天王寺区英語による即興型ディベートスクール事業
活動報告書
平成 28 年3月
主催:天王寺区役所
■目次■ 1 「天王寺区英語による即興型ディベートスクール」事業の概要及び日程等---- P.1 2 事業活動の様子--- P.2 (1)英語による即興型ディベートスクール--- P.2 (2) 国際交流カフェ--- P.31 3 成果発表会--- P.37
2 1.「天王寺区 英語による即興型ディベートスクール」事業の概要及び日程等 【この事業の目的】 英語を使ってコミュニケーションをとるためには、まずは「読む・聴く・書く・話す」の 4 つのスキルが重要です。そのうえで、自分と異なる考えの相手に対して、自分の考えを主 張し、納得させなければならない場面では「英語で対話する力=英対話力」が必要になりま す。 この事業を通じて、「読む・聴く・書く・話す」の 4 つのスキルをバランス良く鍛えるとと もに、英語による対話を徹底して行い、これからのグローバル社会で使える英対話力を鍛え ます。 【概要】 「天王寺区英語による即興型ディベートスクール」は、天王寺区在住または在学(大阪市 民に限る)の中高生を対象とした英語学習事業です。中学生対象の英語による即興型ディベ ート(討論)スクールと、中高生対象の国際交流カフェの2つのプログラムを実施しました。 なお、27 年度は授業料等、参加者の自己負担により、高校生を対象としたディベートスク ールも実施しました。 【日程】 日程 内容 平成 27 年 6 月 16 日(火) ホームページにより募集開始(区広報紙は7月号に掲載) 平成 27 年 8 月 8 日(土) ディベートスクール募集締切 平成 27 年 8 月 23 日(日) ディベートスクール事前説明会 平成 27 年 9 月 6 日(日) ∼平成 28 年 2 月 21 日(日) 即興型ディベートスクール実施(全 12 回) 平成 27 年 10 月 11 日(日) ∼平成 28 年 3 月 6 日(日) 国際交流カフェ実施(全6回) 平成 28 年 3 月 20 日(日) ディベートスクール成果発表会 【募集方法】 ホームページ掲載のほか、募集リーフレット、ポスターを区内及び近隣の中学校、高等学 校へ配布するとともに、天王寺区役所の広報媒体(広報紙7月号、広報板等)を活用して募 集を行いました。 ※ 募集人数:ディベートスクール 中学生 30 名程度、高校生 10 名程度 国際交流カフェ 中高生 50 名程度 【参加者の決定】 英語による即興型ディベートスクール :天王寺区内在住または在学(大阪市民に限る)の中学生 33 名、高校生 13 名 (中学校) (高校) 学年 人数 (内 訳) 公立 国私立 3 年生 14 名 6 名 8 名 2 年生 11 名 7 名 4 名 1 年生 8 名 5 名 3 名 学年 人数 (内 訳) 公立 国私立 3 年生 ― ― ― 2 年生 4 名 1 名 3 名 1 年生 9 名 ― 9 名
3 途中退会者(公立中 3 年 1 名、2 年 1 名)含む 国際交流カフェ :天王寺区内在住または在学(大阪市民に限る)の中学生・高校生 43 名 (ディベートスクールに参加している生徒 22 名を含む) 国際交流カフェに参加した生徒の学年等と人数 学年 人数 (内 訳) 公立 国私立 高校 3 年生 1 名 ― 1 名 高校 2 年生 5 名 3 名 2 名 高校 1 年生 10 名 9 名 1 名 中学 3 年生 8 名 4 名 4 名 中学 2 年生 14 名 7 名 7 名 中学 1 年生 5 名 3 名 2 名 ※申込があって一度も参加しなかった者を除く。 2.事業活動の様子 (1) 英語による即興型ディベートスクール 【はじめに】 本スクールは、英語で自分の考えを伝える力を養うため、中学生を対象として即興型デ ィベートを用いた授業を行いました。 また、今年度は、昨年から継続してディベートの学習を希望する生徒のニーズに応える とともに、英語力の高い中学生の目標となり向上心を引き出すことを目的として、授業料 自己負担(月 3,000 円、オンラインレッスン1回 500 円)により、高校生を対象としたデ ィベートスクールも実施しました。 【事前説明会】 ディベートスクール申込み生徒を対象に、8 月 23 日(日)に説明会を天王寺区役所で開 催しました。また、説明会の後、個別に簡単な英語による質問を行い、生徒の英語力を確 認しました。 ディベートの内容について説明しました 会話をして生徒の英語力を確認しました
