不登校支援における学習の変革-ドイツにおけるオルタナティブ学習センターの取り組みを手がかりとして-
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(2) 一 目次 一. 序 章. 研. 第1章. 究 の. ドイ. 第1節. 目 的. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …p.1. ツ の 学 校 教 育. ド イ. ツ. の. 教. 育. 1教. 育. 体. 系. の. 特. 徴. 2教. 育. 行. 政. と 教. 育. 3就. 学. 義. 務. ・. ・. ・. ・. 4修. 了 試. 験. ・. ・. ・. ・. 5学. 校. 度. 註. ・. ・. 第2節. ・. 制. ・. ・. に. ・. 関. ・. ・. 学 校 教 育 制 度. 2. 基 礎 領 域. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. …p.7. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. …P。8. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. …p.9. ・. ・. ・. ・. ・. ・. 政. る. ・. ・. 一. ・. 般. ・. 的. ・. 問. ・. 題. ・. ・. ・. ・. 初 等 段 階. 4. 中 等 段 階1・. 5. の 概 観. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. …p.5. …p.10. …p,13. 第3節. ・. 職. ・. ・. 業. 教. 1デ. ュ. 2職. 業. ・. 第4節. ・. 私. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. 度. ア ル. シ. ス. テ. 教. 学. 校. の 種. ・. .16. ...................p. .18. ....................p. .23. ・ ・ ・ ・ ・ …. 制. 育. .16. ....................p. ・ ・ ・ ・ ・ …. の. ・. 育. ...................p. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …. 中 等 段 階II・ ・. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …p.15. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …. 3. 註. 財. ・. 学 校 教 育 制 度. 1. 註. す. ・. ・. ・. ・. ・. と 学 ム. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. …6p.24. 校. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. …p.25. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. …p.26. ・. …P.29. ●. ●. ●"p.30. 類. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. 立. 学. 校. 1私. 立. 学. 校. の 概. 要. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. …. 2私. 立. 学. 校. の. 増. 加. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. …p.31. 3私. 立. 学. 校. の. 種. 類. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. …p.33. ・. ・. ・. …p.35. 註. 第2章. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. 社会的教育学 社会的教育学の概念. 1. 第1節. 社. 会 的 教 育 学 の 概 念 の 発 展. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …p.36. 2 青 少 年 援 助. に 関 す る 法 的 措 置. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …p,38. 3 青 少 年 福 祉 行 政. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …p.39. 4 社 会 的 教 育 学 活 動 の 独 註. 第2節. ・. ・. 社. ・. 会. ・. 的. ・. 教. ・. 育. ・. 学. ・. の. ・. 取. ・. ・. り 組. 自性 ・. み. ・. と特 徴 ・. ・. ・. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …p.41 ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. …p.42.
(3) 1 青 少 年. の 問 題 状 況. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …p.43. 2 社. 会 的 教 育 者. と ゾ ツ ィ ア ル ア ル バ イ タ ー. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …p.45. 3 社 会 福 祉 職. に 関 す. る 量 的 変 化. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …p。48. 4 社 会 的 教 育 学 施 設 註. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …p.49. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …p.52. 第3章. オ ル. ィ ブ 学 習 セ ン タ ー の 理 念. と実 践. オ ル タ ナ テ ィ ブ 学 習 セ ン ター の 立 地 条 件. 1. 第1節. タ ナ テ. ザ ク セ ン=ア. ト州 の 地 理 的 特 徴. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …p.53. ザ ク セ ン 瓢ア ン ハ ル. ト州 の 歴 史 的 特 長. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …6…p.54. ザ ク セ ン=ア. ンハ ル. ト州 の 学 校 教 育 制 度. ザ ク セ ン=ア. ン ノ〉 レ ト が 抱 え る 問 題. 2. ンハ ル. 3 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …p.55. 4 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …p.56. 註 ・. ..p. 第2節. .58. オ ル タ ナ テ ィ ブ 学 習 セ ン ター の 概 要. 1. オ ル タ ナ テ ィ ブ 学 習 セ ン タ ー に お け る プ ロ ジ ェ ク ト の 位 置 づ け ・ ・ ・ …p.59. 2. オ ル タ ナ テ ィ ブ 学 習 セ ン タ ー の 基 礎 的 概 要. 3. カ ー テ ィ ン ・ハ イ ネ 氏 の 講 演 資 料 か ら 見 る オ ル タ ナ テ ィ ブ 学 習 セ ン タ ー ・ ・p。69. 註. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. …P.72. オ ル タ ナ テ ィ ブ 学 習 セ ン ター の 実 践 と評 価. 1. 第3節. ・. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …p.65. プ. ロ ジ ェ ク. ト実 施. ま で の 段 階. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …p.73. 2 に お. け る 経 過. と発 展. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …p.74. 1999年. に お. け る 経 過. と発 展. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …p.78. 2000年. に お け る経 過. と発 展. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …p.85. 2001年. に お. と 発 展. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …p.88. 3. 1998年. 4 5 け る 経 過. 6 オ ル 註. ・. 第4節. ・. オ. ・. タ ナ テ ィ ブ 学 習 セ ン タ ー の 評 価 ・. タ. ナ. 不. 登 校. ・. テ. ・. ィ. ・. ブ. ・. 学. 習. ・. セ. ・. ・. ン. ・. タ ー. ・. ・. の. ・. 理. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. …P.98. 念. 1. ル. ・. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …p.90. の 理 解. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …......p.100. 2 不 登 校 の 定 義. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ….........p.101. 3 不 登 校 の 説 明 モ デ ル. と 結 論. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …p.102. 4 オ ル 註. ・. 一. タ ナ テ ィ ブ 学 習 セ ン タ ー の 成 果 か ・. 終. 章. 不. 登. 校. 支. 援. 引. 用. ・参. 考. 文. 献. 一. 謝. 辞. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. に お. 覧. ・. ・. け. ・. ・. ・. ・. ・. る. 学. 習. の. 変. …. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. …. 革. ・. ・. ・. ・ ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ら展 ・. ・. 開 す る 可 能 性 ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・ ・ ・ ・ ・ ・ …p.107. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. …p.109. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. …p.110. .....................p. .121. .....................p. .126.
(4) 序章. 研究 の 目的. 文 部 科 学 省 の 定 義 で は 、 不 登 校 とは 「 何 らか の 心 理 的 、 情 緒 的 、 身 体 的 、 あ る い は社 会 的 要 因 ・背 景 に よ り、 登 校 し な い あ る い は した く と も 出 来 な い 状 況 に あ る た め に年 間30日 以 上 欠 席 した 者 の う ち 、 病 気 や 経 済 的 な理 由 に よ る者 を 除 い た も の 」 と され て い る 。 図 表 0.0。0.1.の不 登 校 者 数 の 推 移 に よ る と、不 登 校 とい う状 態 に 陥 る青 少 年 の 数 は 、2007年 129,254人. では. 存 在 して い る。(註1). こ の 数 値 は 、83人. に対 して1人. の 青 少 年 が 不 登 校 に 陥 っ て い る こ と を示 して い る。 図表. 0.0.0.1か ら も見 て 取 れ る よ うに 、2001年 で は お よそ12か. ら14万. か ら不 登校 者 は 増 え 続 け て お り、 平 成10年. 以降. 人 の 問 で 推 移 して い る。. こ の よ うな 状 況 に 対 して 、 現 在 ま で に 、 国 や 自治 体 に よ っ て さ ま ざ ま な 手 立 て(ス. クー. ル カ ウ ンセ ラ ー の 配 置 な どの 教 育 相 談 活 動 の 推 進 、 適 応 指 導 教 室 の 設 置 、 教 員 の 研 修 な ど) が 行 わ れ て き た 。 こ れ ら の対 応 が 行 わ れ た に も か か わ らず 不 登 校 は 依 然 と して 問 題 とな っ て い る 。 不 登 校 が 依 然 と問 題 とな っ て い る 背 景 に は 、 不 登 校 問 題 を 読 み 解 く視 点 に 偏 りが あ っ た の で は な い だ ろ うか 。 こ の 不 登 校 が 依 然 と して 問 題 と して 語 られ る 背 景 に は 、 不 登 校 問 題 を 「 臨床 心理 学 的 に」 対 処 して き た こ と に原 因 が あ る の で は な い か と考 え られ る 。 菊 池 は 、 不 登 校 を 不 登 校 の 問 題 と して の み 「臨 床 心 理 学 的 に 」 処 して い く こ と に は 危 険 性 が あ る と述 べ て い る。 ま た 、 学 び の 舎 に含 ま れ て い る環 境 変 化 に よ る子 供 の 具 体 的 現 実 と向 き 合 う 自 己 変 容 の チ ャ ン ス を 奪 う と い う こ と も指 摘 して い る。(註2) 不 登 校 問 題 に対 して 臨床 心 理 学 的 に処 す る こ とは 、手 段 の一 つ で あ り、場 合 に よ っ て は 、 不 登 校 だ っ た 者 が 学 校 に 復 帰 す る とい っ た 効 果 が あ る だ ろ う。 し か し、 増 え 続 け る 不 登 校. 一1一.
