高
等
学
校
国
語
教
育
の
光
を
求
め
て
ー現代文の実践から﹁読む﹂、
初めに これは現代文の小説単元の授業から出発した一連の研究である。 その流れは大体、次の通りである。(
1
)
日本教育実践学会第 5 回京都大会の発表 A 二OO
二年v
﹃現代文の授業を通した研究方法の模索・:学習者の取りがちな誤 謬と抽象的思考の問題(前任校における問題の発見、勤務授におけ る問題点の追求と分析と考察、研究方法の模索)(
2
)
第4
図徳島国語教育実践研究大会の発表八二OO
三年 V ﹃高等学俊における小説の学習指導:・井上ひさし作﹃ナイン﹄を 取り上げて﹂(昨年度と一昨年度との比較分析と考鏡、問題点の拡大) ( 3 ) 日本教育実践学会第 6 回 岡 山 大 会 の 発 表 八 二OO
三年 V コ アl
タとの相互作用による教育技術の向上と理論の発見:・国語 の 発 展 的 学 習 指 導 を 過 し て ﹄ ( 昨 年 度 と 一 昨 年 度 と の 比 較 分 析 と 考 祭 、 評価、フィードバックの開発、研究方法の確定) 以 上 で あ る 。﹁
書
く
﹂
、
﹁調べる﹂について│
稲
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と い 本 つ 誌 た で 国 は 語者
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'-げ 『 て 書 み く た 円 い 「 と 鯛 思 ベ う る -前任校の指導から{研究のきっかけ} 3 年前、前任校(鳴門第一高校)の国際教義科の 3 年生に、井上 ひさし作﹃ナイン﹄の本文に即して設聞を投げかけ、グループ学習 をさせた。その活動中、生徒たちの発言や記述の中で、この研究の きっかけとなった筒題に遭遇した。 同単元の学習の終わりごろ、﹃新道商唐街の様子の昔と今の違いを 答えなさい。﹂という段閣を出して、グループ別に解決させていたと き の こ と で あ る 。 ﹁新道﹂とは、小説中の東京都新宿区四谷一丁目の新道商庖街で ある。そして、﹁昔の新道﹄は、商庖主のみならず、会社勤めのサラ リーマンも住んでいて、住民たちの日用品や食料などは十分そこで まかなえ、生活感があり、人情味があったが、﹃今の新道﹄は、周囲に大会社のピルが立ち並び、-大学の学生が増え、住民たちはどこ かへ引っ越してしまい、以前の商腐は、ワイシャツ底と畳唐ぐらい になってしまい、外部からの客を当てにするという、そっけない欽 食底街に様変わりしていた。小説ではそんなふうになっている。 ある斑のとりまとめの中に、﹃新道が昔は古ぼけた商庖街だったけ ど、今は社会的になっている。昔は親近感があった。今は、そっけ ない。近代西洋化している。自営業から麗われ職業に変わっている J と い う の が あ っ た 。 ﹃ 品 目 は 古 ぼ け た ﹂ と か 、 ﹁ 今 は 社 会 的 ﹂ と か 、 ﹃ 近 代西洋化﹂とか答えている。しかも﹁近代西洋化﹂はごく最近(七
0
年代から八0
年代)のことであるかのようである。抽象的用語を 使用している点は評価しなければならないけれども、今の飲食腐の 並んだ繁華街を﹁社会的﹂、﹃近代西洋化﹂と表現し、昔の商厨衡を ﹁古ぼけた﹄と考えるのは問題である。あいまいで不適格な抽象表 現、イメージ、もしくは歴史観を持った例である。 また、別な斑の取りまとめでは、﹁活気にみちあふれでいた人々の 努力によってあたりまえの安定した生活をおくれるようになったが、 今は、その活気もうしなわれつつある J { ﹁ そ の ﹂ は ﹁ 従 来 の 商 盾 衡 の﹂であろう。)という箇所があった。﹃安定した生活﹂が﹁あたり まえ﹂でああというのが問題である。生活習慣的スタンスからくる 思 い 違 い で あ ろ う 。 そこで﹃近代西洋化﹂﹁社会的﹄など、用語の的確な使用について 全体に注意を促した後、最終的に個々の意見を確認したところ、か えって問題が波及したのか、同様に抽象表現、歴史観、イメージ、 ものの見方、考え方に問題を持つ者がm
人 中 げ 人 ( 関 ・ 6 % ) い た 。 新道の今の飲食庖街が﹁近代化﹂・﹃西洋近代化﹂されていると述 べ た も の が 5 例、同じく今の飲食底衡を﹁社会的﹄と述ペたものが 2 例、同じく今の飲食底街を﹃あたりまえで﹁普通﹂と述べたもの が 2 例 、 北 固 の 商 底 衡 を ﹃ ふ る ぼ け た ﹂ と 述 べ た も の が 5 例 あ っ た 。 さらに、今は﹁豊か﹂であるとした考えや表現が 3 例 あ っ た 。 ﹁ 豊 か さ﹂は、物質的な面、だけではなく、精神的な面や社会共有財産・社 会福祉の面からも考えなければならない問題であり、普だから貧し か っ た わ け で も な い 。 価 値 観 に 関 す る 問 題 で あ る 。 こうした事象は、一つの斑の偏見が波及したものもあるが、要す るに、学習者の生活習慣的スタンスからくるものの見方、考え方、 イ メ ー ジ で は な い か 。 ま た 、 そ こ に は 対 比 的 思 考 の 問 題 も あ る ・ 小説の主人公﹁わたし﹂が回想した新道商底衝の﹁昔﹂{ちょうど 東京オリンピックの頃}が、現代の学習者にとって遠い過去に恩え た ふ し が あ る 。 生 徒 た ち は 八 三 年 、 八 四 年 の 生 ま れ で あ る 。 そこで、そうした問題について再び全体的に是正指導した。しか し 、 問 題 は そ れ で 終 わ ら な か っ た 。 ﹁ な ぜ 地 価 が 高 勝 し 、 な ぜ ナ イ ン の 貌 は 商 売 を や め た か J と い う 設 問 で 、 さ ら に 問 い か け て み た 。 前 述 の ﹃ 近 代 西 洋 化 ﹂ ﹃ 社 会 的 ﹂ と い っ た 解 答 を 最 初 に 出 し た グ ル ー プ の 話 し 合 い の 記 述 に 、 ﹃ 産 業 革 命 が起こり、会社がピルを多く建てられるようになって、土地の需要が 岨 唱 え た か ら J と答えていた。是正指導後も、高度経済成長期に﹁産 業革命﹂が起こったと考えていた学習者が存在していたのである。 この誤穆は、﹃産業革命﹄という緩そのものに歴史的総臓がなく、戦 後の接術革新をあいまいに抽象表現したのであろう。 その他の学習者にそうした銀穆例が見られなかったが、その設問 に 答 え ら れ ず 、 向 田 紙 が 多 か っ た た め で あ る 。 小説中の東京都新宿区四谷新道商底街の今昔を比較させるという 時間的空間的な課題を与えると、学習者の生活習慣的スタンスから 来る不適格な抽象表現や歴史観や価値観やイメージが存在する。ま た、特有の思考様式が働いているのではないか。その点をもっと追 求してみる必要がある。これが私の研究のきっかけである。
