ICT実技研修講座『スコアメーカー』 1
ICT実技研修講座
『スコアメーカー』
1. 起動パネルからはじめよう
2. スキャナで楽譜を読み込もう
3. できた楽譜を直してみよう
4. 楽譜の移調をしてみよう
5. パート譜を作ってみよう
6. 合唱譜をパート別に分けて作ってみよう
7. 作った楽譜を
CD にしよう
8. 困ったら…&おまけ
合唱や器楽合奏の完成形を聞く
楽譜をスコアメーカーで読み取り、PC 上 で演奏させることができる。また、CD に焼 くことも可能。パートごとの楽譜作成
合唱や器楽合奏の楽譜をパートご とに作成することができる。CD に焼 けば、子どもの自主練習に活用。学 校 で の 活 用 例
今 回 の 講 座 で は ・ ・ ・
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 2
目次
1.起動パネルからはじめよう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 2.スキャナで楽譜を読み込もう・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 ①スキャナの準備 ②スコアメーカーの準備・・・・・・・・・・・・ 6 ③楽譜の準備 ④楽譜のスキャン・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 ⑤段落やパートが元の楽譜と違うときは・・・・・・・・・・・・・・10 画像データを楽譜データに変換しよう・・・・・・・・・・・・・・・11 3.できた楽譜を直してみよう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 ①小節エラーの表示をしよう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 ②音符・休符の入力をするには・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 ③音符・休符を消したいときは・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 ④ちょっと便利な音符の直し方・・・・・・・・・・・・・・・・・・18 ⑤より快適に楽譜を修正するための、ちょっとしたテクニック・・・・19 4.楽譜の移調をしてみよう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21 5.パート譜を作ってみよう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 6.合唱譜をパート別に分けて作ってみよう・・・・・・・・・・・・・26 7.作った楽譜を CD にしよう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31 8.困ったら・・・&おまけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32 ①範囲指定のしかた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32 ②パートを増やしたい、または削除したい・・・・・・・・・・・・・33 ③プロパティを使いこなそう(音色、音量、五線譜の種類)・・・・・・34 ④パレットを使いこなそう(発想標語、コード、表示)・・・・・・・・35 ⑤演奏のしかたや、学校でのパート練習の一手間(メトロノーム、小節の 追加、曲の速さの変更)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36 ⑥楽譜の設定をいじってみよう(速さ、五線の高さ、小節番号)・・・・38ICT実技研修講座『スコアメーカー』 3 1.起動パネルからはじめよう 今回使用するのは、「スコアメーカー10 Std(体験版)」というバージョンの ソフトです。このスコアメーカーには「Pro(プロ)」「Std(スタンダード)」「Lite (ライト)」「スコアパレット」の4種類があります。機能面から学校現場で一 番使えそうなのは、Std だと思います。詳しい機能は『スコアメーカー』で検索。 Pro:スキャナー認識◎ 楽譜作成◎ 一番高機能。 Std:スキャナー認識◎ 楽譜作成◯ 16パート以上は作れません。 Lite:スキャナー認識△ 楽譜作成◯ 認識機能はほぼ使わない、という方へ。 パレット:スキャナー認識✕ 楽譜作成◯ 楽譜作成のみです。 まずソフトをインストールするとアイコンが出るので、起動するときはこの アイコンをダブルクリックします。