Habitat of endangered Aquatic Coleoptera in the middle stream of Arakawa river,
Saitama Prefecture, Honshu, Japan
Yasuyuki IWATA
1) 2)and Daiki UCHIDA
3)1) Japan Institute of Insect and Fungal Damage to Cultural Properties, 2-1-8, Shinjuku, Shinjuku-ku, Tokyo,
160-0022, JAPAN; e-mail: [email protected]
2) Saitama Museum of Natural History, Nagatoro 1417-1, Nagatoro, Saitama, 369-1305, JAPAN
3) Oriental Consultants Co., LTD., Sumitomo Real Estate Nishi Shinjuku Building No. 6, 3-12-1 Honmachi,
Shibuya-ku, Tokyo, 151-0071, JAPAN
図6.河川本流の淵:コオナガミズスマシの生息環境 Fig. 6 In the pool of mainstream: habitat of O. punctipennis.
図7.河川敷のワンド:クビボソコガシラミズムシ,ヒメシマチ ビゲンゴロウ,セスジダルマガムシの生息環境
Fig. 7 Embayment in riverbed: habitat of H. japonicus, N. nipponicus and O. inermis.
図8.本流岸際の低水深域:ゴマダラチビゲンゴロウの生息環境 Fig. 8 The low water depth of mainstream: habitat of O. natrix.
資 料
神流川・烏川の本川合流地点上流付近における鳥類相
( 年~ 年の記録)
渡辺朝一
〒339-0066 埼玉県さいたま市岩槻区愛宕町10-15-201 キーワード:関東地方,利根川支流,中流河川 はじめに 河川は,上流から下流に至る変化に富んだ環境を有し,多 くの生物群の生育,生息の場となる.鳥類でいえば,水面を 泳いだり水中に潜ったりするカモ科・カイツブリ科・カモメ 科などの水禽類,川岸や砂礫地を歩きながら採食するサギ 科・チドリ科・シギ科などの涉禽類,開けた草原的な環境に 生息するヒバリ科・ヨシキリ科・セキレイ科・ホオジロ科な ど,河畔林に生息する森林性のシジュウカラ科・ヒタキ科な どの4タイプのグループの鳥類の生息場所となる(浜口,1981). このことから,河川にみられる多様な環境における鳥類相 については調査が進んでおり,関東地方では相模川,多摩川 などから報告されている(例えば廣田,2006;小林ほか,2009; 日本野鳥の会東京支部・多摩川探鳥リーダーグループ,1991; 竹内,1994).関東地方最長の河川である利根川とその支流で も鬼怒川や,利根川河口付近の鳥類相に関して複数報告され ている(例えば斉藤,2002;栃木県鳥類生態研究会, 1979). 利根川の中流では,伊勢崎市の五料橋から坂東大橋の下流に かけてが,鳥類の生息地として知られる(例えば日本野鳥の 会群馬県支部,2009;卯木,1973).筆者は,坂東大橋の上流 で利根川に合流する烏川,烏川に合流する神流川に着目し, 1974 年から1983 年にかけ,鳥類の観察を行った.この両河川 は,中流河川に特徴的な広い川幅と様々な環境を有していた にもかかわらず鳥類相に関する報告はなく,特に1970 年代か ら1980 年代前半にかけては,断片的な記録(例えば小茂田, 1978)に限られる. 本稿は,報告の限られている同地における1970-1980 年代 の鳥類相を調査し,その結果と概要を報告するものである. 調査地および調査方法 調査は1974年から1983年までの間に21回実施した(表1). 調査地は,神流川の神流橋から烏川への合流地点までと, 烏川の神流川との合流地点から利根川との合流地点までの間 である(図1).埼玉県児玉郡上里町,群馬県多野郡新町(現: 高崎市),佐波郡玉村町に属する. 神流川は,三国山を水源とし,流路支長は87km,烏川の右 支川である.調査地の上流約20km に,貯水量235,000 ㎥の下 久保ダムを有する.調査地の堤防間の幅は約600m,本流幅は 約40m,川の近くは砂礫地であり,池や,ヨシ Phragmitesaustralis などの草本群落,ニセアカシア Robinia pseudoacacia
など高木の林分も見られる典型的な中流域の様相を呈してい た. 烏川は,鼻曲山を水源とし,流路支長は62km,利根川上流 域の支川の中では最大の流域面積を有する.調査地の堤防間 の幅は約800~1,000m,本流幅は約 100m,川の近くは泥地, 砂礫地であり,池や,ヨシなどの草本群落,ニセアカシアな ど高木の林分も見られる典型的な中流域の様相を呈していた. 調査地内の神流川の烏川合流地点上流から烏川の利根川合 流地点付近までは,1991 年11 月より特定猟具禁止区域に指定 され,銃猟が禁止された.本調査の期間中である1974 年から 1983 年までは,1977 年9 月より玉村特定猟具禁止区域に指定 された烏川左岸の一部を除き,両河川のほぼ全域が銃猟の規 制されない一般猟野であった. 調査地の右岸にある上里ゴルフ場は1990 年のオープン,左 岸にある新玉村ゴルフ場は1985 年のオープンであり,調査当 時の右岸は主に桑畑であった. 調査は,両河川の右岸を歩き,確認できた鳥種と個体数を 記録した.調査にあたっては,7 倍の双眼鏡,25 倍の望遠鏡 をもちいた.種,個体数は神流川と烏川に分けて記録した. 鳥種の確認は,目視及び声の聞き分けによって行った.性, 齢が識別可能であった場合にはそれぞれ記録した(表1). 59
-
これらの記録から,各科鳥種の記録状況,両河川における 鳥類の記録状況に関してまとめた. 結果および考察 各科鳥類の記録状況 各調査時における各科鳥類の出現状況を,表1 に示した. 和名および種の順番は日本鳥学会(2012)に従った. キジ科 Phasianidaeウズラ Coturnix japonica ,キジ Phasianus colchicus の2 種
が記録された.ウズラは,烏川流域の牧草地で声と姿を確認
した.キジは両河川で声と姿によって確認された.1979 年 9
月4 日には神流川で成鳥 1 羽と共に幼鳥 1 羽が観察され,繁
殖が確認された.
カモ科 Anatidae
ヨシガモ Anas falcata ,ヒドリガモ A. Penelope ,マガモ A.
platyrhynchos ,カルガモ A. zonorhyncha ,ハシビロガモ A. clypeata ,オナガガモ A. acuta ,シマアジ A. querquedula ,
コガモ A. crecca ,ホシハジロ Aythya ferina ,キンクロハジ
ロ A. fuligula ,スズガモ A. marila の11 種が記録された.カ モ類は,主に烏川に多かったが,神流川や神流川沿いの池で 観察されることもあった.ヨシガモは,1982 年4 月29 日に烏 川で♂1♀2 が観察された.ヒドリガモは烏川で主に群れで観 察され,1978 年11 月6 日には100 羽前後が観察された.マガ モも烏川で観察され,1978 年 11 月 6 日には20 羽前後が観察 されたが,それ以外は5 羽以内と,少なかった.カルガモは 両河川で多数回観察され,烏川では200 羽以上が観察される こともあった.本種の繁殖期である5月にも観察されており, 当地でも繁殖していた可能性がある.ハシビロガモは両河川 で観察されたが,1977 年3 月28 日に烏川で30 羽前後が観察 された以外は5 羽以内で,少なかった.シマアジは,1978 年 10 月 8 日に神流川沿いの池で 2 羽,1983 年 9 月 15 日に烏川 で1 羽,いずれも♀タイプが観察された.コガモは両河川とも 観察され,烏川では200羽前後が観察されたこともあるなど, 数は多かった.ホシハジロは1978年11月6日に,烏川で♂4♀2 が観察された.キンクロハジロは1975 年11 月1 日に烏川で5 羽前後,1978 年 9 月 22 日,10 月 8 日に神流川沿いの池で 1 羽が観察された.スズガモは,両河川で少数が観察されたが, いずれも♀タイプであった. カモ科各種の個体数に関しては,カルガモおよびコガモで 秋期の狩猟期前に200 羽以上が観察されることがあったが, それ以外の種については観察個体数が少なく,特に狩猟期後 の2~3 月には少なかった.カモ科の各種は狩猟鳥であり,調 査当時は調査範囲のほとんど全域が銃猟可能な一般猟野であ った.狩猟は対象の種の直接的な脅威となり(宇田川1957), 銃猟はカモ科各種の個体数に大きいマイナスの影響を与える (例えば樋口ほか,1988;黒岩,1999).両河川でカモ科各種 の個体数が少なかった原因は,狩猟によるものと考えられる. なお1991 年以降、本調査地の大半が特定猟具禁止区域に指定 されており,1990 年代以降にカモ科各種の生息状況は大きく
図1.調査地. Fig. 1. Stady area.
