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「東京こどもネット・ケータイヘルプデスク(こたエール)」平成22年度相談実績の概要

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■ 平成22年度(平成22年4月1日∼平成23年3月31日)に、こたエールに寄せられた相談の 概要については以下のとおり。 ※なお、前年度(平成21年度)の実績との比較であるが、こたエールは平成21年7月8日開 設のため、件数については単純な数値の比較はできない。

1 相談受理件数

(1)当事者別(青少年・青少年以外) 一年間の相談件数は、2,078件。(21年度は542件) うち、青少年にかかるトラブル相談は、1,356件(65%)。 (21年度は383件、71%) 【図1】 相談受理件数 0 500 1000 1500 2000 2500 21年度 22年度 青少年にかかる相談 青少年以外にかかる相談 (2)受理形態別(電話相談、インターネット相談) 電話による相談が54%(1,109件)、 ネットによる相談が46%(969件)となり、 21年度と比べてネット相談の割合が大幅に増加。 特に携帯電話からネットを使った相談の割合は大 きく伸びている。 【図2】 (21 年度の電話は、固定・携帯の区別をしていない)

1 相談の概要

「東京こどもネット・ケータイヘルプデスク(こたエール)」

平成 22 年度相談実績の概要

396件,  73% 62件, 11% 84件,  16% 530件,  26% 579件,  28% 235件,  11% 734件,  35% 相談全体 電話(固定) 電話(携帯) ネット(PC) ネット(携帯) 22年度 21年度

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(3)青少年学年別 青少年にかかる相談の学年別件数は、小学校高学年から増え始め、高校1年生で件数が大きく 増加している。高校1年生にかかる相談件数は、青少年にかかる相談件数全体の17%、高校生 にかかる相談件数の43%を占める。 【図3】 2 1 4 6 5 30 10 35 64 66 19 40 51 23 23 1 0 3 1 5 7 27 79 112 15 168 184 154 19 235 119 160 26 2 8 35 0 50 100 150 200 250 小学1 年生 小学 2年 生 小学3 年生 小学 4年 生 小学5 年生 小学 6年 生 小学 生学 年不 明 中学 1年 生 中学2 年生 中学 3年 生 中学 生学 年不 明 高校 1年 生 高校 2年 生 高校3 年生 高校 生学 年不明 無職 未就 学 学校 不明 件 21年度 22年度

2 利用起因別相談件数

青少年にかかる相談(1,356件)において、携帯電話の利用に起因する相談がPCの利用 に起因する相談の3倍に近い件数となっている。 学校別には、小学生は携帯電話とPCに起因する相談割合はほぼ同じであるが、中学生は携帯 電話に起因する相談が57%でPCの倍近く、高校生は携帯電話に起因する相談が75%でPC のおよそ7倍である。 【図4】 青少年にかかる相談全体(1,356 件) ※「不明」…起因する端末が不明の相談 ※「対象外」…端末類の使用と無関係の 相談

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【図5】小学生にかかる相談の 【図6】中学生にかかる相談の 起因端末別割合 起因端末別割合 (179 件、「対象外の相談」は除く) (462 件、「対象外の相談」は除く) 【図7】高校生にかかる相談の 起因端末別割合 (498 件、「対象外の相談」は除く)

1 青少年にかかる相談の特徴

(1)相談内容別件数・割合 相談全体において、最も相談件数が多いのは「架空請求」である。相談内容別の割合でも4割 を占め、前年度の割合を上回っている。 「チェーンメール」「ネットいじめ」は、青少年特有の相談である。 76%

2 相談の特徴

57% 30% 1% 0% 12% 携帯 PC ゲーム機 携帯音楽プレーヤー 不明 40% 40% 2% 18% 携帯 PC ゲーム機 不明 75% 11% 1% 0% 13% 携帯 PC ゲーム機 携帯音楽プレーヤー 不明 小学生 中学生 高校生 携帯 72 件 264 件 378 件 PC 71 件 138 件 53 件 ゲーム機 4 件 3 件 3 件 携帯音楽プレーヤー 0 件 1 件 1 件 不明 32 件 56 件 63 件 計 179 件 462 件 498 件

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【図8】青少年にかかる相談 (1356 件) (2)当事者別の相談者 青少年にかかる相談について、トラブルの当事者ごとに、実際に相談をしてきた「相談者」の 割合を示すと以下のとおり。本人からの相談割合は、小学生が5割、中学生が6割、高校生が7 割を占め、年齢層が上がるにつれ高くなっている。いずれも前年度の本人からの相談割合と比べ、 増加している。 なお、図9の各件数は右のとおり。 【図9】 小学生、中学生、高校生別 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 22年度高校生 21年度高校生 22年度中学生 21年度中学生 22年度小学生 21年度小学生 本人 保護者等親族 学校職員等その他 21 年度 22 年度 件数 21 年度小学生 58 件 22 年度小学生 246 件 21 年度中学生 184 件 22 年度中学生 525 件 21 年度高校生 137 件 22 年度高校生 540 件

