● 医 療 保 険 ・ 国 民 年 金 国民健康保険(国保)は、病気やけがに備え、加入者がお金 (国保税)を出し合い医療費に充てる、相互扶助を目的とした 制度です。
■国民健康保険に加入する人
職場の健康保険(健保)に加入している人とその扶養家 族、後期高齢者(長寿)医療制度に加入している人、その他生 活保護を受けている人を除いた、すべての人が国民健康保 険の加入者となります。■国民健康保険の手続き
国民健康保険の被保険者の要件に該当するようになった り、該当しなくなったときは、14日以内に届け出をしてくだ さい。なお、国民健康保険の資格を喪失した後に、被保険者 証を使用して診療を受けた場合は、国民健康保険が負担し た医療費を返還していただくことになりますので、注意し てください。 ●加入するとき国民健康保険
国保年金課 問 届出するとき 必要なもの 転入したとき 印鑑、転出証明書 職場の健康保険などを やめたとき 印鑑、健保の資格喪失証明書など 生活保護を受けなく なったとき 印鑑、生活保護廃止決定通知書 子どもが生まれたとき 印鑑、母子健康手帳 外国人が加入するとき 外国人登録証、パスポート(在留資格が1年以上ある人) 届出するとき 必要なもの 転出するとき 印鑑、保険証 職場の健康保険などに 加入したとき 印鑑、国保と健保の保険証 生活保護を受けること になったとき 印鑑、保険証、生活保護開始決定通知書 死亡したとき 印鑑、保険証、死亡を証明するもの 外国人が脱退するとき 保険証、外国人登録証 ●やめるとき 届出するとき 必要なもの 退職者医療制度に 該当したとき 印鑑、年金証書、保険証 退職者医療制度に 該当しなくなったとき 印鑑、保険証 住所、世帯主、氏名など が変わったとき 印鑑、保険証 保険証をなくしたり、 汚れて使えなくなった とき 印鑑、本人確認のできるもの (免許証など) 修学などのため、他の 市区町村に住むとき 印鑑、保険証、在学(園)証明書 ●そのほか■国民健康保険で受けられる主な給付
国民健康保険に加入すると、カード型の国民健康保険被保険者証(保険証)が1人1枚ずつ交付されます。受診の際には、医療 機関の窓口に保険証を提示し、一部負担金を支払ってください。医療費の患者が負担する割合は、義務教育就学前の人は2割、 義務教育就学後~69歳の人は3割、70~74歳の人は原則2割(現役並所得者は3割)(※)です。医療福祉費(マル福)受給者証や高 齢受給者証などの交付を受けている人は、それぞれの受給者証も併せて提示してください。 (※)70~74歳(現役並み所得者以外)の人の自己負担割合は、平成22年3月31日まで1割となっています。 種別 給付の内容 手続きに必要なもの 療養の 治療費の7割(8割または9割)は国保で負担しま保険医療機関の窓口に保険証を提示し、一部● 医 療 保 険 ・ 国 民 年 金 ※各給付とも、2年を経過すると時効により請求できなくなります。 ●入院時の食事療養費の支給 入院中の食事にかかる費用のうち、標準負担額(1食あた り260円)を本人が負担し、残りを「入院時食事療養費」とし て国保が負担します。 住民税非課税世帯は、申請により標準負担額が下記のと おり減額されます。印鑑、保険証、過去1年間に91日以上入院 している人は医療機関の領収書を持参して、標準負担額減 額認定証の交付を受け、医療機関窓口に提示してください。 区 分 1食あたりの負担額 一 般 260円 非課税 世 帯 入院日数が90日以下入院日数が91日以上 210円160円 非課税 世 帯 70歳以上で世帯の所得が一定以下 100円
■高額療養費の貸付
高額療養費が支給されるまでの負担を軽減するために、 それに見合う金額を貸し付ける制度です。 対象は、高額療養費の支給対象者(国保税に滞納がある場 合は貸付が制限されます)で、貸付額は、高額療養費の支給 見込額の9割です。■出産育児一時金の受領委任払