-
これらの記録から,各科鳥種の記録状況,両河川における 鳥類の記録状況に関してまとめた. 結果および考察 各科鳥類の記録状況 各調査時における各科鳥類の出現状況を,表1 に示した. 和名および種の順番は日本鳥学会(2012)に従った. キジ科 Phasianidaeウズラ Coturnix japonica ,キジ Phasianus colchicus の2 種
が記録された.ウズラは,烏川流域の牧草地で声と姿を確認
した.キジは両河川で声と姿によって確認された.1979 年 9
月4 日には神流川で成鳥 1 羽と共に幼鳥 1 羽が観察され,繁
殖が確認された.
カモ科 Anatidae
ヨシガモ Anas falcata ,ヒドリガモ A. Penelope ,マガモ A.
platyrhynchos ,カルガモ A. zonorhyncha ,ハシビロガモ A. clypeata ,オナガガモ A. acuta ,シマアジ A. querquedula ,
コガモ A. crecca ,ホシハジロ Aythya ferina ,キンクロハジ
ロ A. fuligula ,スズガモ A. marila の11 種が記録された.カ モ類は,主に烏川に多かったが,神流川や神流川沿いの池で 観察されることもあった.ヨシガモは,1982 年4 月29 日に烏 川で♂1♀2 が観察された.ヒドリガモは烏川で主に群れで観 察され,1978 年11 月6 日には100 羽前後が観察された.マガ モも烏川で観察され,1978 年 11 月 6 日には20 羽前後が観察 されたが,それ以外は5 羽以内と,少なかった.カルガモは 両河川で多数回観察され,烏川では200 羽以上が観察される こともあった.本種の繁殖期である5月にも観察されており, 当地でも繁殖していた可能性がある.ハシビロガモは両河川 で観察されたが,1977 年3 月28 日に烏川で30 羽前後が観察 された以外は5 羽以内で,少なかった.シマアジは,1978 年 10 月 8 日に神流川沿いの池で 2 羽,1983 年 9 月 15 日に烏川 で1 羽,いずれも♀タイプが観察された.コガモは両河川とも 観察され,烏川では200羽前後が観察されたこともあるなど, 数は多かった.ホシハジロは1978年11月6日に,烏川で♂4♀2 が観察された.キンクロハジロは1975 年11 月1 日に烏川で5 羽前後,1978 年 9 月 22 日,10 月 8 日に神流川沿いの池で 1 羽が観察された.スズガモは,両河川で少数が観察されたが, いずれも♀タイプであった. カモ科各種の個体数に関しては,カルガモおよびコガモで 秋期の狩猟期前に200 羽以上が観察されることがあったが, それ以外の種については観察個体数が少なく,特に狩猟期後 の2~3 月には少なかった.カモ科の各種は狩猟鳥であり,調 査当時は調査範囲のほとんど全域が銃猟可能な一般猟野であ った.狩猟は対象の種の直接的な脅威となり(宇田川1957), 銃猟はカモ科各種の個体数に大きいマイナスの影響を与える (例えば樋口ほか,1988;黒岩,1999).両河川でカモ科各種 の個体数が少なかった原因は,狩猟によるものと考えられる. なお1991 年以降、本調査地の大半が特定猟具禁止区域に指定 されており,1990 年代以降にカモ科各種の生息状況は大きく
図1.調査地. Fig. 1. Stady area.
変わっている可能性がある. カイツブリ科 Podicipedidae カイツブリ Tachybaptus ruficollis のみが記録された.両河川 とも,成鳥と共に雛が観察され,繁殖が確認された. ハト科 Columbidae キジバト Streptopelia orientalis のみが記録された.両河川と も多数回観察されたが,個体数はおおむね10 羽以内と少なか った. サギ科 Ardeidaeゴイサギ Nycticorax nycticorax ,ササゴイ Butorides striata ,
アマサギ Bubulcus ibis ,アオサギ Ardea cinereal ,ダイサギ A.
alba ,チュウサギ Egretta intermedia ,コサギ E. garzetta の7
種が記録された.ササゴイ以外は烏川で多数回観察された. ゴイサギは両河川でおおむね10 羽以内の少数が観察された. 1978 年9 月22 日には神流川沿いの樹林で60 羽前後が観察さ れた.この樹林は,ゴイサギの塒であった可能性がある.サ サゴイは神流川で3 回,烏川で1 回観察されたが,いずれも1 羽であった.アマサギは,両河川上空を通過したり,烏川最 下流の牧草地に降りたりしていた.1979 年9 月4 日には烏川 最下流の牧草地で50 羽前後が観察された.アオサギは,主に 烏川上空を飛翔していることころを観察された.個体数はお おむね5 羽以内と,少なかった.ダイサギは両河川や両河川 沿いの池で観察され,烏川では10 羽前後観察されることもあ った.チュウサギも両河川で観察されたが,観察された回数, 個体数とも少なかった.コサギは両河川で毎回観察され,烏 川では30 羽以上が観察されることもあるなど,個体数は多か った. クイナ科 Raildae
ヒクイナ Porzana fusca ,バン Gallinula chloropus の2 種が
記録された.ヒクイナは1978 年 10 月 8 日に烏川で 1 羽が観 察された.バンは主に烏川で見られ,20 羽以上が観察された こともあった.1978 年10 月8 日には,神流川で幼鳥2 羽が観 察され,繁殖が確認された. カッコウ科 Cuculidae カッコウ Cuculus canorus のみが記録された.1978 年 5 月 21 には両河川のニセアカシア上で複数個体がさえずっていた. 本種の託卵の宿主であるモズ Lanius Bucephalus やオオヨシ キリ Acrocephalus orientalis が調査地で見られていることか ら,本種も繁殖の可能性が考えられる. アマツバメ科Apodidae アマツバメ Apus pacificus のみが記録された.主に烏川で, 春期に10羽ほどの小群が高空を飛翔するところが観察された. 1977年4月30日には烏川全域の低空を少なくとも200羽を超 えるきわめて多数の個体が飛翔していた.渡り期に,本種が 低空を大きな群れで飛翔している行動を観察する機会はごく 少なく(廣田,2006;深井,私信;竹内,私信),その行動の 意味や条件は明らかにされていない. チドリ科 Charadriidae
タゲリ Vanellus vanellus ,ムナグロ Pluvialis fulva ,イカル
チドリ Charadrius placidus ,コチドリ C. dubius ,シロチド
リ C. alexandrines ,メダイチドリ C. mongolus の6 種が記録 された.タゲリは烏川で2 回観察された.ムナグロも烏川で しばしば10 羽以内の少数で観察され,神流川でも1 回記録さ れた.烏川では,1977 年4 月30 日には20 羽前後,1982 年9 月15 日には 40 羽が観察された.イカルチドリ,コチドリ, シロチドリの3 種は両河川ともみられ,繁殖期である早春か ら晩春にも見られていることから,当地で繁殖している可能 性が高かった.イカルチドリ,コチドリ,シロチドリの営巣 にはそれぞれの種に適する砂礫の表面粒度があり,定期的な 出水による砂礫地の維持が必要である(山岸ほか,2009).1970 ~80 年代の神流川,烏川には 3 種の生息に必要な粒度の差が 存在していたと思われる.3 種の同所的な生息は現在も見られ るかどうか,確認が必要である.イカルチドリは神流川で, コチドリ,シロチドリは烏川で観察回数が多かった.メダイ チドリは1982 年9 月15 日,1983 年9 月15 日にそれぞれ烏川 で1 羽が観察された.本種は,埼玉県の鳥類目録(小杉,1978) に掲載されておらず,1979 年に旧浦和市~旧大宮市(現さい たま市)から記録されているのみである(埼玉大学野鳥研究 会,1979).群馬県における記録も少なく(卯木,1985),両 県においても希少な記録である. シギ科 Scolopacidae
オオジシギ Gallinago hardwickii ,タシギ G. gallinago ,チ
ュウシャクシギ Numenius phaeopus ,ツルシギ Tringa
erythropus ,アオアシシギ T. nebularia ,クサシギ T. ochropus ,
タカブシギT. glareola ,キアシシギ Heteroscelus brevipes,イ
ソシギ Actitis hypoleucos ,キョウジョシギ Arenaria interpres ,
トウネン Calidris ruficollis ,オジロトウネン C. temminckii ,
ウズラシギC. acuminate ,ハマシギ C. alpine の14 種が記録
-
