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鉄筋の腐食に関する基礎的研究 : 自然電極電位による考察

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(1)

鉄 筋 の 腐 食 に 関 す る 基 礎 的 研 究

自 然 電 極 電 位 に よ る 考 察 一

西林

新蔵

*。

井上

正一

*・

吉 田

和正

*・

堀部

勝芳

*

(1977年 5月 31日 受 理)

Corrosion OF Steel Rcinforccmcnt

Invcstigation by Nattral Elcctrodc Potendal―

Shinzo NIsHIBAYASHI*, ShOiChi INOUE*, Kazumasa YosHIDA*, Katsuyoshi】

五oRIBE*

(Rece ed May 31,1977)

Recently, much attention has begun to be Paid to ocean develoPment・ For accomplishing a project in such development, reinforced concrete structures

will Pay important part in construction just as on land, but it must be ascer―

tained that theSe StructureS meet this purpOse of ocean development and will

sufficiently demonstrate their functions, In this test, following factors are

selected to investigate experimentally the electro―chemical mechanism of steel

corrosion which must be examined prior tO active use at inarine environments, (a)kinds Of steel,(b)kinds Of solutions,(c)cOncentration of NaCl, and (d)ヽVith and without rust preventional admixture.

This report deals、 vith (1)the ettfects of factors mentioned above on steel

corrosion which are tested by the natural electrode potential method and(2)

this method for use in the performance evaluation ott steel corroSion.

1,ま

え が き 下する。 近年

,海

洋への関心が高ま り

,種

々の海洋構造物の構

木研究は

,海

洋構造物へのコンク リー トの利用に関す 築が計画 されているが

,鉄

筋 コンク リー ト構造は耐久性

る基礎的研究の一環 として行な った もので

,主

として海 ・ 造形の容易さ 。経済性 の観点か ら

,海

洋においても主 水 中あるいは細骨材中に合まれる塩分が, コンク リー ト 要な構造形態になるものと考え られる。 中の鉄筋 の腐食に どのような影響を及ぼす かに注 目して 海洋環境下における鉄筋 コンク リー ト構造物 は海水中

行な ったものである。すなわち

,鉄

筋の腐食における電 の種々の塩による化学作用

,風

,潮

,海

流などの海

気化学的なメカニズムを究明するため, コンク リー ト中 象作用

,波

浪等の機械的作用が相剰 した苛酷な条件にお

の鉄筋環境を水酸化カルシウム飽和溶液を用いてモデル かれることになる。 この結果,コ ンク リー ト部は強度の

化 し

,海

水中に合 まれる塩化ナ トリウムを海砂使用時の 低下・ 中性化・ ひびわれ・ 剣離な どの現象が現われ

,内

砂量に対す る濃度に置 き換えて試験を行な った。試験方 部鉄筋の発錆・ 腐食を防護す る効果が低下することにな

法 としては, 自然電極電位法・ 定電位分極法・ 定電流分 る。鉄筋に腐食が進行す ると

,鉄

筋断面積の縮小・ 鉄筋

極法・ 抵抗分極法・ 電気抵抗の変化を測定す る方法な ど 強度の低下などに よって

,部

材 としての耐力が著 しく低

があるが,ここでは自然電極電位法を採用した。

*土

木工学科 Department Of C il Engineering

(2)

西林新蔵・ 井上正一・ 吉 田和正・ 堀部勝芳 :鉄筋の腐食に関する基礎的研究

2.腐

食の電気化学的機構

(1)局

部電池 鉄の腐食 は電気化学的反応に よって起 る。H.UHigl) は

,金

属の腐食機構についてつ ざのような説を唱えてい る。金属の表面には数多 くの電極が存在 し,これ らが電 気的に短絡されている。金属が乾燥 している状態では電 極間を流れる局部電流も

,そ

れに伴な う腐食 も生 じない が

,水

または水溶液中に浸 されると局部電池が構成 され 化学反応に よって金属は腐食する。 コンクリー ト中の鉄筋の腐食機構 も同様 と考えること ができる。 上で述べた局部電池はアノー ド(酸化反応が行なわれ る電極

)部

分 とカソー ド(退元反応が行なわれる電極) 部分か らな っている。アノー ド反応 は

Fe――→Fe+十

+2e

(2-1)

で,このときの電位 (水素電極を基準 とす る

)は

(2-2)で

与え られる。

崎 だ

=轄

十⊇

→押

b煎

=-0.44+0,0295 1og〔

Fe十

ここで ψ:還元電位 φ°:標準還元電位

Fe+2(OH) ←

Fe(OH)2

KFc(O■)2=〔Feキ十〕〔OH 〕2=10-1471

ド 豹華

訥 範 呻

=岬 ‐

4 よ り 10g〔Fま 十

〕=log KFe(OH)2 2 1og〔 OH 〕

= 13.29 -2pH

・φ

Fe/だ

+=-0・

05-0.059 pH

(2-2)

