短波療法の眼科即興用の経験.
東京女子讐學專門學校眼科教室(主任高辻教授)岡 本 貞 子
緒 論 短波及び超短波療法の一般磨用の根源は,1926年Schliephake, Schereschewskyの 輌氏が全く無身長に超短波電磁波の生物學的作用及びその署學的慮用の研究を開始し それを疾病の治療に試みで満足なる効果を得たるに肇ま}),爾來その他心激の學者の 熟心なる努力によりて物理的,並に生物學的作用の大艦が短時日の間に關明せられ,そ の廣汎なる適々七重及び職域迅速なる効果とによりて今日の如く治療界の寵更とレて 隆盛を見るに至ったのである.本療法の鷹用は外科,婦人科,内科方面に於ては盛ん に研究せられその業績も多数報告せられてるるに拘らす,眼科領域に於ては比較的少 なく最近漸く盛んになりし歌態にて我が國に於ては僅かに植村,桑原,清澤,百々諸 氏の報告を見るのみ.余は最近,短波療法を脹疾患に慮用する機軸を得たるを以って 少数ながらここにその経験を報告す。 短波療法の概念『 超短波及び短波療法とは糠喜器の第二次鳥路の蓄電器電極聞に誘電燈として人爵を 挾み,それに3−20mの如き短かき波長の電磁波を通過させ,その際に電磁波の電氣 「エネルギー」が熟の「エネルギー」に攣縮する階程に於て,超短波及び短波特有の各種 の生物學的作用を身艦内に起させ以って疾病の治療をなすものである.かくの如く本 療法も結局は温度上昇を起す事より「ヂユール」熟を利用する「ヂアテルミー」と何等異 ならすと考へる學者もあるが,特殊なる装置によlgて熟を與へる事なくして行はれた る放射實験の結果,この際の温熟は寧ろ第二義的のものであって,その主要意義は生 膿細胞の膠質分子の荷電が高周波振動に因り明野的彊制振動を受けることによ1て, 生艘細胞の生活條件に二化を與へる事にあると記載せられてみる.而して短波療法と 「ヂアテルミー」との相違はその波長の異なる樋門以外にその挙用手段の相違による物 理的技術的相蓮があるのである.師ち「デアテルミー」では金属導子を人艦に直接密接 させ導電による温熟を慮用するのであるが,これに反して本療法では必ず人膣と導.子 邸蓄電器電極板との間に室i氣間隙即電i氣的絶縁暦を作って高周波振動の間接的遠隔作 一第 8巷 33一34 岡本=短波療法の眼科的鷹用の撃払 用を及ぼさしめるのである・更に雨者の根本的の相違は前者は急性化膿性疾患に謝し て好影響を與へるに反し,後者は之に劉して禁忌なる監にある.その生物學的作用と しては次のものが學;げられてるる. (一) 均等深部作用,如何なる抵抗をも突破して深部まで均等に作用が及ぶ,且つ・ その程慶は皮膚,電極板聞の距離如何に著しき撃墜を有するものである. (二)血液に号する作用として赤血球は一般に増加す,白血球は電界作用の直後は’ 一時的に減少し,数時間後には正常よりも増加し牛二又は一日で薔に復する.喰菌作』 用は乱賊な配量では増加するも過量を與へると反って減弱する.この喰菌作用は血肝 の憂化たよる間接作用であると云ふ・赤血球の沈降速度は多くゐ場合電界作用後は多 少逞延すると云ふも亦,一時的に促進すると云ふ報告もある.血液の凝固作用は著し く高くなり絢嚇酸「ソニダ」を以ってしても凝血を随止することを得すと. (三)血管に勤しては小血管を擾張する伜用あ砂て「アドレナリン」を滴下するも牧 縮を起さす.即ちこの作用は軍なる温熟によるものでなく血管の漸縮を司る交感神経 を麻痺させる爲と考へられ諸種の疾患を治療する上をと甚だ重要なる意義を有す. (四)外経系統に劉する作用,蛙の心臓は電界作用だまって搏動数が減少す.