4 即興型ディベートの流れ 【ディベートスクール概要】 全 12 回の授業で毎回、英語による即興型ディベート形式により、自分の意見を英語で発表 する取組を継続して行いました。 また、生徒のみなさんの英語学習をサポートするため、iPad の貸与(中学生のみ)、オン ラインレッスン受講、CASEC(オンライン英語テスト)受験などの学習機会を用意し ました。 【活動の流れ】 ① アイスブレーク ディベートを行う前に、リラックスかつ集中してディ ベートに取り組めるようゲーム形式のウォームアップを 行いました。 ② 即興型ディベート グループごとに、肯定・否定チームに分かれ、スピー チをする順番を決めた後、お題を発表。20 分間自分の チームの意見を考えた後、一人ずつ英語でスピーチをし ました。 また、相手チームのスピーチの最中にもPOI(質疑 応答)を積極的に行うよう促しました。 最後に、ジャッジがグループの勝敗と生徒一人ひとり へのコメントを伝えました。 ③ 授業外での学習支援 (ア) 宿題 授業後、毎回宿題を出し、ディベートをするための「幅広い知識の習得」のサポート とし、身近な内容や社会問題に関連する日本語の読み物と英語の問題を用意しました。 生徒の英語力に応じて難易度を変え、全生徒が取り組みやすいよう留意しました。 また、宿題の添削を丁寧に行い、生徒一人ひとりの弱い部分を指摘しました。 (イ) オンラインレッスン 授業外での学習支援として、希望者を対象に、iPad を使った外国講師とのオンライン レッスン(有料 1回 500 円)を開催しました。 (ウ) CASEC受験 英語の伸びを測るため英検が作成する CASEC オンライン英語力テストを 6 か月で 3 回 受験してもらいました ④ 振返りとフォローアップ 毎回振返りのためのアンケートを生徒に記入してもらい、いただいた意見を基に授業 の改善を行いました。また、毎授業後に保護者の方に電話連絡を行い、授業概要の説明、 生徒の様子、連絡事項等を伝えた後、ご意見を伺い、生徒にも保護者の方にも不満が残 らないように取り組みました。 ・iPADは、ソフトバンク株式会社から天王寺区役所に無償貸与いただいたものを使用 しました。 ・CASECの受験には、株式会社教育測定研究所のご協力をいただきました。
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6 【中学生を対象としたディベートスクール】
習熟度別に、America(アメリカ)、Brazil(ブラジル)、Canada(カナダ)、Denmark(デン マーク)、England(イギリス)の5つのグループにわかれて、計 33 名の生徒たちが学習をし ました。 ① 日程及びテーマ 全 12 回の授業を下記日程で、各回 13 時 10 分から 14 時 50 分まで授業を行いました。 回 日 程 ウォームアップアクティビティ テーマ 1 平成 27 年 9 月 6 日(日) モデルディベートを含むディベー トのルール説明
Summer is better than Winter. (夏は冬よりよい)
2 9 月 20 日(日) 自己紹介 Osaka is better than Tokyo.
(大阪は東京よりもよい)
3 10 月 4 日(日) 主張に理由をつける練習 School uniforms should be banned. (制服は廃止すべきだ)
4 10 月 18 日(日) 反論をする練習 We should ban co-education school. (男女共学はなくすべきだ)
5 11 月 1 日(日) 反論をする練習 We should ban smoking.
(タバコを禁止すべきだ) 6 11 月 15 日(日) 説得力のある文章をつくる練習 We should ban alcohols.
