12
工 大 広 報
������
東北工業大学広報委員会
〒982-8577 仙台市太白区八木山香澄町35―1 TEL022(229)1151 ホームページアドレス http: //www.tohtech.ac.jp 2004年1月9日発行2004年を迎えて
「東北工業大学一番町ロビー」について
卒業研修・研究に取り組む学生たち
就職:各学科の状況
情報通信工学科への名称変更について
消費者トラブルにあわないために
新春雑感
電子工学科4年 武藤 修(むとう おさむ) インターンシップに参加して,実際に現場で 働いてみると想像とは異なり,イメージや憧れ だけで就職選択をするのは禁物であると痛感し ました。この体験を踏まえて再考した結果,もっと専門知識を 身につけてから世の中に出ようと思い,大学院に進学すること に決めました。今は卒業研修を充実させて,自分はどんな仕事 で世の中に貢献できるのかを模索しているところです。 通信工学科4年 川 伸也(もがわ しんや) 今年は卒業ですが,私は3月に大学院の試験 を受けます。マイクロ波にとても興味があり, 大学院で専門的な勉強をしたいと考えて進学す ることに決めました。 しかし,他の4年生は今年で卒業して社会人となります。私 は学生の立場が続きますが,社会人となる仲間がいることを常 に考えて生活していきたいと思います。 建築学科3年 高橋 実佳(たかはし みか) “この大学で直したい所はどこですか”。即 答できますか? 入学当時に受けた様々な印象 は,3年という時の経過にすっかりつかってし まった様に感じます。慣れてしまうと,見えているものまで見 落としてしまうことが往々にしてあると思います。4年生にな る今年だからこそ,初心にかえって,ゆとりある心で生活して いきたいです。 建設システム工学科1年 菅原 孝太(すがわら こうた) 入学から1年になります。自分を含め,みん な,大学生活にほぼ慣れたと思います。 しかし同時に,その「慣れ」によって気が緩 みがちになってきていることだろうと思います。もうすぐ2年 生です。難しい教科や実習が増えてくることでしょう。新年を 迎え,新たに気を引き締めて新学年を迎えたいと思います。 工業意匠学科2年 増子 博子(ますこ ひろこ) 今年も,新しい年が始まりました。私はいつ も新年を迎えると,去年の反省とともに,今年 の新しい目標を立てます。今年の目標は,“視 野を広げ,友だちから学ぶ”ことです。去年は視野を広げたつ もりでも,まだ自分の中でしかモノを見ることができず,狭い 範囲でしか行動していませんでした。今年は,いろいろなこと に積極的にチャレンジし,先生や友だち,先輩方とたくさん話 をして,あらゆることを学んでいこうと思います。 環境情報工学科3年 朝倉 恒介(あさくら こうすけ) 私の所属する研究室では,環境計量士と公害 防止管理者の資格を取るためにゼミ形式で勉強 しています。覚えることが多くて大変ですが, 環境に配慮した仕事に就きたいのでやりがいがあります。学生 生活もあと1年,周りの友人と一緒に笑って卒業できるよう目 的意識を高く持ち,1日1日を大事にしたいと思います。 電子工学専攻 博士前期課程2年 藤原 直樹(ふじわら なおき) 学部と大学院で学んだ電子工学の分野を生涯 の業種と決め,自分のやりたいことを重視し, 就職活動を行ないました。諸先生方よりご指導いただき,広島 県と遠方ながら,希望のベンチャー企業に内定しました。この 春からは社会人として,新天地での生活を充実したものとし, 社会に貢献して行きたいと考えています。 通信工学専攻 博士前期課程1年 船木 寿臣(ふなき としおみ) 大学院生になり約1年が経過しようとしてい ます。学部で過ごした4年間以上に充実した年 になりました。今年は就職活動を始めとして,修士論文のテー マの決定などさまざまな課題があります。しかし,たとえどの ような困難に直面してもベストを尽くし,前進するという気持 ちでやっていきます。 建築学専攻 博士前期課程2年 佐藤 聡美(さとう さとみ) 今年も論文をまとめる作業の終わりが近づき, この慌しい雰囲気を味わうのも3度目となりま した。結果を導く過程やデータの積み重ねの中から新しい見方 を出しあい,発見を探す試行錯誤の毎日でした。この研究がい ろいろな人の手に引き継がれ成長し続けるように,自分自身も 負けないよう成長を続けていきたいと思います。 土木工学専攻 博士前期課程1年 向山 貴史(むこうやま たかし) 私は社会に出て,多くの土木構造物の設計に 携わりました。その中で河川環境の保全・修復 に興味が湧き,基礎知識・専門知識を習得し,土木計画力・設 計技術力向上の糸口を得たいと考えて,博士前期課程に進みま した。大学院には目標を実現できる環境があると実感していま す。卒業までの時間を大切にしたいと思います。 デザイン工学専攻 博士前期課程2年 内田 優雨(うちだ ゆうう) 私がついに本学を修了する節目の年となりま した。思えば7年前に工業意匠学科に入学以来, 大学院の現在にいたるまで,世の中の情勢や産業構造の変化に 合わせ,学科内の教育プログラムも,当時と大きく変わりまし た。そのとても貴重な瞬間に立ち会えた経験を誇りに,今後の 社会での活躍で活かせればと思っています。 環境情報工学専攻 博士前期課程1年 山岸 正幸(やまぎし まさゆき) 昨年の4月に大学院生になり,今まで実験に 明け暮れる日々。思えば今年就職を控えている にもかかわらず,ほとんど準備ができていない 自分にあせりを感じつつ,新年を迎えることになってしまいま した。忙しいことを言い訳にせず,自分の置かれた状況を認識 し,気を引き締め実験と就職活動を両立させたいと思います。新
春
雑
感
新年にあたって