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(3)当事者学校別の相談内容 小学生、中学生、高校生それぞれを当事者とする相談について、相談内容ごとの割合を見 ると、いずれも最も大きい割合を示すのが「架空請求」である。 中学生の相談の39%、高校生の相談の51%を占めており、小学生は前年度の割合か ら大きく増えて23%となった。(図10の各件数は、図9と同じ) 【図10】 小学生、中学生、高校生別

2 学校別の相談の特徴

(1)小学生にかかる相談(246件) 4年生以上に関する相談が218件と大部分を占め、架空請求のほか、スパムメール、ネット いじめ、チェーンメール、有害情報等、相談内容も多様化している。 【図11】 1年生∼3年生 13件 【図12】4年生∼6年生 218件 (小学生だが学年不明…15件) (2)中学生にかかる相談(525件) 相談者別の相談内容の割合は、図13のとおり。21年度と同様、架空請求に関する相談の占め

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る割合が最も多く、本人、保護者親族等ともに、およそ4割を占めている。 中学生全体の相談内容別件数・割合は、図14のとおり。架空請求の他、「名誉毀損等」「チェー ンメール」に関する相談割合も、前年度の割合に比べ増加。 図13の各件数は、以下のとおり。 21 年度本人 103件 22 年度本人 319件 21 年度保護者等親族 69件 22 年度保護者等親族 187件 21 年度学校職員等その他 12件 22 年度学校職員等その他 19件 【図13】 0% 20% 40% 60% 80% 100% 22年度学校職員等その他 21年度学校職員等その他 22年度保護者親族等 21年度保護者親族等 22年度本人 21年度本人 架空請求 オークショ ン ショ ッピング オンラインゲーム ネットいじめ 名誉毀損等 スパムメール チェ ーンメール 有害情報 不正アクセス 著作権法違反 依存 交際 削除方法 料金関係 その他 対象外の相談 意味不明 【図14】 22 年度 21 年度 22 年度 21 年度

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(3)高校生に関する相談(540件) 相談者別の相談内容の割合は、図15のとおり。21年度と同様、架空請求に関する相談が高校 生本人からの相談の6割を占め、保護者からの相談においても、その割合が大きく増加。 高校生全体の相談内容別件数・割合は、図16のとおり。架空請求の相談割合の増加の他、「ス パムメール」の相談割合が4%から6%に増加。一方、「ネットいじめ」の相談割合が5%から1% へ、「削除方法」の相談割合が7%から2%へ減少した。 図15の各件数は、以下のとおり。 21 年度本人 92件 22 年度本人 386件 21 年度保護者等親族 39件 22 年度保護者等親族 141件 21 年度学校職員等その他 6件 22 年度学校職員等その他 13件 【図15】 0% 20% 40% 60% 80% 100% 22年度学校職員等その他 21年度学校職員等その他 22年度保護者親族等 21年度保護者親族等 22年度本人 21年度本人 架空請求 オークション ショッピング オンラインゲーム ネットいじめ 名誉毀損等 スパムメール チェーンメール 有害情報 不正アクセス 著作権法違反 依存 交際 削除方法 料金関係 その他 対象外の相談 意味不明

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【図16】

3 相談内容別の相談の特徴

(1)架空請求(青少年にかかる相談の40%) ■ 相談の状況 青少年にかかる相談件数の第一位が「架空請求」であり、540件。21年度(128件)は 月平均でおよそ14件であるが、22年度は月平均45件となり、3倍以上の伸び。 高校生本人、中学生本人からの相談が主だが、小学生本人からの相談も2件から27件に増加。 請求金額は、最高額200万円、平均額は約84,000円。最も件数の多かった請求金額は 「99,800円」で、76件であった。 【図17】 (2)迷惑メール(青少年にかかる相談の8%) スパムメール相談は70件(月平均約6件)、チェーンメール相談は40件(月平均約3件)で あり、前年度(スパムメール25件・月平均約3件、チェーンメール5件・月平均約0.5件)と

