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共同海損根據法論(四)--ヘック教授の海上團體説の論證---香川大学学術情報リポジトリ

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(1)

六 へツクは、以上述べたるが如く、反作用を以て共同腰閥係を説明せんとするイエーリングの説を論駁したる も、錦雨着の問に関連性のあることは之を肯定するものであるゥ︵Heck㍍.∽芦︶ ィエージツグは、反作用の根嬢は利益の錯綜∴IntO琵Senk。mp詳atiOn︶にある。その利益は全然同仙なるこ とあり。或は少くとも平行なることもある。或は全然相反することもあるべく、例へぼ指定相摸人の遺産相苺の 承認が補充相概人の利害に封するが如く、甲の利益とする所は、乙に勤しては損失となるが如し。然し、兎に角 何等かの形に於て錯綜したる利益の存在を根底とすと言ってゐる。︵Je訂ing忘.a.〇.S.⋮.︶ この利益の錯綜、ヘツクは之を利益結合鰐として説明せんとしてゐるが、これが共同撃の凡ゆる形態に共通の 軍資売る螢素︵Tat訂standsmOment︶であるっ

第十㌻笹・葦四輩

共′同港損親授法論 ︵四︶

− ヘック教授の拇上陶膿説の論諾

j ︵三二八︶ 三こ

(2)

へックは、利益結合鰻を次の如く定義してゐる。︵Heck︶S一∽声︶ 利益結合慣トハ、特殊ノ事情三基キ、同7行為ガ行為者ノ利益以外エ、他人ノ別学一影響スル可能性ニシ

テ、同一ノ方向ユ於チ影ぜスルコトアリ、或ハ反封ノ方向二於テ影響スルコトアルモノヂアル。

ぎ首Intere諾n∃bindung註d′計mn罵が責SlandendiedurcFb害ndereUms替dege粥ebeIlの 買g−ic芹風dassdi乱b岩and訂OqauSS印⋮u宗eInt害SSendまHande−ndenauchau=iej芦g昌 and焉rPers呂eneinwirk−遠ieニng12i計rOdのニnentg¢ge竃Set2冒Ricどung・ 斯くの如き可紹性の存在は、素より習過的である。斯かる表的利益結合禦a[g昌のinニn−e蜜2n喜bind虔︶ は、各種の法規に啓り規律せられてゐる。換言すれぼ、表的利提結合髄に判しては法規義︵Rec首rdnun駒 寮rhaup〇があり、乃至空般的法穂酎慣︵a青m計eRのC訂gemeinscha誉が之に封癒するものと見るこ

とが崗来る。然るに、或る範囲の人達の問に於ては、その利益結合関空檜緊密であり、斯かる人達相互の関係

を規律するために特別なる法規の必繋が認・識せられる。而して∵斯かる結合腰に於ける人達相互の聞に成立する

法律開係が、則ち共同慣︵Gemein器訂訂︶として紙稲せられてゐるのである。

利益結合鰭の形態は警である。同左行為が、結合関係にある凡ゆる利益に勤して、同蒜影響一興鳶こ

とあり。或は反封の影響を輿ふこともある。同㌫行焉が甲者に利益を輿へ、乙者に損失を懲らす場合これであ

る。而して、利谷共同慣︵Interesseng買einsc訂苫といふ慣用語を以て、これ等級ての禦妄表現せしむるこ 共同海損根城法論 ︵≡〓九︶ 三一山仙

(3)

︵三言○︶ 三四

第十〟巻 第四親

とが旧来る。この場合に・は、山の行為が結合関係にある利益の保持者に封して、必ずしも同一の性質及び方向に

於て影響すること登別提としない。これ、廣義の利至ハ同襟にして、利益簡爽慣︵In−er琵enk邑旨︶の凡ゆる

場合を包含するものである。然し、利益共同塘てふ語は、これよりも狭く解することが寧ろ普通であつて、同︼

の性質及び方向正於ける利益結合鰭のみを指さしめ、反射の方向に於ける利益結合鰐を除外することが招来る。

これ最狭義の利益共同牒忙して、この意味に於ては利益衝突濃に封立するものである。

更に、利益簡爽の態様を顧みて、浜魂と扱狭義との中間の藩昧を持たしめることも可能である。この意味に於

ては、品行為の敦盛は結合関係にある刷益の保持者に封して必ずしも反封に影響せず、唯行為者として之を能

働的に受くる利害関係人と之を受働的に受くる利害関係人との間に衡平を失せる場合である。換言すれば、行馬者

は、受働的路傍にある利益の保持者が受くる教典と同様の数果を受け得るも、その数果は他の翠素に依って郎倒

せらるゝが如き璧口これである。この場合には、その放漫は利益に勤して同∵の方向に於て作用するものである

から、利空ハ阿倍患是し得るも、共同の利益と他言利益との問に利益の衝突があるとも言ゎ得る。例へば、

共有者仝酷に刻する共同の利益に於て共有物の保存をなす場合これである。蓋し、法律規定の干渉を度外翻する

ならば、各共有者は自ら進んで保存の費用む支出するよりも、他の共有者が之を焉すに至牒を待つことか最も有

利であるからで.ある。

利禁ハ同慣てふ用語の斯くの如く多義なることは、研究上に因数がある。故に、ヘツクは之を狭轟に解し、最

(4)

頗義の利益共同惜に封しては別に利益結合慣︵Inleress00n責bindung︶てふ語を用ゐることにしてゐる︵Heck﹀ S.∽声︶。因に、先の拙稿共同海損専務管理説の検討に於ては、之を利啓開係慣と諾して論述した。 利益結合髄には同質︵g訂ic訂註g︶のものと、異質︵ungieic訂r−ig︶のものとがある。先に述べたる供養の利 益共同髄は前者た威し、利益衝爽鰭は後者に廃する。而して、その別名共同鰭には更に完全︵邑−st許dig︶なる ものと、不完全︵ロn邑訂許dlg︶なるものとがあるこ肌着は利益同仙鯉︵In−害SS昌g訂ich訂il︶とも云ふことが

出水る。次に、異貿の利益結合豊は、利益衝突鰻として利益共同憾に判立する。而して、その利益衝奨鰻にも亦

完全なるものと、不完全なるものとがある。前者に於ては、甲の利益とする朔はそれと同山の程度を以て乙に不

利益となる場合である。後者に於ては、総ての者に仙先の利益を翳らすも、その中特定の個々の者には反封の数

果の影響あるため、この利益の塵倒せらる1坂合であるっ他方、利益衝爽腰と雑も、その不完全性のものに於て

巧行為の数英履他の反封の効果から分離して畢凋に考察するならば、共同の目的と利益とが認識せられるし叉

完全なる利益衝突鰐に於ても、一度法律規定の干興に依り、利益の方向が同山なるに至らしめらる1ならば、利

益共同慣の概念が安富するに至るべし。

故狭義の利益共同餞の成立する夙には、法律規定の干渉埜包もその必要を見ない。蓋し、この場合には仝照に

劃して血様に有益なる廃艦が常に搾られ、全鰹に封してこ様に不利益なる廃置が常に避けられるからである。而

して、斯かる状態は最も望ましきものたるや富ふを保たない。然るに、斯かる状態が蚊如する場合には、初めて

共同海扱根城法論 ︵三ニ〓︶ 三五

(5)