すると下のような画面が出てきます。 体験版なので、このような画面が出ます。矢印の✕をクリックして、ウインド ウを消せば大丈夫。(15日間しか使えないのが残念…。) 次に出てくるのが、下のような画面。起動パネルといいます。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 4 この画面では、これから行いたい作業に移りやすいようにナビゲートしてく れます。また、説明やガイド画面にも移動できます。 スキャナーで楽譜を読み込みたいときは… 『認識モード』 前に作った楽譜を開きたいときは… 『開く』 音符を入力しながら楽譜を作りたいときは… 『標準の新規ファイル』か、 『新規作成ウィザード』 使い方がわからなくなったら… 『調べる』 →ヘルプ画面へ。 今日は『スキャナーを使った認識→楽譜作成と編集』という、学芸会前など に一番使うであろう機能に特化して説明しますので、『認識モード』をまずクリ ック。下のような画面が出てきます。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 5
スコアメーカー最大の売りである「スキャナを使った楽譜の読み込み」を行 うのが、この『認識モード』画面です。
では、スキャナを使った楽譜の読み込み方や、読み込む際の注意事項を次の 章で説明します。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 6 2.スキャナで楽譜を読み込もう スコアメーカーで楽譜を読み込むには・・・ という2つの手順を経ることになります。 《スキャナを使って、楽譜を画像データとして読み込もう》 ① スキャナの準備しましょう スコアメーカーで使用できるスキャナは、TWAIN(トゥウェイン)という 規格に対応したものです。プリンターと一体となった複合タイプでも、スキ ャナ単体のものでも、この規格に対応しているものであればOK です。(最近 のスキャナなら、特に気にしなくても大丈夫です。もしお手持ちのスキャナ がTWAIN 非対応のものでも、楽譜を読み込む方法はあるので大丈夫です。) スキャナとPC を正しく接続します。 ※スキャナをはじめてPC に接続する方へ。ドライバのインストールなど、まず PC 上でスキャナを使えるようにしておいてくださいね。 ② スコアメーカーの準備をしましょう 次はスコアメーカーの準備です。接続したスキャナをスコアメーカーで操 作できるように設定します。 まずはスコアメーカーを起動し、『認識モード』画面にします。そしてスキ ャナを選択します。 操作画面に『認識ガイド』が出ていますが、これを読んでもできます。「画 面が邪魔だな」という方は、消しても大丈夫。消したあとに読みたくなって しまったら…安心してください。『ヘルプ』タブから、『認識ガイドを表示』 に再度チェックを入れるとまた表示されますよ。
スキャナを使って、楽譜を画像データとして読み込む
画像データを楽譜データに変換する
(スコアメーカーでは「認識する」といいます)
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 7 ☆ スキャナの選択の手順は…? 1)『ファイル』メニューから『スキャナ選択』を選択します。 2)『ソースの選択』画面が開きます。要は「どのスキャナを使う?」ということ。 3)接続したスキャナをクリックします。 4)『選択』をクリックして画面を閉じます。 今後も同じスキャナを使用するのであれば、上記の①~④の操作は最 初の1回だけでOK です。 これでスコアメーカーから接続したスキャナを操作することができるよう になりました。 ③ 楽譜の準備をしましょう スキャナで読み込む楽譜を用意します。できるだけ正確に読み込ませるた めのポイントは、『きれいな楽譜を用意する』ことです。書き込みや汚れ、印 刷のかすれなどがあると、うまく認識できず、後で「誤認識した部分を一つ 一つ修正する」という大変な苦労をすることになります。また、手書きの楽 譜も読み込みには不向きです。原版がおすすめです。 ④ 楽譜をスキャンしましょう 1)楽譜の1ページ目をスキャナにセット 上下の向きに注意しましょう。(間違えても、あとから直せます。) 楽譜の順序にも、気をつけましょう。(これもあとから直せます)
