有無 1.1% 33.1% 37.1% 13.5% 19.7% 16.3% 20.8% 4.5% 25.3% 71.4% 7.2% 5.6% 14.5% 3.6% 4.0% 1.8% 0.9% 7.2% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 建物が新しいから 調査費用がない 調査実施後、工事費用がない 法的な義務がない 区分所有者の合意が得られない 検討中で今後実施予定 問題が発生すると資産価値低下する 相談する専門家がわからない その他 旧耐震 新耐震 12.5% 0.8% 80.2% 94.3% 7.4% 4.9% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 旧耐震 新耐震 ある ない わからない 41.3% 3.5% 53.1% 90.9% 5.6% 5.6% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 旧耐震 新耐震 ある ない わからない n=515 n=508 ※旧耐震 1981 年6月1日以前に建築確認を受け、着工した建物が旧耐震基準の建物であるが、この報告書中 では便宜的に 1981 年以前に完成した建物を「旧耐震」としている。また、1982 年以降に完成した 建物を「新耐震」としている。 n=356 n=178 n=447 n=353図3-29 耐震改修工事実施の有無(耐震診断調査実施済) 図3-30 耐震改修工事を実施しない理由(耐震改修工事未実施)(複数回答可) 図3-31 耐震改修工事を実施しない理由(耐震診断調査実施済)(複数回答可) n=271 0.4% 38.4% 13.3% 20.7% 21.0% 8.5% 4.1% 23.6% 71.2% 6.7% 13.5% 4.0% 3.3% 1.3% 0.4% 7.5% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 1 建物が新しいから 6 設計や工事の費用がない 7 法的な義務がない 3 現在検討中で今後実施予定 4 区分所有者の合意が得られない 2 診断の結果、改修の必要なし 5 設計者や工事業者がわからない 8 その他 旧耐震 新耐震 28.3% 65.1% 6.6% 0% 20% 40% 60% 80% 100% ある ある ない わからない n=166 29.6% 25.0% 23.1% 18.5% 5.6% 3.7% 0.0% 20.4% 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 45% 50% 現在検討中で今後実施予定 設計や工事の費用がない 診断の結果、改修の必要なし 区分所有者の合意が得られない 法的な義務がない 建物が新しいから 設計者や工事業者がわからない その他 n=451 n=108 現在検討中で今後実施予定 設計や工事の費用がない 診断の結果、改修の必要なし 区分所有者の合意が得られない 法的な義務がない 建物が新しいから 設計者や工事業者がわからない その他 -13-
図3-32 建替えの検討状況 図3-33 建替えの検討状況(耐震診断調査実施済) 図3-34 建替え検討の問題点(複数回答可) 48.2% 9.0% 15.1% 16.3% 11.4% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% ある 当分検討しない 検討の必要はあ るが、してない 今後検討する予 定 現在検討中 以前に検討した が進んでない 51.6% 42.2% 46.4% 35.9% 22.9% 13.4% 7.2% 12.4% 44.0% 46.7% 17.1% 24.1% 26.5% 15.6% 8.9% 24.1% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 区分所有者の費用負担が困難 区分所有者との合意が困難 法制限で希望通り建てられない 工事中の仮住居確保が困難 権利売却希望の区分所有者の合意 進め方がわからない 相談する専門家がわからない その他 旧耐震 新耐震 n=166 n=306 n=257 n=515 n=354 47.2% 96.1% 13.0% 1.6% 15.0% 1.7% 13.3% 0.6% 11.6% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 旧耐震 新耐震 当分検討しない 検討の必要はある が、してない 今後検討する予定 現在検討中 以前に検討したが 進んでない 権利売却希望の区分所有者の合意 区分所有者の費用負担が困難 区分所有者との合意が困難 法制限で希望通り建てられない 工事中の仮住居確保が困難 進め方がわからない 相談する専門家がわからない その他