︵三≡二︶ 山千ハ 欝十−巻 算段班 経臍的に不利益なるものが盤慮せられる。何となれば、︰若し或る廃退が成る・叫人を利するも他の者には損失を輿 ふるとか、或は金牌には有利なるも行鶉老には犠牲を録し、而も他〃老は之を免るゝが如きときに′は、個人は汲 早生醍の利益を考放せぎるに至るべし。彼は全館に封して有審なる慶置を敢てLても、佃自己箪凋の利益を計ら んとすべし。彼は、仝餞忙判して有益なる騰追も之を差拉へて、他人に之を期待するに至るべし。而も各個人の 利己心は、彼等総ての者をして金牌忙も叉仙人にも、経臍的に不利益なる虎崖を探らしむるに苧○。かくて、彼 等は途に自然の櫨に傲起し待ざるを惰り、各種の万策を立つるであらうけれども、利益の術爽する朗亦意見の衝 突を氷して収拾するを縛ず。即ち、斯くの如き状能は.資に﹁共同憾は評議め母鰭である﹂︵cOmm告iO邑mater 已舛arum︶といふ棟語の安常する場合である。 法律の干渉は、斯かる状態を排除するために必要である。而して、次の如き方法を以て之に常たる。 ︵﹂︶ 樵別の制限︵Recどsb.eschr許kung︶ 偶人に勤して叫般的に許容せられたる株制行使の範園︵Rec訂ss等許∼︶を制限し、金牌に刻して有審なる 結英を翳らすべき樺能︵B乳ugnis︶は之を制限する。これ忙反して、金牌に刻して有益なる結英を滑らす べき樅能なちば二愴之を珠張する。 ︵二︶ 檻稗的精笹︵wirtsc訂迂ic訂HAusgiの訂ご 各個人の受けたる損失及び利益を精算して、経済的に利益の衝突を可及的に除去する。

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︵三︸ 血相互的樺利義務ハpe誘許許訂評cどの仁ndP2cどen︶ 仝牒忙封して有害なる行為ならば之を逝くペき義務を課し、或は金筋に判して有益なる臆竃ならば特に之 を焉さLむべぎ堆利と義務とを彼等相互の間に認める。 ︵班︶ 解鰭の腰利︵Rechtau﹃Aus印inande記etNun耶︶ 利益結合慣の解消の棒利を認あ、以て争議の根源を絶滅する。 右川箇の干渉は、共同鰭に踊する捷律規定の主なる類別に過ぎぬ。素より、之痘以てその手緒方法を蓋したる ものではなく、叉その絶てが一般に施行せられてゐるものでもない。而して、これ等の規定が共通にその目的と する所は、個々の意思及び個々の利益に判して、仝倍音愈の促進といふ同山の目標を輿へんとするにある。一緒っ て、共同鰻の法津関係は最狭義の利益北ハ同濃を前誼ょせすして、これが構成を目的とするものなるを知るべし。 共同鰹の法律闘備には、斯くの如き利益に相厳して叉弊害もある。彼の横利の制限や、杭益を分略すべき薮務 や、並に他人の利益を擁護すべき薯務は、常然個人の自由を東絆するものである。此等は、各人の自由なる慶分 に放任せられたる財貨の利用につき干渉し、且つ各人は自ら虚遷することを怠つて相互に他人の廃置に依頼せし むるに至る。又、利害酪係人の範囲なるものは、之を確然たらしむることを得ない。利審紺係の最も大なる着か ら比較的に小なる者に及び、更にその絶無なるに至る迄には、刺客関係の健かの差異に依りて無数の者を包含 し、その範尉の限定は至難であると共に、その範園の内部に於て各利害欄傭人の有する利益の許惰、並にその持 共副港現場墟法論 ︵三三≡︶ 三七

(7)

︵三≡四︶ ≡八

第十川巻 第四叔

分の確定も亦同校に困難である。更に利益の衝突と雄も必ずしも弊宰のみあるのではなく、有益なる数果もあ

る。利益衝突照に於ても、各人の受くる摩損は彼等の努力を則威し、その不利益を制限せしめんとするものであ

る。

斯くの如く利益共同鰐には得失相伴ふものなれぽ、凡ゆる利益結今慣に勤して仙般的に法的致果を附興するこ

とは、現行法に於て承認返られて居らす、叉立法的にも想像せられぎる朗である。唯、個々特殊の場合にのみ、

利害得失の比較に依り、法律規定の干輿を見るに至るのである。

共同鰭てふ何語は、素々概別の北ハ同︵苧ber采どig亡ng︶といふ概念に由来するものなるも、更に廉く利益衝

突の防止に寄興すべき共他の法律的備にまで、之を傭張することは是認すべきものであらう。蓋し、共同牌の内

容は、之を詮すれば、各利宰相傭人に於て結合したる利益につき考慮を挑ふぺきことを強要し、これに依りて各

人革猫の利益を欒じて、或る緯度まで共同の利益たらしめんとする曙あるからである。

以下に於ては、利益結合慣殊に利益共同醒関係の認識せらるべきその個々の場合、並にこれに封する法的規範

の内容につき概崩すペし。然し、素より共同牌忙関する籍璧なる珊諭を展開せんとするものではない。吾人は、

単に海上閣牌︵S諾g昌軋nsc訂ぎの所願櫻系を織るための硝紹を得んとするにある。因に、イエーリングも眈

(8)

に彼の反作用諭に於て、殊に権利崩漁に劉する保護︵ScFutN笥g告知ecどs一﹁ereite−ung︶なる題目下に於て、こ れ等の場合につき少しく述べておる︵J訂旨g︶OieReロの⋮irkung㍍・望り・持し。而して、その反作用は普通利 益結合鰐の結典である。 利益結合憾は、その利益の結合が行はれてゐる態様から見て種々に分類せられる。 ︵こ結合の基礎に依る分類︵Eintei−ungnacFdのmG2ndederぎ誅ndung︶ ︵二︶ 結合の方向に依る分耕︵詳nteiFngnacFderRicどungd寛ぎ蒙ndung︶ ︵三︶ 結合の期間に依る分類︵EinteiFngnachderDauerder宕rbindung︶ ︵川︶ 利益の関係に伐る分類︵Eint2i訂ngnacFd00m≠乳訂賢nisdのrInte透Se︸l︶ lノ、利益結合の基礎に依る分額 利益結合鰐の考察に常っては、その結合を生ぜしめてゐる根接の何たるやを知ることが汲も星野である。而し で、単純に利益の結合のみに依ってゐるものもあるが、叉その利益の結合が按律銅係と合牒して生じてゐる場合 もある。党づ、後者の場合から詮明する。 甲−権利結合餞の場合 利益結合鰭は、前稲に於て論述したる罫玲管理に於けると同様に、碓屠的寄資︵uns券stst許dig寛Tatbestand︶ 共同海観相撼法論 ︵三≡五︶ 三九

(9)

