Chapter 11
データ分析の基本
この Chapter では、Chapter10 で学んだ Excel の基本的な操作を活用して、
実践的な課題に取り組みます。基本的な操作をマスターできていても、実
際の場面でデータを処理することは難しく、さらに高度な知識やスキルが
求められます。ここでは、実際に関数を使ったデータ処理を行います。さ
らに処理後のデータをもとに、グラフを作成し、データを分析する能力を
磨きます。
■タイピング成績を分析する
関数を利用して、自分のタイピング記録を分析してみましょう
■タイピング成績の軌跡をグラフ化する
タイピング記録をグラフ化して分析してみましょう
■分析結果をもとにレポートを作成する
Word に Excel のグラフを貼り付けて考察してみましょう
S
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T
T
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P
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1
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イ
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ピ
ピ
ン
ン
グ
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成
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績
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を
を
分
分
析
析
す
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る
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これまで、タイピング練習を繰り返し行い、その記録を Excel に入力してきました。で
は、その結果の推移からどのようなことがわかるか、Excel を使って分析してみましょう。
Mission「関数を利用して、自分のタイピング記録を分析してみよう」
成績をまとめましょう。関数を使って成績の集計を行い、近くの人と合計点、平均点、
最高点、最低点、判定を比較し、今後の予想や練習方針を考えてみることにします。
■関数を使用した計算方法
合計値の計算
(1) 合計結果を表示したいセルをクリックにして、アクテ
ィブ状態にしてから、画面上部の関数ボタン(fx ボタ
ン)をクリックします。
(2) 関数の挿入画面が出るので、【SUM】を選択して、OK
ボタンをクリックします。
注意)関数が表示されない場合、「関数の検索」に何をし
たいのか入力するか、もしくは「関数の分類」の中から分
類項目を選択すると、関数が探しやすくなります。
こ
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こ
こ
が
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分
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析
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き
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」
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1. 合計値を求めたい(SUM 関数)⇒ SUM(セル番号:セル番号)(例)=SUM(A1:D10)
2. 平均値を求めたい(AVERAGE 関数)
⇒ AVERAGE(セル番号:セル番号)(例)=AVERAGE(A1:A20)
3. 最高値を求めたい(MAX 関数)⇒ MAX(セル番号:セル番号)(例)=MAX(A1:A20)
4. 最低値を求めたい(MIN 関数)⇒ MIN(セル番号:セル番号)(例)=MIN(A1:A20)
fx ボタンで関数を挿入
「SUM」関数を選択
Chapter11
(3) 次に引数(ひきすう)を指定する画面が出てき
ます。計算に必要なデータがどのセルにあるの
かを範囲指定します。もちろん、複数のセル指
定も可能です。
(4) カーソルが「数値 1」の欄にあることを確認し
て、データの範囲をマウスでドラッグして指定
します。ダイアログボックスが指定したいとこ
ろを邪魔している場合は、右側のアイコンをク
リックすると一時的にボックスが隠れます。
(5) 上記のような手順で行うと合計欄にタイピン
グを始めた日から最後に入力した日までの合
計の数値が計算されます。
平均値の計算
(1) 次に、平均値を計算してみましょう。平均結果
を表示したいセルをクリックして、アクティブ
状態にしてから、画面上部の関数ボタン(݂ݔボ
タン)をクリックします。
(2) 関数の挿入画面が出るので、【AVERAGE】を選
択して、合計の計算と同様に必要なデータを範
囲指定し、OK ボタンをクリックします。
引数の指定
データの範囲を指定
合計数値が計算される
「AVERAGE」関数を選択
AVERAGE 関数で求めた平均値
最高値・最低値の計算
(1) 下の図を参考にしながら、これまでの成績から「最高点」を算出してみましょう。最
高点も平均点と同じように求めたいセルを選択し、画面上部の関数ボタン(݂ݔボタン)
をクリックします。使う関数は【MAX】です。
(2) 同様に、最低点を出しましょう。使う関数は【MIN】です。
ある条件による判定
ある数値を基準に、「それよりも上か下か」「それを満たしたかどうか」など、条件を指
定して比較し、結果どうなっているのかを判定したい場合は【IF】関数を使用します。
■「相対参照」と「絶対参照」
Excel で式をコピーすると、変な記号のエラー値が表示されることがあります。これは関
数でセル番地を指定する際、関数をコピーすると参照先も自動でずれてしまうことに起因