文植 物性紳経系統が正常の平衡怪態から偏した時たそれを引戻す作用あり. (五)細菌に離しては殺菌力を有す,而も一定の波長ゐ電磁波は一定の細菌に零し ⊂選揮的に殺菌力を有し,例へば波長15mと4mの二種を使用しての試験管三三験の 結果は連鎮歌学歯,加三見球菌等には15mの方が有効にして4mでは無影響か叉却つ セ爽育の促進を見,葡萄歌球菌に了しても15{nが有効にして4mは白色葡萄歌球菌に 謝してのみ僅かに傷害作用を有するも其の他の葡萄歌球菌屡に即してな全く無反憲な ljしと.叉人型放射菌に甥しては15mにては大V・にその護育促進し,4mでは甚照しき 阻害を認められると云ふ. (六)組織並に器管に撫しては各々その機能を鼓舞する作用ありてバセドウ氏病患 者の頸部にかけるときはその症朕著明に現はれ,叉日野氏は妊娠悪阻患者の肝臓部に かけて著効を奏したりと報告せらる. 、實 験 芳 法 余の使用器は井上猛夫氏の製作によるものにして眞室管式なり,波長は15mを使用 し,先づ2.0「アムペア」の放射量にて放射時間15分を標準となし,疾患の種類,輕重 に癒じて放射時聞及び電極板と皮膚との間隔を増減せり,例へば急性化膿性炎症の進 一第 9 ’岱 34一一
岡本==rc波療法の眼科的磨用の繍1 35 行しだ例で濫熟も共に與へ度さ場合には間隔をせまくし,時間も少しく長くなし,症 訣の薪しき時ダ’叉「は特に強度の時には廣くして時間も短かくせり・ 使用方法は眼には軟骨類を入れる事なく,涙をよく拭ひ眼を閉ぢ,その上に小なる :方の電極叛(直径約5cmの圓形)を約i・5cmの厚さの綿の間隙をもつて,大なる方の電’ 極板(約5×10cm)を後頭部に約4cmの厚さの綿の聞隔をもつて置き,この雨極板を落 ちぬ弁慶に結ぶ.この様に眼部のものを後頭部のものよ1)も小に且つ聞応も鋏くなす は,眼部に於ける「エネルギー」の分布を密になすためなり,尚爾電極板ぱ互になるべ く平行になる様になし,同時に艦表とも4行ずるべく凹凸に食じて屈曲させる.』かく すれば自撚電界線が臓を通過する故何等か『)臓症歌が表はれざるかと云ふ危惧の念が・ 起るも余の使用せし放射量では一例も副作用のありしものなし.文獄に徴するも未だ 器質的攣化を惹起せし報告はなかりき.只非常に淋経質の人には時として一時的に感 度の頭重,頭痛を訴へることありと云ふ.筒頭髪の「ピン」,その他の売勲物は力線を 集合し火傷を起させる危瞼あるため豫め除去し,爾漁氣を含むものを使用せぬ様注意 を要す. 實「
ア成績
實験成績として,・慮用心激は46例にして之を細別すると,外心粒腫18働・内雨粒腫 4例,眼瞼の痛3例,上輩膜炎2例,虹彩炎6例,急性涙腺炎2例,急性霰粒腫の初期畜 類3例,結核性輩角膜虹彩炎2例,角膜「ブリクチン」2例,角膜白斑,線内障,網膜硝 子鰐出血,外傷性網膜葛藤,各1例なり. この内,外変値:腫,内画帳腫,眼瞼の癖,急性涙腺炎の如き急性化膿性疾患に虚し・ てはSchliephakeの高唱せし如く眼科領域に於ても亦最も卓効を見,他の治療法を全. 慶せしにも拘らす炎症の幽しきものに於ては,そのま玉吸直せられ,他の相當進行せ し例に於ても短時日の内に排膿し,全部痕跡なく治癒せり.即ち先輩諸氏の報告とよ. く一致せる成績を得たり,その實験例解の主なるものを白軍に記蓮すれば次の如し.外萎粒腫
第1例 24歳♀ 現症病歴 左眼に疹痛起り,次いで眼瞼の磯赤,腫脹加はりしため3日目に外來を訪ふ. 初診時所見(第1同放射時所見) 上眼瞼の外皆に近く限局性の護赤,腫脹ありて疹痛強し. 一第 8 滲 35一36 岡本=短波療法の眼科的態用の経験 治療並に経過 毎日局所に放射し,第1向後窪痛去り,第2同にて腫脹減じ,自転捧膿ずるこ’となく 全治す.
