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自分の考えを述べる楽しい公民学習

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Academic year: 2021

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(1)

要旨  中等教育段階での授業において,対話的な学びが重要視されるようになり,グループ学習が多く取り入れ られるようになった。しかし,高校生の多くは,他者の目を気にしてしまい,「自分の考えを述べること」 を避け,表面的な議論となってしまう現実がある。生徒一人一人が心の内側に持っている考えを外に出すた め,iPad とファシリテーションツールを活用し「匿名」に着目した授業に取り組み,生徒のアンケート結 果を分析・報告する。 キーワード:ICT ファシリテーションツール,対話的な学び,主権者教育,アクティブラーニング

Ⅰ.主題の意味

 ライトアクティブラーニングを展開・推奨している 橋本勝教授(富山大学)は,受講生同士の「対話」を 重要視している。生徒が「なるほど,そういう考えも あるのか」「いや,それは違うんじゃない?」と思う だけではなく,それを気軽に口にできる場を提供する 「学び合い」は自然な相互刺激を生み,各人がもって いる潜在的な学修意欲や能力を自然に引き出すもので ある1)と述べている。総務省主権者教育アドバイザー の高橋勝也准教授(名古屋経済大学)の授業において も,自らの経験や既得知識だけで考えを表現できる題 材から取り組むことで活発な議論を促している2)。こ れらの考え方をもとに,生徒が「対話的な学び」をす るために,自分の考えを安心して他者に伝え,学びの 楽しさを実感できる環境を整えることが,公民科学習 において重要な点と考えた。  具体的には,次のようなことである。 ・自分の考えを外に出せること ・相互刺激により自分の考えを深化させること

Ⅱ.研究仮説

 公民学習において,次の二点に着目した授業を行え ば,現代社会に存在する答えのない諸問題について, 自分の内側にもっている考えを気軽に外に出させるこ と,他人との意見交換により自分の考えを深化させな がら,各人の潜在的な学習意欲や能力を自然に引き出 す興味深い授業を実施することができる。  (1)iPad とファシリテーションツールを活用し匿名 で意見を提示させる  (2)入力された意見をグループまたは個人で見て, それぞれの意見がどのような視点で物事を捉え,どの ような考えで述べられたのかを,考えさせる場面を設 定する

Ⅲ.求められる力

 生徒がグローバル化に伴って起こる国際社会の激変 や国内状況の変化に主体的に関わり,対応していくた めに,新しい学習指導要領において「何を理解してい るか,何ができるか(生きて働く「知識・技能」の習 得)」,「理解していること・できることをどう使うか (未知の状況にも対応できる「思考力・判断力・表現 力等」の育成)」,及び主体的に学習に取り組む姿勢を 身につけるという学力の三要素をバランスよく育成す ることが重要と示された3)。そして,その力は,主体

自分の考えを述べる

楽しい公民学習

─iPadとファシリテーションツールの活用─

The Journal of Economic Education No.38, September, 2019

The facilitating tools lead students to be motivated in the citizenship lessons: Making use of iPad and the facilitation tools

