「クルー…一プ」性肺炎患者に於けろ一
尿中Vitamin C量の浩長t:就て
東京警繁病院内科(讐長 盛澤博士)池 田 珠 子
Gander及NiederbergerによればVitamill Cを多量に含有してみる三三を熟性病患 者,殊に肺炎患者に與へる時は相當の効果あり,ヌ1肺炎の後には必ずCHypOvita・ninose ありと,Stiner. Heymanによると慢性に経過するC−Hypovitaminose.の多くは壌血 病を起さないで,肺炎を起すと云ふ。Ganderは叉肺炎の死亡率がC−Hypovitaminose と雫回してみて,一般にC−Hypovitaminoseのある時期,帥十月から五月の聞,殊に 夫の甚だしい+二月から四月の間に肺炎も多く,且死亡…率も高い。碕老人の肺炎は死 亡率が高いが,叉同時にC−Hypovitaminoseぼ老人に多いと云ふ。かNる鮎から「ク ルP一・プ」性肺炎の初期に▽itamin Cを:大量に注射して此欲乏を補ふ事を推奨し,之 によって好成績をあげる事が出來たと報告してみる。 依て私は先づ「クループ」性肺炎患者の尿中に排泄せられたVitanlin C量を測定 して,此二三を明かにしやうと考へ,本年東京警察病院に入院した「クループ」性肺 炎患者のうち十五名匠就て測定し,次の様な結果を得た。 二丁方法としてはTillrnannゐ2,6. Dichlorphenolindophenol法を用ひ,除蛋白:方 法としては藤田氏め改良法に從つた。帥被槍尿8c.c.に封して]0%の「メタJ燐酸溶 液を加へて10σ.e.とし,其上澄を用ひた。別に2,6. Dichlorphenolindopheno13mgを 150c.c.の灘留水にとかし,’濃度既知のVitamin Cの溶液を用ぴて豫め此溶液の値を測 定しておく6そこで2.6,Dichlorphenolindophenol溶液の20.c.をとり先に除蛋白を 行った尿を「ビュレット」より滴下し,青色溶液が脱色若くは尿の色と同程度になっ た時,之に要した尿量を讃み計算する。之に用ふる尿は朝食後第一尿とし,「オレシヂ」 蜜柑等のVitamin Cを多量に含有するものを禁じた他は普通病院の食餌をあたへて おいた。 先づ甥照として健康男子五十四名に就て桧崩した所最低0.31mg%最高2.05m9% で平均0.76mg%となり,可成り大きな個入差がある。之は諸家の等しく認めてみる 所である。 一第 7 .餐Ae…357 一34 池田=i匿ク71.一㌔性肺炎患者tこ於ける一尿中Vjtamin C量の消長に就て 「クループ」性肺炎患者十五名に就て日を追て尿中ρVitamin C量を測定するに, 入院時帥有熟時には一般にVitan}in Cの尿中排泄:量多く,分利後次第に其量を減じ 恢復期に到って再び次第に増量する事が認められた。即第一表に示す如く分利前勘有 善時に於ける尿中Vitamin C量は雫均2.46mg%にて,分利後第一週は1.41m9%, 第二週は0.96mg%,第三週はO.95mg%,と次第に減少し,第三週に於て最低となり, 次で第四週には:1.01mg%,第五週はユ.39mg%,第六週はユ.93m9%,第七週には2.雪 4mg%と第四週より再び次第に増量してみる。(第一圖参照) 叉尿1e.c・申のVitamin C量に二十四時問巾尿排泄量を乗じたものをVitamin Cの 一日排泄量として計算する時は,同檬に分利前に於けるVitamin Cの排泄量は多く, 分利後次第に減少し第三週に最も少く,第四週より再び次第に増量し,大膿に於て尿 中vitamin Cの%とよく一:致してみる。(第二表第こ二圖参照),尿中Vitamin Cは 排尿後短時間にて酸化される故某の定量は排尿後直に行はなければならぬが,毎週排 尿後置に測定する事は殆ど不可能に近い。依て不正確ではあるがVitamin C尿中一 日量を上襟の如くして計算し,一#:大膿をうか唱まんとした。 Vitamin C尿中排泄:量は分利後次第に滅蔵するが,分利其も⑱とは特に關係は認め られなかつle。叉重症者では尿中Vitamin C減少量多く,且減少の期闇長V・が,輕 症者では減少量少く,減少の期間が短い檬に考へられる。 次に一日排泄量10mg以下のもの・20m9以下のもの・30mg以下のものe 4〔)mg以 下のもの・50mg以下のものに分けて見ると第三表及第四表のfxpくになる。師分利前