21世紀の4度目の新年を,本学の学生諸君や教職員の皆さんは新たな期待を持って迎えた ことと思います。私の今年の希望は,皆さんの協力によって本学のさらなる発展を図ってい くことです。 教育と研究の内容を充実すること,さらに地域社会からの理解と繋がりを深めることは, 本学が21世紀においても確かな発展を続けるための2本の大きな柱であります。このため本 学では昨年度に幾つかの重要な方策を実行してきました。 その第一は香澄町キャンパスにおける,近代的な9号館(共通講義棟)と10号館(環境情報 工学科研究棟),さらに広々とした景観を持つ中庭の環境整備の完成であります。 特に10号館1階の多目的ホール(tohtech FORUM)には,「創造から統合へ−仙台からの発進」 という本学のスローガンの文字が大きく掲げられております。これは工大スピリットを持っ た建物とも言うべきもので,開学以来初めてのことであり,21世紀を迎えての新たな教育環 境の実現と言えるでしょう。 第二は言うまでもなく,「東北工業大学一番町ロビー」の開設(2003年10月1日)です。 これは本学がこの10年来進めてきた近代化のための諸政策,すなわち大学院博士課程6専 攻の完成,2つのハイテク・リサーチ・センターの設置,新たな環境情報工学科の開設などの 一連の動きに加えて,本学が目指すスローガンの決定という経過の上に必然的に生まれてき たものでした。 私はこの開所式で,長い間本学の充実のために改善を行なった結果として一番町ロビーと いう他に例のない革新に至ったと述べました。すなわちたゆまぬ展開への努力は創造を生む ことの実例であり,これは私の研究体験とも一致するものです。私はロビーの機能を十分に 発揮することにより,社会の中で東北工業大学の優れた評価をつくることができると信じて います。学内の各部局による十分な支援体制をつくることは,新年度における大きな行動目 標のひとつであります。それは昨年惜しくも選定に洩れた「特色ある大学教育支援プログラム」 を今年は本学で実現できる有力な手段になるでしょう。 さらに昨年私はこの欄で本学の教育範囲を思い切って広げる新学科として,人間コミュニ ケーション学科(仮称)の夢について触れました。社会の進歩のためにさまざまな分野の統合 は必然の趨勢ですが,そのような社会で活躍できる人材を養成することに新学科の目標があ ると言えます。新年度には多くの教員の皆さんの意見を集め,夢の段階から計画の段階へ進 めたいと考えています。 夏までには,学生諸君が長い間待ち望んでいた第二クラブ棟が新たな構想のもとに完成す る予定です。 常に学内に新風を吹き込む計画を持つことが,本学の発展を確かなものとする手段です。 皆さんの活躍を期待します。 (いわさき しゅんいち)学 長
発進のエネルギー源
本学での教育改革が叫ばれて,数年経過しようとしています。昨年は,9号館・10 号館や一番町ロビーの開設,また,長年の悲願でありました第二クラブ棟の着工など, ハード的な改革が進んで参りました。この先,何年かはその改革を定着させ,本物に しなければなりません。 現在の学生は豊かな時代の中で,社会の価値観の多様化や就職戦線における構造の 変化,また��革命による,地域を越えたグローバルな質の高い情報の入手が簡単に できるようになってきております。そのような多様な学生に対する支援やきめ細かな 教育・指導に重点を置き,学生に高い付加価値をつけて社会に送り出すことが,大学 本来の目的の一つであると思います。そのためには,教職員が学生のニーズに応える べく日頃の努力が必要です。 このような状況の中で,課外活動(正課外教育)を通して教育改革を推進することを, 私は提案したいと思います。これは学生の自主性,リーダーシップ,決断力,協調性 などを教育・指導するのにかなり有効であると思います。10年前,第二クラブ棟の建 設が提案され,教授会でも承認されましたが,実現しませんでした。この原因はいろ いろありましたが,学生の課外活動よりは教職員の環境を優先していたのかも知れま せん。大学教育の中に,課外活動の位置づけを正面きって議論する場もなく,むしろ 教職員の中に否定的な意見が多かったこともあるでしょう。しかし,現在,大学は“教 職員中心の大学”から,“学生中心の大学”に大きく変わりつつあります。だからと言 って,学生の立場に立つことは,学生の短期的に満足するような,わがままを許す迎 合的なものであってはならず,日頃議論をしていないと解答が簡単に出るような問題 ではないのかもしれません。 以上を踏まえ,正課外教育による大学改革も推し進めていく必要があります。 (電子工学科 教授 しょうじ ただよし) 昨年,本学のスローガンが正式に「創造から統合へ−仙台からの発進」と決まりま した。その考え方は入学式における学長の告辞に詳しく,この工大広報でも幾度とな く登場していますので,繰り返しは避けますが,改めて学生諸君にとってこの「発進」 のエネルギー源は何ですか?と問い,そのエネルギー源を意識的に蓄えていますか? と問いたいと思います。 大学としては,そのエネルギー源となるカリキュラムを整え,教育スタッフを配置 しています。一人ひとりの勉学の結果は修得単位という数字で表されて永遠に残るし, これからの人生のエンジン本体の一部になるように常に意欲的に取り組んでほしいと いうのはもちろんのことです。 その上で,シラバスの3ページにある学年暦を改めてよく見てください。このカレ ンダーには休みの日に斜線が引いてあります。その日数は平成15年度は163日。2,3 月の後期試験後の授業のない日数を加えると,年間200日を超える日が授業の休みの 日です。大学で用意しているカリキュラムは,残りの約160日に時間割されているに 過ぎません。 この200日は,まさに自分たちが自由に計画できるわけで,ここにいかに自分なり のイベントを盛り込むかということがエネルギー源の蓄え量に比例します。クラブ活 動は社会性の体験,自分の適性を模索する各業種のインターンシップなどは,就職や 人生設計に大いに役立つはずです。学生時代におけるこの時間の意義は,それを活用 する学生諸君の計画にかかっています。 新年にあたり,後期の試験も目前ですが,勉強の合間の休み時間に,次の春休みや 夏休みに何をするか,楽しみながら計画してみてはどうですか? (建設システム工学科 教授 こんの ひろし) 教務部長今野 弘
学生部長庄司 忠良
正課外教育の充実を
� �2004
年を迎えて
新年にあたって
