MS916
USB 仮想 COM ドライバ
インストールマニュアル
使用可能モデル：MS916-8UBB00-SG Version 2.0はじめに
このマニュアルでは、ユニテック ワイヤレスポケットレーザーバーコードスキ ャナ MS916 の『USB 仮想 COM ドライバ』のインストール方法を紹介していま す。USB 仮想 COM ドライバは、MS916 とホスト PC を USB ケーブルで接続して 有線スキャナとして使用する場合に必要です。また、使用している（使用する予定 の）アプリケーションが、COM ポートを必要とする場合にも対応できます。 『MS916 USB 仮想 COM ドライバ』は Web ページからダウンロードするか、以 下の URL から直接ダウンロードしてください。ダウンロードしたファイルは ZIP で圧縮されていますので、解凍して使用してください。 USB 仮想 COM ドライバのダウンロードはこちらから 仮想 COM ポートを使用する場合には、COM ポートに対応したアプリケーショ ンを別途ご用意いただく必要があります。 お客様ご自身でご用意いただくか、弊社にて無償で提供しております COM２ KEY をご利用ください。COM2KEY は、COM ポートからのデータをキーボード データに変換するアプリケーションです。半角英数・記号に対応しております。日 本語（全角文字、半角カナなど）には対応しておりません。
COM2KEY を使用することで、メモ帳や EXCEL など、標準で COM ポートを 扱えないアプリケーションに対応することができます。
COM2KEY のダウンロードは、
http://jp.ute.com/ → 製品 →ワイヤレスバーコードスキャナ → MS916 → ダウンロード → COM2KEY
- 目次 -
はじめに ... 1 共通操作（USB仮想COMモードへの変更） ... 3 USB仮想COMドライバのインストール Windows 7 ... 4 USB仮想COMドライバのインストール Windows 8/8.1 ... 6 Windows 10の対応について ... 11 COM2KEYについて ... 12 COM2KEYのインストール ... 12 COM2KEYのアンインストール ... 12 COM2KEYの実行 ... 12 COM2KEYの画面項目 ... 14 COM2KEYのエラーダイアログ ... 15共通操作（USB仮想COMモードへの変更）
USB 仮想 COM モードへの変更は、本体の各ボタンおよび液晶画面を使用して行 ないます。各ボタンの機能については次の図をご確認ください。
※液晶画面の自動画面 OFF までの時間を変更するには、
[General Setting]-[Power Manager]-[Power Saving]を変更してください。 ※本器の自動電源 OFF までの時間を変更するには、
[General Setting]-[Power Manager]-[Auto Power Off]を変更してください。
1. トップ画面（左上に Scan..の文字が出ている画面）で、ページアップボタン 押しながらページダウンボタンを押してください。
2. < MAIN MENU >画面で、[General Setting]を選択し決定してください。 3. GENERAL SETTING 画面で[Scanner Type]を選択し決定してください。 4. SCANNER TYPE 画面で[USB SPP]を選択し決定してください。
5. USB SPP 変更後は、各画面の[Exit]を選択して決定し、トップ画面に戻って ください。下図の赤で囲った部分が変更されます。 BT HID USB SPP USB SPP (接続中) 液晶画面 トリガーボタン （項目の決定） ページダウンボタン（項目の選択） ページアップボタン（項目の選択）
USB 仮想 COM ドライバのインストール
Windows 7
＊注意＊ USB 仮想 COM ドライバをインストールするためには、管理者権限でログインし てください。また、管理者権限でログインしていても、実行時にユーザーアカウン ト制御の画面が表示される場合があります。 ＊注意＊ USB 仮想 COM ドライバのインストールを行なっただけでは、バーコードデータ の出力はできません。COM ポートに対応したアプリケーションが別途必要となり ます。詳しくは巻頭のはじめにをご参照ください。1. 共通操作（USB 仮想 COM モードへの変更）を行なってから、USB ケーブル でホスト PC と接続してください。 2. ドライバの自動インストールに失敗しますが、そのまま次の手順へ進んでくだ さい。このメッセージは表示されない場合があります。 3. デバイスマネージャーを開いてください。デバイスマネージャーを開くには、 ＞［コントロール パネル］＞［システムとセキュリティ］の順にクリッ クし、［システム］下の［デバイスマネージャー］をクリックします。
