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「はっぴーサボテン商品券」経済効果アンケート調査結果

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平成

27 年度「はっぴーサボテン商品券」

発行事業に係る調査報告書

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目 次 Ⅰ.消費者アンケート調査結果 1 1.調査概要 1 2.アンケート回答者属性 2 3.アンケート集計結果 5 Ⅱ.集計結果分析 18 1.直接的消費喚起効果 18 2.新規消費喚起効果 18 3.経済波及効果 19 Ⅲ.まとめ 21 1.事業の目的に対する検証 21 2.課題と事業の方向性 21

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1

Ⅰ.消費者アンケート調査結果

「はっぴーサボテン商品券」発行による地域経済への影響や効果、課題の把握を目的 に、商品券購入者へのアンケート調査を実施した。 1.調査概要 ・調査対象者 商品券購入者 ・調査方法 調査対象者を無作為で抽出。調査票郵送、WEB アンケートフォ ームにEメールで誘導 ・配布数 3,000(郵送 1,500、WEB1,500) ・回収数 940 (郵送 628、WEB 312) (有効回答数) 939 ・調査実施期間 平成27 年 11 月 12 日~平成 27 年 11 月 25 日 ※特に断りのない限り、割合・倍率・平均値については小数点第2 位で、金額につ いては小数点第1 位で四捨五入を行っている。そのため、図表等で合計値が合わな い場合がある。

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2 2.アンケート回答者属性 アンケート回答者の属性等を以下に示す。 (1)性別 男性が3 割弱、女性が 7 割強を占めている。 (2)年代 40 代以上で全体の 9 割以上を占めており、中でも 60 代が 32.4%と最も多い。 性別 件数 (除不)% 男 249 29.7 女 588 70.3 不明 102 合計 939 100.0 年齢 件数 (除不)% 10歳未満 0 0.0 10代 2 0.2 20代 11 1.2 30代 79 8.5 40代 148 15.9 50代 170 18.3 60代 301 32.4 70代 190 20.4 80歳以上 29 3.1 不明 9 合計 939 100.0

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3 (3)居住地 春日井市内居住者が99.0%を占めた。 (4)職業 主婦が44.4%と最も多く、次いでパート(14.1%)、従業員(13.5%)と続いた。 居住地区 件数 (除不)% 春日井市内 917 99.0 春日井市外 9 1.0 不明 13 合計 939 100.0 職業 件数 (除不)% 主婦 410 44.4 パート 130 14.1 従業員 125 13.5 自営業 44 4.8 公務員 36 3.9 アルバイト 13 1.4 学生 2 0.2 その他 164 17.7 不明 15 合計 939 100.0

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4 (5)世帯購入の有無 世帯単位での購入・利用が65.5%を占めた。 購入単位 件数 (除不)% 単身世帯 77 8.8 家族あり、個人単位で利用 224 25.7 家族あり、世帯単位で利用 571 65.5 不明 67 合計 939 100.0

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5 3.アンケート集計結果 アンケートの集計結果について以下に示す。 (1)商品券について ①商品券を知ったきっかけ 「市の広報」が698 件と最も多く、4 分の 3 を占めた。 ②購入冊数 購入冊数は、10~14 冊が全体の 29.4%を占めた。中でも 10 冊が最も多く、27.4%と なった。アンケート回答者の合計購入冊数は10,501 冊となった。 問1.商品券について、どこでお知りになりましたか? (複数回答) 商品券を知ったきっかけ 件数 (除不)% 市の広報 698 75.0 商品券取扱店 154 16.5 情報誌 134 14.4 知人・友人・家族 116 12.5 新聞 107 11.5 市のHP 100 10.7 商品券の公式HP 92 9.9 商工会議所のHP 17 1.8 商工会議所の会報 17 1.8 不明 8 合計 939 100.0 問2.商品券を何冊購入されましたか。 商品券の購入冊数 件数 (除不)% 1~4冊 184 19.6 5~9冊 220 23.5 10~14冊 276 29.4 15~19冊 31 3.3 20~24冊 143 15.2 25~29冊 12 1.3 30~34冊 53 5.7 35~39冊 2 0.2 40~44冊 13 1.4 45~49冊 1 0.1 50~54冊 1 0.1 55~59冊 1 0.1 60冊以上 1 0.1 不明 1 合計 939 100.0

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6 ③商品券購入のきっかけ 92.3%の回答者が「10%のプレミアムがつくから」を選択した。次に、「普段よく利 用する店舗で利用できるから」が46.5%、「日常的な買い物のため」が 30.3%と続いて いる。 問3 購入したきっかけ (複数回答) 購入したきっかけ 件数 (除不)% 10%のプレミアムがつくから 866 92.3 普段よく利用する店舗で利用できるから 436 46.5 日常的な買い物のため 284 30.3 購入したい商品・利用したいサービスがあったため 70 7.5 市内商店を盛り上げるため 55 5.9 その他 7 0.7 不明 1 合計 939 100.0 <その他意見> どんなものか知りたかったから 以前にも買ったことがあったから 知人に知らされたから 割引がないものでも割引価格で購入できるから

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7 ④商品券の利用による消費行動の変化 (ⅰ)「地域での購買機会・金額が増えた」については「あてはまる」の回答は69.4% となっており、商品券発行により、市内での消費行動を促すことができた。 (ⅱ)「商品券の金額に合わせた買い物をした」については、「あてはまる」の回答が 49.6%と、およそ半数が商品券の額面に合わせ商品選びをしていたことが確認できた。 (ⅲ)「普段の買い物で使う金額が増えた」については、52.3%が「あてはまる」と回 答した。日常使いにおいても、商品選択や購入量を通じ、消費増に繋がったことが確認 できた。 (ⅳ)「高額な商品・サービスの購入」については、「あてはまる」との回答が31.7% であった。 さらに問4 について、「問 3.購入したきっかけ」との関連性をみてみる。 「購入したい商品・利用したいサービスがあったため」商品券を購入したケースでは、 「高額な商品・サービスの購入」が88.1%となっており、商品券の購入時点で、高額商 品・サービスの購入が決定していることが分かった。反面、券面のほとんどを購入商品 に利用することが決まっているためか、他の消費行動の変化は比較的低い割合となって いる。 また、「日常的な買い物のため」、「普段よく利用する店舗で利用できるから」を商 品券購入のきっかけとした場合、「地域での購買機会・金額が増えた」については前者 が69.3%、後者でも 72.6%が「あてはまる」と回答している。同様に「普段の買い物で 使う金額が増えた」についても、「日常的な買い物のため」が55.7%、「普段よく利用 する店舗で利用できるから」が53.9%「あてはまる」を選択している。日常的な買い物 における効果が疑問視されているが、単なる割引に留まらず、地域での消費増に繋がっ ていることがうかがえる。 問4.商品券の利用による消費行動の変化 (単位:%) 消費行動の変化 あてはまる あてはまらない 1.地域での購買機会・金額が増えた 69.4 30.6 2.商品券の金額に合わせた買い物をした 49.6 50.4 3.普段の買い物で使う金額が増えた 52.3 47.7 4.高額な商品・サービスの購入 31.7 68.3 69.4 49.6 52.3 31.7 30.6 50.4 47.7 68.3 1.地域での購買機会・金額が増えた 2.商品券の金額に合わせた買い物をした 3.普段の買い物で使う金額が増えた 4.高額な商品・サービスの購入 あてはまる あてはまらない (%)