の一部としても生するから、その資詳には困難がある。蓋し、この場合には、共同鰭関係といふ法的教典は、 利益衝爽の制限といふことを唯一の要素として生じてゐるものではなく、既存の法律関係に於ける間有の目標 ︵T昌d苫Z︶も亦考慮せられてゐる。ヘックは、斯くの如き利益結合礪を従虚的共同照︵unse−bst洛許dig2Gemein・ SCFa許︶と言ってゐる ハHeck︶S・∽岸︶。組合契約に基く共同倦︵dieaufGese−訂Fa許諾旨agberu訂nde G害獣sc訂三及び婚姻に基く財産共同鰭︵註計chかG許堀meinsc㌻ざ等これであつて、茨に謂ゆる共同憾 の場合ではない。而して∵礪立の共同牌に於ても、更に之を樵別路合腰︵Recどs完rbindung︶や場合と棺封的利 益結合牌︵ausscEiess−ic訂︻nte蒜SS昌一﹁誓bi已ung︶の場合とに分つことが出来る。党づ樵利結合贈の場合より静 述すべし。

︵こ 棟利結合牌

共同鰹に於ける利害摘係人相互の法律的義務がその共同鰻を解れて存立せざる場合に於ても、利益の結合開係 のみより生すべき効果︵s巴bs落許dig¢尋irk呂gderInt¢︼蛮S印n扁rbind巨g︶を確認するには尚困難を件ふこと がある。蓋し、利益結合鰻の多くの場合に於ては、刑事関係人の僻利関係︵s已bj計ti扁R2CFte︶は法律の規定 ︵OgektiくeSRecど︶と仙窟の滞貨︵辞t訂stand︶との結合作用忙因つて生じてゐることが普通であり、斯かる共 同鰻は完全に猫立のものと云ふを得ないからである。即ち、共同鰭は単純に利益の結合関係からのみ成立せす して、他の翠素と相協力し相踊達してゐる。ヘツクは、之を樵利結合鯉︵Recどs完rbindung︶ と言ってゐる 第十一巻 寛四既 ︵ニ〓ニ六︶ 四〇

(10)

︵琵eck﹀S.無声︶。 この種の共同鰭に於ては、條別の結合といふととが利益結合牒の成立すべき基礎︵En−s−註告gS彗und︶となつ てゐる。その主要なる場合は、共同樵利へMi−b害C訂igu芭と、並に劃の物の上に各橿の物倍の併存︵Neben. ei琵nd雫bestehen扁rSChied昌男ding−ic訂りRechte︶する場貪これであるJ然し、その外に同様の摘係は債捧 法へ。b蜃−。r許訂s評㌢︶の団円に於ても生する。同芸債務者が数多の慣横着に別して同左給付を負へる

とき、或は数多の債務者が同二の給付につき債務を負へる場合これである。斯かる事情の下に於てば、横利義務

の目的︵Objekt︶又は之に準すべき嬰素︵M。me已︶がそれ数多の主鰭︵Recどsindi計du苫︶に封し同仙であり、

何も、彼等の問に利姦結合照を構成せる場合である。何となれぼ、物の滅失は絶ての樵利著を損払、剛人の犠牲

行馬は彼仙人のみならす全館に影響する。仙人の債樵者に封する支彿は、その他の債横着の樵利をも満城やしめ

る。叫人の債務者の桝臍は、他の債務者の義務をも見ぜしめる ︵日民四二八條以下、讐≡條以下参照︶。即ち、結 合開休にある樵利義務の主醍は、叉同時に結合関係にある利益の保持者で1もあるっ関して、斯かる場合に於 て、宋L彼等の閥に特殊の法律的僻の生すべきことが承認せられるならば︵日展讐6條、Pg讐雇容顔︶、それは 直接には利益の結ム[関係の結兼であると共に、叉常に間接には樵別路合肥の結果とも見られる。 右の寄賓は、叫般に物健の共同鰹︵G00m軋nsc訂訂din箋c訂rR票言が、謂ゆる共同責任︵COmmuniOnSOb・ −igatiOn昌︶の基礎虻なすことの弧調せられる所以を許するものである。嘗際に於ても、此ハ阿倍として準律上特 共同海現場捷法論 ︵≡三七︶ 閤⊥

(11)

殊の取扱を必要とする場合には、この抑の前提を具備してゐることが妙くない。然し、共同慣の前地質件とし て、斯くの如く物権的共同関係の存在を弧調することは、果して韮鮨を得てゐるであらうか。即サ、棟利結合鰭 の存在することなくして、伯且つ同様なる法律関係の生すペき利益結合鰐は、他に現はれて釆ないであらうか。 この事情を究明するために、利益結合関係の数果を前者即ち樵利結合鰐の場合にも表絆せしめて、之に準すべき 場合を論許せねばならない。先づ物権法の困内に於ける共有より詮述して、爽で債務法に於ける概則結合慣に移 り、更に権利の結合関係なき絶対的利益結合魔の場合に論及すべし。 ︵二︶ 共 同 所 有 利益の結合関係は共同所有︵Miteigのntum︶ の場合、並に之に準ぜられたる物槽闘係、即ち永代借地樵︵Eml pざtetlSe︶及び地上樵︵su竹篭許es︶の場合に於て、最も緊密である。されば、共有者の共同鰐に就ては、夙恩讐 も詳細且つ完璧なる研究が行はれてゐる。殊に、ウインドシャイド及びスタインレヒナーは、兜にも述べたるが 如く、共同所有及び不可分的共同樵利︵苓tbe喜ぎgungp⊇indi一計ロ︶に於ては、各械利者は夫々完全なる椛 利を保有するものであり、唯その樵利の競合の場合たのみ各自の持分︵慧rtanteiごの上に制限せられるも㌢ 見てゐるが、これは小池に謂ゆる樺利結曾鰻の観念に相應する。蓋し、他人の利益を柳護するために必要である以 上に、共有者の棟別に制限を加ふるの要を見払いからである。而して、同㌫物に勤して、数人の共有卦がその 各自の樵利を完全に行使し柊るならば、彼等の法律上の地位は、革猫所有者の地位と同山である。即ち、この鮎 第十血巻 霧 四 壁 ︵三三入︶ 四二 l

(12)

に於ては、彼等共有者に別して分割したる一部の株制を輿へねばならぬ必螢は甘鞘もない。これに反して、共有者

の受益︵G昌宏S︶が同じく他の共覇者の受益行焉に依って妨害せらる∼場合には、共有者各自の地位は、箪弼朗

有者のそれと伺∴ではない。この場合を考慮すれば、各賞同株利者は種別の山部分のみ、或は寧ろ慣借の仙部分

のみを保有するものと言ふべし︵磨LEnn害彗ロS遠野ger−ic訂nRecぎlBd・沌Abt・S・肋ぷAnm・三。否、

共同樺利者の軒別は或る紺備に於ては分割せられ、他の関係に於ては分割せられすと冨ふを以て最も安常なるべ

し0 此の受益の妨寄︵Be訂nderung︶、即ち椛利の分割︵Partes︶を生ぜしめる桝の競合︵cOnCurSuS︶は、共同彿 利者相互の問に債綺関係を生ぜしむべき刺戦︵An−ass︶であり、之に依ってその妨審が規律せられて、或はそれ

が繹和せられ、或は除去せられ得るのである。然し、この競合は、叉同時に茶に謂ゆる利谷結合牒の概念にもー

致する。蓋し、その妨害は、一人の受益のための行馬が他人の利益に影響するといふことから拝する。

利益結合硯に於て、右の如く他人に及ぼす不利益なる影響は、同じく叫人の支出する費用に依って他人の利益

が増進せらるゝ有益なる影響よりも、資際上鼠絹すべきものである。斯かる事情は、小の物の上に敬筒の澗立の

樵利︵s告stst許digeR誓どe︶が併存する場合に於て、共同鱒関係の許容が比較的遅れたる所以を物語ってゐ

る。例へば、仙の財産上に役梯が設定せられたるが如き場合には、役構が猫立の制限物桃なるの関係上、その財

産の所有擢稟と役槽者との聞には謂ゆる受益の妨害を認むるの故地なく、従って利釜結令閻の最も貰要なる要素

共同海損根城法論 ︵三三九︶ 四≡

(13)