平成21年10月から医療機関への直接支払制度が始まりま したが、直接支払制度を希望しない場合や医療機関などが 制度に対応していない場合は、出産育児一時金の受領委任 払制度を利用できます。 なお、国民健康保険税に滞納のある人は受領委任払い制 度を利用できません。出産後に出産育児一時金を請求して ください。 [手続きに必要なもの] 出産育児一時金受領委任払承認申請書(医療機関の同意欄記 入後)、保険証、印鑑、直接支払制度利用状況確認書類 種別 給付の内容 手続きに必要なもの その他の給付 【高額療養費】同じ人が同じ月に同じ医療機関などで一定以上の自己負 担を支払った場合、申請によりその超えた金額が支払われます(差額の ベッド代や歯科自由診療などは除く)。 領収書、保険証、印鑑、通帳、申請通知書 *申請通知が届いてからの申請になります (約3カ月後) 【出産育児一時金】国保の加入者が出産したとき、出産育児一時金が支 給されます。 ※平成21年10月から、病院へ直接支払う「直接支払制度」に変更となり ます。 入院した医療機関などで手続きを行います。 ※ただし、直接支払制度を利用しない場合や、 出産費用が出産一時金額以内の場合は、その 差額分の申請が必要となります。 保険証、印鑑、通帳、領収証(請求書)、直接支払 制度利用状況確認書類 【葬祭費】国保の加入者が亡くなったとき、申請により葬儀を行った人 (喪主)に葬祭費が支給されます。 死亡を証明するもの、保険証、印鑑、通帳、喪主の確認ができるもの■70歳未満の人の「限度額適用認定証」
70歳未満の人に対し、入院にかかる医療費の窓口での支 払いが高額療養費の限度額までとなる「限度額適用認定証」 を交付します。窓口で支払う医療費のうち、限度額を超える 部分は高額療養費として支給しておりますが、「限度額適用 認定証」を医療機関に提示することで、支払いの一時的負担 を軽減することができます。 なお、国民健康保険税に滞納のある人には「限度額適用認 定証」を交付できませんので、窓口で医療費の一部負担を全 額支払った後に、高額療養費を請求してください。 [手続きに必要なもの] 限度額適用認定証交付申請書、保険証または本人の確認で きる証明書、印鑑■人間ドックの助成
被保険者の健康の保持増進を図るため、被保険者に対し、 生活習慣病予防健診(日帰り人間ドック)費用の一部を助成 しています。 *対象者の要件、費用および募集人員などは、「市報かしま」 などでお知らせします。● 医 療 保 険 ・ 国 民 年 金
■特定健康診査・特定保健指導
生活習慣病の発症を予防し医療費の削減を図るため、メ タボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した特定 健康診査・特定保健指導を実施します。 ※健診対象者は、4月1日現在国民健康保険加入で、40~74 歳までの人です。(対象となる人には、受診券を発行しま す。) ※特定保健指導対象者は、健診結果などに基づき別途お知 らせします。 [特定健康診査・特定保健指導の流れ] ① 特定健康診査の実施 (問診、腹囲などの身体計測、血圧測定、尿検査、血液検査など) ↓ 特定保健指導対象者の選定 【腹囲】男性85cm以上、女性90cm以上 + 【追加リスク】 血糖・脂質・血圧・喫煙歴 ↓ 【特定保健指導レベル】 リスク2つ以上該当⇒積極的支援 リスク1つ該当⇒動機付け支援 リスクなし⇒情報提供 ② 特定保健指導の実施 [動機付け支援] 医師、保健師、管理栄養士などが、初回面接により生活習 慣改善のアドバイスを行い、各自が生活習慣改善を実施し、 6カ月後に評価を行います。 [積極的支援] 医師、保健師、管理栄養士などが、初回面接により生活習 慣改善のアドバイスを行い、その後も面接、電話などにより 各自の生活習慣改善の実践を継続的に支援し、6カ月後に評 価を行います。■第三者行為による被害届
交通事故など、第三者の行為によってけがをして国民健 康保険で治療を受ける場合は、「第三者行為による被害届」 を提出してください。このときの費用は、国保が一時立て替 えて支払い、後で加害者に対し国保が治療費を請求します。■退職者医療制度
長い間会社などに勤めていて退職し、年金を受けるよう になった人(60~65歳未満)とその被扶養者は、退職者医療 の該当になります。対象となるのは、国民健康保険の加入者 で次の条件に当てはまる人です。 [退職被保険者本人] 厚生年金や共済組合の老齢年金を受けている人で、年金 加入期間が20年以上、または40歳以後の加入期間が10年以 上ある人。 [被扶養者] 退職被保険者本人と同じ世帯で、主に本人の収入によっ て生計を維持している3親等以内の扶養家族で、年間収入が 130万円(60歳以上または障がいがある人は180万円)未満の ●「限度額適用・標準負担減額認定証」 70歳から74歳までの人で、住民税非課税世帯の人は、申請 により「限度額適用・標準負担減額認定証」が交付されます。 減額認定証を医療機関に提示すると、医療費一部負担限 度額と入院時食事療養費が申請月から減額されます。 [手続きに必要なもの] 限度額適用認定証交付申請書、保険証または本人の確認 できる証明書、印鑑■国民健康保険税