します。この問題でつまずかないために、ここでは「相対参照」と「絶対参照」について
理解しましょう。
○相対参照:数式を作成するセルを基点とし、セル参照を座標で指定する方法
○絶対参照:「常にこのセルを参照すること」という参照方法
みなさんが Excel で使用することが多いのは相対参照です。では、絶対参照するためには
どうしたらよいでしょうか。そこで必要なのが「$」(ドルマーク)です。「$」は手入力す
ることもできますが、【F4】キーを押すと簡単に入力することができます。
Challenge「タイピング成績について、データをもとに評価しよう」
あなたのタイピング成績を Excel で分析した結果、平均値や最大値、最小値から、あなた
のタイピングの特徴について何がわかるか考えてみましょう。また、他にどのような集計
方法があるか考えてみましょう。Excel には、いろいろな関数が用意されています。「関数
の挿入」ダイアログボックスでは、一つひとつに関数の概要が記されています。これまで
扱ったもの以外に一つか二つの関数をピックアップして計算してください。
← =IF(C3>=C10,"GOOD","BAD")
もし、C3(に入っている)値が C10 よりも大
きいか等しい(>=)場合、GOOD と表示して、
それ以外の場合 BAD と表示する条件判定文
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S
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T
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E
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P
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2
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タ
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ピ
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ン
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軌
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跡
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を
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グ
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フ
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化
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す
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る
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ここでは、タイピング成績のデータをレポート形式にわかりやすくまとめる方法を学び
ます。レポートは、自分以外の誰かが読むので、できるだけ見やすく、わかりやすい表現
が必要となります。そのため、数値情報は、グラフなどのビジュアル化した表現で掲載さ
れるのが一般的です。ここでは、グラフ作成から、Word で文書を作成するまでの流れをま
とめて学習してみましょう。
Mission「タイピング記録をグラフ化して分析してみよう」
実際にグラフを作成していきましょう。まず、データを選択します。今回必要とするデ
ータは、日付と最高成績です。
■グラフの作成方法
(1) グラフのもとになるデータの選択
グラフを作成するには、グラフ化したい数値の
範囲をあらかじめ指定します。その後、【挿入】
タブからグラフを選びます。
(2) グラフ種類の選択
次に、作成したグラフの種類を選びます。一般
的によく用いられるのは、棒グラフ、折れ線グラ
フ、円グラフなどでしょう。これらは、目的(表
現したい内容)に応じて、適切な種類のグラフを
選択しなければなりません。
こ
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こ
こ
が
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P
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的
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」
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1. 棒グラフ ・・・ 量の比較に用いられる(月ごとの降水量、中国と日本の人口比など)
2. 折れ線グラフ ・・・ 量の推移を表すのに用いられる(株価の推移や、体重の推移など)
3. 円グラフ ・・・ 全体の中の割合を示すのに用いられる(有権者の支持政党の割合など)
グラフの種類を選択
グラフ化する数値の範囲選択
Challenge「あなたのタイピング練習の軌跡をグラフにしよう」
(1) データを選択します。今回必要とするデータは「日付」と「最
高成績」です。
(2) 右図のように、列や行が離れていて、マウスドラッグだけで
は選択できない場合、キーボードの【Ctrl】キーを押しなが
らマウスドラッグをすることにより、離れた領域での同時選
択が可能になります。
(3) 選択できたらグラフを作成します。今回はタイピングの成績
を取り扱うわけですが、ここで一番表現したいメッセージは
「昔に比べてどれくらい成績が上達したか」ということにな
ります。これは、過去からの成績の推移を表すことになりま
