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薬剤師の在宅緩和ケア活動報告と課題

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Academic year: 2021

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(1)221. の時間に合わせて主治医・多職種の参加が可能であった,. に努めている. わらびの 1 年間関わった利用者数は 22. 等が挙げられた. 退院への準備が整うだけでなく, 在宅. 名でそのうち癌の利用者の方は男性 7 名・女性 7 名合計. 医や当院医療者が退院前カンファレンスの必要性を理解. 14 名. 平. しているかによって, 退院前カンファレンスの開催は大. ((1 日∼14 日) 1 名 300 日を除く) である. ヘルパーとし. きく左右されるのではないか, と. て癌の方に関わり, 思う事. えた. 【結. 語】 患. 年齢 69 歳 (43 歳∼88 歳), 平. 訪問日数 10 日. 利用者の心の不安・体の痛. えての退院前カンファレ. みを和らげ穏やかに安心して一日一日を過ごせる場所の. ンスにより, 切れ目のない医療福祉が提供できる可能性. 一つとして「家」がある.そして家族や友人がいつも傍に. がある. 今後円滑にカンファレンスが開催出来るための. いてくれる. 幾つもの願いの中でこの願いが叶った時現. 者・家族・在宅医や多職種を. 実を受け入れ心の安定が保たれる様に思われました. で. システム作りや連携を図っていきたい.. もそれが叶うには幾多の困難がある事も事実です. 日常. ポスターセッション. 生活「衣・食・住」家族の疲労・ストレス…….私達介護. 1>. 者は, 利用者・家族とのコミュニケーションを大事にし,. 11.病院でも,家でもない.ミニホスピス『和が家』の. 利用者の不安を和らげ, ご家族の介護負担を軽減して, できる限りの援助をする事でこの願いが叶うという現実. 暮らしを支える取り組み. を知った喜びに感謝したいと思います.. 生方ちはる(在宅福祉たらっぺ会 石倉ホーム“和が家”) 石倉ホーム, 通称「和が家」は, 2003 年に設立. 築 100. 13.薬剤師の在宅緩和ケア活動報告と課題 井坂. 年以上の古民家で, 小規模多機能な施設である. 地域の. 忠夫,大谷. 元光,大矢. (あすなろ薬局). サービスを利用し, 年齢問わず, ご利用頂いており, 主に 1 階を認知症の方の利用, 2 階をホスピスとして, がんの. 浩. 【はじめに】 平成 6 年 10 月より薬剤師の在宅活動が. 方の利用を行っている. 在宅支援診療所の訪問診療, 訪. 康保険で算定可能となり, 現在では多くの薬局・薬剤師. 問看護を受けながら, できるだけ自宅に近い環境を提供. が在宅医療の現場で活躍している. しかし, 今後増える. している. これまでのがんの方の. であろう在宅緩和ケアへの取り組みは, まだまだ十. 和が家. での看取り 年齢. は言えない. 