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 8 2)『認識パネル』の『スキャン』をクリック 3) 『プロジェクト名の入力』 をしよう 取り込みを行う楽譜の曲名などを入力し OK ボタン を押します。 4)スキャナのドライバソフトが起動! 読みとりを開始する前に、気をつけてほしいことがあります。 スキャナ操作画面にはたいてい、すべておまかせの『自動認識』と、細 かく設定できる『手動設定』のモードが切り替えられるようになってい ると思います。 ☆読み取りは、グレースケール、または白黒に設定します。 ☆五線譜の巾に合わせて解像度の設定をします。どのくらいかはヘルプに も出ています。また、以下の公式でも求められます。 適切解像度=(7×350)÷印刷楽譜の五線の高さ(mm) 正確でなければいけない、という程でもないです(^^)。 5)『プレビュー』があるときは… プレビューして楽譜の向きやスキャニングの範囲などを確かめてみて ください。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 9 6)さぁ、スキャンしよう 『スキャン』のボタンをクリックして、スキャンを実行してください。完 了すると、自動的にスコアメーカーの画面に戻り、取り込まれた楽譜が画 面右 下 に大きく表示されます。またスキャンした画像は画面上部の 『画像リスト』に登録され、小さなプレビューが表示されます。プレビュ ーの下には、画像ファイル名が表示されます。ファイル名は、3)で入力 した『プロジェクト名+ページ番号』となります。また『段落設定』ウィ ンドウに各段落の構成が表示され、『パート構成』ウィンドウに、楽譜全 体のパート構成が表示されます。 7)楽譜が複数枚あるときは… 楽譜の2ページ目をセットして、同じように『スキャン』ボタンを押しま す。『画像リスト』には、取り込んだ楽譜が順に表示されていきます。 ※上と下が逆になった! → 『画像リスト』の、逆になった画像の上で 右クリック → 『180度』 で OK。 スキャンの順番間違った! → 『画像リスト』の、画像の上でクリッ クしたままドラッグするとOK。 段落やパートが楽譜と違う! → 『段落設定』や『パート構成』ウイ ンドウで修正するのですが、詳細は次ペー ジ⑤をご参照ください。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 10 ⑤ 段落やパートが元の楽譜と違うときは… 今皆さんと使った「冬景色」、実は歌と伴奏の2パートしかないはず。しかし 1ページ目に3パート目ができてしまっています。段落も違います。 このように、複数のパートを持つ楽譜では、段落(左が1本の小節線で結ば れたひとまとまりの五線のこと)によって表示されているパート数が異なる場 合があります。そういう場合は、認識する前に各五線のパート設定が正しいか どうか、『段落設定ウィンドウ』と『パート設定ウィンドウ』を使って確認しま す。 「冬景色」は、歌のパートとピアノ伴奏のパ ートの計2パートの楽譜ですが、歌のパートは 2段落目から登場します。 上の段落から順番に見ていくと、1段落目は ピアノパートだけ。 2段落目に歌のパートが出てきます。 3段落目が・・・2段落目と同じく歌とピア ノパートであるはずが、単独譜表が3パートと 検出されてしまっています。 3段落目の2パート目は、単独譜表2パート ではなく、大譜表として認識したいのですから、 ここで2つの単独譜表を1つの大譜表に変更し ます。3段落目の2パート目の五線部分をクリックしてみいてください。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 11 「単独譜表類」と「大譜表」がリス トで表示されますので、「大譜表」をク リックして選択します。 大譜表に変更したら、『パート構成ウ ィンドウ』を確認します。 はじめは、4パートとして検出され ていましたが、『段落設定ウィンドウ』 で譜表の変更を行ったことで、1パー ト目に歌のパート、2パート目にピア ノ伴奏、という2パートの構成になり ます。 《画像データを楽譜データに変換しよう》 あとは、スキャンした画像データを楽譜データに読み替えるだけです。こ の操作をスコアメーカーでは「認識」といいます。 ① 余計なチェックは、外しておこう! 基本の記号だけ読み込めたらいい…音符、休符、調号や臨時記号など だけ読めたらいいわ、という方は、 『基本記号』にチェック。 楽譜にリズム譜、タブ譜はないよ…『リズム譜』『タブ譜』のチェックを 外そう。 装飾音符、スラー、歌詞はいらない…それぞれ不要なチェックを外そう。 認識するものが多くなるに連れて、変換時の間違いが増えます。いらな いものは、外す。そうすることで精度が向上、あとから楽です。 なお、今認識しなくても、あとからいくらでも楽譜に書き加えられます。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 12 ② さぁ、楽譜認識しよう 画面左の『認識パネル』の『認識実行』をクリックします。 ③ 認識対象の確認をしよう イラストのような画面が出てきます。『印刷楽譜としてハイブリッド認 識』をクリックします。 ※もしこのとき『プロジェクトを保存しますか?』と表示されたら、『はい』 をクリックしておきましょう。 『名前を付けて保存』画面が開いたら、名前をつけましょう。『保存する 場所』で保存先を選択できます。変更なければそのままで大丈夫。 『ファイル名』欄には、スキャンするときに入力したプロジェクト名 が入っています。もちろん変更もできます。 最後に『保存』をクリックします。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 13 ④ 事前認識をしてみよう 『事前認識を行い…』という文章が出てきます。楽譜上重要な記号のみを 楽譜全体の認識処理の前に確定させることで、認識率を高める機能です。 『はい』を押すと、画像上で先に重要な記号の間違いを修正できます。あ とで直すからいいよ、という方は、『いいえ』を押しましょう。 『はい』を押すと、下のような画面が出てきます。赤く変わっているとこ ろは機械が認識している記号です。 青い部分を操作して、間違いがあれば修正します。 複数ページがあるときは、緑の部分で操作します。 修正がない、または終わったら、『OK』を押します。 ※音符など細かな修正は、楽譜認識を実行してからです。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 14 ⑤ あとは自動で認識、楽譜になります 自動で認識が始まり、『認識中』という画面が表示されます。 認識が終わると、自動的に『作成モード』画面に切り替わり、認識され た楽譜ファイルが表示されます。 ☆複数のページをスキャンした楽譜も、この『認識』の過程で一つの楽譜 として認識されます。 これで、とりあえず楽譜の完成です。 操作ガイドも出てきますが、不要でしたら✕をクリックして消してくだ さい。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 15 3.できた楽譜を直してみよう 楽譜を認識したら、演奏パネルの再生ボタンを押して、さぁ演奏・・・あれ!? 聴いてみると、なんかおかしなところがあるぞ・・・そんなときは楽譜を修正 します。 ① 小節エラーの表示をしよう スコアメーカーでは、小節内の音符や休符が設定した拍子記号分きちんと 埋まっているかどうか、自動でチェックしてくれます。「『ド』が『レ』にな っているよ」という間違いは、残念ながらチェックはしてくれません。 『エラー小節の表示/非表示』のボタンをチェックすると、イラストのよう に緑色に変化します。(はじめはチェックが入った状態になっていると思いま す。 「冬景色」の楽譜、1小節目に、4分音符でドの音を追加しました。 「音(休)符が多すぎ」ということで1小節目がもも色に変化します。 逆に「音(休)符が少ない」時には、その小節が水色に変化します。 エラーがある小節は、このような色の変化で表示されます。 楽譜を最後まで見ていくと、どこにエラーがあるかわかります。元の楽譜 と照らし合わせながら、修正していきます。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 16 または、画面右の『表示』タブをクリックすると、エラーがある部分が一 覧表で表示されるという便利な機能もあります。 『リスト更新』を押すと、現在のエラーがどこに、どのようなものがある か表示されます。リストの項目をダブルクリックすると、エラーのある小節 までジャンプします。 ② 音符・休符の入力をするには 音符や休符などの入力に は、『パレット』というも のを使用します。絵の具の 代わりに音楽記号がいっ ぱいのったパレットを想 像してください。そこから 必要な記号を選択し、楽譜 に入力していく仕組みで す。 ☆パレットの出し方☆ 主に使うのは、『記号』パ レット。 『表示』→『パレット』 →『記号パレット』