MATSUNO, Itaru

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的・ 対 話 的 で 深 い 学 び を 実 現 す る 授 業 で 得 ら れ るとされる。  ところで,読解力に関しては,現在の日本の学生は 弱いとされる。これは,経済協力開発機構(OECD) が,3 年ごとのサイクルで行った国際的な学力調査 「生徒の学習到達度調査(PISA)」による結果から示 されている。調査結果から,我が国の学力は世界の中 で引き続き上位に位置しているものの,「読解力の向 上に向けた対応策」に基づく学習の基盤となる言語能 力・情報活用能力等の育成について,生徒の学力を引 き続き維持・向上を図るため,推進していかなければ ならないことが確認された4)。PISA2015 読解力の結果 分析からも,従来から見られた「自分の考えを説明す ること」などに,課題がある5)とされた。  本実践において,「対話的な学び」に着目した理由 は,「自分の考えを説明すること」と密接に関わって いるからである。今後,予測困難な未来を生徒が生き ていく上で,多様な文脈が入り交じった環境から発生 する,予測不可能な問題取り組むことが考えられる。 そこでは,自分一人ではなく,協働で解決に向かうこ とが有効な手立てとなる。なぜならば,協働により新 たなアイデアが生まれ,予測不可能な未来の問題に対 応していくことが可能となるからだ。  協働を考える上で,他者との対話は欠かせないもの である。田村学教授(國學院大學)によると,この, 他者との対話には三つの価値が考えられる。一つ目は, 他者への説明による情報としての知識や技能の構造化。 子供は身に付けた知識や技能を使って相手に説明し話 すことで,つながりのある構造化された知識や情報へ と変容させていくことができる。二つ目は,他者から の多様な情報収集。多様な情報が他者から供給される ことで,構造化は,一層質的に高まる。三つ目は,他 者と共に新たな知を創造する場を生み出すとともに, 課題解決に向けた行動化も期待できる6)。このことか らも,自分の考えを説明する力は,重要な力であるこ とは間違いない。  また,経済産業省は,社会を取り巻く環境が大きな 変化の波を受けていることから,社会人基礎力を提唱 している。その狙いに,若者自身がその成長の目標と すべき三つの能力が提案されている。三つの能力とは, 「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」 である7)。この三つの能力の前提部分にも,「自分の 考えを説明すること」いわゆる対話的能力が重要と なってくると考えられる。  このように,対話的な学びの実現は,OECD 生徒 の学習到達度調査の現状改善,ひいては,予測困難な 時代に,一人一人が未来の創り手となるための,主体 的・対話的で深い学びの実現が重要であると考える。

Ⅳ.問題の所在

 主体的・対話的で深い学びを実現するためには,こ れまでの学習活動に加え,現代社会の複雑な諸問題に ついて,根拠をもとに自分の意見を構築し,他者の意 見の妥当性について自らの意見と比較・検討しながら 集団としての総意をつくっていくことを設けていく必 要があると考える。唐木清志教授(筑波大学)による と,政治問題を巡る対立状況,その原因となる政治的 価値観の相違,こういったことを積極的に教材化し, 授業で児童生徒に政治的議論を経験させることがなけ れば,社会を創造する市民など育ちようがない8)と述 べられている。自らの意見を外に出し議論を経験する ことは,深い学びを実現するため,欠かせない経験と 考える。しかし,総務省の行った「18 歳選挙権にお ける意識調査」から「友人と政治の話をすることがな い」がほぼ 7 割を占めている9)などの結果から,高校 で選挙や政治に関する議論がされていない実態が見え ることが読み取れる。  若い世代の読解力が課題とされる中で,現代社会で 起きる答えのない諸問題について政治的議論を行い, その場面において「自分の考えを説明すること」いわ ゆる,対話的な学びを実現することは,容易ではない と考える。その理由は二つある。  一つ目は,正解のない問題は生徒の一部または全体 が当事者となるため,授業で取り上げにくい現実があ る。政治,経済,国際社会の現代社会に関わるテーマ は,主権者教育,18 歳選挙権の視点から,とても重 要なものと考えられる。平成 27 年度の文部科学省の 通知により,学校の授業における政治に関する教育の 取扱いについて,政治的中立性を確保しつつ,現実の 具体的な政治的事象も取り扱うなど,より一層具体的 かつ実践的な指導を行う10)こととしたものの,社会 が複雑であることと同様に,生徒の置かれている環境 も同様であるためである。  二つ目は,生徒同士の議論が困難なため。今日の生 徒の置かれた環境は,核家族化,少子化,インター ネットやスマートフォンの普及から,生徒の生活スタ イルや人間関係づくりの面で大きな影響を与えており, 人間関係を築きにくい社会と考えられる。さらに, WHO による新たな病気として国際疾病分類に加わる

(3)

ゲーム障害の問題や,ネット上のいじめ,不登校の問 題は増加の一途11)をたどっており,人間関係の希薄 化,集団活動の経験不足など,豊かな人間関係を築き にくい環境といえる。本校にて行ったアンケート結果 (付表 1)から,積極的に意見を述べることができな い生徒が多い結果となった。