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8 購入のきっかけに「市内商店を盛り上げるため」を選択した回答者では、「地域での 購買機会・金額が増えた」との回答が84.3%と高い数値を示した。その他の消費行動の 変化も、他のきっかけと比べ、高い割合となっている。「市内商店を盛り上げるため」 との回答者は、地域への貢献意識が高いと考えられる。こうした利用者に、商品券活用 を訴求していくことが、より大きな「効果」に繋がっていくと考える。 また、「購入のきっかけ」によらず、「地域での購買機会・金額が増えた」との回答 が高いことが確認できた。 問3「購入したきっかけ」×問4「商品券の利用による消費行動の変化」 上段:件数 下段:% 合計 あてはまる あてはまらない 合計 あてはまる あてはまらない 881 611 270 890 441 449 100.0 69.4 30.6 100.0 49.6 50.4 821 572 249 828 410 418 100.0 69.7 30.3 100.0 49.5 50.5 65 48 17 62 28 34 100.0 73.8 26.2 100.0 45.2 54.8 264 183 81 268 141 127 100.0 69.3 30.7 100.0 52.6 47.4 412 299 113 420 210 210 100.0 72.6 27.4 100.0 50.0 50.0 51 43 8 49 29 20 100.0 84.3 15.7 100.0 59.2 40.8 6 4 2 7 2 5 100.0 66.7 33.3 100.0 28.6 71.4 上段:件数 下段:% 合計 あてはまる あてはまらない 合計 あてはまる あてはまらない 887 464 423 873 277 596 100.0 52.3 47.7 100.0 31.7 68.3 824 432 392 811 250 561 100.0 52.4 47.6 100.0 30.8 69.2 63 29 34 67 59 8 100.0 46.0 54.0 100.0 88.1 11.9 273 152 121 255 61 194 100.0 55.7 44.3 100.0 23.9 76.1 412 222 190 410 122 288 100.0 53.9 46.1 100.0 29.8 70.2 50 31 19 49 17 32 100.0 62.0 38.0 100.0 34.7 65.3 6 2 4 7 4 3 100.0 33.3 66.7 100.0 57.1 42.9 問4-3 普段の買い物で使う金額が増えた 問4-4 高額な商品・サービスの購入した 問 3   購 入 し た き っ か け 全体 10%のプレミアムがつくから 購入したい商品・利用したい サービスがあったため 日常的な買い物のため 普段よく利用する店舗で利用 できるから 市内商店を盛り上げるため その他 問 3   購 入 し た き っ か け 全体 10%のプレミアムがつくから 購入したい商品・利用したい サービスがあったため 日常的な買い物のため 普段よく利用する店舗で利用 できるから 市内商店を盛り上げるため その他 問4-1 地域での購買機会・金額が増えた 問4-2商品券の金額に合わせた買い物をした

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9 ⑤普段の利用頻度別商品券利用割合 商品券を利用したお店について「いつも利用する店」「時々利用する店」「利用した ことのない店」で合計が100%となるよう尋ねたところ、「いつも利用するお店」での 利用が「50%以上」となる回答が全体の 86.3%を占めた。普段利用するお店で商品券を 利用する傾向がみられる。 一方で、「利用割合の大小があるものの、38.9%が「利用したことのないお店」を利 用しており、新規顧客獲得のきっかけに繋がっている点が確認できた。こちらも効果の 1 つとして指摘したい。 問5. 商品券をどのお店で利用しましたか?商品券の利用割合について合計で100%になるようにご記入ください。 いつも利用するお店 いつも利用するお店 商品券の利用割合 件数 (除不)% 0% 17 1.9 10%未満 3 0.3 10%以上20%未満 9 1.0 20%以上30%未満 16 1.8 30%以上40%未満 30 3.3 40%以上50%未満 50 5.5 50%以上60%未満 193 21.2 60%以上70%未満 100 11.0 70%以上80%未満 161 17.7 80%以上90%未満 160 17.5 90%以上100%未満 65 7.1 100% 108 11.8 不明 27 合計 939 912 時々利用するお店 時々利用するお店 商品券の利用割合 件数 (除不)% 0% 136 14.7 10%未満 23 2.5 10%以上20%未満 100 10.8 20%以上30%未満 213 23.1 30%以上40%未満 184 19.9 40%以上50%未満 103 11.1 50%以上60%未満 114 12.3 60%以上70%未満 18 1.9 70%以上80%未満 12 1.3 80%以上90%未満 5 0.5 90%以上100%未満 4 0.4 100% 12 1.3 不明 15 合計 939 924 利用したことのないお店 利用したことのないお店 商品券の利用割合 件数 (除不)% 0% 559 61.1 10%未満 60 6.6 10%以上20%未満 147 16.1 20%以上30%未満 91 9.9 30%以上40%未満 22 2.4 40%以上50%未満 4 0.4 50%以上60%未満 12 1.3 60%以上70%未満 3 0.3 70%以上80%未満 4 0.4 80%以上90%未満 2 0.2 90%以上100%未満 1 0.1 100% 10 1.1 不明 24 合計 939 915 1.9% 0.3% 1.0% 1.8% 3.3% 5.5% 21.2% 11.0% 17.7% 17.5% 7.1% 11.8% 0% 10% 20% 30% 0% 10%未満 10%以上20%未満 20%以上30%未満 30%以上40%未満 40%以上50%未満 50%以上60%未満 60%以上70%未満 70%以上80%未満 80%以上90%未満 90%以上100%未満 100% 百 14.7% 2.5% 10.8% 23.1% 19.9% 11.1% 12.3% 1.9% 1.3% 0.5% 0.4% 1.3% 0% 10% 20% 30% 0% 10%未満 10%以上20%未満 20%以上30%未満 30%以上40%未満 40%以上50%未満 50%以上60%未満 60%以上70%未満 70%以上80%未満 80%以上90%未満 90%以上100%未満 100% 百 61.1% 6.6% 16.1% 9.9% 2.4% 0.4% 1.3% 0.3% 0.4% 0.2% 0.1% 1.1% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 0% 10%未満 10%以上20%未満 20%以上30%未満 30%以上40%未満 40%以上50%未満 50%以上60%未満 60%以上70%未満 70%以上80%未満 80%以上90%未満 90%以上100%未満 100% 百