(アルコールは禁止すべきだ)
7 12 月 6 日(日) 比較を用いて主張を考える練習
Secondary School Students should not have smart phones.(中学生は スマートフォンを持つべきでない)
8 12 月 20 日(日) 比較を用いて主張を考える練習
ジャッジの仕方の練習
Domestic travel is better than traveling abroad for a school trip. (修学旅行は海外より国内がよい) 9 平成 28 年 1 月 11 日(月祝 ブレインストーミングで考えを出 す練習
Japan should accept more foreign workers.(日本はより多くの外国人 労働者を受け入れるべきだ)
10 1 月 24 日(日) 議論に関わりある人を考えていく
練習
It's better to have school lunch than making students bring their own lunch to school.(学校給食が あったほうが生徒に弁当を持ってこ させるよりも良い。)
11 2 月 7 日(日) スピーチの仕方(アイコンタクト、
ジェスチャーなど)の練習
We should abolish homework. (宿題は廃止すべきである。)
12 2 月 21 日(日) ―
Smartphones have made the world better place to live.(スマートフ ォンは、世界を住みよい場所にした) We should ban alcohol drinks. (アルコールを禁止するべきだ)
7 ② 各グループごとの活動 America 8名(3年生:3名、2年生:4名、1年生:1名) America の生徒たちは次のことを目標にして頑張りました。 生徒の成長(振 返りシートより) 自分の意 見を自信 を持って言えた(第 4 回) 意見の説明に具体例を入れ長く話すことができるようになった(第 7 回) 相手の意見に対して即座に反論ができるようになった(第 9 回) 理由づけもできて堂々とスピーチができた(第 11 回) 自分が伝えたいことを伝えられるようになった(第 12 回) Brazil 6名(3年生:4名、2年生:2名) Brazil の生徒たちは次のことを目標にして頑張りました。 生徒の成長(振返りシートより) お題に対して、自分の意見を積極的に出すことができた(第 4 回) 同じグループの人と積極的にコミュニケーションをとって意見を考えた(第 7 回) 難しいお題でも例を出して説明できるようになった(第 9 回) 自分たちの意見のポイントを簡潔に説明できた(第 10 回) 緊張せず自信をもってスピーチができた(第 11 回) Canada 6名(3年生:5名、2年生:1名) Canada の生徒たちは次のことを目標にして頑張りました。 段階 目標 ステップ1 相手の主張を聞き取ろう ステップ2 相手の意見に反論しよう ステップ3 スピーチのマナーに気を付けて話そう 生徒の成長(振返りシートより) お題に対して、自分の意見を出しチームメートと共有できた(第 4 回) 段階 目標 ステップ1 自分の意見を考えよう。 ステップ2 相手の意見を聞いて、的確な反論をしよう。 ステップ3 その場で考えながらスピーチしよう。 段階 目標 ステップ1 意見をたくさん出そう ステップ2 説得力のある意見をしよう ステップ3 相手の意見に反論しよう 1分間で相手への反論を考えます
8 意見をまとめて話すことができた(第 8 回) POI ができる生徒が増えた(第 8 回) 例を出して具体的に説明できた(第 9 回) 目線を上げて堂々とスピーチできた(第 11 回) Denmark 5名(3年生:2名、2年生:2名、1年生:1名) Denmark の生徒たちは次のことを目標にして頑張りました。 生徒の成長(振返りシートより) 意見を自分で考えられるようになった(第 4 回) チームメートと話し合い、たくさんの考えを出す ことができた(第 7 回) 即座に反論を考えられるようになった(第 9 回) 大きな声で話すことができた(第 11 回) 前を向いて自信をもってスピーチできた(第 11 回) England 8名(2年生:2名、1年生:6名) England の生徒たちは次のことを目標にして頑張りました。 生徒の成長(振返りシートより) 大きな声で発表することができた(第 4 回) ジェスチャーやアイコンタクトを意識できた(第 7 回) チームメートの意見も入れて主張をまとめられた。(第 8 回) 相手の話をきいて反論できた(第 10 回) 文章をすぐに作ることができた(第 12 回) 【高校生を対象としたディベートスクール】 高校生は、France(フランス)と Germany(ドイツ)の 2 グループに分かれ、計 13 名の生 徒たちが学習しました。 ① 日程及びテーマ 段階 目標 ステップ1 意見をたくさん出そう ステップ2 相手の意見に反論しよう ステップ3 スピーチのマナーに気を付けよう 段階 目標 ステップ1 ディベートに慣れよう ステップ2 スピーチのマナーに気を付けてスピーチしよう ステップ3 トピックの背景を考えて主張しよう 発表の後、講師が毎回丁寧にアドバイスを 行いました。 ディベート後に相手チームの人と握 手をして笑顔でディベートを終えま した。
9 お題は社会・時事問題を中心に設定し、身近な内容だけでなく時事問題についても自分の 意見を英語で相手に伝えられる力を身につけることを目指しました。 ウォームアップを省略して、ディベートを2テーマ行う回もありました。 回 日 程 ウォームアップアクティ ビティ テーマ 1 平成 27 年 9 月 6 日(日) モデルディベートを含む ディベートのルール説明
Fast food should be banned. (ファーストフードは禁止すべきだ) 2 9 月 20 日(日)
自己紹介 Osaka should be Japanese capital.
(大阪を日本の首都にするべきだ) 3 10 月 4 日(日)
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School uniforms should be banned. (制服は廃止すべきだ)
Domestic travel is better than traveling abroad for a school trip.
(修学旅行は海外より国内の方がよい) 4 10 月 18 日(日)
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Convenience stores should be closed late at night.(コンビニエンスストア の 24 時間営業は廃止すべきだ)
Children under the age of 16 should be prohibited from being outside after dark.(16 歳以下の子どもは暗くなった後 の外出は禁止されるべきだ)
5 11 月 1 日(日) 理由づけの練習 Genetically modified food should be banned.
