図的表現を用いた算数科文章題解決に関する指導のあり方
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(2) 教育実践研究開発プロジェクト実習では,. 教育実践改善研究実習では,この3点を実. この2点を実現させるために,文章題の解き. 現させるための授業設計を行い,授業を展開. 方の定着を意図して,図的表現を含めた8つ. した.また,3っのねらいが実現できたかを. の過程を踏ませる授業を展開した.また,文. 評価するために,包含除及び等分際に関する. 章題を解くための思考過程の変容を確かめる. 事前・事後テストを行い,結果を比較した.. ために包含除及び等分陰に関する事前・事後. 表2 事前・事後テストの結果(6点X2題=12点満点). テストを行い結果を比較した.. N 平均 S.D.. 表1事前・事後テストの結果(6点×4題=24点満点). N 平均 S.D.. 事前 38 9.0. 1,39. 事後 38 10.6. 1.67. 事前 38 12.57. 4,05. 事前・事後テストの結果からt検定(両側). 事後 37 17.84. 5.43. を行ったところ事前と事後で有意な差が認め. 事前・事後テストの結果からt検定(両側). られた.また,児童の車誤パターンや解答記. を行ったところ,事前と事後で有意な差が認. 述の分析により,包含際間題においては,9. められた.また,児童の正誤パターンや解答. 割以上の児童が,包含除の問題を解くことが. 記述の分析により,包含隙間題においては,. できていた.等分陰間題においては,事前テ. 事前テストでは考え方を図的表現できなかっ. ストでは,3割程度の児童しか図的表現でき. た児童が,事後テストでは図的表現できるよ. ていなかったのに対して,事後テストでは6. うになったことが確認できた.等分陰間題に. 割近くの児童が図的表現ができ,正しい立式,. おいては,事前テストではわり算であること. 答えを出すことができるようになった.しか. がわかっている児童が多くいたものの,考え. し,包含除の考え方で解き,誤答する児童も. 方を図的表現できる児童が3割程度しかいな. 確認できた.. かったのに対して,事後テストでは5割以上. 6 まとめと今後の課題. の児童が図的表現できるようになっていた.. 以上のことから,算数文章題解決において,. さらに,図と答えに着目すると,図的表現が. 図的表現を用いた指導法の有用性を実践的に. できる児童は正しい答えを出すことができて. 明らかにすることができた.. いることがわかった.しかし,誤答分析より,. 今回の指導では,主に絵や図を用いたが,3. 等分陰の考え方を図的表現することができな. 年生の教科書には,線分図が用いられている.. い又は,図的表現をする意図がわかっていな. よって,絵図(分離量)からテープ図(連続量),. い可能性が考えられた.. 線分図(連続量)へと図的表現を移行させる手. 5 「あまりのあるわり算∼もっとわり算の計・. 立てを工夫することが今後の課題である、. 算のしかたを考えよう∼」の授業方策. また,誤答分析をもとに,下位層の児童を対. 教育実践研究開発プロジェクト実習の成果. 象とした個別指導の方法とワークシートを作. と課題を踏まえて,単元のねらいは以下の3. 成したが,これらは,来年,現場に出た際に,. 点である.. 有用性があるのかを,実践的に検証する必要. ・絵図からO図へ移行させ,図的表現を含めた8つの思 考過程による文章題の解き方を定着させる. ・図的表現を用いて,包含除と等分陰の考え方の遠いを 理解する.. ・図的表現を通して,あまりのあるわり算の仕方,意味 理解をする.. がある.. 修学指導教員 加藤明,長澤憲保 指導教員 加藤明. 一45一.
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