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指定講演2.膵管形成異常の診断とその臨床像

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Academic year: 2021

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92 約1週間にわたり肝移植手術を見学した.滞在中9例 の肝移植が行なわれ,そのうち7例を見学しえたが, recipient手術そのものは大体8時間位かかり,それに 先立ってdonor手術も行なわれるため,外科スタッフ 達のスケジュールは殺人的であった.Donor assess− mentは簡単で,40歳以下で重篤な疾患を有さない脳 死の患老であり,交通事故に遭った若者が殆んどで あった.Donor手術では近年,大動脈にカニュレー ションし,そこから大量の冷却潅流液を流すことによ り,移植肝の冷却,保存に大いに寄与している.Recipi− ent手術では無肝期に備えbiopumpによる門脈・大腿 静脈一腋窩静脈バイパスを設置して循環・代謝動態の 安定を得ており,肝移植の成績もサイクロスポリンA の導入と相まって格段の向上をみ,1生率68%,5生 率62%とのことであった.名大出身岩月教授,九大出 身藤堂講師がスタッフとして活躍され,又我々日本人 に便宜をはかって戴いたことを付記しておきたい. 36.練士二期生,思えば今年で20年,医師として医 者として (尾原病院)尾原 徹司 消化器病センター開設まもない昭和42年入局し,当 時数少ない若き医療練士として,もてはやされた二期 生12名も,早いもので今年で医師として20年,言わば この世界での成人式を迎える年頃になり,社会的にも 熟年の仲間入りと呼ばれる年代にもなりました.現在 は全員センターを離れ,ある老は他大学の医局で,又 ある者は地域医療へと,それぞれの使命感に燃え頑 張っている今日この頃であります. 私も未知の神戸に医療の場を求めて14年,地域医療 を通じて病気を介してこれまで沢山の人との出合い, ふれ合いの中から医師として医者として学び得た事柄 を,その時々のエピソードを混じえ症例を提示しつつ 発表します. 指定講演1.大腸癌手術における他臓器合併切除 秋本 伸 1986年末までに当センターで経験した手術例は 1ガ446例で,このうち他臓器を同時合併切除したものは 結腸癌59例,直腸癌38例の計97例(6.7%)であった. このうち肝転移合併切除20例と骨盤内臓器合併切除50 例の術後遠隔成績を中心に,他臓器合併切除の意義に ついて検討した.全他臓器合併切除例の10年生存率は 27.8%で,ew(十)の隣接臓器非合併切除24例の最長 生存は4年11ヵ月と,合併切除による長期遠隔成績の 改善傾向が認められた. 肝転移の初回手術時合併率は13.5%(195例)で,こ のうち20例に肝切除が行われた.良好な成績はH、群, 区域以下切除群で得られたものの未だ不十分でad− juvant therapyの必要牲が示唆された.膀胱合併切除 は20例に行い,うち6例は全摘術施行例である.Dukes β症例に対する膀胱合併切除の5年生存率は52.6%で 積極的な合併切除の有効性が示された, 指定講演2.膵管形成異常の診断とその臨床像 土岐 文武

ERCPにより診断された膵管形成異常について診

断における問題点と臨床像,特に膵炎との関連を中心 に述べた.先天性膵体尾部欠損,輪状膵(急性膵炎合 併2例)はそれぞれ4例みられた.膵管非訟合百は55 例(確診35例)で36.5%に膵炎(慢性膵炎3例)の合 併がみられた.油墨面上,飲酒歴や胆石の認められな い14例中8例,57%にも膵炎がみられ,この膵管形成 異常と膵炎との関連が示唆された,膵管・胆道合流異 常87例では胆道癌が22.6%,胆石が33.3%,膵炎が 21.4%(慢性膵1炎4例)にみられた.胆石の既往や合 流異常に対する手術歴のない52例中,19%に膵炎を合 併しており,合流異常が膵炎の成因として関与してい ることが推測された.合流異常では頭部膵管内に透亮 像(多くは非陽性膵石あるいはprotein plug)がみら れることがあり,膵炎合併例に頻度が高かった.以上, 膵管形成異常では膵炎の合併頻度が高く,膵炎(少な くとも急性膵炎)の成因になり得ると考えられた.膵 管形成異常の診断には短小膵管の鑑別が重要であり, このためには副乳頭からの膵管造影が不可欠であっ た.膵管形成異常における膵炎の発生機序についても 若干の考察を加えた. 一462一

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