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「保育教職実践演習(幼稚園)」の授業報告

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Academic year: 2021

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(1)❖調査報告❖ 「保育教職実践演習(幼稚園) 」の授業報告. 調査報告. 「保育教職実践演習(幼稚園) 」の 授業報告 美香. 一 .使命感や責任感、 教育的愛 情等に関する事項. (大 学 で 学 ん だ こ と). 大学で学んだ 「使命感」「責任感」 に つ い て は、「 子 ど も の 命 を 預 か り. 育 て る 」「 園 で の 安 全 管 理 」 を 強 調. 行 い、 さ ら に 本 ア ン ケ ー ト に 答 え る. つ の 事 項」 に つ い て グ ル ー プ 発 表 を. 実 践 演 習」 を 行 う 上 で 重 視 す る 「四. 授 業 最 終 回、 学 生 は 文 科 省 が 「教 職. 論 す る た め の デ ー タ と し て ま と め た。. 稚園教諭・保育士課程の在り方を議. 研 究 と は 言 え な い が、 今 後 本 学 の 幼. 践演習に関する研究としては新しい. 大 変 多 い。 そ の た め 本 報 告 は 教 職 実. 生アンケートの結果を論じたものが. 関 連 す る 先 行 研 究 と し て は、 勤 務 校での教職実践演習の授業状況や学. と な っ て い る。. 格も得ることができるカリキュラム. 業を履修することでどちらの免許資. 教 諭 ・ 保 育 士 を 養 成 し て お り、 本 授. 告 で あ る。 心 理 教 育 学 科 で は 幼 稚 園. 教 職 実 践 演 習 ( 幼 稚 園 )」 の 授 業 報. 本報告は人文社会学部心理教育学 科 で 四 年 後 期 に 実 施 し て い る 「保 育. 以 下、 四 つ の 事 項 に 関 し て 学 生 が 答えた内容をそのまま引用しつつ述. の 言 葉 で 書 い て も ら っ た。. 要 だ と 感 じ る こ と」 を そ れ ぞ れ 学 生. 分 学 べ な か っ た こ と 」「 就 職 後 に 必. 教職実践演習に関する四つの事項 について、「大学で学んだこと」「十. を 得 る こ と が で き た。. る学生一四人のうち一三人から回答. 説 明 し た。 そ の 結 果、 授 業 を 受 講 す. でアンケート結果を引用することを. う上で示唆を得るために本授業報告. ア ン ケ ー ト 開 始 前 に、 今 後 本 学 の 幼稚園教諭・保育士課程の授業を行. 事 項」 と い え る。. 領域・保育内容等の指導力に関する. 解 や 学 級 経 営 等 に 関 す る 事 項 」「 四.. 係 能 力 に 関 す る 事 項 」「 三. 幼 児 理. 関 す る 事 項 」「 二. 社 会 性 や 対 人 関. 使 命 感 や 責 任 感、 教 育 的 愛 情 等 に. は、 幼 稚 園 教 職 課 程 の の 場 合、「 一.. で 身 に つ け る べ き 「四 つ の 事 項」 と. 愛 情」 は 園 全 体 ・ 保 護 者 と の 関 係 で. 自らの 「使命感」「責任感」「教育的. て い く こ と で 良 い 関 係 を 築 け る」 と、. を見守るという責任感を親へと伝え. ではなく育ちを促進できるように愛. 子どもの育ちに対しては、「『教育 的』 愛 情 と し て、 た だ か わ い が る の. 理 解 す る 努 力 を し て い た。. どもにとって必要な援助とは何かを. も の 発 達 段 階 を 学 ん だ こ と か ら、 子. や 援 助 を す る 必 要 が あ る」 と い う 意. に応じて発達を促すような働きかけ. 具体的な子どもとの関わりという 点 で は、「 子 ど も の 発 達 段 階 や 状 況. の 意 識 は 大 変 高 か っ た。. 保護者へ伝達することについて学生. ガでも責任をもって園で情報共有し. る 大 事 な 存 在 で あ る た め、 少 し の ケ. 名古屋市立大学大学院人間文化研究科 山田. ことで幼稚園教諭・保育士を目指す. す る 学 生 が 多 か っ た。 子 ど も は 命 あ. 意義を考えるきっかけになったと思. べ る こ と に す る。. また、保育は 「使命感」「責任感」 がなければ行うことができないもの. 作 る も の で あ る と 考 え て い た。. を も っ て 接 す る 」「 園 全 体 で 子 ど も. 見 も あ っ た。 学 生 は 授 業 な ど で 子 ど. わ れ る。 文 科 省 が 「 教 職 実 践 演 習 」. 43. Report.

