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金解禁問題瞥見-香川大学学術情報リポジトリ

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(1)

,書... 声﹁ ■ .t. . J、 ・Vこ ・.号㌣1 ヰ /・七1. 一 書画が大鹿昔時金の掩出監禁止してから匪忙十島年む経過した?モして牡罪も度々已の解禁諭がやか堂Lく諭 ぜられ、叉争日旺放ても椀昏ある毎忙色々と鞄ぜられるのであるが、今以つてモの解凍菌見てゐない。昨年楽頃 の様子では今年の五六月明忙僻楽忙なるかも知れないといふ聴想がなされてゐたが、現今の状態では之も甚だ監 層基竜左し耳琶際何時僻顛忙なるか殆んど何人も壌徹し得ない礫な等倍忙あるイ此申時虹昔ウ耳害鳥は己の ヽ. ■ 玉 田 三ニ 金解禁闘唱野鳥. ︻巳 托.L が 貴 命中他出賛止草モ¢理由 禁止¢駐、瞥 過去拉於け為解禁申軒執 解東即行胎

金解禁問題酋見

一〇 九 八・七 六 解費尚早・臨 解義鍾帯瞼 卒倒間下け眉埴抽 中側解禁曲 論 帝 ㌣・≡ 二 ﹁5 . 一 岬 : 〓三玉︸ 三三

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(2)

蒔田態 野こ痴

、︵〓王〇 三乱 用常忙諭L古された、席かも帝充舟恵理僻申なさ軋てゐ赴い間僅忙つき・主翠誉墓前盲〓啓恩讐壱、問題惑

僻の一助としたいと息ふ。

〓.

周知の如く苦闘臆法律上金本位制度を採用してゐるので、この本位宜たる金貨忙は自由堵撞と無制限通用力と

・が認められてゐなけれぼならないゥモの中前者は就領奉仕と直別せられた金屑本位には原則として必す認あられ

なければたらない事柄モある。怒る忙先鞭の常時、曹国政府はこ中華牢佗制の壊薗鹿融盲打破る様な省令配置L

た。・モれは大空ハ年九月十二日忙萌せられた、﹁金貨博文八金地金輸出取甲南スル件﹂といふ大曲常食である白

之はモの少しく前忙囁布された、﹁銀貨幣叉ム銀地金臨画■攻撃−聞スル伸﹂といふ大和省令と、只モの金額モ異忙

するの・み℡、他は基部同妄育よ中底ってゐ見苛此の背骨は励めて短かいのモモ監蔓琶空品げる。

前項ノ規定三連荘スか啓三万見下ヱ璧苦票盲成東下ノ罰金二虚言 地金−y†鯉密計凰︵使用スか目的チ以テ金星mナ昔準挿頭又♪毀傷yき肘者′罰亦羽撃一同少 則 冊 金貨僻見八金地金持出取締三脚スル伴 食貨幣翼∧金地金チ増山七且−スか者ハ貴腐大臣ま苛三芳二芝豊泉甲晶存票墓室苦晶志習尭菅二場合京 此′隈︼−姦キ主 紀F.﹁㌔t 、へ 心 .. ポ・・∇ ■川 ご ㌧㌧〟㌢岳帆 巧.ノ■Y √ 一■、 メー Y

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(3)

本命ハ各布ノ日ヨり之チ施術.ス かく省令では金を外囲へ輸出するには特許を要すとしたが、その蜜際上の取扱は禁止である。常時の寺内内閣 の蔵相にして現文相である膠田主計氏の諸によるも、蜜際は絶割に禁止にしたかったのであるが、婿釆叉どんな ことで輸出せねぼならぬことがあるかもしれないといふ考慮を置いて、之を特許主義としたのださうである。玄 に於いて金の輸出は禁止され、それ以来今日迄この問超を未解決のま∼に残してゐるのである。 放て然らばどうして常時の政府がこの金本位制度の根本原則を破壊する様なことを案外無雑作にやってのけた かといふに、時恰も戦時中のことゝて相雷大問題も焦眉の急を要するものはどし′∼片付けられたものであり叉 丁度その年に愈々大戦に参加して猫逸と干才を交ゆるに至った米闘がこの九月に入って間もなく金の輸出を禁止 したことに基いてゐる。併し如何に辞米主義の盛んな日本でも、か1ることに迄両々米国の眞似をしなけれぼな らぬといふわけはない。日本が金の輸出を禁止するには叉それ相雷の珊由がなけれぼならぬ。この粧済的理由を 井上準之助氏は次の如く説いて居られる。 ﹁第鵬にはそのころ上海や香払あたりのスペキふレバクーが盛んにアメリカから金を取寄せてゐた。ところが そのアメリカが輸出を禁止したとなると、世界の主要金本位閲はいづれも同様金輸出を禁止して、日本だけが未 だ禁止してゐなかつたのであるから、彼等スペキュレーター達は必す日本の金を目掛けて来るにちがひ、ない驚状 にあつた、そこで日本はアメリカが禁止すると、時を移さすこちらも禁止したわけである。 金解禁間勉瞥見 ︵︼三七︶ 三五