(遺伝子組み換え食品は禁止すべきだ) 6 11 月 15 日(日) 比較を主張に入れる練習 Legal drinking and smoking age should
be lowered to 18. (飲酒・喫煙の合法の年齢を 18 歳にまで 引き下げるべきだ) 7 12 月 6 日(日) 議題になりやすい価値観 (自由、お金、個人、権利、 責任など)の考え方につい て学ぶ
We should tighten the security check for the entertainment facilities. (娯楽施設のセキュリティーチェックを 強化するべきだ)
8 12 月 20 日(日) ブレインストーミングで
考えを出す練習
Animal testing should be banned. (動物実験は禁止すべきだ) 9 平成 28 年
1 月 11 日(月・祝)
議論に関わりある人を考 えていく練習
Japan should welcome more refugees as immigrants.
(日本はさらに難民を移民として受け入 れるべきだ)
10 1 月 24 日(日)
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It's better to have school lunch than making students bring their own lunch to school.(学校給食があったほうが生徒に
弁当を持ってこさせるよりも良い。)
Economic growth should be prioritized than environmental protection.(経済 成長は環境保全より優先させるべきだ)
10 ② 各グループごとの活動 France 5名(2年生:2名、1年生:3名) France の生徒のほとんどが初めてディベートをするため、ディベートに慣れることから始 めました。France の生徒たちは次のことを目標にして取り組みました。 段階 目標 ステップ1 ディベートに慣れよう お題を深く理解しよう ステップ2 相手の主張に反論しよう ステップ3 世の中の現状を考えてスピーチをしよう 生徒の成長(振返りシートより) お題が難しかったが、論の組み立て方を学んだ(第 5 回) 話し手の意見を聞きながら自分の意見を考えられた (第 8 回) お題をよく理解し主張を作ることができた(第 9 回) 反論を事前に準備しておき、的確に相手に反論することができた(第 10 回) 論をしっかりと組み立てて主張することができた(第 12 回) Germany 8名(2年生:2名、1年生:6名) Germany の生徒たちはディベート経験者もおり、主にスピーチの内容や伝わりやすい表現 や単語を学ぶということに焦点を当て授業を進めていきました。 Germany の生徒たちは次のことを目標にして取り組みました。 段階 目標 ステップ1 ディベート形式の一連の流れに親しもう ステップ2 理由や具体例を増やし、しっかり立論しよう ステップ3 しっかりとした内容を短時間にまとめよう 生徒の成長(振返りシートより) 人前で混乱せず落ち着いて話せるようになった(第 4 回) 11 2 月 7 日(日) ―
Homework should be banned. (宿題は廃止すべきだ) We should ban eating meat. (肉を食べることを禁止すべきだ) 12 2 月 21 日(日)
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All English classes should be taught in English.
(英語の授業は英語で行われるべきだ) Death penalty should be banned. (死刑は廃止されるべきだ)
アイコンタクトとジェスチャーを気にし ながらスピーチをしています
相手チームのスピーチ中に、反論の相 談をして自分達のスピーチに備えます
11 自分の意見を持つことの大切さを知った(第 5 回) 時間を有効に使い、自分の意見を考えられるようになった。(第 7 回) 具体例を挙げて自分の意見を強調することができた(第 9 回) お題の理解が早くでき、ポイント説明をしっかり考えることができた(第 12 回) 【ディベートの様子など】 ① お題と生徒の意見例 ディベートスクールでは様々なお題を扱い、それを肯定する側と否定する側から、英語で その理由を考えました。以下の表は、生徒たちが出した意見例の一部です。 お題 肯定チーム 否定側チーム
School uniforms should be banned. (制服は廃止すべきだ) 色 々 な ファ ッシ ョ ンを 楽 し める。気温の変化に対応でき ない 修学旅行などで迷子にならな い。非行を防げる。
Smartphones should be banned. (スマートフォンは禁止すべきだ) 勉強に集中できない。 持 っ て いな い子 へ のい じ め が生まれる 夜遅くに連絡が取りやすい。迷 わない。
Domestic travel is better than traveling abroad for a school trip.
(修学旅行は国外よりも国内の方がよい) 国内の方が安全である。 自 分 の 国の こと を まず 知 っ たほうがいい。 違う国の文化に直接触れるこ とができる。 英語を使うことができる。 Japan should accept more foreign workers.