(5) 者 数 の 状 況 を 考 慮 す る と 、 不 登 校 問 題 を臨 床 心 理 学 的 に 処 す る こ と に は 限 界 が あ る。 なぜ な ら 、 不 登 校 を 臨 床 心 理 学 的 な視 点 で捉 え る とい う こ とは 、 不 登 校 を 個 人 の 問 題 と して扱 う とい う こ とで あ る た め だ 。 こ う した 不 登 校 問 題 の 見 え に く い 部 位 に 着 目す る た め に は 、 不 登 校 問題 に 対 して 、 臨 床 心 理 学 的 に 取 り組 む も の とは 違 う事 例 を扱 う必 要 が あ る 。 確 か に 、 臨 床 心 理 学 的 な 取 り組 み に よ っ て 、 個 人 の 不 登 校 の 原 因 を 追 究 し、 適 切 な 処 置 が 行 わ れ れ ば 、 一 定 の 効 果 を あ げ る と考 え られ る。 しか し、 不 登 校 者 が増 加 し て い る とい う こ とは 、 不 登 校 問 題 が 、 個 人 の コ ン テ キ ス トで 述 べ る よ うな 問題 で は な い こ と を意 味 す る。 これ は 、 臨 床 心 理 学 的 な 視 点 で は な く、 就 学 義 務 とい う前 提 条 件 の 中 で 行 わ れ て い る 一 般 の 学 校 で の 学 習 に 目 を 向 け る 必 要 が あ る こ と を 示 す 。 つ ま り、 近 年 の不 登 校 者 の 問 題 は 、 一 般 の 学 校 で 行 わ れ て い る 学 習 の あ り方 に よ り良 い 変 化 を 求 め る も の な の で あ る。 で は 、 不 登 校 者 の 子 供 に と っ て 、 よ りよ い 学 習 が 出 来 る場 とは 一 体 どの よ う な も の な の だ ろ うか 。 こ の 疑 問 に応 答 す る た め に 、本 研 究 で は 、 代 表 的 な 不 登 校 者 支 援 施 設 で あ る オ ル タ ナ テ ィ ブ 学 習 セ ン ター に着 目 し た。 日本 と は違 っ た 文 脈 で 行 わ れ て い る不 登 校 支 援 の 取 り組 み に 目 を 向 け る こ とで 、 日本 の 不登 校 問 題 に つ い て 、 何 らか の 示 唆 を 得 る こ と が 出 来 る の で は な い だ ろ うか。 よ っ て 本 研 究 で は 、 オ ル タナ テ ィ ブ 学習 セ ン タ ー の 実 践 を 明 らか に す る こ と に よ っ て 、 オ ル タ ナ テ ィ ブ 学 習 セ ン タ ー の 意 義 と課 題 に つ い て 考 察 す る こ と を 目的 す る。 そ の た め 、 オ ル タ ナ テ ィ ブ 学 習 セ ン タ ー で の 実 践 を 明 ら か にす る 過 程 に お い て 、 学 習 の 変 革 と し て 家 庭 や 社 会 の 文 脈 を 含 む 学 習 支 援 の あ り方 が 一 般 的 な 教 育 に対 して ど の よ うな 意 味 で オ ル タ ナ テ ィ ブ な の か 明 らか に す る こ と を 目指 す 。 さ らに 、 オ ル タ ナ テ ィ ブ 学 習 セ ン タ ー の 意 義 か ら 、 ドイ ツ に お け る 不 登 校 者 に 対 す るオ ル タ ナ テ ィ ブ な 取 り組 み が 、 日本 の 不 登 校 問 題 に 示 唆 す る点 に つ い て も言 及 した い。. 【 先行研 究の検討】 先 行 研 究 と し て 、 特 に 参 考 と し た ドイ ツ の 不 登 校 問 題 に 言 及 した 論 文 と して 、 荒 木 の2 本 、 渡 邊/石 田 の1本. を 挙 げ る こ とが 出 来 る。. 荒 木 は 、 ドイ ツ に お い て1990年 か に して い る 。 ま た 、1990年. 代 後 半 か ら教 育 制 度 か ら の脱 落 者 が 増 加 した こ とを 明 ら. 代 後 半 ま で 、 ドイ ツ で 不 登 校 とい う現 象 が そ れ ほ ど大 き な 問. 題 と し て 捉 え られ な か っ た こ とに つ い て 、 厳 格 な 就 学 義 務 制 度 と学 校 の 多 様 性 の 存 在 に っ い て 述 べ て い る。(註3) 渡 邊/石 田 は 、 ブ ラ ン デ ン ブ ル グ州 に あ る 不 登 校 者 支 援 施 設. 「 生活 の 学校 」 の実 践 を明 ら. か に して い る 。 「 生 活 の 学 校 」 は 、 学 校 と青 少 年 援 助 の 協 力 に よ る 不 登 校 者 支 援 を お こ な っ て い る も の で 、 ス トラ ウス ベ ル ク第3学. 校 の 特 別 な ク ラ ス に 位 置 づ け られ て い る。(註4). これ らの 資 料 か ら、 ドイ ツ に お け る不 登 校 が 問 題 とな っ た 背 景 お よ び 実 践 例 を参 照 した。 な お 、 管 見 の 限 り、 本 研 究 で扱 うオ ル タ ナ テ ィ ブ 学 習 セ ン タ ー に 関 す る 邦 語 文 献 は 見 当. 一2一.
(6) た らなか っ た。. 【研 究 の 方 法 】 研 究 を 進 め る に あ た っ て は 、 オ ル タ ナ テ ィ ブ 学 習 セ ン タ ー に 関 す る 文 献 を 読 解 し分 析 し た 。 そ の 際 、 実 践 を 明 ら か に す る 中 心 と して 扱 っ た 資 料 と して ル タ ナ テ ィ ブ 学 習 セ ン タ ー 」(Modellprojekt,,Z.A.L・Zentrumf. 「モ デ ル プ ロ ジ ェ ク ト. オ. AlternativesLernen.)を. 参 照 し た 。 本 資 料 は 、 オ ル タナ テ ィ ブ 学 習 セ ン タ ー が 連 邦 モ デ ル プ ロ ジ ェ ク トに行 っ た 実 践 内 容 が 記 載 さ れ た も の で 、2007年6月. 下 旬 に オ ル タ ナ テ ィ ブ 学 習 セ ン ター を訪 問 した 際. に 入 手 し た も の で あ る。 訪 問 時 に は 、 オル タ ナ テ ィ ブ 学 習 セ ン タ ー の 担 い 手 で あ る社 会 福 祉組織. 「リ ュ ッ ケ ン ウ イ ン ド」 の 中 心 メ ン バ ー に イ ン タ ビ ュ ー を 行 い 、 実 践 に 関 す る 情 報. を得 た。. 【研 究 の 手 順 】 研 究 の 手 順 と して は 、 第1章. で は 、 ドイ ツ の 教 育 制 度 に つ い て概 観 し、 教 育 シ ス テ ム の. 特 徴 で あ る と言 え るデ ュ ア ル シ ス テ ムや3分 第2章. 岐 制 の 教 育 制 度 や 職 業 教 育 に つ い て 述 べ る。. で は 、 ドイ ツ 独 自の 学 問 領 域 と言 え る社 会 的 教 育 学 の概 念 と実 践 に 着 目 し、 社 会 福. 祉 職 の発 達 過 程 と量 的 な 変 化 、 お よ び 活 動 施 設 に つ い て 言 及 す る。 第3章 ロジェ ク ト. で は、 「 モ デル プ. オ ル タ ナ テ ィ ブ 学 習 セ ン タ ー 」(Modellprojekt,,ZA.L-Zentrumf. AlternativesLernen.)の. 資 料 か ら実 践 お よび 理 念 を ま とめ る。終 章 で は 、オ ル タナ テ ィブ 学. 習 セ ン タ ー の 意 義 と課 題 を 明 らか に す る。 そ の 上 で 、 ドイ ツ で の オ ル タ ナ テ ィ ブ 学 習 セ ン タ ー の 取 り組 み が 、 日本 の 不 登 校 問 題 に対 し て 何 を 示 唆 す る の か 考 察 す る。 最 後 に 、 本 論 文 の 課 題 を記 し、 次 な る研 究 の 足 が か りを 示 す 。. 一3一.
(7) 註1文. 部 科 学省. 「不 登 校 の 現 状 に 関 す る 認 識 」 初 等 中 等 教 育 局 児 童 生 徒 課 生 徒 指 導 室. (http:〃www.mext.go.jp/a_menu/shotou/futoukou/03070701/002.pdf文. HP2008/12/16ア 註2菊. 池栄治. 部 科 学 省. クセ ス) 永 田佳 之. 「オル タ ナ テ ィブ な 学 び の舎 の 社 会 学 」 『教 育 社 会 学 研 究 』 第. 68集2001p.66 註3荒. 木慎一郎. 指 導8』. 「 世 界 の 不 登 校 問 題 ⑤ ドイ ツ. 転 換 点 に 立 っ 就 学 義 務 制 度 」 『月 問 生 徒. 学 事 出版2002. 荒 木慎 一 郎. 「ドイ ツ に お け る不 登 校 問題 の 現 状 」海 外 不 登 校 問 題 調 査 研 究 会 編 『各. 国 に お け る 不 登 校 問 題 の 現 状 』 海 外 不 登 校 調 査 研 究 会2000 註4渡. 邊 隆 信/石 田千 織. 「ドイ ツ の 不 登 校 に 関 す る研 究. 庫 教 育 大 学 研 究 紀 要Vol.272005pp.1∼14. ・4一. 一 生 活 の 学 校 を 中 心 に 一」 兵.
(8) 第1章 第1節. ドイ ツの学校 教育 ドイ ツ の 教 育. ドイ ツ の 教 育 に つ い て 述 べ る の に 際 して 、最 初 に 教 育 シ ス テ ム に お い て 、ど の よ うな 特 徴 が あ る の か 記 す 。 さ ら に 、教 育 シ ス テ ム の 背 景 と な る教 育 行 政 と教 育 財 政 を概 観 した 上 で 、 就 学 義 務 の あ り方 に つ い て 記 す 。 ま た 、 ドイ ツ は 資 格 社 会 で あ る た め 、 どの よ うな 資 格 が 存 在 し、 ど の 段 階 で 取 得 出来 る の か とい う こ とが 非 常 に 重 要 で あ る。そ の た め 、普 通 教 育 学 校 ま た は職 業 教 育 学 校 で 取 得 出 来 る資 格 を修 了 試 験 の項 目 と して ま とめ る。 さ らに 、 ドイ ツ で 学 校 制 度 に 関 す る一 般 的 問題 と して 捉 え られ る事 柄 に つ い て ま と め る。. 1.教. 育体 系 の特 徴. ドイ ツ は 旧 西 ドイ ツ が11州. 、 旧東 ドイ ツ が5州. の16の. 州 か ら な る連 邦 制 国 家 で あ る。. こ う した 連 邦 制 国 家 に見 られ る特 色 と して 、 教 育 に 関 す る権 限 が 各 州 に 委 ね られ て い る 点 を あ げ こ とが 出 来 る。 各 州 に は 、 名 称 は異 な る場 合 が あ る が 、 文 部 省 に 相 当 す る省 が 置 か れ 、 教 育 政 策 も そ れ ぞ れ の 州 の 事 情 に 対 応 して 策 定 され て い る 。 連 邦 政 府 に 、 教 育 学 術 ・ 研 究 ・技 術 省 も設 置 され て い る が 、 公 教 育 、 学 術 ・研 究 な ど に 関 す る一 部 に 権 限 を も っ て い る にす ぎ な い 。連 邦 と州 の 間 の調 整 機 関 と して は 連 邦 ・諸 州 教 育 計 画 研 究 助 成 委 員 会 が 、 審 議 機 関 と して は 学 術 審 議 会 等 が 存 在 す る 。 カ リ キ ュ ラ ム の 編 成 、 教 科 書 の 検 定 な ど は 、 い ず れ も各 州 ご と に存 在 す る学 校 法 、 文 部 省 令 、 学 習 指 導 要 領 等 に よ っ て 詳 細 が 定 め られ て い る。 連 邦 全 体 に か か わ る大 綱 的 な 基 準 に 関 して は 、 各 州 の 文 部 大 臣 に よ っ て 構 成 され る 文 部 大 臣 会 議 の 決 議 に よ っ て 出 来 る限 り 制 度 的 な 統 一 化 は 試 み られ て い る 。 しか し、 文 部 大 臣 会 議 の 決 議 に は 法 的 拘 束 力 が な く、 州 に よ っ て か な りの相 違 が み られ る との こ とで あ る。(註1) な お 、教 育 関 連 領 域 に お け る 基 本 的 な 組 織 構 造 は 以 下 の 図 表1.1.1.1.の. 一5一. よ う に な っ て い る。.
