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法関連教育の授業構成 : 法批判学習の意義

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(1)

社会

系教科教

育学会

『社会系教科教育学研究』第17

号 2005

(pp.13-22)

関連教育の授

一法批判学習の意義一

業構

Law Related Education in Social Studies:

The Significance of Lesson Based on Law Criticism

橋 

本 

(福

康 弘

学)

L は

じめに一法批判学習の提唱一

法務省主催の法教育研究会は

中学校社会科公民

的分野の授業例

をル

ール

づくり

・憲法

・私法

・司

法といった四学習領域で作成

「 ̄

法教育」の普

・充実を図

ろうと

している。研究会の

問題意識

,現行社会科の

「 ̄

法教育」が統治機構や法体

といった法制度の理解学習に止ま

っていることへ

の危機感がある1

。そもそも法制度の理解学習は

子どもた

ちに法

を静態的に見る態度

を養

,法

前提化する見方を作

り出

,結果として無批判に

を受容する可能性を秘めているのであ

,社会

を市民が合理的納得的に作

り出す市民社会の本質

から鑑みれ

ば气 

このような

法教育」だけでは

不十分になる

。では

どの

ような匚

法教育」が必要

になるのだろうか

そこで本稿では

,社会における法

(ルール)形

成の視点か

ら法

関連教

育の授業構成のあ

り方を究

明する

。そのため法関連教育の匚

最終段階」に筆

者が位置づけてお

り3

,これまでの法制度の理解

学習の

問題点を克服する法批判学習を提唱

,そ

の意義を明らかにすることで現行匚

法教育

」の改

の方向性を示すこととする。

これまで法批判学習に関する論考には渡部4

おる

。氏はアメリカ法関連教育

(L

w Related

Education)

カリキ

ュラムのうち匚

社会科におけ

る法

(L

w in Social Studies)

」シ

リーズ

を分析

リキュラムの特質を法原理批判学習と位置づけ

ている

。しか

しこの論考はアメ

リカのカ

リキュラ

ム分析が中心であ

,法批判学習に

ついて日本

導入する場合の具体的な授業構成に触れたもので

はない。法批判学習の授業構成を明らかにすると

-いった課題が残

され

ているのである

本稿では

nで法批判学習の授

業構成

を教育内

・教材

・学習過程の

3つの視曵

から解

明し,Ⅲ

で法批判学習の単元と

して匚

プライバシ

ーの

問題

ら見る個

人と全体の社会的関係

」を例

した後

最後にI

vで法批判学習の意義に

ついて論究する

H.法批判学習の授業構成一法反省過程に基づく

法批判−

.教育内容5

):

個や全体

といった2要素間の社

会的関係性

(規準)

法批判学習の教育内容は

,個や全体といった

要素間の社会的関係性

(規準

)と位置づけ

られる

社会的関係性

(規準)は現代社会を直接的に規定

してお

,現代社会の関係性

を匚

わかる」上で必

要な認識

内容である

。また社会的関係性はスキー

として存在

,状況に対応

して変化

していくも

のである

。社会における法

(ルール

)形成者と

ての市

民はこの

ような要素間の社会的関係性

(規

準)を理解

,状況に対応

して作

り替

えていくこ

とでその役割

を果たす

ことが可能になる

。特に個

と全体の社会的関係性は

,社会における法

(ルー

)形成の視点か

ら見れ

ば重要なものとなる

。な

なら

,匚

個と全体の調和

(調整)

」こそ社会にお

ける法

(ル

ール

)形成の根本だか

らである

。なお,

と全体の社会的関係性

を示す教育内容と

しては

後述する匚

プライバシ

ーの

問題」に関する規準や

自己決定権の問題

」に関するものかおり,個

(集団)と全体の社会的関係性を示すものには

騒音の問題

(飛行機

・道路)

」に関する規準かお

,個

(集団)と個

(企業)の場合

「ビル

建設

(眺望権)の

問題」に関する規準,全体

と全体の

13−

(2)

場 合「国 家機密 (防衛 な ど) の保 護 の問 題」 に関

する規準 などを 取り上 げ ること が可能 にな る。

2 。 教 材 : 要 素 間 の 「 調 整 」 に 関 す る 裁 判 事 例 や 法 制 度 法 批 判 学 習 の 教 材 は , 個 や 全 体 と い っ た2 要 素 の 間 の 匚調 整 」 に関 す る 裁 判 事 例 や 法 制 度 と 位 置 づ け ら れ る。 そ の 際 の 選 択 基 準 は, 2 つ の 要 素 そ れ ぞ れ一 方 を 重 視 し た 代 表 的 な 裁 判 事 例 を 取 り 上 げ る こ と にあ るO 例 え ば, 後 述 す る小 単 元 の場 合, 匚プ ラ イ バ シ ー の 問 題 」 に 関 し て , 個 ( 人 ) の 匚権 益 」 を 重 視 す る の か 。 も し く は 全 体 の 厂権 益 」 を 重 視 す る の か と い っ た 二 項 対 立 の 基 で 個 人 の 厂権 益 」 を 重 視 し た 裁 判 事 例 ( 柳 美 里 が 関 わ る 匚プ ラ イ バ シ ー の 問 題 )) と全 体 の 匚権 益 」 を 重 視 し た裁 判 事 例 ( 匚政 治 家JX が 関 わ る 匚プ ラ イ バ シ ー の 問 題コ を 準 備 す る こ と に な る 。 な お こ の 2 つ の 裁 判 事 例 は, 規 準 を 反 省 的 に学 習 す る 過 程 (以 下 , 法 反 省 過 程 ) に 位 置 づ け る。 2 つ の 異 な る要 素 を 重 視 し た 裁 判 事 例 を 通 して 個 人 と 全 体 と の 関 係 性 ( 規 準 ) を 学 習 す る こ とで 子 ど も た ち に も そ の 違 い が 見 え 反 省 し や す く な っ て い る。 な お 法 反 省 を 踏 まえ た 法 批 判 の 過 程 で は, 要 素 の 間 の 匚調 整 」 に 関 し て 議 論 を 呼 ん で い る 法 制 度 を 取 り 上 げ る。 反 省 的 に 学 習 し た現 行 の 個人 と 全 体 と の 社 会 的 関 係 性 ( 規 準 ) を 基 盤 に 法 制 度 を 吟 味 ・ 検 討 す る中 で 規 準 も 吟 味 ・ 検 討 ・ 再 構 成 す る ので あ る。 本 稿 で 取 り 上 げ る法 制 度 は, 匚報 道 機 関 によ る 被 疑 者 のプ ライ バ シ ー情報 の報 道 」 で あ る。