(日本はより多くの外国人労働者を受け入 れるべきだ。) 日 本 の 労働 力を 増 やす こ と ができる。 他 の 国 との 仕事 を 円滑 に 行 うことができるようになる。 国内の安全性が脅かされる(犯 罪が増える可能性がある)。 日本人が仕事を得られなくな ってしまう。
Homework should be banned. (宿題は廃止すべきだ) 宿題がないことで、自主的に 勉強をする力を養えて、将来 のトレーニングになる。 勉強しない生徒はさらに勉強 をしなくなってしまう。 復習ができず、成績が下がる。 It's better to have school lunch than
making students bring their own lunch to school. (学校給食があったほうが生徒に弁当を持 ってこさせるよりも良い。) 栄 養 バ ラン スの よ い食 事 を 全員が取れる。 忙 し い 家庭 のサ ポ ート と な る。 食中毒が発生するとたくさん の被害者がでてしまう。 アレルギーの生徒が安心して 食べられる。
12 ② ジャッジによる講評 ディベートでは、毎回ジャッジが生徒たちのスピーチを聞いた後、一人ひとりにスピーチ で良かった点と次回に頑張ってほしい点を伝えました。そのコメントをもとに、生徒たちは 自分の到達点を確認し、次回の目標を立てました。 ジャッジからのコメント例 1 第 8 回授業 Canada グループ O 君へのコメント ○良かった点 スピーチの構成がとてもよかったです。また例も出せていてとても分かりやすくまとめられてい ました。声の大きさや目線なども気を付けており堂々としたスピーチができていました。 ●頑張ってほしい点 国内の方が安全でよい、という点はとてもよかったので、今度は海外と比較して、海外が日本と 比べてどれだけ危険なのか、ということを詳しく説明してみましょう。説得力が増して、さらに 説得力のあるスピーチになります。 ジャッジからのコメント例 2 第 11 回授業 England グループ M 君へのコメント ○良かった点 理由を必ず入れて話すことができていました。また今回は宿題を禁止するとどのように困るのかと いう具体的な描写もしっかりと述べられていましたので、非常に説得力のあるスピーチになってき ていました。 ●頑張ってほしい点 声や姿勢はよかったのですが、自信のない箇所になると声が小さくなったり、ぼそぼそとした発音 になってしまいました。自信のないスピーチになってしまいますので、発音は先生に聞くなどして 事前にチェックしていきましょう。 ジャッジからのコメント例 3【高校生】 第 8 回授業 France グループ M さんへのコメント ○良かった点 動物実験がどれほど動物に痛みを与えているのか、かわいそうだということがしっかり描写でき、 動物実験の惨さがよく伝わりました。顔をあげてスピーチもできており、またスピーチ時間も長 くなり自分の意見を的確にまとめられてきています。 ●頑張ってほしい点 「動物の権利」という言葉がありましたが、否定側から反論されたように、なぜ「人権」と同じ と言えるかの説明が必要でした。また、「責任」や「権利」という大きな言葉を使って説明をせず、 どのように与えられた責任や権利なのか、それがどれだけ重要なことなのかの説明をしっかりし ていきましょう。
13 高校生へのフィードバックでは、特に表現の言い換えの仕方なども伝えることで、説得力 のある論の作り方や単語やフレーズの使い方を学べるように指導をしていきました。 ③ 参加生徒の感想 (満足度) 成果発表会終了後に行った振返りアンケートでは、 94%の生徒が満足したと回答しました。 また毎授業後にも都度意見・満足度を聞きました。 ディベートのお題が難しい授業の回には、うまくスピー チできなかった反省と先生から改善点の指摘を受けるこ とも多く、これが満足度にも反映されることもありました が、プログラム後半では、自信もつき、自分で意見を考え 他の生徒と話し合うことができディベートが充実したと 考える生徒が増えました。 ④ 保護者の方々の感想 スクール参加生徒の保護者の方々に、スクールへのご意見・ご感想をいただきました。 満足した理由 スピーキング力、プレゼンテーション力がつき、とても良かったと思います。 学校や塾では体験できないような内容だったと思います。 日本語の運用能力が飛躍的に伸びたように思います。人との会話中の情報処理と他覚的 視点が向上し、積極的になったと感じます。 スクール当日のみだけではなく、オンラインレッスンや CASEC 等日々英語について意識 を持つことができました。 本人が英語をしゃべれるということを楽しんでいるのと、他の子が色々な知識を持って いることを知り、刺激を受けることができました。 考える力が身に付き、英語の苦手意識が少しなくなった。 不満足 【授業外の学習支援】 ディベートスクールに参加した中学生 33 名中 25 名が、ソフトバンク 株式会社から貸与された iPad を使用しました。 ① 授業中の iPAD 活用 情報収集、辞書使用など、ディベートにおいて必要な背景の確認、 ディベートで使う英単語の確認に活用しました。 ② iPAD を活用した授業外のオンライン学習 オンランレッスンは希望者を対象に、月 2 回、6 か月間行いました。中学生の受講者のうち 22 名が受講しました。オンラインレッスンは、カナダ、イギリス、ベトナムなどの外国人が講 師となり進めました。 ディベートの授業でiPad を使用 している様子
54%
40%
6%
0% 0% 満足度(振返りアンケート) とても満足 した 満足した 普通 満足してい ない 全く満足し ていない14 ③ オンラインレッスン講師のコメント例
Dear *******,
How are you? I hope you are doing very well. Thank you for
taking the online lesson with me last Saturday. It was really nice time
talking to you. I was really impressed when I heard that you are learning
piano. Please keep it up. It looks like you want to be an air hostess,
which I hope I guessed you right, in which English is very important. So
let’s study English more! In our conversation, we could together make
lots of sentences to express your ideas. Next time when we talk, let’s do
the same thing to create more sentences with appropriate grammar and
vocabulary. In addition, let use some opening phrase to start your
speech by saying “In my opinion/I think …”
Again, thank you very much for the talk. I am looking forward
to having our next conversation.