H
動湾綬での指尊から 幸い、勤務校が変わっても同じ作品が扱えた。一昨年度の指噂対 象 は 、 3 年生理系 2 クラス{タラスA
と ク ラ ス B ) で、単位数は 2 単位であった。昨年度の指導対象は、 3 年生理系 1 クラス(クラス C ) 、文系 1 ク ラ ス ( ク ラ スD
)
で、単位数はそれぞれ 2 単 位 、 3 単 位 で あ っ た 。 -生徒の実餓と研究方法 前任校 3 年生の国際教養コトスは、現在県の学科再編で廃止され てしまったが、学習形態の可能性から見て慈くないコl
ス で あ っ た 。 英語科の担任教師のしつけが行き届き、特にグループに分かれて話 し合いをする活動がごく自然に行えた。しかし、今の勤務校は大学 進学事では県下の学校で引けを取らないが、教師聞の進行の申し合 わせやシラバスに従い、大学進学体制や生徒の塾通いによるゆとり のなさなどから、飼ペごとをさせたり、グループ毎に話し合いをさ せたり、生徒とコミュニケI
シ S ンを図りながら授業を進行させた りすることが図鑑で、指導はどうしても画一的な一斉指導にならざ るをえない。そこで、生徒に質問を発して解答を小紙に書かせ、回 収して生徒の理解状況をつかみながら授業を進めるというやり方を 取った。その点についての一連の分析もあるが、ここでは省略する。 さて、前任授から持ち越した問題点をさらに追及するために、一 学期末考査への組み込みの形で、一昨年度と昨年度と間設聞を探し て小鈴文を害かせてみた。考査組み込みでなければ、生徒たちは真 剣に書いてくれないと判断したためである。その設聞は考査実施前 に予告してあり、他の客観問題の量を押さえてあるので、制限時間 内 に 書 ぐ こ と が で き る と 予 測 し た 。 , そ の 小 論 文 の 縁 関 と は 、 ﹃新道が、昔の商腐街から繁華街へ変遷してきた過程を、時代的な 背景や納得のいく理由を具体的に挙げながら、 500 字程度で蹟述 せ よ 。 ﹄ で あ る 。 研究方法であるが、全員の解答作文を読んで、問題ありと判断したものすべてを抜き出してテキスト化し、コード化カテゴリー化を 図って考察する。また、考察の際、普段の観察、簡単な記録ノ
l
ト 、 その他(生徒の書いた小テスト類、担任教師の意見など)なども参 考 に す る 。 問題点抽出は、異なる見方をする数人がよいと思うが、実際上不 可能であるし、指導者自身の教育銭術向上や教育理論創出のための 研究であるので、私一人で行える方法を取りたい。 それで、解答作文を幾度も読んで検討し、問題があると思われる 箇所を抽出してテキスト化し、コード化、カテゴリー化を図る。そ こで一応の結果が出てもさらに確認し、検討中に別な仮説や観点が 生じたなら生徒の元の解答に再帰し、問題点を抽出して、分析を繰 り返すというふうに、データを付加修正することを厭わない。 方法として、最初から仮説を立ててそれを実証するという方法を 取らない。教科指導する教師自らの主観によって問題点を抽出し、 考祭するのであるから、不十分な分続方法であることが前提になっ ている。それ故、問題を抽出し、分析L
考窮する過程で、教師自身 の問題意識が広が石と、データも付加修正され、問題点がより明ら かになってくる。つまり、デ1
タとの相互作用によって教師自らも 成長し、理論の創出が図られ、自己の指導改善が可能になるという 方 法 で あ る 。2
研究目的 そうした小論文を書かせるには‘生徒の側に実施意義が納得され ていなければならない。実纏意義・目的を次に述べる。 ﹃ナイン﹄の主題は、激変していった東京都の四谷駅前の新道商 底街やその周辺を舞台にして、変わることのない友情の終がその後 のナインの生きるカになっているということである。新道商腐街の 今昔の様子とナインのそれぞれの消息などは描かれているが、その 舞 台 の 様 変 わ り の 理 由 は 何 も 述 べ ら れ て い な い 。 + 七 、 八 年 前 に 、 ﹃ わ たし﹂が東京の五輪大会の聞かれた年の暮れから三年間、中村畳庖 の二階を借りていたというのが手がかりである。品目の新道には生活 があり、商腐は住民を相手にしていた。街全体需給のバランスが取 れていたが、今では外部の人身を相手にして、四谷でもっともにぎ やかな飲食腐街に変貌.している。したがって、その変貌の理由を日 本の高度経済成長期を軸として歴史的経済的に考えるならば、この 作品はより臨場感を伴って理解されるであろう。そうした理解目的 から動機付けをし、変貌理由を考えさせた。 一方、指導者側の実施目的はこうである。小論文課題に社会的歴 史的な問題を絡めると、情報資料を自分なりに理解する能力、理解 した事柄を本文の場面に適合させ納得のいく理由を考える能力、社 会的歴史的な判断などが要求される。それで、生徒の抱える学習上 のさまざまな問題点が露呈するはずである。そこから指導上の改善 の道や理論創出の糸口があるのではないかと期待する。S
一 昨 昨 年 鹿 と 昨 年 度 と の 綬 業 の 取 り 組 み の 遣 い 昨年度{平成十五年度)は、対象生徒のみならず、授業の取り組 みが一昨年度(平成十四年度)と違っている。それが一昨年度のデ ータとの違いでもあるので、一昨年度と昨年度との授業の取り組み の 違 い に つ い て 次 に 述 べ る 。 ( 1 } 一 昨 年 度 の 反 省 点 を 踏 ま え る 。 一昨年度は、週当たりの授業時数が理系は 2 時間で少なくお後半 部(第4