第2例25歳♀
現症病歴 右限に掻痒感ありしに翌日は下眼瞼内皆部に腫腹生じ痙痛も加はり・しため外來を訪 ふ. 初診時所見( 〃 ) 右下眼瞼内皆部に於て,腫脹,誌面塞く,痙痛激し,中央に■小なる膿貼を認む. 治療並に経過 第1同放射の翌日油壷去り,相堂の排膿ありて腫脹著しく減じ3同にて痕跡なく治 癒せ夢. 第39, if 22歳♀ 現下病毒 右上眼瞼の腫脹を生じ,次第に増大したるため3日目に外來を訪ふ. 初診時所見( 〃 ) 上限瞼は浮鍾訣に螢赤腫脹し,瞼裂小となり,瞼縁に沿ぴて燭診するに内皆部に硬 結をふれ,輕度の堅痛あり. 治療並に経過 毎日放射,翌日密密あり,2同順淫脹著明に減少し痙痛全くなし,4同にて完全に治 癒せb.第4例20歳芋
現症病歴 右上眼瞼の腫脹現はれ疹痛あ)1て,4日聞器法をなせるも症状次第に増悪せしため 外來を訪ふ 初診時所見( 〃 )右上眼撚『撚醸し・特に外舗1酬自ら開歯すること能賄鰍至醇
彊ありて疹痛激烈な). 治療並に経過 第1同放射の翌日i誹i農ありて3回にて全治せり.第5例26歳舎
一一一tff 8 ;一ts ’36.岡Zl ..短波療法の眼科的鷹用の経験 37 現症病歴 右眼瞼,外衣部に窪痛を感じ,次第に腫脹を増ぜしため翌日外來を訪ふ. 初診時所見( 〃 ) 右下眼瞼外皆部に限局性の畿赤,腫脹を見疹痛強し. 治療並に面諭 第1同放射後緊張去り,2同にて駆痛のみとなり,3同目に排膿ありて,4同にて全治 せり. 内萎粒腫 30歳♂ 現症病歴 右上賑瞼の腫脹を生じ,次第に増悪し,疹痛激烈にて頬部にまで放散す,温器法を なすも輕快せすsよって3日目に當外來を訪ふ・ 初診時所見( 〃 ) 右上眼験は一一帯に腫脹獲赤弧く,緊張著しく自ら開瞼し得す,上眼瞼中央部に:硬結 を謙れ,限瞼は論証し得す,下脹瞼から頬部にかけても浮腫朕に腫脹し,耳前淋巴腺 の輕渡なる腫脹褒赤を認む。 治療並に維過 第1回放射の翌日,多量の排膿ありて痙痛輕減す,第3同後は瞼裂の廣さも麺常とな り,局所にやN硬結をふれる程度となり,4同にて全治せり。 眼瞼癬腫 8麟♀ 現症病歴 右上眼瞼皮膚に小膿瘡を生じ,次第に増大し終に自ら開験し得ざる程度となり,加 ふるに疹痛張きため5日目に外來を訪ふ. 初診時所見( 〃 ) 右上眼瞼皮膚はマ帯に弧ぐ.糞赤,腫脹し,そρ中央部に特に張き硬結を隅れ,疹痛− 回し. 治療並に維過 第i同語緊張とれ,激痛去り,第2回にて多量の排膿ありて3同にて痕跡なく治癒ぜ り. 急1生涙腺炎 14歳♂ 現症病歴 急に左眼に痙痛を感じ,球結膜浮腫現はれ,次いで上脹瞼の腫脹を生じて疹痛ます 一第 8 巷 37一
38 岡本=短波療法の眼科的鷹用の経験 ます激しきため4日目に外來を訪ふ. 初診時所見( 〃 ) 上眼瞼一帯殊に外出に近く蛮赤,腫脹彊く,緊張ありて開瞼し得す,涙線部は稜赤 腫脹及び疹痛共に烈しく,叉球結膜は浮腫著明にして充血あり.腫脹は左頬部より耳 前に及び,耳前淋巴腺の疹痛あり. 治療並に経過 第1同放射の翌日多量の排膿ありて症朕著明に輕減し,6同にて全治せり. 次に虹彩炎に私しては蝶としては相當の治療効果を墨げ得たるも試用期の常とし て本療法のみICよるものにはあらざる故,急性化膿性疾患に於ける如く絶面的の成績 とは云ひ得ざるも,短波を補助療法として使用せし事により無記の治療治験の夷心に 比してその経過を短縮し,症状を輕微に終らしめたる便益は大なりと云ふべきなり. 症例を極く面出に読明すれば次の如し. 第1伽ぽ 46歳台 現症病歴 左眼に突然眼痛おこり,覗力障碍あるため外來を訪ふ.約1年前「ロィマチスムス」 に罹患したるも現在殆ど輕快せり・ 初診時所見(第1同論射時所見) 球結膜は毛様充血及び結膜充血共に強く,瞳孔反鷹なし前房は梱濁し,虹彩は禰蔓 性に腫脹し,心理は不鮮明なり・「アトロピン」鮎脹後記瞳孔縁に一致し虹彩色素の水 晶膣に附’着せること判明せり.