Ⅴ.「ファシリテーションツール(AIAI モ

ンキー)」の機能と目的

 本実践では,「ファシリテーションツール(以下, AIAI モンキー)」を活用した。これは,アクティブ ラーニングや,協働学習の話し合い活動を活性化する ファシリテーション支援ツールである。教員側の発問 に対し,生徒がタブレット端末を利用して,自分の意 見や考えをまとめ,入力するものである。生徒が入力 した意見は,瞬時にクラウドサーバー上で形態素解析 され,テキストマイニング形態素解析により名詞,動 詞,形容詞,形容動詞に分類される。「ワクワクの実」 と呼ばれるホットワードで表示され,各単語の出現頻 度を円の大きさで表現し,生徒のタブレットに表示さ れる。生徒が使った単語が多くなると,円の数も多く 表示される。個々の生徒が自分のタブレットを用いて, この円をクリックすると,その単語が使われている文 章を匿名で閲覧することができるが,入力者は示され ない。  現状の授業における話し合い活動では,発言するこ とが苦にならない一部の生徒が中心となってしまい, 意見を上手く言えない生徒は黙っているという傾向を 改善するため,「道徳教育の抜本的改善・充実にかか る支援事業」(文部科学省)によりこのツールが開発 された。「自分の考えを説明すること」がなかなか発 信できない生徒が,生徒間において,ストレスなくで きるようにしたもの12)である。  本校では,全生徒が文房具同様にタブレット端末を 持ち,情報収集・映像の視聴による学びのほか,情報 の共有や交流に力をいれてきた。このような,ICT を 活用できる環境下であることから,対話的能力を補う 「ファシリテーションツール(AIAI モンキー)」を活 用することが可能となった。  このような ICT の活用は,以下の二つの有用性が 考えられる。一つ目は,OECD による生徒の学習到 達度調査(PISA2015)が,CBT に全面移行し,コン ピューター使用型調査に対する生徒の戸惑いも指摘さ れたことから,ICT の活用により,対応できる生徒の 育成につながること。二つ目は,日本国内の授業にお けるコンピューターの使用状況について,国際的に比 較すると日本は低い傾向にあり,コンピューターを活 用した指導への対応も指摘13)されている現状への対 応策となることである。

Ⅵ.研究の方法と授業実践

 本校の文理コースでは,高校一年時に公民「現代社 会」を履修している。現代社会の複雑な諸問題につい て自分の考えを述べる場面で,AIAI モンキーを活用 した。匿名で入力された意見を,グループまたは個人 で見て,考察させた。どのような視点で物事を捉え, どのような考えで述べられたのかを,考え,話し合う 場面を設定した。このような授業を 1 年間実施した。 そして,2019 年 2 月 4 日から 12 日にかけて,3 クラス に限定し AIAI モンキーを使ったアンケートを行った。  図 1 に見られるように,「自分の考えを AIAI モン キーを使うことで,より表現できたか」との設問に対 する回答の項目と回答者数を示している。「より表現 できた」と回答した生徒が一番多く,88 人(83.8%) であった。「変わらなかった」と回答した生徒は 9 人 生徒の入力画面