(2) せるのではなく一緒に楽しむことが. 持 っ て い た。 同 時 に 「子 ど も を 遊 ば. 在 で あ る と い う こ と」 と い う 意 識 を. え る 人』 で は な く、 共 に 学 び 合 う 存. の仕事であるということ。先生は『教. た り、 そ の 子 と 関 わ る こ と が 保 育 士. 発 達 段 階 に 応 じ て、 活 動 に 取 り 入 れ. と い う わ け で は な く、 子 ど も た ち の. きかけや援助について「『ただ遊ぶ』. 保 育 観 を 持 つ 学 生 は、 子 ど も へ の 働. 長 し て い く も の で あ る。 そ の よ う な. は な く、 子 ど も は 自 ら 遊 ぶ こ と で 成. 育し子どもにその結果を求めるので. 大 学 で は 保 育 に お け る 「子 ど も の 主. み た か っ た 」 と い う 声 も 聞 か れ た。. の意味などをもっと深く話し合って. はどういうこと?というように言葉. 『 子 ど も の 主 体 性 』 っ て、 具 体 的 に. う と、 抽 象 的 な 部 分 は 多 く 学 ん だ が、. 現段階では実際に子どもと関わる こ と が 少 な い た め、「 ど ち ら か と い. た。」 と述べている。. その力は十分身につけられなかっ. の か と い う 部 分 が 重 要 だ と 思 う が、. な力を身につけていく必要がある. こ れ に 関 連 し て 他 の 学 生 は 「だ か らこそその責任を果たすためにどん. い と い う 点 が 書 か れ て い た。. るという責任の果たし方を学ぶ必要. かった保護者に子どもの様子を伝え. を通しても実践することができな. が 必 要 だ と 思 う。 ま た、 実 習 や 授 業. と を 就 職 後、 経 験 を 積 ん で い く こ と. と に つ い て、「 十 分 学 べ な か っ た こ. 就職後に 「使命感」「責任感」「教 育 的 愛 情」 を 持 っ た 保 育 者 に な る こ. (就 職 後 に 必 要 だ と 感 じ る こ と). ま ま で あ る こ と も 挙 げ ら れ た。. にどうしたらいいのか理解できない. こ の ほ か、「 子 ど も の 安 全 配 慮 の 方 法 」「 い ざ こ ざ の 対 応 」 も 具 体 的. ら し い。. で い な い と 「教 育 的 愛 情」 を ど の よ. い と 思 わ れ る が、 子 ど も 理 解 が 進 ん. 大 切 だ と い う こ と も 学 び ま し た」 と. 体 性」 の 重 要 さ を 学 ぶ が、 子 ど も の. が あ る と 思 う」 と、 学 生 で あ る た め. な の か、 自 分 な り に 考 え ざ る を 得 な. い う よ う に、 学 生 が 子 ど も と の 「楽. 主体性に依った保育とは具体的に何. 実 際 の 現 場 で 「経 験 を 積 む」 こ と で. で あ る。 し か し 保 育 者 が 率 先 し て 保. し む」 関 係 性 を 重 視 し た 点 は 興 味 深. を 指 す の か、 そ の 具 体 的 な と こ ろ は. の 命 を 預 か り 育 て て い く」 と い う 言. る 」 と 述 べ る 学 生 が い た。「 子 ど も. 十分に養われていないように感じ. と や 障 が い 児 教 育 に 関 す る こ と) が. た 対 応 を 考 え る 力 (発 達 に 関 す る こ. 「 子 ど も の 命 を 預 か り 育 て て い く う え で、 子 ど も ひ と り ひ と り に あ っ. 子 ど も に 必 要 な こ と を 伝 え、 そ れ 以. る。 保 育 は 子 ど も の 姿 を 見 る な か で. うバランスが分からないと書いてい. 大 事 に し つ つ 「 指 導 」「 援 助 」 も 行. し い と 思 う」 と、 子 ど も の 主 体 性 を. も 必 要 だ と 思 う が、 そ の 見 極 め が 難. で は な く、 時 に は 厳 し く 接 す る こ と. う。 た だ 甘 や か し て か わ い が る だ け. ど も を 中 心 に し た 「良 い 園」 と な る. も を 対 象 と す る も の で あ る た め、 子. を 理 解 し て い た。 自 ら の 仕 事 が 子 ど. の在り方を学んでいくことの必要性. 基づき子どもの発達を尊重する援助. 子 ど も の 安 全 を 守 る こ と」 と 知 識 に. 発 達 を 促 す よ う な 援 助 方 法、 経 験、. い て よ り 詳 し く 知 る こ と。 子 ど も の. 学生の多くは子どもに関する知識 は 多 い が、「 子 ど も の 発 達 段 階 に つ. い た。. うに注ぐべきか難しいと思えるもの. い と 思 わ れ る。. 明 確 で は な い の で あ ろ う。 こ の 点 は. 理解できることが増えるとも考えて. (十 分 学 べ な か っ た こ と). 学 生 の 切 な る 問 題 だ と 理 解 で き る。. 葉は理解できても成長する子どもと. 外は子どもの主体性に任せるのが良. 大学で十分に学べなかった点につ い て も 学 生 は 自 覚 的 に 説 明 し て い る。. 直 接 関 わ る な か で、 子 ど も の 多 様 性. 保 育 者 の 「教 育 的 愛 情」 に つ い て は、「 あ ま り 学 べ な か っ た か な と 思. を重視するというのはどういうこと. 44.