された.オオジシギは神流川で2 回,烏川で 1 回観察された が個体数は1~2 羽と少なく,春秋とも観察された.タシギは 両河川とも観察され,烏川では20 羽以上が観察されたことも あった.チュウシャクシギは両河川で2回ずつ観察されたが, 個体数は5 羽未満で少なく,春秋とも観察された.ツルシギ は,1974 年,1975 年,1977 年,1978 年,1979 年と烏川にお いて春期に毎年記録されており,観察を行わなかった1976 年 を除くと,春期の定期的な渡来があったと考えられるが,個 体数は最多時で10 羽前後と,少なかった.また,1980 年以降 は観察されなくなった.アオアシシギは,両河川で春秋とも しばしば観察され,秋期の記録が多かった.個体数は最多時 で10 羽未満と,少なかった.クサシギも,両河川で春秋とも しばしば観察され,個体数は最多時で10羽未満と少なかった. タカブシギは,両河川で春秋ともに少数回観察された.個体 数は最多時で5 羽と,少なかった.キアシシギも両河川で少 数回観察された.春秋とも観察されたが,春期の記録が多か った.個体数は最多時で12 羽であった.イソシギは両河川と も多数回観察され,両河川で10 羽以上記録されることも多か った.早春から晩春にも見られていることから,繁殖してい る可能性が高かった.キョウジョシギは,烏川で3 回観察さ れた.いずれも春期の記録で,個体数は5 羽未満であった. トウネンは神流川で1 回,烏川で 3 回,春秋とも観察され, 1977 年4 月30 日,1983 年 9 月 15 日には10 羽前後か観察さ れた.オジロトウネンは,1982 年 9 月15 日に2 羽,11 月14 日に1 羽,それぞれ烏川で観察された.本種は埼玉県の鳥類 目録(小杉,1978)に掲載されておらず,1979 年に利根川の 坂東大橋下流で記録されているのみである(卯木,1985).群 馬県における記録も少なく(卯木,1985),両県における希少 な記録である.ウズラシギは,烏川でそれぞれ1 羽ずつが春 期2 回,秋期 1 回観察された.ハマシギは,烏川で 100 羽以 上の群れが観察され,年によっては冬期に観察されたことも あることから越冬していたと思われる.本種は,海岸部の干 潟では多数が越冬し,動物質である小型の底生動物と,状況 に応じて植物質であるバイオフィルムを食べ分ける(Kuwae et al., 2012).内陸の中流河川で越冬する本種に関しては食物内容 が明らかにされておらず,その解明が望まれる. カモメ科 Laridaeコアジサシ Sterna albifrons ,アジサシ S. hirundo の2 種が
記録された.コアジサシは神流川では1 羽のみの観察であっ たが,烏川では30 羽前後が観察されたこともあった.求愛給 餌、交尾行動、抱卵など繁殖の兆候は認められなかったが, 烏川では多数が観察され,繁殖適地となる砂礫地が広いため, 繁殖していた可能性も十分考えられる.アジサシは,両河川 で少数回観察され,個体数は最多で10 羽前後であった. タカ科 Accipitridae トビ Milvus migrans のみが記録された.両河川とも見られ, 烏川では毎回観察された.烏川ではほぼ全域で観察でき,20 羽以上が記録されたこともあり,周年生息していたものと考 えられる.本種は,1980 年当時に埼玉県における確実な繁殖 地は確認されておらず(環境省,1980),調査期間中毎回観察 された烏川周辺は,埼玉県において本種が最も多い場所であ った可能性がある. カワセミ科 Alcedinidae カワセミ Alcedo atthis のみが記録された.両河川で観察さ れたが,個体数は5 羽未満であった. ハヤブサ科 Falconidae チョウゲンボウ Falco tinnunculus ,コチョウゲンボウ F. columbarius ,ハヤブサ F. peregrinus の3 種が記録された.チ ョウゲンボウは神流川で1 回,烏川で 3 回観察され,いずれ も1 羽であった.コチョウゲンボウは,1978 年10 月8 日,神 流川上空を飛翔する1 羽が観察された.ハヤブサは1977 年3 月28 日,烏川上空を飛翔する1 羽が観察された. モズ科 Laniidae モズ Lanius bucephalus のみが記録された.両河川ともみら れ,多数回観察された.1978 年5 月21 日には神流川で幼鳥2 羽を交えたつがいが観察され,繁殖が確認された. カラス科Corvidae
カケス Garrulus glandarius ,オナガ Cyanopica cyanus ,ハ
シ ボ ソ ガ ラ ス Corvus corone ,ハシブトガラス C. macrorhynchos の4 種が記録された.カケスは,両河川沿いの 樹林で,5 羽未満が少数回観察されたが1978 年10 月8 日には 神流川付近を20 羽以上が飛翔していたところが観察された. オナガは両河川沿いとも頻繁に観察され,神流川沿いのニセ アカシア林では50 羽前後が観察されたこともあった.ハシボ ソガラス,ハシブトガラスは両河川とも多く観察されたが, ハシボソガラスは神流川に,ハシブトガラスは烏川で多く記 録された.個体数はハシボソガラスで10 羽未満,ハシブトガ ラスは10~20 羽のことが多かった. シジュウカラ科Paridae - 62 - 63
-
された.オオジシギは神流川で2 回,烏川で 1 回観察された が個体数は1~2 羽と少なく,春秋とも観察された.タシギは 両河川とも観察され,烏川では20 羽以上が観察されたことも あった.チュウシャクシギは両河川で2回ずつ観察されたが, 個体数は5 羽未満で少なく,春秋とも観察された.ツルシギ は,1974 年,1975 年,1977 年,1978 年,1979 年と烏川にお いて春期に毎年記録されており,観察を行わなかった1976 年 を除くと,春期の定期的な渡来があったと考えられるが,個 体数は最多時で10 羽前後と,少なかった.また,1980 年以降 は観察されなくなった.アオアシシギは,両河川で春秋とも しばしば観察され,秋期の記録が多かった.個体数は最多時 で10 羽未満と,少なかった.クサシギも,両河川で春秋とも しばしば観察され,個体数は最多時で10羽未満と少なかった. タカブシギは,両河川で春秋ともに少数回観察された.個体 数は最多時で5 羽と,少なかった.キアシシギも両河川で少 数回観察された.春秋とも観察されたが,春期の記録が多か った.個体数は最多時で12 羽であった.イソシギは両河川と も多数回観察され,両河川で10 羽以上記録されることも多か った.早春から晩春にも見られていることから,繁殖してい る可能性が高かった.キョウジョシギは,烏川で3 回観察さ れた.いずれも春期の記録で,個体数は5 羽未満であった. トウネンは神流川で1 回,烏川で 3 回,春秋とも観察され, 1977 年4 月30 日,1983 年 9 月 15 日には10 羽前後か観察さ れた.オジロトウネンは,1982 年 9 月15 日に2 羽,11 月14 日に1 羽,それぞれ烏川で観察された.本種は埼玉県の鳥類 目録(小杉,1978)に掲載されておらず,1979 年に利根川の 坂東大橋下流で記録されているのみである(卯木,1985).群 馬県における記録も少なく(卯木,1985),両県における希少 な記録である.ウズラシギは,烏川でそれぞれ1 羽ずつが春 期2 回,秋期 1 回観察された.ハマシギは,烏川で 100 羽以 上の群れが観察され,年によっては冬期に観察されたことも あることから越冬していたと思われる.本種は,海岸部の干 潟では多数が越冬し,動物質である小型の底生動物と,状況 に応じて植物質であるバイオフィルムを食べ分ける(Kuwae et al., 2012).内陸の中流河川で越冬する本種に関しては食物内容 が明らかにされておらず,その解明が望まれる. カモメ科 Laridaeコアジサシ Sterna albifrons ,アジサシ S. hirundo の2 種が
記録された.コアジサシは神流川では1 羽のみの観察であっ たが,烏川では30 羽前後が観察されたこともあった.求愛給 餌、交尾行動、抱卵など繁殖の兆候は認められなかったが, 烏川では多数が観察され,繁殖適地となる砂礫地が広いため, 繁殖していた可能性も十分考えられる.アジサシは,両河川 で少数回観察され,個体数は最多で10 羽前後であった. タカ科Accipitridae トビ Milvus migrans のみが記録された.両河川とも見られ, 烏川では毎回観察された.烏川ではほぼ全域で観察でき,20 羽以上が記録されたこともあり,周年生息していたものと考 えられる.本種は,1980 年当時に埼玉県における確実な繁殖 地は確認されておらず(環境省,1980),調査期間中毎回観察 された烏川周辺は,埼玉県において本種が最も多い場所であ った可能性がある. カワセミ科Alcedinidae カワセミ Alcedo atthis のみが記録された.両河川で観察さ れたが,個体数は5 羽未満であった. ハヤブサ科Falconidae チョウゲンボウ Falco tinnunculus ,コチョウゲンボウ F. columbarius ,ハヤブサ F. peregrinus の3 種が記録された.チ ョウゲンボウは神流川で1 回,烏川で 3 回観察され,いずれ も1 羽であった.コチョウゲンボウは,1978 年10 月8 日,神 流川上空を飛翔する1 羽が観察された.ハヤブサは1977 年3 月28 日,烏川上空を飛翔する1 羽が観察された. モズ科Laniidae モズ Lanius bucephalus のみが記録された.両河川ともみら れ,多数回観察された.1978 年5 月21 日には神流川で幼鳥2 羽を交えたつがいが観察され,繁殖が確認された. カラス科Corvidae
カケス Garrulus glandarius ,オナガ Cyanopica cyanus ,ハ
シ ボ ソ ガ ラ ス Corvus corone ,ハシブトガラス C. macrorhynchos の4 種が記録された.カケスは,両河川沿いの 樹林で,5 羽未満が少数回観察されたが1978 年10 月8 日には 神流川付近を20 羽以上が飛翔していたところが観察された. オナガは両河川沿いとも頻繁に観察され,神流川沿いのニセ アカシア林では50 羽前後が観察されたこともあった.ハシボ ソガラス,ハシブトガラスは両河川とも多く観察されたが, ハシボソガラスは神流川に,ハシブトガラスは烏川で多く記 録された.個体数はハシボソガラスで10 羽未満,ハシブトガ ラスは10~20 羽のことが多かった. シジュウカラ科Paridae
シジュウカラ Parus minor のみが記録された.神流川沿い の樹林で3 回,10 羽前後の群れや地鳴きにより確認された. ヒバリ科 Alaudidae ヒバリ Alauda arvensis のみが記録された.両河川とも毎回 観察され,砂礫地や草地の至る所に見られ,個体数は多かっ た. ツバメ科 Hirundinidaeショウドウツバメ Riparia riparia ,ツバメ Hirundo rustica ,
