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一の2 について一の1 について二の1 について御指摘の報告においては 米国トラベノール社が米国において回収した製品と同一の原料血漿しようを用いた製品に関し 我が国に輸入されたものについては出荷停止措置が採られたこと及びその他のものについては我が国に輸入されていないこと並びにそれぞれの製品のロット番

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平 成 八 年 三 月 八 日 受 領 答 弁 第 一 号 衆議院議員山本孝史君提出血液製剤によるHIV(エイズウイルス)感染に関する質問に対し、別紙 答 弁 書を 送付す る 。 内閣衆質一三六第一号 平成八年三月八日 衆 議 院 議 長 土 井 た か 子 殿 内 閣 総 理 大 臣 橋 本 龍 太 郎 一

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一の 2につい て 一の 1につい て 二の 1 につ い て 御 指 摘 の 報 告 におい て は、 米国 ト ラ ベノ ール社が 米国におい て 回収 した製品 と同一 の 原料血 漿 しよ う を用い た製品に 関し、我が国に輸 入され た も のにつ い て は 出荷停止措置が採られ たこと 及 びその 他 のもの に つい て は 我 が 国に 輸 入 されて い な い こ と 並びに そ れ ぞれ の 製 品の ロ ット 番 号 等が 記 載 されて い たとこ ろ で あ る。 厚生省におい て 御指摘 の 報告文書が提出さ れ た 当時 の薬 務局生物製剤課の職員に対し て 事情聴取を行っ たところ 、御指摘の件につい て は、同課の職員による 検討が行われたが 、御指摘の報告文 書がエイ ズ の 原 因等エイ ズに 関す る 新 たな 知 見 を 提 供す るも ので はな かったこ と か ら 、 上司に 相 談し 、又 は 報告す ること はなかったもの で ある。 衆議院議 員 山 本孝 史君 提出 血液製剤によるH IV(エ イズウ イ ルス)感染に関す る質問に 対 す る答 弁書 三

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二の 2につい て 御指摘の 「自動的リコール」問題に つい て は 、米国食 品医薬品局(FDA)が千九百八十三年(昭和五 十八年)に血液製 剤諮問 委員会 (BPA C)の勧告 に 基づき 、 後にエイ ズと 判明した 供血者の 血 漿 しよ う を含 む ロ ット から 製造 され た 血 液凝 固 因 子製 剤に 対す るリ コ ー ル 決 定 は 「 ケ ー ス バイ ケ ー スの 原 則」を 採 用し て いたと 承知し て いるが、厚生省とし て は 、これま で こ のことをもっ て 当時の同 省 の対応に誤りがなか っ たと主張したこと はな い。 なお、千九百九十五年(平成七年)の米国医学会の報告「エイ ズウイルスと血液 供給」におい て は 、 千 九 百 八十三年 当時、 米 国食品医 薬品局が 汚染さ れ た製品 と 同じロッ トの製品 すべ てを自動的 に 回収する 「 自 動的リコール」を行わず、 「 ケ ースバイケースの原則」を採用した理由は、 「 自動的リコール」を行 う こ とにより、血友 病 患者の生命維持に不可欠 な 血液凝固因子製剤 の不足 を もたらすことを回避する 必 要 があった ためとの 旨が記載されて い る。 昭和 五 十 八年当 時 にお い て 必要な 原 料血 漿 しよ う をすべ て 国内 で 確 保する こ とは、供血者の確保等の問題が あり、困難 で あった。 四

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三の 3につい て 三の 1及び 2につい て 厚生省 におい て 昭和五十八年 当時 の薬務局生物製剤 課の職 員 に対 し て 事情 聴取 を行った ところ、 当時 同 課と し て は、 加 熱 血液 凝固 因子 製剤 につ い て は、 血 液 凝固 因 子 の活 性 の 変化 、 加 熱によ り 変性 し た 蛋 たん 白質 を抗原とする急性のショック症状、 血液凝固 因子製剤 を無 効にする イ ン ヒビ タ ー の発 生等の新 た な 副 作 用 等明らかにさ れなければならない問 題点があり、医薬 品とし て の 有 効性 及び安全 性を 判断するためには、 我が国におい て も 臨床試験が必要 で あると考え て おり 、緊急輸 入を行うこととはしなかった。 また 、国 内 で 確保 され る原 料血 漿 しよ う から 製造 され る濃縮血液凝 固 因 子製 剤への転換につい て は 、 推 進を 図 る ことと さ れ て い た ものの、 当時そ の供給 量 に 限界が あ ったた め 、直 ちに 実施する ことは 困 難 で あ っ た。 さらに、クリオプ レシピテート 製剤への 転換 につい て は、濃縮製剤に比して アレ ルギー反 応等の 副 作用 が比較的多い ことや血友 病 患者 の社会生活 を 制 限 すること等 を 考慮 したため実 施 しなかった。 厚生省 におい て 昭和五十八年 当時 の薬務局生物製剤 課の職 員 に対 し て 事情 聴取 を行ったが、御指摘の件 五