21世紀の4度目の新年を,本学の学生諸君や教職員の皆さんは新たな期待を持って迎えた ことと思います。私の今年の希望は,皆さんの協力によって本学のさらなる発展を図ってい くことです。 教育と研究の内容を充実すること,さらに地域社会からの理解と繋がりを深めることは, 本学が21世紀においても確かな発展を続けるための2本の大きな柱であります。このため本 学では昨年度に幾つかの重要な方策を実行してきました。 その第一は香澄町キャンパスにおける,近代的な9号館(共通講義棟)と10号館(環境情報 工学科研究棟),さらに広々とした景観を持つ中庭の環境整備の完成であります。 特に10号館1階の多目的ホール(tohtech FORUM)には,「創造から統合へ−仙台からの発進」 という本学のスローガンの文字が大きく掲げられております。これは工大スピリットを持っ た建物とも言うべきもので,開学以来初めてのことであり,21世紀を迎えての新たな教育環 境の実現と言えるでしょう。 第二は言うまでもなく,「東北工業大学一番町ロビー」の開設(2003年10月1日)です。 これは本学がこの10年来進めてきた近代化のための諸政策,すなわち大学院博士課程6専 攻の完成,2つのハイテク・リサーチ・センターの設置,新たな環境情報工学科の開設などの 一連の動きに加えて,本学が目指すスローガンの決定という経過の上に必然的に生まれてき たものでした。 私はこの開所式で,長い間本学の充実のために改善を行なった結果として一番町ロビーと いう他に例のない革新に至ったと述べました。すなわちたゆまぬ展開への努力は創造を生む ことの実例であり,これは私の研究体験とも一致するものです。私はロビーの機能を十分に 発揮することにより,社会の中で東北工業大学の優れた評価をつくることができると信じて います。学内の各部局による十分な支援体制をつくることは,新年度における大きな行動目 標のひとつであります。それは昨年惜しくも選定に洩れた「特色ある大学教育支援プログラム」 を今年は本学で実現できる有力な手段になるでしょう。 さらに昨年私はこの欄で本学の教育範囲を思い切って広げる新学科として,人間コミュニ ケーション学科(仮称)の夢について触れました。社会の進歩のためにさまざまな分野の統合 は必然の趨勢ですが,そのような社会で活躍できる人材を養成することに新学科の目標があ ると言えます。新年度には多くの教員の皆さんの意見を集め,夢の段階から計画の段階へ進 めたいと考えています。 夏までには,学生諸君が長い間待ち望んでいた第二クラブ棟が新たな構想のもとに完成す る予定です。 常に学内に新風を吹き込む計画を持つことが,本学の発展を確かなものとする手段です。 皆さんの活躍を期待します。 (いわさき しゅんいち)学 長
発進のエネルギー源
本学での教育改革が叫ばれて,数年経過しようとしています。昨年は,9号館・10 号館や一番町ロビーの開設,また,長年の悲願でありました第二クラブ棟の着工など, ハード的な改革が進んで参りました。この先,何年かはその改革を定着させ,本物に しなければなりません。 現在の学生は豊かな時代の中で,社会の価値観の多様化や就職戦線における構造の 変化,また��革命による,地域を越えたグローバルな質の高い情報の入手が簡単に できるようになってきております。そのような多様な学生に対する支援やきめ細かな 教育・指導に重点を置き,学生に高い付加価値をつけて社会に送り出すことが,大学 本来の目的の一つであると思います。そのためには,教職員が学生のニーズに応える べく日頃の努力が必要です。 このような状況の中で,課外活動(正課外教育)を通して教育改革を推進することを, 私は提案したいと思います。これは学生の自主性,リーダーシップ,決断力,協調性 などを教育・指導するのにかなり有効であると思います。10年前,第二クラブ棟の建 設が提案され,教授会でも承認されましたが,実現しませんでした。この原因はいろ いろありましたが,学生の課外活動よりは教職員の環境を優先していたのかも知れま せん。大学教育の中に,課外活動の位置づけを正面きって議論する場もなく,むしろ 教職員の中に否定的な意見が多かったこともあるでしょう。しかし,現在,大学は“教 職員中心の大学”から,“学生中心の大学”に大きく変わりつつあります。だからと言 って,学生の立場に立つことは,学生の短期的に満足するような,わがままを許す迎 合的なものであってはならず,日頃議論をしていないと解答が簡単に出るような問題 ではないのかもしれません。 以上を踏まえ,正課外教育による大学改革も推し進めていく必要があります。 (電子工学科 教授 しょうじ ただよし) 昨年,本学のスローガンが正式に「創造から統合へ−仙台からの発進」と決まりま した。その考え方は入学式における学長の告辞に詳しく,この工大広報でも幾度とな く登場していますので,繰り返しは避けますが,改めて学生諸君にとってこの「発進」 のエネルギー源は何ですか?と問い,そのエネルギー源を意識的に蓄えていますか? と問いたいと思います。 大学としては,そのエネルギー源となるカリキュラムを整え,教育スタッフを配置 しています。一人ひとりの勉学の結果は修得単位という数字で表されて永遠に残るし, これからの人生のエンジン本体の一部になるように常に意欲的に取り組んでほしいと いうのはもちろんのことです。 その上で,シラバスの3ページにある学年暦を改めてよく見てください。このカレ ンダーには休みの日に斜線が引いてあります。その日数は平成15年度は163日。2,3 月の後期試験後の授業のない日数を加えると,年間200日を超える日が授業の休みの 日です。大学で用意しているカリキュラムは,残りの約160日に時間割されているに 過ぎません。 この200日は,まさに自分たちが自由に計画できるわけで,ここにいかに自分なり のイベントを盛り込むかということがエネルギー源の蓄え量に比例します。クラブ活 動は社会性の体験,自分の適性を模索する各業種のインターンシップなどは,就職や 人生設計に大いに役立つはずです。学生時代におけるこの時間の意義は,それを活用 する学生諸君の計画にかかっています。 新年にあたり,後期の試験も目前ですが,勉強の合間の休み時間に,次の春休みや 夏休みに何をするか,楽しみながら計画してみてはどうですか? (建設システム工学科 教授 こんの ひろし) 教務部長今野 弘