段落以降)をはしよってしまい、指導が偏った。それで、 昨年度は、もう一つの別な短縮小説の指導時間を割いて、本文読解 指導や課題作文のための予備テストなどに当てた。 また、一昨年度は、高度経済成長についての資料を与えたが、そ の資料は主婦のライフスタイルの変化に焦点を当てたもので、資料 をそのまま引用すると、本文の怨旨からはずれるが、事実、そうし た誤謬が見られた。そこで昨年度は、他の資料を複数与えた。また、 文 系 1 クラスは単位数が 3 単位なので、図書館へ行かせて自発的に 別な資料を見つけさせることにした。 ( 2 ) 課題作文に至るまでの準備とテスト実施状況の違い 一昨年度は、ノ!トを見させないで考査の制限時間内に舎かせた。 そのため空疎な解答が多数見られたため、昨年度は、文案を書いた ノl
トをテスト本番に持ち込み、それを見てもよいことにした。期 末テストと言っても、ゆとりを持って解容が書き込めるはずである。 また、期末テストの実施前に予備テストを行った。本文について の理解内容をいくつか確蕗させ、作文銀題に対する文案を書かせた のである。その採点結果は期末テスト前に生徒に返却した。 このように、一昨年度と昨年度とはデl
タの多少の違い、ずれが あるので、そこから共通点や異なる点が比較でき、さらに新しい事 象 が 発 見 で き る の で は な い か 。 4 分析と績果 { 1 ) テストの概略 まず、一昨年度と昨年度との客観テスト部分の結果、及び作文 解答の結果の概略を示す。表 1 参 照 。 客観テスト部分の結果は、一昨年度のクラス B のテスト平均が 比較的高いが、他の 3 クラスは学カ的に箸しい差異はない。昨年度 の文系クラス D がやや高くなっているが、単位時間数が 1 時間多い た め で あ る 。 昨年度の作文部分は、複数の資料を読ませ、予備テストまで実 施して、本番はノl
トをあらかじめ用意してきでもよいことにした ので、作文平均文字数が著しく伸び、文系のクラス D に至つては制 限字数を設けながらも五百字をオーバーしてしまっている。字数オ ーバーは減点しなかった。一方、理系のクラス C も、平均文字数が 制限字数の前%を越えているが、標準偏差で見てもわかるが、個々 の文量のばらつきは大きくなっている。 しかしながら、昨年度は、参考文献を続ませたり、予備テストを表1テストの概略 年度 2002年 20Q3年 クラス クラスA クラスB クラスC クラスD 文・理 理系 寝系 理系 文系 現代文単位数 2 2 2 3 人数 39 43 42 35 テスト部分平勾% 71.7 84.5 66.1 75.4 同様穆偏差 8.295 5.807 7.136 6.410 作文平均文字数 261 375 411 519 同%(ホ/500字) 52.2 75 82.3 103.9 同標準偏差 124.148 134.397 174.708 106.473 作文無解答人数 3 3 4
。
富いさし人数 7 1 4 2 言いさし平鈎文字 187 110 282 215 数 同%(ホ/500字) 37.5 22 56.3 23.9 漢字誤り人数 9 12 19 19 同 % 23.1 27.9 45.2 54.3 したり、ノ1
ト持ち込みを併しであったにもかかわらず、表現上の 誤謬があいかわらず多く、特に漢字を誤った生徒の人数が一昨年度 より 2 倍程多い。作文に対する取り組みの甘さ、分からない漢字を 静香で調べるという習慣のなさ、いちいち指示しなければ気づかな いといったふうに、様々な解釈ができよう。 次に、伸文の分析結果を、一昨年と昨年とを比較しつつ数値的(質 的研究からすれば意味はないが、一応の目安になる。)に述べる。 ( 2 ) 答案分析 学習者のさまざまな誤謬は、 3 つの観点に大別できた。 マキ文解釈の塑鳳から 一昨年度の本文解釈の誤謬は全体で却人2
・
4 % ) いたのに対 して、昨年度は臼人( m
・
9 M m ) である。表 2 のように、四谷新道 商庖衡に大会社のピル、スーパー、 J 大学、ゲームセンターなどが できたと答えた生徒がいる。周囲に J 大学が建設されたと解釈した 者もいる。歌舞伎役者の大和屋の屋号を家屋と解釈し、﹃消えていく ことになる﹂と答えた者もいた。教科書をちゃんと読んでいない生 表2本文解釈のm
穆 ヲラスC クラスD 肉訳 B例【7人} 肉?R6倒(白人} 斬道商底衝における大会社 簡庖衡にスーパーやJ のピルのE童館a
側、申村文学やゲームセン~ さんが鶴屋を安〈貸した理 ーなどができた.霊渇 由 t倒、生活鐙があふれ 人 物 に つ い て の 鼠 た告の衡とにぎやかな今の 解、その他、本文から 衝との混同 司倒、周囲にJそれた肉容など. 文学ができた.1例.寓鹿成 長による敬鱈伎への影響 t毘号に対する観解を伴 う.) 1例学生が僧え、 近〈に大会社がE量ったζと で号車い通りになった。 1例徒が十数人存在し、生活習慣ゃなじみの娯楽から来るイメ
T
ジが作 用 し て い る 。 イ社会的歴史的認識の塑鳳から 社会的歴史的な認臓の践謬は、一昨年度のω
人 ( 必 ・ 8 % ) に 対 して、昨年度も犯人{必・ 9 % ) で あ っ た 。 中でも、時代の組踏や、地価の高勝原因の誤謬が比較的多い。︹以 下、表 3 参 照 ) 表3 クラス クラスC クラスD 計刀7人 カテゴリー (倒) {伊U) {例} 1 時代の創飽 5 B 13 2土地の富強原因 7 3 10 3商底街や周囲の懲簸‘建館 5 6 4 所得倍増計固と経済成長事の関係。
3 3 S所得倍稽針固と道学$の関係 2 3 自飲食底衡に変えた週由 7 2 g 7その他 5。
5 計{例) 30 19 49 同人数 19 14 33 社会的歴史的箆臓の銀協 時代の甑簡の内訳は、高度経済成長期の穏餓のずれ、バブル、低 成長、不況、コンビニ、デイズエl