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(7)防災への取組
図3-35 防災組織の有無 図3-36 防災マニュアルの有無 図3-37 居住者名簿の有無 図3-38 防災訓練の実施状況 図3-39 管理組合で用意している災害備蓄品の有無 26.5% 68.8% 4.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% ある ない わからない n=903 n=884 n=890 n=916 n=903 12.7% 87.3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% ある ない 16.9% 83.1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% ある ない 69.1% 30.9% 0% 20% 40% 60% 80% 100% ある ない 2.7% 17.2% 10.3% 69.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 一年間に数回 一年間に1回 数年に1回 実施していない -15-16 56.4% 55.9% 55.1% 37.7% 34.3% 31.4% 30.5% 25.4% 24.2% 20.3% 16.9% 10.2% 16.9% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 水 ラジオ 簡易トイレ 乾電池 担架 食料 発電機 投光器 毛布 燃料 トランシーバー リヤカー その他 図3-40 管理組合で用意している災害備蓄品の内容(災害備蓄品ある)(複数回答可)
図3-41 災害備蓄品の保管場所(災害備蓄品ある) 図3-42 エレベーター地震時管制運転装置の有無 図3-43 エレベーター戸開走行保護装置の有無 図3-44 エレベーター内非常用備蓄キャビネットの有無 29.0% 64.8% 6.2% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 管理事務所 共用倉庫 その他 n=236 n=193 n=880 n=876 n=902 51.8% 28.2% 13.5% 6.5% 0% 20% 40% 60% 80% 100% ある ない わからない エレベーターがない 32.1% 38.5% 23.2% 6.3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% ある ない わからない エレベーターがない 5.1% 88.7% 6.2% 0% 20% 40% 60% 80% 100% ある ない エレベーターがない
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(8)地域コミュニティ
図3-45 マンションの自治組織の有無 図3-46 地域の町会への加入状況 図3-47 参加している町会活動の内容(町会に加入している)(複数回答可)45.4% 29.6% 27.6% 22.7% 11.0% 9.7% 12.8% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 地域の祭り わからない 町会の会合 防災活動 防犯活動 清掃美化活動 その他 n=911 n=908 n=493 10.9% 85.8% 3.3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% ある ない わからない 52.4% 2.0% 8.3% 31.8% 5.5% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 管理組合として加入 自治組織として加入 住民やテナントが個別に加入 加入していない わからない -17-
3.2 マンションの居住の実態(居住者アンケートの結果)
(1)分譲マンション居住者の概要