カソー ド反応はアルカ リ性溶液の場合には酸素還元反 応で

,電

位は

(2-4)で

与え られる。

φ

/。H―

ttOH一

十∝

059 bg_

OH

+響

bg阿

9 CPH‐

0

φ:/。H一 =0・ 40ャ、ま,〔02〕

=P02ヨ

0,2 2tm とす ると, φ。/OH一 =1・

240-0.059 pH

(2-4)

鉄筋の腐食が進行す るためには,アノー ドとカソー ド の両反応が同時に起る条件が必要で

,電

導性の低い水 の 場合には

,ア

ノー ドとカソー ドが極めて近接 していると きにのみこの条件が充 される。逆に

,鉄

筋の腐食を抑制 す るためには,アノー ド反応あるいはカソー ド反応のい ずれか一方を抑制すれば十分である。

(2)分

極 電極を通 って電流が出入す ると

,そ

の電極は溶解また は析 出し,もはや平衡状態ではな くなる。測定さたる電 位は外部電流の大 きさと方 向に よって変化 し

,そ

の電流 の向きは常に系の平衡か らのずれに逆 らって新たな平衡 を作るように動 く。このように電極に出入 りす る電流に よって生ず る電位の変化を分極 と呼んでいる。 金属で観脚 される電位 はアノー ドとカソー ドが分極 し て到達する折衷的な電位であ って,これを 自然電極電位 と呼んでいる。 2っ の分極曲線は実際に交わることはな ャ、(Fig.1)。 電極が分極する原因 として

,濃

度分極・ 活性分極・ オ ーム降下などがあげられている。濃度分極はカソー ドで 析出,アノー ドで溶解が起 こり

,極

付近 の溶液に濃度差 が生ずるためである。活性分極 は,カ ソー ドにおいては 水素 イオ ン(H子

)の

放電が比較的急速に進行す るが, 水素原子か ら気体状の水素への反応速度はかな り遅 く, 反応が抑制されようとするために生ずるものである。ア ノー ドでは水酸 イオ ン

(OH)が

放電 し

,

酸素を発生 す る反応が顕著で

,著

しい活性化分極を呈す る。オーム 降下 は電極を とりまく電解液や電極表面 の反応生成物皮 膜

,あ

るいは両者 の電気抵抗の差に よるものである。 分極が主 としてアノー ドで起 る時

,ア

ノー ド支配にあ るといい,この場合の自然電極電位 はカソー ドの平衡電 位に近い。新 コンク リー トは強アルカ リ性を示す のでア ノー ド支配である。一方

,分

極が主 としてカソー ドで起 1 ・ 2

H20+

-02+ 2e ―

2(OH) (2-3)

(3)

鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第

8巻

229 完       , 一 宇 ⊂ Φ ︸ 住 ① 0 0 ﹂ 一 〇 一 ・ I reduction(cothodic) potentiQI (clnodic) potenticlt

Fig. l P。 larization diagram

る時,カソー ド支配にあるといい

,実

例 として天然水中 の鉄の腐食があげられる。分極がアノー ドにおいても, カソー ドにおいてもある程度おこる状態を混合支配 と呼 んでいる (Fig.2)

(3)不

働 態 金属が与え られた環境中で反応す る傾向が大きいにも かかわ らず

,僅

か しか腐食 しない状態を不動態であると い う。不働態皮膜の性質に関しては二つの説が提唱され ている。

a)酸

化皮膜説

不働態皮膜は常に金属酸化物やそ の他の反応生成物か らなる拡散障壁であって

,金

属を 環境か ら隔離 し

,腐

食速度を低下 させる。

b)吸

着説 金属は酸素や不働態化剤 イオ ンの化学吸 着層でおおわれ,このような層は表面に吸着 しようと す る水を追い出し,アノー ド溶 出速度を低下 させる。 つ ざに不働態に 影響 を 及ぼす因子 について考えてみ る。

1)溶

存酸素の影響

水溶液中の溶存酸素はカソー ドの水素分極に よって

,水

素は

2H+十

02-H20 2e(2-5)

の反応に従 ってカソー ド反応を促進 させる。 拡散に よって表面に到達す る酸素の量は

,溶

液中の酸 素 の濃度に比例す るため

,腐

食速度も酸素濃度に比例す る。駿素の分圧が高 くなると(蒸留水では約 12切 ′02/′ 以上

,空

気飽和相当量は 5.5物7′ 程度である

),

過剰 の酸素が鉄の表面に達 し,この酸素が不働態皮膜の形成 に寄与す るので腐食速度は低 くなる。酸化皮膜説では, 過剰 の酸素は酸化第一鉄の皮膜を酸化 して

,拡

散障壁 と して保護作用の大きな皮膜を形成す ることになる。吸着 説においては

,過

剰の酸素は鉄の表面に化学吸着 して吸 着状態の不働態を形成するのに使われることになる。

)塩

素イオ ンの影響

塩素イオ ンは鉄 の不働態皮 膜を破壊

,

あるいは不働態化を妨 げる。 酸化皮瞑説で は

,塩

素イオ ンは他種のイオ ンよりも容易に子とやその他 の欠陥部を通 して酸化皮膜に浸透し

,皮

膜を コロイ ド状 に分散させて透過性を良 くす る。一方

,

吸着説によれ ば

,塩

素イオ ンは溶存酸素や水駿イオ ンと競合的に金属 に吸着 し

,表

面に接触すると金属イオ ンの水和を助け, 溶液中へ溶出するのを容易にす るためと説明できる。 塩素イオ ンに よる不働態の破壊は均―にではな く局部 的に起 こり