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第四懇 第二鶉

︵︼三八︶ 三六

次にも叫つの経臍的理由としては、印埴輪入資金の問題があつた。そしてこれが常時昏々を最も心配させた理

由であつて、即ち尭釆印度で棉その他のものを買ふ場合には、英図で為替の決済を行ってゐた。ところが賊寧後

英国は封印馬替を制限してしまつたので、共営時我団で望ノメリカから金貨を孟買へ持って行って棉を訝って釆

たものだ。そこでアメリカが金の輸出を禁止してしまへぼ、今後印度から棉を買ふのにはどうしても日本から金

を持ち出さねばならない事情となつてしまつた。か1る事情の下に於いて常業者が勝手に棉を買って、金を持出

されては困るから、そこで私が紡紡糸者やその他棉菜摘係の人々と懇談の上、叫兜づ金の輸出を禁止して、その

上輸入資金を統制することになつたのである﹂と。︵大阪朝日新開、昭和三年七月二十五日、庸ほ井上準之助著、

触後に於ける我国の経臍及金融 二〇二貫以下参旧じ

扱て然らば斯くの如く我図が金の・輸出を禁止した寄によりどういふ結果が硯はれたかといふに、直接為替相婁

の上に之が明瞭に硯はれてゐる。即ち金本位問相互間の為替相場は法定年債を中心として所謂正貨輪迭鮎を限度

として上下する′のが原則である。魔が今や金の除途ができないのであるからこの正貨輪迭鮎と一いふものがなくな

って仕舞って、為替相場が安定して居ない様になつた。

例を封米為替にとつて考へて見るに、その年偵は吾固の革園に封して米貨凶十九弗八十四仙六である。右して

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防腐の金貨懲日本から桑港迄送る諸費用は凡そ八拾参鏡かゝる、そして之は米貨約八十二仙に相雷する。従って 之を四十九弗八十銅仙六から差引いた残りの四十九弗八十二仙六、相場の呼方で四十九弗十六分の七になると日 本から米問へ正貨が現送されるわけであるが、賓際問題としては、四十九弗八分の三筋後に至って玲迭が始まる ようである。叉反封に囚十九弗八十四 分の∵に迄相場が騰貴す克と、金を米開から日本へ輸送しても、為替で取寄せても結局損得のない計算となり、 それ以上、或は五十弗八分の三位の相場に達すれぼ、必ず正貨の輸入が始まるのである。夫れ故この四十九弗八 分のlニを正貨輸出鮎ExpOrtp。1コtといひ、五十弗八分の三を正貨輸入部すpOrtPOiコtといふ。 之に依って観るに若し金本位制度の正常状態にあつたは、原則として封米為替相場は四十九弗八分の三以下に 下る串は忽く、叉五十弗八分の三以上に上ることはない。然るに金輸出禁止後どういふ状況になつてゐるかとい ふに、統計の示すところに依ると次の如くである。 野水秀替相場 (紙背宛電信更) 金解禁問題瞥見 最高 大正二年 49邦 大正三年 49タ≦ 低霧 49 最 49 大正四年 49ガ 4S 大正五年 50露 49% 大正六年 由邦 50露 大i!三七年  ̄ ̄、大正八年 ……須 い.:完 9ク≦ 大正九年 50% 47% 大正十年 48%ま7ク≦ 大正十一年 48タ≦ 47タ≦ 大正十二年 49 48タ≦ 大正十三年 48ガ 38% 大正十四年 43タ≦ 38月 大正十五年・48% 4:iガ 昭和二年 49 45邦 (日本銀行調査局数行本 邦脛折線計ニヨル尚本宣 教行商工檻済研究第一巻 第二窮策二懸第三兢併載 日麻封米国為替相場表参 照) 〓三九︶ 三七

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(6)

こ修 ハをg∠・?宇戸締乞多 才印可方り鼻緒んハ 鱒解−み勿ア伊像 乏外そ叶・三、讐エ アし乱−

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′ハト︰打い叶⋮齢、、︹ で告・七みTr〝

第四番 第二兢

︵一四〇︶ 三八 此の表に依り吾々は最高相場は五十二弗以上に上り放低三十八弗姦に下ってゐることを知る。斯くの如く焉替 相場が安定を軟くと直接には貿易発着が安んじてその業務を営むことを得す甚だ因るのである。叉この焉替の騰 落による輸出入商品債格の騰落が、国内の叫般物偶にも戎程度造影響を及ぼし、経済盆活の安是を脅かすことに なる。夫れ放この禍根たる金の輪朋禁止令は理論としては両日も早く除去されなければならないものである。 匹 上述の如く全輪机禁止は誠に欒態的な状態であり叉禁止の常時は勿論その必要があつたのであらうが、その緊 急状態の去った今日では百害あつて山益のないものであるから早く正常状態に返さねぼならぬ筈のものである。 従ってこの解禁の問題は平和克復後直ちに問題となり、その後歴々苦行せんと試みられたが程々の事情に妨げら れて今日迄その嘗硯を見てゐないわけである。然らば過去に於いて解禁の馬めに如何なる横合があつたか。 億づ第叫に大正八年六月平和国復と同時に米囲は眞先に金の輸出禁止を解いた。この常時我園は粕常の金を保 存してゐたので、解禁すれぼ出水ないことはなかったのであるが、常時は世界の主要幽が全部金の輸出を禁止し てゐて、只米国丈け解禁した様な状態であるから、まだ左程急いで解禁する必要もないだらうといふlのが常時の 為政者の考であつたらしい。それにまだその頃好景気は頂上にあつてこの攣態的な金輸出禁止の不合理なことす らも冤に止めてゐなかったのかも知れない。更に禁止をしてゐる蔑めに金の輸出は少く、輸入は大いに欺迎して

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乞妄巧 ゐたので、この大iE八年には三億就千萬園桂の金の輸入があつたのである。かういふ状態であるから普通の人間 として解禁宜間顧正することはないのである、従って姦的の問題ともならなかったよ念Jある。殊折時の液相

高橋是清子は支部経論にづ各武力的剃義朝ペし烈山ふ瑠で列国が支郵の借款に應ずると

きは、日本が之をリードする位の立場に立たねばならぬヾそれには五倍や六億の金を飴分に持ってゐる必妥があ

糾猥弼減誠鰯錯鄭渥蜘郷駅路刀し、叉自然の勢

も加って、閣内の経済状態も漸次正常状態に近づき、貿易の逆調も稚綬和された。即ち膏園は戦時中は引置き輸

出超過であつたが平和回復と共些又蕾来の輸入超過となり、大義十年には三億七千萬園の入超を示したが、大正

十一年には二億五千萬園の入超に払つてゐる。叉焉替相場も大正︷二年六月には正金銀行電信野川十七弗二分の −に迄下ったのであるが、漸次持直して七月には四十七弗掴分のニ﹁解禁を非公式に畿表した九月には囚十八弗 に上った?併し正貨輸出鮎たる掴十九弗八分の三迄には二弗以上の開きがあるので、今少しく梯子をみてからに

