洪 華 論 の 誘 相 に お け る 授 記 に つ い て ( 盛 入) 三 二 四
法
華
論
の
説
相
に
お
け
る
授
記
に
つ
い
て
盤
入
良
道
一法
華
輕
の
註
羅
は
光
宅、
天
台
の
疏
が
類
型
化
さ
れ
て
以
來、
世
親
の
法
華
論
の
立
場
に
依
つ
て
賛
し
た
慈
恩
に
お
い
て
も、
そ
の
形
式
は
常
に
限
界
を
保
つ
て
類
疏
が
重
ね
ら
れ
て
來
た。
と
ヒ
う
が
法
華
論
で
は、
支
那
の
註
疏
か
ら
鞠
比
す
る
の
は
い
さ
さ
か
逆
で
あ
る
が、
註
疏
と
し
て
は
簡
略
で
あ
る
に
せ
よ
濁
自
の
立
場
が
見
ら
れ
る。
印
度
に
お
け
る
法
華
註
羅
書
名
が
多
少
傳
え
ら
れ
て
い
る
に
も
拘
ら
ず、
世
親
造
二
課
の
み
し
か
現
存
し
な
い
今
日、
支
那
の
註
疏
家
の
何
れ
も
が
本
論
を
熟
知
し、
引
用
し
て
い
る
黙、
さ
ら
に
嘉
群、
圓
珍
等
が
法
華
論
の
疏
を
述
作
し
て
い
る
黙、
法
華
論
の
持
つ
意
義
は、
そ
の
簡
明
直
載
の
解
繹
を
以
つ
て、
一
乗
経
典
た
る
所
以
を
端
的
に
表
現
し
て
い
る
こ
と
と
共
に、
等
閑
に
附
す
る
こ
と
は
で
き
な
い。
法
華
論
は
法
華
経
の
大
乗
経
典
た
る
所
以
を
授
記
に
把
え
て
い
る
面
が
は
つ
き
り
見
ら
れ、
そ
の
読
相
に
お
い
て
と
く
に
著
し
い。
第
一
に
本
論
雀
末
に
は、
第
一
序
品
示
現
を
種
功
徳
成、
第
二
方
便
品
五
分
示
現
破
二
明
一、
・飴
品
如
何
塵
レ分
易
レ
解
と、
序
品
方
便
品
鹸
品
の
三
大
段
が
考
え
ら
れ、
分
量
も
各
三
分
の
一
に
當
つ
て
い
る。
こ
れ
方
便
品
の
重
要
度
を
示
す
謹
左
で
あ
る
が、
授
記
の
用
法
の
な
い
當
品
で
授
記
を
盛
り
立
て
る
檬
な
詳
読
を
な
し
て
い
る。
第
二
に
當
品
の
科
段
は、
1
七
種
功
徳
2
五
示
現
3
七
喩
4
三
平
等
5
十
無
上
と
さ
れ、
圓
珍
は
一
部
の
大
綱
は
2
∼
5
に
あ
る
と
云
う
か
ら、
大
綱
の
牟
分
の
2、 4 は 本 論 で は 全 く 授 記 に 關 し て 扱 わ れ て い る こ と に な る。 第 三 に 右 の 3 七 喩 に つ い て も、 論 の 科 で は 六 喩 の 諸 佛 如 來 密 與 授 記 だ け で あ る が、 火 宅、 信 解、 藥 草、 五 百、 安 樂 等 各 喩 の 出 る 晶 は、 何 れ も 経 に 授 記 の こ と が 記 さ れ て お り、 論 の 表 現 に も 入 大 浬 葉 故 と か 我 乗 與 如 來 乗 差 別 と か、 五 示 現、 三 平 等 の 授 記 を 述 べ る 表 現 と、 規 を 一 に す る。 第 四 に 間 接 的 な が ら 5 十 無 上 の 第 一 第 三 第 四 第 六 第 九 は、 こ の 無 上 故 に 七 喩 め 中、 夫 ー を 読 く と 理 解 さ れ て い る か ら、 授 記 に 全 く 關 蓮 な し と は 云 え ぬ。 第 五 に 七 喩、 三 平 等、 十 無 上 の 中 九 ま で が 経 に 授 記 を 読 く 品 に 配 當 さ れ て い る。 