表3-2 回答数(地区別) 図3-48 住戸の所有関係 図3-49 世帯主の年齢 図3-50 総人数 図3-51 居住年数全体 有効回答 芝 麻布 赤坂 高輪 芝浦港南 不明 件数 1,510 1,479 236 318 225 398 302 31 割合 - 100.0% 16.0% 21.5% 15.2% 26.9% 20.4% -0.1% 2.1% 8.1% 20.0% 19.5% 8.9% 41.4% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 19歳以下 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳 65歳以上 n=1,467 n=1,488 n=1,459 n=1,496 87.4% 12.6% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 区分所有 賃貸 12.1% 13.8% 19.9% 25.7% 8.2% 20.3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2年未満 2年~5年未満 5年~10年未満 10年~20年未満 20年~30年未満 30年以上 3.7% 29.6% 36.1% 17.1% 10.9% 1.8% 0.5% 0.1% 0.3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% なし 一人 二人 三人 四人 五人 六人 七人 八人以上
図3-52 以前の住所 図3-53 世帯主の住民登録状況 図3-54 住戸の面積
(2)建物に関する満足度
図3-55 建物に関する満足度 92.2% 2.4% 4.8% 0.7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 本住所で住民登録 本住所以外の港区で住民登録 港区外で住民登録 その他 4.8% 10.0% 20.3% 31.3% 19.9% 13.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 25㎡ 25㎡~40㎡未満 40㎡~55㎡未満 55㎡~75㎡未満 75㎡~95㎡未満 95㎡以上 29.2% 21.3% 57.7% 26.5% 20.3% 31.9% 21.8% 17.9% 20.2% 26.6% 16.0% 13.7% 28.3% 27.3% 28.2% 31.1% 30.6% 27.5% 27.0% 24.7% 30.9% 25.9% 20.5% 23.2% 31.4% 24.6% 9.7% 32.6% 30.6% 20.4% 25.8% 35.7% 33.0% 26.2% 39.8% 54.6% 9.0% 21.2% 3.7% 7.0% 14.3% 14.8% 17.5% 13.1% 12.9% 14.8% 15.6% 6.5% 2.1% 5.5% 0.7% 2.7% 4.2% 5.4% 7.9% 8.6% 3.0% 6.5% 8.1% 2.1% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 1.購入価格又は家賃 2.間取り・住戸面積 3.立地 4.外観デザイン 5.住戸内の設備 6.日照・通風 7.音環境 8.耐震性 9.防犯性 10.景観・眺望 11.バリアフリー 12.環境への配慮 満足 概ね満足 普通 やや不満 不満 10.4% 34.7% 52.3% 2.6% 0% 20% 40% 60% 80% 100% ずっと住んでいる 港区内から 港区外から その他 n=1,486 n=1,491 n=1,455 n=1,411 n=1,460 n=1,471 n=1,455 n=1,455 n=1,467 n=1,460 n=1,435 n=1,447 n=1,443 n=1,424 n=1,421 -19-(3)管理組合の総会の出席状況
図3-56 管理組合の総会の出席状況(4)管理に関する満足度
図3-57 管理に関する満足度(5)修繕の必要性
図3-58 修繕の必要性 33.5% 34.3% 23.6% 1.6% 7.0% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 毎回出席 重要な議案の場合に出席 出席したことがない 管理組合がないので総会がない 貸借人なので出席できない n=1,481 n=1,410 n=1,433 n=1,411 n=1,445 n=1,441 n=1,420 n=1,413 n=1,411 n=1,473 16.2% 12.6% 11.8% 20.5% 18.5% 19.1% 26.5% 16.1% 33.1% 25.0% 24.2% 37.8% 36.8% 33.0% 34.5% 32.6% 41.9% 45.8% 48.3% 33.6% 34.6% 35.8% 28.2% 36.1% 4.4% 10.6% 8.2% 5.8% 6.5% 4.9% 5.7% 8.2% 2.3% 3.8% 3.4% 2.0% 3.2% 3.7% 2.3% 4.5% 2.1% 2.1% 4.1% 0.3% 0.4% 3.5% 2.9% 2.4% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 1.