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図的表現を用いた算数科文章題解決に関する指導のあり方

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Academic year: 2021

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(1)図的表現を用いた算数科文章題解決に関する指導のあり方 教育実践高度化専攻 授業実践リーダーコース. P10021D 加堂智輝. 1 研究の背景及ぴ日的.  学びができるワークシートを提案した..   平成13年度教育課程実施状況調査や平 成17年2月実施の特定の課題に関する調. 3 文章題解決における図的表現の位置付け. 査によると,必ずしも児童の演算決定の力.  には,7つの思考過程の節があると提唱し.   田中(1983)は,文章題の完全習得を行う.  が十分に満足のいく状況ではないという結. ている.文章題を解くための7つの過程は,.  どの学年の文章題指導でも重点となる.そ.  果が出ている、このような状況に対して,. 児童が演算決定できるようにする指導の工.  ごて本研究では,①問題場面の把握から②. 夫として問題を図に表し,図を手がかりに. 数量表象の構造的関係の把握への過程の間. 答えを求める指導がある.本研究では,絵や. に,「図的表現」を導入し位置づけた.文章.  図を用いた表現を総称して,r図的表現」と. 題解決の8つの過程の中でも特に,①問題.  呼ぶことにする.また,図的表現を用いて. 把握,②図的表現,③数量表象の構造的関.  いかに文章題を解く指導を行うかが計算の. 係,④演算決定の過程に重点を置いた.         文章1■. 意味や仕方の理解,さらには,演算決定の カを育てる上で重要な鍵となると考える.. ⑪冊1I場面i切意味圭巴拒 □右  素□■■.   そこで,本研究では,算数文章題解決に. ヨ■局田●篶,. おいて,図的表現を用いた指導法を考案し, ⑭敬星表皇の構造灼開保Φ肥提. その有用性を実践的に明らかにすることと. (警:㌘簑よる).  した. ④ミ責算扶宣. 2 研究方法. ⑤立式.   上記の目的を達成するために,以下の手. ⑭計真糖棄. 順で研究を進めた.. (簑漂鶯榊). (1)文章題解決及び図的表現に関する先行研究を.   整理し,単元構想のための視点を検討した. (2)(1)で検討した視点に基づいて,単元構想を行. 図1 本研究1こおける文章蟹ω思考選程モデルと図的塞現ω位選づけ.   い,教育実践研究開発プロジェクト実習及び. 4 「かくれた数はいくつ(1)」の授業方策.   教育実践改善研究実習において実践した..   本研究の目的と背景を踏まえて,単元の. (3)実践した学級の児童に対して,事前・事後調.  ねらいは以下の2点である..   杏を実施し,図的表現を用いた文章題解決の. ・児童の図的表現レベルを把握すること. ・乗法,除法の文章題の解き方を教え,図的表現を.   有用性を検証した.. 用いることが文章題解決に有効であるかを検討す. (4)実践の課題に基づき,個別指導の方法と1人. 一44一. ること..

(2)  教育実践研究開発プロジェクト実習では,.  教育実践改善研究実習では,この3点を実. この2点を実現させるために,文章題の解き. 現させるための授業設計を行い,授業を展開. 方の定着を意図して,図的表現を含めた8つ. した.また,3っのねらいが実現できたかを. の過程を踏ませる授業を展開した.また,文. 評価するために,包含除及び等分際に関する. 章題を解くための思考過程の変容を確かめる. 事前・事後テストを行い,結果を比較した.. ために包含除及び等分陰に関する事前・事後. 表2 事前・事後テストの結果(6点X2題=12点満点). テストを行い結果を比較した.. N    平均    S.D.. 表1事前・事後テストの結果(6点×4題=24点満点). N    平均    S.D.. 事前   38    9.0. 1,39. 事後   38   10.6. 1.67. 事前   38   12.57. 4,05.  事前・事後テストの結果からt検定(両側). 事後   37   17.84. 5.43. を行ったところ事前と事後で有意な差が認め.  事前・事後テストの結果からt検定(両側). られた.また,児童の車誤パターンや解答記. を行ったところ,事前と事後で有意な差が認. 述の分析により,包含際間題においては,9. められた.また,児童の正誤パターンや解答. 割以上の児童が,包含除の問題を解くことが. 記述の分析により,包含隙間題においては,. できていた.等分陰間題においては,事前テ. 事前テストでは考え方を図的表現できなかっ. ストでは,3割程度の児童しか図的表現でき. た児童が,事後テストでは図的表現できるよ. ていなかったのに対して,事後テストでは6. うになったことが確認できた.等分陰間題に. 割近くの児童が図的表現ができ,正しい立式,. おいては,事前テストではわり算であること. 答えを出すことができるようになった.しか. がわかっている児童が多くいたものの,考え. し,包含除の考え方で解き,誤答する児童も. 方を図的表現できる児童が3割程度しかいな. 確認できた.. かったのに対して,事後テストでは5割以上. 6 まとめと今後の課題. の児童が図的表現できるようになっていた..  以上のことから,算数文章題解決において,. さらに,図と答えに着目すると,図的表現が. 図的表現を用いた指導法の有用性を実践的に. できる児童は正しい答えを出すことができて. 明らかにすることができた.. いることがわかった.しかし,誤答分析より,.  今回の指導では,主に絵や図を用いたが,3. 等分陰の考え方を図的表現することができな. 年生の教科書には,線分図が用いられている.. い又は,図的表現をする意図がわかっていな. よって,絵図(分離量)からテープ図(連続量),. い可能性が考えられた.. 線分図(連続量)へと図的表現を移行させる手. 5 「あまりのあるわり算∼もっとわり算の計・. 立てを工夫することが今後の課題である、.   算のしかたを考えよう∼」の授業方策. また,誤答分析をもとに,下位層の児童を対.  教育実践研究開発プロジェクト実習の成果. 象とした個別指導の方法とワークシートを作. と課題を踏まえて,単元のねらいは以下の3. 成したが,これらは,来年,現場に出た際に,. 点である.. 有用性があるのかを,実践的に検証する必要. ・絵図からO図へ移行させ,図的表現を含めた8つの思 考過程による文章題の解き方を定着させる. ・図的表現を用いて,包含除と等分陰の考え方の遠いを 理解する.. ・図的表現を通して,あまりのあるわり算の仕方,意味 理解をする.. がある.. 修学指導教員 加藤明,長澤憲保 指導教員   加藤明. 一45一.

(3)

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