血液のワ氏愛鷹,マ焦泣鷹共に陰性,富力右眼1.2(1.5 ×十〇.5D), 左E艮O.6(0。9×十〇.5D) 治療並に経過 毎日放射 第3同頃症朕増悪し,覗力も0。3(0.4×十〇.75D)に低下せり,更に績けて放 射せしに次第に磁瓶態良好となり,12同目頃には炎症症歌全く去り,視力もユ.2pi(1.2P3 ×+0.5D)となPて全治せり.此の患者には本療法の他には「アトロピン」及び擁酸「エ チールモルヒネ」の鮎眼を併用せi). 第2例 26歳♀ 現症病歴 左眼球結膜に充血をこil p輕度の痙痛あるため墨法及as‘「 n ・一ト」目藥を鮎眼せるも 輕快せす,更に蓋明,流涙加はりたるため3日目に外來を訪ふ. 初診時所見( 〃 ) 一第 9巷 38 一
岡本=短波療法の眼科的庭用の紹験 39 毛様充血ありて,角膜は少しく掴濁せり,瞳孔は小にして反慮邊鈍,瞳孔縁には繊 維素性の滲出物附着し,虹彩の紋理やN不鮮明なり,ピルケ氏反身,血液のワ氏反比 共に陰性,覗力右眼1・2(矯正不能)左眼0・5(1・Ox−L5D). 治療並に経過 第1同放射後疹痛輕減し.滲出物の量も減少したるに,第2同目より自畳的症状は良 好なるも,他項的所見増悪し,覗力0・1(矯正不能)に低下ぜり,しかるtC第5同目頃に は再び全症状良好に向ひ,10同にて全治せり,硯力左眼1.2(矯正不能),「アトロピン」 塵酸「エ.テールモルヒネ」を併用せり. 第3例 51歳台 帰環病歴 左眼に突然充血生じ次第に差明,脹痛加はりたるため約1ケ月後に當外來を訪ひ, 「アトロピン」,盛酸「エチーノレモルヒネ」,温器法,沃度加里の内服などにて約1ケ月 間治療したるも,一進一退にて渉々しからす,故に沃度加里,温捲法を慶止し,本療 法の併用を始む。 初診時所見( 〃 ) 左眼毛様充血中等度,虹彩の稀事は不鮮明にして腫脹湖濁し,激ケ所に虹彩後癒着 ありて瞳孔は不正形を呈す,沈着物なし,血液の旦氏反憲,マ氏反響共に張陽性,ビ ルケ氏反語陰性,覗力,右眼0.5(1、0×+O.5D),左眼0.3(矯iE不能). 治療並に経過 毎日放射 第4回目には毛様充血去り,績けて10同放射し,虹彩の歌態も良好とな 夢て只一ケ所に鋭き虹彩後癒着を獲すのみとなり,刺鼓症歌全く溝失す,覗力も0.5 (矯正不能)に密漁復せり,その後は患者來溢せす. 慣例は「アトロピン」,盛酸「エチールモルヒネ」を併用したるも「サルバルサンJ注射 はなさす. 第4例 40歳吉 現症病歴 左眼の覗力障碍及び痙痛,蓋明のため外來を訪ひし患者に「アトロピン」,盤酸「エ チールモルヒネ」沃度加里,温器法にて治療を鋤け,約1ケ月後より本療法を併用せ 塾. 初診時所見( 〃 ) 左眼毛標充血中等度,角膜は表面粗髄にして後面には多敏の沈着物あり,虹彩は紋
一第 8巻 39一
40 岡本=短波療法の眼科的磨用の経由 理不鮮明にて少しく腫脹し,瞳孔は虹彩後癒着のため不正形をなし,水晶艦表面は虹 彩色素の腕落及び滲出物の附着によりて,瞳孔重鎮の状を呈す. 治療並に経過 毎日放射し,毛様充血は著明に減少し,刺戟無住も輕快し,好経過をとりつNあり しに第5同放射後角膜に小なる潰瘍を生じ異物感を訴へkり,然し尚連績!0同迄放射 したるも潰瘍は治癒の傾向なきため本療法を中止し,以後「サルバルサン」の注射を始 めたるところ潰瘍は一週間にして治癒し虹彩炎の症朕は放射後56日にて全治せり. 次に急性霰粒腫の初期知事に劃しては,何れも只!同の放射にて消失したり.疾患 そのものは4同放射を績けたれども,少しも吸牧の兆なきため手術を行へり. 上金膜炎はその疹痛には著効ありて,何れも只2同にて無痛となりたるも,その充 血に翻してはユ0結露綾放射したるも,その効を認めえざりき.これに就いては桑原氏 も同様の結果を報告せり. 