と く に 三 平 等 は 乗 平 等 に だ け 授 記 が 語 ら れ て い る が、 三 不 等. を 述 べ た 結 び に 以 レ 不 レ 知 二 彼 此 佛 性 法 身 悉 平 等 一⋮ ⋮ 故 與 二諸 聲 聞 一授 記 鷹 レ 知 と、 全 體 に 互 る 意 昧 を 現 わ し、 乗 卒 等 で は 授 記 が 述 べ ら れ た 各 品 に つ い て 解 繹 し、 世 間 浬 繋 及 び 身 平 等 に は 寳 搭 晶 だ け を 配 出 し て い る。 (論 で は 妙 法 華 の 原 本 と 思 わ れ る 経 文 が 引 用 さ れ て い る の で、 そ の 引 用 文 か ら 逆 に 配 當 し た) 第 六 に 五 示 現 中 の 定 記 分 即 ち 論 で 授 記 を 中 心 問 題 と し て い る ( 1)科
段
を
圓
珍
は
一
経
宗
最
在
比
段
と
い
う
見
解
を
述
べ
て
い
る。
玄
賛
で
も
開
( 2)斯
實
啓
罐
門
の
科
中
に
取
記
と
與
記
を
扱
つ
て
は
い
る
が、
字
句
解
羅
程
度
で、
法
華
論
に
印
し
つ
つ
註
羅
を
試
み
た
慈
恩
が、
三
平
等
に
お
い
て
も
各
品
の
授
記
の
箇
庭
に
分
け
て
他
の
字
句
解
繹
程
度
以
上
に
出
な
い
の
は、
法
華
論
が
如
-706-何
に
授
記
を
重
要
視
し
て
い
る
か
の
理
解
の
助
と
も
な
ろ
う。
二
こ
の
檬
に
論
は
五
示
現
に
お
い
て
授
記
を
詳
述
す
る
が、
少
し
く
詳
し
く
立
入
つ
て
見
る
と、
方
便
品
を
示
現
所
読
法
因
果
相
と
し
て
五
段
に
分
科
し
て
い
る
が、
論
に
引
用
さ
れ
た
経
文
か
ら
推
す
と、
1
読
妙
法
功
徳
2
法
師
功
徳
成
就
は、
光
宅
の
義
記、
天
台
の
文
句
の
正
歎
権
實
二
智
に、
3
三
種
示
現
は
大
衆
懐
疑
に、
5
噺
四
種
義
は
五
濁
に
と、
細
か
い
問
題
は
あ
る
が
大
略
配
當
さ
れ
る。
と
こ
ろ
が
4
四
種
事
読
(
決
定
心
因
授
記
取
授
記
與
授
記)
は、
所
謂
三
止
三
請
と
四
佛
章
と
に
(
玄
賛
で
も
四
衆
驚
疑
と
開
斯
實
啓
橿
門)
跨
つ
て
お
り、
義
記、
文
句
何
れ
も
略
開
三
顯
一
と
廣
開
顯
即
ち
當
品
の
後
牛
か
ら
人
記
品
ま
で
を
含
め
た
科
の
分
岐
貼
と
な
つ
て
爾
者
が
は
つ
き
り
し
た
相
違
を
示
す。
論
は
五
示
現
に
分
科
し、
法
師
功
徳
で
所
謂
五
何
法
を
読
く
が、
こ
れ
を
教
化
・
読
成
就
に
解
し、
1
読
妙
法
功
徳
の
讃、
阿
含
甚
深
を
承
け
る
と
し、
更
に
4
定
記
分
の
與
授
記
の
六
種
に
よ
つ
て
授
記
す
る
が
故
に
前
に
何
等
法
を
読
く
と
全
品
を
一
貫
さ
せ
て
授
記
を
表
現
し
よ
う
と
す
る
の
で
あ
る。
義
記、
文
句、
玄
賛
は
何
れ
も
方
便
品
に、
擢
實
二
智、
さ
・診
に
開
顯、
同
麟、
實
相
と
い
う
重
要
思
想
を
出
す
が、
論
に
は
こ
れ
ら
の
語
は
見
ら
れ
ず、
2
法
師
功
徳
の
終
に
到
つ
て
何
體
法
無
二
體
故、
無
二
體
者
無
量
乗
唯
一
佛
乗