弟十山容 第四雛 ︵三掴○︶ 四四 を欠映せる婁合であるが、斯かる弼立の械利者相互の問咋債務関係が承認せらる1に至ったのは二羅馬法に於て も比較的後のことであり、且つ不完全なるを免れなかった。 ハ三︶ 物耕的共同濃︵Gemeinsc訂叫tding許訂rRecどe︶ 物秋着聞の利谷結合鰻に於ても、彼等の共同照関係をその債枕的関係に於て許容することに放ては、右の如く 羅鵜法に於ても比較的蓬かりしが、その物槽的関係に於ては夙に認容せられてゐる。猫逸の法律に於ても亦然り である。前項に述べたる不可分的共同樵利︵呂巾ber采F恩uロgPr。㌢di各。︶の坂村がそれである。共同所有の 場合のみならす、他人の物の上に各棟の物株的用各棟︵din蟄cどuワ訂tNuロgSreChte︶︵舶田博士君雄馬法三五五貢︶ が競合す・る場合、並諌二の物の上に同順位の数多の質又は抵常擢蓉が存在する場合、又は占有委附命令に依り数 多の占有者︵inpOSSeSSiO莞mmissi.L.−∽ゆーりD.damniin訂c計怒りご︵船田博士前抱仙三頁、劇七四賀等参開︶ のある場合にも、これ等の共同横利者相互の問に共同慣関係の生すペきことがこ版に承認せられてゐる。 ︵囲︶ 順位の異なる質又は抵歯槽審問の利益結合膠 この柾の利益結合慣は、特殊の形態のものである。苦し、各紙常梯宥は同時に樵利着であるのではなく、常に 順次に梯利着であるに過ぎないからである。而Lて、その特典悼は次のこ方面に於て之を窺ふことがHJ=来る。 如 優位抵常樵者の焼栗断番受領樵葛OrNuOq焉geninrem諾rSiO︶を通して見たる考察 〓淑に、絶ての拭常横着は祇常物件が保存せらるゝことに利益を有するから、その保存のための費用につき分

(14)

槍が問題となり得るが如し︵J告i瑠a・a・〇・S・∽畠A。芦芦︶。然し、優位祇普樺者は誓晶棟を虎分して、 優先して之を桝臍に発雷し得るの特擢む弔するため、この方薗に於ては北ハ阿倍の構成を認むることを得ない。蓋 し、′絶ての抵富横着をして、ヱの特橙の行使に依ってル琵ノる不利益につき、分拾を焉さしめんとすることは穏雷 でない。その不利益は、抵常物件の憤格が優位抵雷横着の債権を所柄して故早何物をも残さゞるに至つて、初め て▼次順位以下の劣位祇常雄者忙封して生ずるのである。従って、優性抵常樺者のこの優究桝臍受領に関する特権 の鮎に於ては、各抵常横着が抵普物件の保存に関して窮する利益を棟準として、その保存の費用む分轄せしむる が如きことをな七得ない。 ㈲ 劣位祇雷棟者に許容せられたる瀬除に類似したる代偉濯︵JusO苛のrendi認succed昌di︶ 一を通して見たる考察 次に、羅鵜法に従へぼ、抵首物件の競安倍は偵位抵常植者のみが之を弔した。従って、彼の廃置は省他紙償椎 恕の利益に闘する桝極めて大であり、後者は殆んど前者の親密枕の密行を通Lてのみその惜槽の満足を得たので ある。他方に於て、劣位祇常櫛者は蝮位既常横着の提案する競費の時期及び場所につき干渉し、之を否認し得る の棟利を有したから、後者の利益も前者の干渉に依って影響せらる1新砂くはなかった。即ち、彼等の聞には不 可分的共同擢利の布衣する場合と同様なる、否それ以上の程度に於ける利益の衝突が認められる。かくて、順位 わ異なる紙常徒者問の利益結合牌は、この方閣に於て構成せられてゐる。而して、薙馬綾上劣位祇常横着に許容 共同海税根墟法論 ︵三四こ 四五

(15)

︵≡四二︶ 匹二ハ 弟十〟金 策四壁 せられたる特椎︵lu00Of訂r昌dietsuccedendi︶、即ち優位祇常椛者に桝臍して之に代位することを許すの制度 は、夙にイエーワングが看破せるが如く、斯くの如き利益の衝突を解消せしめ、彼の分割訴権︵T註ungsk−age︶ と同様なる機能を果たすものである︵J註ring・a・a・〇・S・∽彗N・ご。 倫、イエーリングは、羅属法上共同の祇常偵務老聞に共同濃紺係が認容せられたることを例語してゐるが︵l? 訂i鼻S.望♪芦∽い︶、ヘツクに依れぼその法濾の主意は域常櫓に関する場合にあらすして、単に共同所有の場 合に過ぎない︵L・∽COd・denのgよ邑・♪−P︶。二人の兄弟は抵首樵の負捧ある遺産を相糖してその共有者と

なり、その中の山人は抵常物件の棄却を免れんがため、債権者に封して債務の全部を桝辞した。紋仙人の持分だ

けの研臍を以てしてはその賛却を免れ得ざるがため、彼り負捧額以上の支彿を必螢とし夜のである。而して、

彼に封して求償樵が許容甘られてゐるが、之は北ハ同相絞人即ち共同所有者問の共同礪が認められたものである

︵磨−●L●−∽仰のDJam・erCJOu♪L・空こ∵〓eOdem・︶。 ︵五︶ 橿頸を異にする物榛を保有する者︵ln訂be⊇責SC訂denar−igerdi最ic訂rRecどe︶の間に成立する

利益結合牌

一 櫨刺結合性は、数人の者が同;物の上に夫々種類を異にする物樺を供有する場合忙も恵められる。物の朋有

著と共他の物櫨的枕利者とが封立する場合これである。この柿の利益結合謂に於ては、通常物櫻せ密接凝る関係

があり、その圏内に於て法的赦鼎の附興せらるゝを普通とするe従って、その結合腰の赦偲は物樵関係に梶尾し

(16)

たるものなるを普通とするも、侍、羅馬法会客筋七茸第八箇使川及び居住の款に於ては、その猫立の存泰が認容 せられてゐる︵L.−00D.de已Suethab.り.00り︶。即ち、辣滝故に於ける人的役樵の二榎として豪の使用樵︵C?

