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鉱物質微粉末によるごみ溶融スラグ細骨材を用いたコンクリートの性状改善

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Academic year: 2021

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V-530

令 和元 年度土木 学会全 国 大 会 第74回年次学術 講 演 会

鉱物質微粉末によるごみ溶融スラグ細骨材を用いたコンクリートの性状改善

豊 田 工 業 高 等 専 門 学 校 専 攻 科 学 生 会 員

O

米川尚希 豊田工業高等専門学校 正会 員 河 野 伊 知 郎,大畑卓也 愛 知 工 業 大 学 正 会 員 山本貴正 株式会社日東コンクリート工業 非 会 員 松 井 隆 哉 1 . 目的 日本では毎年,膨大な量の生活ごみや産業廃棄物 が排出されており,その多くがクリーンセンターな どで焼却処分されているが,焼却処理後した際に発 生する焼却灰などの廃棄物の処分場が不足している. また,国内の良質な天然骨材は年々減少しており, 骨材の調達難が取り沙汰されている.このような現 状の中で,近年,廃棄物として処理されてきた焼却 灰を溶融処理して製造したごみ溶融スラグ(以後, 溶融スラグと略す)を建設資材として再利用する試 みが行われている.しかし溶融スラグをコンクリ ートに多量に用いた場合,ブリーディングが増加 す る傾;向にある. 本研究では豊田市渡刈クリーンセンターにて製造 された溶融スラグをコンクリートの細骨材として天 然骨材と多量置換し,そのコンクリー卜に砕石粉ま たはフライアッ、ンュを添加することによりコンクリ ートの性状をどの程度改善できるのかを明らかにす ることを目的と している. 2.使用材料 研究に用いた使用材料は以下の通りである.セメ ン卜には普通ポルトランドセメント,水は 200 Cの水 道水,粗骨材は岐阜県多治見市三之倉町産の砕石(最 大寸法20mm,表乾密度2.67g/cm3),細骨材は岐阜 県多治見市大畑町産の山砂(表乾密度 2.55g/cm3), スラグは豊田市渡刈クリーンセンターで製造された 溶融スラグ,砕石粉は中央砕石粉株式会社で製造さ れた平均粒径が異なる 2種類の砕石粉 (MS:平均粒 径36.6μm,M P:平均粒径3.9μm,MSと

MP

を6・4 で混合),フライアッ、ンュ(碧南火力発電所),混和 剤には竹本油脂株式会社の高性能減水剤 (NV-G5) およびAE補助剤 (AE200)を適宜使用した. 3. コンクリートの配合 表-1 ,こコンクリー卜の基本配合(スラグ置換率 0%)を示す.本研究では,スラグ置換率(山砂に対 する溶融スラグの置換率)を 0% (無置換), 50%, 75%, 100% (全置換)の4種類とし,微粉末添加率 (溶融スラグに対する微粉末の添加率)は0%(無添 加), 5%の2種類とした. 4.実験項目 実験項目は,骨材のふるい分け試験(刀SA 1102), 密度吸水率試験 (JISA 1110),ブリーディング試験 (JIS A 1123) , 圧 縮 強 度 試 験 (刀SA1l08),割裂引 張試験 (JISA 1113)である.圧縮強度試験の材齢 は3日, 7日, 14日, 28日とし, φ100x200mmの円 柱供試体を用い,害IJ裂引張試験の材齢は28日とし, ゆ150x200mmの円柱供試体を用いた.なお,供試体 の養生は恒温恒温室の200 Cの水槽にて水中養生とし た. 5.実験結果および考察 図-1に各種配合のプリーディング率と経過時間 の関係を示す.ここで,キャプションの Pの後ろの 数字はスラグ置換率を示している.また,ハイフン の後ろの

M

は砕石粉添加,

F

はフライアッシュ添加 を表している.まず,基準となるスラグ無置換で微 粉末無添加コンクリートのPOについてみると,最大 ブリーディング率は 0.17%となっており,ブリーデ イングはほとんど見られない.スラグ置換率 50%, 75%,100%の微粉末無添加コンクリートのP50,P75, 表-1 コンクリートの基本配合 キーワー ド 溶融スラグ,鉱物質微粉末,砕石粉,フライアッシュ,ブリーディング,強度 連絡先 〒471-8525 愛知県豊田市栄生町2-1

TEL

0565-36・5882

JapanSoci巴tyof Civ Enli gineers V-530 令手口元年度土木学会全国大会第74回年;欠学術講演会 87

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P100についてみると,スラグ添加率が増加するに従 って,ブリーディング率が増加しており, P100の最 大ブリーディング率は 5.3%となっている.砕石粉, フライアッ、ンュを添加したコンクリートのP50-M, P75-M, P100-M, P50-F, P75-F, P100-Fについて みると,溶融スラグ置換率が増加するに従って,ブ リーディング率が増加しているが,微粉末無添加コ ンクリートの同置換率で比較すると,置換率が増加 するに従って,ブリーディング率の増加を大きく抑 制できていることがわかる 図-2,3に砕石粉およびフライアッ、ンュ添加コン クリートの圧縮強度と材齢の関係を示す.まず, 図 -2のPOでは材齢3日においては 26.1N/mm2,材 7日では36.8N/mm2,材齢1443.9N/mm2,材 齢 28日は 50.3N/mm2となっている.次に ,P50 P75, P100については, P50では材齢 28日におい ては 47.5N/mm2P75 45.2N/mm2P100 40.2N/mm2となっており,スラグ置換率が増加する に従って圧縮強度が低下しているーP50・M,P75-M, P100-Mについては,置換率が増加するに従って, 圧縮強度が低下しているが,微粉末無添加コンクリ ートの同置換率で比較すると,圧縮強度の低下が抑 制されていることがわかる.図-3のP50・F,P75・F, P100-Fについてみると,微粉末無添加コンクリート の同置換率で比較すると,置換率が増加するに従っ て,圧縮強度の低下が大きく抑制されていることが わかる 特にP100・Fについては,基準である POの 材齢28日における強度と同程度の値を示している. 図-4に各種配合における材齢 28日の割裂引張強 度試験の結果を示す.基準となる POの引張強度は 3.84N/m m2となっている.微粉末無添加コンクリー トはスラグ置換率が増加するに従って,引張強度が 低下し ,P100では 2.95N/m m2となっている.砕石 粉,フライアッ、ンュ添加コンクリートにおいても, 同様の傾向が確認される.この要因としては,スラ グの表面がガラス質であるため,セメントペース ト との付着力が小さいためと考えられる. 6 まとめ これらの実験結果から,溶融スラグ細骨材を用い たコンクリートに鉱物質微粉末を添加することで, ブリーディングの発生を抑制し,圧縮強度の低下を 抑制できることが明らかになった.

JapanSocietyof Civil Engineers 令和 元 年 度 土 木 学 会 全 国 大 会 第74四 年;欠学 術 講演会 6.0 5.0 ま

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30 60 90 120 150 180 210 240 経過時間(min) 図-1 ブリーデイング率と経過時間の関係 60 50 主 40 ε ¥、 ~ 30 倒 4倒

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5 10 15 20 25 30 材 齢(日) 図-2 圧縮強度と材齢の関係 (砕石粉) 60 50 E 40

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、¥ ~ 30 樹

20 出 10

, , , 5 10 15 20 25 材 齢(日) 30 図-3 圧縮強度と材齢の関係 (フライアッシュ) 5.0 4.0

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兵 図-4 各種配合における引張強度 V-530 令手口元年度土木学会全国大会第74四年;欠学術講演会 88

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