管理規約 2.管理費 3.修繕積立金 4.外観や共用部分の日常管理 5.外観や共用部分の維持・修繕 6.管理組合 7.管理人 8.管理会社 満足 概ね満足 普通 やや不満 不満 該当なし 53.1% 2.5% 41.6% 2.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 必要である 不要である 必要に応じて検討すればよい その他21
(6)建替えや耐震改修の考え
図3-59 建替えに対する考え方 図3-60 建替え検討の考え(7)防災への取組
図3-61 災害備蓄品の有無 図3-62 災害備蓄品の内容(災害備蓄品ある)(複数回答可) 14.8% 22.2% 48.8% 9.1% 5.1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 早く検討した方がよい いずれ検討すればよい 当面検討する必要ない わからない その他 n=1,418 n=1,456 n=1,461 n=1,242 38.4% 14.6% 21.9% 16.8% 3.5% 4.7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 修繕・改修工事で対応 修繕・改修工事より建替え 問題が生じたら建替え 築年数が経過したら建替え 資産価値が低下したら建替え その他 86.4% 13.6% 0% 20% 40% 60% 80% 100% ある ない 81.1% 80.5% 64.2% 62.5% 54.6% 53.7% 41.3% 37.8% 37.4% 35.8% 32.9% 31.5% 8.1% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 水 懐中電灯 食料 ラジオ 乾電池 救急医薬品・常備薬 ライター 毛布 簡易トイレ 衣類 ヘルメット・防災ずきん 貴重品 その他 -21-22 図3-63 防災対策の有無 図3-64 防災対策の内容(防災対策ある)(複数回答可)
(8)地域コミュニティ
図3-65 自治組織の有無 図3-66 地域の町会の認知状況 図3-67 町会への加入状況 59.2% 5.3% 5.5% 30.0% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 管理組合として加入している 自治組織として加入している 個別に加入している 加入していない 28.2% 8.8% 29.5% 33.5% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 管理組合と一体の自治組織 管理組合とは別の自治組織 自治組織がない わからない n=1,444 n=872 n=1,448 n=1,475 n=1,330 61.2% 38.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% ある ない 71.2% 40.1% 19.6% 5.5% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 家具の固定 家族の連絡先リスト ガラスに飛散防止フィルム貼付 その他 59.3% 40.7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 知っている 知らない23 図3-68 参加している町会活動(町会に加入している)(複数回答可) 図3-69 町会への加入意向(町会に加入していない) 図3-70 町会に加入しない理由(町会に加入したくない、どちらともいえない)(複数回答可)
(9)定住意向
図3-71 定住意向 70.0% 25.2% 2.5% 2.3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% このまま住み続けたい いつかは転居する考え 近いうちに転居したい 転居する予定がある n=829 n=391 n=335 n=1,456 46.6% 32.1% 28.7% 23.2% 10.7% 10.4% 8.7% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 地域の祭り わからない 防災活動 町会の会合 清掃美化活動 防犯活動 その他 11.8% 21.2% 67.0% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 加入したい 加入したくない どちらともいえない 57.0% 49.6% 25.1% 23.9% 9.6% 3.6% 1.5% 9.9% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 町会の活動をよく知らない 忙しくて活動に参加できない 加入するメリットが少ない 加入方法がわからない 地域に縛られたくないため 会費が高いため 他のグループに参加している その他 -23-24