七ようといふことになつた。かくて十二年に入り鋭意為替相場の回復に努力した結果その年の四月には凶十九弗

を稲へる様になつた。

この時恩ひ切って解禁ができさうな状態であつたのだが、望洞好事魔多しで、或偶然な出来事の革めに之が妨

げられること1なつた。 金解禁問題瞥見 ︵一四こ 三九

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蕗四容 易二兢

ハ二四二︶ 四〇 即ちその常時政府は資際解禁をなす心算を抱き叉その焉在外華貸を魔分して焉替相場の引上げをやつて釆たの だ、そしてその解禁の時期を大鰐その年の六月頃にするといふ胞を決めてゐた。何墜ハ月頃む選んだかといふに 吾問の貿易の特性として叫年の上申朔は入超がつゞき、下牛用の出超で之を鶏分叔戻す様になつてゐる。それで 漸く貿易の順調になり、支排勘定の減少しかけるこの六日頃に解禁すれぼ、金の流出も少くなくてすむ変らうと いふ預想があるからである。かく政府が腹案をきめてゐる失兜に、某大新聞が五月三十日の紙止で、政府のこの 腹案を素破披いて仕舞った。即ちその紙上に、政府埜ハ月十日頃、金輸出禁止解除の省令を聾する意向だといふ ことを掲げて、天下の公衆に知らせたのである。扱てかうなると政府は賛際之を賓行するつもりであつても、賢際 閃電として出来放くなる。それは斯くの如き報導と賢行との問に時日を崖けぼ、必ず為替のスペキュレーターが 発を弄するにきまつてゐる。それかといつて自分の腹案を素破抜かれたと知って、同時に解禁の断行ができるも のではないっかうLた大周題は諸方面の諒解を要するものであるから、今日いひ出して、今日公布することはで きない。そこで政府は誠に心外であつたらうが、解禁の時期を少時遷延せざるを得なかつ冤そして一般経済界 の不安も遮ひに此時除かる∼を得なかつ篭之に関連して私は惟ふ、如何に新周は記事の敏速と正確とをモット ーとするとはいへ、それを無茶苦茶にやらないで、前後の事情、その報導の影響をも考へてするのが新聞としての 道徳であらうと。叉為政者が如何にスペキ;−クーに勤して細心の瞥戒をなすかは昨年六月てフン貨の安定に 際して、ポアンカレーの探った態度を見てもわかる。即ち彼璧ハ月二十二首に、聖二十四日下院に提出すべきフ

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:トニぼ へ 茶托. ラン安定法案第十三條を公表したが、その新フラン貸の曹箋等の数字を全部ブランクにして鹿いて、この潜律教 布の時の封英為替相場、一拶につき一二四・二﹂フランをとつて新フランの単位とし、従って鵬フランの蚤盈を 千分の九百位の金にて六五。五ミリグラムときめたのである。 兎に角かうした事情の蔑め、大切なポイントを逸して仕舞った政府は少時日和見をしてゐる中、内閣が絶離職 をせねばならぬはめとなり、かて1加へて、あの関東大震災が爽覆した焉め、その地震によつて地面がまだぐら ぐらしてゐる虞最中に組閣された山本内閣は、この梶災地殊に帝都の復啓に日も是足らぬ有様で、自然金解禁の 方も等閑に附せられ、叉復興材料の購入費の文殊といふことも考へられて、常分解禁が苦行されさうにもなくな った。殊に霹災後復興材料の輸入の馬め、入超爾が非常に多くなり、馬審が逆調を示し、之が亙に原因結亜の拍 係をなして次の様な数字となつた。 愈解禁問題瞥見

大正十四年

大正十三年 入 大正‘二 年

大正十二年

超 頻 六億五千萬凶 夢憶式千萬園 五億蓼千馬固 式億五千萬園

︵均メ綾子佗接掬ノ

︵一四三︶ 四一

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(10)

∴∴仁㌻

戚ユーさ

定年葱碓瑠払い

・才人′朝

唯一再、㌧喜

わ正々仲嘲友周掌レ

箸lシ溝り倒 かくして大正十和年から十五年となるに及んで漸次焉格和場も回復して釆たが、十五年の末には大正天皇崩御 の御事あり、翌昭和二年四月には所謂金融思慌を惹き起して又解禁の期を逸した。 この恐慌前の三月には最高四十九弗、最低掴十八弗四分の三であつたが、四月には最低班十七弗四分の三とな り五月には四十六弗四分の剛に迄下ってゐる。そしてその年の碁には四十五弗基に落ち、それより今日迄四十七 弗基を故高として或時は四十五弗を破ることさへもあつたのである。 斯くの如き経過を允どつて釆てゐる解禁論は今日に於いても時々、様々の事情が横国となつて、頭を投げるが 既に禁止以来十幾年の歳月を耗、病曹肯に入ってゐるので仲々解決が困難である。 五 併し誰れでもこの金輸出禁止の状態を良いといふものはない、之が叫の欒態的、病的の状態であるといふこと 焉 替 相 場 (経常宛電信賛最低) 第四谷 第二鱗 大正サニ年八 月 九 月 十 月 十一月 十二月 大正十三牛■一 月 二 月 49 舶 49 49 %露彪44 40 40 ガ4i OU り・ ︻− 0 月 三 四 玉 大 七 入−九 月 月 月 月 月 41 月 40% 十 月 鱒彪 十・一月 38% 十二月 38% 大正十四年一一 月 38彪 二 月 38ガ 三 月 39ノ∠ 四 月 41 五 月 4】ガ 六 月 40% (本邦経済統計lこよろ) ︵一四四︶一四こ

