目 次 Ⅰ 今回の一部改正の背景と改正前の原料原産地表示制度・・・・・・・・・・1 1 改正の背景・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 2 改正前の原料原産地表示制度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 Ⅱ 新たな原料原産地表示制度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 1 食品表示基準別表第 15 追加品目と変更点・・・・・・・・・・・・・・1 2 表示の対象と表示方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 3 新たな表示方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 (1)又は表示 (2)大括り表示 4 新たな表示方法を認める要件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 (1)過去一定期間の使用実績を用いる場合 (2)今後の一定期間における使用計画を用いる場合 5 新たな原料原産地表示制度に対応させた加工食品の表示例・・・・・・・4
1
Ⅰ今回の一部改正の背景と改正前の原料原産地表示制度
1 改正の背景
新たな原料原産地表示制度は、平成 29 年 9 月 1 日付けで一部改正された食品表示基 準によるものです。加工食品に使用された原材料の産地を商品の選択に役立てる消費者が 統計的に多いということが今回の改正の要因となりました。
2 改正前の原料原産地表示制度
(平成 29 年 3 月版ハンドブック 12 ページ参照) 食品表示基準別表第 15 中の 22 食品群及び4つの食品には、これまで個別に原産地表 示が義務付けられていました。これらの食品群の表示方法は、一部を除き、改正後に変更 はありませんが、重量割合が 50%未満で表示の対象外となっていた食品については、今 回の改正に基づいて該当原材料の原産地等を表示する必要があります。 なお、今回の一部改正に基づく新たな原料原産地表示は、平成34年3月末日まで経過 措置期間が設けられており、この期間に国内で製造または加工される食品については、改 正前後いずれの規定によっても表示を行うことができます。 しかし、完全施行後(平成34年4月1日以降)に国内で製造または加工される食品に ついては、改正前の食品表示基準に基づく表示では販売することができないので、ご注意 ください。 表示例 1~22 までの食品の表示例① 1~22 までの食品の表示例② *従前の 23~26 の4品目については、表示方法が個別に規定されていました。Ⅱ新たな原料原産地表示制度
1 食品表示基準別表第 15 の追加品目と変更点
今回の改正により、改正前より原料原産地表示の義務付けのあった食品群を示す表示基 準別表第 15 に、「おにぎり」が新たに追加されました。おにぎりに使用したのりの原藻 の原産地を下記のように表示します。 表示例:原材料名の次に括弧を付して表示した例 また、別表第 15 中の「かつお削り節」については、原材料に使用する「かつおのふし」 の製造地を原材料名の次に括弧を付して、下記のように表示します。 表示例 名称 緑茶 原材料名 緑茶(三重県産)又は緑茶(国産) ・・ ・・・・・・・・・ 名称 緑茶 原材料名 緑茶 原料原産地名 国産又は三重県 名称 原材料名 おにぎり(明太子) ご飯(米(国産))、明太子、のり(国産)、食塩 名称 原材料名 かつお削り節 かつおのふし(国内製造)2
2 表示の対象と表示方法
新たな原料原産地表示制度にともない、原則、国内で製造された全ての加工食品におい て、原材料に占める重量割合が最も高い原材料について、原産地等の表示が義務付けら れました。 対象原材料が生鮮食品の場合、国産品にあっては国産である旨、輸入品にあっては原 産国名、対象原材料が加工食品の場合、原則国産品にあっては「国内製造」、輸入品にあ っては「〇〇製造」(〇〇は、原産国名)を表示することが義務付けられました。 表示の対象となる原材料は以下のとおりです。 また、表示の対象から外れるものについて、以下をご参照ください。下記以外の食品で、 容器包装の表示可能面性がおおむね30cm2以下のものについては、表示の省略が可能 です。 表示は次のように行います。表示の対象となる原材料が生鮮食品の場合はその原産地、 複合原材料等の加工食品の場合は、原則、製造地で表示しますが、表示する原材料に使 用された生鮮食品の原産地がわかる場合は、製造地ではなく、原産地で表示することが 可能です。 