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10 ⑥高額購入商品(10,000 円以上) 商品券を利用して購入した高額商品(10,000 円以上)について尋ねたところ、回答 者は全体の3 分の 1 となった。購入した商品・サービスで最も多かったのは「旅行代金」 で、次いで「メガネ」「衣類」「飲食」となった。 ⑦目的別商品券利用額 商品券の利用割合について、「普段の買い物」と「商品券がきっかけとなった買い物」 におけるおおよその金額を尋ねた。「商品券がきっかけとなった買い物」に商品券が使 用された割合は22.9%、「商品券がきっかけとなった買い物」の際に追加で支払った現 金等は、商品券利用額の6.1%であった。 購入した高額商品(10,000円以上) 件数 (全体)% 旅行代金 38 4.0 メガネ 32 3.4 衣類 29 3.1 飲食 28 3.0 エアコン 22 2.3 自転車 16 1.7 寝具 15 1.6 パソコン関係 12 1.3 食料品 12 1.3 掃除機 11 1.2 洗濯機 10 1.1   ・   ・   ・   ・   ・   ・   ・   ・   ・ 回答者数 313 33.3 なし・記入なし 626 66.7 合計 939 100.0 問6.購入した商品・サービスのうち10,000円程度以上のものがあれば具体的な品名をお書き ください。(自由記入) 問7.商品券の利用内訳についておおよその金額(千円単位)を利用予定を含めてご記入ください。 ※複数回に分けて商品券を使用した場合はその合計額をご記入ください。 (単位:千円) ②商品券支払額 ③追加の現金等支払額 金 額 59,662 17,723 4,746 商品券利用割合 77.1% 22.9% (※6.1%) 回答数 801 352 198 有効回答数 852件(※①、②がともに空白、異常値だったものは無効回答とした。) ※追加の現金等支払額については、①+②に対する割合を記載 ①普段の買い物 商品券がきっかけとなった買い物

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11 ⑧ ⑦目的別商品券利用額のうち、「商品券がきっかけとなった買い物」の内訳は、 以下の通りとなった。 集計結果 単位:千円 金額 回答数 金額 回答数 生鮮食料品 9,271 189 1,922 86 加工食品、飲料等 2,112 104 589 57 衣類、寝具 2,447 112 427 49 家具・建具等 926 23 328 13 家電製品 6,310 122 2,547 68 宝飾品、かばん、革製品 490 29 66 11 時計、眼鏡 1,012 43 235 20 化粧品、医薬品 1,429 86 188 39 台所用品 417 42 49 17 自動車、自転車本体 419 21 51 8 自動車関連部品 118 12 1 6 玩具・娯楽用品 172 20 47 11 住宅関連 928 24 708 15 娯楽・レジャー 3,276 52 657 23 外食 2,268 128 296 69 美容、エステ等 167 21 34 11 教養、教育 293 19 246 11 その他1 1,827 45 179 21 その他2 53 7 1 2 問8.問7「②商品券入手がきっかけとなった買い物」に記入された支払金額についての内訳 金額をご記入ください。

分  類

追加で支払った現金等 <商品券以外での支払い> 商品券での支払額  ※その他記入内容 自動車学校、車検、農機具、園芸用品、ペット用品、贈答品、紙おむつ、靴、木材、 クリーニング、タクシー代等

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12 (2)商店街について ①商店街つかって帳の利用 商店街つかって帳の利用は、「優先的に利用した(5.3%)」「機会があれば利用し た(30.4%)」を合わせて 35.7%となった。 購入単位別に見ると、「世帯単位で購入」が「個人単位で購入」に比べ、商店街つか って帳の利用割合が高くなっている。 年代別に見ると、70 代、80 代では「優先的に利用した」の回答割合が高く、「機会 があれば利用した」の回答割合は30 代が 37.2%と最も高かった。 問9.「商店街つかって帳」を利用しましたか? 「商店街つかって帳」の利用 件数 (除不)% 優先的に利用した 49 5.3 機会があれば利用した 279 30.4 利用しなかった 589 64.2 不明 22 合計 939 100.0

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13 ②商店街の利用 回答者のうち、「商品券を商店街で利用した」のは38.0%、「日常的に商店街を利 用している」のは22.8%となった。「今後も商店街を利用するつもり」なのは 35.2%と なった。 回答数の少ない10 代を除き、各設問で年代が上がるにつれ「あてはまる」との回答 が高くなっている。 問10.商店街の利用について (単位:%) あてはまる あてはまらない 1.商品券を商店街で利用した 38.0 62.0 2.日常的に商店街を利用している 22.8 77.2 3.今後も商店街を利用するつもりである 35.2 64.8 38.0 22.8 35.2 62.0 77.2 64.8 1.商品券を商店街で利用した 2.日常的に商店街を利用している 3.今後も商店街を利用するつもりである あてはまる あてはまらない (%)

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14 「問10-1 商品券の商店街利用」と「問 10-3 商店街の利用意向」から、問 10-2 で「日 常の商店街利用なし」とした回答者に絞って、商品券の利用と商店街の継続利用の関連 性をみていく。 「商店街での商品券利用あり」とした回答者のうち53.8%と半数以上が、「今後も商 店街を利用するつもりである」と回答している。商店街での商品券の利用が今後の商店 街の利用に繋がっていることが確認できる。専用券・共通券と券面を分け小規模店での 消費を促したことで、商店街の継続利用促進に効果があったといえる。 問10-2 日常的な商店街利用なし 上段:回答数 下段:% 合計 あてはまる あてはまらない 662 113 549 100.0 17.1 82.9 143 77 66 100.0 53.8 46.2 519 36 483 100.0 6.9 93.1 問10-3 今後も商店街を利用するつもりである。 問10-1 商品券を 商店街で利用した 全体 あてはまる あてはまらない

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15 (3)商品券事業の効果・評価 ①商品券利用期間中の取扱店の意欲 取扱店の事業への取組意欲について「普段より高まっていると感じた」の回答は、全 体の22.0%となった。取組意欲の高まりを感じた理由としては、「ポスター、幟(のぼ り)、ステッカーなどによる商品券取扱店であることのPR」が挙げられている。 問11.取扱店のプレミアム商品券取扱期間における商品販売への取組意欲について 取扱店の取組意欲 件数 (除不)% 普段より高まっていると感じた 202 22.0 普段と変わらない 715 78.0 不明 22 合計 939 100.0 ※取組意欲の高まりを感じた理由(主なもの) ・ポスター、幟(のぼり)、ステッカー等で「利用可」をPRしていた。 ・前回に比べ、利用可能店舗が増えている。 ・店舗での利用者が増えている。 ・店内・レジでの声掛けがあった。 ・商品券を利用した会計がスムーズになった。

