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ておきたい といって 新自由主義 を次のように特徴づけました 少し長くなりますが その分を引用します 新自由主義 における 自由 とは 労働者 国民の利益を守る社会的規制からの 自由 であり 大企業が利潤追求のため横暴勝手な振舞いをする 自由 にほかなりません こうした経済路線を 新自由主義 と特徴

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Academic year: 2021

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「新自由主義」と日本共産党

日本共産党琴浦町議 青 亀 壽 宏 5年余り続いた小泉政権から自民党は次の総裁に誰を選ぶかという「総裁選挙」を柳の下のド ジョウを狙い、劇場型にして憲法と教育基本法改悪、さらに、消費税を10%にするなどの大増税 に道を開く危険な考えを国民の中に持ち込もうとしている。 5年余りの小泉政権の国民に与えた被害の爪あとはきわめて大きいものがあります。その小泉 政権のおこなってきた政治の根本に流れる経済的な潮流は「新自由主義」といわれる経済理論 で、多国籍化した日本の大企業が、グローバルに国境を超えて利潤追求を極限まで強めるため の理論的背景となっています。 このような小泉政権が日本の政治に本格的に導入した「新自由主義」を背景にした政治との対 決は、当面の日本国民の政治・経済闘争の根幹をなすものになるでしょう。したがって、これと効 果的に闘い、自民党政治を打ち破るためには、「新自由主義」についての深い探求が必要になっ てきます。そこで、日本共産党の24回大会決議、中央委員会報告、日本共産党綱領を中心に小 論をまとめて見ました。 24回大会決議では「新自由主義」についてどのように述べているか 日本共産党の第24回大会決議では、「新自 由主義」について、「小泉内閣が『構造改革』と して進めてきた『新自由主義』の経済路線― 大企業の利潤追求を最優先にし、規制緩和 万能、市場原理主義、弱肉強食をすすめる経 済路線は、日本経済と国民生活の矛盾をあら ゆる分野で深刻にしている」(大会決定集14 P)と述べ、続けて、『アメリカ政府は、IMF(国 際通貨基金)、世界銀行などとともに、経済の グローバル化の名のもとに、『新自由主義』に もとづく『構造改革』を、世界の多くの地域にお しつけてきた。この動きは、『ワシントンコンセ ンサス(合意)』のおしつけと世界でもきびしく批 判されてきた。『年次改革要望書』を軸にした 日本経済への介入は、その最も悪質なあらわ れである』(大会決定集15P)と指摘していま す。 大会決議の「(4)極端な大企業中心主義の 異常をただす、経済的民主主義の改革」の結 論部分では、「世界でも類例のない異常な特 質を持つ自民党政治が、国民との矛盾、世界 の流れとの矛盾を深め、どの分野でもいよい よ立ち行かなくなるもとで、いまの日本の情勢 は、大局的に見れば、国民中心の日本への 新しい条件をはらんだ歴史的転機を迎えてい る」(大会決定集17P)と現在の情勢が歴史的 転換期を迎えているという結論を与えていま す。 志位委員長の「中央委員会報告」では「新自由主義」はどのように報告されているか 志位委員長は、第24回大会の「中央委員 会報告」で、「大企業中心主義の異常−社会 的連帯で社会的反撃のたたかいを」という中 で「『新自由主義』という特徴づけについて」と いう節をもうけ、特に強調して「『新自由主義』 の特徴づけを行ったことの意味について述べ