3。 学習過 程:法反 省過 程に基づ く法批 判

法批 判学 習 の学 習過 程 は大 きく 2つ に分 ける こ

と がで きる。 そ れ は第 1プ ロ セ スとして の法 反省

過程で あり, 第 2プ ロ セス として の法 反省 過程 に

基づ く法批判 で ある。

(1) 第 1プ ロ セ ス: 法反省 過程

第 1プ ロ セス の法 反省 過程 の基 本構 造を示 し だ

のが図 1であ る。 ま た図 1で は法 反省 の過 程で 2

つ の要 素 に こで は後 に説 明す る小単 元に合 わせ

て, 厂

個 人」 と「全 体」 を 取り 上 げ る) の社会 的

関係性 (規準) がど のよ うなプ ロセ スで 理解さ れ

るのか につい て も示 してい る。 なお 第 1プ ロ セス

法 反 省 過 程 第 一 段 階 : 裁 判 事 例 の 確 認 個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性( 規 準) を 理 解 す る た め の 問 題 の 確 認 個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性 八 規 準 W の 理 解 第 二 段 階 : 個 人 と 全 体 そ れ ぞ れ の 立 場 に 基 づ く 主 張 を 構 成 す る 個 人 と 全 体 に 関 す る そ れ ぞ れ の 主 張 の 法 的 根 拠 の 適 用 第 三 段 階 : 個 人 と 全 体 そ れ ぞ れ の 立 場 の 主 張 に つ い て 比 較 ・ 吟 味 す る 個 人 と 全 体 に 関 す る そ れ ぞ れ の 主 張 の 法 的 根 拠 の 吟 味 第 四 段 階 : 裁 判 の 結 果 を 構 成 す る 個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性( 規 準) の 確 認 第 五 段 階 : 裁 判 の 結 果 を 吟 味 す る ( 個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性 ; 規 準 の 吟 味) 第 六 段 階 :( 二 つ の 裁 判 事 例 を 考 察 し た 後 で ) 二 つ の 裁 判 事 例 学 習 を 振 り 返 る 個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性( 規 準) の 整 理 図 1 第 1プ ロ セ ス と し て の 法反 省 過 程 ( 筆 者 作 成 ) で は 二 つ の 事 例 を 扱 う 。 一 つ 目 の 裁 判 事 例 ( 後 述 の 指 導 案 の 展 開 1 − 1 ) を 扱 っ た 際 は 第 五 段 階 ま で , 二 つ 目 の 裁 判 事 例 ( 展 開1-2, 1-3) を 扱 っ た 際 は 第 六 段 階 ま で で 学 習 過 程 が 構 成 さ れ る 。 法 反 省 過 程 で は , ま ず 第 一 段 階 と し て 個 人 の 匚権 益 」 を 重 視 し て い る , ま た 全 体 の 匚権 益 」 を 重 視 し て い る と い っ た 一 方 の 匚権 益 」 を 重 視 し た 裁 判 事 例 に つ い て , そ の 内 容 を 確 認 す る 。 な お こ の 段 階 は 個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性 ( 規 準 ) の 理 解 の プ ロ セ ス ( 以 下 , 理 解 の プ ロ セ ス と 略 す ) か ら 見 れ ば , 個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性 を 理 解 す る た め の 問 題 の 確 認 と 位 置 づ け る こ と が で き る 。 第 二 段 階 で は 2 つ の 立 場 ( 個 人 の 厂権 益 ) 重 視 , 全 体 の 匚権 益 」 重 視 ) の 主 張 を 子 ど も た ち に 構 成 さ せ る 。 そ の 際 , ト ゥ ー ル ミ ン 図 式 を 援 用 す る こ と で 子 ど も た ち は 事 実 に 基 づ く 主 張 や そ う 主 張 す る 理 由 , 理 由 の ( 法 的 ) 根 拠 を 論 理 的 に 明 ら か に す る こ と と な る 。 理 解 の プ ロ セ ス か ら 見 れ ば , こ の 段 階 は 個 人 と 全 体 に 関 す る そ れ ぞ れ の 主 張 の 法 的 根 拠 の 適 用 と な る 。 第 三 段 階 で は , 2 つ の 立 場 ( 個 人 の 厂権 益 ) 重 視 , 全 体 の 匚権 益 」 重 視 ) の 主 張 に つ い て 厂ど ち ら の 主 張 が 望 ま し い の か 」 を 考 察 す る 中 で 2 つ の 立 場 を 比 較 ・ 吟 味 ・ 検 討 す る 。

(3)

そ う す る こ と で , そ れぞ れ の立 場 につ い て 子 ど も た ち な り の基 準 で 考 察 す る こ と と な る。 理 解 の プ ロ セ ス か ら見 れば , こ の段 階 は 個 人 と 全 体 に 関 す る そ れ ぞ れ の主 張 の 法 的 根 拠 の 吟 味 と な る。 第 四 段 階 で は, こ の 法 制 度 に対 し て 裁 判 所 はど の よ う に 判 示 し た の か に つ い て , ト ゥ ー ル ミ ン図 式 を 援 用 し そ の主 張 の根 拠 を 明 ら か に す る。 理 解 の プ ロ セ ス か ら見 れば , こ の段 階 は裁 判 所 の 判 示 の 根 拠 と な る個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性 ( 規 準 ) の 確 認 を 行 う こ と と な る 。 第 五 段 階 で は判 示 を 吟 味 す る こ と で 判 示 の問 題 点 を 明 ら か に す る ので あ る 。 こ の 段 階 は理 解 のプ ロ セ スか ら 見 れ ば 個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性 ( 規 準 ) の 吟 味 の段 階 で あ る 。 第 六 段 階 で は, 2つ の 裁 判 事 例 を ふ り か え る 段 階 で あ り, 理 解 の プ ロ セ ス か ら見 れ ば 個人 と全 体 の 社 会 的 関 係 性 ( 規 準 ) を 整 理 す る 段 階 で あ る。 な お 前 述 し た よ う に こ の段 階 ( 後 述 の指 導 案 の 展 開 1 − 3) は, 2つ 目 の 裁 判 事 例 を 取 り 上 げ る 際 に の み 学 習 す る。 以 上 の よ う な 6つ ( 5つ ) の 段 階 を 経 る こ と に よ り 過 去 の 裁 判 事 例 に つ い て 法 的 根 拠 に 基 づ い た主 張 が ど う 構 成 さ れ, ど の よ う な判 示 が な さ れ た の か を 主 体 的 合 理 的 に 考 察 す る こ と が可 能 に な る。 ま た そ の 際 に ど の よ う な 個 人 と 全 体 と の 社 会 的 関 係 性 ( 規 準 ) で 判 示 さ れ た の か。 そ し て そ の よ う な 個 人 と全 体 と の 社 会 的 関 係 性 ( 規 準 ) が ど の よ う な 裁 判 プ ロ セ スで 作 ら れ て い っ た の か を 事 例 で 確 認 す る こ と と な る 。 本 過 程 は, 個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性 ( 規 準 ) の理 解 の 過 程 を 過 去 の 裁 判 事 例 を 反 省 的 に吟 味 す る こ と が で き る 法 反 省 過 程 と し て 組 織 し て い る の で あ る。 (2) 第 2 プ ロ セ ス:法 反 省 過 程 に基 づ く 法 批 判 第 2 プ ロ セ ス と し て の 法 反 省 過 程 に基 づ く法 批 判 の 基 本 構 造 を 示 し た の が 図 2 で あ る。 ま た 図 2 で は法 批 判 の 過 程 で 2 つ の要 素 ( ① と 同 じ よ う に 小 単 元 に 合 わ せ て , 要 素 を 「 個 人 」 と 「 全 体 」 と す る) の社 会 的 関 係 性( 規 準 ) が ど の よ う に吟 味 ・ 再 構 成 さ れ る の か に つ い て も示 し て い る 。 第 2 プ ロ セ ス ( 後 述 の 指 導 案 の展 開 2 ) で は ま ず , 第 一 段 階 と し て 法 制 度 の 確 認 が 行 わ れ る。 こ こで 取 り 上 げ ら れ る の は 個 人 と 全 体 と い っ た 2つ の要 素 に 基 づ く 法 制 度 で あ る。 個 人 と 全 体 の社 会 的 関 係 性 ( 規 準 ) の 吟 味 ・ 再 構 成 の プ ロ セ ス (以 法 反 省 過 程 に 基 づ く 法 批 判 第 一 段 階 : 法 制 度 の 確 認 個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性( 規 準) を 吟 味 ・ 再 構 成 す る た め の 問 題 の 確 認 個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性 八 規 準 W の 吟 味 再 構 成 過 程 第 二 段 階 : 法 制 度 の 実 際 の 確 認 個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性( 規 準) を 吟 味 ・ 再 構 成 す る た め の 問 題 の 実 際 の 確 認 第 三 段 階 : 法 制 度 の 「 問 題 性 」 に つ い て の 主 張 の 構 成 問 題 に 対 す る 個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性( 規 準) の 適 用 第 四 段 階 : 法 制 度 の 「 問 題 性 」 に つ い て の 吟 味 ・ 検 討 個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性( 規 準) の 吟 味 第 五 段 階 : 「 望 ま し い 」 法 制 度 の 提 − 不 吟 味 さ れ た 個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性( 規 準) の 適 用 ・ 再 構 成 図 2  第 2 プ ロ セ ス: 法 反 省 過 程 に基 づ く 法 批 判 ( 筆 者 作成) 下 , 吟 味 ・ 再 構 成 の プ ロ セ ス と 略 す ) か ら見 れ ば 個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性 ( 規 準 ) を 吟 味 ・ 再 構 成 す る た め の 問 題 の 確 認 と な る 。 第 二 段 階 で は, 取 り 上 げ る 法 制 度 の 発 生 す る背 景 や 実 際 に つ い て 確 認 す る段 階 で あ る 。 こ の 段 階 は, 吟 味 ・ 再 構 成 のプ ロ セ ス か ら 見 れ ば 個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性 ( 規 準 ) を 吟 味 ・ 再 構 成 す る た め の 問 題 の 実 際 の 確 認 と し て も 位 置 づ け る こ と が 出 来 る。 第 三 段 階 で は 法 制 度 の 問 題 性 に 関 す る 主 張 を 事 実 , そ う 主 張 す る 理 由 , 理 由 の 根 拠 を 基 に 構 成 す る 段 階 七 あ る 。 こ の 段 階 で はト ゥ ー ル ミ ン 図 式 を 援 用 す る 。 な お 吟 味 ・ 再 構 成 の プ ロ セ ス か ら見 る と , こ の 段 階 は第 1 プ ロ セ ス で確 認 さ れ た 個人 と全 体 の 社 会 的 関 係 性 ( 規 準) を 問 題 に適 用 す る段 階 で もあ る。 第 四段 階 で は 法 制度 の問 題 歐に つ い て そ れぞ れの主 張 か らの反 論 を通 し て吟 味 ・検 討 し てい く段 階 で あ る。 なお こ の段 階 は吟 味 ・再 構成 のプ ロ セ スか ら見 る と, 規準 を 吟味 す る段 階 で もあ る。 第 五段 階 は 匚問 題 吐」 につ い て 吟 味 ・ 検 討 さ れ た結 果 , そ れ を 踏 まえ た上 で の問 題 の 匚望 まし い」 法 制 度 の提示 の段 階で あ る。 この段 階 は吟 味 ・ 再 構 成 のプ ロ セ スか ら 見 る と, 吟 味 さ れ た規 準 の適 用 ・ 再 構成 の段 階 で もあ る。 以 上 の よ う な 5 つ の 段 階 を 経 る こ と に よ り 第 1 プ ロ セ ス の 法 反 省 を 基 盤 に し て 現 存 す る 法 制 度 に ― 15