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四の 2につい て 四の 1につい て 三の 4につい て 御指摘 の 件につい て 御 指摘の小委員会におい て い つ検討がなされたか記録は残され て いな いが、昭和五 十九年三 月 二 十九 日に提出され た同 小 委 員会 の 報 告 書 にお い て は 、 アレ ルギー反 応が比較 的多いこ と等の 問題点が 指摘されて お り、 結論として 「 クリ オの適応拡大には限界があ り、補充 療法の主 体が濃縮製剤 に あるこ と に変りはない。 より安全な 因子補充療法の た めには 、汚染の少ない血 漿 しよ う の確 保や加熱 処理のよ うな製法の改良な どによって こ の問 題が対処 され るべきで ある 。 」 と 記 載されて いる。 につい て 記憶し て いる者は いなかった。また 、当時の 中央薬事 審議会 血 液製剤特 別部会及 び血液製 剤調 査 会の議事要旨の調査をしたが、御指摘の件に つい て 記 載はない。 また、厚 生省にお い て 当時の薬務局 長及び同 局生物製 剤課長に 対し て 事 情聴取を 行ったが 、御指摘の件 につい て 報告がなさ れ たか否かについ て は確認 で きな かった。 当時の厚生省薬務局生物製 剤課における検討 の結果、御指摘 の 通達 は出さ な か っ た。 六

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四の 4につい て 四の 3につい て 厚生省に お い て 当 時 の 薬務 局 生物製 剤 課の 職員に対して 事情聴 取 を行 っ た ところ 、 昭和六 十年秋ごろか ら昭和六十一年初めにかけて 各 製薬企業か ら 個別に非 加熱血液凝固因子製剤の回 収状況に つい て 説 明 を 受 けて い た が 、 そ の 方 法 及 び 内容 に つ いて 具 体 的 に 記 憶 して い る 者は いな か っ た 。 従来厚生 省として は 、 株式 会 社 ミド リ 十 字からの 非加 熱血液凝 固第Ⅸ 因 子製 剤の 最終の 出 荷につい て は 昭和六十一年二月 と承知して い たが 、平成八 年二月に 同省にお い て 再度同社に報告を 求めたところ 、 同 社 か ら これ ま で と異なる回答があった。 このため、同月 、同省におい て 薬 事法(昭 和三十五 年法律第百四十 五号)第六十九条第一項の 規定に基づく立入検査を実施したところ 、昭和六十一 年十二月 ま で 当該 製剤 が 厚生省に お い て 当 時 の 薬 務 局生物製 剤 課の 職員に対して 事情聴 取 を行 っ た ところ 、御指摘の 件につい て は、非加熱血液 凝 固因子製剤 は製薬企業 にお い て 自主 的に回収されて い ると承知し て いたところで あり、 御 指 摘の ような 当 該 製 剤の 新たな 出 荷を 容 認 す る 趣 旨 で は な く 、また 、 その よう な 意向を 各 製 薬企 業に伝 えた事実はない。 七

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四の 6につい て 四の 5につい て 御指摘 の 件につい て 、 厚生省におい て 平 成八年二月に 財団法人化 学 及血清療法研究所、日本 臓 器製薬 株 式会 社、 バイエル 薬品株式会 社、バクスター 株式会 社 及び株式会 社 ミド リ 十字に 対して 再 度報告を 求めた ところ 、 株式会 社 ミドリ 十 字から 、これ ま で と異なる 回 答 があ った。こ のため、同月 、同 省にお い て 同 社 に対し薬 事法第六 十九条第 一項の規 定に基づ く立 入検査を 実施 したとこ ろ 、 同社にお い て は昭和六 十三年 七月 ま で 非加熱血 液凝 固第 Ⅸ 因 子製 剤を 卸売 業者から 回収し て いた ことが判明 し た。同社以外の各 社 に つ いて は 、 御 指 摘 の 報 告 に お いて 回 収 終 了 年 月 日 と して 報 告 さ れ て い る 時 期 まで に 卸 売 業 者 の 在 庫 に つ い て はおおむ ね回収を 終了し て いたとの 回 答があ ったが、現在その 確 認を行 っ て い るところで あ る。 薬事法第四十二条第一項 の 規定に基づ き 生物学的製剤 基準 を定めた医薬品の薬価基準への 収載につい て は、基本的に生物学的製剤基準に定め ら れた一般的名称によっ て い るところ で あ り、血液凝固第Ⅷ 因 子 製 剤及び同 第Ⅸ因子製剤につ い て は、生物学的 製剤基準 に基づ き 非加熱製 剤と加熱製剤の区 別及び製 品ごと 出荷されて い たこ とが判明した。 八

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四の 7につい て 五の 1及び 2につい て 厚生省におい て 平 成八年二月に御指摘 の 二 社に対し て 確 認したところ、い ずれの 社 につい て も原料 血 漿 しよ う の輸出元から非加熱血液 凝 固因子製剤の原料血 漿 しよ う の供血者が供血後エイズ症状を呈し たという 報告 又 はエイズウイルスに感染して い るこ とが判明したという報告を 受けたこ とはないとの回答があったと こ ろ であ り 、 御 指 摘 の よ う な こ と は なかっ た と承 知 し てい る 。 なお、御 指摘の検査によって は 濃縮血液凝固 因子製剤 へのエイ ズウイル スの混入を 検 出す ることは でき ないも の である。 の区 別を 行わ ずに 一般的名称で 収載 されて い るこ と か ら 、 非加 熱製 剤の みを区 別 して 社会 保険の適 用か ら 除外することは行 っ て いな い。 また、厚 生省にお い て 平成 八年二月 に株式会 社ミドリ 十字に対 して 報告 を 求 めた ところ 、 御指摘の 検査 は実施して い ないとの回答があった。 厚生省は 、 御指摘の抗体検査の実施につい て の 指示等は行っ て い ない。 九