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(8.6%),「表現しにくかった」と回答した生徒は 8 人 (7.6%)と合計 17 人(16.2%)となった。  図 2 では,現代社会で起きる答えのない諸問題につ いて,指定されたグループ内で,意見交換をしたり議 論する際に「自分の考えを他者に対して述べることが できるかどうか」との設問に対して,「積極的に意見 が 述 べ る こ と が で き る 」 と 回 答 し た 生 徒 は 16 人 (14.8%)と一番少ない結果となった。  図 3 では,「他人の意見を聞くことで自分の考えを 深化(他人の意見で自分の意見を変えたり逆に強く思 うようになったり)することができたかどうか」とい う設問に対する回答の項目と回答者数を示している。 「深化することができた」を選択した回答が一番多く, 97 人(91.5%)であった。「変わらなかった」と回答 した生徒は 9 人(8.5%)となっている。  図 4 では,「AIAI モンキーを使って自分の考えを表 現し,他人の考えと比較し自分の考えを深化させる授 業に対してあなたはどう思いますか」という質問に対 する回答の項目と回答数を示している。全体の中で 「大切である」と回答した生徒が 99 名(95.2%)で あった。その中で,「興味深い」と回答した生徒は一 番多く,77 名(74%)であるものの,22 名(21.2%) の生徒が「興味深くない」と感じている。「大切であ る」と回答しているすべての生徒が「興味深い」と感 じるにまで至っていなかったことが明らかとなった。 図 1 授業の実態調査結果 設問 自分の考えを AIAI モンキーを使うことで,より表現できたか A より表現できた  B 変わらなかった  C 表現しにくかった 83.8%(88 人)     8.6%(9 人)     7.6%(8 人) A 83.8% B 8.6% C 7.6% 図 2 授業実践結果 設問 現代社会で起きる答えのない諸問題について,指定されたグループ内で,意見交換をしたり議論したりする際に「自 分の考えを他者に対して述べることができるかどうか」とその理由を教えてください。 A 積極的に述べることができる  B 少し述べることができる  C 述べることができない  14.8%(16 人)         66.7%(72 人)       18.5%(20 人) A 14.8% B 66.7% C 18.5%

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Ⅶ.研究の成果と課題

 iPad と AIAI モンキーの三つの有用性を述べる。  ① 匿名性を保つことができる:多様な意見を整理 しつつ話し合うことを可能にし,現代社会の複雑な諸 問題について授業内で取り扱うことを可能にした。現 在進行形である経済問題についても,生徒一人一人が 安心して自分の考えを外に出すことができる。  ② 熟議する機会をつくることができる:生徒がタ ブレットに入力した意見は瞬時に形態素解析・可視化 されるため,多様な意見の比較や吟味をすることがで きる。また,教室内で意見を述べることができない控 えめな生徒の意見も取り上げ多様な立場の意見を討議 することができる。  ③ 自分の認識を相対化できる:授業の前と後の意 見を可視化でき,意見の変化を確認することができる。 相互刺激により自分の考えを深化させ,自分の考えを 客観視することができる。  生徒の意見を可視化することで,対話能力の不足を iPad と AIAI モンキーで補い,現代社会の複雑な諸問 題について授業内で議論することが可能となった。今 後の課題として以下の二点を述べる。  ① 豊かな人間関係を築くための根本解決ではない 設問 他人の意見を聞くことで自分の考えを深化(他人の意見で自分の意見を変えたり逆に強く思うようになったり)する ことができたかどうか A 深化することができた         B 変わらなかった 91.5%(97 人)      8.5%(9 人) A 91.5% B 8.5% 図 3 授業実践結果 図 4 授業実践結果 B 21.2% (22 名) A 74%(77 名) C 1.9% (2 名) D 2.9% (3 名) 大切である 大切でない 興味深くない 興味深い