(4)

つ い て 匚問 題 が あ る の か 否 か」 に 関 す る主 張 を 子 ど も た ち が 構 成 し , そ の吟 味 ・ 検 討 を 行 う こ とで , 匚望 ま し い」 制 度 の あ り 方 に つ い て 考 察 す る こ と が可 能 に な る 。 第 1プ ロ セ ス の 法 反 省 が あTつて 始 めて , 法 制 度 へ の 対 処 方 針 を 批 判 的 に 考 察 で き る よ う に な っ て い る ( 法 批 判 学 習 が法 反 省 を 基 盤 に す る 意 義 )。 そ し て 第 1 プ ロ セ ス で 確 認 し た 個 人 と全 体 の 社 会 的 関 係 性 ( 規 準 ) を 現 存 す る 法 制 度 に適 用 し , 匚望 ま し い 」 法 制 度 の 有 り 様 につ い て 考 察 す る 中 で 個 人 と 全 体 の社 会 的 関 係 性 ( 規 準 ) を 吟 味 し, 吟 味 さ れ た 個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性 ( 規 準 ) を 適 用 ・ 再 構 成 す る こ と で 個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性 ( 規 準 ) を 新 た に 作 り 直 し て い る O 本 過 程 は, 個 人 と 全 体 の社 会 的 関 係 性 ( 規 準 ) の吟 味 ・ 再 構 成 の 過 程 を 過 去 の 裁 判 事 例 へ の 反 省 過 程 を ふ ま え た現 行 法 制 度 へ の 批 判 を 可 能 に す る 法 反 省 過 程 に 基 づ く法 批 判 と し て 組 織 し て い る の で あ る 。 Ⅲ。 法 批 判 学 習 の 開 発事 例 一小 単 元 「 プ ラ イ バ シ ー の問 題 か ら 見 る 個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係」 一 以 上 の 教 育 内 容 ・ 教 材 ・ 学 習 過 程 の あ り 方 を 踏 まえ て 以 下 の よ う に 小 単 元 「 プ ラ イ バ シ ー の 問 題 か ら 見 る 個人 と 全 体 の社 会 的 関 係 」 を 開 発 し た。 * 単 元  高 等学 校  政 治 ・ 経 済  「 民 主 政 治 の基 本 原理 と 日 本 国 憲 法」 * 小 単 元  「プ ラ イ バ シ ーの 問 題 か ら見 る個 人 と全 体 の社 会的 関 係」( 3 時 間 ) * ね らい : 「 プ ラ イ バ シ ー の問 題 」 に 関 す る 裁 判 事 例 の検 討 を 通 し て ,「 プ ラ イ バ シ ー の問 題 」 に 関 わ る 個 人 と 全 体 と の 社 会 的 関 係 性 ( 規 準) を 理 解 し, ま た そ の規 準 を 既 存 の 法 制 度 に適 用 す る こ と で 法 制 度 を 批 判 的 に 検 討 す る。 ま た 学 習 の中 で そ の 個 人 と 全 体 の社 会的 関 係 性 ( 規 準 ) につ い て 吟 味 ・ 検 討 す る。 * 学 習 目 標: (l)-i プ ライ バ シ ー に関 す る 事 件 や 裁 判 の 事 例 を 発 表 で き る。 (l)-2 柳 美 里 が 関 わ る 「 プ ラ イ バ シ ーの 裁 判 」 につ い て プ ラ イ バ シ ーを 侵 害 し た 側 ・ 侵 害 さ れ た 側 の 立 場 の 主 張 を ト ゥ ール ミ ン図 式 に 沿 って 構 成 で き る。 (l)-3 柳 美 里 が 関 わ る「 プ ラ イ バ シ ー の 裁 判」 の 2 つ の立 論 につ い て 合 理 的 に意 見を 述 べ る こ と が で きる 。 (l)-4 柳 美 里 が 関 わ る「 プ ラ イ バ シ ー の 裁 判」 判 決 に つ い て ト ゥ ー ル ミ ン図 式 に 沿 っ て 構 成 で きる 。 (0-5 柳 美 里 が 関 わ る「 プ ラ イ バ シ ー の 裁 判」 判 決 の 問 題 性 につ い て 合 理 的 に意 見を 述 べ る こ と が で きる 。 (2)-l 「 政 治 家JX が 関 わ る 「 プ ラ イ バ シT の 裁 判 」 に つ い て プ ラ イ バ シ ーを 侵 害 し た側 ・ 侵 害 さ れ た側 の 立 場 の主 張 を ト ゥ ー ル ミ ン 図 式 に沿 って 構 成 で き る。 (2 )-2「 政 治 家JX が 関 わる 「 プ ラ イ バ シ ー の裁 判」 の 2 つ の 立 論 につ い て 合 理 的 に意 見を 述 べ る こ と が で きる。 (2)-3 「 政 治 家JX が 関 わる 「 プ ラ イ バ シ ー の裁 判」 判 決 に つ い て ト ゥ ー ル ミ ン図 式 に沿 って 構 成で き る。 (2 )4 「 政 治 家JX が 関 わる 「 プ ラ イ バ シ ー の裁 判」 判 決 の 問 題 性 に 対 し 合 理 的 に意 見 を 述 べ る こ と が で き る 。 (3)-l 検 討 し た 2つ の 裁 判 事 例を 通 し て 描 写 で き るプ ラ イ バ シ ー の問 題 に 関 す る個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性 ( 規 準 ) を 見 つ け 図 示 で き る。 (3)-2 「 プ ラ イ バ シ ー の問 題 」 に 関 す る 個人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 につ い て 考 察 し, 具 体 的 に ど の よ う な 問 題 が 起 こ る の か提 示 で き る。 (4 )-1「 プ ライ バ シ ーが 関 わ る 法 制 度」 に 関 し て 個 人 と全 体 の社 会 的 関 係 性 ( 規 準 ) を 基 盤 と して ,「 問 題 が あ る の か な い のか 」 につ い て ト ゥ ー ル ミ ン図 式 に 沿 っ て 構 成 で き る 。 (4 )-2「 プ ラ イ バ シ ーが 関 わ る法 制 度 」 に 関 し て 個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性 ( 規 準 ) を 基 盤 と し て , そ の 「 問 題 の有 無 」 に つ い て 合 理 的 に 検 討 す る こ と が で き る。 (4 )-3「 プ ラ イ バ シ ーが 関 わ る法 制 度 」 に 関 して 個人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性 ( 規 準 ) を 基 盤 と して ,「望 ま し い 」 解 決 策 を 提 案 で き る。 (4 )-4「望 ま し い」 解 決 策 の策 定 に よ って 個人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性 ( 規 準 ) は ど う変 化 し た の か 提 示 で き る。 (5 )  こ れ ま で の 学 習 を ふ り か え り,「 プ ラ イ バ シ ー の問 題 」 に 関 す る個 人 と 全 体 の 社 会 的 関 係 性 ( 規 準 ) を 吟 味 ・ 再 構 成 す る こ と が で き る 。 * 指 導 案 : 教 師 に よ る 指 示 ・ 発 問 教 授 ・ 学 習 活 動 生 徒 に 獲 得 さ せ た い 知 識 導 入 ( 「プ ラ イ バ シ ー の 問 題 」 に つ い て 考 察 す る こ と を 提 示 す る )o Q1: 最 近 の プ ラ イ バ シ ー を 守 る こ と に 関 す る 事 件 や 裁 判 に は ど の よ う な も の が あ り ま す か 。 Q2:プ ラ イ バ シ ー と は 何 で す か 。 T:発 問 す る S:答 え る T:発 問 し 説 明 す る A1: 田 中 真 紀 子 の 娘 さ ん の 「 プ ラ イ バ シ ー 侵 害 」 を 認 定 し た 事 例 等 。 A2: 「 私 生 活 を み だ り に 公 開 さ れ な い 」 権 利 (「 宴 の あ と 」 事 件 東 京 地 裁 判 決 )。 胎刄2gこr4-「 已ゴこ1 齠包壽卜- 1 ヽ.L m . n 441 , 1_1-7-Xrl Ξ6k 取£洵 ヽ・M L ’旧 冊- ’y r 凵  ̄ノy 恬JC レ し 削 叺 さ れ る よ う に な っ て い る 。 プ ラ イ バ シ ー の 権 利 は 常 に 「 公 益 」 と の 関 係 で 制 限 さ れ た り 認 め ら れ た り し て き た 歴 史 が あ る 。 ( こ れ か ら 提 示 す る 裁 判 事 例 に お け る 主 張 ・ 判 決 を 確 認 し よ う) T:資 料 1 を 配 布 す る