ランド、水道の敷設、情報手段 の発達、などといった点である。いずれも学習者の持つイメージの 範 囲 の 狭 さ か ら 生 じ て い る 。 地価の高勝原因の鼠謬は、単なる高度経済成長という言築を冠す ることにより思考停止してしまい、短絡的にそれで地価の高勝原因 としたり、東京が人口滑加したことで、その理由のみで地価の高勝 原因としたり、工業の苑違や公容が地価の高騰原因でああとしたり し て い る 。 時代の姐鱒、地価の高勝原因の繰りに次いで多かったのは、新道 商唐衡を飲食腐衡に変えた理由付けの誤謬である。 飲食唐街に変えた理由付けとして、物価の上昇や、後継者がいな い こ と 、 時 代 の 波 に 乗 り き れ な か っ た こ と 、 学 生 の 繕 加 や 会 社 が ﹁ 入 ﹂ ってきたこと、産業構造の変化という一般論を機械的に当てはめた こと、外食の流行などをそのまま理由としているが、理由付けにな っ て い な か っ た 。 商 腐 街 や 周 囲 の 建 築 、 建 設 を 述 ペ た 誤 り は 、 新 道 商 底 衡 の 周 囲 に 、 J 大学やさまざまな大学が建設されたとしたり、商腐衡にデパート が建設されたとしたり、新道はやっとアスファルトが敷かれた(こ れ は 時 代 の 姐 鰭 で も あ る 。 ) と し た り し て い る 誤 り で あ る 。 その他、国民所得倍増計画と経済成長率や大学進学皐との混問、 引 用 か ら 来 る ミ ス な ど で あ る 。以上のように、社会的歴史的な認織の誤謬は、自分の生きる時代 や環境の反映であったり、情報資料の理解が不足していたり、資料 の記述をそのまま新道商底街の場合に当てはめたり、変遷理・闘をき ち ん と 考 え な か っ た り し て い る と こ ろ か ら 生 じ て い る 。 ワ作文表記上の観点から ノートを抱て書いたにもかかわらず、作文表記上の綴謬は、昨年 度 よ り は る か に 多 く な っ て い る 。 表現上の誤謬について、全体的にまとめたものが、表 4 で あ る 。 一 昨 年 度 は 白 人 中 犯 人 、 全 体 の 必 ・
3
%
が作文表記上の鋲りを犯 し た が 、 昨 年 度 は 、 行 人 中 間 出 入 、 全 体 のη
・4%
の生徒が繰りを犯 し て い る 。 以 下 、 そ の 内 訳 を 逐 次 述 ペ る 。 作 文 表 包 よ の 問 題 タラス クラスC クラスD 2クラス 項目 127人中 128人中 155人中 1)不適切周績 19 11 30 2)不適切表現 10 20 30 3)あいまい表現 10 2 12 4)一文の不備a
10 18 5)同m
旨の繰り返し 日 7 13 日)問題の鍋り返し 3 3 自 7)上旬、演字以外の 10 7 17 作文.飽ょのミス 以 よ 合 計 88(伊il 60('例} 128(例) 8)ii字 42例 27例 自由例 (19人) (19人} (38人) 自}言い古し 4人 2人 自人.
4
不適切用語や不透切表現が、漢字の繰りに次いで多い。不適切用 跨 は 初 例 、 不 適 切 表 現 も 鈎 例 で あ る 。 不適切用語の中で、最も多かったものは、本文の用語を安易に使 用 す る 例 ( 日 比 例 ) で あ る 。 中 で も 、 ﹁ 自 給 自 足 ﹂ と い う 鯖(
ω
例 ) で 、 新道商腐街の内で需要と供給のバランスが取れている状鶴を意味し て い る 。 し か し 、 本 文 の よ う に 納 得 さ せ た 上 で 使 用 す る の は い い が 、 納得させることなく安易に使用していた。一昨年もω
例あった。そ う し た 本 文 の 用 語 か ら 来 る 安 易 な 使 用 は 、 他 に ﹁ 自 信 ﹂ ﹁ 厚 化 粧 ﹂ と いう用穏使用例が少ないけれども存在する。本文で擬人法として使 用 し た も の を 安 易 に 使 用 し た 誤 謬 で あ る 。 ( 表 5 ) 不適切表現も同様に多い。不適切表現とは、類似する 2 つ の 物 事 を 区 別 し え な い で 混 同 し 、 合 わ な い 表 現 を 取 っ て し ま う ミ ス で あ る 。 ( 表 6 ) あいまい表現、あいまい用語による例があり、一昨年度ゆ例であ っ た が 、 あ い か わ ら ず ロ 例 あ る 。 あいまい表現とは、説明の必要があるにも関わらず、﹁あらゆるも の ・ こ と へ ﹁ さ ま ざ ま な ﹂ 、 ﹁ い ろ ん な ﹂ ﹃ そ の 時 に ふ さ わ し い ご く 一 般 的 な ﹂ な ど 、 具 体 的 な 説 明 を 避 け て し ま う 例 や 、 ﹃ 時 代 ﹂ 、 ﹃ 時 代 の 流れ﹄、﹁高度経済成長﹂などの語を伴うことによる{あるいは、冠 することによる)理由・要因の欠如などで、どれも相手民判断・理 解 を 強 い て し ま う 表 現 で あ る 。 こ れ も 昨 年 と 同 じ 傾 向 で あ る 。 円 表 7 ) 不完全な一文になっている文法的なミスで、一文内でなんらかの.
5
不適切用鰭 。ラスC 19例 。ラスo
11例 本文の不適切苦l用 11 呼称 2倒、引用錨の使用 倒、綴織鱈 Z倒、作中人 S例、作申人物と作者の区 物と作者・筆者の区}.IJ 2 ! EiJ 1例.鎗居館による聖書館 01J、社会的歴史的箆践の 化 1倒、修飾密旬の欠如 欠如 1倒、その他 S例 101J、社会的歴史的周舘 1倒、書書館化 201J 表6不適切表現 ウラスC 1001J 。ラスo
20Otl ニつの物事を区別しないで混同す ニつの物事が区別しないで混同することによ る袋J.l!ミス日例包める.不特定の る袋現ミスがほとんど.数えられないものを 位置、人の物的表現、娘療と生活 敏える、『人々の暮らしJと『街J.組織と入、 必需品、貨と販売物、『普及Jと「涜 人と物、「窟をほしごするJ.r進行』と「縫移J 行J、名飼と勘鋼、人と盛物、位置 (空間暴J列と時間系列}、『後Jと『跡」‘個人 の遭いを混問、その他 的なものと全体的なもの、座.と進学寧‘偏 釜飽と予備校・盤、主と-1lt.盛物と組織、金 体的形容と個人的事情などの混同.その他 {目的簡や主隠に対する不適切な表現、無 理な関連付け‘事l用ょのミス}.