(9) 図 表1.1.1.1.;教 噛 ・艦. 藤. 融. 育 関連 領 域 に お け る 組 織 構 造. ■■■■ [tく にε切 郵 凱 も 醇 氏 6. :1. 薗 寮 レヘ ル. 1凱. 義 鱒. 頓縣. 、. 翻 蝕`とくに繍'欄. 朧. 溜繭 ■瞼. 唖. 遇脚ゆ鋼騰 `. 霧. 鵜. 1腕 」■■. ・ ●`. …. 剣臓Afと くに文■闇 撒. 軸. 真'窺. 、 駒紹腰農倉. ◆. 剛. 二 事. 醗. 瓢 雛 難. ー う1'. ● ●. ◆go,900. 穴学. ㎜. 鷹人文学. 一 愈8鯛零 職. ,. 6瓢. 1. 、、 書 で ←▼ 漏'. '㎜. 」. 逼弼 ・酬. -●. 礎. ■ 蓼噸層■』塵.. ,灘 妻. 皿. 6㎜. ∴. 難,. 9. ,. ゐ. 尋噂. ≧. ドイツ掌蝕 ■9. 由. '獣 」 塾. ト ー繊. 斌. 懸灘 載. 一騨. D. ◎. ・6・. ●. 与 騎 ■. 代 褒を派疏.
(10) 2.教. 育 行 政 と教 育 財 政. (1)教 育 行 政. 教 育 制 度 の 形 成 と政 府 の活 動 の コ ン トロー ル に 際 して は 、州 議 会(Landesparlament)に 帰 属 し、 連 邦 権 限 の 枠 内 で は 連 邦 議 会(Bundestag)に. 帰 属 す る。 州 議 会 お よび 連 邦 議 会 にお. け る 教 育 政 策 上 の討 論 は 、 そ の つ ど の 発 展 に 関 して の 内 容 豊 か な 情 報 を 与 え る も の と して 扱 わ れ る。 ドイ ツ の 憲 法 と して扱 われ て い る ドイ ツ 連 邦 共 和 国 基 本 法 に よ れ ば 、 第7条. 第1項. 全 学 校 制 度 は 国 家 の 監 督 下 に あ る と記 載 され て い る 。 学 校 監 督(Schulaufsicht)と (Schulverwaltung)は の 州 で は 、 ふ つ う3段. に、. 学 校行 政. 、 州 の 事 項 と して 扱 わ れ て い る。 学 校 監 督 と学 校 行 政 は 、 都 市 州 以 外 階 の シ ス テ ム に組 織 され て い る。 以 下 に3段. 階 の シ ス テ ム の概 要 に. つ い て ま とめ た 。. ・下 級 学 校 監 督 官 庁(untereSchulaufsichtsbeh 市(St臈te)お. よ び 郡(Kreise)の. rden). レベ ル. ・ 中 級 学 校 監 督 官 庁(リttlereSchulaufsichtsbeh 県(Regierungsbezirke)の. rden). レベ ル. ・ 最 上 級 学 校 監 督 官 庁(obersteSchulaufsichtsbeh. rden). 学 校 制 度 を所 管 す る省(Ministerium) 都 市 州 の 場 合 は 、 学 校 制 度 な い し教 育 を 所 管 す る 大 臣 とな る. な お 、 私 立 学 校(Privatschulen)は. 州 の 監 督 下 に あ る。 連 邦 に よ っ て 設 置 され て い る 専 門. 学 校 、 専 門 大 学 お よ び 大 学(た とえ ば 連 邦 国 防 軍 の総 合 大 学)は 、州 の所 管 の 教 育 行 政 の 法 監 督 下 に あ る(私. 立 学 校 に 関 して は 、 第1章4節. を参 照)。. 連 邦 、諸 州 お よ び 地 方 自治 体 が 、60年 代 お よ び70年. 代 に お け る教 育 制 度 の 拡 充 に 際 して. 引 き 受 け 多 く の 行 政 課 題 を適 切 に 処 理 す る た め に 、 教 育 行 政 を 人 的 に 著 し く拡 充 した 。 学 校 監 督 と学 校 へ の 助 言 の 強 化 に お い て は 、 例 と して バ イ エ ル ン 州 の 場 合 、 実 科 学 校 、 ギ ム ナ ジ ウ ム お よ び 専 門 上 級 学 校 に 対 す る 文 部 省 の 受 任 者(MinisterialBeauftragte)が て い る とい う こ と が挙 げ られ る。. 一7一. 奉仕 し.
(11) (2)教 育 財 政. ドイ ツ 連 邦 共 和 国 に お け る 教 育 予 算(Bildungsbudget)は っ て 、17%が. 、1987年. 地 方 自治 体 と 地 方 自 治 体 の 目 的 別 連 合(Zweckverb舅de)に. が 連 邦 に よ っ て 負 担 さ れ た 。1987年. に 、74.8%が. 諸州によ. よ っ て 、そ して8.2%. に 、 連 邦 、 諸 州 お よ び 地 方 自 治 体 は 、 計916億. ドイ ツ. マ ル ク を 教 育 制 度 の た め に 調 達 し た と あ る 。 な お 、 企 業 に よ る 職 業 訓 練 の た め に 、 約328 億 ドイ ツ マ ル ク(1986年)の 行 わ れ た 。1986年. 私 企 業 の 教 育 支 出 と 、 連 邦 雇 用 庁(Bundesanstaltf. の 例 で は 、 職 業 訓 練 措 置 の た め に 、 さ ら に72億. リbeit)が. ドイ ツ マ ル ク の 支 出 が. 行 わ れ た。 公 立 学 校 制 度 は 、 州 、 地 方 自治 体 お よび 地 方 自治 体 の 連 合 に よ っ て 、 維 持 され て い る。 通 常 教 師 の 人 件 費 は 、州 に よ っ て 引 き 受 け ら れ 、他 方 学 校 設 置 者 の 用 務 員 ・事 務 職 員(Haus・ undB. opersonal)に. 対 す る 人 件 費 を 含 む 物 件 費 は 、 主 に 地 方 自 治 体 と郡 に よ っ て 負 担 さ. れ る 。 地 方 自 治 体 の 学 校 設 置 者 、 と りわ け 大 都 市 の 経 験 交 流 に 役 立 っ て い る の が 、 ドイ ツ 都 市 会 議 の 学 校 委 員 会(Schulausschu゚desDeutschenSt臈tetages)で. あ る。. 私 立 学 校 は 、 そ れ らが 公 益 的 な 基 礎 に 立 っ て 活 動 し、 公 立 学 校 を 代 替 して い る 場 合 、 州 か ら補 助 金 を 受 け 取 る こ とが 出 来 る と され て い る。 大 学 に 対 す る人 件 費 は 、す べ て 州 に よ っ て 負 担 され る 。(註2). 3.就. 学 義 務(Schulpflicht). ドイ ツ の 義 務 教 育 制 度 で は 、 子 供 に 対 し て 「 教 育 を受 け る権 利 」 と 「 就 学す る義 務」 の 両 方 が 定 め られ て い る。 ま た 、 保 護 者 に対 して も、 子 供 に 教 育 を 受 け させ る権 利 と義 務 が あ る。 さ らに 、 州 及 び 市 町 村 は 学 校 設 置 の 義 務 及 び 助 成 の 義 務 が あ る。(註3) 義 務 教 育 は 、 日本 で 言 う と こ ろ の小 学 校 に 相 当 す る基 礎 学 校 か ら始 ま る 。 各 州 と も法 令 に よ り、 当該 年 の6月30日. ま で に 満6歳. に 達 して い る 子 供 は 、 新 学 年 度 の 開 始(8月1日). と と も に 、 基 礎 学 校 へ 就 学 す る こ とが 義 務 づ け られ て い る。 そ の 年 の7月1日 31日 ま で に 満6歳. か ら12月. に 達 す る 子 供 は 、親 の 申 請 に も とづ き 、 身 体 的 ・精 神 的 に 就 学 に 適 す る. と認 め られ る場 合 は入 学 を許 可 され る 。 ま た 満6歳. に達 して い て も 、 心 身 の 発 達 上 就 学 に. 適 さな い と判 定 され た 子 供 の た め に 、 基 礎 学 校 に学 校 幼 稚 園 が 設 け られ て い る 。(註4) 全 日制 就 学 義 務(Vollzeitschulpflicht)は9年 ァ ー レ ン で は10年. 間(ベ ル リ ン(西)と ノ ル ト ラ イ ン ・ヴ ェ ス トフ. 間)で あ る 。引 き 続 い て い か な る 全 日制 の 学 校 に も 通 学 し な い 生 徒 に 対 し. て は 、3年 間 の 定 時 制 就 学 義 務(Teilzeitschulpflicht)(職 が 課 され て い る 。(註5). ・8・. 業 学 校 就 学 義 務(Berufsschulp. cht).