国保税を納める義務は世帯主にあります。そのため、世帯 主が国保に加入していなくても、世帯の中に一人でも国保 加入者がいれば、納税通知書は世帯主に送られます。 *納期限は、P60「納税カレンダー」をご覧ください。 ●国民健康保険税の算定 毎年4月1日を基準に算定し、10期に分けて納めていただ きます。世帯に異動が生じた場合は、その加入期間に応じた 税額が月割で変更されます。 年税額は、所得割(加入者の前年の所得金額に応じた額)、 資産割(加入者が所有する土地や家屋に課税される固定資 産税額に応じた額)、均等割(加入者数に応じた額)、平等割 (一世帯あたりの額)の4項目を合計して算出されます。 国保税の納め方は年齢によって異なります。 [40歳未満の人] 医療保険分と後期高齢者支援金分を合わせて、国保税と して納めます。(介護保険分の負担はありません。) [40歳以上65歳未満の人(介護保険の第2号被保険者)] 医療保険分、後期高齢者支援金分、介護保険分を合わせ て、国保税として納めます。 [65歳以上75歳未満の人(介護保険の第1号被保険者)] 医療保険分と後期高齢者支援金分を合わせて、国保税と して納めます。介護保険料は別に納めます。 国民健康保険税は限度額※が設けられているため、限度額 の範囲内での課税額となります。 ※[平成21年度限度額]医療保険分47万円、後期高齢者支援 金分12万円、介護保険分10万円 ●低所得世帯への減額課税 加入者の総所得金額が一定の額を超えない世帯には、国 保税の負担を軽減するために、均等割額・平等割額がそれぞ れ4割または6割減額して課税されます。 ○世帯主と国保加入者の総所得金額の合計額が 33万円以下の場合 → 6割軽減 33万円+24万5千円×加入者数(世帯主を除く)以下の場 合 → 4割軽減 ※ただし、所得がない人(世帯)でも、未申告者がいる場合は 軽減の対象となりません。必ず申告をして下さい。 ●特別徴収について 平成20年4月の改正において、国保被保険者全員が65歳以 上75歳未満の世帯の国保税は、世帯主の年金から天引き(特 別徴収)となりました。 ただし、下記の場合は納付書などにより国保税を納めま す(普通徴収)。 ○世帯主が国保被保険者以外の場合● 医 療 保 険 ・ 国 民 年 金 届出するとき 必要なもの 一定の障がいのある人が、 65歳になったとき 身体障害者手帳または 年金証書、印鑑、保険証 65歳を過ぎて、一定の障がい のある状態になったとき 転出するとき 印鑑、保険証 転入したとき (認定証明書)印鑑、負担区分証明書 住所、世帯主、氏名などが 変わったとき 印鑑、保険証 生活保護を受けることに なったとき 印鑑、保険証、保護開始決定通知書 生活保護を受けなくなったと き 印鑑、保護廃止決定通知書
■病院にかかるとき
医療機関の窓口に、後期高齢者医療被保険者証を提示し てください。窓口で支払う医療費の負担割合は、所得に応じ て医療費の1割または3割になります。 なお、医療費の負担割合が1割の人の中には、申請により 低所得者Ⅰまたは低所得者Ⅱと判定され、1月の医療費限度 額が低くなる場合があります。 ●「後期高齢者医療限度額適用・標準負担額減額認定証」 住民税非課税世帯の人は、申請により「限度額適用・標準 負担額減額認定証」が交付されます。 減額認定証を医療機関に提示すると、医療費一部負担限 度額と入院時食事療養費が申請月から減額されます。■高額療養費の支給
同じ月内に一定の額を超えて医療費(一部負担金)を支 払ったときは、申請するとその超えた金額が給付されます。 該当する人には、診療を受けてから約3カ月後に、茨城県後 期高齢者医療広域連合から通知しますので、申請手続きを 行ってください。 平成20年度から老人保健制度に変わり、後期高齢者医療 制度が始まりました。75歳以上のすべての人(65歳以上で一 定の障がいのある人は任意加入)が後期高齢者(長寿)医療 制度のもとで医療を受けます。なお、運営は茨城県後期高齢 者医療広域連合が行います。■後期高齢者(長寿)医療制度の手続き
【こんなときは14日以内に届出を】後期高齢者(長寿)医療制度