7
あいまい表現 。ラスC 10倒 クラスo
2'倒 どれも相手J::判断・理解を曇 帽のある軍監視で、宅J・コ ねる表現.r時代J.r時代の ト、機々な‘など. 涜れJ、「高度経療成長Jなど のE置を伴うことによる週由・ 要因の欠如 7倒、具体性を 避けた復数表現 2側、あり ふれた周知のものとする表 J.l!1例構成要素が欠けている例がある。一文内の不備によるもので昨年度 は 同 例 で あ る 。 一 昨 年 度 は 9 例 だ っ た の で 、 2 倍 以 上 岨 唱 え て い る 。 ( 表 8 参 照 ) 同趣旨、同語を繰り返すという冗漫さの例も問題点である。昨年 度はゆ例で、一昨年度のロ例より増えている。(表 9 と 表
ω
参 照 。 ) 漢字以外のその他の表記上のミスは表 U に 示 し て お く 。 エその他の観点から(作文評価などから) ほとんどの問題点は三つのカテゴ日1
に収まってしまうが、作文 を個々に評価しようとすると、文の内容や構成や展開の仕方を考慮 しなければならず、別な観点、カテゴリーからさらに問題点が見え て く る 。 作 文 解 答 を 読 ん で い る と 、 ﹁ 対 比 的 思 考 に よ る 誤 謬 ﹄ 例 が 見 ら れ た 。 対比的形式的に表現したために内容を誤ってしまう表現である。一 昨年度は U 例だったが、昨年度は 5 例しか確認できなかった。表訟 を 参 照 。 輸 理 思 考 上 の 表 現 の 不 備 で あ る が 、 ﹁ 高 度 経 済 成 長 ﹂ 、 ﹃ 時 代 ﹂ な ど といった言葉が来ることによる理由の欠如が、昨年度のデ!タ全体 でロ例ある。一昨年度も M 比例あった。もうそれで理由になっている と思っている例で、社会的歴史的蕗織と本文解釈の誤謬、あいまい 表現などでもある。表 U 参 照 。 主に参考資料の引用からくる不自然な論理展開上のミスで、今回 新たに考えてみた。﹃情報資料の内容、自他の倫理を新道商底街の場 表8-文の不備 クラスC 8例 ヲラスo
10例 一文中の鶴明書喜索の ー文中の主信、目的館、 欠却{場所.主題、遺体 遺体修飾箇旬、呼応関 修飾筒句.助問、呼応 係、忍由付け、呼応関係 関係、係り受lすなど0) の欠銅 表10 悶簡の締り返し 。ラスC 3例 │ウラスD 捌 三文にわたる同窃の鍋り返 │高度経療成長‘所得倍 し、一文の中でゆ聞置の鍋り1
)
曽齢固などのキーワー 還しZ例 !ドや鎗続短 同1&旨の繰り返し クラスC 8例 。ラスo7例 5例とも、段者が簡単に予測で 組織と入、抽象鰭 き強舗にならない場合.他の1と具体鰭、名飼と 例lま、自己の作文書寄成が霊え 動 飼 、 麹 務 館 周 られていないので、同じ内容を 士、言い徐えなど 緑り返し循織させた例. の 関 係 で 同 組 旨 を録り返す. 表9表12対 比 的 思 宥 に よ る 鼠 穆 クラス 文 例 E員5ジャンル│ タラス デパートなどの大型腐のように時代の波にうま〈乗ったものは
c
生き残り、小さな盾のような波に綴り切れないものは、立ち去 らなけれならな〈なった. J大学の学生が僧加したことにより、普のままの商館街自体も 不 適 切 表 現 │ 続しい時代にはお裏とされなかった. -・・御市鶴の土地の価格がはねよがり、期外の止地の価裕 社 会 的 解 釈 │ がとても安〈なってい〈という地価の窟鴎化が怨こっていた. 普の商膚衝が自給自足で、商庖衝の外から来る客相手の憾 同胞の銭り返│ 中を目当てに商売しているのではないのに対して、今の簡庖 し 衡というのは‘外からやって〈る容の懐中を当てにしないとや っていけないというところが見える歯磨になっている. クラス 田舎の人々は集団就聡や出稼ぎで.街並み翻会へ移ってし 社 会 的 解 釈 D まった。鐙に元々書盟会に住んでいた人I孟.その住んでいた土 地が経済的成長により燭大的に価値がより、毎会から健れた 」 一場所に引っ鎚す人が多〈なり、・・・ 表13ある筒句を伴う己とによる理由の欠如 。ラス 文例 銀思ジャンル それは.寓度経務成長が原因で‘地下{地価}の薗鴎や土地売却をする人 社会的解釈 が僧えたからである. 。ラスcそして社会面では当時の社会宵畳とLて.~富皮経済成長による地価の高 社会的解釈 111 がおこった.そのため・・-そしてその時代のエーズに合わせ、管の簡庖衡から寝穆街へと~還して あい窓いam
いったのである. 急量置な時代の変化についていけな〈なってしまったために.普からの庖IまあいiIiぃam
な〈なっている. 容がいなければ事らしが成り立たない商脂衝になって、それは商鹿級車寄 おいまいam
Ii!長も含めて、時代のlil!れのためである. 学生がどんどIv入って官て.経涜がその人たちにあわせるかのようにもと 社会的解釈 もとの腐などが結っていってしまった. しかし.土地の値が高度経済成長の膨容などではね上がり.街道に佳ん 社会的解駅 でいた人々は土地密売り.却外へと幽ていってし寄ったのである. それまであった盾なども時代のニーズ1::合わせ、食べ物思やそれら1::袋あいまい虫寝 を~えた。 街道も高度経潰成長1::よ9て、地価がよがり 祉会的解fR ヲラスロ やがて.そのような{朗鱒験争を寄っかけとした景気】時代のlil!れはこの節 社会的飽m
iI蘭庖衝にもおし寄せて来た.簡底衡の周囲に夫会祉のピル.J文字など がJIった. このような高度経療成長によって.豆腐屋やガラス鹿やお惣Z鹿屋やピリヤ 本文解寂 -r:恩など、たいていの目用品が繍い、そζ1::住む人たちだけを相手1::都 らしが成り立ち.生活があり.自足して自信みなぎる商脂街だった. 『国民所得倍治計画JI::より進学事が高〈なった. 企 会 的OIIfR合に機械的に当てはめた誤謬﹂例がある。日例あった。表凶参照。 うものを考えてみた。そして予備テストと本番テストにおいて、作 文の内容を満足させる構成要素、すなわちアイデアがどれほど僧加 し て い る か を 調 べ て み た 。 次に、作文がどれだけ内容的に整っているかも問題になる。そこ で、小論文課題に必要と思われるキ│概念、すなわちアイデアとい 表14情報資料の肉容、自他の箇湿を後織的に当てはめた例(10人11例} クラス 文例 E員E習のジャンル -・・経済構造lま農薬.経エ裳から重工象‘サービス袋内と震わっ 社会的毘餓 ていったために商庖衡に入って〈る庖は食ベ物屋や飲み屋や喫 議