イワツバメ Delichon dasypus の3 種が記録された.ショウド ウツバメは秋期に4回見られたが,特に1974年9月4日には, 両河川沿いの低空を多数の個体が飛翔していた.ツバメは両 河川沿いで,多数が観察された.イワツバメは1975 年11 月1 日に烏川沿いで5 羽前後が観察された. ヒヨドリ科 Pycnonotidae ヒヨドリ Hypsipetes amaurotis のみが記録された.両河川沿 いの林分で,多数回観察されたが,個体数は最多時で20 羽前 後であった. ウグイス科 Cettiidae ウグイス Cettia diphone のみが記録された.確認できたのは さえずりや地鳴きが大半で,記録回数も個体数も少なかった. ヨシキリ科 Acrocephalidae オオヨシキリ Acrocephalus arundinaceus のみが記録された. 両河川とも見られたが,烏川沿いの方が,観察回数が多かっ た. セッカ科 Cisticolidae セッカ Cisticola juncidis のみが記録された.両河川とも多数 回観察され,10 羽前後が観察されたこともあった. ムクドリ科 Sturnidae
ムクドリ Spodiopsar cineraceus ,コムクドリ Agropsar
philippensis の 2 種が記録された.ムクドリは,両河川沿いと
も多数回観察され,50 羽以上が記録されたこともあった.コ
ムクドリは,両河川沿いの樹林で少数回観察され,個体数は
最多時で10 羽前後であった.
ヒタキ科 Muscicapidae
ツグミ Turdus naumanni ,ジョウビタキ Phoenicurus
auroreus ,エゾビタキ Muscicapa griseisticta の 3 種が記録さ
れた.ツグミ,は両河川沿いでしばしば観察され,個体数は 10 羽前後のことが多かった.ジョウビタキは両河川沿いで少 数がしばしば観察された.エゾビタキは1975 年 11 月 1 日, 神流川沿いのニセアカシアの樹上で1 羽が観察された. スズメ科 Passeridae スズメ Passer montanus のみが記録された.両河川沿いで毎 回観察され,個体数は多かった. セキレイ科 Motacillidae
キセキレイ Motacilla cinereal ,ハクセキレイ M. alba ,セ
グロセキレイ M. grandis ,ビンズイ Anthus hodgsoni ,タヒ
バリ A. rubescens の 5 種が記録された.キセキレイは両河川 とも見られ,個体数は最多時で10 羽前後であった.ハクセキ レイも両河川で観察されたが,みられるのは11 月から3 月の 間のみであり,冬鳥であったと考えられる。調査当時,本種 は関東地方では海岸部から内陸へ繁殖地を拡大している時期 であり(中村,2013),調査地周辺では繁殖していなかったと 考えられる.個体数は最多時で10 羽前後であった.セグロセ キレイは両河川で周年観察され,個体数は10 羽前後のことが 多かった.ビンズイは1975 年 11 月 1 日,神流川上空を鳴き ながら飛翔する1 羽が記録された.タヒバリは,11 月から 4 月にかけ,主に烏川で観察され,30 羽前後が記録されたこと もあった.神流川では2 回しか観察されなかった. アトリ科 Fringillidae
カワラヒワ Chloris sinica ,ベニマシコ Uragus sibiricus ,
シメ Coccothraustes coccothraustes の3 種が記録された.カワ ラヒワは両河川沿いで観察され,10 羽前後の群れで見られる こともあった.ベニマシコは神流川沿いで1978 年 11 月 6 日 に♂1 羽が,1982 年11 月14 日に声が記録された.シメは両河 川沿いの林分で少数回観察されたが,個体数は5 羽未満であ った. ホオジロ科 Emberizidae
ホオジロ Emberiza cioides ,ホオアカ E. fucata,カシラダカ
E. rustica ,アオジ E. spodocephala ,オオジュリン E. schoeniclus の 5 種が記録された.ホオジロは両河川沿いで毎 回観察され,個体数は多かった.ホオアカは1977 年 3 月 28 日に烏川沿いで1 羽,1982 年11 月 14 日に両河川沿いで少数 が観察された.カシラダカは烏川で多く,アオジは神流川で 多く,オオジュリンは烏川で観察された.これら3 種は4~5 63
-
月や9 月には観察されなかった 外来種として,キジ科のコジュケイ Bambusicola thoracicus , インコ科のセキセイインコ Melopsittacus undulates ,カエデチ ョウ科のベニスズメ Amandava amandava ,ハト科のカワラバ ト Columba livia が観察された.コジュケイは両河川沿いで観 察された.主に声で確認された.セキセイインコは1978 年9 月22 日,神流川沿いで 1 羽観察された.ベニスズメは 1975 年9 月 21 には烏川沿いで 20 羽前後の群れが観察されたが, それ以外の日は烏川沿いで1 羽ずつが 3 回記録された.カワ ラバトは両河川沿いで観察され,30 羽以上の群れで見られる こともあった. 両河川における鳥種の記録状況 1974 年から1983 年にかけての春秋期を中心とした21 回の 調査で,在来種は両河川合計で29 科 86 種が記録された.水 禽はカモ科11 種,カイツブリ科1 種,カモメ科2 種,涉禽類 は,サギ科7 種,クイナ科2 種,チドリ科6 種,シギ科14 種 が記録された.これらと,水中に飛び込んで小型魚類を獲る カワセミ科,川岸の地表で採食するセキレイ科のキセキレイ, ハクセキレイ,セグロセキレイ,タヒバリの4 種と,砂礫地 から草地に見られるヒバリ科,ヨシキリ科,セッカ科の各種, ホオジロ科のホオジロ,カシラダカ,オオジュリンなどが中 流河川の代表種であると考える. 両河川の記録鳥種数は,神流川において71 種,烏川におい て81 種が記録された.66 種は両河川で共通し,神流川でのみ で5 種,烏川でのみで15 種記録された.烏川でのみ記録され た種には,カモ科4 種,チドリ科 2 種,シギ科 3 種が含まれ ていた.烏川にのみ記録された種の中で水禽類,涉禽類が多 かった理由として,烏川の方が,堤防間の幅も本流の幅も広 く開水面や砂礫地,草地の面積が広かったことや,神流川に はない泥地がカモ類やシギ・チドリ類の生息適地となったこ とが考えられる.1986 年から1988 年の冬期に,栃木県の河川 14 カ所で河川敷の幅と生息する鳥の種数,個体数の関係性を 調査した平野・樋口(1988)は,河川敷の幅が広い河川ほど 鳥種数と個体数が多かったことを示した.本調査においても, 堤防間の幅,本流の幅とも広い烏川では神流川より多くの種 数が記録され,平野・樋口(1988)を裏づける結果となった. まとめと展望 本調査により,1970 年代から 1980 年代前半における神流 川・烏川流域の鳥類相を明らかにすることとともに,調査地 が当時,希少種を含む様々な生活様式の鳥類にとって重要な 生息地であることが確認された.しかし,調査回数が多けれ ば記録されたと考えられるメジロ Zosterops japonicus や,6 月 ~7 月に調査すれば記録されたと考えられるヨシゴイ Ixobrychus sinensis などは未記録であった.また,1980 年代か ら増加したとされるカワウ Phalacrocorax carbo (福田ほか, 2002),オオタカ Accipiter gentillis (堀江・遠藤,2013),コ ゲラ Dendrocopos kizuki (平野,1996),2000 年代から増加したとされるオオバンFulica atra (Hashimoto&Sugawa,2013)
なども記録されなかった.一方,調査当時から減少したとさ れるウズラ(奥山,2004),コサギ(河地,2004;内田,2017), シギ科およびチドリ科の各種(例えばAmano et al.,2010)な どの現在へ至る生息状況を明らかにするには,1980 年以降の 記録の集積が必要である. また,河川においては,気象の変化や,治水や利水,河川 敷利用の活発化などさまざまな環境変化要因がある.河川の 多様な生物相を持つ環境を保全するためには,生物相を把握 するだけでなく,河川に生息する種の生態解明(例えば内田・ 永田,2000),人による影響(例えば内田・三上,2018),中 長期的な生物相の変化の実態(例えば平野, 2007),環境変化 に伴う生物相の変化(例えば海老原, 1990;平野,1997),河 川が提供する景観要素の各種による利用状況(例えば鈴木, 2009)などを明らかにすることで,河川の環境維持を保つこ とのできる河川敷の利用の方向性に有効な提言ができると考 える. 謝 辞 本稿執筆にあたり,さまざまな方にお世話になりました. 日本野鳥の会群馬県の深井宣夫氏,相模原市の竹内裕氏には 情報を提供いただきました.群馬県自然環境課野生動物係の ご担当者,埼玉県環境部みどり自然課野生生物担当鈴木裕美 氏からは,調査地周辺の特定猟具使用禁止区域の指定年月を ご教示いただきました.以上の皆さまに厚く御礼申し上げま す. 文 献
Amano T., Szekely T., Koyama K., Amano H. & Sutherland W. J. , 2010. A framework for monitoring the status of populations in the East Asian-Australasian flyway. Biological Conservation,
143: 2238-2247.