角膜「ブリクチン」に偉しては,第1例は相當深き潰瘍を形成しみたるものにして第 1同の放射をうけて離心したる後塞翁を感じたりと云ふ.翌日治療に際し局所の穿孔 せるを見たり,因てこの穿孔が本療法のみに起因するや否やはか)1難きも以後は放射 を中.止せり.第2例には治療効果は充分認められたるも無益はまぬがれ得ざりき.禽 角膜白斑,緑内障,結核性輩角膜虹彩炎,網膜硝子膿出血等には無効なりしも,これ 等は例敷少なく経験淺きため器量その他の不備も計り難く,その結果は断定し得す。 しかしこれらに画しては内外の重職中にもぼ璽同様の成績が報告せられてるる. 外傷性綱膜出血に無しては放射の翌日,著明なる出血竈の縮少を見たるも,本療法 は受傷後二週問を経て始めたる事,且つ沃度加里内服,FクロールカルチウムJの注射 等を併用したる爲その効果は不明なり. 結 以上余の症例は少数なるため,之によりて正確なる判藪を下すは不充分なりと云ふ べきも,その治療成績よりみれば,特に眼瞼の急性化膿性疾患に著効ありて,速やか に而も痕跡なく治癒せしめ得る勲より手術を厭ふ患者の場合,叉婦人に於ける場合は 美容上からも之が臨床的鷹用は甚だ意義あるものと云はねばならぬ,又虹彩炎に劃し ては補助療法として之を併用し,その治療経過を短縮し輕症に絡らしめ得たるは注目 すべき事なり,叉輩膜炎,急性霰粒腫等の疹痛に濁し鎭痛作用ある事も推麹こ値する ものと言ふべし.。 一第 8 ・そ套 4⑪一一n・一一
置本=短波療法の眼科的lbi用の経瞼 41 以上の如く甚だ僅少なる経験なれども本療法の施行は之が適慮症を選繹し誤る事な くば眼科領域に於ても亦治療上大v・に賞揚すべきものと思はる. 稿を終るに臨み御懇切なる御指導と御校閲を賜はりし恩師高辻裂授に深甚なる感謝 の意を捧げ,併せて井上猛夫氏の多大なる御援助に封し深謝す. 交 獄 1)桑原安治:超短波療法の眼科領域に於ける治療贋魑に就いて;日眼40倦,11號.. 2) 西岡時雄,小川重一:短波及超短波療法・ 3)日野壽i一=超短波療法.治療及麗方, 190號・ 4)植村操:超短波療法の眼科的庭i用,中眼,28巷,4號,5號. 5)桑原 安治:眼科領域に於ける超短波療法に就いて,光,80號 6)若林脇中澤隆格,笹田助 三郎;超短波及短波電場の末精血管に及ぼす影響に就いて,北海道讐學雑誌,第13年,Pt 5號 7)清澤叉四郎:超短波電療羅の供覧並に其眼科的鷹用に就いて:麗麗 30年. 8)百々 吹夫,小西靖夫:超短波線療法に就〉・て,中眼.29谷,8號・ 9)W・Holzer・und E・
IN’eissenberg: Gr’undri.ss der Kurzwel/en−thert pie. Physik−Teeh’nick lndikatiori. 10) Ertinst Raab, Kurwel]entherapie in der ?raxis. 11) E. Fritsch und M. Sch“bart. Einfifhrang in
die Kurzwellentherapie, Behandlupgstechnik und lndikationen. 12) XV, Koisott: Zur
Frage dEr Kurzwellenbehandlung def Auges; Kl. M. i, Auge. Bd. 97. S 448(19.36) 13) J, F.de Decker und 1. Arendt: ’Jeber die XVirksamkeit von Ultrakurzwellen auf Erkranl{u− gen des menschlichen Auges: 1〈1. M・f. Auge. Bd. 95. S. 462. (1936) 14) Schliephake, KurLwe!lentheTapie. Gustav, Fischer・ lena.