学生部長庄司 忠良
正課外教育の充実を
� �2004
年を迎えて
本学は今年,開学��周年を迎えます。この間,着実な歩みとともに変貌を遂 げてきております。環境情報工学科を加えた6学科体制の上に6専攻の大学院 博士課程を持つ大学になっております。 これらの基盤づくりに加えて,「創造から統合へ−仙台からの発進」という ユニバーシティスローガンを新たに掲げました。この言葉は岩崎学長が研究の 新しい指針として提案されてきたもので,創造した結果を正しく展開し,社会 に融合させることを目標にしています。ここに新たな建学の精神が確認された と言えましょう。本学はこのスローガンの具体的な施策について検討し,これ からの大学は市民の生活と深く融合すべきであるという学長の考えを実践する 場として,「東北工業大学一番町ロビー」が実現しました。 仙台の中心にあるサンモール一番町商店街が南町通りと交差する南西角のニッ セイ仙台ビル内に,「東北工業大学一番町ロビー」が開設されました。平成�� 年��月1日のオープンから日が浅いため,まだまだ試行の域を出ておりません が,実施状況について報告させていただきます。 当ロビーには,1階にラウンジとギャラリー,4階にホールがあります。そ れぞれの空間は目的に応じて使い分けをしながら,木曜日を除く毎日,週6日 開館しています。 ラウンジは文字通り談話室で,歓談の場としてご利用できます。コーヒーの 用意もございますので,近くまでお出かけの折にはお気軽にお立ち寄りいただ きたいと思っています。ラウンジと隣り合うギャラリーでは,本学の学生をは じめ,教職員や関係者の作品や研究成果の展示,模擬実験などが催されていま す。4階ホールは小規模の講演会や会合などに適したスペースで,これまでは 主としてオープンカレッヂの講演会や同窓会・後援会,その他の会議,会合な どに使用されております。 昨年の��月��日から��日までギャラリーで開催された建築学科前期設計課題 優秀作品展には,��日の大学祭にあわせて来学された青森支部ほかの後援会の 皆様が訪れ,賑わいを見せました。学生諸君が自分たちの作品を一生懸命に説 明している活き活きとした姿を見るにつけ,当ロビーの目的の一つである学生 の社会教育・体験の場が実感として伝わってきました。週に2回のペースで開 催されているオープンカレッヂには,多くの学生に混じって一般市民の方も熱 心に聴講されております。今後,オープンカレッヂは週1回の開催に減らして, 代わりにワークショップすなわち場の共有・体験の共有に重点を置く講習会の 開催を増やしたいと考えています。 ギャラリー・ラウンジはこれからの時期,受賞作品パネル展,入試相談会, エジソンランプの展示,設計課題作品展,写真展などが次々に開催されます。 これからも社会と融合しつつ,本学の情報を発信していきたいと思っており ます。 (電子工学科学科長・教授 えのもと まさる) 4 5 ロビー運営委員長
榎本 幹
一番町ロビーの状況
東北工業大学の活動を大学の内外に広く知っていただくために,広報委員会(平成��年9月発 足,工大広報No����号参照)の下に学長直轄組織として広報室が昨年9月1日に発足しました。 現在まで,広報委員会は,入試広報に関すること,就職に関する広報のほかに工大広報,工大ホー ムページに関することを審議してきましたが,新たに「東北工業大学一番町ロビー」の運営にも 力を入れることになりました。 広報室のスタッフはここに紹介します4名からなりますが,発足したばかりの「一番町ロビー」 の実行組織として2名が常駐し,連日頑張っています。 (通信工学科教授 さわだ やすじ) 広報委員会幹事・広報室長沢田 康次
広報室の紹介
1階ギャラリー
4階ホール
東北工業大学一番町ロビーでは上記のような催しを行なっております。聴講は無料で,事前の申込みも不要です。 一番町ロビー開所と同時に,受付業務を担当する大浪広絵(月曜日∼土曜日)と佐藤友美(日曜日)です。広報室員 同様よろしくお願いいたします。 なお,ロビー来館者数は��月約�����名,��月約�����名を数えました。今後も,ロビー行事を多数開催の予定です。 皆様のご来館をお待ちいたしております。 no.34 1月10日(土) 「地球環境問題」 13:30−15:00 田中正之(環境情報工学科教授) no.35 1月13日(火) 「超高齢社会−施設と住宅の行方−」 18:30−20:00 石井 敏(建築学科講師) no.36 1月20日(火) 「情報化社会を支える光通信技術−光ファイバとレーザとは−」 17:30−19:00 上杉 直(通信工学科教授)no.37 1月27日(火) 「市民と融合する Civil Engineering ④ 足元の大地(地盤)を科学する」 18:30−20:00 伊藤孝男(建設システム工学科教授) 千葉則行( 〃 助教授) no.38 2月3日(火) 「心の時代と健康・スポーツ」 18:30−20:00 吉田 毅(人間科学センター助教授) no.39 2月13日(金) 「地域に潜む危険−ブロック塀−」 18:30−20:00 最知正芳(建築学科講師) no.40 2月14日(土) 「地球温暖化防止とエネルギー安定供給のために」 13:30−15:00 橋本功二(環境情報工学科客員教授)
no.41 2月24日(火) 「市民と融合する Civil Engineering ⑤ 暮らしの中の河川と海岸」 18:30−20:00 阿部至雄(建設システム工学科教授) 高橋敏彦( 〃 助教授) ■1月9日(金) ∼1月19日(月) 建築学科設計課題作品展 建築学科 同時開催 「世界のすぐれた建設物」(建設システム工学科) ■1月20日(火) ∼2月2日(月) 片岡修 平和ポスター回顧展 (工業意匠学科元非常勤講師) ■2月3日(火) ∼2月11日(水) 大友えりこ写真展(工業意匠学科4年) ■2月13日(金) ∼2月25日(水) COLORS展(建築学科) ■2月27日(金) ∼3月3日(水) マイクロマウスの走行実験 伊藤 奨(電子工学科助教授) 同時開催 超伝導体のふしぎな世界 船田 博(電子工学科助教授)