4. ［ほかのデバイス］下の［Unitech Virtual COM Port］を右クリックして ください。表示されたメニューから［ドライバーソフトウェアの更新］をクリ ックします。
※ バージョンによっては Scanner USB CDC と表示される場合があります。 ※ USB デバイスが認識されませんと表示され、デバイスマネージャー上で
Unkown Device や不明なデバイスと表示される場合は、USB ケーブルの再接 続を行なってみてください。
5. ［コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索します］をクリッ クしてください。 6. ［参照］ボタンをクリックして仮想 COM ドライバの保存フォルダを選択し、 ［サブフォルダーも検索する］にチェックを入れてから［次へ］をクリックし てください。 7. ［このドライバーソフトウェアをインストールします］をクリックしてくださ い。 8. このデバイスのドライバーソフトウェアのインストールを終了しました:と表 示されたら、ウインドウタイトルの COM ポート番号（下図の赤で囲まれた部 分）を控えてから［閉じる］をクリックしてください。このポート番号を RSWedge などの COM ポート対応アプリケーションで使用します。 ※ デバイスマネージャーにも次のように表示されます。
USB 仮想 COM ドライバのインストール
Windows 8/8.1
＊注意＊ USB 仮想 COM ドライバをインストールするためには、管理者権限でログインし てください。また、管理者権限でログインしていても、実行時にユーザーアカウン ト制御の画面が表示される場合があります。 ＊注意＊ Windows 8/8.1 64bit 版では、デジタル署名がされていないドライバのインスト ールが標準で無効になっています。デジタル署名無しのドライバをインストールす るため、Windows 8/8.1 の設定を変更する必要があります。 ＊注意＊ USB 仮想 COM ドライバのインストールを行なっただけでは、バーコードデータ の出力はできません。COM ポートに対応したアプリケーションが別途必要となり ます。詳しくは巻頭の「はじめに」をご参照ください。 1. 最初にドライバー署名の強制を無効にします。デスクトップ画面の右上隅また は右下隅にマウスカーソルを移動させ［チャーム］を表示して［設定］をクリ ックしてください。 ※ [Windows]＋[Ｉ]キーのショートカット操作でも設定チャームを開くことができ ます。 2. 設定チャームを開いたら［電源］をクリックし、[Shift]キーを押しながら ［再起動］をクリックしてください。 ※ [Shift]キーが押せない場合など、次の操作でも同様のことが可能です。 Windows 8･･･[PC 設定の変更]-[全般]-[今すぐ再起動する] Windows 8.1･･･[PC 設定の変更]-[保守と管理]-[回復]-[今すぐ再起動する]3. ［トラブルシューティング］をクリックしてください。 4. ［詳細オプション］をクリックしてください。 5. ［スタートアップ設定］をクリックしてください。 6. ［再起動］をクリックしてください。 ※ BitLockerなどによってスタートアップ設定へのアクセスができない場 合は保護を無効化するなど対策を行なってください。 続行 終了して Windows 8 に進みます トラブルシューティング PC をリフレッシュするか初期状態に戻しま す。 または高度なツールを使います PC の電源を切る
オプションの選択
PC のリフレッシュ お使いの PC の動作が不安定な場合は、 PC をリフレッシュしてみてください。 ファイルに は影響ありませんトラブルシューティング
PC を初期状態に戻す 詳細オプション PC を初期状態に戻し、 ファイルをすべて削 除します C:\詳細オプション
システムの復元 PC に記録された復元ポイントを使って Windows を復元します コマンド プロンプト 高度なトラブルシューティングのためにコマン ド プロンプトを使います イメージでシステムを回 復 特定のシステムイメージ ファイルを使って Windows を回復します スタートアップ設定 Windows のスタートアップ動作を変更しま す 自動修復 Windows の読み込みを妨げている問題を 修正しますスタートアップ設定
・ 低解像度ビデオモードを使う ・ デバッグ モードを使う ・ ブート ログを使う ・ セーフ モードを使う ・ ドライバー署名を強制しない ・ 起動時マルウェア対策をしない ・ システム障害時に自動的に再起動しない 再起動して、 次のような Windows オプションを変更します : 再起動7. Windows が再起動されます。スタートアップ設定の画面で、キーボードの ［7］キーを押してください。