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六の 1及び 2につい て 御指摘 の 点につい て 、厚生省におい て 平 成八年二月に 株 式会社ミドリ十字に対して 報告を 求 め た とこ ろ、再生を行った理由につい て は「当時の状況と致し まして 、 本剤の特 質で ある 血友病患 者への 継 続的安 定供給が必須 で あ ること、また、非加熱製剤か ら 加熱 製剤への 切り替え が急を 要 す 一 方で 、第Ⅷ因 子製剤 の原料確保には種々の制約 があり、早急に加熱製剤 で 必要量を 充足する には、回 収した非加熱製剤を再生 す る 他はありませんで した。 」 と及び再生の 手順につい て は 、 回収され た製剤を溶解し 、 除 菌 ろ過を行 っ た後、凍結乾燥 を 経 て 、加熱処理を行い、その後製造 承認書の規格に合格したものを国家検定を受けた上 で 供 給し たとの回 答があっ た。 また、厚 生省にお い て 平成 八年二月 に薬事法 第六十九 条第一項の規定に 基づく立 入検査を 実施したと こ ろ、加熱製剤の原画分とす るため、回収され た非加熱 製剤 の溶解を行ったのは昭和六十年七 月 か ら 昭 和 六 十一年四 月ま でで あること 及び当該 原画分に つい て は 、滅菌し 、加熱処理を経 て 加熱製剤に加工され て い たこ と が 明ら かと な っ た。 厚生省とし て は 、昭和六十二年三月の社団法人日本血液 製剤協会の報 告に御指摘の事実が記載さ れてい 一〇

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七の 1につい て る こ とは承 知 し て い る が、同省 におい て 当時の薬 務局生 物 製剤課 の 職員に 対 し て 事 情 聴取を行ったと こ ろ、当該事実につい て 同報告以前に報告 を受けたと記憶し て いる者 はいなかった。 血液凝固第Ⅸ因子製剤のうち 、 非加熱製剤に つい て の 薬事法第 十四 条第 一項の規 定に基づ く製造承認に おける申請者名、販売名及び承認年月日 につい て は以 下のとお り で ある。また 、 いずれ の 製品に つ い て も、申請に当たっ て 効能又は効果とし て 記載さ れ た適 応症は血液凝固第Ⅸ因子欠乏症 で あ る。 血液凝固第Ⅸ因子製剤のうち 、 非加熱製剤に つい て の 薬事法第 二十三条におい て 準用する 同法第十四条 第一項の規定に基づく輸入販売承認における申請者名 、販売名 及び承認 年月 日に つい て は 以下のと おり で ある。また、いずれの製品につい て も、申請 に当たっ て効 能 又は 効 果 と し て 記 載 さ れ た 適 応 症 は血液 凝 固 第Ⅸ因子 欠乏症 で ある。 日本製薬 株式会社 PPSB―ニチヤク 昭和四十七年 四月二十二日 株式会 社 ミドリ 十 字 コーナイン 昭和四十七年四月 二十二日 株式会 社 ミドリ 十 字 クリ スマシン 昭和五 十 一年十 二 月二十七日 一一

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血液 凝固第Ⅸ因子製剤 のうち、加熱製剤につい て の薬 事法第十四条第一 項に基づ く製造承 認における申 請者名、販売名及び承認年月日につ い て は以下のとお り で ある。また、いずれの 製品につ い て も、申請に 当たっ て 効能又は効果として 記 載された適応症は血液凝固第Ⅸ 因子欠乏症 で ある。 血液 凝固第Ⅸ因子製剤 のうち、加熱製剤につい て の薬 事法第二十三条におい て 準 用する同 法第十四条第 一項の規 定に基づ く輸入販 売承認における申請者名、 販売名及び承認年月日につい て は以下のとおり で あ る。また 、いずれ の製品に つい て も 、申請に当たっ て 効能又は効果として 記 載された適応症は血液凝固 第 Ⅸ因子欠乏症 である。 住友化学 工業株式会社 プロプレックス 昭和五十五年五月十五日 日本製薬 株式会社PPSB―HT「ニチ ヤク」 昭和 六十一年十一月十九日 日本 トラ ベノール株式会社 プロプレックス 昭 和 五十 八 年 五月二 十 三日 日本臓器製薬株式会社 ベノビ ール 昭和五 十 七年一月二十八 日 株式会 社 ミドリ 十 字 クリ スマシン ―HT 昭和六十年十二月 十七日 株式会 社 カッター ・ ラ ボラ トリース ・パシフィック コーナイン 昭和五十三年一月二十七日 一二