また、原産地等が 3 以上ある場合は、重量割合の高いものから順に 2 以上表示し、そ の他の原産地を「その他」と表示することが認められています。 表示例1:該当原材料の次に括弧を付し、使用された重量順に原産地を表示する例です。 表示例2:原料原産地名の事項名を設けて表示する例です。 表示例3:原材料に占める重量の割合が最も高い原材料が中間加工原材料の場合 表示例4:3の場合で、小麦粉の原材料である「小麦」の原産地を表示する場合 〇国内で製造又は加工された製品で、使用した原材料に占める重量割合が上位 1 位の原材料。 〇重量割合が上位2 位以下の原材料についても、原料原産地を任意で表示できます。 〇重量割合上位1位の原材料が50%未満の 22 食品群も原料原産地表示の対象に含みます。 〇設備を設けて飲食させる場合(外食産業等) 〇容器包装に入れずに販売する場合 〇食品を製造し、又は加工した場所で販売する場合 〇不特定多数又は多数の者に対して譲渡(販売を除く。)する場合 〇他法令によって表示が義務付けられる場合(米トレーサビリティ法、酒税法等) 名称 ポークソーセージ(ウインナー) 原材料名 豚肉(アメリカ、カナダ、その他)、たん白加水分解物、食塩、香辛料/・・・ 名称 ポークソーセージ(ウインナー) 原材料名 豚肉、たん白加水分解物、食塩、香辛料/調味料(アミノ酸等)、 原料原産地名 アメリカ、カナダ、その他(豚肉) 名称 焼き菓子 原材料名 小麦粉(国内製造)、卵、バター、砂糖、レモン果皮/ベーキングパウダー、香料 名称 焼き菓子 原材料名 小麦粉(小麦(三重県))、卵、バター、砂糖、レモン果皮/ベーキングパウダー3
3 新たな表示方法
(1)
「又は表示」
「又は表示」とは、原産地として使用可能性がある複数の国を、使用が見込まれる重量 割合の高いものから順に「又は」でつないで表示する方法で、過去の一定期間の使用実績 または今後の一定期間の使用計画に基づき、以下の全ての条件を満たす場合に、この表示 が可能です。 表示例:複数の外国の産地を使用した重量順に「又は」でつないだ例 *豚肉の産地は、平成○年の使用実績順です。(2)
「大括り表示」
「大括り表示」とは、外国の原産地表示を「輸入」等と括って表示する方法です。「輸入」 と表示した場合、その原材料の過去の一定期間における産地別使用実績又は今後の一定期 間における産地別使用計画からみて、3以上の外国の原産地表示に関して、表示をする時 点(製造日)を含む 1 年間で重量順位の変動や産地切り替えが見込まれることを表します。 また、「輸入、国産」と表示した場合は、その原材料に含まれる原産地について、国産よ り輸入品(3 以上の外国の合計)の方が重量割合が高いことを表します。以下の条件を全 て満たす場合に、この表示が可能です。表示例:外国の原産地表示を「輸入」と括って表示した例
4 新たな表示方法を認める要件
(1)過去一定期間の使用実績を用いる場合
過去一定期間における産地別使用実績をもとに「又は表示」「大括り表示」を行う場合 は、製造年から遡って 3 年以内のなかで 1 年以上の実績を根拠資料に使用します。 従って、製造年を平成30年とすると、平成 27年以降の 1 年以上の使用実績が根拠資 料になりますが、この期間内に明確な産地の切り替わりがなければ、「又は表示」や「大括 り表示」をすることはできません。また、産地の切り替わりに応じ、包材を切り替えるこ とが可能な場合も「又は表示」「大括り表示」は認められないので、注意が必要です。 なお、これらの表示を行う際、使用実績の根拠書類を賞味(消費)期限に加えて 1 年間 (賞味期限の表示が省略できる製品は製造後 5 年間)保管することが食品表示基準で規定 されているほか、「又は表示」については、使用実績の期間に応じ、「○○の産地は、平成 27 年の使用実績によるものです。」等と注意書きを付記します。 〇過去の使用実績または今後の一定期間における使用計画からみて、国別重量順表示が困難な 場合 〇根拠となる書類を保管している 〇誤認防止のための注意書きを併記する 名称 ポークソーセージ(ウインナー) 原材料名 豚肉(アメリカ又はカナダ)、たん白加水分解物、食塩、香辛料/・・・ 〇過去の使用実績または今後の一定期間における使用計画からみて、国別重量順表示が困難な 場合 〇根拠となる書類を保管している 名称 ポークソーセージ(ウインナー) 原材料名 豚肉(国産、輸入)、たん白加水分解物、食塩、香辛料/・・・
4
(2)今後の一定期間における使用計画を用いる場合