(12) 4.修. 了 試 験(Abschlu゚pr. ung). 普 通 教 育 学 校 ま た は 職 業 教 育 学 校 で 行 わ れ る修 了 試 験 は 、 学 校 内 部 の 試 験 で あ る 。 筆 記 試 験 は 一 般 的 に 学 校 監 督 官 庁(Schulaufsichtsbeh. rde)に. よ っ て 規 定 さ れ て い る 。(学 校 に 行. か な か っ た)青 少 年 お よ び 成 人 は 、 「非 登 校 者 」(Schulfremde)と 者 の た め の 試 験(Nichtsch. erpr. 了 証(Hau.ptschulabschlu゚)、. 受 験 す る こ と に よ り、教 育 修 了 証(例 一 基 幹 学 校 修. 実 科 学 校 修 了 証(Realschulabschlu゚)、. 職 業 教 育 学 校 修 了 証(Abschl. な お 、以 下 に1960年. ung)を. seberuflicherSchulen)な. か ら1995年. して 、 い わ ゆ る 生 徒 で な い. ア ビ ト ゥ ー ア(Abitur)、. ど)を 取 得 出 来 る 。(註6). ま で の 修 了 証 別 の 学 校 卒 業 者 数 に つ い て の 図 表1.1.2.1.. を 示 した 。 こ の 資 料 に よ る と、 旧 西 ドイ ツ に お い て 、 基 幹 学 校 修 了 証 を 取 得 せ ず に 全 日制 就 学 義 務 を 終 了 した もの が 、1960年 1990年. に は5万3600人. 値 で あ る1994年 万4800人. に11万4000人. と な っ て い る。1990年. 存 在 して い た が 、年 々 そ の 数 は 減 少 し 以 降 は 、大 き な 変 動 は な く 、最 も最 近 の数. の 時 点 で 、 基 幹 学 校 修 了 証 を取 得 せ ず に 全 日制 就 学 義 務 を 終 え た もの は5. と な っ て い る。 旧西 ドイ ツ で は 、基 幹 学 校 修 了 証 を取 得 せ ず に 全 日制 就 学 義 務 を. 終 え た 人 数 は 、 確 実 に 減 少 した と言 え る が 、 旧 東 ドイ ツ の 統 計 か ら は 、1992年. か ら1994. 年 に か け て 基 幹 学 校 修 了 証 を 取 得 せ ず に全 日制 就 学 義 務 を 終 え た もの の 数 が 大 幅 に 増 加 し て い る。 そ の た め 、 ドイ ツ 全 体 で 見 た 場 合 、 基 幹 学 校 修 了 証 を取 得 せ ず に 全 日制 就 学 義 務 を 終 え た も の の 数 は 、1992年. か ら1994年. に か け て 約1万2000人. も の 増 加 が 生 じて い る。. こ の 増 加 が 意 味 す る こ と は 、 ドイ ツ の子 供 や 青 少 年 と 学 校 教 育 の 間 に 何 ら か の 隔 た りが 拡 大 して き て い る 証 拠 の一 つ で は な い か と考 え られ る。 図 表1.1.2.1.;修. 了証 別 の学校 卒業者 数. 旧 西 ドイ ツ地 域 1960. 468.6. 114.0. 18.0. 354.6. 117.2. 102.2. 1965. 563.2. 134.6. 29.4. 422.8. 131.8. 93.8. 15.0 38.0. 1970. 489.1. 14Q.3. 33.2. 348.8. zoo.i. 143.9. 56.2. 1975. 461.6. 114.6. 42.6. 347.1. 318.0. 231.8. 86.2. 1980. 500.8. 109.4. 37.?. 391.4. 422.2. 327.8. 94.5. 1985. 391.6. 71.7. 24.3. 319.9. 419.7. 348.8. 70.9. 1990. 253.5. 53.6. 22.4. 199.9. 284.0. 234.3. 49.7. 1991. 249.4. 53.9. zi.s. 195.5. 275.1. 228.4. 46.7. 1992'. 250.4. 54.8. 21.5. 195.6. 275.9. 230.9. 45.0. 1993'. 271.3. 54.7. 21.7. 194.9. 281.3. 235.0. リ.3. 1994". 250.3. 54.8. 21.5. 195.5. 282.6. 238.3. 44.3. 0.4. 旧 東 ドイ ツ地 域 1992z゚. 22.8. 8.8. 3.O. 14.0. 80.3. 79.9. 19932}. 48.7. 17.7. s.s. 24.1. 80.3. 77.2. 3.1. 19942. 46.1. 19.9. 8.5. 2s.7. 96.2. 85.9. 10.3. ドイ ツ全 体 1992. 273.1. 63.6. 24.5. 209.6. 356.2. 310.8. 45.4. 1993. 291.4. 72.4. 28.6. 219.0. 361.6. 312.3. 4リ.4. 1994. 296.4. 74.2. 30.0. 222.2. 378.7. 324.2. 54.6. 1995. 312.4. 76.0. 30.8. 236.4. 390.7. 334.9. 55.8. )東 ベ ル リン を含 む )東 ベ ル リン を除 く.
(13) 5.学. 校 制 度 に 関 す る一 般 的 問 題. ドイ ツ に お け る 学 校 制 度 に 関 す る 一 般 的 問 題 と して 、 以 下 の 項 目 を 挙 げ る こ と が 出 来 る 。 ・学 年(Schuljahr)と. 休 暇(Ferien). ・ 学 費 の 無 料(Schulgeldfreiheit). 、 教 材 の 無 償(Lernmittelfreiheit)、. 交 通 費 の支 給. (Fahrkostenerstattung) ・奨 学 金(Ausbildungs%rderung) ・成 績 評 価(Leistungsbewertung)お. よ び 進 級(Versetzung). ・教 育 修 了 証(Bildungsabschlu゚) ・授 業 日(Unterrichtszeit) ・終 日 学 校(Ganztagsschulen) ・. 授 業 時 間(Unterrichtsstunden). これ らの 一 般 的 問 題 の それ ぞ れ の項 目に対 して 、 以 下 に 説 明 を行. ・学 年(Schuljahr)と 1964年. う。. 休 暇(Ferien). に 各 州 首 相 に よ って 締 結 され た. 「学 校 制 度 の 領 域 に お け る 統 一 化 に 関 す る ハ ン ブ. ル ク 協 定 」(HamburgerAbkommenzurVereinheitlichungaufdemGebietedes Schulwesens)に. よ っ て 、 ドイ ツ 連 邦 共 和 国 に お け る 統 一 的 な 学 年 の 開 始 時 期 は8月1目. と. 定 め られ た 。. 休 暇 に つ い て もハ ン ブ ル ク 協 定 に よ っ て 取 り決 め られ て お り、 そ の 合 計 は 日曜 日 を 除 く 75日. 間 と され て い る 。 道 路 や 鉄 道 な ど の 交 通 機 関 の 混 雑 を避 け る た め に 夏 休 み の 開 始 と終. 了 は 州 ご と に 異 な っ て 定 め られ る。 な お 、 夏 休 み は 通 常6な の 州 に よ っ て は6月. い し7週. 間 で あ る 。 い くつ か. 末 に始 ま り、 夏休 み が 終 わ る 頃 、 他 の 州 で は や っ と夏 休 み が 始 ま る と. い う ほ ど州 に よ っ て 時 期 の違 い が あ る。 夏 休 み の 時 期 が 遅 い 州 は9月. 中旬 に 夏 休 み が 終 了. す る。 そ の 他 の 連 続 休 暇 と して は 、 ク リス マ ス 休 暇 とイ ー ス タ ー 休 暇 が 挙 げ られ る 。 い くっ か の 州 で は 聖 霊 降 臨 祭 休 暇 と秋 休 み が あ る。(註7). ・ 学 費 の 無 料(Schulgeldリiheit). 、 教 材 の 無 償(Lern血ttelfreiheit)、. 交 通 費 の 支 給. (Fahrkostenerstattung). 公 立 学 校 の 授 業 料 はす べ て の 州 で 無 料 と な っ て い る。 教 材 の 無 償 制 は ほ と ん どす べ て の 州 で 実 現 され て い るが 、 そ の 範 囲 は 州 に よ っ て 異 な っ て い る。 教 科 書 は た い て い の 州 で は 無 償 で 供 給 され る。 教 材 の調 達 に あ た り親 が 自 己負 担 す る 額 は 、 親 の 収 入 お よび 子 供 の数 に し た が い 決 め られ る。 町 の 中 心 部 に あ る基 礎 学 校 、 基 幹 学 校 お よ び 特 殊 学 校 、 な ら び に 実 科 学 校 、 ギ ム ナ ジ ウ ム へ の 通 学 に 要 す る 交 通 費 は 、 通 常 、 公 的 機 関 に よ っ て 担 わ れ 、都 市 部 と 田舎 の 地 域 格 差 を な く し教 育機 会 の 平 等 化 が 図 られ る こ とが 目指 され て い る。. 一10一.
(14) (註8). ・奨 学 金(Ausbildungsf. rderung). 連 邦 奨 学 金 法(Sundesausbildungsf. rderungsgesetz)に. よ り、 第10学. 年 以 降 の生徒 で、. 親 の 居 住 地 近 く に 通 学 す る学 校 が な く、 親 も と を離 れ て 住 ん で い る 者 に 対 して は 助 成 が行 わ れ て い る。 ギ ム ナ ジ ウ ム以 外 の 普 通 教 育 機 関 や 職 業 教 育 学 校 を 経 て 大 学 入 学 資 格 の 取 得 へ 至 る第2の. 教 育 の道 の 生 徒 に 対 して は 、 特 別 規 定 が 適 用 され る。(註9). ・成 績 評 価(Leistungsbewertung)お. よ び 進 級(Versetzung). 授 業 科 目(Unterrichtsfach)に. お け る 生 徒 の 評 価 は 、 評 点(Zeugnisnote)に. る 。 ギ ム ナ ジ ウ ム 上 級 段 階 で は 、 点 数 制 度(Punktsystem)が 3日. の 文 部 大 臣 会 議 の 決 議(決 議 集 第675)に. よ っ て 記 録 され. 採 用 さ れ て い る 。1968年10月. よ れ ば 、 評 点 は 次 の 定 義 に した が っ て 算 出 さ れ. る 。 以 下 に そ の 評 点 の 段 階 を列 挙 す る。. ・非 常 に よ い(sehrgut)「1」;成 ・よ い(gu .t)「2」;成. 績 が 特 別 の 程 度 に お い て 要 求 に か な っ て い る場 合. 績 が 十 分 に 要 求 に か な っ て い る揚 合. ・満 足 出 来 る(befriedigend)「3」;成. 績 が お お む ね 要 求 に か な っ て い る場 合. ・何 と か 間 に 合 う(ausreichend)「4」;不. 十 分 な 点 は あ る が 、 全 体 と して は 要 求 に か な っ. た 成 績 を収 め て い る場 合 ・不 十 分 な(mangelhaft)「5」;成. 績 が要 求 に か な っ て い な い が 、 基 本 的 知 識 は 有 して お. り、 近 い 将 来 欠 陥 が 除 か れ る可 能 性 が あ る 場 合 ・不 可(ungen. end)「6」;成. 績 が 要 求 に か な っ て お らず 、 基 本 的 知 識 も 欠 い て お り、 近. い 将 来 欠 陥 が 除 か れ る可 能 性 もな い 場 合. 次 の 学 年 段 階 へ の 進 級 試 験 は 、 基 本 的 に は 行 わ れ て い な い 。 し か しそ の 学 年 を とお して 課 せ られ る レ ポ ー ト作 成 等 の 結 果 は 、成 績 評 価 に対 し相 当 の 影 響 を与 え る。若 干 の 州 で は 、 進 級 出 来 な い 生 徒 の た め の追 試 験 が 夏 休 み の あ と行 わ れ て い る。 も し生 徒 が そ の 学 年 の成 績 水 準 に 達 して い る こ と を追 試 験 で 証 明 出 来 れ ば 、 落 第 し な い で す む こ と に な る。 通 常 、 実 科 学 校 とギ ム ナ ジ ウ ム の 生 徒 は2度. 落 第 す る こ と は許 され な い 。 落 第 しな い た め に は 、. ギ ム ナ ジ ウ ム か ら実 科 学 校 へ 、 実 科 学 校 か ら基 幹 学 校 へ 、 とい っ た 具 合 に 、 学 校 の 種 類 を 変 更 しな け れ ば な らな い 。学 習 進 度 の 個 別 化(lndividualisierungdesLerntempos)と しい 形 態 は 、 と りわ け 総 合 制 学 校 に お い て 実 践 され て い る。 基 礎 学 校 の 第1学. い う新 年 では従 来. の 評 点 の か わ り に 、 学 習 態 度 お よび 成 績 の 状 況 に 関 す るイ ン フ ォ メ ー シ ョ ン を 記 した 成 績 報 告 書(Zeugnisbericht)が ッ シ ャー(Leistungsdruck)を. 作 成 され て い る。 こ の よ うな 方 法 を と る こ とで 新 入 生 に成 績 プ レ 与 え な い よ う配 慮 を 行 っ て い る 。(註10). 一11一.