Yours sincerely,
Teacher********
*
****へ 調子はどう?元気にしているといいな。土曜日にオンラインレッスンを受けてくれてあり がとう!お話しができてとても嬉しかった。 ピアノを習っていると聞いてとても感心しまし た。その調子で頑張ってね。僕の推測があっていれば、客室乗務員になりたいということで、 それなら英語はとても重要だね。だからもっと英語を勉強しよう!会話の中で、意見を言う ために一緒にたくさんの文章を作ることができるよ。次回は、同じようにたくさん文章を作 ることと、正しい文章と単語に注意してみよう。それと、「私の意見としては」や「∼だと 思う」などの導入のフレーズを使えるようにしてみよう。 繰り返しになりますが、お話しができて嬉しかった。次回お話しできるのを楽しみにしてい ます。またね。 ******より15 ④ CASEC 受験による英語力確認 ディベートスクールを通した英語力の伸びを測る為、生徒たちは CASEC オンラインテス ト(※)を平成 27 年 9 月、11 月、平成 28 年 2 月の計 3 回受験しました。 約 8 割の生徒に伸びが見られ、中には 390 点も伸びた中学生もいました。 ※ 英検が開発した PC・タブレット機器で受験する英語コミュニケーション能力判定テスト。 (1000 点満点で、英語の語彙・表現・リスニングの能力を測定する。) 【中学生】平均点の伸び・最高得点 【高校生】平均点の伸び・最高得点 平均点の 伸び 伸び幅の 最高 最高得点 平均点の 伸び 伸び幅の 最高 最高得点 37 390 663 72 74 823 なお、CASEC のスコアによる英語習熟度の目安が以下の表となります。
CASEC の TOTAL スコアでみる PROFICIENCY SCALE(英語習熟度) 330 340 350 360 370 380 390 1回目 3回目 CASEC平均推移(中学生) 560 580 600 620 640 660 680 700 1回目 3回目 CASEC平均推移(高校生) -100 -50 0 50 100 150 200 生 徒 1 生 徒 2 生 徒 3 生 徒 4 生 徒 5 生 徒 6 生 徒 7 生 徒 8 生 徒 9 生 徒 10 生 徒 11 生 徒 12 生 徒 14 生 徒 15 生 徒 16 生 徒 17 生 徒 18 生 徒 19 生 徒 20 生 徒 22 生 徒 25 生 徒 26 生 徒 27 生 徒 28 生 徒 30 生 徒 31 生 徒 38
CASEC スコアの伸び
系列116 CASECスコアでみる英語習熟度について(株式会社教育測定研究所ホームページより) (2)国際交流カフェ 【概要】 国際交流カフェでは、参加者が日本に在住している留学生と、英語を用いて楽しくコミュニケ ーションすることを目的に開催しています。その中で、海外の文化と日本の文化とをお互いに紹 介しあい、学びあうことも行いました。 各回テーマに入る前に、英語のウォーミングアップとして、体や頭を使うアクティビティを多 く取り入れ、生徒、留学生同士和んでから会話しました。 【留学生について】 大阪国際交流センターで日本語を学ぶ留学生 10 名、大阪府立大学で学ぶ留学生など 4 名、英会 話講師 1 名の計 15 名に国際交流カフェの講師として参加いただきました。
17 【日程と活動内容】 回 日 程 アクティビティ 交流テーマ 1 平成 27 年 10 月 11 日(日) 自己紹介 ・絵や文を見せながら自己紹介し ました。 ジェスチャーゲーム ・さまざまな動詞や人を、体の動 きで表現しました。
What is your occupation? (仕事説明・高校生のみ) ・世の中の仕事について、その名 称を使わずに、説明しました。 ハロウィーンについてはなそう ・日本でハロウィーンがはやって いることや、各国のハロウィーン の文化について知りました。 ・海外の妖怪やお化けについて知 りました。 日本のお化け・妖怪を紹介しよう ・日本古来の妖怪を、留学生に紹 介しました。 2 11 月 8 日(日) Who am I? (私は誰でしょう) ・留学生がある人物について説明 し、人物名を当てました。 Tell who you are!