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 17 の順でクリックしていくと、下の図のように左側に出てきます。 ここから入力したいものをクリックし、カーソルを五線譜上に動かすと、カ ーソルが紺色の音符(休符)となって動くので、入力したい位置に合わせて再 度クリックすると入力することができます。 入力する隣の音符が紫になるのは、「今入力する音符は、この紫の音符の次 に演奏しますよ」ということ。 既存の音符と入力する音符が黄色になるのは、「今入力する音符は、すでに ある黄色くなった音符と同じタイミングで演奏されますよ」ということ。大 譜表や複数パートある楽譜だと、よく見られます。 この点に気をつけないと、修正のあとによくエラーが出たりします。エラ ーの原因は、これによる1小節あたりの音符の過不足が多いです。 ③ 音符・休符を消したいときは 間違って入力してしまった音符や休符を削除するには2つの方法があり ます。 《消しゴムカーソルを使おう》 ツールバーの『消しゴムカーソル』をクリックすると、カーソルが消しゴ ムになります。消しゴム型なので、すぐわかりますね。削除したい音符(休 符)の位置にカーソルを合わせてクリックすると、直接削除できます。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 18 《選択カーソル+Delete キー》 ツールバーの『選択カーソル』をクリックすると、カーソルが矢印になりま す。削除したい音符(休符)の位置にカーソルを合わせるとオレンジ色になり ます。クリックすると緑色に変わるので、この状態で Delete キーを押すと、 削除できます。 複数の音符(休符)を削除したいときは、選択カーソルで音符を囲むように ドラッグ(左ボタンを押しながらカーソルを移動)すると、グレーの囲みの中 の音符(休符)全てが選択され、緑色に変わります。そしてDelete。 ④ ちょっと便利な音符の直し方 音符を削除して修正する方法でもよいのですが、例えば付点をつけたい、 8分音符を四分音符にしたい、など、ちょっとした修正の時に便利な方法を ご紹介。 ②の方法で記号パレットを選択するとき、真ん中あたりに『プロパティウ インドウ』なるものがあるはず。そこをクリックすると…。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 19 左側に、『プロパティウインドウ』が出てきましたね。ここには、選択し た音符や休符、記号の詳細が表示されます。 間違っている音符にカーソルを合わせワンクリックで選択すると、緑色 になります。『プロパティウインドウ』を見ると、いろいろな情報が…。 『状態』の項目をクリックすると、リストが表示されます。表示されてい るリストから必要なものを選択しクリックすると修正されます。 ⑤ より快適に楽譜を修正するための、ちょっとしたテクニック 《ドラッグ入力》 例えば「4分音符を入力し、次に2分音符を入力したい」とします。 今まで学んだ手順では、 ①4分音符を入力 ②パレットから今度は2分音符を選択 ③五線譜の入力したい場所へ・・・ となるわけですが、もっと便利な方法があります。 それが「ドラッグ入力」です。 ①4分音符を入力 ②次の2分音符を入力したい位置にカーソルを合わせる ③クリックした指を離さず左右にカーソルを移動(つまり「ドラッグ」する) すると、青い音符が右にドラッグすると長くなり、左にドラッグすると 短くなります。入力したい音符(この場合は2分音符)が表示されたとこ ろで指を話すと入力完了です。 ちなみに上下にドラッグすると…シャープやフラット、ナチュラルなど が付加されます。これも便利です。 《右クリックの活用》 パレットでは音符(休符)を選択した状態(音符が緑色)で、楽譜の上 で右クリックします。すると長~いメニューが開き、音符や休符のリスト がズラッと表示されます。あとは入力したい音符(休符)を選択し、クリ ックすると、入力したい音符(休符)の種類を変えることができます。 右クリックの利点は、「いちいちパレットを開かなくてもよいこと」「ド ラッグ入力と違い、音符→休符、休符→音符の切り替えができること」で す。 この右クリックで気をつけなければならないことは「符点」です。パレ ットで符点音符や符点休符を選択した状態で右クリックをし、リストから 音符や休符を選択すると、常に符点が付いた状態になります。符点を取り たいときは、リストの「符点」メニューから「なし」を選択してください。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 20 《アンドゥ・リドゥ》 直前の操作を取り消すことができるのが『アンドゥ』(元に戻す)です。 『編集』メニューから『アンドゥ』を選択するか、Ctrl キー+Zキーでも『ア ンドゥ』になります。 「アンドゥ」を行った後、『編集』メニューの『リドゥ』を選択すると、取 り消した操作を再度実行し直すことができます。Ctrl キー+Yキーでも『リ ドゥ』になります。 《楽譜画面の拡大、縮小》 楽譜が小さくて見にくい、または大きすぎて全体がわからない、という方 は、『表示』→『拡大縮小』を使いましょう。 マウスにホイールがついている方は、楽譜上で『CTRL』キーを押したまま、 ホイール操作で、簡単に拡大縮小ができます。