(3) ❖調査報告❖ 「保育教職実践演習(幼稚園) 」の授業報告. 保 育 者 は、 子 ど も や 園 内 外 の 「対 人 関 係 」 と 関 わ り 続 け る「 社 会 性 」. 者 が 多 か っ た。. 現していくのかについて関心を持つ. つまり園において自分の保育者と しての価値観をどのように保育に体. 考 え る 者 も い た。. 普 段 接 し て い る の か」 を 知 り た い と. い て、 ど ん な 使 命 感 ・ 愛 情 を 持 っ て. 践 に つ い て。 色 ん な 保 育 者 の 話 を 聞. は ど う 実 践 さ れ て い る の か な ど、 実. も の 主 体 性』 を 尊 重 す る、 と い う の. ほ か に、 多 様 な 保 育 者 か ら 学 ぶ 姿 勢 を 持 ち、「 現 場 で、 例 え ば 『 子 ど. ち を 持 っ て い た。. されるように努力したいという気持. を 図 る」 と、 自 分 が そ の 園 で 必 要 と. として生かしてコミュニケーション. の得意なことなど何でもクラブ活動. を 大 切 に し て い る の が 良 い 園。 自 分. も 他 ク ラ ス の 担 任 で も、 一 人 ひ と り. 事』 で あ る こ と を 忘 れ な い。 園 長 で. も分かる。「子どもを相手にする『仕. ことに貢献したいと思っている様子. 与 え ら れ る と 考 え て い た。. していくうえでプラスに働くものを. との人間関係をもとに子どもが成長. は、 保 護 者 ・ 地 域 を 含 め た 多 様 な 人. こ と が で き る と 述 べ て い る。 保 育 者. であればなおさら保育の質を高める. こ の こ と か ら 学 生 は、「 社 会 性 」 や 「対 人 関 係 能 力」 を 持 っ た 保 育 者. の で あ る。. て い く 姿 勢 も 大 切 で あ る」 と い う も. 域の人ともいっしょに子どもを育て. シ ョ ン も 大 切。 さ ら に、 保 護 者 や 地. で き る た め、 職 員 間 の コ ミ ュ ニ ケ ー. によってより良い保育を行うことも. 見 え て く る。 他 の 先 生 の ア ド バ イ ス. 担任だけでは気づけなかったことも. と 協 力 し 皆 で 子 ど も を 見 る こ と で、. と い う 意 見 が み ら れ た。「 他 の 先 生. を重視した保育こそ子どもを育てる. 保育者として子どもを育てる責任 を 理 解 し、 そ の た め に 保 護 者 ・ 地 域. 員 に 与 え る 影 響 を 考 え る 者 が い た。. つ 必 要 や、 職 員 と し て 子 ど も や 他 職. な る た め 人 間 と し て 「社 会 性」 を 持. 識 を 持 つ 」 と、「 子 ど も の 手 本 」 と. 力 し、 全 体 で 園 の 子 を 育 て て い く 意. で や る の で は な く、 保 育 者 同 士 で 協. ま た、 組 織 の 一 員 で あ る た め、 一 人. 礼 儀 な ど の 面 で は お 手 本 で あ る こ と。. マ) 上 で、 子 ど も と 学 び 合 い な が ら. だ が、 子 ど も の 主 体 性 を 用 い た (マ. る。. た。 次 の 学 生 の 言 葉 か ら も 理 解 で き. 人 関 係」 の 在 り 方 に 関 心 を 持 っ て い. ことができるのか、それに必要な「対. な く、 ど の よ う に 保 育 の 質 を 高 め る. のものを重要だと思っているのでは. な連携をしているかまでは知ること. 実際の園がどのように関係者と細か. 様 子 を あ る 程 度 知 っ て い る と は い え、. 学 生 は 保 育 者 を 目 指 す な か で、 園 の. い た 学 生 も い た。. な っ た 時 の 解 決 法」 を 学 び た い と 書. し て の 立 ち ふ る ま い と、 ト ラ ブ ル に. 