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16 ②商品券の効果 商品券の効果では、「生活費の節約・貯蓄ができた」が43.7%、「市内経済の活性化 に繋がった」が43.2%とほぼ同じ割合となった。次いで「商店街や小規模店での買い物 の機会が増えた」が32.1%であった。 回答者の感じた「商品券効果」と「取扱店の取組意欲」の関係を見てみる。 「取扱店の取組意欲」について「普段より高まっていると感じた」を選択した回答者で は、「商店街や小規模店での買い物の機会が増えた」、「市内経済の活性化に繋がった」 を商品券の効果に挙げた割合が高かった。一方、取扱店の取組意欲について「普段と変 わらない」を選択した回答者については、「生活費の節約・貯蓄ができた」「特に効果 はない」の選択割合が高かった。 プレミアム商品券の効果については、消費者が取組店の取組意欲が高まっていると感 じれば、「市内での買い物機会の増加」や「市内経済の活性化」といった能動的な消費 活動に繋がりやすい一方、取扱店の盛り上がりが普段と変わらないと感じるケースでは、 「節約・貯蓄」を目的とした活用に繋がりやすいことがうかがえる。 ※その他記入内容 ・買い過ぎ等、余分な買い物をした。 ・利用したことのない店に行くきっかけになった。 ・外食が増えた。 ・いつもより高いものを買えた。 ・いつもより多く買い物をした。 問12.あなたからみた商品券の効果について (複数回答) 商品券の効果 件数 (除不)% 生活費の節約・貯蓄ができた 404 43.7 市内経済の活性化に繋がった 400 43.2 商店街や小規模店での買い物の機会が増えた 297 32.1 特に効果はない 122 13.2 その他 53 5.7 不明 14 合計 939 100.0

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17 ③今後の購入意思 商品券の購入については、今後も「購入したい」が全体の97.8%を占めた。プレミア ム商品券事業に対する利用者の「リピート意欲」の高さが確認できた。 問12 商品券の効果 × 問11 取扱店の取組意欲 上段:回答数 下段:% 合計 商店街や小規模 店での買い物の 機会が増えた 市内経済の活性 化に繋がった 生活費の節約・ 貯蓄ができた 特に効果はない その他 907 292 393 397 120 51 100.0 32.2 43.3 43.8 13.2 5.6 202 107 127 76 2 13 100.0 53.0 62.9 37.6 1.0 6.4 705 185 266 321 118 38 100.0 26.2 37.7 45.5 16.7 5.4 問12 商品券の効果 問11 取扱店 の取組意欲 全体 普段より高まって いると感じた 普段と変わらない 問13.今後、商品券が今回と同様な形で販売されるとしたら、購入しますか? 今後の購入について 件数 (除不)% 購入したい 901 97.8 購入しない 20 2.2 不明 18 合計 939 100.0

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Ⅱ.集計結果分析

本事業の地域経済に影響や効果を検証するため、新たな消費の誘発額と経済波及効果 を算出した。 1.直接的消費喚起効果 本事業では、商品券利用者が現金 1 万円で 1 万 1,000 円分の商品券を購入し市内での 消費に利用した。プレミアム分 1,000 円に対し 11 倍程度の消費が行われた。事業全体 の直接的な消費喚起効果としては、「Ⓐ商品券換金額」の 13 億 2,407 万円となった。 2.新規消費喚起効果 「1.直接的消費喚起効果」の推計と同様、「問7.目的別商品券利用額」の集計結果 から①,②,③各項目の利用割合を乗じ、事業全体の効果を推計した。 本事業における新規の消費誘発額は「商品券がきっかけとなった買い物」の②商品券 支払額と③追加の現金等支払額の合計 3 億 8,445 万円となった。事業効果としては、プ レミアム分 1 億 2,071 万円に対し、3.2 倍の新規消費の発生が確認できた。 Ⓐ商品券換金額 1,324,069,000円 ・・・直接的消費喚起効果 事業全体の消費喚起額の推計 事業全体の目的別利用額 = 商品券換金額 × 問7商品券利用割合 問7.目的別利用額集計結果 ②商品券支払額 ③追加の現金等支払額 商品券利用割合 Ⓑ77.1% Ⓒ22.9% Ⓓ(※6.1%) ※追加の現金等支払額については、①+②に対する割合を記載 事業全体の目的別利用額 ②商品券支払額 ③追加の現金等支払額 ( Ⓐ × Ⓑ ) ( Ⓐ × Ⓒ ) ( Ⓐ × Ⓓ ) 金額 Ⓔ 10億2,082万円 Ⓕ 3億325万円 Ⓖ 8,121万円 直接的消費喚起効果 新規消費喚起効果 13億2,407万円 3億8,445万円 ①普段の買い物 商品券がきっかけとなった買い物 ①普段の買い物 商品券がきっかけとなった買い物 Ⓕ+Ⓖ Ⓔ+Ⓕ

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19 3.経済波及効果 本事業による地域経済への影響を検証するため、「問 8.商品券をきっかけとする買 い物の内訳」の集計結果から経済波及効果を算出する。 (1)経済波及効果(生産誘発額)の推計とは 地域内で消費需要等があった場合、その需要をまかなうための生産が誘発され、さら にその生産に必要な原材料や燃料が生産されるというように、さまざまな産業の生産が 誘発される。これを経済波及効果という。経済波及効果の算出によって、新たな需要の 発生による生産の誘発がどの程度地域へと波及をしていくかを検証することができる。 経済波及のイメージ 一般的に経済波及効果は次の図のように直接効果+1 次波及効果+2 次波及効果として計算 される。

「経済波及効果を推計する」=「生産誘発額を推計する」

・直接効果 経済波及効果の基となる効果、新たな消費等によって発生した生産をさす。 ・第1次波及効果 直接効果によって生産が増加した産業で必要となる原材料等を満たすために、新たに発生 する生産誘発をさす。原材料から発生する経済波及効果といえる。 ・第 2 次波及効果 直接効果と第1次経済波及効果の新たな生産が生み出されることで、雇用者所得が増加す る。この所得増加により各産業の商品等が新たに消費されることで、新たな生産を誘発する。 これらの雇用者の所得増加から発生する経済波及効果を第 2 次波及効果という。

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20 (2)本事業における経済波及効果 推計方法 ・「問 8.商品券がきっかけとなった買い物」の各品目の集計額に、事業の商品券総販売冊 数 120,708 冊を、本アンケート回答者の購入冊数 10,501 冊で除し、その倍率 11.5 を乗 じることで、各品目の全体消費額を推計した。 ・算出された各品目の消費額を、愛知県産業連関表の部門分類に振り分けたのち、消費者 価格から運輸マージン・商業マージンを引いた生産者価格に変換。 ・算出された生産者価格を各分類における需要増加額とし、経済波及効果を算出。春日井 市の経済波及効果については、2005 年愛知県産業連関表を基に作成した春日井市版産業 連関表を用い算出、愛知県への経済波及効果については、2005 年愛知県産業連関表を用 い算出した。 算出された経済波及効果は、春日井市内に 2 億 4,322 万円、愛知県内に 4 億 7,655 万 円となった。本事業による投資額(プレミアム分)1 億 2,071 万円に対し、経済波及効 果は春日井市内で 2.0 倍、愛知県内には 3.9 倍となった。 本事業をきっかけとした市内での商品・サービスの消費増加は、原材料の調達等を通 し、幅広い業種への生産誘発に繋がった。 対象エリア 直接効果 + 第1次波及効果 第2次波及効果 総合効果 春日井市内 2 億 2,941 万円 1,381 万円 2 億 4,322 万円 愛知県内 4 億 829 万円 6,824 万円 4 億 7,655 万円