( 3) 無 三 一乗 一と 一 乗 思 想 を 出 し、 4 四 種 事 説 即 ち 定 記 分 に 及 ん で は 到 る 庭 に 唯 一 乗 法 無 二 乗 を 述 べ る。 論 圭 が 法 華 の 中 心 思 想 を 一 乗 法 に お い た こ と は 明 ら か で あ る が、 そ れ を 具 體 的 表 現 と し て、 橦 實 二 智 に 野 す る 開 顯 の 如 く 授 記 の 形 で 読 か れ た の で あ る。 だ か ら 與 授 記 は 開、 示、 悟、 入 を 云 う 経 文 に あ た り、 唯 以 一 大 事 因 縁 故 出 現 於 世 を 佛 性 法 身 平 等 で 解 し て 開 示 悟 入 に つ い て 述 べ る。 法 身 平 等 は 授 記 の 根 擦 と な る の で あ る し、 如 來 依 三 二 種 平 等 一読 二 一 乗 法 一 の で あ る か ら、 一 乗 -開 示 悟 入 の 關 係 は 當 然 授 記 を 豫 想 す る し、 又 こ の 關 係 が 與 授 記 の 科 に 把 え ら れ て い る こ と は、 一 乗 法 な る が 故 に す べ て に 授 記 さ れ ね ば な ら な い こ と に な る の で あ る。 云 い 換 れ ば、 一 乗 を 授 記 の 形 で 具 體 的 に 表 現 し た の が 開 示 悟 入 で あ つ て、 天 台 も こ の 箇 庭 を 成 二開 ( 4) 顯 之 大 旨 一と 云 い、 慈 恩 も 此 一 品 ⋮⋮ 一 乗 義 周 倫 と な す に 甥 比 し て 見 れ ば、 授 記 は 開 顯 の 具 體 的 表 現 と 考 え ら れ る。 嘉 詳 が 授 記 を 明 す ( 5) の は 此 繹 二 佛 意 一而 所 二 以 止 請 蝋者 令 三 一乗 入 得 記 作 佛 蝋 也 と 解 す る 如 く、 授 記 の 語 す ら な い 當 品 に 授 記 の 科 論 ま で 設 け て 詳 読 し た の は、 論 主 が 佛 意 は 授 記 に あ り と 見 た か ら に 外 な ら な い。 だ か ら こ そ 止 請 を あ く ま で 授 記 の 前 提 と 見 て 因 授 記 に 當 て、 廣 略 と 分 科 し な か つ た の で あ ろ う。 七 喩 等 を 授 記 の 内 容 に 見 た 論 主 の 本 意 は、 方 便 品 後 牛 を 後 飴 品 に ま で 含 ん で 解 し た 支 那 註 疏 家 と 本 質 的 に は 異 つ て い な い 事 も 理 解 出 來 よ う。 こ こ で 止 請 を 授 記 の 前 提 と し た が、 論 の 科 で は、 第 一 請 を 大 衆 定 疑 分 と し て 定 記 分 に 入 れ て い な い 勲 理 解 に 苦 し む。 嘉 詳 は 後 之 二 請 明 二 其 過 去 善 相 一⋮ ⋮ 印 是 受 記 因 縁 ⋮ ⋮ 初 請 中 決 定 心 印 是 執 及 疑 ⋮ ⋮ ( 6) 拒 レ 大 執 レ 小 不 レ 受 二 佛 語 噸⋮ ⋮ 故 非 二 受 記 因 一と 多 少 附 會 し て い る が、 経 文 の 第 一 請 は 四 衆 威 皆 有 疑 で 第 二 請 以 後 は 有 ( 必) 能 敬 信 の 者 で あ る と い う 語 句 に 把 わ れ た も の と 思 わ れ る。 論 で は 定 記 分 の 始 め 経 文 か ら 離 れ 決 定 心 の 科 を 置 き、 決 定 心 と は 己 生 二驚 怖 一者 令 レ 噺 二 驚 怖 ↓ 爲 レ 利 二 盆 二 種 入 一故 と 述 べ、 次 の 因 授 記 者 ⋮ ⋮ 一 切 世 間 諸 天 人 等 皆 生 二 驚 怖 一故 に 蓮 關 さ ぜ て い る が、 こ こ に 二 種 人 が 極 め て 問 題 と な る。 右 の 驚 怖 に つ い て 誇 無 二 大 乗 一者、 取 二 異 乗 心 一者、 有 二我 々 所 身 見 不 善 法 一者、 謹 二 小 乗 法 一者、 増 上 慢 聲 聞 ( 7)の
五
種
を
出
す
だ
け
で
二、
種
人
に
つ
い
て
の
読
明
は
な
い
が、
次
の
慢
上
慢
退
法 華 論 の 説 相 に お け る 授 記 に っ い て ( 騨 入) 三 二 五-707-法 華 論 の 鏡 相 に お け る 授 記 に つ い て ( 聴 入) 三 二 六