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七の 5につい て 七の 4につい て 七の 3につい て 七の 2につい て 御指摘 の 内容につい て は、当該記述の執筆者が医 学 的 専 門 知識 に 基づ い て 血 液凝 固第Ⅸ 因 子製 剤の成分 から 使 用 可能と 考 えられ る 症例を 記 述し たも の と 考えて いる。 日本製薬 株式会社のPPSB―ニチヤクについ て は、昭和五十年五月二日に効能又は効果とし て 「 凝固 因子(第Ⅱ、Ⅶ、Ⅹ)欠乏に基づく 出血」が 追加されて い る。 トラ ベノ ー ル 株式 会 社 プロプレックスST 昭 和 六十 一 年 四月二 十 三日 財団法人化 学 及血清療法研究所 ノバ ク ト F 昭和六 十 一年二月十日 御 指 摘 の 内 容 に つ いて は 、 安 田 純 一 氏 の 医学 的 専 門 知 識 に 基 づ いて 記 述 さ れ た も の と 考 え て い る 。 日本臓器製薬株式会社 ベノビ ー ルTIM 4 昭和六十一年 四月 二十三日 カッター ・ジャ パン 株 式会 社 コーナインHT 昭和 六十年十 二月九日 一三

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七の 7につい て 七の 6につい て 厚生省とし て は 、御指摘 の ビ タミン K 欠乏症患者 の 事例につい て は平成六年六月三十日の 、 プロテイ ン C欠損症患者 の事例につい て は平成 七 年二 月 十 七日のHIV感染者発症予防・治療に関 す る研究班( 以 下 「 予 防 ・ 治 療研 究 班」と い う 。 )の 発 表 に よ り 承 知 し た も ので あ り 、 ま た 、御 指 摘の 「生物 学 的 製 剤 基 準 (解 説編) 」 等 に 記述 さ れ た疾 病につい て 、 具体 的な投与 例は承知 し て い な かった こ とか ら平 成七年十一 月八日におい て 御 指摘 の答弁を行ったと ころである。 厚 生 省 に お いて 平 成 八 年 二 月 に 御 指 摘 の 件 に つ いて 報 告 を行った岡敏明旭川医科大学非常勤講師に確認 したところ、平成六年度HIV感 染 者発症予防・治療 に関 する研究班報告書の記述のとおり、プロ テ イ ン C欠損症患者 のエイズ ウイルス感 染 の確認は昭和六十年 で ある。 厚生省におい て 平成八年二月に白幡聡産業医科大学教 授 に確認した と ころ、平 成五年 度 HIV感 染者 発 症予防・治療に関する研究班報告書の記述のとおり、 ビタミン K欠乏症患 者 のエ イズウイ ルス感染 判定 は 平成五 年 十月 十三 日 で ある 。 一四

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七の 9につい て 七の 8につい て これらの 調査につ い て は、カルテの保存期間が経過し てい る こ と 、 担 当 医 師 が 異 動 し てい る こ と 等 の 制 約がある が、情報の収集に努めるよう医療機関の協力を求め て いるとこ ろで ある。 血液凝固因子製剤の投与に よるエイ ズ ウ イルス感染者につい て は、後天性免疫不全症候群の予防に関 す る法律( 平成元年法律第二号)第五 条の規定に基づく 医師の都 道府県知 事への報告義務はないため、従 来 か ら 予防・治療研究班にお い て 班員の自主的な協力に 基づい て 把握した 感染 者数 が御指摘の 委 員会 に報告 厚生省とし て は 、平成六年六月の予防・治療研究班にお ける非血友病患 者 のエイ ズ ウイルス感染事例 の 報告以後 、同研究 班が実施 した血液凝 固 因子 製 剤 によ る非血友病HIV 感染者調査の結果を 公 表し 、 当 該 調査の 対 象とな っ た 医 療 機 関に対 し 、感染 者 に対す る カウン セ リン グ 等 の 対 応 に つい て 依 頼す る と とも に、都道府県等を通じ て 、 全国の医療機関に対し、同 様の製剤投与事例 の自主点 検等の協力を依頼し て い る。さら に、都道府県等を 通じ て 、 製剤が投与された 可 能 性のある医療機関 を対象とし て 血液 凝固因 子 製 剤による 非血友病HIV感染者調査を行っ て いるところ で ある。 一五

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七の 12につい て 七の 11につい て 七の 10につい て 御指摘 の 委員会は 、厚生省保健医療局長の私的諮問機関とし て 、エイズ対策の専 門家により、後天性免 疫不全症候群の予防に関す る法律に 基づく感染者報告 の内 容を検討 し、その発生状況 を把握 す る こ と 等 の 所掌事務を遂行して お り、我が国の エイズ対 策に重要な役割を 果たし て いると考え て いる 。 されて い るとこ ろ で あ る。 同 研 究 班 から 血液凝 固 因子 製 剤に よ る 血 友病 以外の エ イ ズ ウ イ ルス 感染 者が初 め て 報告 され たの は 、 平成 七年七月 二十八日の同 委員 会にお い てで ある 。 御指摘 の 委員会 で は、予防・治療研究班か ら の報告を 受け、血 液凝固因 子製剤に よる患者及び感染 者 の 累計数に 当該事例 数を 加えて 厚生省 に報告し た。 厚生省に お い て 当 時 の 薬務 局 生物製 剤 課の 職員に対して 事情聴 取 を行 っ た ところ 、 血液凝 固第Ⅸ 因子製 剤の血友病患者以外の患者に対する使用状況につい て は承 知し て い なかったため、御指摘の通知は行っ て いな い。 一六