bパuC⋮みが退嬰られ、但しその用蔑︵Benut易者差かつ空きに於ては︵認諾網醗遥︶,家

の所有横着たる相続人のみならす、居住樵者も屋根及び隔攫の修繹費を負給すべきものとなしてゐる。これ、利 益結合鯉の教典が、物樵闘係の埼外にも認容せらるべきことを示唆するものに外ならぬ。 尚、物樵法もその蟹座したる形態忙於ては、利益衝突の防止を目的とするに至るものである。例へば、質又は 抵常機恕が財産の荒威する儀に敗退する所有者に判し、或は所有者が用益横者若くは終身小作橙者に判して有す る詐椎が之を誇してゐる。 六六︶ 債務接に於ける利益結合闇 値務法に於ける利益結含饉は偵撼者の側、又は債務者の側に於て、連帯責任が有益する場合に構成せられる。 落馬法に於ては、債権者闇の共同鰭闘係は認容せられなかった様であり、且っ連帯債務者問の求慣械に就ても論 争がある。濁逸に於ては、この程の共同鰐は普国々法に於ける謂ゆる地方債︵只Ommuna−Ob︻igatiOn︶、及び一 椴に連帯債務者間の求償権を許容せる法律忙於て炭く認められてゐる。 梅、連帯開陳を離れても、数多の者が横顔法上保護せられたる利益を有する場合には、共慶に利益結合醍の構 成老認むることあるべく、且つ物樺的に保護せられたる利益結合牒に於けると同様に、法律規定を以て規律せら 共同海楓根城法論 ︵三践≡︶ 四七

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るべき必要がある。夙にイエーリングの粥調せる所に依れば、アパート武家尾の屈作者聞に生する特殊の紺係は その適例である・彼等が北ハ同の場所を使用するに常㌣居住者全部の利益のために妾出したる費用の補償につ き、或は同様なる目的のためにする騒音の防止につき、或はそのため忙被りたる損害につき共同礪訴樵が許容せ らるべきものである︵Je訂in甲lahrb・N∽S●泣こ。 ︵七︶益ハ同相祈人の利益結合膿 これは、利益結曾憾の中でも最も麓要なるもの正屈する。羅塙法に依れぼ、遺産が数人の相続人に依りて相潰 せられたる場合には、遺言に依って各相蹟人の受くべき割合が定められて居らぬときは彼等は平等の割合を以て 相続をなす。各相偵人の遺庶請求擢は可成的速かに分割せらるぺきも、彼等は川渡の開始と榊時に遺産の共同所 有者となつてゐるのである︵船田博士背光馬淡五讐ハ茸︶︹ 然し、彼等の共同牌は、其他の場合に於て承認せらる1 利益結合鰭とは本質的に異なる性ぽを有するものとして、特殊の取扱を受けてゐる。荷、近代の法律殊に普開法 に於ては、共同相軍人問の摘備につき、史に進化したる規定をなし、弼逸の甥行民法に於ても亦然りである ︵BGB・ゆ誓い拍−皆∽リ︶。 ︵八︶ 偵横着の利釜結合慣 山人の債務者に封して数多の債樺者があつて、且つ彼の財産が彼等の債擢を完番するに足らざる場合、慣樵著 聞に成立する利益結合慣は、前蓮の共同相擬人の場合にも第らざる重要なるものであり、而も彼等相互の問に法 弟十川巻 第四躾 へ三相掴︶ 四八

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律関係なくして生じたる謂ゆる澗立のものである。兜づ破産財圃に於ける偶横着の共同鱒より述べる。 ㈲ 破産債横着の共同鰻︵K昌k害品emeinsc﹃書 この桂の利益結合鰭に於ける法律的奴巣は、倍棟者をして彼等の共同の利益のために行はる1破産手箔上の費 用を分獲せLめんとするのみのものではない。寧ろ破産法の根本の主旨は、各値樵者が箪猫にて樵利の行使をな す場合に生ずべ章経済上の損失、及び利己胡鹿足の結果生すべき弊審を回避せんとするにある。 ㈲ 多数決に依る各棟の困鰭︵岩eFh註s謡rb許de︶ 破産俵横着の困膿以外に、之と同様なる目的を有する多数決に依る各節の阿倍が、夙に礪逸に於て鱒準律上承 認せられてゐる。債横着の多数決︵G訂ubig00rm骨rit許︶を以て債務者佗支挑の猶橡を許容する閣餞︵ヨndsc訂id︸ ⅠⅠゆ当ひlN・ご、並陀ゴールドシそ、、ツトのロード法及び組合諭︵訂舛RhOdiallndAOq粥ermal−ament︶忙於て 強調せられたる先取特横着の多数決圃牌へ岩eぎh卦s謡rb許dのd彗PriOrit瞥sinhab雪︶、及び祇富評芽柳義人 ︵P呵andbrie詳ha訂r︶の囲鰭等−二眼に有憤詭弁の静二的敏行︵のin訂it︻icheEmissiOn︶に依って促さるゝ偵樵者 の多数決閻蔑これである。鏑、彼がその他に掲げたる優先株主相互闘、及び株式申込人相互間の法律摘係等は、特 別圃鰭︵SOnder扁rband︶又は創立圃鰭︵G⋮ndungs扁rband︶とでも糾すべきものなるも、これは固有の共同 慣に属するものと云はんよりは、寧ろへツクの謂ゆる従属的共同牌︵unse−bstst師ndigeGemeinschaぎへの推移を なすもの見るぺきである。又、し株式食費禽祀の市振責任敢貞の困盟は、恐らく梶展的共同醒として命眈法の部朋 共同海現場梯法論 へ三四五︶ 四九

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に入る∼を以て穏首とすべし︵GO己scFmidt一N用itschri訂∽∽S・山霊芦Heck︶Su豊山・︶。 ︵九︶ 樵利結合牒︵Recどs完rbindung︶の共他の場合 新薬塵許法乃至は著作橙法︵Ur訂b彗reCどe︶、並に訴訟閥係は叫固の人々の間に特樫の利益結合腰を醸成 せしめる。連帯拭営も亦利益結合慣の原因をなすことが大いに諭牢せられてゐる︵ノ或・尋indsc訂idiI仰望− Anm.−・︶。 ㈲ 連帯祇常︵内Or蒜a旨ypOt訂k︶の設窟後に生じたる機雷磯稟の利益結合照 組括抵雷又は連覇抵首とは弼逸に特有なる物確約制度であつて、数筆の土地を二指して抵常確が設定せられ、 債権者は選持に従ひ個々の土地につき倍櫨の全部又は山部の桝臍を受け得べく、或は檎横顔の分配をも認むるも のであるへ田島博士著塘保物権凍t石二見︶。今、兜づ斯くの如き連帯抵恵が設定せられたる後∵取に各筆の土地に 対して個別的に攣一の抵常槽が設定せられたりとせよ。第二の祇常横着に於ては、敢初の燕澤紙幣漕が各自の抵 雷健の負塘ある土地の上に行使せられすしで、他人の土地に劃して行博せられんことを希望するであらう。然ら ば、斯くの如き利益結合頒も依然法律閲傍に依って生じたるものなるも、二偶の抵常樵はその内容を同じうせざ るの特異性がある。而して、第二の抵骨凝着問に於て求償権を許容すべきやに就ては、畢著聞に論寧があるが ︵萄insch軋d︶Pandekt昌 ⅠⅠ肋望−Anm.1.︶、若し之む肯定する場合、この種の利益結合牌は次に遊ぶべき部類 の利益結合餞、即ち謂ゆる絶判的結合憾への推移をなすものである。 第十劇春 男四渋 ︵三四大︶ 五〇