(5)

資料

:柳美

里が執

し出版社

が発

行す

る雑誌に掲載

された小説

の登場

人物の

モデル

とさ・

たA女

性が小説

中で経歴

や顔に傷害が

り,その様

を通

常人が嫌

う生物

や水

死体

の顔

などと表現

して

いたこと。父が韓

国籍

で投獄経験

ある

ことな

どや事実

とは異

るこ

とを記載

した

もの

であ

った。

それ

に対

してAは

プライバ

シーの侵

害等

を理

由に

出版

し止

と慰謝

料の請

求を求め

た。

(資料以下略)

審の判

断に違法が

引用文献

いと

「名誉

され

た事例

プライバ

『判例

シー

時報』1802

等の侵害

に基

,判例

く小説の

時報社,2003,pP.60

出版

の差

べ58.

し止めを認

めた原

Q3:

誰が

プラ

イバシ

を侵

され

と主張

して

いるの

ですか。その

物は「著名人」ですか

Q4:

ライバ

シーを侵害

した

され

いる人物は牆ですか

業に就

いて

いる人

ですか

どの

うな

0 5:

イバ

シーを侵害

され

と主

張す

る側(

A)

の事

実(

D)

・主張(

C)

・そ

う主張す

る理

由(

W)

・理

由の

拠(

B)

トゥー

ミン図

式に示

とど

うな

りますか

T:

S:

発問

える

T:

S:

発問す

T:

発問す

S:

トゥール

ミン

を作成す

A3:

Aさん 

「著名人」ではない

A4:

美里 

小説

A5:

下記

トゥ

ール

ミン図

式を参照。

お図

中の(1)

ら(2)

D-

3の

それ

ぞれ

に対応

してい

る(

も同様)

D:

(1)

Aをモデル

した小

説が出版

され

たO小説の中

ではAの経

歴が記

また顔

に傷

害があ

りその様子

「通

常人が嫌

う生物

や水

死体の

顔」な

と表現

また父が韓

して

いる行が

国籍で投獄経験

った。

に他

ることな

もAの

どに

人生

ついての記載

を赤裸

に記述

あった。

していた

:出版の差

止めと慰謝料

請求を認めるべ

きであ

る。

W:(1)

自分

自身

の頡の傷

害が

らか

にな

ることで小説の

主人公が

自分

であ

ることを特

され

る。父

の過

去な

どが

らか

にな

これ

ら事実

は他

が知

らな

い事柄

である

とともに「

公開

され

くな

い」

実である。(2)

また

自分

の過去が

特定

され

事実が

公表

され

ることで他

人か

らの

目を気にせ

ざるを

えな

くな

り「被害」

は甚

大で

ある。

B:(1)

(2)

人の「権益」

は重視

され

るべ

きであ

;プラ

イバ

シー

の法

的利益は保障

され

るべ

きで

る。

自分の名誉

は守

られ

るべ

きであ

る。

q6:

プラ

イバ

シー

を侵害

した

とされ

いる側(

柳美里)

の主張について

事実

・主張

・そ

う主張す

る理

理由の根拠を

トゥール

ミン図式に

示す

とど

うな

りますか

D:A5

のDに同じ

T:

発問す

S:

トゥール

ミン

を作成す

A6:

下記

トゥール

ミン図

式を参照

C:

出版

の差

し止

と慰謝

料の請

求は棄却

され

るべ

きで

あるO

W:

(1

小説

「困難な生活

いか

に生

き抜

くか

卜とい

った人

間に

とって重要

な問

をテー

マに書

もの

り国

民が

く知

って

くべ

き内容

であ

る。顔

面の腫瘍

を背負

いなが

らも生

き抜

くとい

「傷害

に欠かせ

を持

い。記述

つAさん

全体は

の受

けてきた人生

Aさん

に肯定

での屈辱

的で

り一部の表現

を表現す

る上

に着

目す

「事実

るべ

きでな

」に関す

い。

る記述は

小説

B:

全体の

「権

益」は重視

され

るべ

きである:

(1)

表現

自由は保障

され

るべ

きで

ある。

Q7;

あなたは

どち

らの意見

に賛成で

すか。

その理

由は何

です

か。

T:

S:

える

問す

プライバシーが

モデルの人物は小

A7:(

例)

Aさ

特定

主張に賛成

説が出版

され

ことにな

され

ある。その

ことで自身の

り問題が

理由は

。小

自体

は広

く人々が知

る必要

ある情報

ではな

くプラ

イバ

シー

が侵

され

る以上小説

して杳

くべ

きでな

きではない

いなど

。柳

。小説を書

さんの

くことは個

主張

に賛成

人の

であ

る。その理

利益追

求であ

由は小説

りプライバ

「傷害

シー

を持つ

を侵

害す

Aさんの

る以上小説

受けて

を出版す

きた人

での屈

辱」につ

のとい る。その

いて描

いた

もの

でも

であ

りその生

き様

を知る

ことは今後の

自分

の人生

を考

える上

この

17一

ると思う。

(6)

Q8: 最 高 裁 判 所 の 判 示 に つ い て 事 実 、 事 実 に 基 づ く 主 張 、 そ う 主 張 す る 理 由 、 理 由 の 根 拠 を ト ウ ー ル ミ ン 図 式 で 示 す と ど う な り ま す か 。 ( 資 料 1 の 判 決 部 分 は 省 略) T:発 問 し 、 資 料 1 の 判 決 部 分 の 資 料 を 配 付 す る S:ト ウ ー ル ミ ン 図 式 を 作 成 す る A8: 下 記 ト ウ ー ル ミ ン 図 式 参 照 。