4.港区の分譲マンションの課題と解決の考え方
4.1 特徴、傾向から見る課題
(1)適正管理の視点
特徴・傾向 課題 ①管理組合の 管理状況 ・管理組合がないところや管理規約がないところが ある。 ・総会の出席者が少ないところがある。 ・理事会や役員会は、築年時が浅いところや賃貸化 率が高いところで「開催したことがない」割合が 高くなる。 ・管理に関する専門的な相談や組合・自治会への支 援が区に求められている。 ・建物の性能や設備、修繕に関する相談、支援が区 に求められている。(オートロック対応、駐車・駐 輪対策、外壁補修等) ・管理形態は、築年時が古いと住み込みの割合が高 く、築年時が浅いと日勤の割合が高い。管理人が いないところも1割ある。 ・ごみやたばこ、ペットなどのルールやマナーが守 られていない。 ・外国人居住者等への対応が区に求められている。 【管理組合の活動停滞などによ り適切な管理が実施されない】 ●築年時が浅いマンションにお いて、賃貸の割合の増加に併せ て、管理組合の理事会や役員会 が開催されていない。マンショ ンを良好に管理する上で、役員 等の担い手が不足しており、管 理組合による活動が停滞する おそれがある。 ●管理組合の活動が停滞すると、 計画的な修繕等が管理会社ま かせとなり、チェック体制が機 能しない。管理組合に対し、日 常の管理、運営や建物の修繕な どの様々な相談、支援に応じる ような体制を整える必要があ る。 ●生活ルール(ごみやたばこ、ペ ット、外国人対応、民泊 等) を守らない居住者等が多いこ とから、ルールやマナーについ て啓発する必要がある。 ②管理組合 役員の担い 手不足 ・管理組合役員の担い手不足が多い。 ③賃貸化 (不動産投資物 件としてのマン ション増加) ・築年時が浅いほど賃貸の割合が高くなっている。 ・事務所や民泊、シェアハウスでの利用が見受けら れる。 ④空き家化 ・築年時が古いと空き家化が進行している。 ・スラム化、ゴーストタウン化についての不安が一 部ある。 【空き家化による管理不全のお それ】 ●区内全域での問題とはなって いないが、築年時が古いマンシ ョンにおいて空き家化が進行 すると、管理不全となるおそれ がある。 ⑤高齢化 ・築年時が古いと世帯主の高齢化が進行している。 ・世帯主の年齢が 65 歳以上において、独居の方が いる。 ・高齢者には、現在の生活に不安を抱いている方が いる。 【高齢者への対応が必要】 ●築年時が古いマンションにお いて、居住者の高齢化が進行し ている。高齢者ほど定住意向が 高くなっており、マンションは 終の棲家となってきている。要 望は少ないものの、高齢者への 配慮としてバリアフリーへの 取組が必要である。 ⑥定住意向 (終の棲家とし てのマンション) ・定住意向は増加傾向。高齢者ほど定住意向が高い。 ・定住意向が高いほど建物に関する満足度は高い。 ⑦バリアフリー への取組 ・入口の段差、手すり、エレベーターへの配慮が必 要とされているが、バリアフリーへの要望は比較 的少ない。25
(2)老朽マンション等の再生の視点
特徴・傾向 課題 ①耐震改修・ 建替えへの 対応 ・旧耐震の建物の5割超は耐震診断調査を実施して いない。 ・旧耐震の建物の8割は耐震改修工事を実施してい ない。また、耐震診断後、工事を実施していない ものも7割程度ある。 ・建替えについては、旧耐震の建物においては、5 割以上が検討の意向がある。 ・法制限により、建替えが困難な状況について、規 制緩和などの要望が多くある。 ・費用負担・合意形成の課題が克服できないため、 検討が進まない。 ・資金助成についての要望がある。 ・修繕・改修工事で対応が一定程度いるが、築年時 が古いと建替えを早く検討した方がよいという割 合が高くなっている。 ・建替えや再開発を希望する人がいる一方で、希望 しない人もいる。 【耐震改修・建替えが進まない】 ●耐震診断や耐震改修工事を実 施していないものが多数あり、 十分でない。耐震診断の費用が ないことが課題となっており、 助成の拡大が必要とされてい る。 ●耐震改修や建替えについて、費 用負担や合意形成が困難であ るため、進んでいない。 助成の拡大や円滑に耐震化に 進むような仕組みづくりが必 要である。 ●法制限により、希望通り建てら れないものが多く、実現可能な 手法についてのアドバイスが 必要である。(3)その他の視点