海老原美夫,1990.熊谷市大麻生地区におけるゴルフ場開設
前と後の観察鳥類の出現率の変化 ―定例探鳥会の結果
-
月や9 月には観察されなかった 外来種として,キジ科のコジュケイ Bambusicola thoracicus , インコ科のセキセイインコ Melopsittacus undulates ,カエデチ ョウ科のベニスズメ Amandava amandava ,ハト科のカワラバ ト Columba livia が観察された.コジュケイは両河川沿いで観 察された.主に声で確認された.セキセイインコは1978 年9 月22 日,神流川沿いで 1 羽観察された.ベニスズメは 1975 年9 月 21 には烏川沿いで 20 羽前後の群れが観察されたが, それ以外の日は烏川沿いで1 羽ずつが 3 回記録された.カワ ラバトは両河川沿いで観察され,30 羽以上の群れで見られる こともあった. 両河川における鳥種の記録状況 1974 年から1983 年にかけての春秋期を中心とした21 回の 調査で,在来種は両河川合計で29 科 86 種が記録された.水 禽はカモ科11 種,カイツブリ科1 種,カモメ科2 種,涉禽類 は,サギ科7 種,クイナ科2 種,チドリ科6 種,シギ科14 種 が記録された.これらと,水中に飛び込んで小型魚類を獲る カワセミ科,川岸の地表で採食するセキレイ科のキセキレイ, ハクセキレイ,セグロセキレイ,タヒバリの4 種と,砂礫地 から草地に見られるヒバリ科,ヨシキリ科,セッカ科の各種, ホオジロ科のホオジロ,カシラダカ,オオジュリンなどが中 流河川の代表種であると考える. 両河川の記録鳥種数は,神流川において71 種,烏川におい て81 種が記録された.66 種は両河川で共通し,神流川でのみ で5 種,烏川でのみで15 種記録された.烏川でのみ記録され た種には,カモ科4 種,チドリ科 2 種,シギ科 3 種が含まれ ていた.烏川にのみ記録された種の中で水禽類,涉禽類が多 かった理由として,烏川の方が,堤防間の幅も本流の幅も広 く開水面や砂礫地,草地の面積が広かったことや,神流川に はない泥地がカモ類やシギ・チドリ類の生息適地となったこ とが考えられる.1986 年から1988 年の冬期に,栃木県の河川 14 カ所で河川敷の幅と生息する鳥の種数,個体数の関係性を 調査した平野・樋口(1988)は,河川敷の幅が広い河川ほど 鳥種数と個体数が多かったことを示した.本調査においても, 堤防間の幅,本流の幅とも広い烏川では神流川より多くの種 数が記録され,平野・樋口(1988)を裏づける結果となった. まとめと展望 本調査により,1970 年代から 1980 年代前半における神流 川・烏川流域の鳥類相を明らかにすることとともに,調査地 が当時,希少種を含む様々な生活様式の鳥類にとって重要な 生息地であることが確認された.しかし,調査回数が多けれ ば記録されたと考えられるメジロ Zosterops japonicus や,6 月 ~7 月に調査すれば記録されたと考えられるヨシゴイ Ixobrychus sinensis などは未記録であった.また,1980 年代か ら増加したとされるカワウ Phalacrocorax carbo (福田ほか, 2002),オオタカ Accipiter gentillis (堀江・遠藤,2013),コ ゲラ Dendrocopos kizuki (平野,1996),2000 年代から増加したとされるオオバンFulica atra (Hashimoto&Sugawa,2013)
なども記録されなかった.一方,調査当時から減少したとさ れるウズラ(奥山,2004),コサギ(河地,2004;内田,2017), シギ科およびチドリ科の各種(例えばAmano et al.,2010)な どの現在へ至る生息状況を明らかにするには,1980 年以降の 記録の集積が必要である. また,河川においては,気象の変化や,治水や利水,河川 敷利用の活発化などさまざまな環境変化要因がある.河川の 多様な生物相を持つ環境を保全するためには,生物相を把握 するだけでなく,河川に生息する種の生態解明(例えば内田・ 永田,2000),人による影響(例えば内田・三上,2018),中 長期的な生物相の変化の実態(例えば平野, 2007),環境変化 に伴う生物相の変化(例えば海老原, 1990;平野,1997),河 川が提供する景観要素の各種による利用状況(例えば鈴木, 2009)などを明らかにすることで,河川の環境維持を保つこ とのできる河川敷の利用の方向性に有効な提言ができると考 える. 謝 辞 本稿執筆にあたり,さまざまな方にお世話になりました. 日本野鳥の会群馬県の深井宣夫氏,相模原市の竹内裕氏には 情報を提供いただきました.群馬県自然環境課野生動物係の ご担当者,埼玉県環境部みどり自然課野生生物担当鈴木裕美 氏からは,調査地周辺の特定猟具使用禁止区域の指定年月を ご教示いただきました.以上の皆さまに厚く御礼申し上げま す. 文 献
Amano T., Szekely T., Koyama K., Amano H. & Sutherland W. J. , 2010. A framework for monitoring the status of populations in the East Asian-Australasian flyway. Biological Conservation,
143: 2238-2247. 海老原美夫,1990.熊谷市大麻生地区におけるゴルフ場開設 前と後の観察鳥類の出現率の変化 ―定例探鳥会の結果
から―.Strix,9:117-125. 福田道雄・成末雅恵・加藤七枝,2002.日本におけるカワウ の生息状況の変遷.日本鳥学会誌,51:4-11. 浜口哲一,1981.相模川下流の生物相 Ⅰ 相模川下流の鳥類相. 自然と文化,4:1-16.Hashimoto H. & Sugawa H. , 2013. Population Trends of Wintering Eurasian Coot Fulica atra in East Asia. Ornithological Science,
12 (2):91-105. 樋口広芳・村井英紀・花輪伸一・浜屋さとり,1988.ガンカ モ類における生息地の特性と生息数との関係.Strix,7: 193-202. 平野敏明・樋口広芳,1988.冬期における川幅と水辺性鳥類 の種数,個体数との関係.Strix,7:203-212. 平野敏明,1996.宇都宮市戸祭山における繁殖期の鳥類相─ 最近25 年間の変化─.Strix,14:25-31. 平野敏明,1997.河川改修が冬期における水辺性鳥類に及ぼ す影響.Strix,15:39-44. 平野敏明,2007.宇都宮市鬼怒川における水辺性鳥類の25 年 間の生息状況の変化.Accipiter,13:1-12. 廣田行雄,2006.多摩川の鳥類 1996~2005 年の記録. 287p., 著者印刷. 堀江玲子・遠藤孝一,2013.オオタカの分布と環境利用の変 遷.日本のタカ学 生態と保全,pp. 53-69.東京大学出版, 東京. 環境省,1980.日本産鳥類の繁殖分布.554pp,環境省,東京 河地辰彦,2004.栃木県内におけるコサギとダイサギの生息 状況の変化について.Accipiter,10:27-36. 小林みどり・高寺啓子・谷広子・小林慶子・脇田信雄,2009. 相模川中流域(磯部の堰~八瀬川合流点)における定線 センサスの結果─2003 年~2008 年のまとめ─.BINOS, 16:75-82. 小茂田英彦,1978.利根川近辺白鳥渡来・越冬記録報告書1976 ~1977.日本の白鳥,5:72-81. 小杉昭光,1978.埼玉の鳥類.埼玉県動物誌.pp. 45-86,埼玉 県教育委員会,浦和. 黒岩哲夫,1999.高知県中南部の沿岸性湿地の鳥類相と生息 環境.Strix,17:53-67.