在宅緩和ケアへ取り組む場合の薬局・薬剤. 利用日数は 61.9 日である (2. 師が抱えている課題 (①薬剤師の人員の確保②麻薬備蓄. は, 今までで, 22 名 (内認知症合併 11 名) で, 平 76.4 歳 (63 歳―93 歳), 平. と. 日―395 日). 和が家 での介護は, 何も特別なことはし. ③薬局間の取り組みの違い) を. ない. 人間として持っている機能をぎりぎりまで. 年 1 年間で, 在宅 (居宅) 訪問を行った, 事例・訪問内容. い,. えながら, 当薬局が昨. 日常の当たり前の生活を, 最期まで送っていただく. 人. を紹介する. 【方. 法】 期間 : 2010 年 1 月∼2010 年 12. と人との間で, 生活し, 人と人との間で人生の幕を引く.. 月. 死は特別なものではなく, 自然な人生の歩みと受け止め. 果】 患者数 : 90 名 (がん患者 58 名, その他疾患 32 名). たケアを行っている. 認知症の症状が激しかった方が,. 訪問. べ回数 : 641 回 1 日平. 次第に穏やかになるケースは珍しくない. 薬に頼らず,. イド. 用薬品種類 : デュロテップパッチ 38 名. なるべく, 我々のケアで落ち着いてくる利用者さんをみ. 内服液 36 名. て, 医療職者からも高い評価をいただいている. 当日は,. 10 名. 42 日間を和が家で過ごし, 入所当初表情が険しかった A. ンチン錠 3 名. さんが穏やかな表情で旅立って行かれた事例を報告す. 液 1名. る.. 行った患者の 6 割以上はがん患者であり, その殆どの方. 対象 : 当薬局で在宅訪問薬剤を施行した患者 【結. アンペック坐薬 34 名. メテバニール錠 1 名. 高橋. 幸子(在宅福祉たらっぺ会. MS コ. 塩酸モルヒネ注射. フェントステープ 2 名 【まとめ】 訪問薬剤を 用していた. 疼痛管理に. われる. オピオイド製剤は多岐にわたり, 患者によって, また疼 痛状態によって変. 試み. オプソ. オキシコンチン錠. オキノーム散 9 名. 塩酸モルヒネ錠 2 名. がオピオイド製剤を 12.緩和ケアに特化したヘルパーステーションわらびの. 訪問回数 : 2.5 回オピオ. される事が多い. 薬剤師が在宅へ訪. 問することにより, 薬剤の管理, コンプライアンスの向. ヘルパーステーションわらび). 上 (一包化, 投薬カレンダーの利用), 薬識などを深めて. ヘルパーステーションわらびは緩和に特化したヘル. いただくために, それぞれの患者・家族に合った服薬指. パーステーションとして昨年 6 月に開設したばかりであ. 導を行っていくことが大切と思われた. 【. る. 緩和ケアに特化とは癌患者の在宅療養を福祉的立場. 後も患者・家族と関わっていく中で,医師・看護師・その. で支えると. 他の職種間と連携を密に行い, より良いケアを行ってい. え, 身体援助・生活援助を通して利用者の. 方の心の不安を和らげ. には介護者の負担を軽減する事. 察】 今. くことができるよう, 薬剤師も貢献していくことが求め.