すから「折れ線グラフ」が適当だと考えられます。
(4) 【折れ線グラフ】のアイコンをクリックすると、折れ線グラ
フの種類が選べます。今回は、シンプルに【2-D 折れ線】
を選んでみましょう。
注意)右は、グラフの選択やデータ範囲の指定に
失敗してしまったケースです。データの選択がう
まくいかなかった場合、適切なグラフが表示され
ないことがあります。この場合、作成したグラフ
を削除して、再度の範囲を設定し直すのが一番簡
単な方法です。
グラフの選択
完成したグラフ
離れた領域の選択
グラフ作成の失敗例
Chapter11
S
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T
T
E
E
P
P
3
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分
分
析
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結
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果
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を
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も
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に
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レ
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ポ
ポ
ー
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ト
ト
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作
作
成
成
す
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る
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適切なグラフを作成したら、Word に貼り付け、文章と組み合わせてレポートとして完成
させましょう。
Mission「Word に Excel のグラフを貼り付けて考察してみよう」
作成したグラフについての考察をまとめましょう。考察では、このグラフから読み取れ
ること、考えられることを内容として書いていきます。
■グラフ貼り付けの手順
(1) まず、Word を起動後、Excel に切り替え、グ
ラフにマウスポインタを合わせます。
(2) グラフを右クリックし【コピー】選択します。
(3) Word に切り替え、グラフを貼り付けます。貼
り付け方法は 2 通りありますが、ここでは、図
としてはりつける方法を学びます。
(4) 図として張り付けるために、Word の画面の中
で、貼り付けたい箇所にカーソルを合わせ、右
クリックして【貼り付け】を選択します。
(5) その直後に、貼り付けたグラフの右下に表示さ
れるアイコンをクリックし、【図として貼り付
け】というオプションを選択します。
こ
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グ
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読
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み
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も
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何
何
か
か
を
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考
考
え
え
よ
よ
う
う
!
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」
」
1. 全般的な傾向(成績が上がっているのか、下がっているのかなど)
2. 特徴的な内容(成長は段階的なのか、突然上昇するのかなど)
3. 目標数値との関係性(目標をクリアしたのか、今後どのように数値が変化していきそ
うか、どうしていきたいのかなど)
グラフのコピー
図として貼り付けたグラフ
Challenge「作成したグラフを見て考察を述べよう」
このグラフについての考察をまとめましょう。考察では、このグラフから読み取れるこ
と、考えられること、という内容を書いていきます。前ページの「ここがポイント」を意
識してまとめるとよいでしょう。Word では、PowerPoint と違い文章で記述していきま
すので、箇条書き形式や、途切れ途切れの文章は避けましょう。
チ
チ
ェ
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ッ
ッ
ク
ク
リ
リ
ス
ス
ト
ト
この Chapter では以下のことを学習しました。理解度の確認のため、できること、わか
ったことに☑をつけましょう。
□ 関数(݂ݔ)ボタンの位置がわかった
□ 「SUM」関数を使って合計値を求めることができた
□ 「AVERAGE」関数を使って平均値を求めることができた
□ 「MAX」関数を使って最大値を求めることができた
□ 「MIN」関数を使って最小値を求めることができた
□ 「IF」関数を使って判定を求めることができた
□ 「絶対参照」、「相対参照」が理解できた
□ 各グラフがどんな時に使用するか理解できた
□ グラフ作成にあたり、離れた領域の選択ができた
□ Excel で作成したグラフを Word に貼付けることができた
課
課
題
題
タイピング成績についてのレポートをまとめてください。Chapter8 で学習したように、
レポートとして提出する際には最低限の作法があります。学んだ内容をしっかり反映させ、
A4 用紙 1 枚で内容をまとめてください。
Chapter11