「 東 北 工 業 大 学 一 番 町 ロ ビ ー 」 に つ い て
本学学生「ゼミ」の打合せ風景 (1階ラウンジ) オープンカレッヂ「講演する本学の神山眞教授(4階ホール)�年宮城県沖地震に備えて」を (1階ギャラリー)オープニング展示 東北工業大学一番町ロビー看板 (ニッセイ仙台ビル) 1階ギャラリー 4階ホール ■ロビーの見取り図 大浪 広絵 (おおなみ ひろえ) (さとう ともみ)佐藤 友美 赤間 孝次 (あかま こうじ) (さとう のりお)佐藤 憲夫 野澤 壽一 (のざわ としかず) (まつおか のりこ)松岡 範子 組織図 学 長 広報委員会 広報室 一 番 町 ロ ビ ー 運 営 委 員 会 工 大 ホ ー ム ペ ー ジ 委 員 会 ﹁ 工 大 広 報 ﹂ 編 集 委 員 会 入 試 委 員 会 の 広 報 関 連 部 分 就 職 委 員 会 の 広 報 関 連 部 分 長年,道路舗装の研究に携わっていた小生に とっては,まったく畑違いのことで毎日が戸惑 いの連続です。しかし,本学においてこれまで にない広報活動にはやりがいを感じております。 順調に正確な情報発信を行なうためには教職員 の絶対的な協力が必要です。よろしくお願いし ます。 この度,広報室を兼務し,本学の広報活動の ために力を尽くすことになりました。より地域 に開かれた東北工業大学実現のため,皆様方の ご指導,ご協力を賜りながら,沢田室長の下, 精一杯頑張る所存ですのでよろしくお願いいた します。 物理学実験の指導に長年かかわってきました が今回,広報室の仕事にも力を注ぐことになり ました。 先日,「一番町ロビー」で次のような素晴ら しい光景に出会い嬉しく思いました。それは, 建築学科の作品展示の時,自分の作品を明るく 堂々と,そして自信を持って説明している本学 の学生の姿です。「人中が薬」。このような工 大生が一人でも多く育つことを願いつつ…。 就職課と兼務で広報室に関わることとなりま した。広報のあり方を模索しながら,精一杯努 めたいと思います。一番町ロビーは,皆様のご 協力があって初めて立ち行くものです。お力添 えをどうぞよろしくお願いいたします。東 北 工 業 大 学 一 番 町ロビー・スケジュール
開館時間 10:00∼20:00(木曜定休) ギャラリー ラウンジ ホ ー ル本学は今年,開学��周年を迎えます。この間,着実な歩みとともに変貌を遂 げてきております。環境情報工学科を加えた6学科体制の上に6専攻の大学院 博士課程を持つ大学になっております。 これらの基盤づくりに加えて,「創造から統合へ−仙台からの発進」という ユニバーシティスローガンを新たに掲げました。この言葉は岩崎学長が研究の 新しい指針として提案されてきたもので,創造した結果を正しく展開し,社会 に融合させることを目標にしています。ここに新たな建学の精神が確認された と言えましょう。本学はこのスローガンの具体的な施策について検討し,これ からの大学は市民の生活と深く融合すべきであるという学長の考えを実践する 場として,「東北工業大学一番町ロビー」が実現しました。 仙台の中心にあるサンモール一番町商店街が南町通りと交差する南西角のニッ セイ仙台ビル内に,「東北工業大学一番町ロビー」が開設されました。平成�� 年��月1日のオープンから日が浅いため,まだまだ試行の域を出ておりません が,実施状況について報告させていただきます。 当ロビーには,1階にラウンジとギャラリー,4階にホールがあります。そ れぞれの空間は目的に応じて使い分けをしながら,木曜日を除く毎日,週6日 開館しています。 ラウンジは文字通り談話室で,歓談の場としてご利用できます。コーヒーの 用意もございますので,近くまでお出かけの折にはお気軽にお立ち寄りいただ きたいと思っています。ラウンジと隣り合うギャラリーでは,本学の学生をは じめ,教職員や関係者の作品や研究成果の展示,模擬実験などが催されていま す。4階ホールは小規模の講演会や会合などに適したスペースで,これまでは 主としてオープンカレッヂの講演会や同窓会・後援会,その他の会議,会合な どに使用されております。 昨年の��月��日から��日までギャラリーで開催された建築学科前期設計課題 優秀作品展には,��日の大学祭にあわせて来学された青森支部ほかの後援会の 皆様が訪れ,賑わいを見せました。学生諸君が自分たちの作品を一生懸命に説 明している活き活きとした姿を見るにつけ,当ロビーの目的の一つである学生 の社会教育・体験の場が実感として伝わってきました。週に2回のペースで開 催されているオープンカレッヂには,多くの学生に混じって一般市民の方も熱 心に聴講されております。今後,オープンカレッヂは週1回の開催に減らして, 代わりにワークショップすなわち場の共有・体験の共有に重点を置く講習会の 開催を増やしたいと考えています。 ギャラリー・ラウンジはこれからの時期,受賞作品パネル展,入試相談会, エジソンランプの展示,設計課題作品展,写真展などが次々に開催されます。 これからも社会と融合しつつ,本学の情報を発信していきたいと思っており ます。 (電子工学科学科長・教授 えのもと まさる) 4 5 ロビー運営委員長
榎本 幹
一番町ロビーの状況
東北工業大学の活動を大学の内外に広く知っていただくために,広報委員会(平成��年9月発 足,工大広報No����号参照)の下に学長直轄組織として広報室が昨年9月1日に発足しました。 現在まで,広報委員会は,入試広報に関すること,就職に関する広報のほかに工大広報,工大ホー ムページに関することを審議してきましたが,新たに「東北工業大学一番町ロビー」の運営にも 力を入れることになりました。 広報室のスタッフはここに紹介します4名からなりますが,発足したばかりの「一番町ロビー」 の実行組織として2名が常駐し,連日頑張っています。 (通信工学科教授 さわだ やすじ) 広報委員会幹事・広報室長沢田 康次
広報室の紹介
1階ギャラリー
4階ホール