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七の 14及び 15につい て 七の 13につい て エイズウ イルスに 感染した 血友病患 者について は 、先天性血液凝固因子 障害治療 研究事業によっ て 医療 保険制度による患 者 の自己負担部分につい て 公 費 負担 を行っ て いるが、この事業は、血友病という 疾 患 に 着目し、患者の身 体的及び心理的負 担を 軽減するために実施して い るもの で あり 、血友病 以外のエイズ ウ イルス感染者 を対象とすることは困難 で ある。 御指 摘 の 「血 液製剤 」 及び「生 物学的製剤基準( 解説編) 」につい て は 、当時の厚生省薬務局 生物製 剤 課及び現 在の同局 企画課 血 液事業対 策室にお い て 必要 に応じて 利用して いるもので あ る。 厚生省とし て は 、平成七年九月か ら 都 道府県等を通じて 非加熱製剤が投与された 可 能性の ある医療機関 に対し 、 血液凝 固 因子製剤による 非 血友病H IV感染 者調査を 実施して いるとこ ろで ある が、さら に、平 成八年二月に薬事法第六十九条第一項 の規定に基づ き 、当該製 剤の製造 業者及び輸入販売 業者に対し て 、 当該製剤を納入し た医療機関について 報 告を 求めるこ とにより、 こ の調査の徹底を図っ て いるところ で あ る。 一七

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八の 3につい て 八の 2につい て 八の 1につい て 御指摘 の 報告書には、御指摘 の 事項につい て 複数の記 述箇所があるが、例えば、二・七・一・一・一 に おい て は 血液 製剤によ りエイズ ウイルスに感染した血 友病患 者 の数に 関 して W ・ シュ ラ ム 教授に よ れ ば 「合計千三百五十八人の血友病患者がエイズウイルス に感染し たが」と 、二・七・一・一・三・二に お い て は 血液製剤によりエイズウイルスに感染し た非血友 病患 者の 数に関して 「 千九 百九十三 年(平成 五年) 十月に、連邦保健庁は把握し て いるPPSBによるエイズウイルス感染 者は七十六人 で あ ると発表し た。 」と 記述があ る。 御指摘 の 報告書は千九百九 十四年(平成六年)十月二 十五日付けのドイツ連邦議 会の「第 二決議勧告及 び 最 終 報 告 」 ( Zweite Beschlu

empfehlung und Schlu

bericht vom 25 October 1994 ― Drucksa che ― 12 8591 ―) で あると思われ るが、 その報告書につい て は厚生省におい て は、 平成 七年二 月に入手した。 一八

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九の 1につい て 八の 5につい て 八の 4につい て 現在厚生 省が実施し て いる 血液凝固 因子製剤による非 血友病H IV感染 者調査におい て は 、血液製剤 製 造企業から提出された非加熱濃縮血液凝固第Ⅸ因子製 剤を投与した可能性のある 医療機関のリ スト に基 づ き 、 都道 府県等を 通じて 当 該 医 療機 関に調査 依頼し て いるもので あ り、診療科を 特定し て いるものではな いので 、 御 指 摘の よう に 産 婦 人 科の 医療施設 を 対 象に して いな いと いう もので は な い 。 当時、厚生省にお い て は、御指摘 の 報道につい て は入 手 し て い なかった。医薬品に関 する海外の情報 の 収 集 に つ いて は 、 担 当 部 署 に お いて 文 献 等 を 講 読 す る 等 の 外 、 製 薬 企 業 等 か ら も 情 報 を 提 供 さ れ て いると ころ で あ る。 御指摘 の 報告書には、産婦に関 するエイズ ウ イルス感 染の事例とし て 二 ・四・二・六・三におい て 「 彼 女の場合 で 考 えられ る 唯一の 感 染経路は、千九百八十四 年十一月に行われ た 帝王切開手術 で べーリ ン ガ ー・ヴェル ケ社製のPPSBを投与さ れたこと である。 」と記 述 がある。 一九

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九の 2につい て 財団法人化 学 及血清療法研究所が昭和五十三年八月一 日に薬事 法第十四 条第一項の規定に 基づく製造承 認を受け た非加熱 濃縮血液凝固第Ⅷ 因子製剤コンファクト 8につい て 、 昭 和五十五年度か ら 昭和六十年 度 まで の 販 売 量 は 別 表 第 一 の と お りで あ る 。 ま た 、 昭 和 六十年九月以後 は 販売 を行っ て い な い。なお 、 月 ご との販売量につい て は 、記録が無いため不明 で ある。 厚生省におい て 平成八年二月に各血液製剤製造企業に対 し、非加熱濃縮血液 凝 固第Ⅷ因子製剤及び非 加 熱濃縮血 液凝 固第 Ⅸ 因 子製 剤に ついて 御 指摘の 事 項を 照会し た ところ 、 その回 答 の 内 容は 以下のと おり で あった。 個々の患 者の 症状によっ て 血液製剤の使用量 が異なる こ と から 、血友病 A又は 血 友病Bの 患 者 につい て 治療のた めに必要な 血 液製 剤の量を 把握することは困 難 で あり 、御指摘のような 最低限確保すべき 量につ いて は 厚 生 省 と し て 把 握 し て い な い 。 日本製薬 株式会社が昭和五 十三年八月一日に薬事法第 十四 条第 一項の規 定に基づ く製造承 認を受けた非 加熱濃縮 血液凝固第Ⅷ因子製剤ハイ クリオに つい て 、 昭和五十九年四月 から昭和 六十二年三月ま で の出 荷 二〇