(自分は誰でしょう) ・生徒が実際にキャラクター、人 物の説明を、名前を出さずに行 い、当ててもらいました。 感謝しよう! ・誰に感謝の気持ちを伝えるか、 どうやって感謝の気持ちを伝え るか話し合いました。 ・様々な国の感謝するお祭り(感 謝祭、勤労感謝の日、母の日など) について学びました。 3 12 月 13 日(日) Santa says…(命令ゲーム) ・Santa says と言ったときだけ 命令に従うゲームをしました。 ジェスチャーゲーム ・クリスマスにまつわる物や人を ジェスチャーで説明しました 世界のクリスマス ・いろいろな国のクリスマスにつ いて理解が深めました。 プレゼント ・自分が欲しいプレゼントや、プ レゼントをあげたい人について 話し合いました。 4 平成 28 年 1 月 17 日(日) ことば説明ゲーム ・指定されたことば以外でそのこ とばの意味を説明しました。 抱負を話そう ・自分の目標を、理由を添えて話 しました。 お正月の過ごし方 ・正月の過ごし方について説明し ました。 ・家庭や国による習慣の違いを話 し合いました。 5 2 月 14 日(日) Hot Potato (爆弾渡し) ・与えられたお題に関わる言葉を 素早く考え、発言しました。 Telephone Game (伝言ゲーム) ・英文を聞き取り、次の人に正確 に伝える練習をしました。 バレンタインデー ・日本のバレンタインデーについ て、紹介しました。 ・ホワイトデーは必要か否かにつ いて、話し合いました。 6 3 月 6 日(日) スペリング当てゲーム ・発音された言葉の綴りを、予測 しました。 質問しよう ・与えられた 10 のキーワードで 質問を考え、行いました。 もしあなたが… ・仮定の話を想像しながら即興で 答えました。 春の祭り ・様々な祭りについて紹介しまし た。様々な国の祭について理解を 深めました。
18 【参加生徒】 下記の表は、国際交流カフェに参加した生徒たちの人数を示したものです。 回 参加人数 (内訳) 中学生 高校生 1 15 名 11 名 4 名 2 23 名 19 名 4 名 3 32 名 20 名 12 名 4 17 名 16 名 1 名 5 21 名 13 名 8 名 6 13 名 13 名 0 名 【生徒アンケート結果】 アンケートで、「学んだこと」「印象に残っていること」「楽しくなかったこと」に対して、コメ ントを記入してもらいました。下記はその抜粋です。 学んだこと 印象に残っていること 外国と日本の文化の違いについて学べた。 ジェスチャーや伝言ゲームなど、多くの英語 を使った動きのある活動が印象に残った。 英語があまり話せなくても、まずは話しかけ ることが大切ということを学べた。 いろいろな文化やお祭りについて現地の人 から話を聞けたこと。 いろいろな国の人と臆することなく話せる ようになった。道案内が外で実際にできた。 留学生の先生と授業中だけでなく、カフェが 始まる前後にも気さくに話せたこと。 外国の祭りのことなど、本場の人しか分から ないことを知ることができた。 質疑応答をしっかりとできたところ。 完ぺきな英語でなくても、相手には伝わるの で、まずは遠慮せずに話すこと。 班対抗で、ポイントを競い、ゲームしたこと。 【活動の様子】 【まとめ】 国際交流カフェ全 6 回を通して、生徒たちは海外の文化や習慣について、知ることが出 来ました。また、留学生と話すことで、お互いの国で似ている点や異なる点についても学 ぶとともに、日本の文化・伝統・習慣について話すことで、自国について深く知り、英語 で説明できるようになりました。様々なテーマについて英語で話し、英会話の自信もつき、 楽しく国際交流を行うことが出来ました。 留学生と楽しく会話しました ジェスチャーゲームをして楽しみました
19 3. 成果発表会 【概要】 生徒がディベートスクールで学んだ成果を披露し、振り返りと飛躍の契機にするとともに、保 護者・区民の方々に英語ディベートを実際にご覧いただき、併せてディベートスクールと国際交 流カフェの活動報告も行い、この事業について多くの方に知っていただくことを目的として開催 しました。 【日時】 平成 28 年 3 月 20 日(日) 13 時 30 分∼15 時 30 分 【場所】 天王寺区役所 3 階 講堂 【参加者】 生徒 27 名(中学生 21 名、高校生 6 名)、保護者を含む観覧者約 50 名の方々に参加いただきま した。 【活動内容】 ① 予選ディベート
