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17.

相続手続きのスケジュール

(1)相続手続きのスケジュールを確認する。

手続きには期限があるものが多いので、相続手続きのスケジュールを確認する必要 がある。 被相続人の死亡(通夜・葬儀) ・ 葬儀費用の準備 (できれば事前の準備が必要) ・ 死亡届を7日以内に市区町村に届出 ・ 葬儀費用の領収書の整理・保管 ・ 遺言書の有無の確認、公正証書遺言以外の遺言は家庭裁判所で検認手続が必要 ・ 法定相続人の確認(戸籍により確認) ・ 被相続人の財産と債務の確認 3か月以内 「相続の放棄」か「限定承認」の申述を家庭裁判所にしなければ、 「単純承認」したものとみなされる。 ※ 借金があるかどうかを早急に確認することが必要です。 4か月以内 被相続人の所得税と消費税の申告 ・財産と債務の評価 ・相続税額の概算 ・財産と債務の分割協議案 ・相続税の納税資金の考慮 遺産分割協議の確定 不動産の相続登記と預金の名義変更 ・遺産分割協議書作成(遺言書がある時は不要) ・相続税の申告書の作成 ※ 遅くとも6ヶ月以内に確定することが大事です。 納税資金確保の為に不動産売却 ※ 売却して現金化するのに最低でも4ヶ月は必要 ・日本の金持ちの資産は、ほとんどが不動産で持っていて、お金は5,000万位しかな いのが普通です。 そこで、納税資金は相続人の共有名義にした土地を売って作る しかないのが現実です。 その為には、遅くとも6ヶ月以内に遺産分割協議をして、 売る土地を決めないと、10ヶ月以内の納税義務期間に間に合いません。 10か月以内 相続税の申告と納税期限(延納・物納の期限) 1年以内 遺留分の侵害があると知った時から1年以内に、遺留分減殺請求する 3年10か月以内 相続税の取得費加算の特例の適用期限 相続税が課税された財産を売却した場合、所得税の減税の特例が使える期間である

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葬儀費用を準備する。

① 相続が発生すると預貯金は凍結され、引き出すことができなくなる。 預貯金を引き出す時には、遺言書、遺産分割協議書等に記載されている預貯金の相 続人を証明する原因証書に加えて、戸籍謄本、住民票等が必要になる。 ② 相続が発生すると、すぐに葬儀の費用等が必要になるので、相続発生前に、葬儀費 用を準備する必要がある。 ・ 但し、現金化するのは必要最低限度にする必要がある。 あまりの多くの金額を引き出すと、相続争いになる危険があるし、税務署からは財 産隠しの疑いを持たれる危険があるし、預金の引き下ろしは「単純承認」とみられ ることにもなるので、注意が必要である。 (3)

葬儀を行い、領収証を保存する。

葬儀の費用は、相続財産から控除できる。 葬儀の際に受領する香典は非課税ですが、香典返し、墓碑・墓地の購入費用・初七 日の費用等は葬儀の費用とは認められず、控除することはできない。 そこで、墓碑・墓地の購入、仏壇等々は、生前に購入し、相続財産から減らして おくことが相続税の節税になります。 (4)

相続人を確定し、相続財産を概算する。

相続人を確定する

作業としては、被相続人の出生時から死亡時までの全ての戸籍謄 本(戸籍謄本と改正元戸籍)を取り寄せる。 相続人の戸籍謄本も取り寄せる。 それを見て、相続関係図を作成して、相続人を確定する(専門職は司法書士)。 ②

遺言書の有無を確認する。

公正証書以外の遺言書は、家庭裁判所で、相続人立会いの下で、検認が必要であ る。 「検認」は内容、本人が自署したものかどうかの確認をして、偽造変造を防 止する為に行うもので、有効・無効を決めるものではありません。 有効、無効に疑義がある場合は、別の裁判で争うことになります。 ③

3か月以内に、相続財産を概算しなければならない。

人は「自分に借金があることは言わない」ものなので、債務がどれくらいあるかを 早急に確認する必要がある。 3か月以内に「相続の放棄」「限定承認」の手続き がない時は、「単純承認したものとみなされる」なるので、もし相続財産を超える 債務が出てくると、相続人は地獄を見ることになるからです。 特に、中小企業の社長の場合は、会社の借金の連帯保証人になりますので、会社 の借金を相続人みんなで背負うことが無いように調査を急ぐべきです。 「単純承認」する場合は、相続財産が基礎控除額(5,000万+相続人の数×1,000 万)以下であれば相続税はかからないし、これを超える場合は、概算の相続税を出 し、遺産の分割と納税資金の準備をする。