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日本臓器製薬株式会社が昭和五十三 年八月一日に薬事 法第二十三条にお い て 準用する同法 第十四 条 第一 項 の 規定に基 づく輸入 販売承認 を受けた非加熱濃縮血液 凝固第Ⅷ因子製剤 ク リ オブ リンについ て は、 同社 の 出荷台 帳等が既 に廃棄されて いる ため、承 認から販 売停止まで の 供給量(販売量)等に つい て は 不明 で ある。 量は別表第二のとおり で あ る。なお 、昭和五 十九年三 月以前の 出荷量に つい て は 、記録が 無いため不明 で ある。 日本製薬 株式会社が昭和四 十七年四月二十二日に薬事 法第十四 条第一項の規定に 基づく製造承認を受け た非加熱 濃縮血液凝固第Ⅸ 因子製剤PPSB―ニチ ヤ クについ て 、 昭和 五十九年四月から 昭和六十 二年二 月ま で の 出荷量は 別表第三のとおりで あ る。 また、昭 和六十二年三月以 後は出荷を行っ て いない。な お 、 昭和五十九年三月 以前の 出 荷量につ い て は、 記録が無 いため不 明 で ある 。 日本臓器製薬株式会社が昭和五十七年一月二十八日に 薬事法第 二十三条におい て 準用する 同法第十四条 第一項の規定に基づく輸入販売承認を受けた 非加熱濃 縮血液凝 固 第Ⅸ因子製剤ベノビールについ て は 、 同 社の 出荷 台帳 等が 既に廃棄 されて い るため、承認から 販売停止 ま で の供給量(販 売量)等につい て は不明 二一

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であ る 。 バ イ エル薬品株式会社(昭和五十 四 年十二 月 三十一日ま で はカッター・ ラボ ラトリース・パシフィッ ク 株式会 社 、昭和五 十五年一月一日から昭和六 十三年十 二月三十 一日ま で は カ ッタ ー・ジャ パン 株式会社。 以下同じ。 ) が昭和五十三年八 月一日に薬事法第二十 三条におい て 準用する同法第十 四 条 第一項の規定に 基づく輸 入販売承認を受け た非加熱 濃縮血液凝固第Ⅷ 因子製剤コーエイトについ て 、 昭和 五十四年 か ら 昭 和六十年ま で の販 売量は別表第四のとおり で ある。な お、月ごと及び昭和五十三年の販売量につい ては、 記録が無 いため不 明 で ある 。 バイエル 薬品株式会社が昭 和五十三 年一月 二 十七日に 薬事法第 二十三条におい て 準用する 同法第十四条 第一項の規定に基づく輸入販売承認を受けた 非加熱濃 縮血液凝 固 第Ⅸ因子製剤 コ ー ナイン に つい て 、 昭和 五十三年か ら昭和六十年 の 販売量は別表第五のとおり であ る 。 な お 、 月ご と の 販 売 量 に つ い て は、記 録 が 無いため不明 で あ る。 バ ク スター株 式会社( 昭和六十年 三 月十日ま では日本ト ラ ベノール株 式 会社、 同 月十一日か ら昭和六 十 一 年 八月三 十 一日ま で はトラ ベノール株式会社、同年九月一日から昭和六 十 三年二月一日ま で はバク ス 二二

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バクスタ ー株式会 社が昭和 五十五年三月四日に薬事法 第 二十三 条 において 準用す る同法第 十 四 条 第一項 の規定に 基づく輸 入販売承認を受け た非加熱 濃縮血液 凝固第Ⅷ 因子製剤ヘモフィルHについ て 、 昭和五十 八年一月 から昭和 六十年六 月ま で の 同法第四 十三条第 一項の規 定に基づ く検定の 合格量は 別表第七のとお りで あ る 。 ま た 、 昭 和 六 十 一 年 七 月 以 後 に 検 定 に 合格 したものは無い。なお、昭和五十七年以前の 合 格 量 につい て は、記録が無いため不明 で ある。 バ ク スター株式会 社が昭和五十八年五月二十三日に薬 事法第二十三条におい て 準 用する同 法第十四条第 一項の規 定に基づ く輸入販 売承認を 受けた非加熱濃縮 血液凝固第Ⅸ因子製剤プロ プレック ス につい て 、 昭 和五十八 年八月から昭和六 十一年十一月ま で の製造量 (自家試験合格量 )は別表第八のとおり で あ る。ま ター・トラ ベ ノール株式会社。以下同じ。 ) が昭和五 十三年八月一日に薬事法第二十三条におい て 準用す る同法第 十四条第 一項の規 定に基づ く輸入販 売承認を 受けた非 加熱濃縮 血液凝固第Ⅷ因子製剤ヘモ フィル Sについ て 、 昭和五十八年一月から 昭和六十年四月ま で の 同法 第四 十三 条第一項の規定に 基づく検 定 の合 格量は別表第六のとおり で ある。また、昭和六十一年 五月以後に検定に 合格した ものは無い。なお 、 昭 和 五十七年以前の 合格量につ い て は、 記録が無 いため不 明 で ある 。 二三