に於ては30mg以上のもの20%あり,分利後嗣一週にては3%となり,其後は30mg
以上のものは見られなかった。叉分利前では20mg以下のもの5Q%に劃し分利後第
一週にては81%,第二週にては90%,第三週にては97%に檜加し第四週に至りて
再び91%と多少球少の傾向を示し・第五週以後には10mg以下のものと認められな
かった。而して第五週以後は桧査入員並に.同数少く此百分率は不正確をまぬがれぬが 爾此關係を示すに足るものと信ず。 呼吸困難を伴ったものは之を俘はなかったものに比較して一般に尿申Vitamin C 量は多い様である。結
論
1)「クルP’・プ」性肺炎患者の尿中Vitamin C量は分利前に多く,分利後次第に減 少し,第三週にて最低値を示し,以後再び次第に増量し,正常値に近づく。 ・一第 ・7 巷 358 一池田冨ワル.一一一・プ」性肺炎患者に方Nケる尿中Vitamln・C量.の清長に就て 35 2)Vitamin C尿中排泄量は分利後次第に減少するが分利其ものとの直接の關係は 認められなかった。 3)重症者に於ては輕症者に比して尿中Vita}n.ill、 C量の減少度並に滅少期間大で ある。 4)呼吸数多いものN:方が一般に分利前の尿中Vitamin C:量多い檬に考’、られる。 「クループ」性肺炎患者の尿中Vitamill C量が分利前に多V・.と云ふ事は,二階氏が 「ヂフテリー」患者に敵て報告されてるる様に呼吸困難のため.馨内に於けるvitamin C の酸化作用が充分に行はれ.ない事も其の原因の一つであらうとも考へられるが,「クル ープ」性肺炎患者に早期にVitamin Cの大量注射が之を補って効あるものか,或は 他の原因によって効果のあるものかは今後の研穿にゆづりたいと思ふ。 絡にのぞみ讐長彌澤博士の御懇篤なる御指導並に御校閲に劃し厚く御禮申上ます。 丈 献
1> W. Guml〈e u・ H. Otto; Med. klin. Nr 2 19?,6 . , 2) F. Widenbauer; kl. W. Nr 3 1936 一’ 3) W. V. Drigalski;. kl一 VV’. Nr 17 1936 4) E. Gabbe; kl. FV., Nr 17 1935 5) Haris u. Ray; Bioch・ J. ?・7r 290・ ,19t”,3 6) Gabbe; 1“1. W. 1389 1934・ 7) Gabbe; kl. W. 292 1936 g) Gabbe; . kl, W. 6i3 193tb 9) Schr6der; kl. W, 494 1935 10) E. Kelen: kl. W. 338 1935 ll) Gander. u Nicdo’rber.aer; Munch. nied. W. Nrsi 1936
12)藤田,tVi竹,.東京讐事新誌N・.28921934 13)海老原東京隠事新誌N・.29S7 1936 14)海老原 束京副直新誌 No・2966 1936 15)藤田,海老原 東京讐事新誌 No.3010 1939 16)藤田,海老原 東京醤事新誌 No.3011 1936 17)藤田,海老原 東京讐事新誌 No・3012 1936. 18)こ二階 蕩{京盛事新誌 No.3017 1937 19)熊谷 東京署事新誌 No・30221937 20)近藤 東京讐事新誌 No・3049 1937 第 一 表 第 一 圖 「クループ」性肺炎患者ニケル尿10G中Vitamin C量 痔一.1削 尿10α中.V.C.量 年均 1 …分利前 i分利後 陣一週 第二週 i第三週 悌四週 i第五迦 1第六週 1第七週 1 1.17−3.77mg% O..O, 一tt.3,F) O.3 一2.02 0.47−1.9. 6 0.cr)一1..46 1.21一一1.57 1.47−1.52 2.12−2.47 25 1i .o.46mg%ll 2.0[ 1.41 1, o.g6 1 i.s l
i::llレ・
1, 1.3{」 i o.s l l/ Ii.93 ll OX,i 11 2,24 ii i i後1234567
一第 7巻e・5(J一.36 池田i=「クルーゐ性肺炎患者に於ける尿中..嘩△mfn℃量の溜長に就L,, 第 二 表 第 二 圖 「クループ」性肺炎患者に於ける尿中Vitamin C一日:量.