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などのサービスZ韓関連がほとんどになってしまい、... ヲラスC 敬舞伎役者の大和屋も伝統を切り鎗てた成長背景によって消え 本文解釈 てい〈ことになる. まず、生活面でいえl語、望者物・もんペ・軍服からスーツ・ネタ事イ・ 社会的解釈 スカートへ、、ちゃぶ台でご飯と味噌汁からテーブルでのパン・牛 早レインス11ント食品へ.木造住宅・長屋から園地・マンションへと、 衣食住のほとんどが現代風に変ってきていた. 高度経済成長により.日本には大きなピルができたり、いろんな 社会的箆餓 文学などもできていった.そんな寓度経涜成長の彫響が新道商底 街の周辺にまで及んだのである.・・・。そんな中、街道周辺には. J大学や大会社が僧え. 進学に力を入れる畿が増えたので、街道商庖会の周囲IこJ大会 社会的隠織 の学生がt盟え。・・・ 日本が・・・大裂のスーパーマーケットやデパートなどが多〈進出し 本文解釈 始めた.そのため、商底衡の構成が変化して、お惣楽屋や豆腐屋 などといったものはスーパーや食堂、レストランなどに変わってい った。 クラスロ 又、東京ディスニーランドなどの予ーマパークが燈てられて、.
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社会的認路 -・・ビリヤード屋も同じように、予ーマパ-1]に容を取られ‘・・・。 そして、外食するニとが続行したため、街道商庖衝にも、飲み屋・ 社会的包織 食べ物屋・現議庖などが治えていった。 係議!il量も例外ではない..・・よりよい娘講を求めるようになっ 本文解釈 た.その結果コンピュ-11ゲームが改鋳されゲームセン事ーができ た.なので、管あったピリヤード屋などもあまりきれな〈なり、. なので外からやって来る容の儲中をあてにしなければならな〈なっ 本文解釈 た。しかしそのためには今まで通りではいけない.なぜならば世間 l主新しい物を求めているからである. しかし、今では、着物・もんペ・軍服からスーツ・ネタ11イ・スカート 社会的解釈 へ、ちゃぶ台でご飯と味噌汁からテーブルでパン・牛乳・インス脅ン 」ー ト食昂^...アイデアに相当するものを全解答の記述からピックアップし、同 じ概念レベルとして並べられるもの同士を、同じ枠内に入れてまと めてみた。それぞれの枠内の一備ないし数個のアイデアを使えば、 作文は内容的に十分なものになると思われる。 表時は、そうしたアイデア群であって、予備調査と本文テストと 表15 アイデアの変化 ヲラスと内訳等 2~ラス
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人中 項目 初め 後 初めと後の差 A 高度経済成長、成長率.GNP.国民 37 68 31 所得倍増、続留品.強術16.街、モ-~リ ゼーション.賃金.三種の神密 B 文学.J文学、J学生、学生、過争率 13 43 3日 C 大会社のピル.大企1&のピル、ピ 20 36 16 ル、高層ビル、サラリーマン.会社の人 々‘(車UI韓) 口 地 価 47 42 -6 E スーパーマーケット、li'f遺書E命 3 23 20 F 塵祭檎造の変化.経涜檎造‘塵袋線。
4 4 遣の高度化。
ドーナッツ現象.駅につながるメイン。
10 10 ストリート.駅前に庖を綿える、人口の空 洞化、駅前という渇所柄 H 都市化、鶴市の組密化.人口集中‘ 2 13 11 者自市郎関銭、人口僧加、都市集中 I ナインの腹案、後継者の問題、就聡 3 8 5 $.乎供たちがlli!1i!の聡袋を継がない 計 125 247 122 の増減をまとめたものである。ア4
デア数が 1 項目だけ減少してい るものがあったが、他は平均して約 2 倍に増えている。構成要素が 糟加したとは言え、ギクシヤクしていて、文の質の高さ、流暢さと は一致しないが、資料を参考にした強みが表れている。 以上の分析結果は、生徒にもフィードバックされなければ何の意 味もない。テストを採点して返却した際、コメントを付けてあるが、 夏休み明けに、生徒一人一人に分析結果や個人評価を渡してある。 そ の 方 法 は 後 で 述 べ る 。 5 考窮 昨年度は、一昨年度の反省に立ち、同単元内のもう一つの小鋭指 導の時聞を割き、本文読解に時間をかけ、複数の参考資料を読ませ たし、予備テストをして事前に本文理解を確認させ、文案を考えさ せた。本文解釈の誤穆は昨年度より少なくなっているが、漢字の誤 りは昨年度より著しく、歴史的社会的認織の鼠謬と作文表記上の誤 謬傾向もかえって培大(と言うよりあいかわらず存在すると言った 方が適切であるが)していた。次に、分析結果を考祭し、解決の道 を 探 り 、 理 論 の 単 調 見 を 試 み る 。 ( 1 ) 本文解釈の誤謬例から 本文をしっかり読み込んでいないこともあるが、本文理解があい まいであるとき、学習者が簡単に描きうるイメージゃなじみのある イメージ(例えば都会における大会社のピルの並んでいる様子、大学の建物、一流デパート、大型スーパー、ゲームセンターなど)が 働き、その作用を受ける場合がある。わずか百メートル足らずの駅 前商唐衝にそうしたイメージをダブらせてしまうことがある。本文 読解の際、本文に沿った適切なイメージを持たせるようにしなけれ ばならない。読解とイメージとの関連を図ることである。 ( 2 ) 社会的歴史的認識の鋲穆例から 社会的歴史的な認識の鼠穆は、自分の生きる時代や環境の反映で あったり、情報資料の理解が不足していたり、資料の記述や自他の 倫理をそのまま新道商膚街の場合に当てはめてしまったり、変遷理 由をきちんと考えなかったりしたところから生じている。 同時代の存在物、土地高勝の理由、飲食庖街への変化の理由、そ うした誤謬が多かったが、それをなくすために、本文解釈の際、時 代推定、土地商鴎理由、飲食腐街への変化など、誤りやすい理由を 尋ねる聞いを、設定しておくべきであった。 課題を与えて資料を探し調査する段階で、時代の推定に留意させ ていた。しかし、本文解釈の際、本文の時代に該当しないバブルや コンビニやディズニーランドや
