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特別支援教育下での小学校通常学級における学習指導案作成の観点及びその考え方に関する研究:―明石小学校第4学年での実践を通して―

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Academic year: 2021

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(1)   特別支援教育下での小学校通常学級における学習指導案作成の             観点及びその考え方に関する研究.          一明石小学校第4学年での実践を通して一                              専  攻:教育実践高度化専攻.                              コース:小学校教員養成特別.                              学籍番号:P08072H                              氏  名:西  島    健 研究報告書の構成 I.はじめに. を踏まえ改善を行った学習指導案を研究成果と. lI.特別支援教育の基礎的構造と現実. して提案し、本研究のまとめとする。. 皿.初等教育下における特別支援教育の在り方. 研究の概要. IV.通常学級及び特別支援学校・学級の学習指導案. ■.特別支援教育の基礎的構造と現実. V.特別支援教育の観点を踏まえた学習指導案.  実際に特別な二一ズをもつだろう子どもの. w.まとめ. 割合と、何らかの特別支援教育を受けている子. 研究の目的. どもの割合の差を見れば、特別な二一ズをもつ.  本研究は、梨代の日本における特別支援教育. だろう子どもの殆とが通常学級に在籍している. の現状を明らかにした上で、特に小学校通常学. ことがわかる。. 級での特別支援教育の本質的構造(得意を伸ば.  また、中央教育審議会の発表を見れば、特別. し、不得意を支援し、自信をつけさせる)を少. 支援学級や通級指導教室でさえ重要な課題を有. しでも反映させるための方法として、学習指導. していることがわかる。特別支援教育の理念は、. 案の作成において考えていかなけれぱならない. 通常学級ではこれから浸透し始める段階であり、. ことを明確にしていくことを目的とする。. 現状は課題が多いと考えられる。. 研究の方法と手順. 皿.初等教育下における特別支援教育の在り方.  本研究は、まず特別支援教育の現状を明らか.  特別支援教育の本質は得意を伸ばし、不得意. にすることから始める。文部科学省資料や参考. を支援し、自信をつけさせることである。そし. 文献から、特別支援教育の構造を理解するとと. て、学校教育は全人教育であり、特に小学校に. もに、その考え方が普通教育にどれほど浸透し. おいては総合的な学びが期待されていることが. ているか調べる。. 考えられる。それゆえ小学校において児童に教.  次に、学習指導案に着目する。特別支援教育. えるべき内容は相当多岐に渡ることを考えれば、. 下での学習指導案と、小学校通常学級での学習. すべての児童にとって、得意な面や不得意な面. 指導案を比べる。無作為に集めたそれぞれの指. があることは、当然のことだろう。. 導案を構造化し、通常学級での学習指導案に足.  このように考えていけば、特別支援教育の考. りない点を洗い出していく作業を行う。. え方は、特別支援教育という枠内で収まる話で.  最後に、筆者が実践した小学校通常学級での. はなく、通常学級で教育を行なう上で最も重要. 学習指導案を基にして、特別支援教育の考え方. な一つの側面を担っていると考えられる。. 一144■.

(2) w.通常学級及び特別支援学校・学級の学習指導案. ●初等教育下の特別支援教育は、全人教育の考.  ここでは、小学校通常学級、特別支援学校・. えを基礎に据え、各授業において健常者も含め. 学級それぞれの指導案の構造だけに着目し、比. た学習習熟度でカテゴリー化すれば、障害児が. 較検討した。. 孤立しにくい授業運営が構築しやすい。. ●通常学級及ぴ特別支援学級での学習指導案の構造. ●学級の児童全体から、本時において得意があ. ○基本情報 ○単元名 ○目標 ○児童観・教材観・指導観 ○指導計画 ○評価 ○基本情報 ○本時 ○個別の指導計画 ○その他 ○単元名 ○単元の児童観・教材観・指導観 ●特別支援学校での ○目標  学習指導案の構造 ○本時の児童観・教材観・指導観 ○年間指導計画 ○指導計画 ○評価 ○本時 ○補助用具・補助的手段 ○その他. る児童と不得意がある児童及び彼らに対する それぞれの手立でについて予め勘案し、立案し ておくことで、通常学級でも子ども一人ひとり の特別な要求に応じた指導が行いやすくなる。. ●種々の事情を勘案すれば、全人教育は物理的 に無理と判断せざるを得ない。ただしこの判断 は、全人教育に向かって最善の努力を行うとい う姿勢を否定するものではない。. V、特別支援教育の観点を踏まえた学習指導案.  そして学習指導案の作成において特に意識す.  実地研究I及び皿を通してお世話になった小. べき点をまとめると、およそ以下のようになる。. 学校での筆者の実践した学習指導案に加筆・修. ●児童にどのような事柄を学ばせたいかという. 正をし、本研究における目的である小学校通常. 単元設定の理由と、その妥当性に関する考察。. 学級での特別支援教育の考え方を少しでも反映. ●児童が、本単元に関わる範囲でどのような学. させた学習指導案とはどのようなものになるか. びをしてきたのかという履歴と、これからの学. という筆者の考えを提示した。. びにどのように繋がっていくのかという見通し. w.まとめ. から考える本単元の位置付け。.  本研究を通して、明らかにされた事柄をまと. ●単元目標と、評価規準の設定。評価規準は、. めると、およそ以下のようになるだろう。. 児童が目標を概ね達成した際に表れる具体的に. ●特別支援教育の本質的構造が、日本では浸透. 見て取れる姿を記述する。. し切れておらず、特に不得意に対する個別の支. ●障害を有する児童及びその子の性格や行動特. 援が、孤立の支援になりがちであったこと、得. 性等の把握、そして本時に関わる得意と不得意. 意を伸ばすという考え方が忘れられがちで、特. 及びそれぞれに対する手立てに関する記述。. に優れたカテゴ」リーに属する子どもに対する対. ●本時における特に優れた児童、支援を必要と. 応が見過ごされがちであったことが指摘される。. する児童、その他の児童という3つの習熟度別. ●現代の日本の初等教育下には、特別支援教育. カテゴリーの設定と、各カテゴリーにおける評. の本質と構造を知った上で、柔軟に適応させて. 価規準の設定。. いく必要性がある。. ●得意を伸ばすための手立てと、不得意の支援. ●どのような子どもにも得意と不得意があり、. が傭鰍できるような本時の展開の書き方。. 全人教育という場ではそれが見つけやすい。. ●必要となる補助教材。.             指導教員:前芝武史. ■145■.

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参照

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