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株式会社ミドリ十字が昭和五十三年八月一日に薬事法 第二十三 条におい て 準 用す る同法第十四条第一 項 の規定に 基づく輸 入販売承 認を受け た非加熱 濃縮血液凝固第Ⅷ 因子製剤プロフィレートに つい て 、 昭和五 十四年から昭和五 十九年ま で の販売量は別表第十のと おり で あ る。なお 、月ごとの販売量につい て は、 記 録が無いため不明で ある。 た、昭和六十一年十二月以 後に製造したものは無い。 なお、昭和五十八 年七月以前の製造量につい ては、 記録が無 いため不 明 で ある 。 株式会社ミドリ 十 字が昭和四十七年四月二十 二日に薬 事法第二十三条におい て 準 用する同 法第十四条第 一項の規 定に基づ く輸入販 売承認を 受けた非加熱濃縮 血液 凝固第Ⅸ因子製剤 コーナインについ て 、昭 和 五 十二年の販売量は 別表第十一のとお り で ある。なお、月ごと及び昭和五 十一年以前の販売量につい ては、 記録が無 いため不 明 で ある 。 株式会社ミドリ十字が昭和五十三年八月一日に薬事法 第十四条第一項の規定に基づく製造 承認 を受けた 非 加 熱濃縮血液 凝固 第 Ⅷ 因子 製剤 コンコエイトについ て 、 昭 和五十 四 年か ら昭和六十年 ま で の販売量 は 別 表第九のとおり で ある。なお、月ごとの販売量につい て は 、記録が無いため不明 で ある。 二四

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九の 3につい て 十の 1につい て なお、血液製剤 の 製造量及び輸入販 売量につい て は、厚生省は 社団法人日本血液製剤協会 か ら報告を得 てい る 。 血友病の 患 者 の 血 液凝 固因 子製 剤の 使 用量を 把握す る こ と が困 難で ある ので 、血 液凝 固因 子製 剤の 供給 量の変化を注視す ることだけ で は、血友病の 治療以外 にも血液凝固第Ⅸ 因子製剤が使用されて いること を 推測することは困難 で あった。 株式会社ミドリ 十 字が昭和 五十一年 十二月 二 十七日に 薬事法第 十四 条第 一項の規 定に基づ く製造承認 を 受けた非 加熱濃縮 血液凝固第Ⅸ因子製剤クリ スマシン につい て 、昭和五 十二年から昭和六 十一年までの販 売量は別表第十二のとおりで ある。なお、月 ごとの販 売量につ い て は 、 記録が無 いため不 明 で ある 。 御指摘 の 研究班は 、エイズの対策の前提となる医 学的 知見を得るため、日本におけるエイズ患者 の 実 態 把握に関する研究、エイズ診断基準の設定に関する研 究及び血液製剤に 関する研 究の三点を課題とする 学 術的な研 究報告を 目的として 設 置されたもので あ る。 二五

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十一の 2につ い て 十一の 1につ い て 十の 2及び 3につい て 御指摘 の 研究班 の 人選にお い て 、血液及び血友病の権 威が含まれて いるのは、血液又は血液製剤によ る エイズ の 伝 播 の可能性が示唆され て いたことによるもの で あると承知し ており、当時の厚生省薬務局生物 製剤課長によれば 、安部氏 が班長 で あったの は、その 者が研究 班の中 で 年配者 で あったこ と等によるも の であ り 、 御 指 摘 の よ う な働 きか け は なか っ た 。 「AIDS抗体検査 結 果の取り扱 いについ て 」 (昭和 六十一年四月二十六日付け健医感発第三十三 号 厚 生省 保健医療局結核 難 病感染症 課感染症 対策室長 通知)及び「AIDS患者発生時等における留意点 に つ いて 」 ( 同 年 五 月 一 日 付 け 健 医 感 発 第 三 十 五 号 同 室 長 通知)にお い て 、エイズ患 者に対して は 医師が病 名 を告知す ることを 原則とす ることを 明示し、これらの 通知を行 ったこと につい て 同年六月 十二日の AID S調査検討委員会 に報告して い る。 厚生省におい て 御指摘の者に対し て 事 情聴取を行 っ たところ、「東北地区の 治 療医に対し、HIV救済 二六