,腐

食は子し食 となる。腐食速度 と塩化ナ トリ ウムの溶液濃度 との関係は

Fig.3に

示す ように海水の 濃度 とほぼ等 しい

3%で

最大 とな り

,飽

和 濃度の

26%

では蒸留水の場合 よりも小さくなる。これは

,3%ま

で は酸素の溶解度の低下 よりも塩素イオ ンの不働態破壊作 用の方が大 きいが

, 3%以

上になると

,酸

素の溶解度の 低下が拡散障壁層の性質の変化 よりも重要 とな り

,腐

食 は減少す るか らである。

F増

.3軽

fecttf he c°ncentration of Nad

iii)pHの 影響

PHと

腐食速度については,W・

Whitemanと R.Russelに

よって説明 されている(

Fig,4)。

コンク リー ト打設直後 の鉄筋周囲 における 水溶液の

PHは

12.8∼13,0程 度2)でぁり,この

PH範

囲では塩

(4)

西林新蔵・ 井上正一・吉 田和正・ 堀部勝芳 :鉄 筋の腐食に関す る基礎的研究 ス CL

003

GJ

U

と ∞

2

0

tyl

0

001

0

O

Fig, 4 Relationship between corrosion rate

(I●

y)and PH

素イオ ンが存在 しない限 り鉄筋 は不働態化されて腐食 し ない。 しか し

,中

性化 した コンク リー トの

PHは

8.5∼ 10と なるので,腐食傾向が現われる。 しか し乾燥 した コ ンクリー トでは局部電池の電極間に流れる電流は僅かで あるため鉄筋は錆びないが,コ ンク リー ト中に塩が含ま れていると

,塩

は湿気を吸 うため錆びやす くなる。

(4)自

然電極電位法 コンクリー ト打設直後の鉄筋周囲における水溶液は水 酸化カルシウムの飽和溶液 と考え られ

,水

酸化カルシウ ム飽和溶液中の鉄筋はアノー ドの分極が主 としておこる アノー ド支配である。 自然電極電位 はアノー ド電位 とカソー ド電位 の混合電 位であ り

,分

極につれて電位 はカソー ド的な電位に移行 す る。電位がカソー ド側へ移行 した時

,貴

な方向へ動い た といい

,ア

ノー ド側へ移行 した時

,卑

な方向へ動いた という。塩分の添加に よってアノー ド反応が 自由に行な われると卑な方向へ動 く。すなわち

,腐

食反応がアノー ド支配である場合, 自然電極電位が貴な方向に動けば腐 食は抑え られ

,卑

な方向へ動けば腐食傾向があることを 意味する

(Hg.5)。

しか しカソー ド支配の場合

,電

位が貴に動 くことは逆に腐食傾向があるため判断を見誤 る危険性を持 っている。 防錆剤の効果を調べる場合, 自然電極電位法の限界は アノー ド抑制型防錆剤の判断までで,カソー ド反応抑制 型防錆剤については定電位 (または定電流

)分

極法によ る分極曲線か ら判断しなければならない。また抵抗分極 法はいずれの抑制型防錆斉1においても測定可能で

,結

果 は腐食速度で出て くるため,より実用的 な 方法 と云え

rl FO F2

Fig. 5 Relationshゃ bdWeen Polarization due

to anodic control and natural electrode

potential る。

3.実

験 概 要

(1)実

験条件

i)塩

分濃度

塩化ナ トリウムの添加量は

,Table

Iに 示す コンク リー トの配合を想定し

,砂

の表乾重量に 対す る重量比で

0,0.2,0.4,0.8%の

4段 階を設定 し た。また

,二

部の実験では0・

025,0.05,0.1%の

もの も用いた。なお

,砂

中の塩化ナ トリウム合有量

(,%)

とモルタル溶液中の塩化ナ トリウム合有量

(b%)と

の 関係 は次式で表わ され る。 う = 3.889 ,

Table I Mix proportion of mortar

φ

φ

φ

! ︱ l ① の O n 4 6 pH 8

(3-1)

陀降

1寄

│〈

)鉄

筋の種類 と表面状態

使用 した鉄筋は直径9 1 Mllの一般構造用圧延鋼材 SS 41の みがき棒鋼

(Sw)と

黒皮付 き棒鋼

(SB)お

よびコンク リー ト用 再 生 鉄 筋

SR 24(SR)の

3種 類である。

(5)

鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第

8巻

ili)混和剤

防錆剤の有無

iV)PH tt PH値

が腐食に及ほす 影響を検討する ため

,強

アルカ リ性の水酸化カルシウム飽和溶液 (Ca) に

,弱

駿性の蒸留水

(W),強

酸性のO.1規定塩酸 (

H)お

よび弱アルカ リ性を示す海水を溶液 として使用し Й生。 試験はいずれも恒温室 (20°C)内で行ない

,溶

液中ヘ の酸素の供給は流動パ ラフィンで阻止 し

,溶

存酸素のみ とした。

(2)使

用材料

1)供

試鉄筋

ハ ンドカッターで約 10CIllに切断 し た後

,黒

皮つきのものは表面 の汚れを歓き取 り

,み

がき 鉄筋は

AA-180,AA-240の

サ ンドペーノヾを用いて表 面 の錆を落 とし

,つ

いで四塩化炭素で脱脂 を行な った。 これ らの鉄筋は重量測定後

,Hg.6に

示す斜線部に防錆 ペイントを塗布 し

,露

出部分の長さを一定に した。

)溶

蒸留水 500∝ に水酸化カル シウムを過 飽和 となるように加え,この溶液をベースとして所定量 の塩化ナ トリウムを加えた。 i)防 錆剤

日曹マスター ビルダーズ社製 の鉄筋 コ ンクリー ト用防錆剤

NR-1900を

使用 した。使用量は コンクリー ト1ゴ 当り原液3′ が標準である。 供試体の種類お よび記号を 一括 して

Tane Hに

示 す。

(3)実

験装置

(Hg.6)

i)照

合電極

測定には一定 の電位を有す る照合電 Flow chQrt of pOtentio stclt ▲ 5clturQted cQtomet etectrode

Fig. 6 0utihe of apparatus

極を用い る必要 があ る。照合電極 の電位 は一定であるた

,照

合電極 とある電極 とで構成 された電池 の起電力 の

変化は

,金

属電極 の変化を表わす ことにな る。

本実験 に用いた飽和甘 コウ照合電極 は水銀 お よび これ

と平衡状態の

Hg2

とか らできており

,Hg2の

活量は

Table II Symbols of sample ExamPle : SW――

_ca

-0.2-―

N

― ― ―― 、 KindS of steel Sw i SS 41 Surface pOlished by sand Paper SB I SS 41 Surface covered

with iron oxide―

film SR : SR 24 Surface untreated Concentration of Nacl Ca : Saturated Ca(°H)2 ヽV:Distilled water S i Sea water

H:0.l NHCl

Percent by weight (NaCユ/sO・nd)

N:Non

R : used

(6)

西林新蔵・ 井上正一・ 吉 田和正・ 堀部勝芳 :鉄 筋の腐食に関す る基礎的研究 Hg2 C12の 溶解度によって決定さ漱る。電極反応は

2 Hg(1)+2 Cl一

Hg2 C12(S)+2e

(3-2)

=-0.268 volt

βO:25。

Cに

おける標準酸化電 位で示 される。 この電池はガラス管の底に白金が封入され

,白

金線は 純水銀に よって覆われている。 この水銀に固体の塩化第 一水銀を加え,さらに電池全体を塩化カ リウム溶液で満 たす。溶液中のH占デ の活量は溶解度積(H占

(Cl)2

が一定であるため

,塩

化カ リウム溶液の濃度によって決 定 される。飽和塩化カ リウムの場合, 酸化電位 σ

)は

-0,2415 voltで ある。

)ポ

テ ンショスタッ ト(柳木製

V8-2030)

ポテ ンショスタットは定電位分極法による分極曲線を求 めるため

,照

合電極

(A)に

対す る作動電極

(B)(試

料電極

)の

電位を制御するとともに

,対

(C)を

介 し て試料電極に電解電圧を加えて電解電流を流すための装 置である。この装置は自然電極電位法にも利用できる。 ポテ ンショスタットを用いて照合電極に対する試料電 極の電位

