平成22年11月11日
実 績 報 告 書
独立行政法人国際交流基金 御中 団体名 日本エコツーリズムセンター 代表者名 広瀬敏通 印 1.事業名:日本の公益経済学習交流プロジェクト 2.事業実施期間: 2010年8月10日 から2010年9月13日 3.事業実施国・都市:中国・上海 4.参加者・協力者概要: (1)参加団体/者の概要(団体名・人数・氏名など) 上海NPI副主任/丁力 GLI上海事務所プロジェクトマネージャー/丁一帆 日中市民社会ネットワーク(日本エコツーリズムセンター団体会員)/李妍焱、朱惠雯 NPO法人日本エコツーリズムセンター代表理事・ホールアース自然学校創設者・会長/広瀬敏通 NPO法人日本エコツーリズムセンター事務局長/中垣真紀子 財団法人キープ協会理事・立教大学研究員/川嶋直 立教大学教授/阿部治 NPO法人こども環境活動支援協会専務理事/戸田耿介 トヨタ白川郷自然学校校長・理事/西田真哉 くりこま高原自然学校代表/佐々木豊志 株式会社 スワンベーカリー社長/海津歩 株式会社 サンフォーレ社長/ 堀井利修 株式会社 エンパブリック代表 /広石拓司 中国現地のNGO、社会的企業からの参加者 95名 (2)主要協力団体・協力者と協力形態(例:資金提供/助言/会場提供/後援等) NPI/会場提供 GLI上海事務所/広報、会場管理 日中市民社会ネットワーク(日本エコツーリズムセンター団体会員)/プロジェクト先般の デザインとコーディネート、通訳、司会 ワークショップ講師: NPO法人 日本エコツーリズムセンター・代表広瀬敏通、事務局長中垣真紀子 財団法人キープ協会・立教大学/川嶋直 立教大学/阿部治 こども環境活動支援協会/戸田耿介 トヨタ白川郷自然学校/西田真哉 くりこま高原自然学校/佐々木豊志 株式会社 スワンベーカリー・社長 海津歩 株式会社 サンフォーレ・社長 堀井利修 株式会社 エンパブリック・代表 広石拓司5.事業内容 実施した事業の内容を具体的に記してください。 *パンフレットその他資料があれば添付してください (1)ワークショップI(パンフレット参照) 8月11日~14日までの準備を経て、8月15日、「日本の公益経済学習交流会」ワークショップ第 一回(「自然学校――環境教育新思考」)」を上海市浦東地区で開催しました。50名ほどの参加者 が集まりました。 午前9時より始まり、まず日本エコツーリズムセンター代表理事広瀬敏通が日本の自然学校の 概況を紹介しました。その後、ホールアース自然学校、財団法人キープ協会、くりこま高原自然 学校、トヨタ白川郷自然学校などからの7名のゲストが、それぞれの特色を紹介し、参加者は日 本の自然学校に対する理解を深めることができました。 中国側は、環境NGO「上海緑洲生態保護交流センター」と「根と芽」 の代表者が中国の環境 教育の現状と自分たちの取り組みについて発表しました。また、フリーライターの王国慧氏が、 雲南省の事例を中心に中国のエコツアーの現状と課題を報告しました。 午後、参加者は自然学校とエコツアーについてディスカッションを行い、環境教育のカリキュ ラムやエコツアーの運営などについて、たくさんの質問が寄せられました。 夜は、日中環境NGOの関係者による交流会を行いました。 (2)ワークショップII(パンフレット参照) 8月20日、上海浦東の鑫霊イノベーションパークにおいて、「公益経済――社会サービス新思 考ワークショップ」を主催しました。日中両国におけるイノベーション型社会的企業の成功事例 が紹介され、ディスカッションが行われました。高齢者福祉、障がい者など福祉領域の公益組織 や企業から、40数人の参加者が集まりました。 午前中は、株式会社サンフォーレの堀井利修社長が「コミュニティにおける高齢者介護モデル ――すべての人に尊厳のある晩年を」というタイトルでスピーチを行いました。続いて、上海の 屋里厢コミュニティサービスセンターと北京の農家女実用技術訓練学校がそれぞれの歩みと課 題を紹介しました。 午後は、障がい者の雇用に尽力するスワンベーカリーの海津歩社長が、「我々は福祉作業所で はなく、ベーカリーである」と題するスピーチを行いました。続いて、上海で今年設立されたば かりの団体である「小籠包聾人協力事務所」と「人間関係」が活動発表を行い、日本の社会的企 業の中間支援組織「株式会社エンパブリック」の広石拓司代表が「社会サービス分野におけるソ ーシャル・イノベーションとは何か」と題する総括的発言を行いました。 最後の質疑応答では、参加者から質問が相次ぎ、社会サービス分野における公益経済対する熱 意の大きさをうかがうことができました。日本からの三人のゲストはそれらの質問に丁寧に答え ました。 夜は、日中社会福祉関係者による懇親会を行いました。 (3)現地環境NGOとその活動現場の訪問(プログラム案内参照) 8月16日から18日までに、日本からの7名参加者が環境NGOや環境教育施設を訪問しました。 16日は、参加者は青浦に訪れ、午前中は、上海緑洲生態保護交流センターのプロジェクトを見 学し、午後は、彼らの事務所で有機農業を実施するスタッフと交流しました。 17日の午前中は、上海野鳥会のメンバーの案内で、上海植物園を訪問、エコツアーの担当者や 広報の担当者と交流しました。午後は、環境NGO「根と芽」の事務所を訪れ、代表およびプロジ ェクト担当者と交流しました。(18日は日本からの参加者の帰国日) (4)「環境NGO in 上海」スタディ・プログラム(プログラム案内参照) 2回のワークショップに関する反応を調査した上で、9月8日、9日に、環境NGOの活動に関す
る二度目のスタディ・プログラムを企画・実施しました。 8日に、日中参加者7名は、崇明島にある夢田生態農場を訪問しました。午前中は、農場の担当 者と交流し、専門家は生態農業の現状を紹介しました。午後は、湿地で野鳥を観察し、畑で生態 農業の実況を見学しました。夜、日本からの参加者はトヨタ上海支社の社会貢献部担当者から CSR活動の現状について話を聞きました。 9日の午前中に、NGO熱愛家園を訪問し、コミュニティでごみ分類のプロジェクトや子ども向 けの環境教育活動について話を聞きました。午後は、NGO「雷励」を訪問し、地域づくりや環境 保全を理念とした青年教育プロジェクトについて話を聞きました。 夜は、上海万博の日本産業館や都市建設ベストプラクティスエリアを見学しました。 6.事業評価 (1)自己評価:事業に対する評価を記してください。 イ.(当初)立てた事業の実施目的は達成できましたか。 □ 十分に達成できた ● ほぼ達成できた □ あまり達成できなかった □ 全く達成できなかった (いずれかにチェックをお願いします。) 上記評価の理由を記してください。 ワークショップとスタディ・ツアーは予定とおりに実施でき、参加者からの評価もよかったです。 しかし、二回目のツアーは万博期間中の旅費の高騰により参加者が思うように集まらず、旅行社 のフリープランの申し込み期限と日程が合わなかったこともあり、最終的には、日本からの参加者 は1名にとどまってしまいました。 ロ.実施状況 □ とても順調だった ● ほぼ順調だった □ あまり順調ではなかった □ まったく順調ではなかった (いずれかにチェックをお願いします。) 以下に具体的にご記載ください。 万博期間中につき、外国のNGOによるイベントは大きな困難を伴いましたが、上海側の協力者 の尽力によって、開催場所の変更はあったものの、ほぼ順調に実施することができました。 (2)参加者の反響・意見はどうでしたか。 ● 大変良かった □ まあ良かった □ あまり良くなかった □ 悪かった (いずれかにチェックをお願いします。) 以下に具体的にご記載ください。 ワークショップの参加者に対してアンケート調査を実施しました。
満足度の平均は、満点10点中7.2点でした。 アンケートへの解答によれば、参加者は日本の公益活動に大変興味を持っていますが、今までは 関連情報がたいへん少なかったといいます。環境教育やシニアサービス、障がい者福祉に対する 関心がとても高く、自費でも日本でのスタディ・ツアーに参加したいという意見も多かったです。 (3)メディアによる報道件数(事業案内・告知記事は除きます) □新聞 件 ■雑誌 1件 (記事のコピー参照) □TV 件 □ラジオ 件 ■ウェブ 2件 □その他(具体的に ) ※新聞、雑誌、ウェブ等の記事については、可能な限り、コピーを添付してください。 記事がないものは、掲載媒体、日付を記載してください。 TV、ラジオについては、放送局、放送日時、内容等について、以下に記載してください。 新公益カーニバル上海公益季・週報第2期(8月9日ー15日)より改編して転載 http://www.sicarnival.org/news-23.html 同ワークショップ関連記事: http://www.glijapan.eu/news/?p=996 (4)今回の事業成果はどのような形で公表しました/されますか。 日本エコツーリズムセンター(http://www.ecotourism-center.jp/ )と日中市民社会ネットワー ク(http://csnet.asia)のホームページ上で結果を公表する予定です(11月中に)。 (5)反省事項 イ. 事業の準備や実施にあたって、特に困ったことは何でしたか。また、そのときに、どのよ うに対応しましたか。あるいは、どのように対応すればよかったとお考えですか。(事業 内容の決定時期、役割分担、協力体制、資金集め、関係者間の情報の共有、交流相手との 連絡や広報といった点について、特に、問題はなかったか、あるいは特に工夫をした点が なかったか、検討してみてください。) 