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ておきたい」といって「新自由主義」を次のよう に特徴づけました。少し長くなりますが、その 分を引用します。 「『新自由主義』における『自由』とは、労働 者・国民の利益を守る社会的規制からの『自 由』であり、大企業が利潤追求のため横暴勝 手な振舞いをする『自由』にほかなりません」。 「こうした経済路線を『新自由主義』と特徴 づけたのは、この流れの源流が、レーガン政 権以来のアメリカなどにあり、その路線を日本 に押しつけられる中で形成されてきたという、 この潮流の国際的由来を端的に示すことがで きるからであります」。 「また、『新自由主義』は、『小さな政府』『官 から民へ』など、アメリカ仕込みの一連の経済 理論・政策の集合体であって、これらの誤った 考え方とたたかう上でも重要だからです」。と 『新自由主義』経済理論と政策について理解 を深めることの重要性を強調しています。 党内の大会決議案の討論のなかで、「新自 由主義は緊縮財政を特徴としており、『新自由 主義』と既定すると、公共事業の浪費を批判 できなくなるのではないか」という質問にこたえ、 「『新自由主義』における『緊縮財政』とは、何 よりも社会保障や国民向けサービスの切り捨 てに矛先を向けたものであり、大企業の利潤 拡大のための巨額の財政支出を躊躇しない のが特徴であります。」とズバリと喝破します。 「そのことは、『新自由主義』の国・アメリカで 膨大な財政赤字を生み出しながら、巨額の軍 事費を支出し、軍産複合体を形成していること にも示されています」。またそれは、「日本でも、 『構造改革』の最優先課題として、大銀行救済 のために70兆円もの公的資金枠をもうけ、1 0兆円を超える税金を投入して『不良債権』の 後始末を行ったことにも示されています」。 公共事業の浪費を批判できなくなるのでは ないかという質問に対して、「『景気対策』を口 実にした公共事業の積み増し(ケインズ型の 財政支出)はできなくなっていますが、なお、 国と地方と公団で36兆円という異常な規模で の巨額の財政支出が続いており、『逆立ち財 政』という党綱領の批判は、ひきつづき重要な 意義を持ちます」。 そのさい「小泉内閣になってからの公共事 業が、都市再開発、国際空港、スーパー中枢 港湾、大都市環状道路など、大企業の『国際 競争力』の強化に役立つことを名目にした分 野に重点化されていることー新しい浪費が広 がっていること、同時に『従来型』の公共事業 の浪費も温存されていること、さらに、『生活密 着型』公共事業は切り捨ての方向にあること など、新しい特徴を正確にとらえ、批判と改革 を提起していくことが大切であります」。と明確 に解明しています。 「新自由主義」の押し付けは世界で破たんしている 志位委員長の報告は、「世界各地で広がり つつある地域の平和共同体の特徴は、アメリ カの軍事的覇権主義に反対して『国連憲章に もとづく平和秩序』を求めるとともに、アメリカ による経済的覇権主義を拒否して『各国の経 済主権の尊重と民主的な国際経済秩序』をも とめていることー『平和秩序』と『経済秩序』の 両面で、進歩の流れが力強くわきおこってい るところにあります」。として、典型的な進歩の 流れが「東アジアでの平和共同体の動きと、 南米大陸における共同体の動き」であると指 摘しています。

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党綱領と「新自由主義」の関係はどうなっているか 以上、大まかに、今年1月に開かれた第24 回大会の大会決議と志位委員長の中央委員 会報告の「新自由主義」にふれた部分を見て きました。日本共産党は、2004年1月に開か れた第23回党大会で、新しい党の「綱領」を4 0年ぶりに全面的に改定しました。 それでは、この新しい党綱領と「新自由主 義」はどのような関係になっているのかという 事に興味がわいてきます。私なりに、最近出 版された「経済」誌編集長で党中央委員の友 寄英隆氏の著書「『新自由主義』とは何か」 (新日本出版社)を読み、日本共産党の「綱 領」と「新自由主義」について私なりに考えて 見たいと思います。 「新自由主義」を規定すれば 友寄英隆氏は、「『新自由主義』とは何か」 の中で、「新自由主義」を次のように「規定」し ています。 「新自由主義は、現代の資本主義体制を擁 護し、その強化を図るブルジョア・イデオロギ ーの最新の支配的形態であり、20世紀後半 いらい、多国籍企業の展開とともに、世界資 本主義の主要な潮流として政治、経済、社会、 教育、文化などの各分野の諸現象に現われ ている。その特徴は、経済政策をはじめ社会 のあらゆる分野に市場原理を押し広げて、競 争によって経済の効率性と社会の活力を発揮 させるとしている点にある。また、その特徴は、 グローバル化した世界市場での競争を促進し て、大資本による労働者・国民への支配と搾 取 の 強 化、 資 本蓄 積 の発 展 を 図 る 点に あ る。」 新しい党綱領は「新自由主義」批判で貫かれている 友寄英隆氏の「新自由主義とは何か」という 「規定」を頭に置きながら、綱領を紐といて見 ましょう、党綱領の第2章「現代の日本社会の 特質」が、「新自由主義」の関連する部分です。 ここでは先ず、「グローバル化した世界市場で の競争を促進」し、「大資本による労働者・国 民への支配と搾取の強化」により、アメリカの 多国籍穀物メジャーの市場開放の強要による 農畜産物の輸入自由化は最も早く現われた 「新自由主義」の現象です。農業について党 綱領は次のように述べています。 「農業は、自立的に発展に必要な保証を与 えられないまま、『貿易自由化』の嵐にさらさ れ、食料自給率が発達した資本主義国では 最低に落ち込み、農業復興の前途を見いだし えない状況が続いている」。 続いて日本経済全般については、「日本経 済に対するアメリカの介入は、これまでもしば しば日本政府の経済政策に誤った方向づけを 与え、日本経済の危機と矛盾の大きな要因と なってきた。『グローバル化(地球規模化)』の 名のもとに、アメリカ式の経営モデルや経済モ デルを外から強引に持ちこもうとするくわだて は、日本経済の前途にとって、いちだんと有 害で危険なものとなっている」・・・・・・・・・「21 世紀の世界資本主義の激動する情勢のもと で、日本独占資本主義の前途には、とりわけ きびしい矛盾と危機が予想される」・・・・・・・・・ 「対米従属と大企業・財界の横暴な支配を最 大の特質とするこの体制は、日本国民の根本 的な利益とのあいだに解決できない多くの矛 盾をもっている。その矛盾は、21世紀を迎え