特徴・傾向 課題 ①防災への 取組 ・防災組織の組織率 13%弱・マニュアル整備率 17%弱と低い。特に、住戸数が少ないほど低い。 (20 戸以下では、防災組織の組織率 2.4%、 マニュアル整備率 8.3%) ・築年時が浅いほど居住者名簿の整備率が低い。 ・防災訓練未実施が多い。特に、住戸数が少ないほ ど未実施。(20 戸以下では、9割) ・築年時が古い、住戸数が少ないと管理組合による 災害備蓄品無しが多い。 ・水・ラジオ・簡易トイレが半数以上の管理組合で 備蓄されている。 ・築年時が浅いほど倉庫での管理が増えている。 ・築年時が古いものでは地震時エレベーター制御へ の対応が不足している。 ・防災に関する施策や情報提供が求められている。 【防災対策が不十分】 ●マンションにおける防災組織 の結成、訓練の実施、防災マニ ュアルの整備が進んでいない。 住戸数が少ないところほど対 応していない。また、築年時に 応じた取組が必要である。 ●災害備蓄品が準備されていな いところが多い。 ●防災に関する施策や情報が行 き届いていない。 ②地域コミュ ニティの 状況 ・築年時が浅いと町会に加入していない割合が高 く、町会を知らない割合も高い。 ・住戸数が多い(特に 200 戸以上)ところの方が、 町会活動に参加している。 ・芝浦港南地区では、町会活動への参加率が高い。 ・町会に加入したいより加入したくないという人が 多い。 ・町会の活動に関する情報提供が求められている。 ・マンション内の交流について求めている人がい る。 【地域コミュニティの不足】 ●築年時が浅いと町会に加入し ていない割合が高く、良好な地 域コミュニティが形成されな いおそれがある。 ●町会の活動に関する情報が行 き届いていない。 -25-26
4.2 分譲マンション支援策の方向性
(1)管理
管理者アンケートより、管理組合の活動が停滞しているマンションや管理組合が組織されていな いマンションの存在が確認できた。これらは、適正な維持管理が実施されないおそれがあり、その 結果、管理不全に陥ると、居住者の生活だけでなく、周辺環境にも悪影響を及ぼすことが懸念され る。 管理不全について早期に未然に防ぐ必要があることから、適正な維持管理を促進するための施策 の拡充が求められる。 区は、現在、バリアフリーについては、共同住宅バリアフリー化助成を、省エネについては、地 球温暖化対策助成等を実施している。これらについては、分譲マンション管理者及び居住者側のニ ーズに対応しながら、今後も支援の継続が求められる。 エレベーターの安全性の向上については、平成 28 年度より、新規施策としてマンションエレベ ーター安全装置等設置助成を実施している。(2)耐震化
現行の耐震基準(昭和 56 年6月 1 日施行)以前に建築された旧耐震の分譲マンションは、全体 の4割にあたる約 650 棟と推計される。 港区耐震改修促進計画(平成 26 年4月改定)では、平成 24 年度の住宅の耐震化率 84.5%に対し、 平成 32 年度には 95%以上を目標としている。 この目標達成に向けては、特に区分所有者の合意形成などにおいて時間を費やす分譲マンション の耐震化の促進が急務と言える。今後は、耐震化の促進に向けた施策の拡充が必要である。(3)防災
管理者アンケートから、マンション防災組織やマニュアル整備、防災訓練の実施状況などに課題 があることが確認できた。 区は、現在、地域や高層住宅に対する無料の防災アドバイザー派遣、高層住宅への防災資器材助 成などの施策を実施している。 今後は、今回の調査で確認できた分譲マンション特有の課題解決を視野に入れた防災の施策の検 討が必要と考えられる。(4)地域コミュニティ
管理者アンケートから、特に築年時が浅いマンションにおいて、町会に加入していない割合が高 い状況が確認できた。 区は、現在、マンション居住者も含めた区民に町会への加入を港区の各支所において進めており、 地域活動を支援するため、町会・自治会等へ助成を実施している。 地域コミュニティの形成は、地域の活性化や防災・防犯にも寄与することから、今後は、分譲マ ンションに特有の課題を踏まえながら、地域コミュニティの施策の検討が必要と考えられる。27
4.3 分譲マンション支援策の考え方
(1)管理
①管理アドバイザー派遣
