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研究開発投資にかかる政府目標 安倍政権が 新 3 本の矢 の 1 つとして掲げた 2020 年頃の名目 GDP600 兆円達成 の目標や 日本再興戦略 2016( 閣議決定 ) 等に基づく 今後 5 年間での民間企業の研究開発投資の対 GDP 比 3% 目標の達成には 民間企業の研究開発投資を年平均

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Academic year: 2021

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(1)

(1)研究開発税制

(法人税・所得税・法人住民税) 改正概要 延長・拡充

○あらゆる業種の研究開発投資を後押しするため、第4次産業革命型の「サービス」の開発を支援対

象に追加するとともに、投資の増減に応じて支援にメリハリを効かせる等の見直しを行う。

【適用期限:時限措置については平成30年度末まで】 ①第4次産業革命型の「サービス」の開発を支援対象に追加(「試験研究費」の定義の見直し) ②増加型を廃止した上で、総額型に投資増加インセンティブを組み込み、試験研究費の増減率に応じて6~14% の範囲でメリハリがつく仕組みを導入。(現行制度:控除率8~10%) ③中小企業向け支援を強化するため、従来の控除率12%・控除上限25%を維持した上で、試験研究費が5% 超増加した場合に控除率(最大17%)・控除上限(10%)を上乗せする仕組みを導入。 ④オープンイノベーション型の手続要件を企業実務に合わせて緩和。 ⑤高水準型の適用期限を2年間延長する。 上乗せ措置 (時限措置) 【C 高水準型】 試験研究費の対売上高試験研究費率が10%を超えた場合の制度 本体(恒久措置) 控除率: 大企業の場合:試験研究費の増減に応じて6~14% ※控除率10%超の部分は時限措置(2年間) 中小企業等の場合(中小企業技術基盤強化税制) :試験研究費の増加に応じて12~17% ※控除率12%超の部分は時限措置(2年間) 控除率: 相手方が大学・特別研究機関等の場合⇒30% 相手方がその他(民間企業等)の場合⇒20%

A:25% B:5% 【A 総額型】 試験研究費総額にかかる控除制度 【B オープンイノベーション型】 大学、国の研究機関、企業等との共同・委託研究等 の費用(特別試験研究費)総額にかかる控除制度 ※総額型の控除上限(A′)について、 ①対売上高試験研究費率が10%超の場合、その割合に応じて0~10%を上乗せ、②中小企業技術基盤強化税制につい て、試験研究費増加割合5%超の場合、10%上乗せ。ただし、いずれも高水準型(上記C)と選択制。 C:10% A′:10% or 【控除上限】 8

(2)

対前年 伸び率 1.57% 0.92% 7.40% 4.56% 3.77% -1.42% -12.1% 0.22% 2.18% -0.83% 4.28% 7.05%

研究開発投資にかかる政府目標

○安倍政権が「新3本の矢」の1つとして掲げた「2020年頃の名目GDP600兆円達成」の目標や、日本

再興戦略2016(閣議決定)等に基づく「今後5年間での民間企業の研究開発投資の対GDP比3%」

目標の達成には、民間企業の研究開発投資を年平均約5%増としていくことが必要。

H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H32 502 503 505 509 513 490 474 481 474 474 482 490 600 【名目GDPの推移(金額:兆円)】 11.8 11.9 12.7 13.3 13.8 13.6 12.0 12.0 12.3 12.2 12.7 13.6 18.0 2.34 2.36 2.52 2.62 2.70 2.79 2.53 2.50 2.59 2.57 2.63 2.77 3.00 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20

H15fy H16fy H17fy H18fy H19fy H20fy H21fy H22fy H23fy H24fy H25fy H26fy H32fy

民間研究開発投資(兆円) 民間RD費 対GDP比率(%) ※我が国の研究開発投資総額は年間約18兆円であり、平成28年の第3四半期よりGDP計算に加算される。 H27~H32の 6年間で年 平均4.8%増 加し続ける ことが必要 9

(3)

4% 6% 8% 10% 12% 14% 16% -… -… -… -… -… -… -… -… -9. 2% -6. 6% -4. 0% -1. 4% 1. 2% 3. 8% 6. 4% 9. 0% 11. 6% 14. 2% 16. 8% 19. 4% 22. 0% 24. 6% 27. 2% 29. 8%

新たな総額型の控除率の仕組みについて

○政府目標を着実に達成するため、総額型に投資増加インセンティブを組み込む。

○試験研究費の増減率に応じて、控除率を6~14%とする。

○特に、5%超投資が増加した場合、高い控除率を適用する。

現行制度における控除率の仕組み

改正後の控除率の仕組み

試験研究費増減率に応じて、控除率が下図

のとおり変動する仕組み

① 増減割合が5%超 9%+(増減割合-5%)×0.3 ② 増減割合が5%以下 9%-(5%-増減割合)×0.1 ③ 増減割合が-25%未満 6%一律

売上高試験研究費率に応じて、8~10%の

範囲で控除率が変動する仕組み

※控除率10%超の部分は時限措置 4% 6% 8% 10% 12% 14% 16% 0% 5% 10% 15% (売上高試験研究費率) (試験研究費増減率) ( 控除率) ( 控除率) 8% 6% 10% 10% 5%増加 9% 14% 8.5% 増減なし 10 約22%増加 25%減少