ID:A5

のD に同じ    

卜圖ヨミF4UR

C:出 版 の 差 し 止 め と 慰 謝 料 の 請 求 は 認 め ら れ る 。 回 W:(1 )A さ ん の 出 版 に よ っ て 受 け る 精 神 的 被 害 は 大 き く 平 穏 な 社 会 生 活 を 送 る こ と が 困 難 に な る 恐 れ が あ る 。(2 )A さ ん は 「 公 的 立 場 」 に あ る 人 物 で は な く 表 現 さ れ て い る 内 容 に 「 公 益 性 」 が な いo

B:個 人 の 「 権 益 」 は 重 視 さ れ る べ き で あ る; (l) 情 報 公 開 対 象 者 が 「 甚 大 な 被 害 」 を 被 る 場 合 個 人 の 「 権 益 」 が 重 視 さ れ るo (2)「 公 益 性 」 が 無 い( 情 報 公 開 対 象 者 が 「 公 的 立 場 」 に な い )場 合 個 人 の 「 権 益 」 が 重 視 さ れ る 。 09:あ な た は 裁 判 の 結 果 に つ い て ど の よ う に 考 え ま す か 。 T:発 問 す る S:答 え る A9:( 例) 裁 判 の 結 果 に 問 題 は な い 。 他 人 の プ ラ イ バ シ ー を「 切 り 売 り」 し て 私 益 を 追 求 す る の は 晧、 _-フ“/ア丶7こ二ふ、-77 -in *Z. 亠K 蛍1「x7ヽ、希十IE1 74, 11吋ti笞よ? ヽ七 ッ

U-ノ 廴 ゛ノYc幺/ヽ/ 辷り' り・ 召&tU もノ 軍口77rd ヽFJμSyy゛Cリ'、ノ。 そ の 理 由 は 特 定 の 人 物 を モ デ ル に し た 小 説 を 今 後 書 き に く く な る 。 な ど こ の 裁 判 で は 、 個 人 の プ ラ イ バ シ ー 情 報 の 開 示 に よ っ て 当 該 個 人 が 「 甚 大 な 被 害 」 を 受 け る 可 能 性 が あ る こ と 、 プ ラ イ バ シ ー 情 報 の 開 示 に は 当 該 個 人 が 「公 的 人 物(菩 名 人 )」 で な い の で 「 公 益 性(全 体 の 利 益 )」 が な い と 判 示 し 、 個 人 の 「 権 益 」 を 璽 視 し た 判 決 が 出 さ れ た 。 ま た こ の判 決 で は 、 こ の よ う な 小 説 を 今 後 書 き に く く な る こ と や 「 傷 害 を 持 つ A さ ん の 受 け て き た 人 生 で の 屈 辱 」 に つ い て 一 般 の 人 が 知 る こ と は 「 公 益 性( 全 体 の 利 益 )」 が あ る の で は な い か と い っ た 点 に は 直 接 回 答 し た も の と な っ て い な い 。 展 開 1 1 2 ( 次 に 提 示 す る 裁 判 事 例 に お け る 主 張 や 判 決 に つ い て 確 認 し よ う 。 ) T:資 料 2 を 配 布 す る 資 料 2 : 婦 人 解 放 運 動 家 で 衆 議 院 議 員 を 辞 め た ば か り の X は 自 身 の 過 去 の 刃 傷 事 件(X が 被 害 を 受 け た) を 素 材 に し た 映 画 の 上 映 に よ り 自 身 の プ ラ イ バ シ ー が 侵 害 さ れ る と し て 上 映 の 差 し 止 め を 求 め た 。( 以 下 資 料 略) 芦 部 信 喜 繼 『 判 例 ハ ン ド ブ ッ ク( 憲 法) 』 第 2 版 , 日 本 評 論 社, 1992, p.90. 010: 誰 が プ ラ イ バ シ ー を 侵 害 さ れ た と 主 張 し て い る の で す か 。 そ の 人 物 は 「 著 名 人 」 で す か 。 QU: プ ラ イ バ シ ー を 侵 害 し た と さ れ て い る の は ど ん な 立 場 で す か 。 012: プ ラ イ バ シ ー を 侵 害 さ れ た と 主 張 す る 側(X)の 事 実 ・ 主 張 ・ そ う 主 張 す る 理 由 ・ 理 由 の 根 拠 を 卜 ウ ー ル ミ ン 図 式 に 示 す と ど う な り ま す か 。 T:発 問 す る S:答 え る T:発 問 す る S:答 え る T:発 問 す る S:ト ウ ー ル ミ ン 図 式 を 作 成 す る A10:X  「 著 名 人 」 An:映 画 製 作 会 社 A12: 下 記 ト ウ ー ル ミ ン 図 式 参 照 。 D:(1) 映 画 に よ り 自 身 が 関 わ っ た 半 世 紀 以 上 前 の 刃 傷 事 件 が 明 ら か に な る 。

C:上 映 の 差 し 止 め が 認め ら れ る べ き で あ るo

W:(1)X は 自 身 に 関 す る 情 報 公 開 を 望 ん で い な いo 情 報 公 開 に よ っ て 自 身 が 生 活 し に く く な る 。

B:個 人 の 「 権 益 」 が 重 視 さ れ る べ き で あ る ;(1 )「 甚 大 な 被 害 」 を 個 人 が 被 る 可 能 性 が あ る の で プ ラ イ バ シ ー の 法 的 利 益 は 重 視 さ れ る べ き で あ る 。 013: プ ラ イ バ シ ー を 侵 害 し た と さ れ て い る 側( 映 画 製 作 会 社 ) の 主 張 に つ い て 事 実 ・ 主 張 ・ そ う 主 張 す T:発 問 す る S:ト ウ ー ル ミ ン 図 式 を 作 成 す る A13: 下 記 ト ウ ー ルミ ン 図 式 参 照 。

(7)

る 理 由 ・ 理 由 の 根 拠 を ト ウ ー ル ミ ン 図 式 に 示 す と ど う な り ま す か 。 ID:A12 の D に 同 じ    卜百 万万巻 跏 C:上 映 の 差 し 止 め は 認 め ら れ な い 。 順 W:(i)x 自 身 の 過 去 は 以 前 出 版 さ れ て い た 書 籍 で 知 ら れ て い た 。(2 )ま た X は 近 々 ま で 衆 議 院 議 員 を 務 め て い た 人 物 で あ り こ の 人 物 の 過 去 に つ い て 公 開 す る こ と は 「公 益 性 」 が あ る 。

B:全 体 の 「 権 益 」 は 重 視 さ れ る べ き で あ る; (l) 「 甚 大 な 被 害 」 も な く 、「 公 益 性 」 が あ る の で 、 表 現 の 自 由 が 重 視 さ れ る べ き で あ る 。 Q14: あ な た は ど ち ら の 意 見 に 賛 成 で す か 。 そ の 理 由 は 何 で す か 。 T:発 問 す る S:答 え る A14:X の 意 見 に 賛 成 で あ る 。 そ の 理 由 は 過 去 の 刃 傷 事 件 の 情 報 が 明 ら か に な る こ と は 本 人 が 知 冫4 りヽつ 吋し/u 丶/&、V4L r  廴.Cみ ノ ら h y l 叨 七 叭 彳 −ynリ ソ ノ ノ ’j /1y  vノ’い ynS 夊゛滄- プS にコー‰-あ る 。 映 画 製 作 会 社 の 意 見 に 賛 成 で にコー‰-あ る 。 X は 「 政 治 家 」 で にコー‰-あ り 、「 政 治 家 」 の 過 去 に つ い て 有 権 者 が 知 っ て お く こ と は 投 票 行 動 の 参 考 に な る 重 要 情 報 で あ る か ら o Q15: 裁 判 所( 一 審) の 判 示 に つ い て 事 実 、 事 実 に 基 づ く 主 張 、 そ う 主 張 す る 理 由 、 理 由 の 根 拠 を ト ウ ー ル ミ ン 図 式 で 示 す と ど う な り ま す か 。( 資 料 3 の 判 決 部 分 の 資 料 は 省 略) T:発 問 し 、 資 料 3 の 判 決 部 分 の 資 料 を 配 付 す る S:ト ウ ー ル ミ ン 図式 を 作 成 す る A15: 下 記 ト ウ ー ル ミ ン 図 式 参 照 。 D:A12 の D に 同 じ