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Ⅲ.まとめ

1.事業の目的に対する検証 本事業の目的である「地元消費の拡大」、「地域経済の活性化」に対する効果の検証 を行う。 (1)地元消費の拡大 アンケート調査結果では、商品券利用者のおよそ7割が「地域での購買機会・金額が 増えた」、5割が「消費者が普段の買い物での消費額が増えた」と回答している。また、 事業効果としても3割強の回答者が「商店街や小規模店での利用が増えた」を選択して おり、市内商店の利用促進・消費活性化に効果があったことが確認できた。 また商店街の利用について(問10)の集計結果から、商品券を商店街で利用したケー スでは、商店街の継続利用の意向が高まっていることも分かった。 以上より、本事業は地域商店の「取扱期間中の消費増」、「継続利用の促進」といっ た「地元消費の拡大」の効果があったといえる。 (2)地域経済の活性化 アンケート調査結果では、本事業の効果として回答者の 4 割が「市内経済の活性化に 繋がった」を選択しており、商品券の利用者から、地域経済の活性化に効果のある事業 だと評価されている。 また具体的な数字で効果を見ると、本事業により春日井市内で新たな消費が 3 億 8,445 万円発生した。新たな消費による経済波及効果は、春日井市内に 2 億 4,322 万円、 愛知県内に 4 億 7,655 万円となった。経済波及効果は、事業によって新たに発生した消 費がどの程度市内経済へと波及をしていくかを検証するものであるが、そのうち、商品 購入による経済波及効果では、各商品の市内自給率(原材料等)が大きく影響を与える。 多種多様な商品を対象とするため、本事業による市内への波及効果は限定的なものにな ると予想されたが、プレミアム分である 1 億 2,071 万円の約 2.0 倍の市内への経済波及 効果が確認できた。「(1)地元消費の拡大」をきっかけとした市内生産誘発といった 形で「地域経済の活性化」に繋がったといえる。 2.課題と事業の方向性 今回のアンケートの集計内容、分析をもとに、事業効果をより高めるための課題と事 業の方向性について考察する。本報告書では、販売データ、アンケート調査結果、分析 などにより、「はっぴーサボテン商品券事業」による地域への経済波及効果や、商品券 利用者の消費機会・金額の増加など一定の効果が確認できた。

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22 一方で利用者による事業評価では、本事業の効果として「生活費の節約・貯蓄」が 43.7%と「市内経済活性化」の 43.2%を僅差で上回っている。消費の大きな決定要因は 商品券利用者の意向であると考えられるものの、本事業による「市内経済活性化」の効 果を高めるためには、商品券利用者の市内での購買意欲を高めるような取り組みが必要 となってくる。具体的には、①事業目的の周知、②取扱店による事業 PR、③地産商品 の販売促進といった取り組みが、事業目的である「地元消費の拡大」、「地域経済の活 性化」の効果を高めることに繋がると考える。 (1)事業目的の周知 事業目的や共通券・専用券を分けている意義の周知が不十分なためか、商品券購入者 の中には、「プレミアムが高くなればもっと買う」、「他自治体のようにすべて共通券 にしてほしい」といった意見が多かった。今回の調査では、7 割の回答者で「地域での 商品の購買金額・機会が増えた」ことが確認できたが、こうした商品券利用者について も「地域経済活性化事業への参加した」という意識付けが弱ければ、商品券利用期間の 終了後は元の消費行動に戻る可能性がある。 一方で、「商品券を購入したきっかけ」を「市内商店を盛り上げるため」とした回答 者では、「地域での購買機会・金額が増えた」との回答が84.3%と高い数値を示し、そ の他の消費行動の変化も、他のきっかけと比べ高い割合となった。 本事業による「地元消費の拡大」、「地域経済の活性化」の効果を向上・持続させる ためには、「プレミアム商品券」を購入者にとっての単なる「お得な商品券」という認 識で終わらせてはならないことが指摘できる。プレミアムを付加する目的や、券面を分 ける意義などを分かり易い形で消費者・事業者に周知し、「地域活性化」事業であるこ とを訴求することが必要である。 (2)取扱店による事業 PR 今回のアンケート結果から 10%のプレミアム付加により、消費活動に変化を与えるこ とが確認できた。変化については、プレミアム商品券利用期間中の取扱店の販売意欲が 高まりを感じる場合は「商店街や小規模店での消費機会増加」に、感じない場合は「節 約・貯蓄」に回る傾向がみられた。取扱店が、積極的に消費者に伝える形で商品券事業 を PR することが「消費機会・金額増加」に繋がりやすいことがうかがえる。 消費者の回答によると、今回の事業実施期間中における取扱店の取り組み事例として は、主に「プレミアム商品券のポスター、幟(のぼり)の掲示」が挙げられており、こ れ以上の積極的な販売促進に関する取り組みは極めて少なかった。 取扱店の本事業への参加目的は「新規顧客の獲得」や「既存顧客の利用頻度増」とな るだろう。今回のアンケート結果で、商品券を商店街で利用したことで、日常的に商店 街を利用していない回答者の 53.8%が商店街の継続利用の意向を示した。こうしたデー タを基に、単純に売り上げに対する商品券の利用率を見るだけでなく、顧客獲得の機会