年 度 か ら 園 で 勤 務 す る 上 で 「新 人 と. は 難 し い と い う 意 識 が 強 か っ た。 来. けでは今後具体的な対応を行うこと. な い よ う に 思 う」 と、 授 業 で 行 う だ. い た め、 な か な か 活 か す こ と は で き. る に あ た っ て、 同 じ 学 生 ど う し で. 十 分 に 学 べ た と は 思 え な い。 実 践 す. 人 と の 関 わ り 方 (保 護 者 対 応 等) は. き な い た め、「 保 育 者 と し て、 対 大. は実際の保護者対応を学ぶことがで. を 持 っ て い た。 し か し 学 生 の 段 階 で. 特 に 保 護 者 と の 「対 人 関 係」 に 関 心. 「 対 人 関 係 」 は 学 生 が 就 職 後 に 一 番 不 安 に 思 う と こ ろ で あ る。 学 生 は. (大 学 で 学 ん だ こ と). 「 他 の 先 生 や 保 護 者、 地 域 の 人 と . が で き な い。 学 生 は 「対 人 関 係」 そ. ロールプレイング程度の経験しかな. (十 分 学 べ な か っ た こ と). を 持 つ こ と が 必 要 で あ る。 子 ど も と. 二 .社会性や対人関係能力に 関する事項. の 関 係 性 で 言 え ば、 学 生 の な か に は 「先生は子どものお手本であるべき. 45.

(4) か わ か ら な い。 例 え ば ミ ー テ イ ン グ. 場で行われているのかは断片的にし. その為にどんな工夫が実際の保育現. の人との関係のなかで学び成長した. こ こ か ら 分 か る の は、 就 職 後、 学 生 は、 園 内 の 保 育 者 ・ 保 護 者 ・ 地 域. が え た。. り 添 う 姿 勢」 を 重 視 す る 様 子 が う か. 伝 え、 園、 保 護 者、 地 域 で 子 ど も を. 親と一緒に頑張ろうという気持ちを. て い て も ち が っ た 事 情 を 抱 え て い る。. どのように学級経営をしていくの か に つ い て、「 子 ど も そ れ ぞ れ、 似. え て い た。. た上での学級経営が必要であると考. が行われているという事実だけでな いという気持ちを持っていることで. 関 係 を 円 滑 に す る こ と。 保 護 者 に 寄. く 実 際 の 雰 囲 気 が わ か る と、 ど ん な. 育 て て い く。 幼 稚 園 に お い て は 小 学. の 協 力 が 大 切 な こ と は 分 か っ た が、. 風にコミュニケーションをとってい あ る。. 三 .幼児理解や学級経営等に 関する事項. 子 ど も の こ と を 共 有 し、 互 い の 思 い. ミュニケーションをしっかりとって. そ の よ う な 能 力 を 身 に 付 け る た め、 園 で は「 保 護 者 や 地 域 の 人 と も コ. い た。. を 参 考 に す る 力」 を 必 要 だ と 感 じ て. た う え で、 他 の 職 員 や 保 護 者 の 意 見. 時でも)。自分の意志をしっかり持っ. ま た 「笑 顔 で 挨 拶 す る こ と (ど ん な. て い く べ き だ 」 と い う 姿 勢 を 持 ち、. 保育者の知識量や柔軟さを身につけ. 「 子 ど も と 学 び、 成 長 し 合 う た め の. 生活を送れるように配慮する必要が. ういった子も含めた全員が楽しく園. 子 な ど、 い ろ い ろ な 子 が い る が、 そ. たクラス内には外国語や障害のある. た 活 動 を 行 っ て い く こ と が 大 切。 ま. 心 な ど を よ く 理 解 し て、 そ れ に 沿 っ. し か し、「 保 育・ 学 級 経 営 を 行 う 上 で、 子 ど も の 特 性 や 発 達、 興 味 関. い る。. 