main : 2019/6/6(10:34)
はじめに
今ようやく本シリーズ第 1 巻の原稿まとめることができた(2018 年 7 月). ここまでの長い道のりを振り返るとまったく感無量である. ちょうど,日本の「はやぶさ 2」探査機が,小惑星リュウグウの荒々しい姿 をとらえたところである.この巻の担当を引き受けたとき,はやぶさ 2 の打ち 上げ (2014 年) までには遅くとも脱稿できるはずであるという見込みは,打ち 上げを迎えたときにはもろくも消えていた.当初の,数名で分担するという方 針は変わり,最終的な執筆者は 15 名に達した. これは,筆者を含めた執筆者の守備範囲が決して狭いということではなく, 現代の惑星科学の分野が急速に拡大していて,少ない執筆者では教科書に取り 入れるべき最先端を追いかけることが困難であることに起因する.しかし一方 では,多くの共著者には原稿の催促だけではなく,時には(教科書としてのレ ベルのアンバランスから)その玉稿を削ることもお願いすることになった. その間に探査により続々と出てきた新たなデータは,目をつむり無視するこ とはできない,とても魅力あるものである.その一例が冥王星が準惑星となっ はやぶさ2カメラONC-Tによって距離約20 kmから撮影されたリュウグウ 2018 年 6 月 26 日 12:50(日本時間)ころの撮影(JAXA /東京大学ほか提供) v 現代地球科学入門シリーズ 全16巻 【1】巻 太陽・惑星系と地球 大谷 栄治・長谷川 昭・花輪 公雄編集・佐々木 晶・土`山 明・笠羽 康正・大竹 真紀子著 https://www.kyoritsu-pub.co.jp/bookdetail/9784320047099main : 2019/6/6(10:34)
はじめに
たこと(2006 年)であり,この天体は木星型惑星の氷衛星に対抗できる変化に 富む天体であった.おそらく,最初に New Horizons(ニュー・ホライズンズ) のデータがあったなら,冥王星はまだ惑星の地位を保っていたかもしれない. すでに探査されている火星のような天体でも,Mars Science Laboratory(マー ズ・サイエンス・ラボラトリ:MSL)や MAVEN(メイブン,Mars Atmosphere and Volatile Evolution)探査機が新たなデータを提供している.さらに本書で は,系外惑星,円盤の観測など,天文学の分野にも内容を広げている.
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現代地球科学入門シリーズ 全16巻 【1】巻 太陽・惑星系と地球
大谷 栄治・長谷川 昭・花輪 公雄編集・佐々木 晶・土`山 明・笠羽 康正・大竹 真紀子著 https://www.kyoritsu-pub.co.jp/bookdetail/9784320047099