管理者アンケートより、「管理組合を組織していない」が5%弱(39 棟)、「管理規約がない」が 5%(45 棟)、「長期修繕計画がない」が 17%(153 棟)あった。 区は、分譲マンションの適正な管理や計画的な修繕を促進するため、平成 23 年度から管理組合 等に管理アドバイザーを無料で派遣し、これまで 43 件の実績がある。 しかし、管理組合等からの申請に基づく派遣であることから、管理活動が停滞しているマンショ ンや管理組合が組織されていないマンションには、管理アドバイザー派遣が行き届いているとは言 えない状況がある。 そこで、管理状況に課題が見られる分譲マンションについては、区から働きかけを行うなど、管 理アドバイザー派遣の積極的な活用により、適正な維持管理の促進を図ることが考えられる。(2)耐震化
①耐震診断助成
耐震化を図るにあたっては、まず、耐震診断を実施し、耐震性を満たしているか確認する必要が ある。 旧耐震の分譲マンション約 650 棟のうち、耐震診断の未実施は5割強の約 350 棟あると推計され る。 管理者アンケートによると、耐震診断を実施していない理由として、33%が「調査費用がない」 と答えている。 区は、分譲マンションの耐震診断について、平成8年度から助成を開始しており、平成 24 年度 には助成内容を拡充し、診断に要した費用の2/3、限度額 300 万円の助成を行っている。 特定緊急輸送道路沿道にあっては、東京都の「東京における緊急輸送道路沿道建築物の耐震化を 推進する条例」(平成 23 年3月制定)を受けて、平成 23 年 10 月以降、全額をベースに助成を行い、 実績を上げている。 これを踏まえると、耐震診断の実施の促進に向けては、区分所有者の合意形成を図ることがまず 必要であり、そのためには耐震診断にかかる費用負担の軽減が必要と考えられる。 そこで、特定緊急輸送道路沿道以外の分譲マンションの耐震診断についても助成制度の拡充を図 ることが考えられる。②建替え計画案等作成助成
耐震診断の結果、耐震基準に適合していないと判定された場合は、一定の耐震基準を満たすよう 耐震改修か建替えを行うことが必要となる。耐震改修か建替えを行うにあたっては、計画案等を作 成することになる。 区は、分譲マンションの耐震補強設計について、平成 20 年度から設計に要した費用の2/3、 限度額 200 万円(特定緊急輸送道路沿道は、設計に要した費用の5/6)の助成を行っている。 建替え計画案等作成については、平成 18 年度から作成に要した費用の1/3、限度額 150 万円 の助成を行っている。しかし、建替えという方向性が決まってから活用されていることから、実績 が少ない。 -27-28 耐震改修か建替えを実施するためには、判断材料となる比較検討案が必要となる。この比較検討 案の作成に向けた区分所有者の合意形成を得るためには、比較検討案作成費の負担を軽減すること が効果的であると考えられる。 また、管理者アンケートより、建替えの課題として、46%が「法制限で希望通り建てられない」、 居住者アンケートの自由意見で最多の 31 件において「建替えの法制限について」が課題となって いるとの指摘がある。 容積率制限や日影規制などの法制限を遵守して建て替えるには、周辺との共同化が考えられるこ とから、共同建替え計画案の作成に対しても支援策を検討することが必要になると考えられる。
③建替え等支援コンサルタント派遣
区は、平成 18 年度から主に単独建替えに際して、建替え等支援コンサルタントを無料で派遣し ている。 今後は、耐震改修、単独建替えと共同建替えの3つの方向を含めて、専門家によるアドバイスが できるコンサルタント派遣を検討することが考えられる。④建替え助成
旧耐震の分譲マンションの5割以上は、建替えについての検討が見られた。 区は、分譲マンションの耐震改修について、平成 20 年度から助成を開始し、平成 24 年度には助 成を拡充し、工事に要した費用の1/2、限度額 7,000 万円(特定緊急輸送道路沿道は、工事に要 した費用の5/6)を助成している。 建替えについては、平成 24 年度から、工事に要した費用の1/3、限度額 3,500 万円を助成し ている。しかし、実績が無い。 建替えも耐震改修と同様に耐震化を図る結果が得られることから、建替えについても、耐震改修 と同程度の支援策を検討することによって効果を上げることが考えられる。 管理者アンケートでは、耐震改修を実施していない理由として、38%が「設計や工事の費用がな い」と答えている。また、建替え検討にあたっての問題点として、52%が「費用負担が困難」と答 えている。 耐震改修や建替え費用を助成することは、区分所有者の資産形成に対する直接的な支援となるこ とから、区分所有者においても一定の費用負担を前提条件としての助成制度の拡充が考えられる。