士課程で学んだことに自信を持って. が で き た と 思 う」 と、 幼 稚 園 ・ 保 育. スを動かすことの一部分は学ぶこと. 習の中の部分実習や責任実習でクラ. 達 過 程 に つ い て は 一 通 り 学 ん だ。 実. ことになると前向きに理解していた。 「学級経営」 について、「子どもの発. ついて学んだが身に付けられたとは. と 感 じ る。 ま た 子 ど も の 発 達 過 程 に. 営についてはなかなか学べていない. 学 生 が 「学 級 経 営」 に つ い て 学 べ な か っ た 点 は、「 年 単 位 で の 学 級 経. (十 分 学 べ な か っ た こ と). と よ く 理 解 し て い た。. 人ひとりを大事にすることが必要だ. た」 と、 保 育 者 は 集 団 行 動 に お け る. も時には必要であることを学びまし. 人ひとりを見て接し方を変えること. の で は な く、 ク ラ ス の 中 の 子 ど も 一. び ま し た。 ク ラ ス を 一 つ と し て 見 る. 対一の時間を作ることの大切さを学. ただし集団行動を行ううえで、「一 人 ひ と り の 話 を し っ か り 聞 い て、 一. い る。. 児教育も必要とされることを書いて. 前提とする集団行動を中心とした幼. 動 に 慣 れ る 必 要」 と、 小 学 校 進 学 を. ク ラ ス を つ く る 必 要 が あ る。 集 団 行. 校への接続を考えてまとまりのある. けると保育をより良くしていけるの. (就 職 後 に 必 要 だ と 感 じ る こ と). (大 学 で 学 ん だ こ と). かイメージができたと思う。」. 学 生 は、 就 職 し て 保 育 者 に な る こ とは園内の保育者や保護者・地域の 人 と 共 に 学 ん で い く こ と で あ り、 そ. を 伝 え あ い 理 解 す る こ と 」「 保 育 者. あ る」 と、 現 場 で は 障 害 を 持 つ 子 ど. 本学の学生は授業に対して前向き な 者 が 多 い。 そ の た め 「 幼 児 理 解 」. 間 で の 連 携 (そ の た め に 保 育 者 間 で. もや外国籍の子どもへの対応を考え. れが同時に自分自身の能力を高める. の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン )。 他 機 関 と. 子 ど も の 存 在 だ け で な く、 子 ど も 一. の 連 携。 保 育 者 と し て 保 護 者 同 士 の. 46.

(5) ❖調査報告❖ 「保育教職実践演習(幼稚園) 」の授業報告. 営の十分な経験がないことから来年. 思 う」 と、 学 生 で あ る ゆ え に 学 級 経. 思えないので学びが不十分だったと. で 課 題 に な る と 考 え て い た。. と の 違 い が、 就 職 後 に 保 育 を 行 う 上. 今後就職する園で必要とされる保育. と、 こ れ ま で 自 分 が 勉 強 し た 保 育 と. し ま う け ど、 限 ら れ た 時 間 で 子 ど も. い か ら、 対 応 の 差 に は 偏 り が で き て. よ う に 向 き 合 う こ と。 一 対 一 じ ゃ な. 要 な の は 「一 人 一 人 の 子 ど も と 同 じ. た た め、 先 生 の 一 人 一 人 の 子 ど も と. 「学級経営」における保育の方法 も、「見学に行った園が自由保育だっ. で あ っ た。. 行うことになるのか分からないよう. とが要求されることがどんな実践を. つつ子ども一人一人を大事にするこ. い」 と い う よ う に、 学 級 経 営 を 行 い. の か ?』 が ま だ よ く 分 か っ て い な. め る』 と 言 っ て も 『ど う 受 け 止 め る. あ っ た。「 子 ど も を 一 言 で 『 受 け 止. の か、 そ れ が 難 し い と い う 本 音 で も. のように子どもを受け止めるべきな. 