(15) ・教 育 修 了 証(Bildungsabschlu゚) 中 等 段 階1お. よ びIIの 範 囲 内 で 主 と な る 教 育 修 了 証 の ア ウ トラ イ ン に つ い て 記 し た 。. ・基 幹 学 校 修 了 証 基 幹 学 校 第9学. 年 を修 了 した 場 合 に取 得 出 来 る 。 ま た 、 若 干 の 州 で は特 別 に 優 れ た 成 績. の 場 合 、 資 格 付 基 幹 学 校 修 了 証 が 付 与 され る場 合 が あ る 。. ・中級 修 了 証(実 科 学校 修 了 証) 実 科 学 校 第10学. 年 修 了 した 場 合 に取 得 出 来 る。 な お 、 同 等 の教 育 証 明 書 は 、 ギ ム ナ ジ ウ. ム 、 基 幹 学 校 の 第10学. 年 修 了 後 ま た は 職 業 教 育 学 校 制 度 の 学 校 に お い て 、 これ と 同 等 の. 成 績 を収 め た 場 合 に も 与 え られ る。. ・専 門 大 学 入 学 資 格(Fachhochschulreife) 専 門 上 級 学 校(ま た は 同 等 の 学 校)で 、 第12学. 年 修 了 後 に 取 得 出 来 る。. ・ア ビ トゥー ア(Abitur) ギ ム ナ ジ ウ ム第13学 ー アは. 、 生 涯2回. 年 修 了後 に 国 家 試 験 を 合 格 す る こ と で 取 得 出 来 る。 な お 、 ア ビ トゥ. しか 受 験 す る こ とが 出来 な い 。(註11). ・授 業 日(Unterrichtszeit). 授 業 は通 常 、.月曜 日か ら金 曜 日の 午 前 中 に行 わ れ る。 学 校 の1週 で 一 般 的 とな っ た 週5日 学 校 週6日. 制(F. ftage-Woch)に. 間 を産 業 界 や 行 政 官 庁. あ わせ る ケ ー ス が ほ と ん どで あ る と言 え る。. 制 が 採 用 され る場 合 で も 、基 本 的 に月2回. 土 曜 日が休 み と な っ て い る。(註12). ・半 日学 校 と終 日学 校 ドイ ツ で は 、 半 日だ け で 授 業 が 終 了 す る 半 日学 校 が 一 般 的 で 、 午 後 ま で カ リキ ュ ラ ム が 組 ま れ て い る 終 日学 校 の数 は多 く な い(ド イ ツ の 学 校 は 、多 くが 午 前8時 午 後1時. に は 授 業 が始 ま り、. な い し1時 半 に は 授 業 が 終 了 す る)。 そ の 理 由 と して 基 本 法(第6条)の. なか で、 「 子. 供 の 教 育 は親 が 本 来 的 に 持 つ 権 利 で あ り、 何 よ り もま ず 親 に課 せ られ た 義 務 で あ る 」 と規 定 され て い る よ うに 、 子 供 の 教 育 に つ い て は 基 本 的 に は 親 が 責 任 を もつ とい うの が 、 伝 統 的 な 考 え 方 とな っ て い るた め で あ る 。 しか し、 と りわ け職 業 を もつ 女 性 の増 加 、 家 庭 構 造 の 変 容 な ど社 会 の 変 化 に と も な い 学 校 の 終 日化 を求 め る声 が 強 く な っ て き て い る。 現 状 で は 、 総 合 制 学 校 の 約 半 数 が 終 日学 校 で あ る が 、 そ の 他 の 学 校 で は90∼95%が. 半 日学 校 で あ. る。 単 に 子 供 を 午 後 の 問 面 倒 を み る とい う保 育 的 な 観 点 か らだ け で な く、 子 供 の社 会 化 や 午 前 中 の 授 業 だ け で は カバ ー し きれ な い 学 習 の 促 進 な ど、 「ゆ と りを も っ た 学 校 」 とい う見. 一12一.
(16) 地 か ら も 、 終 日学 校 を 評 価 す る 意 見 が あ る 。(註13) ・授 業 時 間(Unte皿ichtsstunden). 生 徒 が 毎 週 受 け る 授 業 時 間 数 は 、 生 徒 の 学 年 に よ り異 な る。 新 入 生 は お よそ 週20時 あ る が 、学 年 の 進 行 と と も に増 え 、週30か. ら36時. 間 と な る。 一 つ の 授 業 時 間 は 通 常45分. 間 で あ る が 、 多 く の 学 校 で は 、2授 業 時 間 を ひ とつ に ま と め た80分 ク 授 業 」(Blockstunden)が. 間で. か ら90分. 行 わ れ て い る。 授 業 時 間 の 問 に は 、 そ れ ぞ れ5分. 憩 時 間 が あ り、 一 目の 休 憩 時 間 を合 計 す る と、 お よ そ40分. の 「ブ ロ ッ 程 度 の 短 い休. 程 度 で あ る。(註14). ・教 員 の 義 務 授 業 時 間 数(PflichtstundenzahlenderLehrer). 教 員 の 義 務 授 業 時 間 数 は 、教 職(Lehramt)の. 種 類 お よび 州 に よ っ て 幾 分 異 な っ て 定 め られ. て い る 。 一 例 と して ヘ ッセ ン 州 の 週 当 た り義 務 授 業 時 間 数 を 挙 げ る と、 次 の よ うに な る。 ・基 礎 ・基 幹 学 校 教 員28ま. 4 2. ・ギ ム ナ ジ ウ ム教 員. 6 2. ・職 業 学 校 教 員. 7 2. ・特 殊 学 校 教 員. 7 2. ・実 科 学 校 教 員. た は27. 教 員 の う ち の 一 部 は 自分 の 希 望 も し く は 、 ポ ス トの 削 減 に よ り部 分 的 な 時 問 就 業 (teilzei七besch臟tig)をして お り、 義 務 授 業 時 間 数 を完 全 に 充 た して い な い 状 況 で あ る 。 特 別 の職 務 を遂 行 す る 教 員 お よび 年 長 教 員 に対 して は 、 軽 減 され た 義 務 授 業 時 間 が 設 定 され て い る。(註15). 一13一.
(17) 註1加. 藤 雅 彦 他(編)『. 註2ク. 事典. 現 代 の ドイ ツ 』. リ ス トフ ・フ ユ ー ル(ChristophF. 大 修 館 書 店1998p.547. r)著. 天 野正 治他 訳. 『 ドイ ツ の 学 校 と 大. 学 』 玉 川 大 学 出 版 部1996p.72-73 註3文. 部 科 学省 「 各 国 の 義 務 教 育 制 度 の 概 要 」中央 教 育 審 議 会 義 務 教 育 特 別 部 会(第1回). 議. 事. 録. ・. (http:〃www.mext.go.jp/b_menu〃shingi/chukyo/chukyo. 7/002.h七m文. 註5ク. 事典. 学』 註6ク. 註7ク. 註8ク. 註9ク. 註10ク 学』 註11ク 学』 註12ク 学』 註13加 註14ク 学』 註15ク. 天野 正治 他訳. 『ドイ ツ の 学 校 と大. r)著. 天野 正治 他訳. 『ドイ ツ の 学 校 と大. r)著. 天 野 正治他 訳. 『ドイ ツ の 学 校 と大. r)著. 天 野 正治他 訳. 『ドイ ツ の 学 校 と大. r)著. 天 野 正治他 訳. 『ドイ ツ の 学 校 と大. r)著. 天 野 正治他 訳. 『ドイ ツ の 学 校 と大. r)著. 天 野正 治他 訳. 『ドイ ツ の 学 校 と大. r)著. 天 野正 治他 訳. 『ドイ ツ の 学 校 と大. 玉 川 大 学 出 版 部1996p.108・109 リ ス ト フ ・フ ユ ー ル(ChristophF. 学』. r)著. 玉 川 大 学 出 版 部1996p.108 リ ス ト フ ・フ ユ ー ル(ChristophF. 学』. 大 修 館 書 店1998p.550. 玉 川 大 学 出 版 部1996p.111・112 リ ス ト フ ・フ ユ ー ル(ChristophF. 学』. 料. 玉 川 大 学 出 版 部1996p.102 リ ス ト フ ・フ ユ ー ル(ChristophF. 学』. 資. ク セ ス). 現 代 の ドイ ツ 』. リ ス ト フ ・フ ユ ー ル(ChristophF. 布. /gijiroku/001/05030101/00. 部 科 学 省HP2008110/06ア. 加 藤 雅 彦 他(編)『. 註4. 配. 玉 川 大 学 出 版 部1996p.109 リ ス ト フ ・フ ユ ー ル(ChristophF 玉 川 大 学 出 版 部1996p.110 リ ス トフ ・フ ユ ー ル(ChristophF 玉 川 大 学 出 版 部1996p.111・112 リ ス ト フ ・フ ユ ー ル(ChristophF 玉 川 大 学 出 版 部1996p.112 藤 雅 彦 他(編)『. 事典. 現 代 の ドイ ツ 』. リ ス ト フ ・フ ユ ー ル(ChristophF. 大修 館書 店. 1998p.555. r)著. 天 野正 治他 訳. 『ドイ ツ の 学 校 と大. r)著. 天 野正 治他 訳. 『ドイ ツ の 学 校 と大. 玉 川 大 学 出 版 部1996p.113 リ ス ト フ ・フ ユ ー ル(ChristophF. 学 』 玉 川 大 学 出 版 部1996p.113. 一14一.
(18) 第2節. 1.学. 学校教育制度. 校 教 育制 度 の概観. ドイ ツ に 見 られ る教 育 制 度 の 大 き な 特 色 は 、 以 下 の 図 の よ うに 各 州 と も複 線 型 の 教 育 制 度 が 採 用 され て い る とい う点 で あ る。 そ の た め 、 ドイ ツ に は 日本 と比 較 して バ ラ エ テ ィー に 富 ん だ 種 類 の 学 校 が 存 在 す る(以 下 の 図 表1.2.1.1.は 、 各 州 に よ る相 違 を 度 外 視 し た一 般 的 な 学 校 体 系 図 で あ る)。(註1).