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十一の 3及び 4につい て 厚 生 省 とし ては、エ イ ズ ウイル ス 抗体 検 査 は本 人 の 同意 を得 て行 う こ とが 原 則 であ り 、 陽性者 に 対 し て は、二次感 染 の予防及び治療 の 促進の観点から、抗体陽 性で あ る こ と を 告 知 す る こ と が 原 則 で あ る と 考え て お り、 この旨につい て 、 「AIDS抗体検査結果の取り扱いについ て 」 、 「AIDS患者発生時等にお ける留意点につい て 」 、 「 AIDS感染予防に関する留意点につい て 」 (昭和六十二年二月二十六日付け 健医感発第十四号厚生省保 健 医療局 結 核難病 感 染症課 感 染症 対策 室長 通知) 、 「 医 療機 関 に お け るエイズ 診療体制につ い て 」 ( 平 成 二年 八月三十 日付け健 医感発第 五十八号 同局疾 病 対策 課結 核・感 染 症対策室長 通知 )、「HIV検査の実施に つい て 」 (平成五 年七月十三日付け 健医感発第七十八号同局エイズ結核 感 医師によるエイズウイルス 感染者に対する告知は、本 人の心理 状態等に 十分配 慮 して 慎重 に行うべきで あり、また、 プ ラ イバシーへの配慮が必要 で あると考え て いる。 制度の説 明を行うことを目 的とし て 、東北大学に出向 いたとこ ろ 、同大学の 医師に血友病 患 者及び患者 の 家族が集 まっ て い る会場に 案内され 、その場で 突 然同 医師からここに参加されて いる方々はエイズウイル スに感染 し て いる 旨の話が行われ た 。 」 との 回答があ った。 二七

(27)

十一の 6につ い て 十一の 5につ い て なお、血友病患者につい て は、先天 性血液凝 固因子障 害治療研究事業に より、医療保険制度による患者 の自己負 担部分に つい て 公 費負担を行っ て い るが、 こ の事業は 、血友病という疾患に着目し、血友病患者 の 身 体的 及び心理 的負担を 軽減する ために実施して い るもので あり、血 友病以外 のエイズウイルス 感 染者 を対象とする ことは困難 で ある。 厚生省とし て は 、エイズ対策 の推進を重要課題と考えて おり、平成八年度予算におい て は特に医療体 制 の 充 実及びエイズ医薬品等の 研 究開発の推進を 図 るた め必要 な 経費 を重 点的に 計 上し て い ると ころ で あ 血液製剤によりエイズウイ ルスに感染した者につい て は免疫能 力が低下し て いる 者に対して 、免疫不全 の状 態に応 じ 、 エ イズ発症予防 のため の 健康管 理 費用 を支給 す るとともに、エイズ を 発症した者に対 し、 血液製 剤 を 供 給す る製薬企 業の 社会 的責 任に 基づき 特 別手当等 の 支 給を 内容とす る救 済事 業が実施 されて いる。 染症課長通知)等により都道府県等を通じ て 医師 に対する周知を図っ て いるところ で ある。 二八

(28)

十一の 7につ い て こうした状況 の中 で 、 厚生省とし て は 、 「 エイズ の ハイ リ ス ク 者 から 供 血 され た も ので な い 」 旨 の 証 明 書 を 製剤及び原料に添付するよ う製薬企業に対し て 指 示し、及び加熱濃縮血液凝 固 因子製 剤 の承認申請に つい て 、 臨床試験の症例数を必要最小限とす る等の措 置を講 じ たが、和解勧告に当たっ て 裁判所から示さ れた所 見 にも ある よ うに、 血液 製剤 を介し て 伝 播 され るウ イ ル スに より 国内の 血 友病患 者 がエイ ズ に 罹 患 する危険 性やエイ ズの重篤 性について の 認識 が十分 で な く 、期待され た 有効な方 策を 十分 講ずるこ とが で 後 天 性免疫不全症候群 の 予防 に関 する法律 は、医師 と感 染者 との信頼関係に基 づく医師 の指 導によ る 感 染 防 止を 基本とし 、エイズ患 者等の 人 権保護 を 徹底し つ つ、エ イ ズの 予 防 に必要な 内容を 規 定して お り、 見直しは考え て いない。 濃縮血液凝固因子製剤によるエイズウイルス 感染につい て は、当時エイ ズは血液及び血液製剤によっ て 伝 播 する ことが示唆さ れ て いたが、その一 方 で 、濃縮血液 凝固因子製剤 は、血友病の治療に不可欠 であ り、安定的な供給を確保す る こ とが強く求められ て い た。 る。 二九

(29)

別表第二(非加熱血液 凝固第Ⅷ因子製剤ハイクリオ) 三〇 き ず 、被 害の拡大を 防ぐこ とが でき な か った ものと考え て いる 。 別表第一(非加熱血液凝固第Ⅷ因子製剤 コン ファクト 8)

(30)
(31)
(32)

別表第三(非加熱血液凝固第Ⅸ因子製剤PP SB―ニ チ ヤ ク) 三三

(33)
(34)
(35)

別表第四

(非加熱血液凝固第Ⅷ因子製剤

コーエイト)

(36)

別表第五(非加熱血液 凝固第Ⅸ因子製剤 コーナイン バイエ ル 薬品株式 会 社 ) 三七

(37)

別表第六

(非加熱

血液凝固第Ⅷ因子製剤ヘモ

フィルS)

(38)
(39)

別表第七(血液凝

固第Ⅷ因子製剤ヘモフィルH)

(40)
(41)

別表第八(血液凝

固第Ⅸ因子製剤プロプレックス)

(42)
(43)
(44)
(45)

別表第十(血液 凝 固第Ⅷ因子製剤 プ ロフィレート) 別表第九 (血液凝 固第Ⅷ因子製剤 コ ンコエイト) 四六

(46)

別表第十 二(血液凝固第Ⅸ 因子製剤クリ スマ シン) 別表第十一(血液凝固第Ⅸ 因子製剤コーナイン 株式会 社 ミド リ 十字) 四七

(47)

参照

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