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切む雀虎叩︵ゑイ考イ乍拍均 す仔∵ゑよぐ 虎何人も之を認めてゐる。依って何とかして解禁したいと考へてゐる。之が解禁ぬ三ちの議論がある。その叫は 即行論であり、その二は尚早論、その三は速行論である。 J第﹁の即行論は主に理論家が稗へるものであつて、その主張は次の如くである。抑々金の輸出禁止は叫時的欒 態朝な状態であるから之を長い時期に捗って許して置くべき性質のものではない。禁止の理由の除去された今日 に於いては、即時に解禁を断行すべきであるといふのである。 此の詭は誠に勇敢な詮ではあるが、併し弟敢と賢明とは必ずしも鵬致しない。そしてこの即行諭は稗感河の勇 に耕する。何となれば既にこの輸出禁止の行はれてから早や足かけ十三年になる。此の問にこの金輸出禁止の影 響が経臍界の各方面に湊み込んでゐる。それ故老し今直ちに、何等の先きぶれも準備もなしに、解禁を行へぼ経 済界の各方面に多大の舟瞼が伴ふ。金輸出禁止の焉めに経済界の受けて居る不安も大だが、この不安を除去する 蔑めに即時解禁をなすことは経臍界に山大衝動を輿へることであり、之が原因となつて経済界にどんな思慌が起 らぬとも限らぬ。平日の不安も良くないがこの思慌は飼危険である。昭和二年四月の金融界に起った想慌が如何 に曹々の経済生活二般を脅かしたかといふ寄は、まだ読者の耳目に新しい事柄である。それ故に欄ふ見すの即行 論は賢者のとるところではない。叉この即行論者は、現今は為替相場が不利であるから解禁はできないといふ簡 単論者に劃し、然らば欧洲の諮問に嘗例のある様に為替の苧憤を切下げて解禁すれぼよいではないかといふ。こ の平慣切下げ解禁、所謂Deくa︼uatiOコの可否は之を後に述べるが、兎に角、即行論者は為替相場が不利ならば、之 金解禁閉店管見 ︵一四五︶ 四三

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弗四谷 弗二購

︵一四六︶ 四闇 が回復を待つ進も奄く、平償む切下げて解禁したならば、解禁ができるではないかといふ、理論上の主張に止っ て蜜隋を顧みることが蒋い。依ってこの詮叱吾々は賛成することばできないっ 六 次に綺卑諭について考へてみる。之の詮は、即行論の埠〓本な主張とは相反して、極めて熟慮的な詮である。 そして倫早論の論藻とされる事柄は何時も同㌻窄ものではなく、その時々の事情によつて異るものもある。例へ ぼ昨年の秋頃には次の様なことがその理由の叫つとして撃げられた。 それは日本銀行が常時、金融統制力を欲せ、中央銀行としての役目を完全に果たし待ない欺態にあつたから、今 は解禁ができぬといふ主張である。然らば何故常時日本銀行が金融統制力を快いでゐたかといふに1元々日本 銀行は日本金融界を統制する充分な力を持って居ないのだといはれるが!とに角常時は特別覿過渡に依る貸付 が六億八千五官萬興昭和二年六月末現在︶あつて、その薦め允換券の凌行額も多く、然も之等特融法に依る貸付 金の槍保品が不良であるとか、中には苔嵩骨藷の魔把直ちにその捌け口を見出し得ないものなどもあつて、貸付 俊の回収が周雑である、従つて増資せる允換券を収縮することもむつかしいのだといはれた。即ちかういふそと が一つの傭早倫の理由之な零れたのであるが、今日でほ昨年程之が問題にされてはゐないのである。かく一時的 北開題とされる理由瓜度外成して、普通に稗々恒常的庖理由とされるものに次の如き.ものがある。

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︵イ︶解禁をなせば多覇の正貨が海外へ流出するであらうといふこと。 ︵ロ︶解禁により馬替相場が年債に復し、蔑めに内地物偶の下落を米たし、大事柴が打撃を受け、入超を大とす るであらうといふこと 今之を細説し、更に私見を加へて鼠ねいと思ふ。 ︵イ︶解禁により叫般に或程度め金貨が港外・へ流出することは、如何なる所詮を抱く人にも認められてゐるとこ ろである。然るに偶早論者のこの懸念の中には次の様な鮎が含まれてゐる。それは日本の焉替安を見込んで米国 退りから焉替思惑資金が二億位入ってゐる。虚が著し為替が回復する様なことになれば、最早思惑もできぬこと となるので、之が引上げられて仕舞ふであらう。夫れ故この鮎丈けを考へても二倍の金が直ちに海外へ出て行く といふ心配がある。 成程之は尤もな心配である。そして一時、二億併の思惑資金が入つてゐたことも寄賛であるようだ。併し現在 は於いてはその覇は左程大ではないようだ。それは日本では昨年から今年へかけ金利が非常に下落したが米国は 相攣らずの好呆気、金利高である蔑めに、山時我図へ入つてゐた為替思惑資金も漸次に引上げられて、華確な数 字はわからぬが飴程少くなつてゐるとのことである。叉土方日本銀行地裁も、解禁を行ってから一ケ年以内に一 倍も出かなんていふことは事嘗困難であらうといはれてゐる0 してみると金の流出はあまり怒る∼に足らぬ。更に富国は金の輸出を禁止して、本来ならば自然の勢忙従って 愈解禁間罵瞥見 ︵一国七︶ 四玉

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(14)