東北工業大学一番町ロビーでは上記のような催しを行なっております。聴講は無料で,事前の申込みも不要です。 一番町ロビー開所と同時に,受付業務を担当する大浪広絵(月曜日∼土曜日)と佐藤友美(日曜日)です。広報室員 同様よろしくお願いいたします。 なお,ロビー来館者数は��月約�����名,��月約�����名を数えました。今後も,ロビー行事を多数開催の予定です。 皆様のご来館をお待ちいたしております。 no.34 1月10日(土) 「地球環境問題」 13:30−15:00 田中正之(環境情報工学科教授) no.35 1月13日(火) 「超高齢社会−施設と住宅の行方−」 18:30−20:00 石井 敏(建築学科講師) no.36 1月20日(火) 「情報化社会を支える光通信技術−光ファイバとレーザとは−」 17:30−19:00 上杉 直(通信工学科教授)no.37 1月27日(火) 「市民と融合する Civil Engineering ④ 足元の大地(地盤)を科学する」 18:30−20:00 伊藤孝男(建設システム工学科教授) 千葉則行( 〃 助教授) no.38 2月3日(火) 「心の時代と健康・スポーツ」 18:30−20:00 吉田 毅(人間科学センター助教授) no.39 2月13日(金) 「地域に潜む危険−ブロック塀−」 18:30−20:00 最知正芳(建築学科講師) no.40 2月14日(土) 「地球温暖化防止とエネルギー安定供給のために」 13:30−15:00 橋本功二(環境情報工学科客員教授)
no.41 2月24日(火) 「市民と融合する Civil Engineering ⑤ 暮らしの中の河川と海岸」 18:30−20:00 阿部至雄(建設システム工学科教授) 高橋敏彦( 〃 助教授) ■1月9日(金) ∼1月19日(月) 建築学科設計課題作品展 建築学科 同時開催 「世界のすぐれた建設物」(建設システム工学科) ■1月20日(火) ∼2月2日(月) 片岡修 平和ポスター回顧展 (工業意匠学科元非常勤講師) ■2月3日(火) ∼2月11日(水) 大友えりこ写真展(工業意匠学科4年) ■2月13日(金) ∼2月25日(水) COLORS展(建築学科) ■2月27日(金) ∼3月3日(水) マイクロマウスの走行実験 伊藤 奨(電子工学科助教授) 同時開催 超伝導体のふしぎな世界 船田 博(電子工学科助教授)
「 東 北 工 業 大 学 一 番 町 ロ ビ ー 」 に つ い て
本学学生「ゼミ」の打合せ風景 (1階ラウンジ) オープンカレッヂ「講演する本学の神山眞教授(4階ホール)�年宮城県沖地震に備えて」を (1階ギャラリー)オープニング展示 東北工業大学一番町ロビー看板 (ニッセイ仙台ビル) 1階ギャラリー 4階ホール ■ロビーの見取り図 大浪 広絵 (おおなみ ひろえ) (さとう ともみ)佐藤 友美 赤間 孝次 (あかま こうじ) (さとう のりお)佐藤 憲夫 野澤 壽一 (のざわ としかず) (まつおか のりこ)松岡 範子 組織図 学 長 広報委員会 広報室 一 番 町 ロ ビ ー 運 営 委 員 会 工 大 ホ ー ム ペ ー ジ 委 員 会 ﹁ 工 大 広 報 ﹂ 編 集 委 員 会 入 試 委 員 会 の 広 報 関 連 部 分 就 職 委 員 会 の 広 報 関 連 部 分 長年,道路舗装の研究に携わっていた小生に とっては,まったく畑違いのことで毎日が戸惑 いの連続です。しかし,本学においてこれまで にない広報活動にはやりがいを感じております。 順調に正確な情報発信を行なうためには教職員 の絶対的な協力が必要です。よろしくお願いし ます。 この度,広報室を兼務し,本学の広報活動の ために力を尽くすことになりました。より地域 に開かれた東北工業大学実現のため,皆様方の ご指導,ご協力を賜りながら,沢田室長の下, 精一杯頑張る所存ですのでよろしくお願いいた します。 物理学実験の指導に長年かかわってきました が今回,広報室の仕事にも力を注ぐことになり ました。 先日,「一番町ロビー」で次のような素晴ら しい光景に出会い嬉しく思いました。それは, 建築学科の作品展示の時,自分の作品を明るく 堂々と,そして自信を持って説明している本学 の学生の姿です。「人中が薬」。このような工 大生が一人でも多く育つことを願いつつ…。 就職課と兼務で広報室に関わることとなりま した。広報のあり方を模索しながら,精一杯努 めたいと思います。一番町ロビーは,皆様のご 協力があって初めて立ち行くものです。お力添 えをどうぞよろしくお願いいたします。東 北 工 業 大 学 一 番 町ロビー・スケジュール
開館時間 10:00∼20:00(木曜定休) ギャラリー ラウンジ ホ ー ル� � 阿部俊三研究室では,毎年メンバーの一人ひとりが各 種学会・報告会などで発表をすることが決められていま す。今年度もすでに全員が発表を経験しました。 さらに加えて例年の研修内容とはまったく違う予期せ ぬ出来事がありました。それは,昨年の8月3日に県内 の小中学生を対象に本学で開催された応用物理学会主催 のリフレッシュ理科教室「エジソン電球の復元」に製作 準備・指導補助で参加したことでした。 エジソン電球は竹を切り出すところから始まり,細く 削り,それを電気炉で炭化し,竹フィラメントを作り, 真空中で点灯させるという言葉にすれば簡単なものです。 しかし,エジソンが苦労したように私たちも何度も失敗 をしました。みんなで試行錯誤を繰り返し,何とかコツ を掴むことができました。当日は小中学生も苦労しなが ら竹フィラメントを作っていましたが,苦労の末にでき あがった竹フィラメントに灯がともった時の小中学生の 笑顔は今でも忘れられません。この経験は私たちの一生 の財産になると思います。 残りわずかとなった学生生活の最後の締めくくりとし て,後輩たちに引き継げるような研究をし,悔いの残ら ない楽しい日々を過ごしたいと思っています。 4年 松本 英明 (まつもと ひであき) 私が所属する山下三郎研究室では,プロダクトデザイ ンを主に行なっています。プロダクトデザインとは製品 デザインのことで,車や家電製品など生活で使うモノの デザインのことを言います。 本研究室には現在4名の学生がおり,それぞれが「オ ーダーメイドによる車椅子のデザイン・開発 ∼活動的な 友人を対象として∼」,「食事を楽しむキッチンテーブ ルのデザイン開発 ∼集合住宅を対象として∼」などと 題して制作を進めています。