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て、ますます重大で深刻なものとなりつつあ る。」という規定です。 資本主義の矛盾を拡大する「新自由主義」 綱領の第3節「世界情勢―20世紀から21 世紀へ」では、「ソ連などの解体は資本主義の 優位性を示すものとならなかった」「巨大に発 達した生産力を制御できないという矛盾」とし て7項目について次のように列挙しています。 ① 広範な人民諸階層の状態の悪化、 ② 貧富の格差の拡大、 ③ くりかえす不況と大量失業、 ④ 金融投機の横行、 ⑤ 環境条件の地球規模での破壊、 ⑥ 植民地時代の負の遺産の重大さ、 ⑦ 南北問題などの貧困の増大、 これらはいずれも「新自由主義」の弊害、ま たは、「新自由主義」では解決できない問題と なっており、「経済の『グローバル化』を名目に、 世界の各国をアメリカ中心の経済秩序に組み 込もうとする経済的覇権主義も、世界の経済 に重大な混乱をもたらしている」として「各国の 経済主権の尊重の上にたった民主的な国際 経済秩序を確立するための闘争が、いよいよ 重大な意義を持ってきている」と国際的な「新 自由主義」との闘いを呼びかけています。 そして、綱領では、「世界史の進行には、多 くの波乱や曲折、時には一時的な、あるいは かなり長期にわたる逆行もあるが、帝国主義・ 資本主義を乗り越え、社会主義に前進するこ とは、対極的には歴史の不可避的な発展方 向である」と展望を示しています。 日本社会が必要とする主要な改革 党綱領の第4章は「民主主義革命と民主連 合政府」の問題をあつかった部分で、主に「新 自由主義」との闘いの課題と方向を、(これが 日本共産党の「日本改革」になるわけですが) 見てみたいと思います。「経済の分野でも、ア メリカによる不当な介入を許さず、金融・為替・ 貿易を含むあらゆる分野で自主性を確立す る」。 「多国籍企業の無責任な活動を規制し、地 球環境を保護するとともに、一部の大国の経 済覇権主義をおさえ、全ての国の経済主権の 尊重および平等・公平を基礎とする民主的な 国際経済秩序の確立をめざす」。 【経済的民主主義の分野で】ではさらにくわ しく闘いの方向を示しています。 ①「『ルールなき資本主義』を打破し、労働 者の長時間労働や、一方的解雇の規制を含 め、ヨーロッパの主要資本主義国や国際条約 などの到達点も踏まえつつ『ルールある経済 社会』を作る」。 ②「大企業に対する民主的規制をおもな手 段として、その横暴な経済支配をおさえる。民 主的な規制を通じて、労働者や消費者、中小 企業と地域経済、環境に対する社会的責任を 大企業にはたさせ、国民の生活と権利を守る ルールづくりを促進するとともに、つりあいの 取れた経済の発展をはかる」。 ③「国民生活の安全の確保及び国内資源 の有効な活用の見地から、食料自給率の向 上、安全優先のエネルギー体制、自給率のひ きあげを重視し、農林水産政策、エネルギー 政策の抜本的な転換をはかる。国の産業政 策の中で、農業を基幹的な生産部門として位 置づける」。 ④「国民各層の生活を支える基本的制度と して、社会保障制度の総合的な充実と確立を はかる。子どもの健康と福祉、子育ての援助 のための社会施設と措置の確立を重視する。

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少子化傾向の克服に力をそそぐ」。といったも のです。この内容が来年の一斉地方選挙と夏

の参議院選挙の日本共産党が国民にうった える政策の基本となります。

参照

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