Kuwae T., Miyoshi E., Hosokawa S., Ichimi K., Hosoya J., Amano T., Moriya T., Kondoh M., Ydenberg R. C., & Elner R. W. , 2012. Variable and complex food web structures revealed by exploring missing trophic links between birds and biofilm. Ecology Letters,
15: 347-356. 中村一恵,2013.日本列島におけるセキレイ属近縁 2 種の分 布変遷と種分化.神奈川県立博物館研究報告自然科学, 42:71-90. 日本鳥学会,2012.本鳥類目録改訂第 7 版.438p.,日本鳥学 会,三田. 日本野鳥の会群馬県支部,2009.特集利根川の野鳥─中毛~東 毛─. 野の鳥, 295:3-8. 日本野鳥の会東京支部・多摩川探鳥リーダーグループ,1991. 多摩川中流域における鳥類相の変遷―多摩川探鳥会 10 年間の記録から―.Strix,10:181-203. 奥山正樹,2004.狩猟鳥ウズラCoturnix japonica の現状.山階 鳥類学雑誌,35:189-202. 埼玉大学野鳥研究会,1979.秋ヶ瀬公園・浦和浄水場周辺に おける鳥類観察報告5('78.11~'79.10).埼玉大学野鳥研究 会,浦和. 斉藤敏一,2002.千葉県香取郡東庄町の利根川河川敷の鳥類 相.千葉県立大利根博物館調査研究報告,4:31-40. 鈴木弘行 ,2009.河川における人為影響を含む景観要素が鳥 類群中に及ぼす影響の解析-鳥類群集を指標として河川 環境を保全するために-.景観生態学,13:55-69. 竹内 裕,1994.相模川中流域の鳥類. BINOS,1:31-48. 栃木県鳥類生態研究会,1979.鬼怒川の鳥類目録 No.1.栃木 県鳥類生態研究会,宇都宮. 山岸 哲・松原 始・平松山治・鷲見哲也・江崎保男,2009. チドリ3 種の共存を可能にしている河川物理,洪水に伴 う砂礫の分級.応用生態工学,12 (2):79-85. 宇田川竜夫,1957.狩猟解禁日前後における棲息鳥類の変動. 山階鳥類研究所研究報告,1 (11):458–460. 内田 博・永田尚志,2000.都幾川におけるセグロセキレイ Motacilla grandis の定住性と年生残率.日本鳥学会誌, 49:1-8. 内田 博,2017.埼玉県東松山市周辺でのコサギ Egretta garzetta の減少.日本鳥学会誌,66 (2):111-122. 内田 博・三上かつら,2018.都幾川におけるイカルチドリ の繁殖失敗の要因.Strix,34:59-68. 卯木達郎,1973.群馬の野鳥.267p.,煥呼堂,前橋. 卯木達郎,1985.群馬県の鳥類.群馬県動物誌,pp. 105-131. 群馬県,前橋. 65
-
表1.神流川・烏川で観察された鳥類とその個体数.
Table1. Brids’species and its numbers at Kanna River and Karasu River.
数値+:数値を少し上回る個体数,数値±:数値前後の個体数,+:おおむね10 羽以上,++:おおむね30 羽以上.
1974.03.29 1975.02.28 1975.05.11 1975.09.21 1975.11.01 1977.03.28 1977.04.30 1978.03.29 1978.04.30
神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川
キジ科 Phasianidae
ウズラ Coturnix japonica 2 1 song1
キジ Phasianus colchicus カモ科 Anatidae ヨシガモ Anas falcata ヒドリガモ Anas penelope 10± 1 + 20± 20+ マガモ Anas platyrhynchos ♂1 カルガモ Anas zonorhyncha 5,2 15± 50± ++ 100+ 100+ + + 10± ++ 3 ++ 6+ ++ 10± 20± ハシビロガモ Anas clypeata 30± 4 オナガガモ Anas acuta 20± 20± 1+ 1 +++ ♂1♀1 10+ シマアジ Anas querquedula コガモ Anas crecca ++ 10± 20+ 30+ ++ ♂1♀5± 50+ ♀1 ホシハジロ Aythya ferina キンクロハジロ Aythya fuligula 5± スズガモ Aythya marila 5± カイツブリ科 Podicipedidae
カイツブリ Tachybaptus ruficollis 4+ 2 10± 20± 20± 7 8、1 song1 ハト科 Columbidae
キジバト Streptopelia orientalis + 4 1 6 + + 1 1 2 1 1 1 1
サギ科 Ardeidae
ゴイサギ Nycticorax nycticorax 1 1 ad.1、juv.1
ササゴイ Butorides striata 1flying
アマサギ Bubulcus coromandus 5 4flying 7flying
アオサギ Ardea cinerea 3 1 1
ダイサギ Ardea alba 2 2 10± 10± 5± 5± 3+ 3+ 1 1 1flying
チュウサギ Egretta intermedia s1 1 1 1 2
コサギ Egretta garzetta 1 + - + + + + + + + + + + + 3 10+ 5+ 10+ 10± 10±
クイナ科 Rallidae ヒクイナ Porzana fusca
バン Gallinula chloropus 20+ call1 1
カッコウ科 Cuculidae
カッコウ Cuculus canorus 1 2± 3±
アマツバメ科 Apodidae
アマツバメ Apus pacificus ++ 10± チドリ科 Charadriidae
タゲリ Vanellus vanellus 27flying
ムナグロ Pluvialis fulva 10+ 10± 20± 3、5、1、2 イカルチドリ Charadrius placidus 2 + + + + 5± 10± 10± 10± 20± 6± 5+ コチドリ Charadrius dubius + + + 1 + + ++ ++ 20± 2 5± 10± シロチドリ Charadrius alexandrinus 4 10± 10± 20± 7 2 1 メダイチドリ Charadrius mongolus シギ科 Scolopacidae オオジシギ Gallinago hardwickii タシギ Gallinago gallinago + 10+ 3 5+ 10+ 20± 15± 20+ 10± 2
チュウシャクシギ Numenius phaeopus 2flying
ツルシギ Tringa erythropus 2 s2 1、4 10± 1
アオアシシギ Tringa nebularia 1、call2+ 10±
クサシギ Tringa ochropus 1
タカブシギ Tringa glareola 3 2+
キアシシギ Heteroscelus brevipes 10+ call1+ 3± 12
イソシギ Actitis hypoleucos + + + + + + + + + + + 10± 10± 3± 5± 5± 3+ キョウジョシギ Arenaria interpres 3 1 トウネン Calidris ruficollis 10± オジロトウネン Calidris temminckii ウズラシギ Calidris acuminata 1 ハマシギ Calidris alpina 50± 5± 30± 18、67 34、3、10± カモメ科 Laridae コアジサシ Sterna albifrons 30± 5± 1 30± 1 1 10± 1 5± アジサシ Sterna hirundo タカ科 Accipitridae トビ Milvus migrans + + 10± - 15+ + + + + + 5± 5+ 15± 10± 5± 10± カワセミ科 Alcedinidae カワセミ Alcedo atthis 2 3± 1 ハヤブサ科 Falconidae チョウゲンボウ Falco tinnunculus コチョウゲンボウ Falco columbarius ハヤブサ Falco peregrinus 1 モズ科 Laniidae
モズ Lanius bucephalus + 1 1 + + 1 1 1 2+ 1+ 4(family) ♂2
カラス科 Corvidae カケス Garrulus glandarius 1 2 1 オナガ Cyanopica cyanus + + + 50± 50± 5± 3 2 1 30± 1 ハシボソガラス Corvus corone + 1 2± 1 - - 1 5± 5+ 3+ 5± ハシブトガラス Corvus macrorhynchos + + 50± + + + + + + - 50+ 1± 30± 5+ + + 1 1 シジュウカラ科 Paridae
シジュウカラ Parus minor + 10± call1 ヒバリ科 Alaudidae ヒバリ Alauda arvensis + + + + + + + + + + + + + + 10+ 10± + + + + ツバメ科 Hirundinidae ショウドウツバメ Riparia riparia 10± ツバメ Hirundo rustica 1 + + + + 3 1 2 5± 1 1 1 1 イワツバメ Delichon dasypus 5± ヒヨドリ科 Pycnonotidae ヒヨドリ Hypsipetes amaurotis + + - - - - + + 5± 2 1 1 1 ウグイス科 Cettiidae
