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入研協2019電子調査書

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Academic year: 2021

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全文

(1)

関西学院大学

学長補佐

理工学部 情報科学科 教授

巳波 弘佳

(みわ ひろよし)

(2)

高大接続改革における学力評価

高大接続改革:

・ 社会構造が急速かつ大きく変革する予見困難な時代において

新たな価値を創造していく力を育てることが必要

・学力の3要素

- 知識・技能

- 思考力・判断力・表現力

- 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

を育成・評価することが重要

・ 大学入学者選抜において学力の3要素を

多面的・総合的に評価する必要

(3)

主体性の評価

主体性をどのように評価するか?

・ 筆記試験による主体性の評価は困難

・ 面接

/集団討議/プレゼンテーション等によって評価可能

しかし,一般選抜入学試験では困難

学びの過程の記録データ

などを用いて評価できる可能性

(4)

調査書の活用

平成33年度大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告:

・ 主体性をより積極的に評価する

・ 調査書や志願者本人が記載する資料等の積極的な活用を促す

・ 調査書の改訂に関する対応

- 現行では裏表の両面1枚

- 制限を撤廃し弾力的に記載できるように

(5)

調査書の活用

平成33年度大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告:

〇「生徒の特長や個性,多様な学習や活動の履歴についてより適切に評価する

ことができるよう,現行の調査書の「指導上参考となる諸事項」の欄を拡充し,

以下の

1~6の項目ごとに記載する欄を分割して,より多様で具体的な内容が記

載されるようにする.

1. 各教科・科目および総合的な学習の時間の学習における特徴等

2. 行動の特徴,特技等

3. 部活動,ボランティア活動,留学・海外経験等

4. 取得資格・検定等

5. 表彰・顕彰等の記録

6. その他

〇 大学において,上記以外の多様な学習や履歴などを入学者選抜に用いる場

合は,大学で評価する内容をどのように調査書に盛り込むべきかといった記載

方法などにつき,募集要項等にできる限り具体的に記載するようにする.

生徒の活動や評価される内容を把握することが必要

(6)

調査書の電子化

調査書の拡充

e-ポートフォリオ

多様な評価のためのデータも増加

課題:

・ データに基づいてどのように評価するか?

膨大なデータをどのように扱うか?

紙媒体ではもはや不可能

調査書の電子化の必要性

(7)

調査書の電子化

国立大学協会(平成

29年6月14日):

「一般選抜における調査書等の活用普及拡大については,

調査書等の電子化や活用システムの構築などが不可欠

であり,

それらが早期に検討・実施されることを求める」

平成

31年度大学入学者選抜改革推進委託事業:

「主体性等をより適切に評価するためには,高等学校が提出する調査書を積極

的に活用することが有効であり,そのためには調査書の電子化が喫緊の課題と

されている.そのため,本委託事業においては,電子調査書の普及と一般選抜

においても

電子調査書が効果的に評価できる環境整備及び調査書における評価の

在り方の調査研究

を実施する」

(8)

電子調査書システム

e-ポートフォリオ

データ登録

大学提出用データ

(出願用情報,調査書や e-ポートフォリオデータへの リンク等)

作成

調査書データ登録

調査書コードと

大学提出用データ

の関連付け

Web出願

システム

調査書コード

調査書コード

(紙媒体)

大学出願

電子調査書システム

高校教員

高校生

大学提出用

データ提出

大学提出

用データ

ダウン

ロード

大学担当者

校務支援システム

e-ポートフォリオ

データ取得

校務端末

調査書作成

指導要録

高校教員

教育委員会

校務システム事業者

ネットワーク

e-ポートフォリオデータ

調査書データ

(9)

ハイパー電子調査書

ハイパー電子調査書:調査書 +

e-ポートフォリオ

調査書情報 + 関連情報へのリンク

(例)

・ 「探求授業で○○について研究し論文としてまとめた」という情報

+ その論文

PDFファイルへのリンク + 学びの過程の記述へのリンク

・ 「英検2級取得」という情報 + 合格証明書

PDFファイルへのリンク

・ 「○○大会優勝」という情報 + その賞状

PDFファイルへのリンク

(10)

ハイパー電子調査書

ハイパー電子調査書:調査書 +

e-ポートフォリオ

調査書情報 + 関連情報へのリンク

メリット:

・ 根拠情報や参考情報を付加できる

⇒ より多くの情報に基づく多様な評価が可能に

e-ポートフォリオの情報の真正さの確認

⇒ 入学者選抜での活用が可能に

e-ポートフォリオ情報を参考にして調査書や指導要録を作成可能

⇒ 調査書や指導要録の作成稼働の軽減

・ 調査書や参考情報のペーパーレス化・電子化

(11)

ハイパー電子調査書

ハイパー調査書の活用イメージ例:

・ 「主体的・対話的かつ深い学び」や「探究」により涵養された

資質・能力を評価

成果:論文や発表,コンテスト・コンクール・大会等

プロセス:

- 研究・実験記録,参考文献(書籍・論文等),研究室訪問記録,

調査記録,フィールドスタディ等

- 研究目的,内容,テーマを選んだ理由,研究の振り返り,今後の課題等

成果だけでなくプロセスも見ることにより成果の事実が見える

(12)

ハイパー電子調査書

・ 論文は非常に良くできているが,本人がどこまで理解しているか不明

⇒ 課題に関する研究のためにふさわしい文献を選んでいるか,課題研究にど

のように活かすか書かれているか,課題について仮説を立てて実証するため

の調査やフィールドワークを行っているか,振り返りがなされているか,な

どを見れば把握可能.

・ 課題研究の論文が共著.志願者はどのような役割を果たしたか?

他者とどのように協働したのか?

⇒ 論文作成のプロセス(各自が何をやったか明確に記述されているか否か)

を見れば把握可能.

成果だけでなくプロセスも見ることにより成果の事実が見える

(13)

ハイパー電子調査書

「プロセス」の可視化により

これまで見過ごしていた多様な能力に

スポットライトを当てることが可能

(14)

調査書の電子化がもたらす効果

指導要録作成のために,

・ 生徒が学期ごと年度ごとに

教科・科目以外の学びの成果等を紙で提出

・ 教員が内容を確認し

・ 要録作成のための情報を記録

3年生の担任が指導要録に基づき

調査書を作成

(大学が求める項目などを要項で

確認したり生徒から聞き取り)

校長・担任は内容を

確認し署名捺印等を

行う

生徒が

大学出願書類を作成

これまで

大学は膨大な数の

出願書類を

PCに

データ入力し

チェック

高校教員

生徒

大学担当者

(15)

調査書の電子化がもたらす効果

電子調査書システム

・ 生徒が学びの成果等を節目節目に入力

・ 成果や事実に関わる事項のみ確認・承認

e-ポートフォリオデータも活用して

指導要録を作成

※ コンテストや大会などはコード化されており,

一意に特定できる

e-ポートフォリオ機能

3年生の担任が指導要録や

e-ポートフォリオに基づいて

調査書を作成

※ システム経由で生徒に送付.書類は不要

※ 生徒の活動は

e-ポートフォリオで

既にほとんど網羅されている

生徒は大学が求める項目を

選択して出願

※ システム経由で提出.書類・郵送は不要.

大学は出願データを

一括ダウンロード,

表計算ソフトなどを

用いて効率的にチェック

電子調査書システム

e-ポートフォリオ機能

高校教員

生徒

大学担当者

これから

(16)

調査書の電子化に向けたスケジュール

2019年度

2020年度

2021年度

2022年度

2023年度

2024年度

調査書の電子

化(原則)

2022年度入試

から利用

全面的な調査

書の電子化

調査書の電子化に向けた準備

および検証(委託事業)

システム導入および

電子調査書システムでの運用

テスト等

予算要求

システム仕様

検討を踏まえ

た予算要求

準備

次期学習指導

要領に対応し

た入学者選抜

実施要項の予

次期学習指導

要領下での入

試実施

大学入学共通

テスト開始

調査書の

電子化

高校

/教

育委員会

関連する

高大接続

改革動向

(17)

電子調査書の拓く世界

・ 多様性

- 今まで評価されなかった生徒にもスポットライトを

- 一つの評価基準による「客観性・公平性」の入試から

多元的な評価で一人一人の生徒を丁寧に見つめる

「妥当性・信頼性」の入試へ

・ 振るい落としからマッチングへ

- 生徒と大学の適合性がより重要に

ICTによる効率化と高度化

- より丁寧な評価をより効率的に行うためにこそICT技術を活用

参照

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