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Windows APIの監視による未知ウイルス検出手法の検討 三根 健司

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Academic year: 2021

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(1)

Windows API の監視による未知ウイルス検出手法の検討 

 

三根  健司,鈴木  秀和,渡邊  晃(名城大学) 

 

Researches on Virus Detection Method based on Windows API Monitoring  Kenji Mine,Hidekazu Suzuki,Akira Watanabe (Meijo University) 

 

1.はじめに 

近年,急速にインターネットが普及したことによりコン ピュータウイルス(以下ウイルス)による被害の増加が大 きな社会問題となっている.特にウイルスが難読化,複雑 化して検出が困難であることや,未知のウイルスを検出で きないことが問題となっており,未知ウイルス検出システ ムが研究されている(1)(2).本稿では,Windows API を監視 することにより未知ウイルスを検出する手法の検討を行っ たのでそれについて報告する.

2.ウイルス検出技術 

ウイルス対策ソフトに用いられているウイルス検出技術 にはパターンマッチング,ヒューリスティックスキャン,

ビヘイビアブロッキングなどがある.

パターンマッチングはあらかじめウイルスの特徴(パタ ーン)を記述したファイル(ウイルス定義ファイル)をウ イルス対策ソフト内に持っておき,この情報と検査対象フ ァイルを比較する手法である.

ヒューリスティックスキャンは動作前のプログラムの内 容をチェックし,システム領域や DLL の書き換えなど,通 常のプログラムが実行しないようなウイルス特有の挙動を していないか予測して検知する手法である.

ビヘイビアブロッキングは既に実行されているプログラ ムが発行するシステムコールなどの動作を監視して,レジ ストリの内容の変更やディスクへの書き込みなどの動作と あらかじめ定義された「ウイルスらしいふるまい」と比較 して悪質なプログラムかどうかを判断する手法である.

3.ウイルス対策ソフトの問題点 

パターンマッチングは誤検出の可能性が低い技術である が,常にウイルス定義ファイルを最新の状態にしておかな ければ新種のウイルスに対応できない.また,ウイルス定 義ファイルを作成するために数時間を要するため,ウイル スの拡散が速い場合に更新が追いつかないという問題があ る.

ヒューリスティックスキャン,ビヘイビアブロッキング は未知のウイルスを検出できるが,誤って正常なプログラ ムをウイルスと判断してしまう可能性がある.また,ウイ ルスによる不正な指令なのか正常なプログラムの指令なの

問題点がある.

4.Windows API の監視による未知ウイルス検出 

  ウイルスはコンピュータ起動時に自分自身が実行される ように,レジストリの内容を変更する場合が多い. Windows でコンピュータ起動時にプログラムを実行する方法は,ス タートアップのフォルダにプログラムのショートカットを 作成する方法と,レジストリに直接登録する方法がある.

多くのウイルスプログラムは Windows API を用いてレジス トリを直接書き換える.この Windows API の呼び出しを予 め定義された正常なプログラムの指令によるものか,また はウイルスの不正な指令によるものかを判断するルールに 基づいて監視することにより,レジストリの不正な書き換

Fig.1. The method of Windows API Monitoring

えを防止し,未知ウイルスを検出することができる(Fig1) .

5.むす

I の監視による未知ウイルス検出手法の検討

(1)市川, 神園, 白石, 森井:”ウ 析を目的としたメモリ上の

Registry Windows API

Monitor Verify

Virus

Rules

Monitoring Program

Block

び 

  Windows AP

を行った.今後は,さらに詳細にこの検出手法を検討し,

プログラムの実装と動作検証を行う.

文  献 イルス解

不正コード検出システムの構築”電子情報通信学会技術研究報告, Vol.104, No.422, pp.57-62, 2004

)松浦, 加藤, 小島:”未知のコン

(2 ピュータ・ウイルス検出プログ

ラムの開発”情報処理学会研究報告, Vol.2003, No.18, pp.89-94,

(2)

Windows API の監視による未知 ウイルス検出手法の検討

名城大学 理工学部

三根 健司 鈴木 秀和 渡邊 晃

(3)

研究背景

„ インターネット普及によりコンピュータウイ ルスによる被害の増加

„ 特にウイルスが難読化、複雑化

„ 未知ウイルスの検出が課題

(4)

ウイルス検出技術

„ パターンマッチング

あらかじめウイルスの特徴を記述したファ イル(ウイルス定義ファイル)をウイルス対 策ソフト内に持っておき、この情報と検査 対象ファイルを比較する手法

„ 既存のウイルスを検出するのに有効

(5)

ウイルス検出技術

„ ヒューリスティックスキャン

動作前のプログラムの内容をチェックし、シ ステム領域や DLL の書き換えなど、通常の プログラムが実行しないようなウイルス特 有の挙動をしていないか予測して検知する 手法

„ 未知のウイルスに対応

(6)

ウイルス検出技術

„ ビヘイビアブロッキング

既に実行されているプログラムが発行する システムコールなどの動作を監視して、レ ジストリの内容の変更やディスクへの書き 込みなどの動作とあらかじめ定義された

「ウイルスらしいふるまい」と比較して悪質 なプログラムかどうかを判断する手法

„ 未知のウイルスに対応

(7)

ウイルス対策ソフトの問題点

„ パターンマッチングではウイルス定義ファ イルを常に最新の状態にしておかなけれ ば新種のウイルスに対応できない

„ ウイルス定義ファイルを作成するためには数 時間が必要

„ ヒューリスティックスキャン、ビヘイビアブ

ロッキングでは誤って正常なプログラムを

ウイルスと判断してしまう問題

(8)

Windows API の監視による未知 ウイルス検出

„ Windows においてウイルスがコンピュータ 起動時に自分自身が実行されるように設 定する方法

„ スタートアップのフォルダにプログラムのショー トカットを作成

„ レジストリに直接登録

„ 多くのウイルスプログラムは Windows API

を用いてレジストリを直接書き換える

(9)

Windows API の監視による未知 ウイルス検出

„ Windows API の呼び出しを監視することで レジストリの不正な書き換えを防止

„ 正常なプログラムの指令によるものかウイ ルスの不正な指令によるものかを判断す るルールに基づいて監視

„ 未知ウイルスを検出可能

(10)

システムの構成

„ 監視プログラム

„ Windows API を監視し、レジストリの内容の比 較と保存、ルール定義との比較、ユーザに対 してポップアップを表示

„ ルール定義

„ ウイルスのプログラム名とウイルスらしい振る

舞いのデータベース、信頼済リストと悪意のあ

るプログラムリスト

(11)

ウイルスの場合

Windows API

レジストリ 監視プログラム

virus.exe 信頼済リスト 悪意のある

プログラムリスト

ユーザ

R1 監視

ポップアップ を表示

変更を許可 しない

元に戻す ルール

virus.exe

ユーザの意 志に反して

実行

(12)

正常な

プログラムの場合

Windows API

レジストリ 監視プログラム

x.exe 信頼済リスト 悪意のある

プログラムリスト

ユーザ

R1 監視

ポップアップ を表示

変更を許可 ルール

許可 x.exe

R3 virus.exe

ユーザの意

志で実行

(13)

むすび

„ Windows API の監視による未知ウイルス 検出手法の検討

„ 今後の課題

„ より詳細な検出手法の検討

„ システムの自動化

„ プログラムの実装と動作検証

参照

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