ウグイス Cettia diphone call5± call2 song1
ヨシキリ科 Acrocephalidae
オオヨシキリ Acrocephalus orientalis 10± 2 5± 3+ + + セッカ科 Cisticolidae
セッカ Cisticola juncidis 2 2 - + 5± - ++ ++ song2 2+ + 5+ ++
ムクドリ科 Sturnidae
ムクドリ Spodiopsar cineraceus + + + + + + + + 5± 10± 10± 6 3 3+ 1
コムクドリ Agropsar philippensis 1+ 10± ♀2 5± ヒタキ科 Muscicapidae
ツグミ Turdus naumnni + + + 1 30± 10± - - 5± 10± 4+ 2 10±
ジョウビタキ Phoenicurus auroreus ♂1 ♀2 + + call1 ♂1 エゾビタキ Muscicapa griseisticta 1 スズメ科 Passeridae スズメ Passer montanus + + + + + + + + + + - - + - 5± + + + + セキレイ科 Motacillidae キセキレイ Motacilla cinerea + + + - - + + 1 1 5± 1 1 1 ハクセキレイ Motacilla alba + + + + 1 + + + + 10± 1+ セグロセキレイ Motacilla grandis + + 10± - 5± 5± + + + + 2 1 10± 20+ 2 5± - -
ビンズイ Anthus hodgsoni 10±flying
タヒバリ Anthus rubescens + + 10± 1 1 5± 30± 2
アトリ科 Fringillidae
カワラヒワ Chloris sinica + + 1 5± + + + 10± 2 1 ベニマシコ Uragus sibiricus
シメ Coccothraustes coccothraustes 1 call1 1
ホオジロ科 Emberizidae
ホオジロ Emberiza cioides + + + + + + + + + + + + ++ ++ 10± 3 + + + +
ホオアカ Emberiza fucata 1
カシラダカ Emberiza rustica + + 5± + + + + 5± 1+ 5± 1
アオジ Emberiza spodocephala 1 1 2 5±
オオジュリン Emberiza schoeniclus 2 2 call2 外来種 Alien species
コジュケイ Bambusicola thoracicus song1 song2+ 3 song1 song1 セキセイインコ Melopsittacus undulatus
ベニスズメ Amandava amandava 20± 1
カワラバト Columba livia 2 5 2 30± 10± 10± 2 30± 30± 3±flying 1978.05.21
-
表1.神流川・烏川で観察された鳥類とその個体数.
Table1. Brids’species and its numbers at Kanna River and Karasu River.
数値+:数値を少し上回る個体数,数値±:数値前後の個体数,+:おおむね10 羽以上,++:おおむね30 羽以上.
1974.03.29 1975.02.28 1975.05.11 1975.09.21 1975.11.01 1977.03.28 1977.04.30 1978.03.29 1978.04.30
神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川
キジ科 Phasianidae
ウズラ Coturnix japonica 2 1 song1
キジ Phasianus colchicus カモ科 Anatidae ヨシガモ Anas falcata ヒドリガモ Anas penelope 10± 1 + 20± 20+ マガモ Anas platyrhynchos ♂1 カルガモ Anas zonorhyncha 5,2 15± 50± ++ 100+ 100+ + + 10± ++ 3 ++ 6+ ++ 10± 20± ハシビロガモ Anas clypeata 30± 4 オナガガモ Anas acuta 20± 20± 1+ 1 +++ ♂1♀1 10+ シマアジ Anas querquedula コガモ Anas crecca ++ 10± 20+ 30+ ++ ♂1♀5± 50+ ♀1 ホシハジロ Aythya ferina キンクロハジロ Aythya fuligula 5± スズガモ Aythya marila 5± カイツブリ科 Podicipedidae
カイツブリ Tachybaptus ruficollis 4+ 2 10± 20± 20± 7 8、1 song1 ハト科 Columbidae
キジバト Streptopelia orientalis + 4 1 6 + + 1 1 2 1 1 1 1
サギ科 Ardeidae
ゴイサギ Nycticorax nycticorax 1 1 ad.1、juv.1
ササゴイ Butorides striata 1flying
アマサギ Bubulcus coromandus 5 4flying 7flying
アオサギ Ardea cinerea 3 1 1
ダイサギ Ardea alba 2 2 10± 10± 5± 5± 3+ 3+ 1 1 1flying
チュウサギ Egretta intermedia s1 1 1 1 2
コサギ Egretta garzetta 1 + - + + + + + + + + + + + 3 10+ 5+ 10+ 10± 10±
クイナ科 Rallidae ヒクイナ Porzana fusca
バン Gallinula chloropus 20+ call1 1
カッコウ科 Cuculidae
カッコウ Cuculus canorus 1 2± 3±
アマツバメ科 Apodidae
アマツバメ Apus pacificus ++ 10± チドリ科 Charadriidae
タゲリ Vanellus vanellus 27flying
ムナグロ Pluvialis fulva 10+ 10± 20± 3、5、1、2 イカルチドリ Charadrius placidus 2 + + + + 5± 10± 10± 10± 20± 6± 5+ コチドリ Charadrius dubius + + + 1 + + ++ ++ 20± 2 5± 10± シロチドリ Charadrius alexandrinus 4 10± 10± 20± 7 2 1 メダイチドリ Charadrius mongolus シギ科 Scolopacidae オオジシギ Gallinago hardwickii タシギ Gallinago gallinago + 10+ 3 5+ 10+ 20± 15± 20+ 10± 2
チュウシャクシギ Numenius phaeopus 2flying
ツルシギ Tringa erythropus 2 s2 1、4 10± 1
アオアシシギ Tringa nebularia 1、call2+ 10±
クサシギ Tringa ochropus 1
タカブシギ Tringa glareola 3 2+
キアシシギ Heteroscelus brevipes 10+ call1+ 3± 12
イソシギ Actitis hypoleucos + + + + + + + + + + + 10± 10± 3± 5± 5± 3+ キョウジョシギ Arenaria interpres 3 1 トウネン Calidris ruficollis 10± オジロトウネン Calidris temminckii ウズラシギ Calidris acuminata 1 ハマシギ Calidris alpina 50± 5± 30± 18、67 34、3、10± カモメ科 Laridae コアジサシ Sterna albifrons 30± 5± 1 30± 1 1 10± 1 5± アジサシ Sterna hirundo タカ科 Accipitridae トビ Milvus migrans + + 10± - 15+ + + + + + 5± 5+ 15± 10± 5± 10± カワセミ科 Alcedinidae カワセミ Alcedo atthis 2 3± 1 ハヤブサ科 Falconidae チョウゲンボウ Falco tinnunculus コチョウゲンボウ Falco columbarius ハヤブサ Falco peregrinus 1 モズ科 Laniidae
モズ Lanius bucephalus + 1 1 + + 1 1 1 2+ 1+ 4(family) ♂2
カラス科 Corvidae カケス Garrulus glandarius 1 2 1 オナガ Cyanopica cyanus + + + 50± 50± 5± 3 2 1 30± 1 ハシボソガラス Corvus corone + 1 2± 1 - - 1 5± 5+ 3+ 5± ハシブトガラス Corvus macrorhynchos + + 50± + + + + + + - 50+ 1± 30± 5+ + + 1 1 シジュウカラ科 Paridae
シジュウカラ Parus minor + 10± call1 ヒバリ科 Alaudidae ヒバリ Alauda arvensis + + + + + + + + + + + + + + 10+ 10± + + + + ツバメ科 Hirundinidae ショウドウツバメ Riparia riparia 10± ツバメ Hirundo rustica 1 + + + + 3 1 2 5± 1 1 1 1 イワツバメ Delichon dasypus 5± ヒヨドリ科 Pycnonotidae ヒヨドリ Hypsipetes amaurotis + + - - - - + + 5± 2 1 1 1 ウグイス科 Cettiidae