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23 であることを取扱店に周知することが必要である。取扱店の意欲向上を促し、事業 PR とともに販促活動等が盛んになれば、消費者の「地元消費の拡大」に繋がり、事業効果 をより高めることができるだろう。 また取り組みの一つである「商店街つかって帳」については、利用割合が 35.7%に留 まっているため、さらに利用を促す施策が必要である。商店街が共同で販促イベントを 開催するなど、「商品券を商店街で使う機会」につなげる取り組みが利用率の向上に効 果的だと考える。「商店街スタンプラリー」など、一店舗で完結する誘客ではなく、商 店街に来てもらい様々な店舗に足を踏み入れる機会をつくり、その際に対面販売を通し て、地域の商店ならではのメリットをアピールすることが重要である。 (3)地産商品の販売促進 取扱店における「地産品」の販売促進なども、域内の経済への好循環に繋がるだろう。 現状では、「取扱店舗」の選定までが本事業における重要な部分となっている。しかし サービス業であれば、市内経済への好循環が期待できるが、商品の販売というところで は、「どのような商品を売るか」も重要なポイントとなってくる。商店街で利用されて も、市外での生産品の購入であれば市内経済への効果は限定的となる。裏を返せば、い かなる店舗においても地産品が選択されれば、原材料の調達等で市内の生産誘発、市内 への経済波及効果は高まることになる。アンケートの調査結果では、およそ 5 割が商品 券の額面単位を意識した商品購入をしていることが分かった。各店舗で地産品を商品券 でちょうど購入できる価格に設定し販売することが有効だろう。 (4)最後に 事業目的の周知については、「単なる告知」ではなく、イベントの参加など、体験を 伴った意識付けがより効果的であると考える。例えば、すでに市内で実施されている「ま ちゼミ」との相乗効果が期待できそうだ。商品券による消費増加の機会に取扱店が商品 券利用者に役立つ情報を提供することで、新規顧客の獲得・消費増加にも繋がるのでは ないだろうか。テーマについても、例えば商品券での高額購入商品で挙げられた「旅行、 メガネ、家電、衣類、飲食」などと関連したものであれば、一層の効果が期待できるだ ろう。 また「まちゼミ」と並び、商店街3 種の神器と言われる「100 円商店街」「まちバル」 といった取り組みについても、市民の関心度の高い本事業と合わせて実施することで相 乗効果が期待できる。「100 円商店街」に倣い、500 円の商品券でちょうど購入できる イチオシの商品(地産品)やサービスを取扱店全店が用意したり、500 円で食べ歩きで きる「まちバル」のようなグルメイベントの開催など、利用者が興味を持って地域の商 店に足を運ぶ仕組みをつくることが効果的である。 こうした取扱店の取り組みが、消費者に届けば、「(2)取扱店による事業PR」で 述べたように、消費者の「地元消費の拡大」が期待できる。

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消費者・事業者が事業への参加により、「地元消費」「地域活性化」を体感・意識し てもらうことで、本調査で確認できた「地元消費の拡大」、「地域経済の活性化」をよ り効果的なものとすることができるだろう。

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はっぴーサボテン商品券発行事業

事業所アンケート調査結果

平成 27 年 3 月

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1

はじめに

当調査は「はっぴーサボテン商品券」事業についての効果、課題の把握を目的に、取扱 店である事業所へのアンケート調査を実施した。

調査概要

・調査対象 商品券取扱店に登録した事業所 ・調査方法 調査対象に調査票を送付 ・配布数 600 ・回収数 170(回収率 28.3%) ・有効回答数 169 ・調査実施期間 平成27 年 12 月 17 日~平成 27 年 12 月 28 日 ※集計において、小数点第1 位で四捨五入を行っているため、図表等で合計値が 合わない場合がある。また複数回答の設問については、回答比率の合計は100% を超える。

回答者属性

アンケートへの回答事業所の店舗規模(経営形態)・業種等について以下に示す。 ※大型店は1,000 ㎡以上の店舗、中小店は 1,000 ㎡未満の店舗。 合計 小売業 飲食業 サービス業 建設業 その他 169 99 35 25 6 4 23 23 - - - -146 76 35 25 6 4 チェーン店 67 41 18 7 0 1 個人店 73 32 17 17 5 2 不明 6 3 0 1 1 1 業 種 店 舗 規 模 合計 大型店 中小店

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アンケート集計結果

アンケート集計結果を以下に示す。

1. プレミアム商品券事業への参加

回答者のプレミアム商品券事業への参加については、「2 回以上参加している」が 62.1% で最も多く、次いで「今回が初めて」が27.8%となった。 店舗規模別では、「大型店」や「中小店(チェーン店)」で初参加の割合が高い。一方、 「中小店(個人店)」の「2 回以上参加」は 76.7%を占めている。 業種別では、業種に偏りなく「初参加」の事業所があることが確認できた。 問3.これまでプレミアム商品券事業に参加されたことはありますか。 プレミアム商品券事業参加について 件数 (除不)% 今回が初めて 47 27.8 1回参加したことがある 17 10.1 2回以上参加している 105 62.1 不明 0 合計 169 100.0

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2. 取扱店となったきっかけ

「これまでも取扱店となっているから」が51.8%と最も多く、「売上増加を期待」48.2%、 「新規顧客獲得を期待」36.0%と続いた。 店舗規模別では、これまで商品券事業に参加していた割合が大きかった「中小店(個人店)」 では、「これまでも取扱店となっているから」との回答が多かった。また、新規参加が比 較的多い「大型店」、「中小店(チェーン店)」については新規顧客獲得に比べ、売上増加を 期待する傾向がみられる。 業種別では、「飲食業」の「新規顧客獲得を期待」の回答割合が他業種に比べ大きい。 問4.今回取扱店となったきっかけはなんですか。(複数回答) きっかけ 件数 (除不)% これまでも取扱店となっているから 85 51.8 売上増加を期待 79 48.2 新規顧客獲得を期待 59 36.0 要請があったから 24 14.6 その他 5 3.0 不明 5 合計 169 100.0 ※その他記入内容 ・本部・本社の指示 ・商店会への協力のため ・地域のお客さまの為 ・お客様の利便性向上、地域活性化のため ・換金手数料がかからなくなったから

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3. 売り上げに占める割合

売上に占める商品券の割合は、「1%~3%未満」が 34.2%と最も多かった。「10%以上」 との回答が8.7%で、全体の平均は 3.2%だった。 店舗規模別に見てみると大型店に比べ中小店で割合の平均が高い傾向がみられる。また 「10%以上」の回答割合が最も多かったのは「中小店(チェーン店)」の 12.3%となった。 業種別に見てみると、「サービス業」では、5%以上の回答割合が 43.4%を占め、平均値 も他業種に比べ高かった。 問5.売上金額に占める商品券の割合はどの程度でしたか。 商品券の割合 件数 (除不)% 10%以上 13 8.7 5% ~10%未満 25 16.8 3% ~ 5%未満 22 14.8 1% ~ 3%未満 51 34.2 0%超~ 1%未満 36 24.2 0% 2 1.3 不明 20 合計 169 100.0 売上に占める商品券の割合(平均値) 件数 割合 (平均値)  全体 149 3.2%  大型店 22 2.5%  中小店(チェーン店) 57 3.9%  中小店(個人店) 66 2.7%  中小店(不明) 4 6.5%  小売業 88 3.1%  飲食業 30 3.3%  サービス業 23 4.1%  建設業 5 3.4%  その他 3 1.0% 規 模 別 業 種 別