門胼

C:上 映 の 差 し 止 め は 認 め ら れ な いo

W:(1 )個 人 情 報 に つ い て は 一 般 刊 行 物 と し て も 以 前 刊 行 さ れ て お り 、 情 報 は 既 知 の も の と な っ て い る 。 こ の た び 上 映 す る こ と に よ っ て 受 け る 被 害 は 甚 大 な も の で は な い 。(2 )ま た 当 人 が 政 界 を 退 い た ば か り で 著 名 な 「公 的 人 物 ]で あ る こ と 。上 映 内 容 が 大 衆 が 知 る べ き 内 容 で あ ること を 考 え れ ば 「 公 益 性 」 が あ る 。

B:全 体 の 「 権 益 」 が 重 視 さ れ る べ き で あ る ;(1)情 報 公 開 対 象 者 が 「 甚 大 な 被 害 」 を 被 ら な い 場 合 全 体 の 「 権 益 」が 重 視 さ れ る 。(2)「公 益 性 」 が あ る( 情 報 公 開 対 象 者 が 「 公 的 人 物 」で あ り ま た 「 政 治 家 」 に 関 す る 情 報 )場 合 、 全 体 の 「 権 益 」 が 重 視 さ れ る 。 016: あ な た は 判 決 の 結 果 に つ い て ど の よ う に 考 え ま し た かo T:発 問 す る S:答 え る A16: 裁 判 の 判 決 に 問 題 は な い 。 「 政 治 家 」 に 関 す る 重 要 情 報 を 明 ら か に す る 必 要 が あ る 。 裁 判 の 止・「こy41 7・7目目日四ヽλぐ 七 匹  「 ガベi  冖ヽ丶丿奥 古彑l-7. 丶 孑 ジ 卞り 口べlul 口4刄弖り ゛Cリ ’り o 1 みX、joayJvノ│ 冖t 以 し一v ’yuL も 過 去 の 刃 傷 事 件 で 被 害 に あ っ た こ と を 知 る 必 要 が あ る の か 。 疑 問 で あ る 。 こ の 裁 判 で は 、 当 該 個 人 の 情 報 開 示 に よ っ て 「 公 的 人 物 ( 著 名 人 : 政 治 家 )」 が 情 報 公 開 に よ っ て 「 甚 大 な 被 害 」 を 受 け る 訳 で な く 、 ま た 個 人 情 報 が 「 政 治 家 」 の 過 去 に 関 わ る も の で あ り 「 公 益 性 ( 全 体 の 利 益 )」 が あ る と 判 示 し 、 全 体 の 「 権 益 」 を 重 視 し た 。 し か しF 政 治 家 」 の 情 報 の ど こ ま で を 「 公 益 性 」 が あ る も の と す る の か に つ い て は 不 明 で あ る 。 展 開 1 1 3 ( 以 上 の プ ラ イ バ シ ー に 関 す る 裁 判 で 明 ら か に な っ た こ と に つ い て 個 人 と 全 体 と の 関 係 か ら 考 察 し よ う ) Q17: 「 プ ラ イ バ シ ー の 問 題 」 に つ い て 侵 害 を さ れ た と す る 人 物 は ど の よ う な 立 場 に あ る 人 た ち で し た か 。 Q18: ど の よ う な 表 現 方 法 で 個 人 情 報 が 明 ら か に さ れ よ う と し た の で す か 。 Q19: ど の よ う な 「プ ラ イ バ シ ー 情 T:発 問 す る S:答 え る T:発 問 す る S:答 え る T:発 問 す る A17: 私 人  「 著 名 人 ; 政 治 家 」 A18: 出 版  映 画 上 映 A19: 私 人 → 個 人 と 特 定 で き る 情 報 。 父 の 過 去 - 19 −

(8)

報 」 が 明 ら か に さ れ よ う と し た の で す か 。 Q20: 情 報 公 開 を 差 し 止 め た 事 例 で は ど の よ う な 要 素 が 重 視 さ れ た の で す か 。 021: 情 報 が 公 開 さ れ た 事 例 で は ど の よ う な 要 素 が 重 視 さ れ た の で す か 。 022: 「 甚 大 な 被 害 」 と は ど の よ う な も の で す か Q23: 「 公 益 性 」 が あ る 「 プ ラ イ バ シ ー 情 報j の 具 体 的 事 例 は ど の よ う な も の で す か 。 024: 「 プ ラ イ バ シ ー の 問 題 」 に 関 す る 個 人 と 全 体 と の 社 会 的 関 係 を 図 示 す る と ど う な る の か 。 S:答 え る T:発 問 す る S:答 え る T:発 問 す る S:答 え る T:発 問 す る S:答 え る T:発 問 す る S:答 え る T:発 問 す る S:答 え る 「 政 治 家 」 → 過 去 の 刃 傷 事 件 の 様 子( 被 害 者 ) A20: 「 甚 大 な 被 害 」 が あ る 場 合 。「 公 益 性 」 が な い 場 合 。 A21: 「 甚 大 な 被 害 」 が な い 場 合 。「 公 益 性 」 が あ る 場 合 。 A22: 平 穏 な 生 活 が 脅 か さ れ る 。 A23: 「 政 治 家 」 な ど の 過 去 と い っ た 有 権 者 と し て 知 っ て お く べ き 内 容 。 A24: 下 記 の 図 参 照 。 個 人 の 「 権 益 」 が 認 め ら れ れ ば 広 が り . 認 め ら れ な        「 甚 大 な 被 害 」 け れ ば 縮 ま る 。      個 人    匳= =4R加・  全 体 ∧ ] ☆ 「 公 益 性 」 Q25: 「 プ ラ イ バ シ ー の 問 題 」 に 関 す る 個 人 と 全 体 と の 社 会 的 関 係 に お い て 、 個 人 の 「 権 益 」 の 増 大 は 社 会 を ど う す る こ と に な る の か 。 026: 「 プ ラ イ バ シ ー の 問 題 」 に 関 す る 個 人 と 全 体 と の 社 会 的 関 係 に お い て 、 全 体 の 「 権 益 」 の 増 大 は 社 会 を ど う す る こ と に な る の か 。 Q27: 「 プ ラ イ バ シ ー の 問 題 」 に 関 す る 個 人 と 全 体 と の 社 会 的 関 係 の 中 で 裁 判 所 は ど の よ う に 判 断 し た の で す か 。 028: 「 プ ラ イ バ シ ー の 問 題 」 に 関 す る 個 人 と 全 体 と の 社 会 的 関 係 の 中 で 具 体 的 に ど の よ う な 問 題 が 発 生 す る の で す か 。 T:発 問 す る S:答 え る T:発 問 す る S:答 え る T:発 問 す る S:答 え る T:発 問 す る S:答 え る A25: 全 体 の 「 権 益 」 を 減 ら す こ と に な る 。 す な わ ち 情 報 が 公 開 さ れ な い こ と で 国 民 が 知 る べ き 内 容 を 知 る こ と が で き に く く な る 社 会 に な る 。 A26: 個 人 の 「 権 益 」 を 減 ら す こ と に な る 。 す な わ ち 情 報 が 公 開 さ れ る こ と で 個 人 が 知 ら れ た く な い こ と を 知 ら さ れ て し ま う 社 会 に な る 。 A27: 個 人 の 「 権 益 」、 全 体 の 「 権 益 」 は 情 報 公 開 対 象 者 の 受 け る 情 報 公 開 に よ る 「 被 害 」 の 度 合 い 。 全 体 の 「 利 益 」 に な る か ど う か と い っ た 「 公 益 性J の 度 合 い に よ っ て 決 ま る 。 A28: 全 体 の 「 権 益 」 の 問 題 と し て 、 モ デ ル と な る 人 物 の 小 説 が 執 筆 し に く い 状 況 が あ る こ と 。 個 人 の 「 権 益 」 の 問 題 と し て 「 公 的 立 場( 著 名 人 )」 の プ ラ イ バ シ ー 情 報 公 開 が は っ き り し な い こ と( ど こ ま で を 「 公 益 性 」 と す る の か と い っ た 点 )o 展 開 2 ( 以 下 の 法 制 度 を ど の よ う に 考 え れ ば 良 い の で す か 。 ) T:資 料 3 を 配 布 す る 資 料 3 : 現 在 逮 捕 時 に す べ て の 被 疑 者 の 顔 写 真 と 氏 名 な ど が 公 表 さ れ て お り 被 疑 者 の 段 階 な の に 様 々 な 形 で 報 道 さ れ て い る 。 Q29: ど の 人 物 の プ ラ イ バ シ ー が 明 ら か に さ れ て い る の で す か 。 030: ど の 立 場 が プ ラ イ バ シ ー を 侵 害 し よ う と し て い る の で す か 。 Q31: 報 道 機 関 に よ る 事 件 報 道 と は ど の よ う な も の で す か 。 032: な ぜ こ の よ う な 報 道 姿 勢 な の で す か 。 Q33: こ の 法 制 度 に 「 問 題 が あ る 」 と 主 張 す る 側 の 主 張 に つ い て 事 実 ・ 主 張 ・ そ う 主 張 す る 理 由 ・ 理 由 の 根 拠 を ト ウ ー ル ミ ン 図 式 に 示 す T:発 問 す る S:答 え る T:発 問 す る S:答 え る T:発 問 す る S:答 え る T:発 問 す る S:答 え る T:発 問 す る S:ト ウ ー ル ミ ン 図 式 を 作 成 す る A29: 被 疑 者 の 顔 写 真 、 氏 名 、 様 々 な 個 人 情 報 A30: 報 道 機 関 A31: 被 疑 者 の 顔 写 真 .氏 名 等 の 他 に 事 件 の原 因 、 事 件 の 背 景 、 被 疑 者 と 家 族 と の 関 係 、 家 族 に 関 す る 情 報 な ど 、 被 疑 者 以 外 の 個 人 情 報 も 報 道 さ れ て い る 。 A32: 国 民 の 犯 罪 に 関 す る 社 会 的 関 心 が 高 い こ と 。 特 徴 的 な 事 件 に つ い て そ の 概 要 を 国 民 が 知 る こ と で 犯 罪 抑 止 に 対 す る 意 識 づ け に な る 。 A33: 下 記 ト ウ ー ル ミ ン 図 式 を 参 照 。

