薬剤師の在宅緩和ケア活動報告と課題
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(2) 222. 第 24 回群馬緩和医療研究会. プランを共有し, 看取りケアの質向上を導くツールとし. られる.. て看取りケアパスを作成す る こ と に し た. 【目. 的】. 14.介護老人保. 施設での看取りの実際. 看取りケアパス作成の為, 実際に看取りケアを行ってい. 石田. 知里(財団法人榛名荘. る特養に調査を行い, 看取りケアパス作成に示唆を得る.. 施設あけぼの苑). 調査は平成 20 年 4 月∼平成 21 年 3 月までに看取りケア. 施設は「在宅生活を支える施設」であり,. を 1 件以上実施している特養に訪問し半構成的面接を. 介護老人保 介護老人保. 入所後に療養とリハビリを行い自宅へ帰れるよう支援す. 行った. 【方. る役割を担っている. 入所期間は 3 カ月程度というのが. 案) を調査前に郵送し, 実際の看取りケア項目との一致. 通例となっているが, なかなか 3 カ月で自宅へ戻れない. について回答を得た. 期間は平成 22 年 12 月 18 日∼2 月. ご利用者様が多いのが現状. そんな老. 23 日とした. 倫理的配慮は, 電話と書面で目的や方法を. 施設「あけぼの. 法】 対象施設に看取りケアパス表. (素. 苑」での最近での二年間の死亡例は 18 人.そのうち当施. 説明し同意を得た. 【結. 設で看取った方は 8 人でした. その現状を報告します.. 特養は 12 施設, 施設規模は平. 施設での看取りの現状としては, ご利用者様が急変した. ケア実施件数は平. 際には治療施設 (病院) へ入院して頂くことが多い. 施設. パスと対象施設看取りケアとの一致率では, 家族との連. での看取りが出来た方の多くは認知症の方. 病気になっ. 絡調整, 多職種カンファレンス, 夜間緊急オンコール対. ても入院もままならず, 治療途中で退院をしたり, 毎日. 応等で一致率が高く, ボランティアの参加や宗教や信条. 付き添いを必要とし, 入院での生活が不可能になった方. のアセスメントは実施率が低かった. 対象施設は看取り. が多い. このように, 認知機能の低下や, 100 歳前後で. ケアとして看取りケアに関する医療, 家族のサポート,. 徐々に体力が衰えて食事が上手く摂取できなくなってき. 環境調整, グリーフケアが行われていた. 【今後の課題】. た方など, 経管栄養や中心静脈栄養などの方法を取らず. 今回の事業では調査結果を踏まえた特養における看取り. に, 摂取できるだけの栄養と, 水. 補給の点滴と酸素吸. ケアパスの試案を作成するにとどまった. 今後は実際に. 入のみで治療を望まない方が中心となっている. 身体的. ケアパスを活用し看取りケアの質向上に役立つものであ. な治療はほとんどないが, 本人に昔の事や施設を利用し. るか実証していく必要がある. 本事業は平成 22 年度老. てからの事を話したり, 家族と思い出話をしたり, 精神. 人保. 的なフォローをしながら死を迎えられるよう支援してい. 取り介護の質保証のためのシステム開発と経済効果―看. る. 一方, 施設によっては看取りは老. 取りケアパスの開発とアウトカム評価―」の一部である.. と. える施設もある. 介護老人保. 設) は医療保険が. の役割ではない. 果】 調査の協力が得られた 74.92 床±21.56, 看取り. 7.83 件±5.36 であった. 看取りケア. 康増進等事業「特別養護老人ホームにおける看. 施設 (介護保険の施. えるものに制限があり, 一部がん患. 者に対する抗悪性腫瘍剤や疼痛コントロールのための医 療用麻薬等は保険請求ができるようになったが, それ以. ポスターセッション. 2>. 16.緩和ケア診療所で得た学生の自己効力感. 外の抗生剤や点滴, 投薬, 処置や検査等の多くは施設が. ―看護師の支援を中心に. える―. 10 割を負担するので現実的ではないのも現状である. 現. 古屋. 敦子,橋本さき子,鎌塚. 在, ターミナル加算という制度が平成 21 年に設けられ. 細野. 洋子. 施設での看取りに対して積極的に向き合う方向になって. 福田. 元子,津久井利恵. 泉. (前橋東看護学. ). いる. 今後は病院以外にも, 施設, 在宅, ホスピスなど利. (緩和ケア診療所・いっぽ). 用者様の希望の場所で看取りがスムーズに行われるよう. 【はじめに】 在宅緩和ケア診療所における 2 日間の同行. な環境になることを期待する.. 訪問実習で, 患者さんの辛さに直面した学生は, その人 らしく生きること・寄り添うように関係を. 15.特別養護老人ホームの看取りケアパスの開発 ―特養における看取りケアの実際― 小玉. 幸佳(社会福祉法人久仁会. る事の大切. さ等を学んでいる. このような学びに加え, 自己効力感 を得たと思われる学生の経験をふりかえり, この経験を もたらせた看護師の支援について報告する. 【目. 的】. 特別養護老人ホームくやはら). 緩和ケア診療所の同行訪問で得た学生の学びと看護師の. 【はじめに】 特別養護老人ホーム (以下, 特養) では, 平. 関わりをふりかえる. 【倫理的配慮】 本レポートは学. 成 18 年 4 月の介護保険制度改正で「重度化対応加算」に. 生の匿名性, 断る権利を保証し, 学生の同意の下作成し. 「看取り介護加算」が介護報酬に加えられた. 加算要件. た.. に. った体制整備が進む一方で, 看取りケアの質に関し. ての検討が必要となってきている. 多職種で目標やケア.
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