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看護管理者となった男性看護師のジェンダー意識

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Academic year: 2021

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看護管理者となった男性看護師のジェンダー意識

著者

山下 敬

発行年

2013-03-07

(2)

氏 名 山下 敬

学 位 の 種 類 修 士(看護学) 学 位 記 番 号 修 士 第 156 号

学位授与年月日 平成25年3月7日

(3)

別紙様式3

論  文  内  容  要

※整理番号 (ふりがな) 氏   名 やました さとし

山下 敬

修士論文題目 看護管理者となった男性看護師のジェンダー意識 【研究の目的】 看護管理者となった男性看護師が、看護実践や看護管理の場面でどのようにジェンダーを捉え ているかを明らかにすることで、男性看護師のキャリア開発や定着性に有効な示唆を得る。 【研究方牡】 近畿圏内の総合病院に在籍する男性看護管理者に、インタビューによる半構成的面接を行っ た。面接内容時研究対象者の承諾を得た上でI(コレコーダーに録音し、逐語録を作成した。半構 成的面接で得られたデータは、質的帰納的な手順によって分析を行った。さらに、分析結果を研 究対象者にフィードバックし、検討・を重ねることで分析結果の妥当性の向上に努めた。 【結果】 面接内容の分析により、看護管理者となった男性看護師のジェンダー意識として、 【特別視す る必要のない性差】 【実存する性差と対処方法】 【男性看護師なりの工夫と葛藤】 【性差を意識し た管理術】 【管理者としての理想と現実のギャップ】 【自己の経歴を踏まえた将来-の期待】の、 6つの上位カテゴリーが抽出された。 【考察】 【特別視する必要のない性差】では、男性看護師管理者が、性差はあるものと詠識しながらも、 臨床現場においてはあえて性差を意識せずに過ごしていた。 【実存する性差と対処方牡】では、 研究対象者は性差を歴然と存在するものとしで性差を蘭.識し、また性差に対して様々な考え方を` 持ちながら、看護師経験から生まれた性差への対処方法を駆使していることが示唆された。 【男 性看護師なりの工夫と葛藤】では、研究対象者は女性が多数を占める社会において、男性看護師 として生きていくための工夫をし、その一方で、自ら女性の職域における男性の看護師としての 存在価値を問いながら葛藤していた。 【性差を意識した管理術】では、円滑な管理を行うための 方策として、女性スタッフ-の適切な配慮を行い、また男性であることがメリットとして作用す る場面では性差の選択的利用も試みていた。 【管理者としての理想と現実のギャップ】では、看 護管理者としてのあるべき姿と実際の自分の姿との間で、試行錯誤を繰り返しながら管理を行っ ていた。 【自己の経歴を踏まえた将来-の期待】では、男性看護師に対する社会的罷知の向上を 受け、男性看護管理者がマイノリティとしての経験の中から後輩たちへの様々な思いを抱いてい た。 【総括】 男性看護管理者は性差を実存するものとして捉えており、その上で、女性が多数を占め.る職業 社会において少数者の男性としての経験の中で得られた、性差を意識した様々な管理術を持ち合 わせ、それを実践していた。しかし一方では、自己の中の男性看護管理者としての理想と現実の ギャップに悩み、性差を意識した管理術の実践が困難な状況もあることが明らかとなった。 そして、男性看護管理者には、これから続く後輩男性看護師たちへの期待や、将来を見据え、 モデルとなるべく努力する姿があった。本研究の結果により、男性看護師・.男性看護管理者の定 着や士気の向上につながる幾つかの示唆を得ることができた。

(備考) 1.研究の目的・方法・結果・考察・総括の順に記載すること(1200字程度)

2. ※印の欄には記入しないこと。

参照

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