私は前者のテーマで研究を 進めています。 研究内容は,オーダーメイドの手法を習得することで その大切さを見直し,肢体不自由な若者が本当に望んで いる製品を制作することを目的としたものです。 研究の進め方の一つとして,制作の技術とオーダーメ イドの手法を学ぶために,実際に車椅子をオーダーメイ ドで制作している(株)��エンジニアリングで一ヶ月間 研修させていただきました。10月下旬から再び同社を訪 れて,モデル制作を行なっています。 今は研究最後の追い込みの段階です。学生生活の集大 成としてすばらしいものを作るため,精一杯頑張りなが ら残りの学生生活を楽しく過ごしていきたいと思います。 4年 伊藤 太一 (いとう たいち) 激しい揺れの地震に対して,安心していられる建物が できるとしたらどんなに素晴らしいでしょう。私が所属 する船木尚己研究室は,今まで考えられてきた制振・免 震構造を勉強した上で,安心建築をめざして新しい制振・ 免震装置の開発を目的として研究しています。地震が発 生した際,地震のエネルギーが建物に伝わることでその 建物は振動を始めます。つまり地震のエネルギーを建物 に伝わりにくくすれば建物の振動を抑えることができる のです。そこで近年注目,実用化されているのが建物に 伝達してきた地震エネルギーを装置を使って吸収しよう とする制振構造や,建物に地震エネルギーを伝達させな いようとする免震構造です。日本は地震の多い国なので 昔から地震被害は数多く起こり,地震による建物の倒壊 によって数多くの人が犠牲になっています。建物は絶対 に倒壊させてはいけないし,地震時でも安心していられ る建物にするためにも,制振・免震構造は今後必要とさ れ続けるものであると私は考えています。現在,船木研 究室では振り子の原理を用いた新しい免震装置を開発す るための実験を行なっています。地震被害の低減に向け, 今後も精力的に研究して,修士論文に反映させていきた いと思っています。 博士前期課程1年 藤田 智己 (ふじた ともみ) 論理関数はすべての物事をイエスかノーといった二つ の状態として扱う関数です。それを実現する論理素子は デジタル回路の基本構成要素となっています。宮崎清則 研究室ではこの論理関数の構造を解析するために,論理 関数のもつ特徴を調べ,その性質を見出すことを目的と した研究を行なっています。 研究は宮崎教授の指導の下に進められますが,個々の 問題に対しては,基本的に自分自身で解決することが求 められます。問題の解決においては試行錯誤の繰り返し です。そこでは,思い浮かんだアイデアが期待された結 果に結びつかず,無駄になってしまうことも少なくあり ません。しかし,そういった繰り返しのなかで少しずつ 研究が進んでいく充実感は,それまでの苦労が報われる ほど素晴らしいものだと感じています。また,失敗の中 から新たな研究の種を得ていくことも,研究における面 白さの一つだと思います。 現在は修士論文の執筆に向けた研究のまとめを行なっ ています。長かった学生生活の集大成としてふさわしい 修士論文を書き上げるため,残りわずかとなった時間を 精一杯やりたいと思います。 博士前期課程2年 氏家 大介 (うじいえ だいすけ) 計算機を用いた論理関数の解析 環境情報工学科と環境情報工学専攻は,来年度に初めての卒 業生・修了生を送り出すことになりますが,他の5学科5専攻 の学生たちは今,厳しい冷え込みの中で卒業研修や研究にあわ ただしい毎日を送っています。卒業・修了を目の前にしての奮 闘ぶりを紹介してもらいました。
卒業研修・研究に取り組む学生たち
充実した研修活動
学部
電子工学科
モノ作りの大切さ
リフレッシュ理科教室 授業風景学部
工業意匠学科
研究の面白さ
大学院
通信工学専攻
安心建築をめざして
大学院
建築学専攻
おいしい水をつくるために
大学院
土木工学専攻
研究棟に明りが灯る香澄町キャンパス テープドローによる1/1アイデア展開 私の所属する今野弘研究室は,水道工学に関する研究 を行なっています。貯水池で繁殖した植物プランクトン (藻類)は浄水場で様々な障害を引き起こすため,この 藻類をより効率的に除去し,かつおいしい水をつくるこ とを目的として,浄水過程における実験や解析を行なっ ています。また,日本では水道水が当り前のように飲め ますが,海外,特に発展途上国においては,水道水を直 接飲むことは困難と言えます。そこで,発展途上国にお ける水道事業の水質データを解析し,その土地に合致し た処理方法の検討を行なっています。 私の研究テーマは,実浄水場における処理水質のデー タを解析し,解析結果に基づいて問題点を提起し,実験 を通して問題解決のための手段を考察することです。具 体的には,浄水(できたての水道水)で糸状体藻類が原 因と考えられるザラザラ感が感じられたことから,浄水 場における濾過水中の藻類の存在割合を確認し,実験室 レベルでの急速濾過システム全体の模型実験を行なって います。 現在は模型実験の結果のまとめが終わり,修士論文の まとめに取りかかっています。無味無臭の水道水を維持 し改善していくために,最後まで真剣に取り組みたいと 思います。 博士前期課程2年 佐藤 正浩 (さとう まさひろ) 学部生・大学院生との実験結果の検討 模型実験風景� � 阿部俊三研究室では,毎年メンバーの一人ひとりが各 種学会・報告会などで発表をすることが決められていま す。今年度もすでに全員が発表を経験しました。 さらに加えて例年の研修内容とはまったく違う予期せ ぬ出来事がありました。それは,昨年の8月3日に県内 の小中学生を対象に本学で開催された応用物理学会主催 のリフレッシュ理科教室「エジソン電球の復元」に製作 準備・指導補助で参加したことでした。 エジソン電球は竹を切り出すところから始まり,細く 削り,それを電気炉で炭化し,竹フィラメントを作り, 真空中で点灯させるという言葉にすれば簡単なものです。 しかし,エジソンが苦労したように私たちも何度も失敗 をしました。みんなで試行錯誤を繰り返し,何とかコツ を掴むことができました。