(9)

と ど う な り ま す か 。 D:(1) 被 疑 者 の 顔 写 真 、 氏 乱 様 々 な 個 人 情 報 が 広 く さ れ て い る 。 W:(1) 情 報 公 開 さ れ る こ と を 被 疑 者 は 好 ま な い し 、; さ れ る こ と に よ っ て 、 被 疑 者 の 家 族 の 生 活 に 大 き な 有 権 者 と し て 直 接 知 っ て お く べ き「 政 治 家 の 過 去 皆 B:個 人 の 「 権 益 」 が 重 視 さ れ る べ き で あ る: (1 )債│ 人 の 「 権 益 」 が 重 視 さ れ る 。(2 )「 公 益 性( 「 公 的 人 重 視 さ れ る 。 034: こ の 主 張 の 場 合 、 何 を 重 視 し た 主 張 に な っ て い る の か 。 こ の 主 張 は 社 会 を ど う し よ う と す る も の な の か 035: こ の 法 制 度 に F問 題 が な い 」 と 主 張 す る 側 の 主 張 に つ い て 事 実 ・ 主 張 ・ そ う 主 張 す る 理 由 ・ 理 由 の 根 拠 を ト ウ ー ル ミ ン 図 式 に 示 す と ど う な り ま す か 。 T:発 問 す る S:A24 の 図 を 参 照 し 答 え る T:発 問 す る S:ト ウ ー ル ミ ン 図 式 を 作 成 す る D:A33 の D に 同 じ 。 W:(1)犯 罪 は 「 社 会 の 病 理 を 映 す 鏡 」 と 言 わ れ 、 個 る こ と が で き る 。(2 )「 政 治 家 の 過 去 情 報 」 と 同 じ 事 件 を 知 り 、 犯 罪 抑 止 を 意 識 づ け る こ と は 「 社 会 の り 「 公 益 性 」 が あ る 。 B:全 体 のF 権 益 」 が 重 視 さ れ る べ き で あ る ;(1 )「・ 全 体 の 「 権 益 」 が 重 視 さ れ る 。(2 )「 公 益 性 」( 犯 罪 き 情 報 )が あ る 場 合 、 全 体 の 「 権 益 」 が 重 視 さ れ る 。 q36: こ の 主 張 の 場 合 、 何 を 重 視 し た 主 張 に な っ て い る の か 。 こ の 主 張 は 社 会 を ど う し よ う と す る も の な の か Q37: 「 問 題 が あ る 」 の 主 張 に 反 論 は あ り ま せ ん か 。 Q38: 「 問 題 が な い 」 の 主 張 に 反 論 は あ り ま せ ん かo 039:( 提 示 さ れ た ト ウ ー ル ミ ン 図 式 を 参 照 し )そ の 他 に は ど の よ う な 問 題 が あ る の で す か 。 (Q37,Q38 で 回 答 さ れ な い 場 合 発 問 す る ) Q40: ど の よ う な 法 制 度 が 望 ま し い の で す か 。 そ の 理 由 は 何 か 。 0 41:こ れ ま で は 「 プ ラ イ バ シ ー の T:発 問 す る S:A24 の 図 を 参 照 し 答 え る T:発 問 す る S:答 え る T:発 問 す る S:答 え る T:発 問 す る S:ト ウ ー ル ミ ン 図 式 を 参 照 し 答 え る T:発 問 す る S:答 え る T:発 問 す る 氏 名 、 様々 な 個 人 情報 が 広く 公 開さ れ報 道 C: 問 題 が あ る 。 W:(1)情 報公 開さ れる こ と を 被疑 者 は 好 まな い し 、 被疑 者 の 顔 写 真や 氏 名 、 様 々な 個人 情報 が 報 道 さ れ る こ と に よっ て 、 被疑 者の 家 族 の 生 活 に 大き な 支 障 が 出る 。(2)犯 罪 は 個人 的な こと で あ り 、 有 権 者 とし て 直 接 知っ てお く べき 「 政治 家 の 過去 情報 」 とは 異 なる の で 「公 益 性」 も な い 。 B:個 人 の 「権 益 」 が 重 視 さ れ る べき で あ る: (1)情 報公 開対 象 者 が 「 甚 大な 被 害 」 を 被 る 場 合 、 個 人 の 「権 益 」 が 重。視 さ れ る 。(2)「公 益 性(「 公 的人 物 」 で な い)」 がな い 場合 、 個人 の 「権 益 」 が 重 視 さ れる 。 A34:個人 の 「 権 益 」 の 重 視。 個 人 の 「 権益 」 を 重 視 す る こ と で 人 には 知 ら れた く な い 個 人 情 報 を 保 護 し よ う と し て い る 。 個人 の 「 権 益 」 を 広 く 認 める こと で 国 民 の 「 知り た い 情 報 」 を 統 制 し て い る 。 社会 自 体 を 個 人 のF 権 益 」 を 重 視し た も の にし よう と し て いる 。 A35:下 記 ト ゥ ー ルミ ン 図式 参 照 。 C:問 題 な い W:(1)犯 罪 は 「社 会 の病 理 を 映す 鏡 」 と言 わ れ、 個 人 的な 問 題 と は言 え ず 全 体 的な 問題 と 位 置づ け る こ と が で き る 。(2)「 政治 家 の過 去 情 報 」と 同じ く 主 権 者 とし て の国 民 が 、 社会 で 起 こ っ てい る 事 件 を 知 り 、 犯罪 抑 止 を 意識 づ ける こ と は 「社 会 の 構成 員 」と し て の 国民 が 持つ べき 個人 情報 で あ り 「 公 益 性」 があ る 。 B:全 体 のF 権益 」が 重 視 さ れ る べき で あ る ;(1)「公 益 性」( 犯罪 が 社 会 問 題で ある )があ る 場 合 、 全 体 の「 権 益 」 が重 視 さ れ る。(2)「公 益 性 」( 犯罪 情 報 は「 社 会 の構 成員 」 とし て の国 民 が 持つ べ き 情報 )が ある 場合 、 全 体 の「 権益 」 が 重視 さ れ る。 −21 − A36:全 体 の 「権 益 」 の 重 視 。 全 体 の 「 権 益 」 を 重 視 する こ と で 人 が 知 る べ き 情 報 の公 開 を 維 持 し よ う とし て い るO 全 体 の 「 権 益 」 を 広 く 認 め る こ と で 個 人 が 知 ら れ た く な い 情報 を 保 護で き な い 。 社 会 自 体 を 全 体 の 「 権 益 」 を 重 視 し たも の にし よう とし て いる 。 A37:( 略) A38:( 略) A39:情 報 の 公 開に よっ て 、 問 題 の 背 景な ど を公 表 す る 時 に別 に 匿名 で あっ て も 問 題 は な い の で はな い か 。 被疑 者 がえ ん 罪 だっ た 場 合 取 り 返し が つ かな い の で はな い か 。 犯 人 で あ る 場 合 に も 矯正 や 社 会 復 帰 の 妨 げ に な る の で は な い か。 被 疑 者 の 家 族 にも 大き な 影 響 があ る の で はな い か 。 A40:( 例 )匿 名 報 道 が 望 まし い の で は な い か 。 犯 罪 抑 止 を 考 え る 場 合 、 実 名 報 道 す る 必 要 がそ も そ も な い 。 被 疑 者 の 家 族 に 甚大 な 被 害 が 出て い る以 上実 名 報道 を 避 ける べき であ る 。 A41:( 例)全 体 の「 権 益」 を 重 視す る 形 に なっ て