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仙 術突共同慣︵汽○ロi軋。−︸粛em軋nsc訂三 間嘲の赦力ある梯利が衝突する場合には、それが法律規定の結果であるときに於ても、或は忍蜜柑係が分明せ ぎるがためなるときに於ても、右と同様なる性質の利益結合鰭を生ぜしめる。 乙−絶封的利益結合鰭二ausscEiess−icheinte↓の∽Sen完ぺ訂nd告g︶の場合 北ハ何倍の紆痢的基礎が故も明瞭且つ顔着に現はる1は、従前昔事著聞に何等の法律紺係なくして、和も彼等の制 に利益結合鰐を生じ.共同鰐を構成するに至る場合である。而して、斯かる結合慣の生する原田には様々ある。 ︵二 場所的関係に基き坐する利益結合牒 土地に於ては、常にその場朗的関係よりこの種の利益結合関係が生じてゐる。然し、法律は斯かる結今牒には 何等の数果を附興せざるむ普通とすか。予が著し家屋を壊し其桝を庭園となしたりとせよ、或は家屋を破壊して・ タ 隣家の庭園に劃して観望役横を附興したりとせよ。且つ之に因つて近隣の眺望は美化せられ、或は容気は滞梓な るを得、そのために近隣の家屋に於ける家賃を昂飴せしめたりとせよ。斯くの如き甥象は大都市に於て往々見る 所なるが、、斯かる場合にも予は近隣の豪毒等に封して何等の請求樵を有せざるベト︵ヨndsc訂idこi?芸∽芦 −∽し。これに反して、若し予が家屋を隣家の正面に新築しその眺望を零するも、或はその通風採光を妨げ、且つ 之に因りてその家屋の貸借人又は家主の利益を奪するも、予は何等損害賠償の義務を有せざるべし。 共同海嶺根城法翰 ︵三四七︶ 五山

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斯くの如く、法律は場所的紺備に基き生する利益結含餞に封し何等の放浪を認めざるを原則とするも、次の場 合には特に之に法的数英を許容してゐる。 旬 相隣健︵NacF訂rrecht︶ 相隣枕とは、相隣接する土地の聞に於てその利用を完全ならしむるため、相隣者が相互にその所有樵に制限を 加へらる1を云ふ。我民法k於ても、二〇八條以下に於て建物の院分桝有省間の関係、隣地仲川健、隣地通行梯、 流水に閥する相隣槽、及び担界並にその附近に閲する相隣開藤等につき規定真説け︵田島博士著物笹竺五先買︶、 或は達筆若くはエ事を制限し、或は特定出費用につき分捲をなさトめ、或は隣地に或種の忍容の義務を負はしめ てゐる。 斯くの如き相隣樺は、特殊の場所的関係又は特殊の事情の下にある土地の偶に利益結合閻を綿捉せるものと見 る限り、それは共同鰭の箆棒関係に近似してゐる。而も、それはこの場合にのみ認識せらる∼料異なる血ハ型の共 同牌と見るべきものではない。蓋し、相隣者の結合鰭踊僻は右の場合にのみ限られすして、次の弧制的組合の例 に見るが如く廉く承認せられてゐる朗である。 伊仙 強制綜合人︵NwangsgenOSSenSC訂ぎ 右の如き相隣摘係は、夙に猫逸に於ては攻防図醒︵Deicぎerbぎde︶若くは填防紬■含︵DeichgenOSSenSC訂許n︶ 及び狩猟組合︵Jagd壱b師ndの︶、並に用益地整理組合︵KO琶−idatiOnSgeS賢c訂許已に於て最も明際に魂はれて 琴†山容 第 四兢 ○ニ匹八し 五二

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ゐる。何、水門糾合︵Si甘erb許de︶、及び山林傑鼓糾合︵司aEscFutNgen。SSenSC訂許n︶、その他山、ニりの防 止、雪崩れ、・激流、又は着崩れの遮断工事、並に濾他の排水、乾煉、その他の改良を目的とする強制組合も之に 準ずべきものである。 申・・、∴︰=甘 入歯堆とは宮観固有の制度であ?し、或る地隣の任代が共同的に叫建の山林原野に於て雑草、株草、新米用雑 木を搾取L得る椎利であり︵田島博士背物権法二四二義、宋離博士著物槽港下彗ハ七七貢︶、民法二六≡條及び二九四 備に依って認められたる慣行上の物腰であ畠。その放律上の性質は、ゲルマン法の維有乃至は綜合人に類似した るものである︵石田博士彗﹂地組有機放論五入九貰以下︶。従って、それは前項に掲げたる弥制線合人と同様に場所 的錮係に依って生じたる利益結合饉であり、苦囲の法制上否むべからざる二樫の私法上の共同鰐である。 ︵二︶ 経済的なる活動に基き生ずる利谷結合膿 瘍桝的関係が欠映し、乃至はその開係の極めて稀緒なる場令にも、劇の控臍的なる活動が直接又は間接に利益 の結合を生ぜしめ得る。各人の行焉は、他人との問に私法的闘係を生ぜしめることなくとも、佃各柾の方向に於 て重要である〇債務者の致富は、債株者の債撥の満足を可能ならLめる。生産は消費を刺峨し、反封に消費は生 床を隆盛ならしめる。然し、斯くの如き利益結合終には、岬般的には法律上何等の教典が認められてゐない。 然し、次の如き吻合には、場所的関係が隔絶せるにも不拘、共同鰭の成立が認められてゐる。 共同海亀根城法論 ︵三四九︶ 五≡

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ハニ仙五〇︶ ︵五四︶ 第十柳谷 第四臍 明 宏畜の俸染病に封する所有者の困醒︵Se宍訂ngemeinsc訂訂derくi註訂si−詣r︶ 猥逸K於ては、夙にこの種の共同牌が存邪する。叫八七光年普図の法律に依れば、獣疫の獅漫を防たするため に警察命令を以て屠殺せられる場合には、地方間鰭に於て定めたる一定の賠償が行はる。而して、その際償金は 常時の畜産を棟準として駆出せられたるものなれぼ、屠殺せられたる免租忙棍れる馬に劉する臍償金は、結局金 牌の馬匹所有者に依って負臆せられたることになつてゐる。叉、屠殺せられたる結核に躍れる牛に封する賠償金 も、同様に金牌の牛所有者に伐って負梼せられたることになつてゐる︵然らば、斯かる鮮慣義務の根嬢は、獣疫 の防止といふことに判する此ハ同の利益にあることが首肯せられるであらう。 吊 同業 組 合︵Nunft︶ 同業組合も、強制困鰭の形態に於て共同の利益を目的とするものである。然し、前項に述べたる家畜組脊とは その成立の拳礎を共にし、それは主として組合員間に放て生すべき過度の競寧を防lLせんとし、﹁且つアウトサイ ダーに劉Lて・は彼等相互の利鱒之擁越せんとするものである。蓋し、新規に啓発を計蓋して苫利之を損失の下に 控僚し、従来の同柴者に封して競雫を開始し、そ0顧客を奪取せんがために原憤以下にて供給をなす老は、恰も 破産償横着がその債條を割引し、或は之に類する利益を提供して優先的に郷臍を受けんとすると同様なる損害を 同業者に輿へるものである。Lこれに反して、従来の事業を壁止する所の同業者は、恰も共有者にして共有物に生 する英資の取得を軸楽し、或は北ハ同の物を傑作せんがため攻用を投じたる場合に於けるが如く、他の同発着に利