(2) 222. 第 24 回群馬緩和医療研究会. プランを共有し, 看取りケアの質向上を導くツールとし. られる.. て看取りケアパスを作成す る こ と に し た. 【目. 的】. 14.介護老人保. 施設での看取りの実際. 看取りケアパス作成の為, 実際に看取りケアを行ってい. 石田. 知里(財団法人榛名荘. る特養に調査を行い, 看取りケアパス作成に示唆を得る.. 施設あけぼの苑). 調査は平成 20 年 4 月∼平成 21 年 3 月までに看取りケア. 施設は「在宅生活を支える施設」であり,. を 1 件以上実施している特養に訪問し半構成的面接を. 介護老人保 介護老人保. 入所後に療養とリハビリを行い自宅へ帰れるよう支援す. 行った. 【方. る役割を担っている. 入所期間は 3 カ月程度というのが. 案) を調査前に郵送し, 実際の看取りケア項目との一致. 通例となっているが, なかなか 3 カ月で自宅へ戻れない. について回答を得た. 期間は平成 22 年 12 月 18 日∼2 月. ご利用者様が多いのが現状. そんな老. 23 日とした. 倫理的配慮は, 電話と書面で目的や方法を. 施設「あけぼの. 法】 対象施設に看取りケアパス表. (素. 苑」での最近での二年間の死亡例は 18 人.そのうち当施. 説明し同意を得た. 【結. 設で看取った方は 8 人でした. その現状を報告します.. 特養は 12 施設, 施設規模は平. 施設での看取りの現状としては, ご利用者様が急変した. ケア実施件数は平. 際には治療施設 (病院) へ入院して頂くことが多い. 施設. パスと対象施設看取りケアとの一致率では, 家族との連. での看取りが出来た方の多くは認知症の方. 病気になっ. 絡調整, 多職種カンファレンス, 夜間緊急オンコール対. ても入院もままならず, 治療途中で退院をしたり, 毎日. 応等で一致率が高く, ボランティアの参加や宗教や信条. 付き添いを必要とし, 入院での生活が不可能になった方. のアセスメントは実施率が低かった. 対象施設は看取り. が多い. このように, 認知機能の低下や, 100 歳前後で. ケアとして看取りケアに関する医療, 家族のサポート,. 徐々に体力が衰えて食事が上手く摂取できなくなってき. 環境調整, グリーフケアが行われていた. 【今後の課題】. た方など, 経管栄養や中心静脈栄養などの方法を取らず. 今回の事業では調査結果を踏まえた特養における看取り. に, 摂取できるだけの栄養と, 水. 補給の点滴と酸素吸. ケアパスの試案を作成するにとどまった. 今後は実際に. 入のみで治療を望まない方が中心となっている. 身体的. ケアパスを活用し看取りケアの質向上に役立つものであ. な治療はほとんどないが, 本人に昔の事や施設を利用し. るか実証していく必要がある. 本事業は平成 22 年度老. てからの事を話したり, 家族と思い出話をしたり, 精神. 人保. 的なフォローをしながら死を迎えられるよう支援してい. 取り介護の質保証のためのシステム開発と経済効果―看. る. 一方, 施設によっては看取りは老. 取りケアパスの開発とアウトカム評価―」の一部である.. と. える施設もある. 介護老人保. 設) は医療保険が. の役割ではない. 果】 調査の協力が得られた 74.92 床±21.56, 看取り. 7.83 件±5.36 であった. 看取りケア. 康増進等事業「特別養護老人ホームにおける看. 施設 (介護保険の施. えるものに制限があり, 一部がん患. 者に対する抗悪性腫瘍剤や疼痛コントロールのための医 療用麻薬等は保険請求ができるようになったが, それ以. ポスターセッション. 2>. 16.緩和ケア診療所で得た学生の自己効力感. 外の抗生剤や点滴, 投薬, 処置や検査等の多くは施設が. ―看護師の支援を中心に. える―. 10 割を負担するので現実的ではないのも現状である. 現. 古屋. 敦子,橋本さき子,鎌塚. 在, ターミナル加算という制度が平成 21 年に設けられ. 細野. 洋子. 施設での看取りに対して積極的に向き合う方向になって. 福田. 元子,津久井利恵. 泉. (前橋東看護学. ). いる. 今後は病院以外にも, 施設, 在宅, ホスピスなど利. (緩和ケア診療所・いっぽ). 用者様の希望の場所で看取りがスムーズに行われるよう. 【はじめに】 在宅緩和ケア診療所における 2 日間の同行. な環境になることを期待する.. 訪問実習で, 患者さんの辛さに直面した学生は, その人 らしく生きること・寄り添うように関係を. 15.特別養護老人ホームの看取りケアパスの開発 ―特養における看取りケアの実際― 小玉. 幸佳(社会福祉法人久仁会. る事の大切. さ等を学んでいる. このような学びに加え, 自己効力感 を得たと思われる学生の経験をふりかえり, この経験を もたらせた看護師の支援について報告する. 【目. 的】. 特別養護老人ホームくやはら). 緩和ケア診療所の同行訪問で得た学生の学びと看護師の. 【はじめに】 特別養護老人ホーム (以下, 特養) では, 平. 関わりをふりかえる. 【倫理的配慮】 本レポートは学. 成 18 年 4 月の介護保険制度改正で「重度化対応加算」に. 生の匿名性, 断る権利を保証し, 学生の同意の下作成し. 「看取り介護加算」が介護報酬に加えられた. 加算要件. た.. に. った体制整備が進む一方で, 看取りケアの質に関し. ての検討が必要となってきている. 多職種で目標やケア.

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参照

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