(4)

(控除率) (試験研究費増減率) 17%

○中小企業向け支援を強化するため、従来の控除率12%・控除上限25%を維持した上で、試験

研究費が5%超増加した場合に控除率(最大17%)・控除上限(10%)を上乗せする。

中小企業技術基盤強化税制について

12% 5%増加 控除上限 10%上乗せ(35%) 控除上限 25% ※控除率が12%超の部分及び控除上限の10%上乗せは時限措置(2年間) ※控除上限上乗せと高水準型は選択制 11 約22%増加 試験研究費の増加割合が5%を超える場合の控除率 : 12% + (増加割合 – 5%) × 0.3 ※ただし、税額控除率の上限は17%

(5)

サービス開発の追加(試験研究費の定義の改正)について

○研究開発税制の支援対象に、これまでの製造業による「モノ作り」の研究開発に加え、ビッグ

データ等を活用した第4次産業革命型の「サービス」の開発を新たに追加。

製品の製造 技術の改良・考案・発明 にかかる試験研究のために要する費用 試験研究費の定義(現行制度) 第4次産業革命型の新たなサービスの開発に かかる試験研究費を対象に追加 改正後 農業支援サービス センサーにより農地の温度や湿度等 を細かく収集・分析 →効果的な農作業情報を配信 自然災害予測サービス ドローンにより山地の地形や土砂、降 雪状況等を収集・分析 →的確な自然災害予測を提供 サービス開発のイメージ 対象となる事例 ヘルスケアサービス ウェアラブルデバイスにより個人の 健康状態を細かく収集・分析 →健康維持サポート情報を配信 データの 収集 • センサー等を活用して、自動的に種々 様々なデータを収集 データの 分析 • 専門家が、AI等の情報解析技術によって データを分析 サービス の 設計 • データの分析によって得られた一定の法 則性を利用した新たなサービスを設計 サービス の 適用 • 当該サービスの再現性を確かめる 観光サービス ドローンや人工衛星により自然界や 生態系情報等を細かく収集・分析 →観光情報(オーロラやクジラが 見られる等)を配信 12

(6)

 ドローンを活用して収集した画像データや気象 データ等を組み合わせて分析することで、より精緻 でリアルタイムな自然災害予測を通知するサービ スを提供  センサーによって収集した、農作物や土壌に関す るデータや気象データ等を組み合わせ分析し、農 家が最適な農作業をできるような農業支援情報を 配信するサービスを提供 地域を自然災害から守るサービス 農家を支援するサービス 各個人に応じたヘルスケアサービス  各個人の運動や睡眠状況、食事、体重、心拍等 の健康データを分析することで、各個人に最適 なフィットネスプランや食生活の推奨や、病院受 診勧奨を行うサービス 観光サービス  ドローンや人工衛星等を活用して収集した画像 データや気象データ、生態系のデータ等を組み合 わせて分析することで、高付加価値の観光資源だ が発生頻度の低い自然現象等の発生を精緻に予 測するサービスを提供 (出所)iTunesより

(参考)対象となるサービス開発の事例

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(7)

③ 対象範囲を、「当該研究に要した費用の総額」とするこ とにより、当該研究に必要な間接経費(光熱費や修繕費等) も含むものとする。【省令改正・経産省ガイドラインの改訂】

オープンイノベーション型の運用改善について

○現在、オープンイノベーション型で高い控除率を設定しているにもかかわらず、企業や相手方(大学・他の 企業等)の実務に合わない手続の負担を背景に、制度適用が受けられない場合があり、オープンイノベー ション型のインセンティブ効果が十分に発揮できていない状況。 ○オープンイノベーション型の手続要件を企業活動の実態に合わせて緩和することで、オープンイノベー ション型のインセンティブ効果が十分に発揮されるようにする。 現行制度における問題点 改正後 ① 契約変更があった場合には、その契約変更日以後に支 出した費用のみが対象。 ⇔ 実態として、契約締結当初から、研究にかかる費用見 込等の詳細が全て明らかになっているわけではない。 契約締結= 研究開始時点 契約満了= 研究終了時点 契約変更 契約締結= 研究開始時点 契約満了= 研究終了時点 契約変更 ① 契約変更前に支出した費用であっても、その契約に係 るものであることが明らかであり、その支出日と契約変更日 が同一事業年度にあれば対象とする。 【経産省ガイドラインの改訂】 ② 対象費用の額の確認について、費用内訳(明細書)と領 収書等との突合が必要と考えられている。 ⇔ 個々の領収書等との突合は多大な事務負担となる。 ② 対象費用の額の確認については、領収書等との突合ま では求めないことを明確化する。 【経産省ガイドラインの改訂】 費用明細書 ・○○費 ・○○費 ・○○費 △年△月△日 試薬:○○円 △年△月△日 フィルム代:○○円 △年△月△日 ××装置:○○円 各領収書等との突合 費用明細書 ・○○費 ・○○費 ・○○費 △年△月△日 試薬:○○円 △年△月△日 フィルム代:○○円 △年△月△日 ××装置:○○円 各領収書等との突合 ③ 共同・委託研究において、相手方に支払う費用につい ては対象費目が限定されており、間接経費が含まれない。 ⇔ 実際には、間接経費(光熱費や修繕費等)も当該研究 に必須の費用である。 14

参照

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