29 表4-1 港区の現行の分譲マンション支援策 種別 制度の名称 概 要 施行年 実績件数 H27 まで 適正管理の 視 点 管理 すまいの専門相談 住まいに関する専門的な無料相談(税務・不動産・ 建築・マンション管理) H17~ 2,149 管理アドバイザー 派遣 維持管理や老朽化対策について管理組合に対し て、10 回を限度に無料派遣 H23~ 43 劣化診断助成 建物・設備について老朽度の調査・診断を実施した場合、要した費用の 1/2、限度額 50 万円を助成 H18~ 92 共用部分リフォー ム融資の債務保証 料助成 共用部分の修繕に資金の融資を受け、管理センタ ーに債務保証料を委託した場合、限度額 150 万円 を助成(耐震改修工事も利用可) H16~ 22 バリア フリー 共同住宅バリアフ リー化助成 高齢者が多い共同住宅の共用部分のバリアフリー 化に要する費用と段差解消・手すり・床のノンス リップは 70 万円、段差解消機新設は 800 万円、エ レベーターのバリアフリー化は 300 万円、エレベ ーター新設は 2,000 万円の少ない額の 1/2 を助成 H16~ 52 エレベ ーター マンションエレベ ーター安全装置等 設置助成 戸開走行保護装置は、10/10、限度額 300 万円、 地震時管制運転装置・耐震対策は、1/2、限度額 50 万円を助成 H28~ ― 老朽マンション等の再生の視 点 耐震 耐震アドバイザー 相談 診断の必要性及び耐震化の進め方や合意形成に対 するアドバイザーを無料派遣 H21~ 130 簡易診断 アドバイザー相談の結果、簡易診断の必要性が明 らかになったものに対して無料診断 H21~ 72 耐震診断助成 診断に要した費用の 2/3、限度額 300 万円を助成 ※H23 までは、6.5/10、限度額 150・200 万円 (特定緊急輸送道路沿道については、延べ面積 3,000 ㎡未満は全額、以上は最大で 5/6) H8~23 H24~ (H23~) 57 60 (64) 計 181 耐震補強設計助成 補強設計に要した費用の 2/3、限度額 200 万円を助 成 ※H23 までは、1/2 (特定緊急輸送道路沿道については、最大で 5/6 で限度額あり) H20~23 H24~ (H23~) 5 19 (17) 計 41 耐震改修工事助成 改修工事に要した費用の 1/2、限度額 7,000 万円を 助成 ※H23 までは、限度額 4,000 万円 (特定緊急輸送道路沿道については、最大で 5/6 で限度額あり) H20~23 H24~ (H23~) 4 12 (10) 計 26 建替え 建替え等支援コン サルタント派遣 居住者がグループで建替えについて話し合いをす る場合、無料で派遣。派遣については、区に登録 しているまちづくりコンサルタントから選択 H18~ 60 建替え計画案等作 成助成 建替えを検討する場合、建替え計画案等作成に要 した費用の 1/3、限度額 150 万円を助成 H18~ 2 建替え助成 工事に要する費用相当額の 1/3、限度額 3,500 万円 を助成 H24~ 0 住宅等優良建築物 環境整備助成 2 以上の敷地又は一団の土地に共同して建物を建 てる場合に最大で約 1,500 万円を助成 (敷地面積の合計が 300 ㎡未満) H3~5 H6~ 不明 0 都心共同住宅供給 事業 優良建築物等整備 事業 2 以上の敷地に共同して建物を建てる場合は約 200 万円/戸、老朽化した共同住宅を建て替える場合は 約 100 万円/戸を助成(敷地面積の合計が 300 ㎡以 上) H6~ 10 まちづくりコンサ ルタント派遣 区民等が自主的なまちづくりを目指し、その調査 研究活動を行う場合にコンサルタントを無料で派 遣 S60~ 140 その 他の 視点 防災 地域防災アドバイ ザー派遣 地域防災協議会、防災住民組織、町会、自治会や 管理組合などが、防災意識の醸成等のための講演 会等に無料派遣 H23~ 242 高層住宅防災アド バイザー派遣 高層住宅における自主防災組織の結成や防災計画 策定を支援するために無料派遣 H23~ 108 家具転倒防止器具 等助成 家具転倒防止器具等を無償で一世帯に対して 1 回 限り支給 H18~ 18,527 高層住宅への防災 資器材助成 高層住宅 1 棟につき地階を除く 6 階以上かつ 50 戸 以上の共同住宅、防災資器材を助成 H25~ 51 地域コ ミュニ ティ 町会、自治会への 助成 町会・自治会等の自主的な地域活動を支援するた めの補助 (他に掲示板設置・会館建設等補助) S52~ 各町会・ 自治会 -29-
31 港区分譲マンション実態調査報告書 概要版 発行 平成 28 年(2016 年)11 月 編集・発行 港区街づくり支援部都市計画課 東京都港区芝公園一丁目5番 25 号 電話 03-3578-2111