8. 共通操作（USB 仮想 COM モードへの変更）を行なってから、USB ケーブル でホスト PC と接続してください。 9. ドライバの自動インストールに失敗しますが、そのまま次の手順へ進んでくだ さい。このメッセージは表示されない場合があります。 10. デバイスマネージャーを開いてください。デバイスマネージャーを開くには、 スタート画面の左下隅を右クリックして［デバイスマネージャー］をクリック してください。 ※ [Windows]＋[X]キーのショートカット操作でもメニューを開くことができま す。
11. ［ほかのデバイス］下の［Unitech Virtual COM Port］を右クリックして ください。表示されたメニューから［ドライバーソフトウェアの更新］をクリ ックします。
※ バージョンによっては Scanner USB CDC と表示される場合があります。 ※ USB デバイスが認識されませんと表示され、デバイスマネージャー上で
Unkown Device や不明なデバイスと表示される場合は、USB ケーブルの再接 続を行なってみてください。
スタートアップ設定
オプションを選択するには、 番号を押してください : 番号には、 数字キーまたはファンクションキーの F1 から F9 を使用します。 1) デバッグを有効にする 2) ﾌﾞｰﾄログを有効にする 3) 低解像度ビデオ有効にする 4) セーフモードを有効にする 5) セーフモードとネットワークを有効にする 6) セーフモードとコマンドプロンプトを有効にする 7) ドライバー署名の強制を無効にする 8) 起動時マルウェア対策を無効にする 9) 障害発生後の自動再起動を無効にする その他のオプションを表示するには、 F10 キーを押してください オペレーティングシステムに戻るには、 Enter キーを押してください12. ［コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索します］をクリッ クしてください。 13. ［参照］ボタンをクリックして仮想 COM ドライバの保存フォルダを選択し、 ［サブフォルダーも検索する］にチェックを入れてから［次へ］をクリックし てください。 14. ［このドライバーソフトウェアをインストールします］をクリックしてくださ い。 15. このデバイスのドライバーソフトウェアのインストールを終了しました:と表 示されたら、ウインドウタイトルの COM ポート番号（下図の赤で囲まれた部 分）を控えてから［閉じる］をクリックしてください。このポート番号を RSWedge などの COM ポート対応アプリケーションで使用します。 ※ デバイスマネージャーにも次のように表示されます。
16. 最後に Windows を再起動してください。ドライバー署名の強制無効オプシ ョンは、再起動することで通常の状態に戻ります。
Windows 10の対応について
Windwows 10 では、とくにドライバのインストールの必要はありません。 MS916 を USB 仮想 COM モードに変更して Windows 10 デバイスに接続すれ ば、Windows 標準のドライバが使用されます。
Windows 標準ドライバが読み込まれない場合などで、ドライバのインストールが 別途必要な場合は、Windows 8/8.1 のインストール手順を参考にしてください。
COM2KEY について
COM2KEY は、COM ポートから受信したデータをキーボードバッファへ送信 し、コンピューターの表示可能な文字に変換して出力するためのアプリケーション です。 お客様の使用されているアプリケーションが COM ポートを使用する場合、この プログラムは使用しないでください。COM ポートには１つのアプリケーションし かアクセスできないため、COM ポートの取り合いになります。 COM2KEY は、半角英数・記号の出力に対応しています。日本語（全角文字、 半角カナなど）の出力には対応しておりません。 COM2KEY で提供されている機能以上が必要な場合は、お客様にて別途アプリ ケーションをご用意ください。COM2KEY のインストール
1. ダウンロードしたセットアップファルを実行してください。 2. 以降、画面の指示に従ってインストールを行ってください。COM2KEYのアンインストール
コントロールパネルの「プログラムと機能」から「Comunication Port To Keyboard」を削除してください。COM2KEYの実行
1. スタートメニューの「すべてのプログラム」または「すべてのアプリ」から、 「Communication Port To Keyboard」フォルダの「Com2Kb」をクリック してください。または、インストールフォルダの「Com2Kb」を実行してくだ さい。32bit OS の標準インストールフォルダ：