Ketを

測定するには, これと絶対値の等 しい 電池 7batを 照合電極 と直列に接続 し, これを増幅器 (

AMP)で

増幅 し,a― b間の電位差がゼロになるように す る。この時

,照

合電極 と試料電極間の電流はゼ ロとな り

,オ

ーム降下は生 じない。そこで 7batの 値が試料電 極の電位 となる。

(4)実

験方法 自然電極電位の 測定は

,供

試鉄筋 と 塩橋 (塩化カ リ ウムを飽和させた寒天橋

)を

25Hllllと 一定 となるようにセ ッ トし

,

各種溶液に鉄筋を浸漬 した後30分, 1, 2,

6,12,24,36,48,60,72時

間i 3日 以降14日 まで は毎 日

,そ

の後 1ケ 月までは1日おき

,そ

れ以後は 3日 おきで行ない

,併

せて肉眼観察 も行な った。 また

,鉄

筋の重量 と溶液の

PHの

測定は鉄筋浸漬前 と 試験終了後に行な った。

4.結

果 と 考 察

(1)外

観観察 鉄筋の表面状態によって腐食形態が異な り

,み

がき鉄 筋

$w)は

塩分濃度

0,4,0.8%に

おいて全面腐食とな るが

,黒

皮付き鉄筋

(S8)に

おいては鉄筋表面に孔食 とな って腐食が現われた。

SBの

腐食は

,初

期の段階で は黒皮が点々と浮いた状態にな り

,黒

皮を削るとその部 分だけ褐色に錆びていた。 これは

,不

働態の黒皮部に酸 素濃度差に よる通気差電池が構成 された ことに起因する ものと考え られる。通気差電池は酸素が飽和 した極がカ ソー ドとな り

,酸

素の少ない極がアノー ドとなる。 この 場合

,

黒皮表面がカソー ド

,

黒皮の下がアノー ドとな り ぃ従 って被膜の下側で発錆す ることになる。さらに, 不働態が破壊されは じめると

,破

壊部がアノー ド

,周

囲 の不働態がカソー ドとな り

,破

壊分部のみの腐食が進行 して孔食 とな り

,し

かもアノ… ド面積に対 しカソー ド面 積が大 きいほど腐食進行が大 きくなる。

(2)自

然電極電位の経時変化 (Fig.7) 鉄筋の種類に関係な く塩分濃度

0%に

おける曲線は 時間の経過とともに貴に移行す る。これはアノ… ド分極 に よって腐食傾向が減 っているためで,この傾向はほぼ 7日までの初期に現われている。測定時間が長 くなると 電位は僅かに卑に移行す るが,これは溶存酸素が減少 し たためにカソー ド分極が 生 じたか らと考え られる。ま た,曲線は

-350 mV付

近を境 として 塩分濃度

0%と

0.2%以 上の 2っ のグループに分かれている。 防錆剤を添加 した場合

,そ

の電位は添加 しないものに 比べて貴になるが

,そ

の動きは緩慢でなかなか一定電位 にはな らない。 塩分が合 まれていると

,Swは

卑に移行す るが

,SB,

SRで

は電位 の変動が現わか

,卑

にな った り貴にな った りする。この変動は

S3で

は防錆剤添加 の もの が大 き く

,SRで

は塩分濃度

0.05%で

防錆剤添加 のものが大 きい。これは不動態の破壊 と再生

,そ

の後の再破壊によ ってアノー ドの分極が変化 し

,電

位 も変動す るか らであ ろう。

(3)鉄

筋の表面状態

Fig.7か

ら初期電位 (浸漬後30分

)ム

と電位がほ

ぼ一定値を示す 7palを読みとりこれを

Table IIに

示す。また,これらの電位 と溶液濃度との関係を Fig.8 に示す。

Fig 8ょ

,水

駿化カルシウム飽和溶液の場 合

,SBの

70は

Swの

それよりも50∼■

5 mV程

度貴 である。しかし 7palで は電位の差がほとんど現われて いない。これは

,み

がき鉄筋にも不働態が形成され

,黒

皮とみがき鉄筋との不働態の差が小さくなったことを意 味 してい る。SRにおいては

,吼

の値 は

SBよ

りも

Sw

に近い値 を示 してお り

,こ

れか らSRの不働態 は不完全 な ものであると判定 で きる。

PH 4以

下 の酸性領域 また

(7)

︵ Ш O の   ∽ >   ヽイ と ︶ 鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第

3巻

233 υ 10 20 30 40 50 T(dαys)

N.E. P. and elapsed ti=ne

(り 塩分濃度の影響(醍g.9) 氏 は,塩分濃度が 0∼0・

8%と

増加するのに伴なって 卑へと移行する。

halも

同様の傾向を示 し

,

塩分濃度 が増加するほど腐食傾向が強くなることがわかる。

0%

0.2%に

おける 吼 の差は20∼

120 mVで

あるが,0

%力

貴に

,0.2%が

卑に移行するので 恥alの両者の差 は330∼370 mVになる。SRについては,塩分濃度0∼

0.2%の

間をさらに細分して0・

025,0,05,1%に

ついて ︵ Ш υ の い >   > ヒ ︶ 忘 ヽ く 0 ﹂ ∝ α 礎 せ 一 ヽ 迎 Щ

S莉

°

嗚 15 20 T(aovs) υ う 10 15 20 25 T (dclyこ)