ウグイス Cettia diphone call5± call2 song1
ヨシキリ科 Acrocephalidae
オオヨシキリ Acrocephalus orientalis 10± 2 5± 3+ + + セッカ科 Cisticolidae
セッカ Cisticola juncidis 2 2 - + 5± - ++ ++ song2 2+ + 5+ ++
ムクドリ科 Sturnidae
ムクドリ Spodiopsar cineraceus + + + + + + + + 5± 10± 10± 6 3 3+ 1
コムクドリ Agropsar philippensis 1+ 10± ♀2 5± ヒタキ科 Muscicapidae
ツグミ Turdus naumnni + + + 1 30± 10± - - 5± 10± 4+ 2 10±
ジョウビタキ Phoenicurus auroreus ♂1 ♀2 + + call1 ♂1 エゾビタキ Muscicapa griseisticta 1 スズメ科 Passeridae スズメ Passer montanus + + + + + + + + + + - - + - 5± + + + + セキレイ科 Motacillidae キセキレイ Motacilla cinerea + + + - - + + 1 1 5± 1 1 1 ハクセキレイ Motacilla alba + + + + 1 + + + + 10± 1+ セグロセキレイ Motacilla grandis + + 10± - 5± 5± + + + + 2 1 10± 20+ 2 5± - -
ビンズイ Anthus hodgsoni 10±flying
タヒバリ Anthus rubescens + + 10± 1 1 5± 30± 2
アトリ科 Fringillidae
カワラヒワ Chloris sinica + + 1 5± + + + 10± 2 1 ベニマシコ Uragus sibiricus
シメ Coccothraustes coccothraustes 1 call1 1
ホオジロ科 Emberizidae
ホオジロ Emberiza cioides + + + + + + + + + + + + ++ ++ 10± 3 + + + +
ホオアカ Emberiza fucata 1
カシラダカ Emberiza rustica + + 5± + + + + 5± 1+ 5± 1
アオジ Emberiza spodocephala 1 1 2 5±
オオジュリン Emberiza schoeniclus 2 2 call2 外来種 Alien species
コジュケイ Bambusicola thoracicus song1 song2+ 3 song1 song1 セキセイインコ Melopsittacus undulatus
ベニスズメ Amandava amandava 20± 1
カワラバト Columba livia 2 5 2 30± 10± 10± 2 30± 30± 3±flying 1978.05.21
call:地鳴きで確認,song:囀りで確認,flying:飛翔中の個体を確認. 1978.10.08 1978.11.06 1979.02.19 1979.05.11 1979.09.04 1982.04.29 1982.09.15 1982.11.14 1983.04.29 1983.09.15 神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川 神流川 烏川 キジ科ウズラ song3 song1、vis1 song1 song1 キジ song1 ad.1、juv.1 5± カモ科 ヨシガモ ♂1♀2 ヒドリガモ 100± + 5± マガモ 2 20± ♂4♀1flying ♂2 カルガモ 50± 200+ 13、15+flying 200± 6、4 50± 10+ 20+ + + - 200+ - 5± + 10+flying + ハシビロガモ 2flying 2flying オナガガモ ♀1 10± 15± シマアジ 2 1 コガモ 50+ 50± 50± 200± 10± + 30+ - ♂2♀2 100+ ホシハジロ ♂4、♀2 キンクロハジロ 1 スズガモ 1 ♀3 ♀4flying カイツブリ科
カイツブリ juv.2 ad.10+ 3、8 call1 1 4+ ad.3、ch.1 20± 10+ 10+ 20+ + ハト科
キジバト 5± 5± 10± 1 1 + - 2 5± + + - - - - 3+ song1 サギ科
ゴイサギ ad.1、juv.1 juv.1 20± ad.3 1flying juv1flying
ササゴイ 1 ad1 アマサギ 1 50± 1 アオサギ 5flying 1flying,5flying ダイサギ 3± 10± 1+ 5± 2 5± 10± 3± 10+ 3+ 2+ + + 1+ 5± S1 5± 2± + チュウサギ 1 1 コサギ 30+ 5± 10± 30+ 5± 10+ 10+ 20+ 10+ 20+ + + + + - + - + + + クイナ科 ヒクイナ 1 バン juv.2+ 1 20+ 1 カッコウ科 カッコウ アマツバメ科 アマツバメ 5± 10±,10± チドリ科 タゲリ 11 ムナグロ 10± 2flying 5flying 40 イカルチドリ 2 10± 10± 5+ 6± 6± 11 5± 9 2 4 1 2+ 11 8 6 1 コチドリ 10+ 10+ 15 4 14 4 10 7 1 シロチドリ 15± 20± 19 8 1 6 13 メダイチドリ 1 1 シギ科 オオジシギ 2± 1 1 タシギ 10± 5± 5+ 5+ 5+ 10+ 5 11 9 10± 5 3 3 チュウシャクシギ 3 1 1 ツルシギ 2 アオアシシギ 2flying 1 8 9 2 1 3 クサシギ 2 1 1 1flying 3 1 2 5 1 タカブシギ 1flying 5 キアシシギ 10+ 1 3 イソシギ 10± 1 2± 2 2 5+ 5+ 5+ 5± 3 9 5 14 2 + 2 10 3 11 キョウジョシギ 3 トウネン 6 4 11 オジロトウネン 2 1 ウズラシギ 1 S1 ハマシギ 5± 80 1 150± カモメ科 コアジサシ 30± 10± 4± アジサシ 2 5+ 1flying タカ科 トビ 5± 10± 5± 10± 10± 20+ 15+ 1+ 10± 2± 7± 2+ 2+ 1 10+、20+ 10+ 1 10+ カワセミ科 カワセミ 2 1 3 1 2 1 ハヤブサ科 チョウゲンボウ ♀1 ♀1 ♀1 コチョウゲンボウ 1flying ハヤブサ モズ科 モズ 5± 10± 5+ ♂1 2 3± 2± 1 + + 1 1 song1 カラス科 カケス 20+flying 3flying オナガ 1+ 5± 10± 1 + + 10+ + 1+ ハシボソガラス 5± 2+ 2± 1 20± - +、1pBr + + - - + + 10+ ハシブトガラス 10+ 20± 10+ 1+ 5± 5+ + + 5+ 5+ - - + + + call1 call1 + シジュウカラ科 シジュウカラ ヒバリ科 ヒバリ + + + + + + + + + + +song +song + + + + ++ ++ + + ツバメ科 ショウドウツバメ 10± 50± 100± 200± + + ツバメ 10± + + 2 2+ + + + + 5± イワツバメ ヒヨドリ科 ヒヨドリ 10+ 20+ 10± 5± - - - - + + - - - 10+,5+,2 ウグイス科 ウグイス call1 ヨシキリ科 オオヨシキリ 1 2 10± 1 2+ song1 song1 2+ セッカ科 セッカ 1+ 5± 5± - + 5+ - +song +song + + 2 + + + + ムクドリ科 ムクドリ 50± 1 2flying 10+ 5+ + + + 1 - - - + + + コムクドリ 1+ ♂1 5± ヒタキ科 ツグミ 1 - - - - 1 ジョウビタキ 2+ 5± + + エゾビタキ スズメ科 スズメ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + セキレイ科 キセキレイ 5± 2 1 10± - 1 + + - 1+ ハクセキレイ 1 10+ 1+ 5± 10+ - -セグロセキレイ 10± 1 10+ 5+ 5± 5± + + 5+ 2+ + + + + + + + + 5+ 5+ ビンズイ タヒバリ 5+ 5± 30± - 1 アトリ科 カワラヒワ 5± 1 5± + + + + + ++ ベニマシコ ♂1 call1 シメ 4 1 - - call1 ホオジロ科 ホオジロ + + + + + + + + + + + +song + + + + ++ ++ + + ホオアカ - -カシラダカ + + ++ ++ 1 - -アオジ 1 1+ 2+ オオジュリン 1 -外来種
コジュケイ song1 2 song1 3 song4 song+ セキセイインコ
ベニスズメ 1
カワラバト 10± 20+ 2 2 + + 1 + 2 - + +
-
Avifauna of Kanna River and Karasu River, upstream of the confluence
point to main stream from 1974 to 1983
Tomokazu WATANABE
Atagocho 10-15-201, Iwatsuki, Saitama, Saitama, 339-0066, JAPAN