中学生・高校生とも、「All (junior) high school students should attend a cram school.」 (すべての生徒は塾に通うべきだ)のお題について、ディベートしました。
② 決勝ディベート
個人別に審査を行いスコアが優れていた中学生 6 名、高校生 6 名が決勝ディベートを行いま した。
決勝のお題は、中学生が「All English classes in junior high school should be taught in English.」(中学校では英語の授業はすべて英語で教えられるべきだ)、高校生が、「We should appoint a female politician as a Prime Minister in Japan」(女性の政治家を日本の総理大 臣に任命すべきである)というものでした。 【中川審査委員長からの講評】 ・大阪府立大学の中川審査委員長から決勝戦の勝敗について講評いただきました。 中学生 「両チームとも非常におもしろいスピーチが行われていましたが、3 人の審査員全員一致で否 定側に票をいれました。肯定側はとにかく英語で話すことが大切であると主張し、否定側は 中学生は英語がよく理解できていないのでよくない、と主張していました。双方とてもよい ポイントでしたが、肯定側が英語を英語で教える必要性をもう少し詳しく説明できていると さらによかったと思います。」 高校生 「女性を首相に任命すべきだ、という時事問題の論題で双方ともに白熱した議論がなされ智ま した。今回は 3 人の審査員のうち、肯定側に 1 人、否定側に 2 人票を入れ、票がわれました。 肯定側は、女性を首相に任命することで女性の地位が上がると主張しましたが、首相に任命 したところで本当に地位が上がるのか、という疑問点を残してしまったので、これが勝敗の 決め手となりました。」 ⑦ 表彰式
20 各賞を表彰しました。 皆勤賞:ディベートスクールを一度も休まなかった生徒2名に皆勤賞を授賞しました。 貢献賞:ディベートスクール 12 回を通して、グループ内でコミュニケーションをよく取り 良い考えを出したり、チームメートを助けた生徒を各グループから 1 名ずつ貢献 賞を表彰しました。 ベストスピーカー賞:ディベートスクール 12 回を通して、すばらしいスピーチができた生 徒を各チームから 1 名ずつ表彰しました。 ⑧ 閉会式 水谷区長による挨拶 「今回の中学生、高校生による英語ディベートを見て、社会問題について自分の意見をしっか り持って主張できており、非常に感銘を受けました。英語に限らず、物事を正しくとらえ自分の 意見を出張する機会が、現状では圧倒的に不足しています。その機会を作るためにこの英語ディ ベートスクールは行われました。今後大阪市のみならず、全国にこういった活動を広めていきた いと考えています。今回賞をもらえなかった生徒の皆さんも、この悔しさを原動力に努力し続け てください。努力し続ければ必ず力がつきます。今回のディベートスクールはきっかけにすぎま せん。皆さんのチャンスはこれからです。グローバル社会へのチャンスを積極的につかんでいっ てください。最後に、日本の学校教育で、自分の思いを的確に表現できる機会が 1 人でも増えれ ば、少しずつ日本全体が変わっていくと思います。日本を、そして世界を変える若い人材が出て くることで、この大阪市の強みにもなっていきます。今後もこのような活動を積極的に進めてい きたいと思います。」 【当日の様子】 ① 予選ディベート(中学生) ②予選ディベート(高校生) ② 決勝ディベートの様子 ④ 表彰の様子
21 【まとめ】 成果発表会では、生徒たちがこれまで学んできたことを最大限に発揮していました。普段よ り大勢の人が見ている中でも緊張しつつも、慌てることなくパートナーたちと相談をし、前を 向いて堂々と発表できていました。初めて即興型ディベートをご覧になった方々も、生徒たち が英語を話す様子に驚き、感心していました。また、高校生のスピーチは、内容も表現力も中 学生と比べて高く、ディベートとして聴きごたえのある発表ができていました。 ディベートスクールを通して、英語によるコミュニケーション力を強化し、生徒たちの可能性 を大いに引き出すことができました。そして、成果発表会では、本発表会の目的である、子ど もたちの成長を参加した方に伝えることができたと思います。 最後は参加者全員でPOI(ディベート中の質問のポーズ)で締めました。