C:¥Program Files¥Unitech America Inc¥Communication Port To Keyboard 64bit OS の標準インストールフォルダ：
C:¥Program Files (x86)¥Unitech America Inc¥Communication Port To Keyboard 2. タスクトレイに次のようなアイコンが常駐します。
または
以下の様なメッセージが表示された場合は、「OK」をクリックしてメッセージを 閉じてください。
3. タスクトレイのアイコンを右クリックし、「Setting」をクリックします。 「Setting がクリックできない場合は、最上部の「Disable Com Port」をク リックし、アイコンが の状態になってから選択してください。
4. Setting 画面の「Port Name」に MS916 が接続されている COM ポートを選 択し、「OK」をクリックします。
選択した COM ポートガ使用できない場合は、以下の様なメッセージが表示されま す。
5. もう一度タスクトレイのアイコンを右クリックして「Enabele Com Port」を クリックします。アイコンが のように表示されれば、接続が成功してい ます。
6. メモ帳などに読み取ったバーコードが表示されるかご確認ください。
※データが表示されない場合は、「COM ポートの選択が正しいかどうか」ご確認 ください。
COM2KEYの画面項目
タスクトレイのアイコンを右クリックして表示されるポップアップメニュー：
項目 説明
Enable Com Port 設定中の COM ポートに接続します。この項目は COM ポ ートに未接続の場合のみ表示されます。
Disable Com Port 接続中の COM ポートから切断します。この項目は COM ポートに接続中の場合のみ表示されます。
Setting COM2KEY の設定を行ないます。この項目は COM ポート に未接続の場合のみ表示されます。 Help ヘルプファイル（英語）を表示します。 About このプログラムについて表示します。 Exit このプログラムを終了します。 Setting 画面 ― General: 項目 説明
Port Name COM2KEY が接続する COM ポートを選択します。 Properties COM ポートの設定を行ないます。通常は変更する必要は
ありません。この項目は、Port Name の選択 COM ポート が正常に動作している場合に表示されます。 COM ポートから受信したデータは、キーボードバッファに送信される前に COM2KEY の内部バッファに格納されます。標準では、COM2KEY のバッファに格納されたデータ は、キーボードバッファへ毎秒送信されます。COM2KEY は、データを自動的にキーボ ードバッファへ送るため、２つの条件を設定することができます。 Receiving CR / LF 「CR」、「LF」または「CR+LF」を受信したらキーボー ドバッファへ送信します。
Received More Than XX Characters COM2KEY の内蔵バッファが設定された文字数を受信する とキーボードバッファへ送信します。この機能は、受信デ ータに「CR」「LF」が存在しない場合に便利です。 もしも、受信後即座にキーボードバッファへ送信したい場 合は、「1」を設定してください。
Setting 画面 ― Advanced：
項目 説明
Auto Disable 設定された時間内に COM ポートからデータを受信しなか った場合、COM2KEY は自動的に COM ポートから切断し ます。単位は分です。
Record Data COM ポートからのデータを、事前に定義された記録ファ イル（dat、txt、log）へ書込みます。この項目を使用した 場合、キーボードバッファへの送信は無効化されます。 Buffer COM2KEY のバッファサイズを設定します。単位はキロバ イトです。 COM ポートに、高い通信速度（ボーレート）を設定した 場合、キーボードバッファへのデータ送信渋滞が発生し負 荷がかかります。これを防ぐために、より多くのデータを COM2KEY のバッファへ一時的に格納できるようバッファ サイズを大きくとっておく必要があります。
COM2KEYのエラーダイアログ
● 設定されている COM ポートが存在しません。 ● 設定されている COM ポートへ接続しましたが拒否されました。COM ポート がすでに使用されていないか確認してください。 ● COM ポートへの接続に失敗しました。● 使用できない COM ポートを選択しています。