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益を潜らすことになる。同業組合港︵Nunぎer訂sung︶は、同業者間に於ける右の如き利益結合鰐の存在を前 捉とするものである。而して、叫方に於てはその利益衝爽闘係の除去乃至は綬和を計る研にその長斬があり、他 方に於ては、組合員を束縛し彼等の経済的活動を不自由ならしめる所にその短期がある。倫、同業組合は、申せ に於ては親制閻鰭の形態を以て共同牌としての特性を具備したるが、近世に入つてからはへツクの認むるが如く 之を失ひ、単純なる利益結合鰐として埋るに過ぎざりしが、最近に至っては再び強化せられつ1ある。 仙 敢禽改発的施設 疾病保険組合︵Krankenkass00︶や同業者共済組合︵Beru茸enOSS苫SCha許n︶か如き軒倉政策的施設は、前項 に述べたる共同牌とは叉本質的に別個の基礎の上に立つものである。素より、これ等の組合を承認するに就て は、外部から個人の利己的勅撰に基き行はるべき競率を排除して、組合の完全なる餞連を促し、組合員共同の利益 及増進せんとの蓋息も認め得る。然し、葡根本的には組合員たるべき童務を負椅せしめられたる其の者の利益を 旛るがためであり、加入を強制せざれば彼等の救済を全うし得すと思惟するからである。 丙1私法上の謂ゆる強制共同鰭なる概念の限界︵Gr2n2ge訂−ederN蓋ngS駕meinschaぎ 如上の槻察に依って、吾人は私淡上謂ゆる猫立の共同鰭二宮−bsIsI許digeG買ei−1SC訂訂d認買邑recht︶に 開し、次の三間の方面からその概念の限界を認め得る。 共同海硯根城法論 ︵三五こ 五五

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︵こ一般的樵利共同照との限界 私法上謂ゆる触制共同牒は、利益結合鰐の特殊なる歩合である。然し、その特殊の利益結合鰭︵b認Onde蒜 Interesseきerbindung︶より、仙般的利益結合牌へaロgem軋neinteress苫完rbi已ung︶への推移は漸進的であつ て、共の間に仙定の限界は認められない、例へぼ、相隣破の間褐は叫方に於ては士軸の所宥槽に関する山般的規 範として之を考へ得るが、他方に於ては之を相隣省間の特殊の利益結合醒にも辟し得るが如L。 ︵二︶ 従屠的共同鰭との眼界 私法上謂ゆる鋭利共同鰐は弼立の共同腰︵s昏s・琵許dige Gmmeinscha訂︶であつて、従屠的共同牌へunse−訂t・ St許digeGem¢mSChaft︶より宙別せらるベセものである。然し、雨着の限界は決して明確ではない。例へば、 所有有と役倍音聞とに於けるが如く、種類を異にする概利︵ung訂・C訂Recどe︶ 腰は、従鷹的共同醍への限外にある。而して、この種の利益結合牒は、彼等の間に於ける既存の捷律関係の結叔 乃至はその内容として生じ、且つその法律閲備に於ける固有の傾向に依つて支配せらる1ものなるが、その叉雨 着の開備に於ける緊密の程度に至っては亦程々であり、従って之に眼界を附することは到底不可能であを。 利益結合鰭と法律幽係との関係の汲も緊密なるもの、換言すれば前者が後者に依存せる程度の最も大なるも のは糾合近於てゞある。此所に於ては、組合の法律関係は利益結合濃の樋成自鰻を目的としてゐる。雨着の関 係ほ、恰も委任︵Mandat︶が事務の管理︵G2SCh註s訂ぎ巨g︶を稲尾せしむるが如く緊密である。而も糾合法 第†一巻 第四誤 ︵≡五二︶ 五六

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︵Ges巴−sc訂ぎrecht︶の内容は往々共同牌の規範と平行してゐる。 賛貨及び賃貸借の場合忙於ても.利益結合憾の特殊なる傾向が認識せられるい即ち、蕾毛が賛却したる商品につ き費用を文机L、或は賃借人又は遅速人が貸借物又は運迭品に関して費用を負接したるが如き、聾するに彼等が他 人の利益のために姥用を支出したる場合には、その償還を訴求し得る。彼等が買主より受取るべき代慣忙依り、 或は賃借人又は荷主より典へらる1使用利㌫又は運賃に依りその賠償を得てゐるとは見ない。若し斯くの如く見 て費用の償還を認めないなら.ぱ、彼等自己の利谷と契約の相手方の利益とは衝突するに至るベL。殊に、海上逆 送契約に於ては、この節の衝突の危険は今日共同海路の制度を是癒すむべき理由となつてゐる︵Heck︸S●竿︶。 翻、或る撞慶の利益結合鰭は、吾人が法律輔係に入り相互に給伺魂務を負挿するに至るときには常に布麗して ゐる。然し、斯くの如き結合腰はあまりに普遍的である。之を懲らす朗の規範を以て素より共同濃淡︵Gemei苧 sc︶−a許srecど︶ に属せしむることは出来ない。 親族法k於ては、特殊の利益結合櫻並に共同腰関係を認識して規定したるものがある。然し、家族的生活の需 勢より生すべき特性は、各位の方面に於てその法律的取扱に影響を輿へる。即ち、夫婦の財産共同慣︵Gどerg? m軋nsc訂ft︶は謂ゆる共同樺利︵Mitbe詣Cど・gung︶に麗し、叫種の利益結合慣をなすものなるも、その規窟は物 柿的共同倍乃至は箇利的組合に於けるものとは全く別個のものがある。而して、親族法上の利谷結合牌も亦従屡 的なるものと見るべきである。 共同海損根城法論 ︵≡五ニ〇 五七

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︵三︶ 公法上の制度との限界 先に、吾人は場所的及び耗臍的強制共同礪葱つき考察したるが、りこの種の共同牒は公法上の共同鰐との限界を 示唆するものである。 私法上の強制共同牒は、常然忙公法上の共同鰭と博別せらるべきものである。然し、この郵に於ても、両者の 常別は必すしも明確ではない。蓋し、先にも述べたるが如く、特定の行馬又は法律の干渉は、或る範園の者に封 して特別忙重宴なる意味を持つと共に、間接には更に廣範囲の者、否時とLては全問民の利益にも影響するもの である。前述の堤防圃鰐︵D卦h責band︶や館染病家畜の閻鰻︵Seucheng昌einsc︸−a三等に於て然りである。 而して、この場合には公共の利益に関係してゐる。従って、この種の共同膿に関する法規は、公益の保護を自的 とする規軋として公法忙屈すペし。されば、斯かる強制共同牒は、往々公法上の圃慣への推移をなしてゐる。而 も、その推移が如何に漸進的であるかは、俸染病家畜の圃鱒と葡萄歳︵Ph箋○駕ra歪griエの預防を目的とす る政党とを比較することに依りて誇せられる。諾し、屠殺せられたる家畜は危際に曝されたる全家畜の所有者忙 於て賠償するを要するに反し、品番に躍れる葡萄樹の根絶に判しては、夙に普囲々法に於ては圃費を以て補償せ られることになつてゐる。然し、後者の場合に於ても、直接に最も多くの利益を受くる者は葡萄梯の所有者たる や言ふを侠たない。 かくて、叫般的利益に開興する朗益々大ならば、益々多く公法的性質を背ぶる鱒至るべく、而してその公法は 第十仙令 弟四 択 ︵一二五掴︶ 五八