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 21 4.楽譜の移調をしてみよう 元の楽譜のキー(音程の高さ)が児童の声域と合わない(高すぎる、低す ぎるなど)ことは、よくあります。そのようなときは、楽譜を移調してみま しょう。 移調には、「楽譜全体を移調する」「一部の小節やパートだけを移調する」 の2つの方法があります。 《楽譜全体を移調する》 ① 『ツール』メニューから『移調』を開きます。 ② 『楽譜の移調』画面が開きます。 ③ 『移調範囲』で『楽譜全体』を選択します。 ④ 『変更後の調』欄下の[<]または[>]をクリックして、変更後の 調を選択します。または、『度数で指定』でも移調できます。
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《一部分の小節やパートだけを移調する》
移調したい小節範囲(またはパート)を選択してから、上記の①~④を 行うと、選択した範囲だけ移調することもできます。ただし③で『選択し た小節』を選択することを確認してください。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 23 5.パート譜を作ってみよう スコアメーカーではパート別の楽譜(パート譜)を簡単に作ることができ ます。この機能は、パートごとの音源を作成するにも大変重宝する機能です。 とても簡単な作業です。 《スコア譜の中から指定したパートのパート譜を作る方法》 ① スコア譜を開き、パート譜にしたいパートを選択します。 楽譜の左側、パート譜にしたいパートの横をダブルクリックして選択し ます。選択したパートはオレンジ色になります。 ②『ファイル』メニューから『パート譜の作成』を選択します。 この辺りでダブルクリック!! 大譜表なので、上下が選択されました。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 24 ③『パート譜作成オプション』という ウインドウが出ます。ここでは、 『選択したパートをそれぞれパート 譜にする』にチェックが入っている ことを確認して、『OK』をクリック。 スコア譜とは別の画面が開き、 パート譜が作成されます。 なお、元の楽譜はオレンジのタブ のところをクリックすると出ます。 *複数のパートを選択 ① Sift キーを押したままで選択したいパートをダブルクリックすると、 その範囲すべてが選択されます。 ② Ctrl キーを押したままで選択したいパートをダブルクリックすると、 選びたいパートを選択することができます。 複数のパートを選択した後、『パート譜の作成』を実行すると、『パー ト譜作成オプション』画面が開き、セットになったパート譜を作るか、 パートごとに別々のパート譜を作るかを選択することができます。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 25 《全パートのパート譜を一括して作る方法》 ① スコア譜を開いておきます。 ② 『編集』メニューから『全体を選択』を選択します。 ③ 全パートの五線が選択され、楽譜全体がオレンジ色になります。 ④ 『ファイル』メニューから『パート譜の作成』を選択します。 ⑤ 『パート譜作成オプション』画面が開くので、『選択したパートをそれ ぞれパート譜にする』を選択し、OKボタンをクリックします。 ⑥ 全パートが、それぞれ別ファイルに書き出され、作成されたパート譜が 開きます。 作成したパート譜は、それぞれに名前をつけて保存しておきましょう。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 26 6.合唱譜をパート別に分けて作ってみよう 合唱譜などでは、複数のパートが同じ五線上に書かれていることがあります。 このような楽譜からパート譜を作る方法を覚えると、パート別の合唱指導が楽 にできるようになります。 スコアメーカーでは、合唱譜におけるパートのことを「声部」と呼びます。 ここでは、声部1を1パート目に残し、声部2を2パート目に移す方法を練 習します。 認識した楽譜もしくは、データを打ちこんだばかりの楽譜の2声の楽譜は声 部がフリーになっています。 その声部を「声部1」と「声部2」に分けます。 まずは下記の楽譜を作ってみましょう。 『ファイル』メニューから、『新規作成』を選びます。 『表示』メニューから、『パレット/パネル』を選び、『記号パレット』と『プ ロパティ』を出しておきましょう。(15ページに書いてありますよ。) 『記号パレット』から、まず4分音符をクリック。イラストのように入力し てください。 次に、イラストのように音符を重ねて入力してみましょう。「同時に演奏」す る音符なので、入力時黄色に変わっています。(17ページを見てね)