今後の一定期間における使用計画を根拠として「又は表示」や「大括り表示」をする場 合は、当該計画に基づく製造の開始日から 1 年以内の予定を用います。この期間内で産地 の切り替えが行われる見込みがある場合に表示が認められます。過去の一定期間における 使用実績を用いる場合と同様に、根拠書類を賞味(消費)期限に加えて 1 年間(賞味期限 の表示が省略できる製品は製造後 5 年間)保管していただくとともに、「又は表示」につ いては、「○○の産地は、平成 29 年の使用計画順です。」等の注意書きを付記します。5 新たな原料原産地表示制度に対応させた加工食品の表示例
<生切り餅> 名称 生切り餅 原材料名 水稲もち米(三重県産) 内容量 1kg 賞味期限 枠外上部中央に表示 保存方法 直射日光を避け、常温で保存し てください。 製造者 〇〇もち株式会社 三重県津市広明町13-○ <みそ> 名称 米みそ 原材料名 大豆(三重県産)、食塩、米こう じ 添加物 調味料(アミノ酸等) 内容量 500g 賞味期限 平成30年7月18日 保存方法 直射日光を避け、15℃以下で保 存してください。 製造者 株式会社〇〇味噌 三重県津市広明町13-○ <和菓子(だんご)> 名称 和菓子(だんご) 原材料名 上新粉(三重県産米)、小麦粉、も ち米(三重県産)、黒砂糖 内容量 100g 賞味期限 平成30年5月 保存方法 直射日光・高温多湿を避けて保存 製造者 ○○和菓子店 代表者○○○○ 三重県津市広明町 13-○ ・米トレーサービリティ法に基づき、 上新粉及びもち米の原産地を表示し ます。 ・原材料に占める重量割合の最も高い大豆 について、原産地を表示します。 ・原料原産地名の事項名を設け、「原料原 産地名 三重県(大豆)」の表示も可能 です。 ・もちは食品表示基準別表第 15 で、従 前より原料原産地が義務づけられて いました。 ・改正前から原料原産地表示が義務付け られていた食品においては、かつお削 り節を除き、表示方法に変更はありま せん。5 <いばらまんじゅう> 名称 和菓子(いばらまんじゅう) 原材料名 粒あん(砂糖、小豆)(国内製 造)、小麦粉(小麦(三重県産))、 砂糖、塩 内容量 6 個 賞味期限 平成30年6月27日 保存方法 直射日光、高温多湿を避けて保 存してください。 製造者 〇〇農産加工所 代表者〇〇〇〇 三重県津市広明町13-○ <イチゴジャム> 名称 イチゴジャム 原材料名 イチゴ、砂糖、レモン果汁 添加物 ゲル化剤(ペクチン:リンゴ由来) 原料原産地名 三重県(イチゴ) 内容量 150g 賞味期限 枠外右下に記載 保存方法 直射日光・高温多湿を避けて保存 してください。 製造者 ○○農産 代表者 ○○○○ 三重県津市広明町 13-○ <筍の瓶詰> 名称 筍水煮 原材料名 筍(三重県津市産) 添加物 酸化防止剤(ビタミン C) 固形量 350g 内容総量 600g 賞味期限 平成30年10月25日 保存方法 直射日光を避け、常温で保存して ください。 製造者 〇〇加工所 代表者 〇〇〇〇 三重県津市広明町13-○ <豆腐> 名称 豆腐(絹こし) 原材料名 大豆(三重県産)(遺伝子組換え でない) 添加物 豆腐用凝固剤(塩化カルシウム (にがり)) 内容量 1 丁 賞味期限 平成30年8月5日 保存方法 要冷蔵(10℃以下で保存してく ださい。) 製造者 〇〇農業生産法人 三重県津市広明町13-○ ・原材料に占める重量割合の最も高い イチゴについて、原産地を表示しま す。 ・原材料名欄の「イチゴ」の次に括弧 を伏し、「イチゴ(三重県産)」と表 示することもできます。 ・筍の原産地を表示します。 ・原料原産地名の事項名を設けて、「原 料原産地名 三重県津市」の表示も可 能です。 ・原材料に占める重量割合の最も高い大 豆について、原産地を表示します。 ・原料原産地名の事項名を設けて「原料 原産地名 三重県(大豆)」の表示も可 能です。 ・原材料に占める重量割合の最も高い粒あ んについて、製造地を表示します。 ・重量割合 2 位以下の食品についても、任 意で原料原産地表示は可能です。
6 <ぎょうざ①> 野菜>豚肉 かつ 豚肉>キャベツの場合 名称 チルドぎょうざ 原材料名 野菜(キャベツ、しょうが、にん にく)、豚肉(三重県産)、皮(小 麦粉、植物油脂、食塩) 内容量 240g 賞味期限 平成30年8月5日 保存方法 要冷蔵(5℃以下で保存してくだ さい。) 製造者 〇〇惣菜 代表者〇〇〇〇 三重県津市広明町13-○ <ぎょうざ②> 野菜>豚肉 かつ キャベツ>豚肉の場合 名称 チルドぎょうざ 原材料名 野菜(キャベツ(三重県産)、し ょうが、にんにく)、豚肉、皮(小 麦粉、植物油脂、食塩) 内容量 240g 賞味期限 平成30年8月5日 保存方法 要冷蔵(5℃以下で保存してくだ さい。) 製造者 〇〇惣菜 代表者〇〇〇〇 三重県津市広明町13-○ ・この条件下では、豚肉の原産地につい て表示が義務付けられます。 ・この条件下では、キャベツの原産地に ついて表示が義務付けられます。