第四塔 第二兢

︵一四入︶ 四六

流出叉流入すべき金の、その流出を阻止してゐるのである。此の馬めに日本銀行には或は流出すべき筈の金が止

むなく成されてゐるのである。叔て日本銀行は所謂保謹準備額行の州債二千嵩園以上の允換券の頚行には、原則

として正貨準備によらなければならぬのであるが、反封にそれを準備として免換券を敬行し得る魔の正貨を有し

乍ら允換券を尊行しないのは損であるから、多少経済界の需要より多いと思っても準備正貨のある丈けは免換券

を畿行し勝ちである。従って通貨の膨脹を釆たし、金融統制力の喪失とか、物憤下落の防げとなるのである。か

ぅいふ場合には出て行く可き金はむしろ出て行つて仕舞った方がよいのである。尤も正貨流出の為に允換穿の急

激な収縮となり財界が硬塞して仕舞ふ様なことがあつては面白くないから、此の瓢は充分注意し、叉相常臓心し

てかゝらなければならぬ。充分用意さへすれぼ、叫憶内外の金の流出は大して問題ともなるまいと思はれる。

︵P︶次に尚早論者は次の様な事柄を鹿念する。即ち為替相場の不利な現在に於いて解禁すれば、それに依って

為替が平償の四十九弗八分の七に追回復するか、又は少くとも正貨輸出鮎たる四十九弗八分の三見常澄は上る。

かうなると輸入商品の仕入値段が安くなるので、その商品の閣内の市債が下落する。之が延ひては一般物偶の下

落をも誘改すること。叉為替回復に依り、輸入原料品例へば棉花の値下りを釆たし、之によつてその製品の慣絡

低落を惹き起すから紡績業者等が大打撃を受けること。吏に従氷は為替不利の矯め、捻入を葦捲えてゐた様な商

品の種類又はその数盈につぃても、為替回復と共にその輸入が増加し、入超の勢を助長すること等である。此漁

に封して昔々はそ屯営否を考へて見なければなちぬ。先づ為替回復により直接輸入商品の憤格下落し、更に叫

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般物憤の下落を釆たすだらうことは明白なる事柄である。殊に諸外国は蔵前の物慣に飴程接近して発て居るのに 苦闘はまだ五割方の高位にある。左に之が数字を嘉してみる。 此の日本の物偵指数が比較的高位を示してゐるのは、恐らく允換券の増蟄に起因してゐるであらう。一濃我国 の景気は不況の底にあるといつてよい、そして商品の動きも少く金利も低い今日個物偵の下落しないのはどうし てもその原因を通貨過剰に踵するより外ない。するとこの物慣は為替相場の回復により戎程度の下落を蒙りヽ東 物慣指数対照表 (大正三年七月基堆) 果菜 倫敦 紐育 巴里 金解禁問憧瞥見 大正四年 】0】.6 大正五年 一122.9 大正六年 154.7 大正七牛 202.6 大正入牢 2i7.8 大正九年 272.8 大正・十年 210小8 大正十一年 20(5リ0 大正十二年 209.5 大正十三年 217.3 1三治.2 113.8 136.0 168.3 13(S6 186.5 214▲4 180.5 ノ 2593 236.0 21(;7 339.1 2468 2】5.7 35(;.5 297.4 217.3 5(19.7 】90.1 】31.3 345.0 167.3 140.0 3264 】70.2 154.8 420.2 182.6 14声.6 498.8 大正十四年 2】2.2 】748 1(;1.】 561.3 大正十五年 昭和元年 】88.2 160い4 】50.4 7’126 昭和二年 178.6 155.3 】47…6 630.3 昭和三年 179.8 −・ 153.4 6337 (日本銀行調査局俊行東蔵物傾調軌こよろ) 証 悌蘭啓一‡昨年六月利賀り切下げね宥ひ新 平侶ti鶴平頂の約五分の・−ぜなつナこ。そ れで巴里の物慣指数昭和三好の分を五で 割ってみるミ約126ミなる。 ︵一国九︶ 四七

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第四谷 ∴第二鱗

二五〇︶ 四八 に叉金の流出による日本銀行正貨準備の減少に件ふ通貨の収縮により、物憤下落の傾向を辿るものと恩妓れるG 従って今のま1で解禁したらぼ物偶の下落は飴程深刻なものがあるように思はれる。併し事情斯くの如くである

から解禁は荷早である。もつと馬替の回復した燥を待たねぼならぬといふのは、盲知って二を知らないもので

ぁる。卑見を以ってすれば、勿論今直ちに解禁をするのは彼らに財界を素すぼかりであるからよくはないがそれ

かといつて無焉技手してゐるわけにはいかない。金輸出禁止の状態は飽迄病的な状態であり、一日掘れゝぼ盲

の損失を蒙むるのであるから成るべく早く解禁したいのだが、之を即行すれぼ、尚早論者が恐れる通りの危険が

件ふから、充分に準備をトて、即ち成るべく早く解禁の出挙る状態になる楼努力して壷その時購が到来じたな

らば英断を以って事を決しなけれぼならぬと思ふ。そこで物横間題については、解禁後下落を引起させないで、

解禁前に物偵の下落を促し、園内の隠微購買力を高め、従って為替相場の回復を計り、通常の時制に解禁すべき

ものだと思ふ。物偶の下落を恐れる摘草論潜はあまりに消極的な考にとらはれてゐるのである。

次に馬替回復により紡績菜其他の大企業が打撃を受けることも想像されるが併しそれ等大企業の指導者ともあ

らう人ふは金の輸出禁止は叫時的、攣態的な現象であることを充分知って居るべきであり、文事葦之を了知して

居て之に應ずるの箕を探ってゐるであらうC即ち何時為替の回復が来るかも知れないので廃物の取引等なども或

程度に制限し、軸頑な思惑をしてゐない筈である。少くとも堅賛な営巣方針をとるものは、今の時期に於いてそ

んな思惑はできない筈である。それにも拘らず無方針な兜物の取引をしてゐて、表為替回復の時に大損失をす

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るような事があつても、それは二度葉そのものゝ損失に節すべきものではなく、その産発と相違した投機の損失