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 27 符点が上向き(下向き)の音符を入力するときは、入力パレットで音符を選 択した後、『プロパティ』画面の『符点の向き』で『上向き(下向き)』を選択 してから、音符を入力します。 一つの音符に符尾が上下2本付いている音符は、上記の要領で上向きと下向 きの音符を同じ位置に入力すると作成できます。 最後に、4分休符と終止線を入力。『終止線を楽譜のおわりとして入力』する と、イラストと同じ楽譜になります。 上部の音符を『選択カーソル』で選択すると、 『プロパティ』欄の声部がフリーになっていること を確認してください。 パートを選択(カーソルを下の図の位置に持ってきてダブルクリック)して、 声部を自動的に割り振ります。 ①パートを選択して五線譜をオレンジ色にします。(選択したいパートの五 線譜の左端でダブルクリックします。)
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 28 ②『パート』メニューをクリックして、『自動声部割振り』をクリックしま す。 これで割振りができました。では、声部がどうなったか見てみましょう。 ③声部ごとに色分けされています。青が声部1、赤が声部2です。 ④パートを追加します。『パート』メニューの『パートの追加/挿入』をク リックします。パートが追加されました。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 29 ⑤『表示』メニューの『選択対象声部』から、『声部2』をクリックします。 選択した『声部2』以外は薄く表示されます。 ⑥1パート目を選択してから、『編集』メニューの『コピー』をクリックし、 楽譜をコピーします。 ⑦2パート目(追加したパート)を選択して、『編集』メニューの『貼り付 け』をクリックします。コピーされた「声部2」の楽譜が2パート目に貼 り付きます。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 30 ⑧1パート目の「声部2」の音符を範囲選択で選択します。 範囲選択・・・左クリックをしたままカーソルを移動すると四角い枠が できます。その範囲内が選択されます。音符が黄緑色に かわります。 ⑨パソコンキーボードの『Delete』キーを押します。 ⑩『表示』メニューの『選択対象声部』をクリックし、『すべて』を選択し てクリックします。楽譜の表示を元にもどします。 今回、『声部2』に休符が抜けてしまっています。あとで追加してくださ い。実際もこのようなことがあるかもしれません。最後に楽譜をよく確認す るようにしましょう。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 31 7.作った楽譜をCDにしよう パートごとの楽譜を作成するだけではなく、パートごとの音源やCDを作成 することもできます。ここでは、スコアメーカーで作成した楽譜からCDを作 る方法を紹介します。 スコアメーカーで作成した楽譜は「SDX ファイル」(拡張子は.sdx)という形 式で作られています。これを音響機器で鳴らすことのできる「オーディオファ イル」に変換する必要があります。オーディオファイルには何種類かあるので すが、スコアメーカーで扱えるオーディオファイルは「WAVE データ」(拡張子 は.wav)です。 ①変換したい楽譜を開いておきます。 ②『ファイル』メニューの『エクスポート』から『WAVE』を選択します。 著作権に関する表示が出ますが、『OK』をクリックしておけば大丈夫。 ③『WAVE エクスポート』画面が開きますので、保存する場所を選択し、 ファイル名を入力して変換します。 ④『Windows メディアプレイヤー』などのアプリケーションを使って保存 した楽曲をCDに焼いていきます。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 32 8.困ったら…&おまけ ① 範囲指定のしかた 1)パート全体 選択したいパートの左端でダブルクリック。 2)パートの1小節だけ 選択したい小節の上でダブルクリック。記号の上ではできません。 3)総てのパートの1小節 選択したい小節の空白部分でダブルクリック。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 33 4)連続した複数の小節 『SHIFT』キーを押したまま、選択したい小節をダブルクリック。 