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など、学習者の抱きやすいイメ ージを取り上げ、本文揚面の時期と比較させておくことにしたい。 歴史的認識を高めるためには、学習者の持っているイメージや知 践を磁認し、その歴史的位置付けをしっかりさせた後に情報資料を 読 ま せ る べ き で あ っ た 。 ( 3 ) 表現上の銀謬例から 昨 年 度 の 考 査 は 、 文 由 来 を 家 庭 で ノl
トに書いてこさせたが、漢字 をあらかじめ静香で確認しさえしていれば、誤字の問題は起こり得 なかったはずである。本番テストであ A F て も そ う し て い な か っ た 。 学 年 が 逢 う が 、 昨 年 、 2 年生のクラスで、漢和辞典を全員に買う ように指示し、現代文の小説単元﹃山月記﹂のところで漢字を調べ させてみたが、最後まで辞書を買ってくれない生徒が約四割存在し た。金銭的な問題ではなく、静香をそろえることに価値を持たない のである。グループ別に辞書を引かせてみると(グループ内に緯も 静香を持たなかったグループも存在したがて静香に舎かれている内 容の読み取り能カが不足していた。静香で爾べることに生徒は抵抗 感を持っている。授業であまりやらないので、習慣化していないし、 辞書の包述内容の読解力も不足している。 3 年生も事情は同じである。漢字を静香で確かめる習慣がない。 授業中携帯電話の静香機能を利用しているのを見る。商校では教科 ごとに参考書を多く持たせているが、参考資料の記述内容の理解も 不足している。古典の教科書の脚注が読めない生徒も存在する。調 べることの習慣化は震大な穏題である。 漢字以外の表記上の問題を述べる。 表記上の誤穆で、不適切な用穏や表現が多い。 ﹁不適切用語﹂については、本文指導によって解消されるものが ある。本文の用語の不適切な使用例が却例中凶例あり、ほぽ半数あ った。本文の用語の使用意図を押さえさせるべきであった。本文で物殊な意味を付加しているか、比輸なのか、傑人法なのかなど、ど う い う 使 用 な の か を 理 解 さ せ れ ば よ い 。 一方、﹃不適切表現﹄を詳細に調べると、類似するこつの物事を区 別しなければならないところを混同させて、文という枠内での物事 の 混 同 ミ ス で あ る 。 また‘表現とは嘗楽の選択である・物事の類似から嘗由来が的砲に 選択できずに表記を誤ったとも解釈できる。物事の概念形成、判別 が 要 求 さ れ る 。 解答作文は考査の形を取っている。欠点を見られたくないという 思いで、あいまいさや冗漫な表現でぼかしたとも考えられる。 書くことの機会を婚やし、閑いを発しては短い文を書かせるとよ いのではないか。書くことによって考え方が明瞭になるし、短い文 であれば、一文の不備、文法上の誤謬など、個々に指摘しやすい。 { 4 ) その他の観点から ﹁対比的思考による誤謬﹄は、切迫した状況の中で、文を引き伸 ばすために対比的に文章を展開しようとするところに生じた誤解で あろう。昨年度は、ノート持ち込みが可能だったので、余裕が生ま れ少なくなったものと考えられる。しかしながら、対比的思考は、 生徒が好んで取りやすい思考様式と恩われるので、注目したい。 ﹃ 高 度 経 済 成 長 ﹂ 、 ﹁ 時 代 ﹂ な ど と い っ た 言 葉 を 伴 う こ と に よ る 理 由の欠如であるが、相手に判断をゆだねてしまう恩考の短絡である。 用穏や概念に支記され、そこからの過程を考えずに別な事柄を安易 に結びつけてしまい、社会的歴史的認臓の誤謬であったり、本文解 釈の誤謬であったり、あいまいな表現であったりする。さほど調査 し て い な け れ ば 、 言 一 葉 を 冠 し た だ け の 文 で 終 わ っ て し ま う で あ ろ う 。 理由を考えることに不得意な生徒が多く存在する。授業において 選択肢をあらかじめ作ってくれていることが多く、自分自身で考え てみようとする機会が少ないのではないかと思われる。論理思考カ 養成のためにも、理由を舎かせ、考えさせるのがよいと恩われる。 それに関連して、情報収集の大切さも知らせなければならない。 情報資料の記述や自他の論理を、本文の場合にそのまま当てはめ た誤謬例がある。主に情報資料引用上、険理展開上のミスで、参考 文 献 と 本 文 双 方 の 理 解 " 関 連 づ け が 要 求 さ れ る 。 以上のように、昨年度はあらかじめノ
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トに書いてこさせたにも かかわらず、かえって誤穆が著しく見える。漢字館カ、読解能カ、 飴理思考カ、作文力、調 J 門学習や情報資料引用のスキルなど、クリ ア し な け れ ば な ら な い 問 題 点 が 多 く 潜 ん で い る 。 ク ラ ス D を 1 時間だけ図書館へ連れていったが、結果は惨めなも のであった。図版や写真の多い参考資料を選んで、グループ毎に分 けてやり、ワークシl
トをもとにただちに調べ作業にかかれるよう にしてやったが、活動が円滑にいかなかった。一部の生徒を除き、 時聞が無為に過ぎてしまった。何をどのように引用してよいのか分 からないでいた。また、それは、普段の学習活動と相反する活動で あったためでもある。スムーズに活動していた生徒は、弁論部、 JR