Fig,7 Relationshお

between

はPH 13.5以上の過度のアルカ リ性領域を除き

,

海水 を合めた天然水中での腐食速度は鉄筋表面 の酸素に よっ て支配され,このため腐食速度は鉄筋の製造方法

,種

類 にはほとんど影響 さ珀ない。しかし

,腐

食速度は鉄筋表 面への酸素の拡散によるため

,浸

漬直後の過渡期におい ては

,鉄

筋表面に最初か ら不働態皮膜があるかないか と い うことが腐食速度に大きな影響を与えることは明白で ある。 30 T ︵ Ш O の   い >   > E ︶   ヽ く ヽ g 翌 o ヽ   0 る o さ ︺ 翌 ] ︵ Ш O め   い >   > E ︶   卜 R ヽ 殺 0 ∝ ・報 さ ヽ も 迎 噸 翡 % % ∞ ” 0 4 △   △   O % 塊   乳 銑 0 ▲ ● 0 NR O▲ 0 ツ七 ●▲ 02跳 o△ o4・/. 0△ 08・/・ 比 銘 跳 % 0 0 0 α △0025路 △01 跳 0 04 銘

1呵

将嬰卓

■―

―十一

│―

― 与

(8)

234 西林新蔵・ 井上正一・ 吉 田和正・ 堀部勝芳 :鉄筋の腐食に関す る基礎的研究

Table III Mean electrode potential(mV vso SCE)

Symbols ot samPle Sw―

Ca-0

0,2 0,4 0.8 SB―

Ca-0

0,2 0.4 0,8 SR―

Ca0

-0.025-― 0.05

0.1

0,2

0,4

0.8

-Sw―、γ

-0

0.4 0,8 -336 -401 -412 -445 -221 -339 -360 -393 -390 -326 -296 -378 -424 -459 -430 -185 --510 --570 --595 ―-150 -520 --545 -566 I Sjlmbぬ

d叩

Ca-0

o.2 0.4 0.8 SB―

Ca-0

0.2 0,4 0.8 SR一

Ca0

-0.025-― 0.05

0.1

0.2

0,4

0,8

-三

::: │ ::ヨ :

-241 1 -140

-282

十 -470

霊♀

:4: ―-371 --368 --305 --367 -378 -405 -403 N N N N N N N 285 450 390 460 480 495 505 一 一 一 一 一 一 一

R

R

R

R

R

R

R

-250 -‐345 -350 -445 -445 -480 -500 -494 --580 -597 一 一 一

-0

0.4 0.8 -132 --388 -422 - 10 --575 --575 +110 --565 -610 R R 一 一 R R R - 74 --319 -442 SR――`V ― S ―

H

吼 :Mean initial electrodc Potential

恥 烈:Mean eJectrodc Potential at the parallel Part of N.E.P.∼T curve vs. SCI二 : eletrode potential versus Saturated camel electrode

も測定 した。Fig.8ょ り

,氏

0.05%で

最も貴 とな るが,塩分濃度に対 しては概 して鈍感である。一方,恥副 ではた とえ少量であっても塩分を添加すると

,腐

食傾向 が強 くなることがわかる。 実験結果か ら

,許

容塩分量が存在す ること

,塩

分濃度 が増加す るに伴な って塩素イオ ンが不働態を破壊す る作 用が活発 とな り

,腐

食傾 向が強まると考え られるが

,岸

谷氏の研究3)によれば

,1)塩

分濃度0・03∼0.04%まで は不働態領域で腐食は進行 しない。2)0.03∼

0.04%以

上になると不働態皮膜の生成抑制と破壊が開始 し

,腐

食 の進行が始 まる。この領域では

,塩

分濃度が多 いほど鉄 筋表面への塩素の拡散が大 きくな り

,腐

食の進行は速 く なる。この局部電池における分極はアノー ド支配型であ る。

3)塩

分濃度が0・

3%以

上になると不働態皮膜は ほぼ完全に生成が抑制または破壊されるため

,腐

食速度 は塩分濃度に よらずほぼ一定 とな り

,駿

素の拡散速度が 腐食速度を決定す る領域になるとしている。

1), 2)

においては 自然電極電位法でこ沖 らの現象を把握できる が

, 3)の

カソー ド支配型の領域では,この試験法で正 しい判断を 下 す ことはできない。本実験においては,

0.4%ょ

りも0・

8%の

方が卑 となっているが, これは, 塩分濃度が高 くな って溶存酸素が減少 したことに起因す ると考え られる。

(5)防

錆剤の効果 防錆剤は不働態の生成を助け,これを安定化す る働 き があると云われている。本試験で使用 した防錆剤 はニ ト ロソ燐酸有機エステルを主成分 とする弱アルカ リ性 の液 体である。防錆剤の効果については,塩分濃度 0・

3%ま

(9)

一〇― Sw‐Cα一N OSw― N

-58 Ca一

B―

N●

5B_N SR―Ca一

N

口SR N 4 SFt―Cα―R ―判併― v―W― N 鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第

8巻

235 ︵ Ш O の い > >E ︶    ゞ 0 02 04 08(°

/O) W S H

(cl)

Fig. 8 (a)ConCentration and '4。

0 02 04 08(路 )W

(b)