1.上海万博期間中につき、外国のNGOが関係するイベントに対する規制が厳しくなったた め、ワークショップは予定地で開催することができませんでした。幸い、地元のNPOの協力を 得て、無事に実施できましたが、より早い段階でこのようなリスクを予想し、変更等が生じな いようにする方策を講じておくように、今後注意する必要があります。 2.予想を超える暑さ(40度)によって、日本からの参加者に熱中症のような症状が出た人も いました。一部の活動を休んでいただき、最後は元気に帰国されましたが、今後は天候を含め て、さまざまな突発事項を想定し、柔軟かつ迅速な対応が取れるようにしなければなりません。 ロ. 今回の事業準備や実施にあたって、あらかじめ気をつけていたことは何ですか。また、こ れまでの交流事業の反省や教訓が生かされたことがあれば記してください。 参加者の募集方法について、対象を特定した上で発信していく必要を痛感しました。メーリ ングリストに頼るような広報はきわめて不十分で、興味を持ってくれそうな人や来てもらいた
い人にきちんと情報を届けるためには、情報発信の方法をもっと工夫しなければなりません。 たとえば、交流事業のテーマとかかわる専門分野の代表者たちに情報を伝え、関係者を紹介し てもらう方法や、事業に関する説明会を行うなどの方法を考えていかなければなりません。 (6)今後の予定と展望 イ. 今後、交流事業を行う予定はありますか。もし、具体的に決まっている場合には、日程と 内容を記してください。 11月3日~2011年2月3日まで、国際交流基金の知的交流フェローシップのプログラムとして、 北京で環境教育を行う社会起業家が来日し、日本の代表的な3つの自然学校でフィールドワーク を行い、自然学校のモデルを如何に中国に応用していくべきかについて研究していくこととな りました。このプロジェクト全般をコーディネートし、サポートしていくことになっています。 さらに来年3月には、中国のLEAD研修メンバーが日本で社会的企業に関する研修プログラ ムを行う予定であり、私たちはその受け入れとプロデュースを担当します。 ロ. 今後の事業実施にあたって気をつけたいことや注意したいことがあれば記してください。 特に注意したいのは、リスク・マネジメントです。考えられるすべてのリスクに対して、事 前に対処方法をマニュアル化していく必要があります。 7. 人材育成プログラムに対する満足度(いずれかにチェックをお願いします。) ※同プログラムの助成が事業実施のためにどの程度役立ったかという観点で評価してください。 ● とても役に立った □ まあ役に立った □ あまり役に立たなかった □ 全く役に立たなかった 上記評価の理由を簡潔にご記載ください。 助成金の意味は単に金銭的なものだけではありません(もちろん金銭的にも大いに助かりまし たが)。助成金の獲得により、「何があってもこのプロジェクトを実現していくのだ」という強 いモチベーションとプレッシャーが生じました。それは良い意味で、「やり遂げる」原動力とな ったと言えます。プロジェクトの実施により、確実に経験と成果が蓄積されていきます。組織と 活動の今後の成長にとっては、助成金額をはるかに超える助成効果があったと言えます。
8.会計報告 収入 支出 内訳 収入額 内訳 支出額 うち国際交流基 金助成金充当額 国 際 交 流 基 金 助 成 額 743,000 円 助 成 対 象 項 目 国際航空賃・船賃 ※ 491,090円 491,090円 6名 滞在費(宿泊・日当) 224,101円 215,244円 その他助成金 円 6名 国内交通費(同一 市内のみ) 36,666円 36,666円 国内移動費 37,680円 0円 寄付・協賛金等 円 広報費 13,600円 0円 設営・会場費 0円 0円 申 請 団 体 に よ る 負 担 22,457円 その他経費 0円 0円 その他(国内移動費 は 参 加 者 の 自 己 負 担 37,680円 合計 803,137円 合計 803,137円 743,000円 ※航空賃が助成対象費目になっている場合は、搭乗者名とフライト・スケジュールが明記されている領収書を添付してください。 〔領収書に搭乗者名とフライト・スケジュールが明記されていない場合には、①領収明細書、②内訳を記載した請求書、③航 空券のパッセンジャー・レシート(購入金額記載のもの)の何れかについても添付してください〕 日本語・英語以外の言語で記載されている書類には和訳または英訳をつけて下さい。なお、基金からの助成上限額は正規 割引運賃(IATAペックス運賃)としますが、他財源を追加してビジネスクラス等を利用することを制限するものではありません。