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琉球パイナップル畑土壌の研究 VII 久米島畑土壌の交換酸性と加水酸性-香川大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2021

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(1)

第17巻第1号(19‘5) 21 琉球パイ ナップル畑土壌の研究

Ⅶ 久米島畑土壌の交換酸性と加水酸性

玉 置 贋 彦,梅 田

裕 前報(2)において玉置は琉球久米島のパイン畑現地調査の結果について報告したが,本報においてはこの現地調査の 際採取した土壌紅つき交換酸性と加水酸性を測定した結果について二報告する Ⅰ 試料の採取と調製 試料は.19る5年5月現地調査を施行した際仲農村7個所,具志川村1個所(試料No…409,410)より討1る点を採取し た.試料は動力緋起された土壌を寛1層とし,その下層に位置する末排起土壌を第2眉として採取した.これらの土 壌は風乾後粒径2mmのふるいでふるいわけ,その風乾細土を供試した Ⅱ 実験方法と実験結果 実験方法は前報(3)と同様の方法で交換酸度(5yl)と加水酸度(5…5yl)を測定した= 得られた瓶果を第1表にしめ す Ⅱ 考 察 本島におけるパインの栽培は19占1年頃より急激に普及 して−おり調査の対象とした第1表にしめす畑の大部分も これに属している.すなわち節1層試料Noい411(第2 屑試料No.412),No.415(第2層同Noい414),Noい409 (第2眉間No.410)は19占5年夏作何予定の動力開墾畑 であるが,その他の試料を得た畑はすべて未更新作付畑 である小 また村内にほ従来普通畑としてさとうきび,さ つまいもなどを栽培してせたものをパイン畑に転換した 畑も多く見うけられるい 土壌ほ大部分が安山岩赤色土壌 で,永田ら(1)の分類によるred and yellow soilであ るり 試料No408(試料No。.407の第2層土塊)ほ安山岩 土を主とし国頭凍層土が若干混在して−いる埴質の著しい ニヒ填である。欝1表より第1層土壌の交換酸度は最多 欝1表 久米島パイン畑土壌の潜酸性

第 1 層 ‖ 第 2 層

(註)試料NO409(第1層),410(節2層)は具志川村パイン畑上 り得たもので,その他の試料は伸男村パイン幻ほり得たもので ある。 る8.る(試料Noい407),最少‘小5(試料Nol.415)の範囲に あるが,その内わけほ試料No“401,405,407,415のよう紅その傭が極めて著しいものと試料No‖405,409のように 交換酸度20−40の範囲に属する試料,そして試料No.411,415のように少または極少の交換酸度をしめす試料の5群 に大別される.加水酸度ほ最多125..8(試料No.4115),最少28.4(試料Noい411)の範囲にあり,試料No.411を除く他 の試料ほいずれも50以上の値をしめしている‖ 第2層土壌の交換酸度は最多d9..9(試料No.402),最少14..5(試料 Noい412)の範囲紅あり40以上の偲をしめす試料が多い… 加水酸度は最多125.0(試料No…414),最少59.4(試料No. 410)の範囲にあり試料No..41ロを除く他の試料ほいずれも4D以上の値をしめしている.作付予定の耕起された畑す なわち第1層土壌に閲し試料No.411,415,409はともに交換酸度が少なく,中でも試料No.415は最少値をしめして いる..しかしこの試料を得た畑の欝2層土壌(試料Nol.414)の交換酸度は29いdで第1層土壌の値に比較してかなり 多いこと,しかも第1,2層試料とも加水酸度ほ著しく多いことなどより考えるとこの畑は過去において普通畑とし て使用し,土壌酸性改良のため海砂(風化琉球石灰岩細片)を客入した土地のようである.このことは上述の欝1層 土壌と欝2層土壌の交換酸度の著しい相違より思推されるとこ.ろであるが,この種の畑においてはパインを作付する

OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ

(2)

香川大学農学部学術報告 22 場合生育初期は別としでやがてカルシウムによる生育障害をうける可能性が十分考えられるので注意すべきである なお久米島におけるパイン畑土壌の一般的判定についてほ調査試料が少ないのでこれを他日紅ゆずり,本報において ほ調査の対象とした試料についてこのみ述べることにとどめる.. Ⅳ 摘 要 琉球久米島において8個所の畑より1る点の土壌を採取し,その交換酸度(5yl),加水酸度(5.5yl)を測定しつぎ の結果を得た. (1)第1層土壌の交換酸度はる.5一占8.占の範囲にわたる値をしめす.そしてこれらの交換酸度ほ50以上の値をもつ 試料,20・−50の僧をもつ試料,20以下の値をもつ試料の,5群に大別されるい (2J第1層土壌の加水酸度は28..4−125.8の範囲にわたる値をしめし,大部分の試料ほ50以上の値をもって・いるけ (3)第2層土壌の交換酸度は14、.5−る9.9の範囲にわたる僧をしめし,大部分の試料は.40以上の値をもっている・ (4)第2層土壌の加水酸度は59.4−L125.Dの範囲にわたる値をしめし,大部分の試料は.40以上の値をもっている小 引 用 文 献 (1)永田武雄,村松記久夫:静岡大農研報15,99(19占5).. (21玉置鷹彦:本誌化,57(19る4). (3)一−,梅田裕 同上1る1ち0(19る5).

Studies on Ryukyu pineapple field soil

VII Soilacidities of K11meisland fields

Takahiko TAMAKIand Yutaka UMEDA

Sumtrt8ry Pursuing the foImer Studies.in this paper,SOilpotentialacidities(exchangeand hydrolytical acidity)of pineapple fieldinKumeisland.Ryukyu,WeIe determined and the fo1lowing results were

obtained

(1)Exchange aciditiesrange from6小5to68”6in top soil.Of these soilsamples,We may rOugh1y divideup three acidity g工OuPS.namely above5D−,20to50−L,andbelow20−eXChange acidity group。

(2)Hydrolyticalaciditiesrangefrom28。4to125.8intopsoiland皿OStOfsoilsamples have above50 acidity

(3)Exchangeacidities range from145to69.9in sub−SOilandmost of soilsamples have above4u acidity.

(4)Hydrolyticalaciditiesrange from 59..4to125.Oin sub−SOilandmostofsoilsampleshave above40 acidity.

(ReceivedMay15,19る5)

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