(b)COncentraion and Tpal

︵ 田 υ の   り ,   > L ︶       ﹁ゝ

O 02 04

03(°/。

)W S H

(Cl) 08(幻

W

(b) ― Sw―CcI一

N oSTN

― SB―

Ca_N

●5B―N

- 5R―

Cα―N E SR―N ―‐ ― SF―Cα

_R

XD― Sw―W一N ︵ 田 O の 0 > > .と ︶ 巧 豊

-5い

′―

Ca_N O剖

一 SB―CQ一N OSB― N ―立学-5v―Ca―

R

△Sw R ―各 ―SB―Cxx―R ▲ XD― sw w― N ―仝 ― Sw―W―R ︵Ш ① め   の   ゝ■ 七 ︶

- 5w・

∞ ―N O sw― N ― SB―CQ―N e Sβ―N -4- Sw―Cct R △ 〔沖y―R -4- 58-Cα―

R

▲58-R ‐D― Sw― W―N ―電子- 5vv― W―R

T行

0 02 0h

(10)

236

西林新蔵・ 井上正一 。苦 田和正・ 堀部勝芳 :鉄 筋の腐食に関す る基礎的研究 での範囲で実験的に確め られているが

,そ

れ以上の塩分 濃度については試験 されていない。 しか し塩分量0.4,

0.8%が

ヵソー ド支配型であるな らば, 自然電極電位法 の結果で防錆効果を論 じることは不可能 となる。

Fig,0

か ら

,防

錆剤を添加す ることに よって

,塩

濃度

0%を

除さ電位は一様に貴に移行 している。すなわ ち,この防錆剤はアノー ド抑制型であることを示 してお り

,防

錆剤添加 と無添加 の場合の測定電位差が大 きいほ ど防錆効果が大きいことになる。この電位差は 氏 の 場合,Swで 30∼

40 mV,Ssで

50∼

60 mV貴

にな って お り

,SRで

は0.05%以上で効果が現われている。つ ざ に,Fig。

9の

7pЛ について考えてみると

,塩

分濃度0

%で

防錆剤無添加 の電位 と比べて

,塩

分の存在下におい ては防錆剤を添加 しても卑 となる。このことは

,防

錆剤 を添加 しても塩素イオ ンの影響が現われていることを示 す もので

,た

とえ防錆剤を混入 しても海砂 (通常塩分濃 度0,1∼0,3%)を 使用したコンク リー トは川砂を使用 し たものよりも長期にわた って腐食傾向にあることに留意 してお く必要がある。

(6)腐

食速度 腐食量は腐食電流に比例す る (ファラデ ィーの法則) か ら

,電

気的にはアノー ド・ カソー ド間の電流 とアノー ドの面積が測定されれば単位面積当た りの腐食速度が算 定できる。 しか し, 自然電極電位法では測定される電位 がアノー ド・ カソー ドの混合電位であ り

,電

,面

積 と も測定が不可能であるため腐食速度を求めることはでき ない。そ こで

,腐

食が局部腐食でな く全面腐食 と仮定 し て

,浸

漬前後の重量変化か ら腐食速度を計算す ることを 試みた。全面腐食の速度は種 々の単位で表わされている が,ここでは

mdd(mg/dm2/day)を

採用 した (な お, 鉄においては0.005 ipy(in,/year)=27.4 mdd の関係がある)。 塩分濃度 と腐食速度 との関係をTable lvに示す。表 より腐食速度は塩分濃度

0%で

小 さく

,塩

分が多 くなる ほど大 とな り

,塩

分の影響が現わ浄ていることが明 らか である。

Svと

S8と を比較すると

,SBの

方が腐 食速 度は大 きくなっているが, これは鉄筋のみがき表面が不 働態化 して皮膜を形成 し

,

さらに 酸素

,水

の吸着のた め

,重

量の減少が軽減されたためと説明できる。 7p』 と腐食速度の関係を

Hg,10に

示す。図 より , 防錆剤無添加の場合には 7palが 卑なほど腐食速度が大 きい傾向にあ り

,防

錆剤添加 の場合でもほぼ同様な傾向

Table Ⅳ

CorrOSiOa rate mdd (mg/dm2/daの

-600 -400 -200 0

ypαt (mv vs scE)

Fig.lo Rela工onship between ttal and corro一

sion rate(mdd)

を示 している。このことは 自然電極電位法による腐食傾 向の判断が正 しか った ことを立証するものである。

(7)pHに

ついて

PHと

腐食速度 との関係については, 塩素イオ ンが存 在せず溶存酸素が一定 の場合

,Fig,4の

ようになるこ Ca l ::4 5.24 1 8.11 3.00 1 8.11 0 4.92 7.71 4.59 3.15 13.8 9,40 10.7 0.4 1 42.9 1 -― ―― Iお

│こ

::ζ

l雨

4.40 団

│・

1鰤

│四

273 1 243 1 242 1 246

S 一 H

N R

― ―本

- 3rCQ

― ―‐ ―

Sa tQ

…仝 ―△

SB W

SwW

o

5″

S

c A sD‐

S

o A 5ぃ

.H

SB…

H

(11)

鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第

8巻

Table v ValueS Of pΠ

237

Symbols of samPIe

Before immersion l After immersion

Sw一

N I SB一

N I Sw―

R I S8-R

12.69 12.63 12.53 瑠

1瑚

│ ■

671 &251

7.85 1・

001 1,021

961 2991 2お

2

一 4 8 12.72 12.52 12.48 6.50 6.27 6.27 12.65 12.58 12.45 7.70 7.67 7.53 12.71 12.65 12.56 12.70 12.62 12.55 7.18 8.94 8.58 12.67 12.61 12.59 とが確められている。 本実験 より得 られた

PHを

TaЫ

e vに

示す。 表 よ り

,浸

漬前の水酸化カル シウム飽和溶液は

PH 12.72(

コンクリー ト打設直後の

PH値

は12.8∼

13.0),海

水 はPH 8.24,水は

PH 6.5で

,水酸化カルシウム飽和溶 液に塩化ナ トリウムが添加 されると

,塩

分濃度が 0・

8%

PHは

12.48と 下る。多 くの研究者は

,塩

(ここで は塩化ナ トリウム

)の

存在によって腐食速度が増す原因 として

,PHの

下降を一 因に している4)。 塩化カル シウ ムが存在する場合には, んど

PHは

変化 しないが,蒸留水においては弱駿性か ら 弱アルカ リ性にな り,これが電位を貴に し

,腐

食速度を 月ヽさ くしているものと思われる。浸漬後の

PHに

ついて は

,水

と塩駿を除いて最初の値 とほとん ど変 らない。塩 酸の

PHが

高 くなったのは,水素発生に起因するものと 考え られる。

5,結

論 本研究は

,海

水下におけるコンク リー ト中の鉄筋の腐 食環境をモデル化 し

,電

気化学的解析手段 として,自然 電極電位法を採用 し

,得

られた腐食傾向に若千 の考察を 加えたものである。以下にその結果を要約す る。

1,外

観の観察だけでは発錆の傾 向を判定 し難い場合 でも, 自然電極電位法では腐食傾 向を判定で きる。

2.水

駿化カルシウム飽和塩液中における鉄筋 の腐食 傾向は

,-350 mV付

近を境 として明確に 2分 され る。

3.黒

皮つき鉄筋は

,塩

素イオ ンの不働態破壊作用に よって孔食型の腐食を起 しやすいが

,塩

素イオ ン浸 入初期にはかな りの腐食抵抗性を示す。コンク リー トは強アルカ リ性でかつ水密性に よって酸素の浸入 が阻止 さ湘るので,中性化するまでは鉄筋を保護 す る。

4.腐

食傾向は塩分濃度が増加す るに伴な って大きく なるが

, 0,05%付

近に許容塩分量が存在するもの と思われる。

5.防

錆剤の添加によって腐食傾 向の減少がみ られる が

,長

期においてはその効果が低下す ると考え られ Ca(°

H)2→

Ca +20H

CaC12゛

Ca +2 Cl

(4-1)

(4-2)

となる。上式 より塩化カルシウムの電離に よってカル シ ウムイオンが増加 し

,水

酸化カル ンウムの電離が抑え ら れ

,平

衡は左へ と移行 し(共通イオ ン効果

),pHは

低 くな る。 塩化 ナ トリウムで は

NaCl→

Na+ Cl

(4-3)

となる。この場合 水酸化カルシウムの共通イオ ンはな く

,PHは

下 らない。

PH値

が下 るのはガラス電極のア ルカ リ誤差*1によるためで,このアルカ リ誤差を補正す れば塩化ナ トリウムを添加 しても

PHは

ほとんど下 ら ないはずである。 水酸化カル シウム飽和塩液に防錆剤を添加 してもほと

*l PH>10の

条件において多量のナ トリウムイオ ンが存在す るときに生ず る誤差

(12)

238

酉林新蔵●井■正一 `吉 田和正`朔部勝芳 :鉄筋の腐食に関する.基礎的研究 る。したがって,コ ンクリー トはできる限り塩分合

の腐食について、コンクリー トジ‐ナル,V01.1乳 有量の低い状態が望ましい。

No.2Ⅲ

1974. 本実験を実施するにあたリュ実験上の助言

,指

導を頂

3)岸

谷孝‐:`海砂中の塩分が鉄筋に及ぼす影響と防 いた本学資源循環化学科酒沢千嘉弘教授ならびに嶋尾正

鎗対策、コンクサートジーナルi V01.12,No,10, 行助手に'藻甚なる謝意を表する次第である。

1974-.

4)R.Shalon&M.RaPhael:`

Influence of Sea 参 考 文 献

WateF on COrrosion Of Rcinforcetlent、 」our―

1)耳

.Hi Ul■lig:腐食速度 とその制御, 産業図書

,

aloと

A.C.1,Title No.55-76,Jwne,1959.

1973. t

参照

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