仕 事 で あ る こ と は 分 か る も の の、 ど. そ れ は 「子 ど も の あ ら ゆ る こ と を 含 め て 受 け 止 め る」 こ と が 保 育 者 の. て い な い と 考 え て い た。. を行うにはまだ十分な力が身につい. た」 と、 一 人 一 人 の 子 ど も へ の 対 応. 学んでこなかった為学びたいと思っ. た。 ま た 外 国 籍 の 子 に 関 し て は 全 く. る よ う な 「学 級 経 営」 に 力 を 発 揮 す. 職 後 は、 子 ど も の 次 の 成 長 に つ な が. を 身 に つ け た い」 と 述 べ て い る。 就. 連 携 を 考 え、 様 々 な 場 を 活 用 す る 力. と を 伝 え ら れ る 力。 小 学 校 へ の 接 続、. 親 と 良 い 関 係 を 築 き、 伝 え る べ き こ. ら な い、 次 や 将 来 を 見 据 え た 関 わ り。. に、 保 育 者 と し て 「そ の 場 だ け に な. ま た 成 長 の プ ロ セ ス に あ る 「幼 児 を 理 解」 し 「学 級 経 営」 を 行 う た め. 成 長 に 重 要 だ と 考 え て い た。. どもが楽しめる学級経営が子どもの. い く こ と が 必 要」 だ と、 す べ て の 子. めて皆が楽しめるクラス作りをして. す る こ と や、 全 員 の 気 持 ち を 受 け 止. どんな援助配慮が必要なのかを理解. 見 て ど ん な こ と に 興 味 が あ る の か、. に、「 子 ど も 一 人 一 人 の こ と を よ く. だ と 思 う」 と 書 い て い る。 そ の た め. て学級の運営を考えていく力が必要. た い か、 発 達 や 要 領 と 照 ら し 合 わ せ. し て、 子 ど も を ど う 成 長 さ せ て い き. 「幼児理解」「学級経営」 について 就 職 後 に 必 要 で あ る の は 「年 間 を 通. (就 職 後 に 必 要 だ と 感 じ る こ と). 「 保 育 内 容 」 に つ い て は 「 子 ど も の興味関心をふまえながらカリキュ. 重 要 だ と 考 え て い た。. に 対 し て 「指 導」 よ り も 「援 助」 が. ま た 授 業 や 実 習 か ら、 学 生 は 子 ど も. だ こ と に は 満 足 す る 者 も 多 か っ た。. と が で き た」 と、 授 業 や 実 習 で 学 ん. た実習において指導の実践をするこ. ど う い う 指 導 が い い の か は 学 び、 ま. で い る。 学 生 は、「 保 育 の 五 領 域 や. 大 学 で は 授 業 で 「五 領 域」 や 「保 育 内 容」 の 指 導 や 援 助 に つ い て 学 ん. (大 学 で 学 ん だ こ と). 分 か る。. つけたいという学生の気持ちがよく. し、「 学 級 経 営 」 に 必 要 な 力 を 身 に. ここから、「幼児理解」「学級経営」 に つ い て、 一 人 一 人 の 子 ど も を 尊 重. あ っ た。. 「学級経営」ができるということで. と い う こ と で あ り、 子 ど も を 知 ろ う. のことをどれだけ知ろうとするか」. 度保育者になることを考えると不安 に 思 う 者 も い た。. の 関 わ り は よ く わ か っ た が、 ク ラ ス. る こ と が 必 要 で あ る と 考 え て い た。. 四 .領域・保育内容等の指導力 に関する事項. と い う 気 持 ち が あ れ ば「 幼 児 理 解 」. としての関わりはあまり見ることが. 「学級経営」 に関わり、「障害につ い て 」「 よ り 深 く 学 ぶ べ き だ と 感 じ. で き な か っ た の で、 学 級 経 営 に つ い. ラ ム を 組 み、 興 味 を 広 げ ら れ る よ う . しかし多くの学生にとって一番重. ては十分には学べなかったと思う」. 47.