.隔陣萩。一瞳葎一均而
分利前 、.。一、2.56。、1,、.38m、欝翻1:1−1:;;.・・.
第三週 i.96_20.38 ⊥0.20 第四週 4・86−22・12 12・45 /0 第五週 ・・141_・9.36 ・4.。引第 三 表
・ク,、一プ.肺炎賭、、於ける尿中∀i・。mi。 C_瞳{…t一.一臆i黒
雲Omg以下 20m9以下 30mg以下 40m9以下 50m9以下 4 14 11 6 1 禦鑑[第宣週 22 29 10 2 i 29 ’28 6 第ζ週i第ζ週i第宕週1轟1第3週 17 15 1 9s 10 2 5 1 3 2 2’ 第 四 表 …一一オ罐r雛1幽第ζ、,[謝第ζ週1蜘第細
20mg以下 30m9以下 40m9以下 50m9以下 …、以下1・・%1.吊・%隣%i
ミ/鰻障
ト1・%i i
51% 46% 3劣 5 43% 4s%・ [loo% 9%・ ,g3Y. 67% 50% 50%一結7巷360一
TOKYO
MITTEILUNGEN DER
MEDIZINESCHEN・一 GESELLSCHAFT
FVR A” RZTINNELN
Bd. VII. Ht. .4 Dez. i937
VERHALTEN DER VITAMIN−C−MENGE IN
HARN BEI KRU??OSER ?NEUMONIE. ’
Von
T. lkeda
Auf G’rund det ’Beobachtungen, dass die C−Hypovitaminose regelmassig nach der Pneun)onie erfolgt, dass die chronisch verlaufende C−Hypovitaminose wohl eine Ptietimdnie abet nie’ eirie Scorbut verursacht und’ dass die ’Pneunionie um so h6here Stetblichkeit zeigt je hochgradiger die C−Vitaminmangel dabei ist, wendeteri Gand一
.ρr.
ヲNi・dr・b・・g・t・ip・ hbh・C−Vi・・ゆdg・e im. A・f4・g・s・・di面d・・P…岬ir erfolgreich an Und ’etnPfahlen diese Massnahmen ivarm. So wollte ich C−Vitamins− toffwgchsel bei Krupp6set Pneumonie klar mtichen, bestimmte Vitqmin−C−Meng6 im Harn an 15 Kranken, die seit ’ Frtihling des Jahres als ’krupp6se Pneumonie ins
T・辱y・一P・li・ei−H6・pi・・1・晦・・m職w・・d…D…w・・d…i・h 2・6・Di・hl・油e−
nglihdophenblinethod6 nach Tillmann Und verbesserte Enteiweissungsmethode nach
E,“jita ,ap.
Und gelang ich zum Resultate, dass die Vitamin−C−Menge im Harn bei krupp6一 ’ser Pnetimonie sich vor der Krise vermehrt und nach derselben allmahlich vermin− dern bis zum niedrigsten Werte im 3. Woche, um dann allmahlich zur. Norm
2urUとk乞ukehreぬ.