見本3
論文内容要旨
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行あける)論文題名 ラベプラゾールの併用はカペシタビン及びその代謝物の 体内動態に影響しない
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行あける)専攻科目名 腫瘍細胞生物学 氏名 関戸匡恵
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行あける)内容要旨(両端揃え)
1200
字以内 MS明朝 13P【目的】カペシタビンは経口フッ化ピリミジン系の抗がん薬であり、3段 階の代謝的活性化を経て
5-FU
に変換され、抗腫瘍効果を発揮する。プロ トンポンプ阻害薬 (PPI)の併用によるカペシタビンの治療効果の低下が、後方視的研究より示されている。
PPI
の服用による胃内pH
の上昇による カペシタビンの吸収の低下が原因であると考察されているが、カペシタビ ンと代謝物の体内動態へのPPI
併用の影響は不明である。そこで、本研 究ではPPI
の一つであるラベプラゾールの併用がカペシタビン及びその代謝物
5’-デオキシ-5-フルオロシチジン (5’-DFCR)、 5’-デオキシ-5-フルオ
ロウリジン
(5’-DFUR)、フルオロウラシル (5-FU)の薬物動態に影響を及
ぼすか否かを前向きに検討した。【方法】CapeOX 療法 (ベバシブマブ投与を含む)を投与した切除不能進 行・再 発大 腸が ん 患者 、 また は大 腸 がんの 術後 補助 化 学療法 として
CapeOX
療法を投与した患者を対象とした。臨床試験登録前よりPPI
を服用していた患者をラベプラゾール群とし、カペシタビン投与の
7
日間以 上前より服用していたPPI
を中止し、ラベプラゾール20 mg/日に変更し
た。Day1
のカペシタビン (1000 mg/m2)の投与はラベプラゾールの投与 1
時間前とした。本研究ではDay1
にカペシタビンと代謝物の薬物動態解析 用の採血を行うため、オキサリプラチン及びベバシズマブの投与はDay1
からDay2
に変更した。カペシタビン、5’-DFCR、5’-DFUR及び5-FU
の 総血漿中濃度を高速液体クロマトグラフィーにより測定した。また、大腸がん細 胞 COLO205及びHCT116
を用いて、各カペシタビン代謝物による細胞 増殖の阻害に対するラベプラゾールの影響についても調べた。【結果】2017 年
9
月から2018
年7
月までにラベプラゾール群5
名、コ ントロール群9
名の計14
名の患者が登録された。カペシタビン及び代謝 物のカペシタビン投与量当たりの血漿中濃度-時間曲線下面積 (AUC)に見本3
対して、ラベプラゾールの併用は影響しなかった (P>0.05)。また、ラベ プラゾールの併用は、カペシタビンの経口クリアランス、最高血中濃度到 達度時間、最高血中濃度、消失半減期に対しても有意な影響を及ぼさなか った。さらに、ラベプラゾール併用群における
5’-DFCR
及び5’-DFUR、
5-FU
の薬物動態学的パラメータもコントロール群と同等であった。大腸 がん細胞HCT116
とCOLO205
のいずれにおいても、ラベプラゾール添加 の有無による各カペシタビンの代謝物の細胞増殖抑制に対する影響は認 められなかった。【結論】以上、ラベプラゾールの併用は、カペシタビンと代謝物の体内動 態に対して影響しないことを明らかにした。