に録すペきものであつて、金解禁は之に封する費作造も負揺すべきもので尤ない。従って解禁が紡績業恵どに及

ぼす打撃は、恨令あるとして特に愁るべきものではないと思はれるっ紡蹟柴なども解禁に際し経済竺叔が負ふ

ペき普通の負培を分かてぼよいように私には恩はれる。

更に解禁による輸入増加の心配もないではない。併し之にはかういふ前線がある。即ち解禁により為替が回復

し、輸入貨物の慣格が下落し、延ひて血般物偵の下落を米たすといふ仙くさりの行程である。併しこの行程の進

行には相雷の時月を要する。今月為替が回復したからすぐ水月から物低が安くなるといふわけには行かない。そ

してこの行魔の進められつゝある問、他の経済相係は不欒に保たれるといふことはないから、関内物偶の一般的

†落は、他面朗得の械少をも意味し、従って叫般購買力の減退をも件ふものと見ねばならぬ。さう考へると、即

ち他の笥惜虚して欒化なしとすれぼne叶eris paribCSといふ妊蘭静螢の根本恨先から離れて、経済界を動態的に見 て行けぽ、遠道品藷T−物偵下落−輸入超過助長といふと−連戯を無雑作に受け入れることはできない。只為

替回復の常時叫時的の親象としてかういふことが題や得るかも知れぬが、之は解禁に件ふ叫影響として考慮に入

れ之が封策をも念頭に置きつ1解禁すべきものと思ふ。

之と相違して生糸などは為替回復により、比較的直接に彩ぜを党ける様に児はれる。即ち同役により生糸仕入

値段の騰穿となり、輸入兜が買入の手軽へをする様に恩はれる。従って袈新家、養烹発着が打撃を受けることも

金解禁閉校瞥見 〓五〓 四九

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● ︵二空︼︶ 五〇

弗四谷 第二兢

あり縛る。併し之も製粛家及び生糸輸出紫者のエ夫と望息とにより或程度迄避けられるものではないかと思ふ。 七 以上の磨に於いて普々は即行論、葡早論の朗詭を検討したのであるが、その何れもが現在の経済状態で、之に 特別の策を施さすに解禁を即行せす、又は尚早なりと諭するのであつた。併し最後に庸雄された問題は相常の準 備をして、なるべく早い時期に解禁するといふ案である。之が所謂速行論である。 欧洲諸国の茸例に敬するに、何れの閥でも金の掩m禁止を解いた場合には、何等かの欒動が経済界に起らない ではすまないのである。之は為替相場と圏内の貨幣償値との相應じてゐないこ主に起因してゐるようである?此 の鮎に関して倫敦大箪のグレゴリイ教授が次の様なことをいつてゐる ︵↓.F・G−e笥−y−↓h2f君tyear。fthe管長 St当計rd.︼遣P rOコdOコ● PP∵宗・舎熊︶ 或囲が物情に相臆してゐるよりも高く馬替相場を引上げて解禁すれば、解禁後貨幣偵値の騰貴、別言すれば物 偵の下落を釆たし、不景束は深刻になり失発着は増加するような結果になる。 之に反して物偶に比して不相應に低い焉替相場で解禁すれぼ、為替相場に應する様な国内貨幣憤佑の下落、即 ち物偶の騰貴を釆たし、一時好況が見舞ふ様なことがあるが、併し之は眞の景気ではなく基な景気であるから、 すぐにその反動が来るのであるd

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﹁今英闊とユウトピア困とを例にとつて考へてみる。そこで英囲の偶倍単位好とふウトビア図の慣倍単位ユウ トプとの為替相場を定めるものは何であるか。之を概言すれぼ、その為替相場は両国間の貿易品の相封的償格︵こ の憤格は南国の貨懲で云ひ現はされる︶によつて決定されるのである。例へぼ、劇クオウクアの小変が英国では 五好、チウ心ピ′図に於いては二十五言ウトプと恨足すれば、その為替相場は仙拶に封し五ふウトブにきまるよ うである。その理由は次の如くである。或時に於いて〓併に封し六ユウトブを得ることができると仮定すれば、 人々はチワトピア囲で二十五ふウトブ出して小穿二クオウクアを買入れ、之を英国で先彷に繁り、この荒妨堅ニ うと思ふ。 はない。そこで此の詮の組逃着であ 前の坂合を盤理思慌澄jus什ヨen什crisisといひ彼の場合を安定恐悦sta茎sat州○コCrisisといふ。前者は英国の辿った 途で透り、後者は弼逸の進んだ道であると。 此の詮は瑞此ハの経済単著カツセルの名と共に有名になつた朋謂購買力平偵詮に基いての所論である。この購買 力平慣詭は後の何例に於いても又関係を持って来るから鼓でそれに就いて二言しておく 購買力華僑詭に類似の思想がカツセル以前に傾各あつたとしても、この思想にこの名粥を附輿し、特に近年強 く主張した功於はカツセルに昂せなければならぬ。併しカツセル白身の所詮はその根本原理の主張が極めて簡畢 であり、叉断片的に度々述べてゐ診ので、彼自身の言葉を鼓に詔出することは要領長くその改む紹介する所以で 金解禁閉域懲見 アトスンの於いてゐるところを誠に引用して、その詮の大要を俸へよ T\ ︵一五三︶ 五︼