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4. 商品券事業の効果

(1)春日井市内への効果 ①新規顧客 市内への効果については、「あった」「ある程度あった」の回答が49.1%となった。 店舗規模別では、「大型店」で市内への効果が「あった」との回答割合が高くなってい る。「中小店(個人店)」では、「なかった」が17.1%と比較的高い割合となっている。 業種別では、「飲食業」で効果があるとの回答割合が高い一方、「サービス業」、「建 設業」では、効果がないとの回答割合が高い。 ②消費拡大 市内での消費拡大効果については、「あった」「ある程度あった」との回答が61.1%と なった。 店舗規模別では、「大型店」で市内への効果があるとする回答が多かった。一方で、「中 小店(個人店)」で、市内への効果が「なかった」とする回答が最も多かった。 問6-①.商品券事業の春日井市内への効果 上段:件数 下段:(除不)% 17 62 66 16 8 169 10.6 38.5 41.0 9.9 100 22 77 42 21 7 169 13.6 47.5 25.9 13.0 100 11 49 59 32 18 169 7.3 32.5 39.1 21.2 100 19 65 47 27 11 169 12.0 41.1 29.7 17.1 100 全体 問6-1.新規顧客獲得 問6-2.消費拡大 問6-3.商店街の活性化 問6-4.地域の活性化 あった ある程度あっ た あまり なかった なかった 不明 問6-1.新規顧客獲得 問6-2.消 費 拡 大  問6-3.商店街の活性化 問6-4.地域の活性化 10.6 13.6 7.3 12.0 38.5 47.5 32.5 41.1 41.0 25.9 39.1 29.7 9.9 13.0 21.2 17.1

春日井市内への効果

あった ある程度あった あまりなかった なかった (%)

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6 業種別は「飲食業」で消費拡大効果があったとする回答が多かった。 ③商店街の活性化 商店街の活性化については、「あった」「ある程度あった」の回答が39.8%となった。 店舗規模別では、「大型店」ではおよそ半数が「あった」、「ある程度あった」と回答 している一方、「中小店(個人店)」では、同割合は33.8%となっており、「なかった」 が30.9%となっている。 業種別では「飲食業」ではおよそ半数が「あった」「ある程度あった」と回答しており、 「なかった」の回答は9.1%にとなっている。一方で、「小売業」「サービス業」「建設業」 では2 割超が「なかった」との回答している。 ④地域の活性化 地域への活性化については、「あった」「ある程度あった」の回答が53.1%となった。 店舗規模別では、「中小店(チェーン店)」で同回答割合が59.1%と最も高かった。市 内への効果に関する他の設問同様、「中小店(個人店)」で効果が「なかった」の回答割 合が他に比べ高くなっている。 業種別では、「飲食店」で効果が「あった」「ある程度あった」の回答が63.7%と最も 高かった。「サービス業」「建設業」は「なかった」との回答が30%超となった。

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7 (2)自店への効果 ①売上増加 自店の売上増加への効果は、「あった」「ある程度あった」の回答が50.0%となった。 店舗規模別では「大型店」「中小店(チェーン店)」で同回答割合が高く、「中小店(個 人店)」で低い傾向がみられる。 業種別に見ると「飲食業」では「あった」「ある程度あった」の回答割合が高い。 問6-②.商品券事業の自店の効果 上段:件数 下段:% あった ある程度 あった あまり なかった なかった 不明 合計 18 66 62 22 1 169 10.7 39.3 36.9 13.1 100 16 49 83 20 1 169 9.5 29.2 49.4 11.9 100 17 59 71 21 1 169 10.1 35.1 42.3 12.5 100 19 56 69 23 2 169 11.4 33.5 41.3 13.8 100 14 75 66 13 1 169 8.3 44.6 39.3 7.7 100 問6-6.新規顧客獲得 問6-7.既存客の来店回数増加 問6-8.既存客の消費額増加 問6-9.お店のPR効果 問6-5.売上増加 問6-5. 問6-6. 問6-7. 問6-8. 問6-9.お 店 の PR 効 果 売 上 増 加 新 規 顧 客 獲 得 既 存 客 の 来 店 回 数 増 加 既 存 客 の 消 費 額 増 加 10.7 9.5 10.1 11.4 8.3 39.3 29.2 35.1 33.5 44.6 13.1 11.9 12.5 13.8 7.7 36.9 49.4 42.3 41.3 39.3

自店への効果

あった ある程度あった あまりなかった なかった (%)

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8 ②新規顧客獲得 自店の新規顧客獲得への効果は、「あった」「ある程度あった」の回答が38.7%となっ た。 「①売上増加」同様、店舗規模別では「大型店」「中小店(チェーン店)」で同回答割 合が高く、「中小店(個人店)」で低い傾向がみられる。 業種別では「飲食業」で効果がありの割合が高い。 ③既存客の来店回数増加 自店への効果は「あった」「ある程度あった」の回答が45.2%となった。 店舗規模別では「大型店」で同回答割合が高く、「中小店(個人店)」で低い傾向がみ られる。 業種別では他業種に比べ突出して「飲食業」で効果ありの割合が高い。一方で、「サー ビス業」では、他業種に比べ既存客の来店回数増加にはつながりづらかったとみられる。 ④既存客の消費増加 自店への効果は、「あった」「ある程度あった」の回答が44.9%となった。 店舗規模別では「大型店」・「中小店(チェーン店)」で同回答割合が半数を超えるも のの、「中小店(個人店)」で低い傾向がみられる。 業種別では「飲食業」で効果がありの割合が比較的高い。

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9 ⑤お店のPR 効果

自店のPR 効果は、「あった」「ある程度あった」の回答が 52.9%となった。 店舗規模別では「大型店」・「中小店(チェーン店)」で同回答割合が高かった。 業種別では「飲食業」で効果がありの割合が高い。

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5. 商店街つかって帳

(1)商店街つかって帳への参加 回答事業所のうち「参加した」との回答は16.2%となった。 規模別では、「中小店(個人店)」が30.1%となっている。 業種別ではサービス業が32.0%と最も参加率が高く、次いで「飲食業」、「小売業」と なっている。 (2)商店街つかって帳の評価 問7.商店街つかって帳に参加されましたか。 商店街つかって帳 件数 (除不)% 参加した 27 16.2 参加していない 140 83.8 不明 2 合計 169 100.0 問8.商店街つかって帳の評価 上段:件数 下段:(除不)% そう思う 少しそう思う あまり そう思わない そう思わない 不明 合計 3 13 6 4 1 27 11.5 50.0 23.1 15.4 100.0 3 11 9 2 2 27 12.0 44.0 36.0 8.0 100.0 2 7 12 4 2 27 8.0 28.0 48.0 16.0 100.0 問8-1.販促効果があった 問8-2.冊子が使いやすかった 問8-3.参加費が高かった 問8-1.販促効果があった 問8-2.冊子が使いやすかった 問8-3.参加費が高かった 11.5 12.0 8.0 50.0 44.0 28.0 23.1 36.0 48.0 15.4 8.0 16.0 商店街つかって帳の評価 そう思う 少しそう思う あまりそう思わない そう思わない (%)

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11 ①販促効果 「そう思う」「少しそう思う」合わせて61.5%が「販促効果があった」としている。 サンプル数は少ないが「飲食業」では効果を感じやすく、「サービス業」では効果が限 定的であると感じる傾向がみられる。 ②冊子が使いやすい 「そう思う」「少しそう思う」合わせて56.0%が「冊子が使いやすかった」としてい る。業種別では「小売業」では、同割合が比較的小さくなっている。 ③参加費が高い 「そう思う」「少しそう思う」合わせて36.0%が「参加費が高い」としている。 「小売業」では、同割合が小さい一方「飲食」「サービス業」で割合が高い。