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、百人一首クラブ、生徒会役員など、これまで多面的に活動し てきた生徒で、調べごと体験がこれまでにあった生徒である。 資料は、文章よりも、写真の方が生徒にとってより分かりにくい らしい。単に絵図・写真の情線量が多いというととではない。写真 は、学習者にとって手がかりのつかみにくい情報量が多すぎて、参 考にならなかったのである・絵図・写真の解釈は、かえって知識モ 経験とを伴う。指導者が十分指導してやらなければ有意味になりえ ない。絵図・写真は、安易な提示ができない性格を有する。 以上、漢字能力、鯛ペ学習、読解能力、諭理思考、作文カの問題 などを述べた。その方策を抜き出すと‘次のようになる。 -本文解釈の際、本文に沿って適切なイメージを持たせる。読解と イ メ ー ジ と の 関 連 を 図 る 。 -本文解釈の際、時代推定、土地高騰の理也、飲食盾街への変化な ど、繰りやすい理由を尋ねる聞いを設定しておく。 ・本文解釈の曲師、特に本文の時代に該当じないバブルやコンビニや ディズニーランドやIT
など‘学習者になじみのあるイメージを取 り 上 げ 、 本 文 場 面 の 時 期 と 比 較 さ せ る 。 -歴史的穏織を高めるために、学習者の持っているイメージや知織 を確認し、その歴史的位置付けを明瞭にさせた後に情報資料を読ま せ る 。 -静香で鯛ベる習慣をつけさせ、辞容の記述内容を理解させる・ -本文の用語の使用意図を押さえさせる。本文での特殊な意味、比 嶋 、 擬 人 法 な ど 、 使 用 法 を 理 解 さ せ る 。 -類似するこつの物事の概念を持たせ、的確に言葉を選択させる。 ・ 書 く こ と の 機 会 を 婚 や し 、 聞 い を 発 し て は 短 い 文 を 警 か せ る 。 -対比的思考は、生徒が取りやすい思考様式であるが、機械的に操 作し過つことがあるので、現実との関連を図る。 -輪理思考力養成のため、理由を考えさせ魯かせ、関連して情報収 集 の 大 切 さ を 教 え る 。 ・ 調 べ ご と の 機 会 を 作 り 、 参 考 資 料 を 読 ま せ て 理 解 さ せ る 。 . ポ イ ン ト を 絞 っ た 飼 ペ 学 習 を さ せ る 。 -絵 図 ・ 写 真 は 、 理 解 の 手 が か り を 見 つ け る こ と が 困 難 で あ る の で 、 教 師 の 適 切 な 支 援 が い る 。 今後、さらに適切な方法で実践してみて、判断命題の形にしてお か な け れ ば な ら な い 。 どのような指導にも限界がつきまとっている。一過性の指噂に終 わる危棋である。読む、書く、翻べるという三つの活動は、学習習 慣の問題でもある。学習者自身の主体性、学習習慣を確立させるた め の 体 制 や 環 境 も 必 要 に な っ て く る 。 アカウンターピリテイ(
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ロ ミ ) と い う 言 葉 が あ る が 、 これを一般に﹃鋭明責任﹂と訳しているが、これは、﹃努力義務﹄と 訳すべきである。管理者も教師も生徒も保護者も、監督庁も学校も家庭も地域共肉体も、それぞれ﹁努カ義務﹂が具体的に示され、同 じ教育目標、すなわち学カの向上を目指して、社会全体が義務を果 たして逮携しなければ、学習習慣が確立しないのではないか。指導 者の枠からはるかに外れるが、教育環境の問題で、そうした理論に も た ど り 着 く 。 6 評価とフィードバック 生徒にテスト解答の作文を返した際、コメントを加えて返してあ る。また、夏休み明けに、生徒一人一人に前述の分析結果や個人別 評 価 を フ ィ ー ド バ ッ ク し て あ る 。 作文評価の際バ考慮した項目は、﹃課題理解(主題)、本文理解、 アイデア、社会的歴史的認織、情報資料の適用、文章・論理の展開、 関連位、作文のスキル(段落、文章の一貫性、表現方法ごといった ものであったが、要約すると、繰題性、関連性、給理性、内容、表 現の五つであって、それぞれの定義は表泌の通りである。 次に生徒個々へフィードバックした方法を述べる。 評価したものをそっくりフィードバックするには、個々の作文の 分 析 デ
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タ(マイクロソフト社のエクセルを使用}があるので、ル ックアップ関数を使用し、シート上の横系列の分析デl
タを別なシ ートの個人カl
ドにそれぞれ移動させる。それなら負担が軽くて生 徒個々に配布できる。ただし、多少記述を手直しした。研究分析の 記述は、指導者個人のものであるから、学習者に対して適当でない 項目 鋭明 関遮項目 線庖怯 課屈の勉旨を寝解し.何を答えるべきか、そのた 主問題解.時代飯定.表現の方 めには何を飼ベたらよいか.何を魯〈ベきかが反 向付It、アイデア織忽 映されているζと. 関連性 肉容・事柄相互の観似や関係を明らかにして互 事1I司‘展関、階層化とシステム化 いにつながっていること。 蛤沼健 事柄、原因・理由‘関係などが明示され.文の展 思考力‘鎗J.!IIカ‘具体J.!II由‘社会 闘が納得でき、筋が還っていること. 11111 肉容 線図を溺たすための肉容・事柄・アイデアが11 アイデア.
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現締易としての合溜 い、合羽的に事柄が明示されていて、字数が先 的肉容、字敏の充足 足していること. 重量耳昆 文の閑々まで観題やt聖旨が一貫していてまとiI! スキル.ー貫性 っていること. 段繕織成を取り、各段m
ごとにまとまり.互いに スキル.段落窓際 関遺していること. 雷5書の規則にかない、肉容.筒句、笛lI:のIe述 個々の表現 が的砲であること. 表16 餌価する際、考慮した事柄 こ と も あ る 。 この方法は、授業中、生徒個々に異なる内容を一斉に提示する場 合 に 広 く 活 用 で き る 。今後の課題 結論として導き出されたものは、今後、適切な方法を取って実践 し、維でも使用できる判断命題の形にしなければならない。 また、よりいっそう個人に目を向け、個々の文脈的な観察と考療 によって新しい知見を求めたい。 さらにまた、読む、書く、調べるといった活動が習慣化するよう、 一貫した授業のあり方を工夫しなければならない。 そうした点で、まだ不十分であると思っている。 ︽ 診 考 文 献 ︾ 醸峻淑子 u豊かさとは何か(岩波書庖 }SS 橋 本 寿 朗 " 戦 後 の 日 本 経 済 ( 岩 波 書 庖 ) 同