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︵一五四︶ 五こ

第四谷 第二城

十ユウトプに換べ、差引き五ユウトプ傾けるだらう。他方に於いて又一辞を買ふのに凹ユウトプ持つて行けぼい いと恨鑓すれば、そこで人々は五感を得るのに二十ユウトプを投じ、かくて得た五億で以って、英国で小穿二ク オウタアを購入t、之をユウトピア閲で二十瓦ユウトプで守り、かく七て五ユサトプ傾けるであらう。そして何 れの場合にも多数の人々が同じ様な取引を行ふかち、麓〓の場合には礎の慣格を五ユウトプの筒中準に引下げ、 第二の場合にはそれ迄引上げるであらう。かくして、夫々澗立の貨幣制度を布する二開聞の馬替相場は、その弼 開聞の貿易品に封するこの二囲の貨幣の相封的購眉力に順應するといつ宣旨辛が確かめられる﹂。 ﹁今運賃の事は度外親して、為替の正規の平準がどう欒化し得るものであるかを考察してみよう。我てこのふウ トピア図に於いて裳簡の供給が非常に増加したと恨京せよ。すると大惜次の様なことが起る。個りにユサトピア 囲で慣梅坪準が二倍になつたとすれぼ、そこで二十五ユウトプ出して五砕を接待し、英国にて之で⋮クオウクア の小変を購入し、之をユサトピア閲で、十剖の利益を放めて、五十ユウープで要るのが有利である。併し多くの 人が此のボロイ取引を行ふから、拶の需嬰が非常に増加し、絡ひには、仙襟が以前陀比べて二倍のユウ†プと交 換せられるに至る。此の調節行程の進行中に、英国からふウトピア囲へ樺山の貨物が流入し、その結典英国では 物傾が捕騰潰し、ユウトビア闊では之が精下落する。併し相常の為替相場に至れば、英国からの輸出利益はなぺ なる。そてでこ鱒鱒勤し十ユウトプの新相場が正常相場、均街相場となり、之が哲相場が維持されたと同じ力によ り正確に維持される﹂と。︵刀Obe﹁︵sOコ.三〇コey.︼治N−﹁○コdきPp芯の⊥いp並に山崎費次郎藩﹁若干の貨幣問題﹂六五

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買以下参照︶ 授て本題に立戻って考へてみるに、グレゴリイの云った様に解禁により或は教理恐慌又は安定思惰が起るもの とすれぼ、そし・てそれ等の恐慌は主として劉外的貨幣慣佑r焉替相瘍︶と判内的貸簡偵借の開きに由来するものと すれば、吾々は解禁に際して次のことを考へなければならぬ。それは外でもない、劉外的貨幣偵値と封内的償倍 との∵致を計ること之である。この叫致を計るには驚際問題として常然解禁の方法をも考舷に入れなければなら ぬ即ち従来の乎憤、封米凶十九弗八分の七で解禁するか、又は平償の切下げロe邑uatiO⊃を行ふかによつてかの叫 致鮎に差異が生ずるわけである。故に吾々は解禁の準備をなすにも平偶解禁覚をとるか切下げ解禁策をとるか、 此の斯から激め決定しなければならぬ。然るに平侶解禁は即ちもとの政男に掘ることであり、解禁の常道と考へ られ、切下げ論が勉らなけれぼ常然之に綻ふペき性質のものであるから、この一位道たる切下げ論の主張を開き 之に封する営々の態度をきめたいと思ふ。 大戦後欺洲諸国が為替不安定の焉め困難を感じてゐた矢党、⊥九二二年閏月のゼノア合議に於いて平横切下 げに依る焉替安定策の有利なことが承認された。併し何れの囲も自問の本位貸の償倍の切下げを行ふのは叫図の 鰭衝にも拘はることゝて、寄寓上不安定で因つてゐる囲が、中々之を苦行しようとはしなかった。月例外的にリ 金願焚間煤瞥見 ︵一五五︶ 五三

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︵一五大︶ 五四

第四谷 弟二航

トアニアとラトビアといふ二小団及び、霹西藤と猫逸とが、ゼノア合議の提案に基いたと否とを間はす、兎に角 に一九二二年中に切下げ解禁を行ってゐる。 此の切下げ解禁の盛んに行はれ出したのは仙九二三年に塊太利が之に着手して以来の事である。喚太利はこの 年の春、国際聯盟の保詮により、六億五千萬クローネの外債を起し、焉替の安定を計ると共に、暫山番ク。−ネ 計二シリングに換辞し、一九二五年三月からこの新慣倍軍使シリングを探用する旨の法律を敬した。それ以後に 於いて切下げ解禁を行った図は、ダンチッヒ、旬牙利、芥蘭、白耳養、波蘭、エクアドル、伊太利、エストニア 希臓、彿蘭由等である。 放て吾囲の貰状に就いて、年債切下げ解禁を可とする論者の主張は郡遼にあるかといふに次の如きものがある 一は何時迄も現今の様な不安定な状態にあることは不利であるから、早く安定を計らねばならぬ、それには平慣 を切下げても樺はないといふ主張である。此の主張は先きに述べた解禁即行論の主張に相伴ふものである。この 黙に就いては発きに開設して置いた通り、あまり寄をあせる仕方であるから、吾々は之に.輿みすることはできな い。 次に蓄財の焉替相場は一時平偶に接近したかと思ってもすぐに叉下落する、之は苦闘の経済的賛力が乏しいか ら来るのであるから、驚力相應に切下げを行ふがよいといふ主張である。 併し菟にいふ経済的驚力とは何を主昧するか、極めて曖昧である。在外正償の高か、入超又は出超の度合か、

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乃至は封内的貨幣償倍の謂か、之がきまらなければ常々は、賛否何れとも決し難い。若し故彼の意味であるなら ば、次項に述べる瓢に関連する。 吏陀次の如き根擦により阻下げ諭を主張するものがある。それは焉替相場の下落してゐるとき平償解禁を行へ ぼ、物慣の下落を釆たし、延ひで恐慌を惹起するから、解禁は切下げ断行に如かずと。 この詮は二應尤ものようである。併し此の詭は矢張り貨幣の封内的低値と、封外的償倍との不山致の馬めに起 る恐慌に着眼してゐるものであつて、昏々の着脱と粕拒たらぬ。併しその解決はこの場合対外的貨幣慣倍の引下 げにのみ向けられてゐるが、侍反封に封内的貨幣慣倍を引上げ、従って物償の下落壱或程度に行ひ、それまり常 然生ずる為替相場の騰貴を待って解禁する方法も考へられるではないか。封外的貨簡償値の引下げか、封内的貨 幣慣倍の引上げか。之を決することは塊て吾々が平慣解禁をとるか、切下げ解禁をとるかを決することであり、 文責に我々が解禁準備の方向を示すものである。 九 最後に示した切下げ論により暗示された、封外的貨幣債他の引下げが是か、又は封内的貨簡慣倍の引上げが是 か。今日の賓状を見ると対米焉替四十五弗見常で平憤より約両割の下落を示してゐる。然るに物憤指数はどうか といへぼ、本年の二月の統計で紐育の叫五〇に封して、東京では仙七九●九約仙八〇である。即ち二割方の開きが 金解禁関田瞥見 ︵︼五七︶ 立正 邁