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6. 独自の取り組み

「独自の取り組みをした」との回答が21.2%となった。 「大型店」・「中小店(チェーン店)」に比べ、「中小店(個人店)」での取り組み 割合が小さくなっている。 業種別では飲食業では、「取組をした」割合が6.1%と他業種に比べ小さい。取組内 容については、商品券取扱店である旨を「ポスター・のぼりの設置」、「店内放送・声 掛け」、「チラシ・DM に記載」によって告知するというものが多かった。 問9.商品券利用促進のため、お店独自の取組をされましたか。 独自の取組 件数 (除不)% お店独自の取組をした 31 21.2 していない 115 78.8 不明 23 合計 169 100.0 取組内容 ・ポスター・のぼりの設置 ・店内放送・声掛け ・チラシ・DMに商品券取扱店と記載 ・中日ホームサービス掲載 ・ホームページ掲載 ・SNSでの情報発信 ・つかって帳のクーポン ・DMを事前に出しプレミア付にした。 ・スタンプ倍出し、プレミアム券配布 ・利用者にポイント5倍にした ・プレミアム商品券使用で+ポイント2倍 ・次回予約時オリジナルグッズプレゼント(引換券にて対応) ・特別価格商品の商品券利用を合わせた提案 ・営業活動

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7. 次回参加

「参加したい」が86.1%、「事業が改善されれば参加したい」が 9.5%、「参加しない」 が4.4%となった。 問11.次回のプレミアム商品券事業にも、取扱店としての参加を希望しますか。 次回参加 件数 (除不)% 参加したい 136 86.1 参加しない 7 4.4 事業が改善されれば参加したい 15 9.5 不明 11 合計 169 158 <換金について> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ <商品券の仕様について> ・ ・ ・ ・ <その他> ・ ・ ・ ・ 使用期間を12月の初めくらいまでにして欲しい。年末多忙なため、後処理が困る。クリスマス期間に使用 されると数え間違いなどトラブルが予想される。 POPをA3くらいの大きさにして頂けると目立つと思います。 本部が協力的になれば。 改善してほしいこと 換金先の銀行の選択肢を増やして頂けるとありがたいです。 換金は指定銀行だけでなくもっと拡大していただきたい。 建設プレミアム券のように商工会議所に申請いかなければできない換金はやめて欲しい。 一世帯の購入限度額をおさえてたくさんの人に購入していただけるとよい。そのためにもっと知ってもらう事 が必要 券の厚み改善→薄すぎ、券の左端のり付け不要、枚数カウントが困難。 券をもう少し数えやすくして欲しいです。 取扱店手続きの簡素化。 銀行への持ちこみ時に手数料を取られないので次回もこのようにしてほしい。 今後も今年のように手数料が0ならば。 今回と同様手数料がなければ参加したい。 店の負担がなければ参加(利益率が低いため)。 500円券だけでなく1000円券・2000円券なども作ってほしい。 ☆券種を増してほしい(1.000円券)。

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8. 利用者からの意見・要望

<商品券の仕様について> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ <共通券・専用券について> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ <その他要望> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ つかって帳に広告を載せないと(割引サービスがないと)初めてのお店には足をはこばない。ただ現金ばらいが券にか わっただけ。 購入された方が多く、お店というか、こういう物があるのかと知る事ができました、テレビとかでもやってみては、と思いま す。 発行金額について、未使用分の割合、金額が分かると良い。 つかって帳、プレミアム商品券を知らなかった人がいた。つかって帳は商品券購入者だけなのはなぜ? こういった取り組みを知らない方がみえもう少しわかるようにしてもらえたら…と言われました。 問10.プレミアム商品券事業、商店街つかって帳についてお客様から頂いたご意見・ご要望がございましたら、ご自由に ご記入ください。 専用券を使って買物したいが買いたい物が無い。(利用できる店が少ない。) 専用券、共通券の使用出来る店舗かがわかりづらいとの意見が何件かあった 共通券と専用券を分けないで同じ券(一種類にしてほしい) 利用の制限がなければもっと利用しやすい(共通券、専用券) 500円ごとに1枚なので使いやすかった。 1000円券も作ってほしい。 商品券の紙質がくっつきやすいので、数えまちがえる。数えやすい、紙質が良い。 用紙の数え辛さ。 切りはなしにくい、やぶれてしまう。 当店は共通券のみ店舗だったので、専用券も使えるようにしてほしいとの意見がありました。(2種に分けないでほしいと も。) 使用期間が7月~12月だから必要(生活に)品購入が無駄にならない…との声がありました。 用紙が束でくっついているので、一枚ずつ取るのに手間がかかる。破れたりもする。 どちらの券を使っていいかよく聞かれました。券がくっついていて数えにくかった。 プレミアム商品券が薄くて間違いやすい。 表紙・背表紙がまぎらわしいとのご意見と、プレミアムのサービス分が春日井は低いのはナゼ?とのご意見をいただき ました。 中小店が使える方が、勝手が悪いと言われました。使う店が無いと逆に言われました。500円つづりが数えにくい。(お 客様、店側も) 専用券の使い道が少ない。 おつりが出ると良い 今後も続けて欲しいと思います。 これからも継続して欲しい。他の自治体の方が特典が多い。 20%にしてほしい。 商品券を知ってから買いにいったが、すでに売り切れ。売る前にもっと宣伝して下さい。 割引率をを増やしてほしい。購入についての説明を詳しくしてほしい。(購入しそびれた方から)

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9. 中小店(個人店)業種別×自店への効果

87.7%が「これまでにも事業へ参加」している「中小店(個人店)」における「問 6-②自店への効果」について業種別に見てみる。 「飲食店」ではすべての設問で他業種に比べ、効果ありの回答割合が大きい。特に「既 存客の来店回数増加」、「既存客の消費増加」では全体での集計結果よりも効果があっ たとなっている。同業種の回答者が中小店のチェーン店、個人店のみで構成されている ことから、「中小店(個人店)」で「既存客による効果」がより大きいことが確認でき た。 一方で「小売業」では、全体集計に比べ効果ありの回答割合が小さかった。要因とし ては、「大型店」で初参加の割合が高く、効果が出やすかった点などが考えられる。 「サービス業」では「中小店(個人店)」での業種別で他業種に比べ、「既存客によ る効果」を感じた割合が小さい。「サービス業」や「建設業」では、消費機会が限定さ れる場面が多く、商品券が利用されても既存客による日常程度の消費となっている可能 性が考えられる。 本事業は、既存客の流出に対する抑止力となっていると考えられる。さらなる「地域 商店の活性化」のためには、取扱店の「新規顧客獲得」を促す取組を図ることが効果的 であると考える。

参照

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