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点について。議論を促進し深い学びを実現するため, 対話能力を補うものの,対話能力自体を育むわけでは ない。対話能力を効果的に育むためには,社会科だけ の取り組みでは,限界があると考える。そのため,教 科を超えた,学校全体での取り組みが重要となる。  ② 「楽しい」学びへと結びつける教員の発問がで きているかについて。自分の考えを外に出すことがで きたものの,深い学びへと繋げていくために,どのよ うな教員の発問が必要なのか,どのタイミングでの発 問が有効であるのか,生徒の実態に教員が合わせてい けるよう,常に模索していく必要がある。  このように,深い学びの実現のために,対話能力の 不足を iPad と AIAI モンキーで一時的に補うことがで きたが,本来であれば,生徒の対話能力を育み,主体 的・対話的で深い学びを実現するべきである。しかし, 多様な意見を可視化することで,相互刺激による深化 だけではなく,どのような意見がどれだけあるのか, 多様性を学ぶことが可能となった。  ICT の活用による学びを積み重ねていく中で,多様 性を学ぶことができることから安心して自分の考えを 他者に伝える環境,気軽に口にできる環境へとつなが るのではないだろうか。これからも,「対話的な学び」 を実現する授業のための,改善・充実を模索していき たい。 註 1) 橋本勝(2017)『ライトアクティブラーニングのすすめ』 ナカニシヤ出版,7 頁 2) 高橋勝也(2018)「中等教育段階にあるべき主体的な学 び:理性的認識か感性的認識か」『経済教育』37,18 頁 3) 文部科学省(2017)「新しい学習指導要領の考え方:中央 審議会における議論から改定そして実施へ」22 頁  4) 国立教育政策研究所国際研究部・協力部(2015)「OECD 生徒の学習到達度調査(PISA2015)について:松野文部 科学大臣コメント」1 頁 5) 国立教育政策研究所国際研究部・協力部(2015)「OECD 生徒の学習到達度調査(PISA2015)のポイント」1 頁 6) 田村学(2018)『深い学び』東洋館出版社,21 頁 7) 経済産業省中小企業庁(2018)「『我が国産業における人 材力強化に向けた研究会』報告書」26 頁 8) 唐木清志(2017) 「社会科における主権者教育:政策に関 する学習をどう構想するか」『教育学研究』84-2,155 頁 9) 総務省自治行政局選挙部管理課(2016)「18 歳選挙権に関 する意識調査報告書」9 頁 10) 黒川直秀(2016)「主権者教育をめぐる状況」『調査と情 報』889,3 頁 11) 文部科学省初等中等教育局児童生徒課(2018)「児童生徒 の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査 結果について」74 頁 12) 藤川大祐(2017)「ICT を活用した学習に関する研究 II: タブレット PC を活用した協同的な学習における教育効果 について」『千葉教育センター研究紀要』26,33-34 頁 13) 国立教育政策研究所(2015)「読解力の向上に向けた対応 策について」1 頁 ・自分と意見が違った場合に恥ずかしい思いをするから ・自分の知識に自信がないので,自信のあることは話せるけど,自信のないことは話しにくいし,間違っていることを 話したくないから。 ・もし自分の発言したことが間違っていたら馬鹿にされそうで不安だから。 ・私は人見知りで,コミュニケーションを取ったりすることが苦手なので意見交換で自分の意見をしっかり述べること は難しいです。 ・人によるけど言えない時が多い。 カーストトップの子達がいたら発言するのが怖いし,もし,自分が間違ったことを 言ってしまうかも知れないし・・。 ・思ったことを,全て言ってしまうと一方的に話している・聞く耳を持たない・自己中心的など負のイメージを持たれ る可能性があるから。 ・自分の考えが当たっているかわからない。他の人と同じ意見じゃ無いと心配になるから。 ・自分の意見が 1 人だけ違う意見だったら同じグループのメンバーから変な目で見られるのが怖いからです。 ・自分の思っている意見と人の意見が違うかもと考えてしまったり,間違えた時に恥ずかしいと思ってしまう。 ・自分の意見に自信が持てないからです。答えのない意見交換なので,自信は要らないのは分かってはいますが,実行 にはなかなか移せません。 ・同じグループの友達と意見が食い違ってしまった時に,気まずくなってしまうからです。 ・私はグループで自分の意見を述べることが苦手です。なぜなら自分の意見に自信がなく,多数派の意見に流されてし まうからです。 ・自分の意見はいつも持っていますが自信が無くてその答えが間違っていたらどうしようという心配があって少し抵抗 があるので意見を発表しにくいです。 ・本音で議論しようとしたら,他の人から白い目で見られてしまいそうと言う恐怖から自分の考えを抑え,普通な人と して一般的な意見に逃げたくなってしまう。 ・まず本音で話せないのと,意見を述べたとしても上手く伝わらないことが多いからです。 ・合わない友達や苦手な友達がいるので自分の意見を述べれず,みんなに合わせた。意見になってしまうから。 付表 1(表 1 における自由記入部分より)

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