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相続するか、相続放棄するか、限定承認するか、選択する。

財産全てを引き継ぐのが「単純承認」

・ 相続の開始があったことを知った時から3か月以内に、家庭裁判所に、「相続の放 棄」か「限定承認」の申請をしない場合は、「単純承認」したものとみなされる。 ・ 相続人が、相続財産の全部または一部を処分した時は、「単純承認」したものとみ なされる。 ・ 「相続の放棄」か「限定承認」の申請をした場合でも、相続人が、相続財産の全部 または一部を処分した時は、「単純承認」したものとみなされる。 ②

財産・債務を受け継がないのが「相続放棄」

被相続人の財産よりも明らかに債務が多い場合等には、全ての財産と債務を受け継 ぐことを拒否することができる。 相続放棄をすると、その人は初めから相続人と ならなかったものとみなされる。 ・ 相続放棄の申述をするには、相続放棄申述書、戸籍謄本、被相続人の戸籍謄本(除 籍簿)と住民票の除票、収入印紙(800円)、返信用郵便切手(400円)、申述人の 印が必要である。 この後、家裁から「相続放棄の申述についての照会書」が郵送されてくるので、そ れに答えると、問題がなければ、「相続放棄申述受理証明書」が送られてきて、こ れで「相続放棄」が認められたことになる。 ・ 尚、相続の放棄をした者がいても、相続財産額の計算上は、放棄者を含めて控除額 を計算をすることができます。 ③

財産の範囲内で債務を引き継ぐのが「限定承認」

限定承認は、相続放棄者を除く他の相続人全員で行わねばならず、一人でも単純承 認した者が居れば、限定承認をすることはできない。 限定承認手続きは、財産目録の作成や、相続財産管理人の選任をし、広告手続きや 債権者への返済などの複雑な手続きを行わねばなりません。 (6)

準確定申告書の提出

相続が発生したら、その年の1月1日から被相続人が亡くなった日までの、被相続 人の所得税を計算して、4か月以内に、税務署に申告(「準確定申告」)を行わねば ならない。 (7)

未成年者の相続人には法定代理人を選任する。

遺産分割は、相続人同士の話し合いで決定されるので、相続人が未成年者の場合 は、親権者が法定代理人として遺産分割協議に参加する。 但し、親権者も相続人の場合は、利益相反するので、家裁に特別代理人の申し立 てをし、その特別代理人が遺産分割協議に参加する。

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(8)

家庭裁判所で、「遺言書の検認」をする。

「公正証書遺言」以外の遺言書は、家裁の検認を受けなければならない。 これを 怠ると5万円以下の過料が科される。 検認とは、相続人に対して、遺言の存在とその内容を知らせると同時に、遺言書の 形状、加除訂正の状態、日付、署名等遺言書の内容を明確にし、遺言書の偽造・変 造を防止するための手続です。 遺言の有効・無効を判断する手続きではありませ ん。 (9)

相続人全員で遺産分割協議をする。

遺産の分割協議では、遺言書があれば、分割についての被相続人の意思として尊重 しそれに従うことが原則になるが、相続人全員の合意があれば、遺言と違う分割を することもできる。 遺言で遺産をもらう人は、「遺贈」を放棄することができる。 その「遺贈を放 棄した人」も分割協議には参加できる。 「相続の放棄」をした人は相続人ではな いので参加しない。 協議が合意に至らない場合は、家庭裁判所に調停や審判を委ねることができる。 (10)

遺産分割協議書を作る。

法定相続分はあくまで目安

である。 遺言がなく、相続人が数人いる場合、相続財産は共同相続人全員の法定相続分に応 じた「共有」となる。 しかし、これでは相続財産は「未分割共有」であり、使用 ・収益する時には全員の同意がないと何もできない。 そこで、相続人全員が協議 して分割するのが「遺産分割協議」です。 民法では、分割協議は「遺産に属する物や権利の種類と性質又は各相続人の年齢 ・職業などの一切の事情を考慮して行うよう」定めています。 ②

分割協議の成立条件

遺産分割協議成立には、全員の一致が必要です。 一部の相続人を除外した遺産分 割は無効です。 後で隠し子が居ることが判れば、最初から無効です。 相続人が遺産の相当部分を秘匿していた場合は取消原因になります。 協議が成立すると、「遺産分割協議書」を作成し、相続人全員が署名押印します。 遺産分割は、相続開始の時から相続人が直接被相続人から直接相続したとして取 り扱われます。 遺産分割に期限はありませんが、相続税の申告期限である「相続開始から10ヶ 月以内」にまとめるのが望ましい。 「感謝の心」と 「譲る心」があれば