当日は小中学生も苦労しなが ら竹フィラメントを作っていましたが,苦労の末にでき あがった竹フィラメントに灯がともった時の小中学生の 笑顔は今でも忘れられません。この経験は私たちの一生 の財産になると思います。 残りわずかとなった学生生活の最後の締めくくりとし て,後輩たちに引き継げるような研究をし,悔いの残ら ない楽しい日々を過ごしたいと思っています。 4年 松本 英明 (まつもと ひであき) 私が所属する山下三郎研究室では,プロダクトデザイ ンを主に行なっています。プロダクトデザインとは製品 デザインのことで,車や家電製品など生活で使うモノの デザインのことを言います。 本研究室には現在4名の学生がおり,それぞれが「オ ーダーメイドによる車椅子のデザイン・開発 ∼活動的な 友人を対象として∼」,「食事を楽しむキッチンテーブ ルのデザイン開発 ∼集合住宅を対象として∼」などと 題して制作を進めています。私は前者のテーマで研究を 進めています。 研究内容は,オーダーメイドの手法を習得することで その大切さを見直し,肢体不自由な若者が本当に望んで いる製品を制作することを目的としたものです。 研究の進め方の一つとして,制作の技術とオーダーメ イドの手法を学ぶために,実際に車椅子をオーダーメイ ドで制作している(株)��エンジニアリングで一ヶ月間 研修させていただきました。10月下旬から再び同社を訪 れて,モデル制作を行なっています。 今は研究最後の追い込みの段階です。学生生活の集大 成としてすばらしいものを作るため,精一杯頑張りなが ら残りの学生生活を楽しく過ごしていきたいと思います。 4年 伊藤 太一 (いとう たいち) 激しい揺れの地震に対して,安心していられる建物が できるとしたらどんなに素晴らしいでしょう。私が所属 する船木尚己研究室は,今まで考えられてきた制振・免 震構造を勉強した上で,安心建築をめざして新しい制振・ 免震装置の開発を目的として研究しています。地震が発 生した際,地震のエネルギーが建物に伝わることでその 建物は振動を始めます。つまり地震のエネルギーを建物 に伝わりにくくすれば建物の振動を抑えることができる のです。そこで近年注目,実用化されているのが建物に 伝達してきた地震エネルギーを装置を使って吸収しよう とする制振構造や,建物に地震エネルギーを伝達させな いようとする免震構造です。日本は地震の多い国なので 昔から地震被害は数多く起こり,地震による建物の倒壊 によって数多くの人が犠牲になっています。建物は絶対 に倒壊させてはいけないし,地震時でも安心していられ る建物にするためにも,制振・免震構造は今後必要とさ れ続けるものであると私は考えています。現在,船木研 究室では振り子の原理を用いた新しい免震装置を開発す るための実験を行なっています。地震被害の低減に向け, 今後も精力的に研究して,修士論文に反映させていきた いと思っています。 博士前期課程1年 藤田 智己 (ふじた ともみ) 論理関数はすべての物事をイエスかノーといった二つ の状態として扱う関数です。それを実現する論理素子は デジタル回路の基本構成要素となっています。宮崎清則 研究室ではこの論理関数の構造を解析するために,論理 関数のもつ特徴を調べ,その性質を見出すことを目的と した研究を行なっています。 研究は宮崎教授の指導の下に進められますが,個々の 問題に対しては,基本的に自分自身で解決することが求 められます。問題の解決においては試行錯誤の繰り返し です。そこでは,思い浮かんだアイデアが期待された結 果に結びつかず,無駄になってしまうことも少なくあり ません。しかし,そういった繰り返しのなかで少しずつ 研究が進んでいく充実感は,それまでの苦労が報われる ほど素晴らしいものだと感じています。また,失敗の中 から新たな研究の種を得ていくことも,研究における面 白さの一つだと思います。 現在は修士論文の執筆に向けた研究のまとめを行なっ ています。長かった学生生活の集大成としてふさわしい 修士論文を書き上げるため,残りわずかとなった時間を 精一杯やりたいと思います。 博士前期課程2年 氏家 大介 (うじいえ だいすけ) 計算機を用いた論理関数の解析 環境情報工学科と環境情報工学専攻は,来年度に初めての卒 業生・修了生を送り出すことになりますが,他の5学科5専攻 の学生たちは今,厳しい冷え込みの中で卒業研修や研究にあわ ただしい毎日を送っています。卒業・修了を目の前にしての奮 闘ぶりを紹介してもらいました。
卒業研修・研究に取り組む学生たち
充実した研修活動
学部
電子工学科
モノ作りの大切さ
リフレッシュ理科教室 授業風景学部
工業意匠学科
研究の面白さ
大学院
通信工学専攻
安心建築をめざして
大学院
建築学専攻
おいしい水をつくるために
大学院
土木工学専攻
研究棟に明りが灯る香澄町キャンパス テープドローによる1/1アイデア展開 私の所属する今野弘研究室は,水道工学に関する研究 を行なっています。貯水池で繁殖した植物プランクトン (藻類)は浄水場で様々な障害を引き起こすため,この 藻類をより効率的に除去し,かつおいしい水をつくるこ とを目的として,浄水過程における実験や解析を行なっ ています。また,日本では水道水が当り前のように飲め ますが,海外,特に発展途上国においては,水道水を直 接飲むことは困難と言えます。そこで,発展途上国にお ける水道事業の水質データを解析し,その土地に合致し た処理方法の検討を行なっています。 私の研究テーマは,実浄水場における処理水質のデー タを解析し,解析結果に基づいて問題点を提起し,実験 を通して問題解決のための手段を考察することです。具 体的には,浄水(できたての水道水)で糸状体藻類が原 因と考えられるザラザラ感が感じられたことから,浄水 場における濾過水中の藻類の存在割合を確認し,実験室 レベルでの急速濾過システム全体の模型実験を行なって います。 現在は模型実験の結果のまとめが終わり,修士論文の まとめに取りかかっています。無味無臭の水道水を維持 し改善していくために,最後まで真剣に取り組みたいと 思います。 博士前期課程2年 佐藤 正浩 (さとう まさひろ) 学部生・大学院生との実験結果の検討 模型実験風景� �