国保年金課 問 <高額医療・高額介護合算制度> 年間(毎年8月1日~翌年7月31日)の医療保険と介護保険の自己負担額の合計が一定額(下表)を超えたとき、申請により、超 えた額が高額介護合算療養費として支給されます。 ○高額医療・高額介護合算制度の自己負担限度額 所得区分 医療保険+介護保険(70歳未満) (70歳~74歳の人)医療保険+介護保険 介護保険(75歳以上の人)後期高齢者医療制度+ 現役並み所得者 126万円(168万円) 67万円(89万円) 67万円(89万円) 一般 67万円(89万円) 56万円(75万円) 56万円(75万円) 低所得者 ⅡⅠ 34万円(45万円) 31万円(41万円)19万円(25万円) 31万円(41万円)19万円(25万円) ・計算期間は、毎年8月1日から翌年7月31日までの12カ月間です。 ・施行初年度は平成20年4月から平成21年7月までの16カ月間になり、上表の( )内の金額となります。 届出するとき 必要なもの 死亡したとき 印鑑、保険証、喪主の確認が できるもの(会葬礼状など) ※喪主の口座のわかるもの (葬祭費請求のため)■療養費などの支給
次の①~④の場合は、いったん全額を支払いますが、国保年金課にある「療養費支給申請書」に医師の証明を受け、領収書を 添付し申請いただくことで費用の一部が給付されます。 ①医師が必要と認めたはりや灸きゅう、マッサージなどの施術費 ②医師の指示によるコルセットやギブスなどの補装具代 ③医師が必要と認めた移送のための費用 ④急病などのやむを得ない理由で、後期高齢者医療被保険者証を提示せずにかかった医療費■葬祭費の支給
被保険者が亡くなったとき、申請により葬儀を行なった人(喪主)に葬祭費が支給されます。● 医 療 保 険 ・ 国 民 年 金 対象者 必要なもの 乳幼児 出生から小学校入学前まで 保険証、印鑑 小中学生 小学校入学から中学校卒業まで 母子・父子家庭など ○18歳未満の子どもを養育する母(父)とその子○両親のいない18歳未満の子 ○両親のいない18歳未満の子を養育する配偶者のいない人 保険証、印鑑 妊産婦 母子健康手帳の交付を受けて医師から対象疾病(異常妊娠、異常分娩など)と診断された妊産婦 保険証、母子健康手帳、印鑑、マル福受給者証交付申請書 重度心身障がい者 ○身体障害者手帳1~2級 ○身体障害者手帳3級の内部障がい者(心臓、腎じん臓、呼吸器、ぼう こう、直腸、小腸の機能障がい者)など ○療育手帳の判定 またはA ○障害基礎年金1級受給者 保険証、印鑑、身体障害者手帳・ 療育手帳・障害基礎年金証書など ※対象者によって、別途必要な書類がありますので窓口で確認してください。 医療福祉費支給制度は、医療費(保険診療分)の自己負担 金が助成される制度です。対象者は、乳幼児、小中学生、母子 父子家庭、重度心身障がい者、妊産婦で、受給要件や所得制 限があります。
■病院にかかるとき
医療機関窓口で健康保険証を提示する際に、医療福祉費 受給者証を合わせて提出すると、医療費が助成されます。 ●医療福祉自己負担 乳幼児、小中学生、妊産婦、母子父子家庭の人は、外来は医 療機関ごとに1日600円(1カ月同一医療機関で2回を限度、3 回目以降は自己負担なし)、入院は1日300円(1カ月3,000円 を限度)と食事の標準負担額が自己負担となります。 なお、薬局は自己負担はありません。重度心身障がい者 は、入院・外来ともに自己負担はありません。入院は食事の 標準負担額のみ自己負担となります。医療福祉費支給制度(マル福)
国保年金課 問 ●茨城県以外の医療機関にかかるとき 医療福祉費受給者証は使用できないため、一時立替え払 いとなります。受給者証と医療機関の領収証、印鑑、金融機 関の通帳を持参して、国保年金課で申請してください。■受給者証の更新
この制度の受給にあたっては、毎年、前年中の所得に応じ て該当するか否かを判定しています。 引き続き該当する人については、毎年7月1日に受給者証 の更新を行います。幼児は、誕生日の属する月の翌月1日(1 日生まれは当月の1日)に更新となります。■対象者と手続きに必要なもの
● 医 療 保 険 ・ 国 民 年 金 国民年金制度は、老後や障がい者になったときなどに、基 礎年金を受け、生活の安定が図れるよう国民皆で支えあう 制度です。 日本国内に住所がある20歳以上60歳未満の人が対象で、 次の3種類に区分されています。