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総て一般的共同牒に腐すべきものである。蓋し、剛毅的共同鰭法は要するに金牌の利益を綜合してその間に城立 する純分鰻に関するものであり、個々の意思に反することを敢てしても由二般的目的を達成せんとし、或は反封 の利㌫を調停して且つ金牌の力を経臍的に最もよく利用せんと欲するものであるからである。 〓、利益結合の方向に依る分地 利益結合蔑につき以上に於て踵述したる研は、その利益を結合せしめてゐる基礎の上から糊察し.たるものなる が、叉その利益を結合せしめてゐる方向、即ち或る共同の行馬が利益に勤して働く方向の上からも観察し得る。 即ち、その行為が行罵者を利し且つ他人を箸するか、或は反割に行偽者に勘して犠牲を礎すか鱒依り、利谷の衝 突は行・局の結果につき、或は行焉の手段につき生じこゐる。ヘツクは共同牌をこの翫如から分難して、前脊を舘 英の共同鱒︵﹃○甘ngemein警Fa書となし、後者を手段の共同牌︵Mittの﹂官莞⋮SC訂ft︶となしてゐる︵H誓k︶ S.∽り00.︶ ︵こ 利得閻鰭︵ぎr︻註s駕m望nSCha訂︶. 結英の共同腰は、概して利得圃膿である。而して、この場合に於ける共同鰭の目的は、利啓開傭人問に於て惹 ♪、、、 起せらるべき利得徒稗に踊する競争を防止せんとするにある。従って、との種の共同牒を競争圃饉︵KOnkur冠−N一 g2m軋nscha訂︶ とも補し得る。而して、収益圃鰭︵Ertrags駕meinsc訂訂︶、使用国鰭︵G00brauc訂駕mのinsch賢︶ 共同激浪根墟法論 ︵≡五五︶ 五九

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第十山谷 弟四択 ︵三重ハ︶ 六〇 及び受領圃饉︵出e詳ed曾mgs駕meinschaぎ等は何れも利得圃鰹に属すべきものである。叉、我民法二六三保及 び二九凶備に於て認められたる入愈櫨の卓牌も之・に屈すべき牒のであらう。 ︵二︶ 犠牲間借︵Op許gemeinscha訂︶ 手段の共同鱈は、犠牲困鰭と危険困牒とに分たれる。而して、犠牲圃照に於ては、その共同照の目的が手段 の調達を容易ならしめ且つ財産の増大を目的とするものであつて、更に之を経営困鱈︵B邑ebsgemelnscha許︶、 改良圃鰭︵芽−iO邑iOnS駕meinsc訂訂︶、及び施設園鰹へAn厨egemeinschaぎ等に分類することを得。次に危険 開館に於ては、危隙に脅かされたる損失を回避せんための費用の支出を容易ならしめんとするにある。然し、雨 着の佑別は必ずしも明確ではない。 今、経常困鰻及び施設間鰹の例を拳ぐれぽ、夙に弼逸忙於ける錬発給合︵Cew巧打sc訂訂︶、胎、竿組合︵Mitr訂d? rei︶、及び農地改良組合︵M巴i。rati。nS駕n。SS00nSCFaft︶等之に属す。叉、危険圃鰭の例を拳ぐれば、先に述べ たる堤防園鰭、激械又は雪崩の防止亭寄を目的とする閉館、及び侍染病家畜の困餞等これである。 ︵ニ〇一山般的利益結合牒と個別的利益結合鰐 大抵の璧。、利益結合濃は、数多の方向に於て同時に生する。これを﹁破約利益結合照︵a青meineinteresst ∞づ責bi已unO。︶といひ、個別的利谷結曾照︵spezi︵寮inter窪e讐erb監ung︶に酎立せしめられる 比較的最も嘉的なる利益結・曾鰹は共有者問に於て、月つ表的には共同樵利の場合陀於て隼する。即ち、共

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有物に生ずる果賓忙紺しては収益圃偲が担釆、其の使用に踊しては使用図解が生するつ叉、・其の共有物の脅かさ れたる損寄を回避せんために犠牲が行はれる婁含には、それは共同して負賭さるべきものであるから、常に共鹿 には危険困鰐が生じてゐる。香、特殊の場合例へば前記の収益囲牒、及び使用国膿等の構成せられたる場合に は、経営困膿も生じてゐるゥ 個別的結合慣は右に掲げたるが如くであるっ伺、危険困醒及び損審困髄㌫chad昌Sgemeinscha三は右の如き 共有関係なくとも、第三者の行為に関連して猫立的に生する場合も妙からすある。 ︵囚︺ 共同蟹期似の法域へ扁⊇andteGebiete︶に於ける並行的係 縦令迭︵G諾−訂Faぎ加Cど︶に於ては、部分的結合鰭︵b2SC訂許kt¢宕rbinunbq︶と仙般的結合牌︵a−官meinの 宕rbindung︶とを見るも、後者の場合が多い。挽族法に於ては、包括的結合鰭言mfass印ndの宕rbindung︶が 薪著に硯はれてゐる。叉、公法に於ては、犠牲圏鰭恕以て主とする。 三、利益結合の期間に依る分親 利益結合慣をこの頗融から分類すれば、永組的結今鰐︵dauerndeint害SS川︸l完rbindung︶と叫時的結合膿 ︵召r夢⋮rg00hendニnt莞SSU彗erどndu芦巴とになすべく、法禅的に番数なる院別である。前者た於ては、利益の 結合を基礎づけてゐる事情が恒久的なる場合であり、共有の如き物櫻的共同棟利の認めらる1とき、或は堤防圃 共同海楓根城法論 ︵三五七︶ 六﹂

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第十鮒容 弟掴班 三五七︶ 六二 倍の如き窃朗的串間に依るものが之に属する。後者に於ては、利益の結合は時間の経過に因り、或は特定の事情 の後生するときに自ら消滅するに至る場合である。連帯債務に因りて生じたる共同牒、特定の農地改良囲櫻、耕 地整理組合、破産債横着の間借、共同相絶入の困濃、及び獣疫の粍行地に於ける家畜期覇者の固鰭が之に屈す る。然し、両者の償別も亦素より絶封的ではない。 組合法に於ては、執れの種類の結合膿も之を見る。親族法に於ては、主として両輪的結合牒のものであゎ、公 法に於ては永粒的結合鰭のものを多しとす。 四、結合利益の開係に依る分類 利益結合鰹は、その結合の囲係が同質なりや否やに依り、同質の利益結合慣︵g訂ic訂rligeInteressen責bin・ dung.︶と異質の利益結合腰︵ung訂ic訂rtigeInter窪en責bindung︶とに分類することを得。利益結合濃が数多 の共有者問、数多の役樵省間、数多の破産債樵著聞、又は二の堤防困懐中に包含せられたる土地の所有者問等に 構成せられてゐる場合には、同質の結合鰭のものと稲すべし。これに反して、利益結合餞が七地の所有者と所有 健以外の物樵的樺利者との閲に構成せられてゐる場合には、異質のものと見るペきである。而して、劃般に異質 の結合鰹は、弼韮の共同健闘係を成立せしむること少し。 荷、組合法及び公法の鶴城に於ては同質の結合鰭を主とし、親族法に於ては異質のものを主とする。︵未完∵

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