(5)

遺産分割協議書の作成手順

・ 遺産分割協議書の様式は自由で、ワープロでも手書きでも構いません。 ・ 遺産分割協議書は、不動産の相続登記、預貯金の名義変更、相続税の申告時の添付 書類になります。 【遺産分割協議書の必要記載事項】 ・ 被相続人を特定する。 被相続人の氏名、本籍、最後の住所、生年月日、死亡年月日の確認 ・ 相続人を特定する。 相続人全員の氏名、戸籍、住所、生年月日、被相続人との続柄の確認 ・ 不動産の表示は、登記簿謄本の記載通りとする。 所在、地番、地目、地積、家屋番号、構造、床面積を記載する。 ・ 公社債・預金等については、銘柄、株数、金額、金融機関名の他、証券番号、口座 番号を記載する。 ・ 各相続人は、氏名を自署し、実印で押印する。 財産を全く取得しなかった者の署名・押印も必要である。 ・ 分割協議書は、共同相続人の人数分を作成し、各人の印鑑証明書を添付し、それぞ れが保管する。 (11)

遺産分割協議書を作る。

全員が集まれない時は、相続人別に作成する。

全員が集まれない時は、同一内容の遺産分割協議書を相続人の人数分作り、これ を各相続人に郵送し、一通に1名の署名・押印したものを、一カ所に集め、結果的 に相続人全員の署名押印した協議書ができればそれでも良いことになっています。

・ 問題のある遺産の分割は後回しにすることもできる。

例えば、生活費等に使う必要がある預金等は早期に分割し、不動産等の分割はそ の後で十分に話し合って分割することもできる。 (12)

遺産分割で注意すべきこと

節税を旨とする場合の遺産分割の場合

配偶者が高齢の場合、二次相続が起きる可能性があり、2回の相続税は高くつく ので、これをも考慮した遺産分割をする必要がある。 ・ 配偶者の固有の財産が多い場合は、配偶者が相続しないようにする。 ・ アパートなどの収益物件は、配偶者が相続しないようにする。 ・ 資産価値が将来上がりそうな土地などは、配偶者が相続しないようにする。 ・ 配偶者が相続する預貯金は、生前贈与で徐々に若い世代に移転する。

(6)

残された家族、特に母親の老後の安心を大切に考える遺産分割の場合

現代のように核家族化・個人主義化が進んだ時代では、子供が親の面倒を見ると いう精神は薄れています。 また、

親が寝込んだ場合などは、介護施設に入る介護

費用や病院に入院する時の医療費用がかさみ、これを子供に負担させることは難し

いのが残念ながらの現実

です。 そこで、

高齢の母親が安心して生きられるに十分

な財産を母親に残し、母亡き後に子供達で遺産分割する、という考え方が現代に合

った遺産分割の方法ではないか

、と考えます。 この場合は、配偶者の法定相続分1/2か1億6,000万までは無税で母親が相続すべ きでしょう。 そうすれば、母親は、余裕のあるお金で、子供達や孫達に対応でき るし、生前贈与で贈与することもできるし、介護や医療費を自分で出せるし、子供 達に迷惑をかけないで、気を遣うこともないし、子供達もそんな母親を大事にでき るのではないでしょうか。 (13)

相続税の申告書を提出する。

相続税の申告と納税は、「相続の開始を知った時から10ヶ月以内」に行わねばな りません。 相続税は、原則として、納税期限までに、現金で一括納付しなければなりません。 申告書は、相続人全員で一通を作成し、被相続人の住所地の税務署に提出し、納 税します。 「物納」「延納」については別項で書きます。 (14)

遺留分の減殺請求をする。

遺留分は相続の最低保証額

被相続人の遺言で、民法の定める最低保証額である「遺留分」に満たない場合、 相続人は、その不足額を、家庭裁判所、又は遺留分を侵害している人に直接請求す ることができる。 これを「遺留分減殺請求権」と言い、兄弟姉妹以外の法定相続 人に認められている。 ②

遺留分の減殺請求をする。

口頭でもできるが、通常は配達証明付きの内容証明郵便で行います。 この「遺留分減殺請求権」は、相続の開始があったことを知った時から1年で消 滅し、相続の開始を知らなくても、10年間行使しなければ時効で消滅します。 2011年1月10日 記

参照

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