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比べて大きく増加。スパムメール相談の学校別割合は、高校生が前年度割合20%から44%に倍 増し、その分中学生の割合が減少した。これに対し、チェーンメール相談に占める割合は中学生が 圧倒的で、22年度は高校生の12%に対し、60%を占めている。 【図18】 【図19】 (3)ネット上の書き込みトラブル(青少年にかかる相談の10%) ■ 相談内容 【図20】 ネットいじめ、名誉毀損・誹謗中傷、 削除方法を、「ネット上の書き込みトラ ブル」として分類した。 ネット上の書き込みトラブルにおける それぞれの割合について、前年度と比べ ると、ネットいじめと削除方法の割合が 減少し、代わって名誉毀損・誹謗中傷の 割合が増加した。 (書き込みトラブル相談件数: 22年度144件、21年度60件) ■ 当事者 トラブルの当事者件数は、中学生が65件(月平均5.4件)と最も多く、前年度(27件・月 平均3件)と比べて約2倍の伸び。相談者別に見ると、小学生本人からの相談件数(22年度月平 均1.4件、21年度月平均0.3件)、中学生本人からの相談件数(22年度月平均2.3件、 21年度月平均0.7件)の伸びが大きい。 21年度 22年度 21年度 22年度 21年度 22年度

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【図21】 ■ トラブルの内容 青少年のネット上の書き込みトラブルで最も多かったのは「悪口」で、67件、47%を占め る。携帯電話に関する相談では、悪口以外に個人情報や写真が掲載されるケースも見受けられる。 【図22】 【図23】 (4)交際(青少年にかかる相談の2%) ■ 青少年の交際トラブルの当事者は、高校生女子が最も多く(14件)、女子のトラブル( 25件)が男子(7件)を大きく上回っている。 21年度 22年度

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【図24】 ■ 「実際に相手に会っている」ケースの割 【図25】 合は、21年度は78%(18件中14 件)であったが、22年度は31%( 32件中10件)であり、トラブルが深 刻化する前に相談する者が増えていると 考えられる。 ■ 知り合ったきっかけ 【図26】 SNS(6件、19%)、掲示板(4件、 13%)、プロフ(4件、13%)が主な きっかけである。 21年度と比べると、チャットが無く なり、新たに twitter が登場している。 22年度 22年度 21年度 22年度 21年度

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■ 交際相談のトラブル 【図27】 異性交際に対する不安・不信等、 異性との交際に関する内容が6割、 画像送信に対する不安や、個人情報 や画像の要求・公開に関する内容が 3割を占めている。 (5)依存(青少年にかかる相談の2%) ■ 相談者 【図28】 中学生保護者(12件、39%)、 高校生保護者(8件、26%)からの 相談割合が高い。 依存の相談は、不登校に発展するケ ースなど深刻な内容が多い。 5年前からオンラインゲームに依存 している、休日は20時間以上ゲーム をしている等の相談もあった。 (22年度31件、21年度11件) ■ 何に依存しているか 「ゲーム」に依存している件数が11件と最も多い。携帯電話やインターネットで出来ること が増え、依存対象が多様化。また、「ミニブログ」「IP電話」等の新たなサービスへの依存相談 もあり、今後の拡大が見込まれる。 22年度 21年度 22年度 21年度

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【図29】 22年度の件数 (31件) 4 3 1 2 2 1 1 11 2 1 1 1 1 0 0 2 4 6 8 10 12 携帯 電話 (電話 、メー ル、we b) メー ル メー ル・ネ ット全 般(メー ル、 web) ネッ ト全 般(メ ール 、web ) メー ル・そ の他 のコ ミュニ ケー ション ツー ル(ミニ プロ グ等 ) その 他の コミュ ニケー ション ツー ル(ミニ ブロ グ等 ) メー ル・プ ロフ ・出会 い系 ーム ゲー ム・ネ ット全 般(メー ル、we b) チャ ット チャッ ト・そ の他 のコ ミュニ ケー ション ツー ル(IP 電話 等) ゲー ム・チ ャット 不明 パソコ ン全 般 件 ■ 依存にかかる端末は何か パソコンを使用しての依存割合が高く、21年度と比べて、携帯電話との割合がほぼ逆に。 利用時間の家庭内ルールを決めても、メール相手がルール時間外に送信してくるために守られ ないという例もあった。 【図30】 21年度 22年度 22 年度 21 年度

