盲学校等に在籍しない視覚障害児への支援の実態とあり方
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(2) ⑧視覚障害児及び二一ズの把握. 子どもを支援したいが見つけだすことが難し. ⑨関係諸機関との連携. い、把握しようとしているが個人情報の問題. ⑩障害の理解と啓発. もあり困難な状況である、という声があった。. 第4章 考察. 中には自分が見えにくい状態であることにす. 1.盲学校による支援のあり方. ら気が付いていない子どももおり、本人に見. 盲学校に在籍する児童生徒が減少している. えにくさを自覚させることも含めた視覚障害. 今、学校全体の教員数が少ない中で対外支援. 児の把握が望まれる。. に十分な人員を割ける盲学校はそう多くない。. 2.その他関係諸機関による支援のあり方. どの盲学校も決して十分な状態であるとは言. 盲学校に在籍しない視覚障害児への支援は、. えず、特に専任者の増員が望まれている。た. やはり盲学校に頼る部分が大きい。けれども、. とえ全体としての人員が増えなくとも、専任. 盲学校のみで支援できることには限界がある. 者の割合が増えれば多少なりとも対外支援を. ため、多くの関係諸機関との連携が課題とな. 行いやすくなるだろう。. っている。教育、医療、福祉等、それぞれの. 勤務年数が1年未満、つまり昔学校に赴任 して1年目の教員には、視覚障害児に対する 十分な指導は行えないと考える。勤務年数が. 垣根を取り払い、相互に歩み寄りながら支援. 長い教員ほど対外支援担当者として望ましく、. でが確実に行われるような体制を整える必要. またそれほど頻繁に指導を受けることができ. がある。. ない視覚障害児にとっては、そのような教員. 3.今後の課題. から指導を受ける方がより指導の効果に期待. 盲学校に在籍しない視覚障害児への支援に. ができると思われる。. 関して、最も大きな役割を担う盲学校である. 支援内容は子どもの実態に応じてさまざま. が、その盲学校自身も対外支援を行う以前の. であるが、日常生活技能の指導については実. 問題に直面しているのが現状であった。その. 施している学校が少なかった。日常生活技能、. 主たるものは、今回の調査で明らかとなった、. つまり身辺自立に関する衣服の着脱及ぴ年齢. また以前から言われてきたことでもある、教. が上がれば調理や洗濯等は欠かせないもので. 員の専門性の問題と単一障害児の減少の問題. あるため、きちんと支援として位置づけるべ. である。. きである。また、歩行指導に関しては、盲学. 盲学校の努力不足ではない、盲学校の努力. 校に在籍する児童生徒でさえも自立活動の時. だけでは解決不可能なこともあり、教育に関. 間内だけでは不十分とされ、放課後や長期休. する制度としての改善も必要である。それに. 暇を利用したり、寄宿舎でも指導を行ったり. よって、盲学校に在籍しない視覚障害児への. している現状から考えると、盲学校に在籍し. 支援がより一層充実し、視覚障害児らがそれ. ない視覚障害児にとって盲学校の行う歩行指. ぞれの場で成長・発達できることを願う。. 導がいかに貴重であるかが分かる。. 最後に、本研究では盲学校に対する調査し. 対外支援の課題は、田中ら(2011)の調査. か行わなかったため、盲学校以外の関係諸機. との比較から、表現こそ違うが全国の盲学校. 関による視覚障害児への支援の実態を把握す. で概ね共通していると言える。しかし同調査. ることができていない。総合的な支援のあり. で、約70%以上の盲学校が支援の前提とも言. 方をさらに具体的に検討するには、それらの. える視覚障害のある児童生徒等の把握ができ. 実態をきちんと把握する必要があろう。. ていないということが示された。今回の調査. 主任指導教員 芝岡 裕一. でも、視覚障害に気づかれず放置されている. 指導教員芝田裕一. し合える環境を作っていかなければならない。. そして、視覚障害児の把握から支援に至るま. 175一.
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