(19) 2.基. 礎 領 域(Elementarbereich). 基 礎 領 域(Elementarbereich)に. は 、満3歳. べ て の機 関 が 含 ま れ る。 幼 稚 園(Kindergarten)発 (Vorschulerziehung)は. か ら就 学 に 至 る ま で の 子 供 が 収 容 され るす 祥 の 地 で あ る ドイ ツ で は 、 就 学 前 教 育. 長 い 伝 統 を も っ て い る。 就 学 前 教 育 は 、 時 間 的 に は 就 学 義 務 以 前. に あ る の で 、 形 式 的 に は 公 立 学 校 制 度 の な か に は 組 み 入 れ られ て い な い 。 そ の た め 、 幼 稚 園 児 の 親 は 、 州 に よ っ て 負 担 額 が 異 な るた め に 、 金 額 は さま ざ ま で あ る(親. の収入 に よっ. て 異 な る 場 合 も あ る)が 、 費 用 の 負 担 を し な けれ ば な ら な い 。 低 収 入 の 親 を もつ 子 女 に対 して は 、 青 少 年 保 護 局(Jugendamt)が 基 礎 領 域 に お け る幼 稚 園 の 約68%は. 費 用 を援 助 す る場 合 が あ る。 私 立 で あ り、 多 くが 教 会 立 で あ る 。 ま た 、 約30%は. 市 町 村 に よ っ て 運 営 され て い る。 さ ら に、 わ ず か の 割 合 で あ る が 労 働 者 福 祉 の た め に 、 会 杜 も し くは 個 人 で 運 営 され て い る と こ ろ も あ る。(註1) 幼 稚 園 は 家 庭 に お け る訓 育(Erziehung)と っ て い る。1996年. 教 育(Bildung)を. の 時 点 で 、3歳 の 子 供 の お よ そ75%、5歳. 補 完 す る とい う使 命 を も. の 子 供 の80%以. 上 が幼稚 園 に. 通 園 して い る 。 こ の 数 値 は 、 母 親 が 職 業 に 従 事 して い るか 否 か と関 連 して お り、 近 年 の 国 の 措 置 と し て は 、 子 供 の 生 後 一 年 間 は 母 親 の就 業 を 免 除 す る とい う規 定 を設 け て い る 場 合 が あ る。 ドイ ツ で は 、 多 くの 子 供 がr一 人 っ 子 」(Einzelkinder)で. あ るの で、幼 稚 園 は同. 時 に 兄 弟 お よ び 姉 妹 グ ル ー プ の補 完 的 な役 割 を担 う と考 え られ て い る。(註2). 3.初. 等 段 階(Primarstufe). 基 礎 学 校 は す べ て の 教 育 制 度 の 基 本 とな る も の で あ る。 基 礎 学 校 は 第1学 ま で あ り、6歳 か ら10歳 び6学. 年(11、12歳)も. ま で の 子 供 に 共 通 の 学 校 で あ る。 ベ ル リ ン(西)で. 基 礎 学 校 に 属 す る。通 常 、そ の 年 の6.月30日. 子 供 に は 就 学 義 務 が 課 せ られ る。12月31日. ま で に満6歳. 年 か ら4学. 年. は 、 第5お. よ. ま で に満6歳. にな った. に な る子 供 は 、 親 の 申請 お よ び. 学 校 当 局 の 同 意 が あれ ば 、 基 礎 学 校 に 入 学 す る こ とが 出 来 る。 す べ て の 子 供 は 学 校 医 に よ っ て 診 断 を受 け る 。 診 断 の 結 果 、 そ の 子 供 の 精 神 的 お よび 肉 体 的 発 達 が 基 礎 学 校 の 授 業 に つ い て い くの に 十 分 で ない と判 断 され た 場 合 、1年 間就 学 が 猶 予 され る こ とが 出 来 る。近 く に 学 校 幼 稚 園 が あ る場 合 に は 、 学 校 幼 稚 園 へ 通 うこ とが 推 奨 され る。 ま れ な ケ ー ス と して 特 殊 学 校(Sonderschule)が. 紹 介 され る。 た と え ば言 語 発 達 が 遅 れ た 子 供 は 、 言 語 治 療 基. 礎 学 校(Sprachheilgrundschule)に. 通 学 す る こ と が 出 来 る。 しか しな が ら障 害 を も っ た 子. 供 は 、 出 来 る か ぎ り基 礎 学 校 で 統 合 され て(一 部 は 学 校 実 験(Schulversuch)で. あ るが教 育 を. 受 け る よ うに な っ て い る。 基 礎 学 校 の 目 的 は 、 す べ て の 生 徒 に対 し、 引 き続 く 中等 学 校(Sekundarschule)に. おけ. る 教 育 の た め の 基 礎 を提 供 す る こ とで あ る。 した が っ て 基 礎 学 校 は 、 子 供 の 人 格 の 多 面 的 な 展 開 を促 進 し 、 フ ァ ン タ ジ ー 、 自発 性 、 独 立 性 お よ び 社 会 的 共 同 とい っ た も の に 対 す る. 一16一.
(20) 関 心 と能 力 を 呼 び 覚 ま し、 学 習 の 喜 び を強 化 す る こ と に 重 点 が 置 か れ る 。 そ の 際 、 可 能 な か ぎ り、独 自性 、学 習 速 度 お よび 学 習 態 度 の相 違 、 さ らに は子 供 の 生 活 態 度 が 考 慮 され る。 した が っ て 授 業 は 子 供 の 経 験 に密 着 して お り、子 供 を 学 校 で の 学 習 へ と導 入 し、読 む こ と、 数 え る こ と 、 そ して 書 く こ との 基 礎 能 力 が 仲 介 され る。 と りわ け 音 楽 、 体 育(Sport)と. い. っ た 教 科 で は 、 子 供 の創 造 力 、 知 覚 能 力 、 表 現 能 力 を 促 進 す る こ とが 試 み と して 行 わ れ て い る。 一 般 的 な 基 礎 学 校 に お い て 、 一 週 間 の 授 業 時 数 は 、第1学 が 、 学 年 の 上 昇 と と も に 、25な い し30時. 年 で は 通 常20時. 間で ある. 間 と授 業 時 間 も 増 加 す る。. (註3) 以 下 に ノル トラ イ ン=ヴ ェス トフ ァー レ ン州 の 基 礎 学 校 の 時 間 割 を記 した 図 表1。2.3.1.を 示 す 。 こ の 図 表 か ら、 第1学 は 、 ドイ ツ 語 と事 実 教 授(事 られ て い る)に. 年 か ら学 年 が 上 が る に つ れ て 特 に 時 間 数 が 上 昇 して い る も の 実 教 授 に 関 して は 第3学. 年 お よ び 第4学. 年 で は 独 立 して 考 え. 関 す る も の で あ り、 そ の他 の 学 習 領 域 、 教 科 に つ い て は 大 き な 変 動 は 見 ら. れ な い。. 図 表1.2.3.1.;基. [時限魏 週]. 礎 学 校 の 時 間 割. [ノ ル トラ イ ン=ヴ ェ ス トフ ァ ー レ ン 州]. 学 習 領 域 ・教 科1学. 年2学. 年. 3学 年. 4学 年. 5. 3. 董繍}67. 3. 4. 数 学44. 4. 4. 促 進 授 業1∼21∼2. 1∼2. 1∼2. 体 育33. 3. 3. 莫箒織物}34. 4. 4. 8. 3. 宗教22 23^-24. 計19∼2021∼22. 一17一. 24^-25.
(21) 4.中. 等 段 階1(SekundarstufeI). 共 通 に 通 学 す る 基 礎 学 校 の あ と 、 多 様 化 さ れ た(differenziert)普. 通 教 育 の 中等 学校 が構. 築 さ れ て い る 。 中 等 段 階1に. 属 す る の は 、オ リ エ ン テ ー シ ョ ン 段 階(Orien七ierungsstufe)、. 基 幹 学 校(Hauptschule)、. 実 科 学 校(Realschule)、. 制 学 校(Gesam七schule)で. あ る。 い か な る学 校 種 類 も学 校 組 織 上. ギ ム ナ ジ ウ ム(Gymnasium)、. 総合. 「袋 小 路 」(Sackgasse). を 形 成 す る こ と は な く 、 異 な っ た 教 育 の 道 へ の 移 行 可 能 性 が 提 供 さ れ て い る 。(註4). 基 幹 学 校 は5年. 制 で 、 卒 業 後 た だ ち に就 職 す る 生 徒 が 多 く、 実 科 学 校 は6年. 制 で 中級 の. 技 術 者 な ど の 養i成が 目指 され て い る。 ま た 、 実 科 学 校 卒 業 後 に 専 門 上 級 学 校 、 さ ら に は 専 門 大 学 へ と進 学 す る もの も多 い。 中等 領 域1の. 基 幹 学 校 、 実 科 学 校 、 ギ ム ナ ジ ウ ム は9年. 制 で伝 統 的 な 大 学 進 学 コー ス で あ る 。 あ ま り普 及 し て い な い が 、 基 幹 学 校 、 実 科 学 校 、 ギ ム ナ ジ ウ ム の3つ 中 等 段 階1の. の 学 校 形 態 を1つ. に ま と め た 総 合 学 校 も 設 け られ て い る。(註5). 各 学 校 の カ リキ ュ ラ ム に つ い て み る と、 い ず れ の 種 類 の 学 校 に も共 通 して. い る 教 科 は 、 ドイ ツ 語 、社 会(歴 史 、 地 理 、 政 治)、 数 学 、 自然 科 学(生 物 、化 学 、物 理)、 外 国 語(英. 語)、 芸 術(音. 楽 、 美 術)、 体 育 、 宗 教 な どで あ る。. これ ら の 授 業 に 対 して授 業 時 間 の 比 較 可 能 な 図 表1.2.4.1;中 等 領 域1の. 時 間 割 を以 下 に記. し た 。 こ の 表 か ら は 、 各 学 校 が ど の よ うな 能 力 の 育 成 に 重 点 を 置 い て い る の か み る こ とが 出 来 る。例 え ば 、基 幹 学 校 は 他 の 学 校 よ り も ドイ ツ 語 の 授 業 時 間 数 が 多 く設 け られ て い る。 これ は 、 ドイ ツ に 移 民 し て き た 子 供 た ち の 多 くが 、 基 幹 学 校 に 通 うこ と か ら、 日常 で 不 可 欠 な 語 学 に 重 心 を置 い て い る こ と と 関連 が あ る と考 え られ る 。 ま た 、 実 科 学 校 で は 個 人 の 興 味 や 関 心 に応 じて 、 選 択 必 修 の 枠 内 で 特 定 の 学 習 重 点 を設 定 出 来 る よ うに な っ て い る 。 ギ ム ナ ジ ウ ム で は 、 特 に 外 国 語 が 重 視 され て お り、 第 三 ヶ 国 語 が 第7学. 年 か ら必 修 とな っ. て い る。 授 業 時 間 数 か ら他 の 学 校 と比 較 して も圧 倒 的 に 多 く の 時 間 数 が 外 国 語 に 割 か れ て い る こ とが わ か る。 そ の 他 に 生 徒 が 何 を重 点 とす る の か に よ っ て 学 習 上 の 科 目 を選 択 す る こ と が 出 来 必 修 教 科 、 選 択 必 修 教 科 、 配分 時 間 数 な ど が 異 な る。(註6). 一18一.