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■ フィルタリングの設定状況 フィルタリングについては、相談者自身が「わからない」と答えることも多く、利用の有無に ついて把握できたものは、青少年にかかる相談1,356件中620件であった。子供の反対に 押し切られてフィルタリングサービスに加入しない、あるいは途中解除してしまう保護者が見ら れた。 【図31】 ■ 端末の所有状況 パソコンは、家族共有で使用していることが多く、「フィルタリングなし」が多かった。 携帯電話については、フィルタリングの有無はほぼ半々であった。 【図32】 【図33】 ■ フィルタリングの有無別相談内容 フィルタリングの有無について回答があった620件の相談内容を見ると、「架空請求」の 相談は、「フィルタリングなし」の相談件数が「あり」の2倍である。しかし、迷惑メール、料 金関係等その他のトラブルについては、フィルタリングの有無による大きな違いは見られない。

3 フィルタリングの状況

22年度 14 件 1 件 4 件 17 件 1 件 54 件 182 件 件 50 件 100 件 150 件 200 件 家族共有 家族専用 自分専用 不明 22年度フィルタリングあり PC 携帯 49 件 3 件 16 件 41 件 6 件 52 件 180 件 件 50 件 100 件 150 件 200 件 家族共有 家族専用 自分専用 不明 22年度フィルタリングなし PC 携帯 21年度

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【図34】 ■ フィルタリングがあれば防げたと考えられる相談の割合 フィルタリングの設定には強弱があり、また、各家庭の設定次第によることから、一律に「防 げた」「防げなかった」との判断はできないが、相談の内容に応じて、出会い系サイト、アダル サイトなどはフィルタリングでブロックできるものとして「防げた」とした。また、迷惑電話、 迷惑メール等は「防げなかった」、サイトの詳細がはっきりしないものは「不明」、相談内容がフ ィルタリングに無関係なものは「関係なし」等とし、おおまかに分類した。 フィルタリングを利用していないと回答している相談者(347件)について、フィルタリン グが有ればトラブルを防げたと思われる内容が230件(66%)あった。 【図35】 ■ 当事者 青少年にかかる相談のうち、第三者機関認定サイト(フィルタリング対象外)に関する相談は 47件(3.5%)で、トラブルの当事者は高校生が最も多い(24件)。 小学生はゲームを主としたSNSサイトのみで、年齢が上がるにつれ、コミュニケーションを 主としたSNSや、プロフに関する相談が増える傾向にある。 事業者側も対策を強化している一方、第三者機関認定サイトから別の未認定サイトに誘導され るケースも見受けられた。 112件 5件 9件 23件 19件 17件 2件 9件 9件 9件 10件 33件 16件 235件 1件 2件 8件 15件 2件 15件 1件 6件 5件 6件 3件 30件 18件 0件 50件 100件 150件 200件 250件 22年度 フィルタリング有 フィルタリング無 22年度 21年度

4 第三者機関認定サイトの相談

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【図36】 【図37】 ■ 当事者 青少年にかかる相談のうち、第三者機関認定サイト以外に関する相談は278件(21%)で、 トラブルの当事者は高校生が最も多い(162件)。 また、アダルトサイトに起因した相談が計157件、全体の5割以上を占めている。 青少年の利用を制限しているサイトがほとんどであるが、青少年が興味のある占いサイト、小 説サイト等で登録させることにより不当請求のメールを送られるケースも見受けられる。 【図38】 【図39】 22年度 21年度 22年度

5 第三者機関認定サイト以外の相談

22年度 22年度

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1 架空請求 ① ある音楽サイトを利用しようとしたら、違う URL に繋がり登録となってしまった。99,800 円請求 され、3日以内に支払わなければ請求書を送付すると書いてある。親には相談できない。(高2女) (回答) 有料サイトは、購入前に利用者に有料であることをはっきりとわかるようにしなければなりませ ん。いきなり請求されたのですから、支払わなくても問題ありません。サイトから督促のメールが 送られてきても無視をし、メールが続くようであれば、メール受信拒否設定やメールアドレスの変 更をすること。そして、保護者へお話してフィルタリングに加入することを検討しましょう。フィ ルタリングに入っていればこのようなサイトへのアクセスを防ぐことができます。 ② 子供が親のいない間にパソコンでアダルトサイトを見てしまい、内容を見ずに「はい」をクリッ クしていった様子。5分おきに5万円支払えという画面が出てくる。どうしたら良いか。(保護者) (回答) インターネットでは、うっかりクリックすることがあるため、そのミスから消費者を守るために 「電子消費者契約法」という法律があります。「このボタンを押すと購入になります」という表示 や、申込内容を表示して訂正やキャンセルを可能にすることができます。今回の件について、契約 は無効であり、もちろん支払う必要もありません。そして、解約手続き等をすると住所や電話番号 等を知らせることになり、余計に被害に遭うこともあります。パソコンの請求画面は、「システム の復元方法」で消せる場合があります。 2 名誉毀損・誹謗中傷 ・ 娘が掲示板に先生や同級生の悪口を書いてしまい、学校から呼び出しを受けている。自分はネッ トに疎くて詳しいことがわからないが、どうしたら良いか。(保護者) (回答) インターネットは、不特定多数が見ることができるものなので、内容によっては大きなトラブ ルに発展することがあります。悪口を書かれた同級生や先生は、精神的に辛い思いをしているこ とを子供自身にも認識させ、まずは、学校へ悪口を書いた原因等の事実確認を求めて、事情を把 握すること。そして、子供にはどんな事情があってもインターネットに悪口を書かないよう反省 をうながし、心から謝罪するようにお話してはいかがでしょう。 3 スパムメール ・ 出会い系サイトに登録したら、他のサイトにメールアドレスが渡ってしまったらしく、様々なメ ールが送られてくる。止めるにはどうすれば良いか。(中1男) (回答) 出会い系サイトに登録したことで、多数の業者にメールアドレスが知られていると思います。 一つずつ受信拒否設定をすることもできますが、迷惑メールを送ってくる業者のドメインを指定 し、まとめて迷惑メールを拒否する方法もあります。送られてくる迷惑メールによって対策を変