(10)

問 題 」 に 関 す る 個 人 と 全 体 と の 社 会 的 関 係 の 観 点 か ら 見 て ど の よ う な 状 況 で し た か 。 Q42: こ の よ う な 解 決 策 に よ っ て「プ ラ イ バ シ ー の 問 題 」 に 関 す る 個 人 と 全 体 と の 社 会 的 関 係 は ど の よ う に 変 化 し ま す か 。 S:答 え る T:発 問 す る S:答 え る い た 。 A42:( 例 )個 人 の 「 権 益 」 を 皇 視 す る 形 で 作 り 替 え る こ と に な っ たo ま と め Q43:( 展 開 1 ・ 2 の 学 習 を 踏 ま え て) Q24 のプ ラ イ バ シ ー に 関 す る 個 人 と 全 体 と の 社 会 的 関 係 は 展 開 1 か ら 2 を 経 て ど の よ う に 変 わ り ま し た か 。 こ の 規 準 で 特 に 問 題 は あ り ま せ ん か T:発 問 す る S:答 え る A43:( 例 )個 人 と 全 体 と の 社 会 的 関 係 性 を 考 察 す る 視 点 で あ る 「 甚 大 な 被 害 」 と 「 公 益 性 」 を 中 心 に 考 察 す る と い っ た 点 で 変 化 は な い が 、「 甚 大 な 被 害 」 を 「 公 益 性 」 よ り も 重 視 す る よ う な 形 が 望 ま し い 。 社 会 自 体 を 個 人 の 「 権 益 」 を 広 く 認 め る よ う な 形 に す る こ と が 望 ま し い 。

Ⅳ。 おわ りに 一法批判 学習 の意義 一

本 稿で は法関 連教育 の授業 構成 として法批 判学

習を 取り上 げて説 明して き た。 法批判 学習 の意義

は以下 のよ う にまと められる。

①教育 内容 として 社会的 関係性 (規準) を学 習 す

る ことで, 憲法 とい った遠い 厂

存在 の規範」 で

はなく現代 社会を 直接的 に規定 して いる具 体的

な 規範 の理 解が可 能 になる。

②教 材 として2要 素 間 の 厂

調 整」 に関 す る裁判 事

例 や法制度を 取り上 げ るこ とで, 法 的葛藤場面

の存 在を意識 付 けるこ とがで きる。

③学習 過程 として 2つ の要素 の 匚

調 整」 に関 する

過去 の裁判事 例を反 省的 に学習 する ことや法 制

度を批 判的 に学習 する ことによ り,従来 の判 例

を 暗記 する とい った学習形 態 とは異 なり法( 規

準 )を 吟味 し, 作 り直す。 すな わち市民 が社会

にお ける法( ル ール) を形 成す るこ とが可 能 に

なるよ う構成 さ れて いる。

④学習 過程 でト ゥ ール ミン図式 を援 用し,裁 判事

例 のそ れぞ れの対 立 する立場 の主張 や判示 を法

的 根拠 に基づい て子 ど もたち自身 が構成 する こ

とや現在 制度化 さ れた法制度 につい て反省 的 に

学 んだ規準 で解決 策を考 察 するこ とで合理 的説

得的 な議論 構成 や改善策 策定 が可 能 にな る。

法批判 学習 で市民 は法( ル ール) を フレ キ シブ

ルに作 るこ とが可 能 にな る。 法( ル ール) 形成 を

担 う市民を 直接 的 に育 成す る学習 と言え よう。 そ

もそ も法( ルール) は市民 社会 の基 盤で あり,市

民 社会を運 営 する上で は欠 くこ とが で きない。市

民 社会 の形 成者 として の市民 は, 法 (ル ール)を

形 成 す る市 民 で な い と い け な い の で あ り , こ の よ う な 市 民 を 直 接 的 に 育 成 す る法 関 連 教 育 は, 社 会 形 成 者 の育 成 を 目 指 す 社 会 科 に と っ て「  ̄必 要 条 件」 な ので あ る。 【 註 】 1) 法 教 育 研 究 会 の 提 示 し た 授 業 例 は, 法 制 度 理 解 を 克 服 す る べ く 考 案 さ れ た が , 手 法 を 違 え た だ け で 法 制 度 理 解 学 習 に 止 ま っ て い る 事 例 も あ る 。 研 究 会 の 授 業 例 に つ い て は , 法 教 育 研 究 会 『 は じ めて の法 教 育 』 ぎ ょ う せ い, 2005. を 参 照 願 い たい 。 2 ) こ のよ う な 社 会 観 に 基 づ い た 社 会 科 論 に つ い て は, 池 野 範 男 氏 の 論 考 を 参 照 願 い た い 。 例 え ば , 池 野 範 男 「 市 民 社 会 科 の構 想 」 社 会 認 識 教 育 学 会 編 『 社 会 科 教 育 の ニ ュ ー ・ パ ー ス ペ ク テ ィ ブ 』 明 治 図 書 , 2003, pp.44-53. 3 ) 筆 者 は, 法 学 習 の類 型 に つ い て , 大 き く 「 ̄目 的 的 な 学 習 」 と 厂手 段 的 な 学 習 」 に 分 け ら れ る と 考 え て い る 。 ち な み に こ こ で 取 り 上 げ る 法 批 判 学 習 は 「 目 的 的 な 学 習 」 と な る。 詳 細 は 第52 回 全 国 社 会 科 教 育 学 会 自 由 研 究 で 発 表 し て い る が ( 発 表 資 料 参 照 ), そ の 内 容 につ い て は稿 を 改 めて 示 す こ と と す る 。 4) 渡 部 竜 也 厂法 原 理 批 判 学 習 一 法 を 基 盤 に し た 社 会 科 の改 革 − 」 全 国 社 会 科 教 育 学 会 『 社 会 科 研 究 』 第 56号, 2002, pp.41-50. 5 ) こ こ で 言 う 教 育 内 容 と は , 子 ど も た ち が 認 識 す べ き 内 容 で あ り , 子 ど も た ち が 作 り 上 げ て い く 内 容 を 指 す 。 ま た 後 に 出 て く る 教 材 と は , 認 識 す べ き 内 容 を 形 作 る た め に必 要 な 厂素 材 」 を 意 味 す る 。

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