(22) 一 図 表1.2.4.1.;中. 等 領 域1の. 塒 限魏週. 時 間 割. 学習 頷域 ・教科5学. 無6学. 隼. フ学年8学. 9挙 年. 年. 槍学年. 計. 8RGHRGHRGHRG. H. RGHR. GHRG. §4a5444d4444. 4. 4344. azszazz. 重2雌 軍 聾333轟44344344. 4. 4434. 42p2323. 1.3数学444444444444. 4. 4344. 3242422. r塾 メ霧藍垂 然 孝斗学=444333343343. 2. 4§44. 5192323. 1.5外 国語555555448魂48. 3. 1.必. 修授 業. t壕 ドイ ツ語. 事β 労 働 科. 一. 一. 一. 一. 一. 一3--3∼. 一. 2. 4634 一. s2a2sss _12__. 一4一. 霊7奮 楽 ・蓼sう 織物34434鷹333333. 2. a22a. 2is2218. t8讐 軽 教2222z222z222. 2. 2222. 2121212. 1.94本青333333333333. 3. 3333. 3181818. 3. 3433. 一. 一. 一. 一. 一3一. 2.選. 択 郵修 授業. 3,オ9エ 4.強. 一. ン テ ー シ ョン の 時 間. 一. 肇. 化 授 業. 一. 一. 一. 一23-23一. 等1111-一. 一. 一. 一. 一 一. 一. 一. 一. 一. 一. 一}一 一. 一. 一. リ ス トフ ・フmル. 舞 注 一一一①H篇. 墓 幹 学 校,R繍. ② 鼠4自 然科 割. 蓄(天. 野 正 治 纏 駅)謬 ドイ ツ の 掌 校 と 大 学 卸996,p.302を. 222. 心. 一6-一. 3232323232. 謝鳳30303◎3◎3◎3◎3壌3隣313嘩3嘩31. 難 出 典1ク. 3. 4iD128 一. 32186186186. 一 部改変 。. 案 科 学 校,〔3業 ギ ム ナ ジ ウ ム 。. の内 容は物 理,化 蝋. 生物で あ り,r1£ 労麟 期 の 内容 は技 術,経 済, 象 政 と な っ て い る 。 一. 一. (1)オ リ エ ン テ ー シ ョ ン 段 階 中 等 領 域1に (F. お け る 第5お. rderstufe)を. 年 は 、 通 常 オ リ エ ン テ ー シ ョ ン 段 階(促. 進 段 階). 形 成 して い る。. 基 礎 学 校 に お け る4年 ジ ウ ム とい う3つ. よ び6学. 間 の初 等 教 育 を 終 え る と 、 生 徒 は 、 基 幹 学 校 、 実 科 学 校 、 ギ ムナ. の 異 な っ た 学 校 種 類 に振 り分 け られ る。 オ リエ ン テ ー シ ョ ン段 階 は 、 こ. の よ うな 早 期 選 別 の不 合 理 を緩 和 す る とい う 目的 で設 置 され て い る。 オ リエ ン テ ー シ ョ ン段 階 は 、生 徒 た ち の 学 校 経 路(Schullaufbahn)の 立 っ て 継 続 す る学 校 経 路 に つ い て の決 定 を 第6学. 選 択 とい う観 点 に. 年 末 ま で 保 留 し 、 よ り確 か な選 択 を行 え. る よ うに 配 慮 され て い る。 オ リ エ ン テ ー シ ョ ン 段 階 の 枠 組 み は 、 独 自 の 学 校 段 階(学 (schulartunabh舅gig)ま. 校 種 類 か ら独 立 し た 形 態). た は現 存 の 学校 種 類 の枠 内 で 設 立 され て い る 。(註7). 一19一.
(23) (2)基 幹 学 校 基 幹 学 校 は 多 く の 州 で5年. 制 で あ る が ノル トラ イ ン ・ヴ ェ ス トフ ァー レ ン州 で は6年. あ る 。 学 校 に 従 属 しな い オ リエ ン テ ー シ ョ ン段 階(促 メ ン 、 ニ ー ダ ー ザ ク セ ン 、 ヘ ッセ ン)で は3年. 進 段 階)が. 置 か れ て い る 州(ブ. 制で レー. 間 と な っ て い る。. な お 、多 くの 州 で は 、実 科 学 校 とギ ム ナ ジ ウ ム の 上 構 形 態(Aufbauform)が. 置 か れ 、第7、. 6な い し8学 年 を 修 了 した 基 幹 学 校 の 生 徒 が 進 学 出 来 る よ うに な っ て お り構 造 的 な 袋 小 路 に な ら な い よ う に配 慮 され て い る。(註8) 学 習 は 、 ドイ ツ 語 、 社 会(歴 外 国 語(英. 語)、 芸 術(音. 史 、 地 理 、 政 治)、 数 学 、 自然 科 学(生. 物 、 化 学 、 物 理)、. 楽 、 美 術)、 体 育 、 宗 教 な ど で あ る 。 基 幹 学 校 に お い て 、 特 徴 的. で あ る 点 は 、 ドイ ツ 語 、英 語 、数 学 等 の 教 科 で 達 成 度 別 の授 業 が 行 わ れ て い る こ とで あ る。 ま た 、 職 業 に 関 す る基 礎 的 な 知 識 を 与 え る 教 科 と して 「 労 働 科 」 を設 置 し て い る学 校 も あ る。(註9) な お 、 基 幹 学 校 を修 了 す る こ と で基 幹 学 校 修 了 証(Hauptschulabschlu゚)を. 取得 す る こ と. が 出 来 る 。 基 幹 学 校 修 了 証 を 取 得 せ ず に 中 退 す る 生 徒 も 存 在 し、 そ うい っ た 青 少 年 に と っ て 職 業 訓 練 の 場 所(Ausbildungsplatz)を 28万5200人. 見 出 す こ と は容 易 で は な い 。1986年. が 修 了証 を 取 得 して い る が 、お よそ4万3000人. の例 では、. の 生 徒 が修 了証 を 取 得 せ ず に. 基 幹 学 校 を 退 い て い る。 こ の よ うな 場 合 で は 、 職 業 学 校 を合 格 の 成 績 で 修 了 す る こ と が基 幹 学 校 修 了 証 と し て み な され る こ と が あ る。 ベ ル リン 、 ブ レー メ ン、 ハ ン ブ ル ク お よび ザ ー ル ラ ン トで は. 、 少 数 で あ る が 、 職 業 に 従 事 し な が ら、 あ とか ら基 幹 学 校 修 了 証 を 取 得 出. 来 る 夜 間 学 校(Abendhauptschule)が. あ る。(註10). (3)実 科 学 校 実 科 学 校 は 、 第5学 っ て い る と こ ろ は 、3つ. 年 か ら10学. 年 か 、 第7学. 年 か ら10学. 年 ま で で あ る 。4学. 年制をと. の 都 市 州 と バ イ エ ル ン 、 お よ び オ リ エ ン テ ー シ ョ ン 段 階(促 進 段 階). が 学 校 種 類 か ら独 立 して 設 け られ て い る ニ ー ダ ー ザ ク セ ン や ヘ ッセ ン の 一 部 の 地 域 で あ る 。 通 常 、実 科 学 校 は 独 立 した 学 校 で あ る 。3つ の 都 市 州 の ほ か 、ヘ ッ セ ン 、ニ ー ダ ー ザ ク セ ン 、 ノ ル ト ラ イ ン=ヴ. ェ ス トフ ァ ー レ ン 、 シ ュ レ ス ヴ ィ ッ ヒ=ホ ル シ ュ タ イ ン 、 ザ ー ル ラ ン トの. 各 州 で は 、 実 科 学 校 は 、基 幹 学 校 と一 緒 に な っ て い るか 、 ま た は 協 力 型 総 合 制 学 校 (KooperativeGesamtschule)な. い し 学 校 セ ン タ ー(Schulzentrum)の. い る 。 他 に も 、 限 られ た 数 で あ る が 、 基 幹 学 校 の 第7学. な か に 組 み 入 れ られ て. 年 修 了 者 の た め の3年. 態 、 な ら び に 特 殊 学 校 に 置 か れ て い る 実 科 学 校 部 門(Realschulzug)が. 間 の上構形. 存 在 す る。. 実 科 学 校 は 、 大 学 で の 学 習 だ け を 志 向す る も の で も な け れ ば 、 職 業 とだ け結 び つ い て い る も の で も な い 。 ゆ え に 実 科 学 校 は 生 徒 た ち に 二 重 の パ ー ス ペ ク テ ィ ブ を要 求 す る。 一 方 に お い て 実 科 学 校 は 、 生 徒 に 対 し高 め られ た 専 門 的 、 経 済 的 お よ び 社 会 的 責 任 と結 び っ い た 実 践 的 生 活 と い う課 題 、 つ ま り職 業 生活 に お け る 中 級 の 地 位 の た め の 準 備 を す る もの で あ る 。 ま た 、 他 方 で は 、 実 科 学 校 の 生 徒 は 、継 続 す る 普 通 教 育 学 校 ま た は 職 業 教 育 学 校 、. 一20一.