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ある。勿論この数字を示してゐる日本銀行調香局の束京物憤調が雷図の唯仙のものでもなく、叉之が吾囲の申で 放完全なものだと云へないので、各然之にのみ議論の楓按を畳くわけには行かぬが、之を見れぼ大腰の趨傾だけ は察せられると思ふ。すろと苦闘貨幣の封内的購買力は米困のそれに比して二割方減少してゐるのに、封外的購 買力 − 馬替相場 − は約鵬割方の減少に止ってゐる。故に現今では封外的購買力の方が封内的隅買カに比して 約叫割粗大であるといはねぼならぬ。 柑てそこで若し、解祭後町物低下落を愁れて切下げ解禁を主張するとすれぼ、その際、現今の週十五弗を以っ て解禁したのでは不徹底で、約四十弗見常で解禁せねぼならぬ。それでなけれぼ解禁後の物憤の下落を防止する 望みは.敵い。そこで間ひたい。現今四十五弗の相場を推藤してゐるのに、然かも偽理論の嬰求灯基き、四十弗に て解禁せんことを希ふやと。切下げ謝者はこの返答に窮するであらうゥ偶人と同じく、国家に庵贈而があ つけすしてすむものなら、この牌而を痍つけないで置きたい。之は個人的感情であると同時に国民の総意である この難からいつても切下げ諭に反封しなけれぼならぬ。 叉欧洲諸国に於いて切下げを行った贋例に徹するに、何れも、或は四分のズ伊太利︶、或は五分の一︵俳蘭西︶ 或披七分の〓古壷盛︶等に切下げて屠るが、莱痴二剖乃至二割方の切下げを行った吉例を見ないdこの事は⋮固 その桂皮の下落を示して居る図が四斑知を除いて他にないからにも依るであらうが、併し叉此の程度の下落を示 してゐるとき切下げを行ふにも及ぼないとも考へられる。殊に吾圏の相場はこの数ヶ月四十五弗見賞を維持して 第四谷 乾こ紙 ︵一五入︶ 五六

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ゐるが、之が安定鮎であると見ることはできない。新聞払倍へるが如く在外正貨でも増加すれば叉之は騰貴イる 可能性を有してゐる。依って私は切下げの要なしと信する。即ち平債解禁が然るべきものと、私には思はれる。 只平惜解熱をするには現今の状態に於いて、貨幣の封外的及び封内的購眉力に距離があり過ぎる、それ放物償を もつと下落さす様努めなけれぼならぬと思ふ。之は切下げ諭と逆のコースをとつて同等の故果を収め、然かも闊 家の慣南元何等の影響することなき賢明の発と信する。 −0 以上述べたように営々は解禁前、或程度造物偶の下落を計らねぼならぬ。併し経臍界はその関するところ中々 に臍範多岐であるから、只々物憤の低下のみに着日すべきものではない。殊に嘗際問題として現今一八〇を示し てゐる物慣指数を、米国の桂皮に引下げることは容易ではない、仮令できるとしても相富の日子を要一ンる。昏々 はそれ道草を挟いて待ってゐるべきではない。故に兜づ差雷り財界の緊鮨を計り、出奔得る限り紙幣の回収をな し、依って月々封内的貨幣憤倍の引上げに努力しなけれぼならぬ。且つこの事は目下の魚務であると倍する。日 下日本銀行には民間現金が数倍園あるこれは何を物語るか、叉今年二月二日から大郡市の銀行が協議により、虚 聞預金甲粒利率を四分敢厘に迄引下げたことは如何、之倍通貨過剰を物語るものではないか。この瓢よりするも 通貨の収縮はどうしても必要だと思ふ。かくして通貨の牧縮が行はれたならば、解禁前に物偶は下落し、金利は 念願禁問呟瞥見 ︵一五九︶ 五七

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弗四谷 第二鱗

︵一大〇︶ 五入 上り、一般に裳幣慣倍の騰貴を示して来るであらう、従つて篤替相場も飴程回復して氷をであらう。併しそれで も平憤道連しないかも知れぬ。叉恨令相場は卒慣近く迄上つても、物偶の方は之に鮭する程度の下落を示さぬか も知れぬ。併しそれでも或時間、或程度に達すれぼ果断以って之を行ふペきものと信ずる。すると曹陶は韮にグ レゴリイの云つた垂理濫慌に見舞はれるかも知れぬ。多分この時一緒の恐慌状態を出現するであらう。之は止む を得ないことである。本道に躍る篤めの足労と思って忍ぼねばならぬ。併し常々はその恐慌より生ずる損失を出 来るだけ最少に止める楼心懸けねぼならぬ。即ち解禁前先きに述べた様な通貨の取舵を計り、物偵の下落、金利 引上げを望別に生ぜしめ、解禁後のその危険を少くし、叉投撥心を戒め、商品、又は材料の手持を少くし、産業 上の諸原料の党物契約も通常にし、叉在貸正貨の充蜜む計り、為政者と国民と相奉ってこの準備に鋭意壷力しな けれぼならぬ。苛めにも私利私慾の焉めに、この準備を妨写し、市場を撹乱する様なことがあつてはならぬと恩 ふ。 私は早くその準備整ひ、驚平憤を以って解禁の断行せらる1日を待ち望んでゐる。︵了︶ 昭和四年四月上浣

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