(6) プラスに働く保育となると考えてい. を尊重することが子どもの成長には. る 可 能 性 を 秘 め て い る」 と、 子 ど も. 重することが子どもの成長につなが. 子どもが何をやりたいか主体性を尊. 程 度 な く て は ま と ま り が つ か な い が、. 解 し て い た。「 カ リ キ ュ ラ ム は あ る. な 「保 育 内 容」 を 考 え る こ と だ と 理. と、 そ れ こ そ が 子 ど も の 成 長 に 必 要. ラム化していくのかを判断するこ. 子どもの状況をもとに何をカリキュ. 活 動 運 営 を し て い く 必 要 が あ る」 と、. も の 声 を 拾 い、 子 ど も を 中 心 と し た. 見 も あ っ た。. う 子 ど も に 働 き か け る か」 と い う 意. り (マ マ) で は な く 年 間 を 通 し て ど. べ き か あ ま り 学 べ な か っ た。 一 回 切. 日案や週案を基に運営を行っていく. る こ と か ら、「 ど う い う 風 に 日 々 の. として何をすることがよいのか分か. の 主 体 性」 の 意 味 を 理 解 し、 保 育 者. 学 べ な か っ た と 思 う 」 と、「 子 ど も. き出せるのかという部分が十分には. かけると子どもの主体的な活動が引. そのために保育者がどんな風に働き. て い く こ と が 大 切 な の は わ か っ た が、. やりたいことを見つけて主体的に活. も の 興 味 関 心 を 理 解 し て、 子 ど も が. も へ の 対 応 を 考 え る 応 用 力 」「 子 ど. 学 生 は 「そ の 場 そ の 場 に あ っ た 子 ど. 保育者として子どもと関わるうえ での「指導力」 「援助する力」として、. カ リ キ ュ ラ ム が あ る 園 に つ い て も、 大学の授業だけでは時間的制約もあ (就 職 後 に 必 要 だ と 感 じ る こ と). ら な い と い う 意 見 も あ っ た。. く 力」 を 挙 げ て い る。. 多 く み ら れ た。. などもマスターしたいという意見は. ら う た め に 「 手 遊 び、 わ ら べ う た 」. 術」 を 理 解 し、 子 ど も に 楽 し ん で も. き 方 や 内 容。 ピ ア ノ や 弾 き 歌 い の 技. も い た。 実 践 の 場 面 で は 「記 録 の 書. ることが重要であると書いている者. 理解し今後の子どもの成長につなげ. と か ら、 保 育 者 と し て 子 ど も の 姿 を. る こ と が 分 か る。. ま た、 子 ど も の 主 体 性 と 保 育 者 の 「 指 導 力 」「 援 助 す る 力 」 に つ い. 保育者としての能力を絶えず高め る た め に、「 手 あ そ び や あ そ び の 知. い る よ う に、「 子 ど も 中 心 で 指 導 し. ま た、「 制 作 に 必 要 な 技 術 ( 説 明 や 準 備 の 仕 方) や 知 識 (〇 歳 で は さ. て、「 子 ど も は 遊 ぶ こ と か ら 学 ん で. 識、 ひ き だ し を 増 や し、 日 々 事 前 準. な 働 き か け を す る こ と が 大 切。 子 ど. 構 成 の 大 切 さ」 と い う 個 別 の 知 識 が. いく」 と考える学生からすると、「遊. 動に取り組めるような援助をしてい. 実際の保育現場では役に立つという. ぶ こ と を 中 心 に 考 え て き た た め 『指. 備をしなくても空き時間ができたり. み が 使 え る よ う に な る な ど )、 環 境. 声 も あ っ た。. し た 場 合、 す ぐ に 何 か で き る よ う に. びにいこうとする意欲や勤勉さ」「研. 導』 と い う 面 で 理 解 力 ・ 対 応 力 が な. 修 会 等 へ の 参 加。 情 報 収 集 ・ 学 ぶ 姿. い。 園 ご と に や り 方 が ち が う 中 で 事. る よ う で あ る。 子 ど も の 遊 び や 活 動. (十 分 学 べ な か っ た こ と). 「 カ リ キ ュ ラ ム が あ る 園、 な い 園 の. に対して、どこまで 「指導」「援助」. 勢」 も 必 要 だ と 捉 え て い る。. 身 に つ け て い く べ き で あ る」 と 書 い. 両 者 を 見 学 す る こ と で、 ま た 考 え が. が必要なのかその感覚が分からない. て い る。 そ の た め に も 「自 分 か ら 学. 広 が る の で は な い か と 思 っ た 」 と、. と い う の は、 学 生 な ら で は の 思 い か. 前 に 準 備 す る 対 応 力。 教 科 内 容 を 応. 子どもの主体性を重んじる保育者の. こ れ ら の こ と か ら、 学 生 は 子 ど も を理解する努力や自ら学びつづける. 用 す る 表 現 力」 が 必 要 だ と 考 え て い. 子どもへの関わりには考えさせられ. も し れ な い。. カリキュラムがある保育とカリ キ ュ ラ ム が な い 園 を 見 学 す る こ と で、. る と こ ろ が あ っ た よ う で あ る。 し か. 一方で園は保育を行う場であるこ. こ と で 「 指 導 力 」「 援 助 す る 力 」 を. し、 学 生 が 他 の 「事 項」 で も 書 い て. 48.