(24) た と え ば ギ ム ナ ジ ウム 上 級 段 階 へ と進 学 す る こ と も 可 能 で あ る。 実 科 学 校 は 、 た と え ば 外 国 語 の 領 域 で(通 常 、英 語 が 必 修 外 国 語 、フ ラ ン ス 語 が 選 択 科 目)、 よ り進 ん だ 授 業 が 行 わ れ る 点 、10年 制 の 基 幹 学 校 を 実 現 して い るベ ル リ ン と ノル トライ ン=ヴ ェ ス トフ ァー レ ン州 を 除 け ば 、 教 育 課 程 が 基 幹 学 校 よ り も一 年 長 い と い う点 で 区 別 され る もの で あ る。(註11) 実 科 学 校 を 修 了 す る と 、 実 科 学 校 修 了証(Realschulabschlu゚)を. 得 る こ とが 出 来 る。 実 科. 学 校 修 了 証 は 、 以 下 の よ うな進 路 へ とつ な が る も の で あ る 。(註12) ・職 業 学 校 に 通 学 す る こ と に よ る企 業 の職 業 訓 練 へ ・職 業 学 校 に 通 学 す る こ と に よ る 中級 お よび 上 級 の 公 職 へ の経 路(Laufbahn)へ ・中 等 領 域IIの 学 校(職. 業 専 門学校 、専門 上級 学校 、専 門 ギ ムナ ジ ウム、 ギ ムナ ジ ウムな. ど)へ ・専 門 学 校(家. 政 専 門 学 校 、 社 会 福 祉 専 門 学 校 な ど)へ. (4)ギ ム ナ ジ ウ ム ギ ム ギ ム ナ ジ ウ ム は 中 等 段 階1と ナ ジ ウ ム の 教 育 の 道 は通 常9ま 第11学. 中 等 段 階Hの た は7年. 両 方 を包 括 す る唯 一 の 学 校 種 類 で あ る。 ギ ム. 間 で あ る(第5・13学. 年 、 第7ま. た は8-13学. 年)。. 年 へ の 進 級 は 、 中級 修 了 証 の 取 得 と 同等 とみ な され る。(註13). ギ ム ナ ジ ウ ム は 、 主 に 大 学 入 学 を 目指 す 生 徒 の た め の 学 校 で 、 ア ビ ト ゥー ア試 験 合 格 を 目指 す こ と を 目標 と して 教 育 を行 う機 関 で あ る。 ギ ム ナ ジ ウ ム は 、 日本 で い う と こ ろ の 中 高 一 貫 教 育 型 の 制 度 を とっ て お り、 ギ リシ ア語 、 ラ テ ン 語 、 ヘ ブ ライ 語 な ど の 古 典 語 や 、 英 語 、 フ ラ ン ス 語 な どの 近 代 語 、 理 数 系 の 教 科 に 重 点 を 置 い た も の な ど、 い くつ か の 学 校 の タ イ プ が 存 在 す る。. (5)総 合 制 学 校 総 合 制 学 校 は 、 通 常 第5-10学 は 中等 領 域1の. 年 を 包 括 す る も の で あ り、 総 合 制 学 校. そ の 他 の 学 校 と同 等 の 修 了 証 へ 導 く も の で あ る。(註14). 総 合 制 学 校 は 基 本 的 に2つ. の 主 要 な 形 態 に 区 分 す る こ と が 出 来 る 。1つ. 学 校(lntegrierteGesamtschule)で Gesamtschule)で. 年 な い し第7-10学. あ る 。 こ の2つ. あ り 、 も う1つ. は 、統 合 型 総 合 制. は 、 協 力 型 総 合 制 学 校(Kooperative. の 総 合 制 学 校 の 特 徴 を そ れ ぞ れ 分 け て 以 下 に 記 した 。. (6)総合型総合制学校 総 合 型 す な わ ち 学 校 種 類 に 従 属 しな い 総 合 制 学 校 で は 、 生 徒 を あ らか じめ 、 あ る 一 定 の 教 育 へ の 道 へ 指 定 す る こ と を避 け 、 学 校 種 類 に よ る 区 分 をせ ず に 、 す べ て の 生 徒 を 学 年 に よ っ て 統 括 し、 選 択 お よび 成 績 に よ る 多 様 化(Differenzierung)を 向 と能 力 を 考 慮 す る こ とが推 進 され て い る。(註15). 一21一. 通 して 個 々 の 生 徒 の性.
(25) 以 下 に 統 合 型 統 合 制 学 校 の構 図 につ い て の 図 表1.2.4.2.を 示 し、統 合 型 統 合 性 学 校 に お け る 多 彩 な 多 様 化 モ デ ル の あ り方 を 示 した。. 図 表1.2.4.2.;統. 合 型 統 合 制 学 校 の構 図 '. 13 く. ギ ム ナ ジ ウム上級 段 階 (基 礎 コ ー ス お よ び 重 点 コ ー ス). 12 く. 統合型総合劃学校の構造. tt 、. コー ス レベ ル お よ び. ●ギ ム ナ ジ ウム上 級 段 階 進 学 証 付 き専 門 上級 学 校 入 学 資 格. 成績 に基 づ く 修 了証 の種類. 学級単位の授業. 労働科 生物. 一 地理 歴史 芸術. 地理 歴史. 体育. ドイ ツ語 … … 嘱一'… 下 数 掌. 化学. 資格(「 中雛 了謝 選択必修科 目. ■■ ■ 終 日学 校 経 営 く 教員の持ち時間の20∼30%). io. OOO 第7、 例:ス ペイン語 8学 年 一 一 情報学. 英 語. と同 じ. 物理. タ イプ. 9. 体育. 0 ラ テ ン語 また は フ ラ ンス 語 また は … 一… 自然 科 学 の科 目 また は労 働 科. 語学 英数. 一化学. 宗教 …. 麟 拳灘 篠 成 績 に よ る 多様 化 少 な く と も2つ の レ ベ ル: 基 礎 コー ス、 拡 大 コー ス. 術 楽 理教育 芸 音物 宗体. 労働科 生物. 音楽 政治. ノ. ● 目標 を設 定 され た 促 進措 置8 ●課 題 学 習 の時間 (「宿 題 」の7 代 わ り) ●課 外 活 動 6. 学級組織 ドイ ツ語 英 語 数 学 労働 科(技 術 お よび経 済) 生 物 地 理 芸 術 音 楽 政治 宗 教 体 育. 5. (7)協力型総合制学校 -協力 型 統 合 制 学 校 は. 、 基 幹 学 校 、 実 科 学 校 、 ギ ム ナ ジ ウ ム の 各 部 門 を 少 な く と も一 っ 持. ち 、 共 通 の学 校 経 営 の も とで 、 第10学 場 所 的 に)ま と めて い る 学校 で あ る。3っ. 年 ま で を一 つ の 組 織 と して(場 合 に よ っ て は 教 育 的 、 の 学 校 部 門 の 教 授 プ ラ ン と授 業 構 造 は 、 互 い に調. 整 され て お り、 そ れ ぞ れ の部 門 にお け る透 過 性 が 高 い 水 準 で 可 能 とな っ て い る。 な お 、 こ の よ うな協 力 型 統 合 制 学 校 の多 くは 、 ヘ ッ セ ン 、 ニ ー ダ ー ザ ク セ ン お よ び バ イ エ ル ン 州 に存 在 して い る。(註16). 一22一.
(26) 5.中. 等 段 階II(SekundarstufeII). 中 等 段 階IIは. 、中 等 段 階1の. 総 合 大 学(Universit舩)の. 上 方 で 、専 門 大 学(Fachhochschule)、. 下 方 の 、 普 通 教 育 学 校(allgemeinbildendeSchule)お. 業 教 育 学 校(beru且icheSchule)を 第11お. よ び12学. 単 科 大 学(Hochschule)、 よび 職. 包 括 す る も の で あ る。 対 象 と な る の は 、 第10・12学. 年 、 あ る い は 第11・13学. 年、. 年 で あ る。. 基 幹 学 校 も し くは 実 科 学 校 の 修 了者 、総 合 制 学 校 も し く は ギ ム ナ ジ ウ ム の対 応 す る学 年 段 階 の 修 了 者 の う ち 、 大 部 分 の 生 徒 は 職 業 教 育(Berufsausbildung)を. 受 け るか職 業活 動. に 従 事 す る 。 職 業 教 育 は 二 つ の 道 で 行 わ れ 、 一 方 は 二 元 制 度(dualesSystem)、 企 業(Betrieb)と. 職 業 学 校(Berufsschule)の. 共 同 作 業 で あ り 、 他 方 は 職 業 教 育 を 行 う全. 日制 中 等 学 校(beruflichVollzeit-Sekundarschule)が 職 業 上 構 学 校(Berufsaufbauschule)、 (Kolleg)へ. す なわち. あ る。 さ ら に 、 これ ら 二 つ の 道 か ら. 専 門 上 級 学 校(Fachoberschule)あ. る い は コ レー ク. の 通 学 を経 て 、 専 門 大 学 な い しは 単 科 大 学 へ の入 学 の道 も 開 か れ て い る 。. (註17). (1)職. 業 教 育 学 校 制 度(BeruflichesSchulwesen). 職 業 教 育 学 校 制 度 は 分 化 の 度 合 い が 強 く 、 教 育 修 了 証 の 程 度 に 関 して さ ま ざ ま な 要 請 を も ち 、中 等 段 階1の. 学 校 の 上 に 構 築 され て い る 。職 業 教 育 学 校 制 度 に 属 す る も の と し て は 、. 職 業 学 校(義 務 学 校)、 職 業 専 門 学 校 、職 業 上 構 学 校 、専 門 上 級 学 校 、専 門 学 校(Fachschule)、 な ら び に す べ て の 州 に 必 ず し も 設 け ら れ て い る わ け で は な い 特 別 形 態(Sonderform)の. 学. 校 、 職 業 ギ ム ナ ジ ウ ム(beruflicheGymnasium)、. 職. 業 コ レ ー ク(Berufskolleg)、. (2)ギ. 職 業 上 級 学 校(Berufsoberschule)、. 職 業 ア カ デ ミ ー(Berufsakademie)が. あ る 。(註18). ム ナ ジ ウ ム 上 級 段 階(OberstufedesGymnasiums). ギ ム ナ ジ ウ ム 上 級 段 階 は 、 第11学 (Abiturpr. ung)(修. 了 試 験)(Reifepr. 年 か ら13学 ung)に. 年 を包 括 し、 ア ビ トゥー ア試 験. よ り終 了 す る 。. ギ ム ナ ジ ウ ム 上 級 段 階 は 、 過 去 の 改 革 に よ っ て 、 従 来 の 学 級 制 を解 体 し 、 全 教 科 半年 単 位 の コ ー ス 制 を 採 用 す る な ど とい っ た 特 色 を持 っ た 形 態 に変 化 した 。 特 に 、 コ ー ス は 科 目 ご と に 、 不 可 欠 の 基 礎 知 識 を 身 に つ け る基 礎 コー ス と 、 自分 の 能 力 に 応 じて よ り深 い 学 問 的 準 備 を行 うコー ス が 存 在 す る。 ま た 、各 科 目 は 、 言 語/文 学1芸術 課 題 領 域 、 社 会 科 学 課 題 領 域 、 数 学!自然 科 学/技術 課 題 領 域 の い ず れ か に 属 す る も の で あ る。 さ ら に 、 課 題 領 域 に お い て は 、 必 修 領 域 と選 択 領 域 に 分 か れ 、必 修 領 域 に は ドイ ツ語 、 外 国 語 、 芸 術(美 は 音 楽)、 歴 史 、数 学 、 自然 科 学 の 教 科 、 体 育 な どが 属 す る。(註19). 一23一. 術また.
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