6 主な相談・回答事例

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えると良いでしょう。今後は安易に危険なサイトに登録しないようにしましょう。 ※下線部分がドメイン info@tokyohelpdesk.jp 4 チェーンメール ・ 子供の携帯電話に友達からメールが送られてきて、内容は、「回さないと暴力団が殺しに来る」「10 時間以内に 10 人に回さないと足を切りに行く」等と書かれているため、子供が脅えている。どう 対応すれば良いか。(保護者) (回答) 好奇心や怯えから他の人には決して回さずに、速やかに削除して下さい。転送しないと不安で あるならば、チェーンメールの転送先として「迷惑メール相談センター」があります。 5 交際 ・ 娘(小6)がゲームサイトで知り合った男の子(高校生か大学生)とメールアドレスを交換したと ころ、相手から生殖器の写真メールが送られてきた。娘からは顔や体の写真メールを送ってしまっ たようだ。もし相手に送った写真を流されてしまったらと思うとどうして良いのかわからない。 (保護者) (回答) 児童に性器の写真を送ったり、裸の写真を送るよう誘導することは犯罪行為に抵触する恐れが あります。やり取りしたメールや写真は証拠として保存し、警察あるいは弁護士に相談すると良 いでしょう。また、インターネットで知り合った人とのやりとりの危険性を子供に説明し、今後 の携帯電話の使用方法を親子で再度話し合うと良いでしょう。 6 ネット依存 ・ 中2の娘が携帯に依存して対応に困っている。利用時間のルールを守らず、彼氏と夜中までメー ルをしている。約束を守れないなら携帯を解約すると言うと「学校に行かない」と脅され、実際に 行かなかった時期がある。どうしたら良いか。(保護者) (回答) 子供と話しあい、ルールを決める際に「何故やってはいけないのか」理由をきちんと説明する こと。例えば、夜中までメールをしているなら、朝起きられない等、生活のリズムが崩れること があること。そして、ルールを破った時のルールも決めておき、現実に発生している事件を事例 に、ネットの危険性について充分に理解させる必要があります。携帯電話会社のサービスによっ ては、時間帯で携帯電話の利用ができなくなるのもありますので、そうしたサービスの利用も検 討すると良いでしょう。 7 削除方法 ・ 友達の HP に、フルネーム、学校名、プリクラを載せられている。削除してほしいと頼んだとこ ろパスワードをかけてくれたが、クイズ制になっていて少し調べれば分かるものになっている。自 分以外の皆も載せているので、これ以上「削除して」とは言いにくい。学校に相談するような大事 にはしたくない。どうすれば良いか。(高2女) (回答)

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友達に対して「個人情報をネットに載せることの危険性」を説明し、再度削除をお願いし、ま た、保護者や仲の良い友達には相談しているということなので、保護者を通じて、学校から「イ ンターネットの使い方」等について指導してもらうと良いでしょう。サイト運営者に対して削除 依頼を出すことも可能です。 ※ 青少年は、インターネットや携帯電話を通じ、保護者の目の届かないところで、架空請求などの詐 欺、対人関係のトラブル、見知らぬ大人との出会い、過度な依存など、様々な危険に晒されている。 今後も、フィルタリングや各種サービスの更なる普及啓発、ルールやマナー向上のための啓発、ネ ットやケータイに関する知識向上を一層図るとともに、相談窓口の一層の周知が求められる。

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