(7) ❖調査報告❖ 「保育教職実践演習(幼稚園) 」の授業報告. 身につけたいと考えていたことが分 か る。. まとめ. される能力をどこまで修得したと理. ることを深く考える学生が多かった. なかで一人一人の子どもを大事にす. 「 三. 幼 児 理 解 や 学 級 経 営 等 に 関 す る 事 項」 に つ い て は、 学 級 経 営 の. 分 か る よ う で あ っ た が、 保 育 者 と し. と と 「甘 や か す こ と」 は 異 な る の は. 「子どもの主体性」を大事にするこ. し て い た。「 教 育 的 愛 情 」 に つ い て、. は、 自 分 の 力 は ま だ 不 十 分 だ と 理 解. の 一 部 引 用 箇 所 で( マ マ ) と あ る 点 は 筆. 当 に あ り が と う ご ざ い ま し た。 学 生 さ ん. て い た だ い た こ と に 感 謝 い た し ま す。 本. 本報告へのアンケート結果の引用を認め. 本 ア ン ケ ー ト を 行 っ た 際、 幼 稚 園 教 諭 ・ 保 育 士 課 程 の 学 生 さ ん が 積 極 的 に 協 力 し、. 〈謝 辞〉. 」『 岡 崎 女 子 大 学 ・ 岡. 保育内容の指導法を体得する過. 山 田 悠 莉・渡 部 努・平 尾 憲 嗣 「 保 育・教 職. [参 考 文 献]. 解しているのかをまとめたものであ. 「 二. 社 会 性 や 対 人 関 係 能 力 に 関 す る 事 項」 に つ い て は、 自 分 の 保 育. る。 学 生 の 声 を そ の ま ま 引 用 し た こ. こ と が 理 解 で き た。. 実 践 演 習( 幼 ) に お け る 主 体 的 な 学 び の. と で、 大 学 の 幼 稚 園 教 諭 ・ 保 育 士 課. 「 四. 領 域 ・ 保 育 内 容 等 の 指 導 力 に 関 す る 事 項 」 に 関 し て、 学 生 は、. 効果②. 程の問題や学生の思いを述べること. 子 ど も を 理 解 し 「子 ど も の 主 体 性 を. を 高 め る た め に 「保 育 者 間 ・ 他 機 関. ができた。文科省が「教職実践演習」. 引 き 出 し つ つ」 カ リ キ ュ ラ ム を 作 り. と の 連 携 ・ 保 護 者 と の 関 係」 に 関 わ. で要求する四つの項目については次. 上 げ、 ま た 実 践 の 場 で は 子 ど も が 必. 崎 女 子 短 期 大 学 研 究 紀 要』(五 二)、一 五 一. のような学生の意見があったとまと. て い た。 こ の よ う な 力 は す ぐ に 得 ら. 程に焦点をあてて. め る こ と が で き る。. れ る も の で は な い た め、 将 来 に わ た. る 「社 会 性」 や 「対 人 関 係 能 力」 を. 「 一. 使 命 感 や 責 任 感、 教 育 的 愛 情 等 に 関 す る 事 項」 に つ い て、 学 生. り保育者としての力を伸ばすことを. 高 め た い と い う 学 生 の 声 が 多 か っ た。. は、 子 ど も の 発 達 段 階 に よ る 援 助 が. 本 授 業 報 告 は、 ア ン ケ ー ト か ら、 学生が就職前に保育者として必要と. できるよう努力することが保育者と. 考 え る 意 識 が 高 い 学 生 が 多 か っ た。. て子どもと関わるにはまだ不安があ. 者 が 記 し た も の で す。. 要とする援助の力を持ちたいと考え. し て の 「使 命 感」 や 「責 任 感」 で あ る と 考 え て い た。 一 方 で 子 ど も の 多. る こ と が 分 か っ た。 し か し、 就 職 後. 様性と個性を重視する保育を行うに. に園において多くの保育者から学ぶ こ と に は 前 向 き で あ っ た。. 一 - 六 〇 頁、 二 〇 一 九 年. 49. -. -.

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参照

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