5)飛び飛びの複数の小節 『CTRL』キーを押したまま、選択したい小節をダブルクリック。 ② パートを増やしたい、または削除したい。 1)一番下に追加したい。 『パート』→『パートの追加・挿入』 2)任意の場所にパートを追加したい。 追加したい場所の一つ下のパート全体を選択(①‐1))→『パート』→ 『パートの追加・挿入』→選択したパートの上に新規パートができます。 3)パートを削除したい。 削除したいパート全体を選択→『パート』→『パートの削除』 ※音符や記号のみ削除したいときは、選択ののち『BACKSPACE』キー。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 34 4)コピーしたパートを挿入したい。 挿入したいパート全体を選択→『パート』→『パートのコピー』→ →『パート』→『コピーしたパートの追加/挿入』 挿入場所が一番下なら1)、任意の場所なら2)もあわせて使おう。 ③ 『プロパティ』を使いこなそう 表示方法は、『表示』→『パレット/パネル』→『プロパティウインドウ』 1)パートの音色を変えたい 変えたいパート全体を選択→『プロパティ』の『音色』→ウインドウか ら希望の音色を選択→『OK』 +をクリックで楽器がいろいろ出ます。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 35 2)パートの音量を変えたい。 変えたいパート全体を選択→『プロパティ』の『音量』横の数字をクリッ ク→0~127までの任意の音量を半角数字で入力→『ENTER』キー。 3)パートの五線譜を変えたい。 変えたいパート全体を選択→『プロパティ』の『譜表の種類』をクリッ ク→『譜表の設定』ウインドウの、『譜表の種類』から選択→『OK』 ④ 『パレット』を使いこなそう 表示方法は、『表示』→『パレット/パネル』 1)発想標語を入力したいとき 『発想標語パレット』で、さまざまな発想標語が入力できます。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 36 2)コードを入力したいとき 『テキストパレット』から、『コードネーム』を選択→楽譜上にカーソル を動かすと、『C』コードが出てきます。任意の場所にカーソルを移動→ 入力したい場所でクリックし、上下左右にドラッグ→さまざまなコード が出ますので、希望のコードを入力。 ※コード入力をすると、『自動伴奏』ができます。 『ファイル』→『楽譜の設定』→『演奏情報』→『自動伴奏する』にチ ェック。メロディだけで伴奏がないときにおすすめ。『伴奏スタイルの設 定』をして、ピッタリの伴奏を見つけましょう。 3)『エラー表示』画面が消えてしまったら… 『表示パネル』で、また出すことができます。 ⑤ 演奏のしかたや、学校でのパート練習での一手間 1)メトロノームを鳴らしたい 『演奏』→『メトロノーム』をクリック。 WAVE ファイルにした時も、音が入ります。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 37 2)演奏開始前に、1小節追加しよう 作成した CD で器楽合奏の練習をする際、再生でいきなり曲が入ると、 子どもたちが対応できません。そこで、空白の1小節を最初に入れて、 メトロノーム。4拍子なら、4拍音が入ります。演奏に入りやすいです。 総てのパートの最初の1小節を選択(①‐3))→『小節』→『空白小節の 挿入』→『空白小節の挿入』ウィンドウに、1を入力→『OK』 『段落内に挿入する』と、元楽譜と変わらなくていいです。 3)曲の速さを変えたい パート1 楽譜上にメトロノーム記号がある場合は…記号をクリック→『プロパ ティ』から、『値1』の数字を変更するとOK。 ないときは…つけましょう! 記号パレットのずっと下(▼印、またはマウスのホイールで移動)に、 メトロノーム記号があります。選択して、楽譜の一番前に。クリック したまま上下左右に動かすと、音符や数値がかわります。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 38 ⑥ 『楽譜の設定』をいじってみよう。 『ファイル』→『楽譜の設定』 1)曲の速さを変えたい パート2 『演奏情報』→『テンポ』 ただ、楽譜にメトロノー ム記号がある場合、そち らが優先されます。 この画面で、調号や拍子 も変えられます。
ICT実技研修講座『スコアメーカー』 39 2)五線の高さや巾を変えたい 『ページの設定』→『五線』 3)小節番号をつけたい 『ページの設定』→『小節番号』 他にもいろいろできると思うのですが、とりあえずこの辺りで…。 2015年度 作成者:齊藤昌宏