北海道産ヤチネズミ属3種における内臓諸器官の相 対成長
その他(別言語等)
のタイトル
Allometric study of internal organs in three species of Clethrionomys of Hokkaido
(rodentia, microtinae)
著者 小野山 敬一
雑誌名 帯広畜産大学学術研究報告. 第I部
巻 16
号 2
ページ 141‑148
発行年 1989‑06‑30
URL http://id.nii.ac.jp/1588/00002048/
】41
常大研報Ⅰ,16(1989):141〜148
北海道産ヤチネズミ属3種における 内臓諸器官の相対成長
小野】1」敬一
(受理:19終年11月3柑)
A
ニ;呂fKeiichinNDY肌1Al
摘 要 1.エゾヤチネズミ,ミヤマムクゲネズミ,ミカドネズミの腺の長さと比と・小腸一首腸,
人膿の長さおよび重畳と腎腋.胃の重且について体重に対する相対成長右調べた。
2.小腸長に対する大腸長と盲腸長の比について,分布の平均的な位眉にエゾヤチネズミま
たはミヤマムクケネズミとミカドネズミの間で有意差が認められたが.エゾヤチネズミとミヤ マムクゲネズミの聞では認められなかぅた。
3.ミカドネズミでは,ほとんどの場合直領回帰は有意ではなく,エゾヤチネズミもいくつ
かの場合有意ではなかった。ミヤマムクゲネズミでは全ての場合にきわめて有意であった0 4.いずれの組み合わせにおいても単相アロメいノーであり.相対成長係掛こ雌雄間で有意 差はなく,種間でも地域個体群を介してみた場合.差は認められなかった。
5.侵或良を示したのは体重に対する胃壷と大腸垂で.等成長を示したのは体毛に対する小 腹重で,等成良または劣成長を示したのは小腹長に対する盲腸長と大脇昆大阪良に対する盲 腸良,体重に対する盲腸重で,劣成島を示したのは体重に対する各脹良と腎臓垂であった。擾 成長または劣成良を示したのは体重に対する消化器官垂(胃重十勝垂)であった。
6.小脇長に対する盲腸良と体重に対する小腸長の両対激プロットで】ミカドネズミは他種
とはなれた範囲にプロットされた。
7.すべての組み合わせの両対数プロットにおいてミヤマムクゲネズミはユゾヤチネズミか
ら区分できず.両種はミカドネズミに対してお互いにかなり似ていると考えられるn
一 橋広畜産大学野生動物背理学研究室 〒0醐帯広市稲田町
IJaboratory o川′ildlifeRes8urCeTIcoI(}gy.ObihiroUniveTSjty一′}fALrric山ture and VeterうTl且ry M正損裏地†口a.【1a−℃ho,0わihiro,瞞n,t】叩aロ
45一
142 小野山敬一
エゾヤチネズミ C,叫 日用几沈音ゐβ的rd王αgとミ ヤマムタゲネズミC.mo几ぬ花昆5については,同種な のか別種なのかという分類学的問題があり,(Aimi,
1980;阿軋1981−19糾),この点からも内膳諸蓋官 に関する資料に興味が持たれる。ミカドネズミ C 化£i払ぶmiたαdoはこれら両種とほ別種と認められ ている(Ai血,1980;相見1981:阿軋1984)か
ら,比較の参考となる。本報では,ユゾヤチネズミ,
ミヤマクゲネズミ、ミカドネズミの3様における腸の 長さの此と小腸,盲腸,大隠胃,腎臓の体重に対す
る相対成長について報告し.分類学的問題について論 議する。
材料と方法
使用した材料のほとんどは,大雪山系然別地域(幌 鹿峠から鹿追)と日高山系北部で1983年5月〜9札 1984年6月,1986年6月に捕殺あるいは生捕り後飼育
したものである。エゾヤチネズミは然別地域で維10頭 雌10頑.札内川上流で雄11頭雌11頑.十勝清水で雄1 頭,帯広市稲田町で雄2頭の計45頑である。ミヤマム クゲネズミは然別地域で堆12頭雌11諷札内川上流で 雄1g頭雌1為朝,トン夕べツ岳カールで雌須軋 エサオ マントノ夕べツ岳北東カールで雄2頭雌4頭の計45覇 は じ め に
内職者器官の大きさは,生物の種の生酒を基礎づけ るものとして.あるいは逆に生活を反映するものとし
て重要な形質である。特にネズミ敷こおける廟の長さ は食性と密接な関係を持っことが明らかにされており,
種の特徴的形質として利用できるぐ宮尾はか,1鋪0)。
日本産ネズミ類の膿の長さの比や相対成長については,
ドプネズミ月αf£揖花Or〃eg血ぶ(宮尾.1960a,1960b
;宮尾はか.1964),クマネズミ月α肋S化仇ざ(宮 尾1961).ハツカネズミ〟比5m鮎飽山岸,アカ泉ズ
ミ Apodem㍑8叩eC〜05址S,ヒメネズミAppdemαS αJ官g几王e址S.トウホタミヤマ′ネズミ(=ヤチネズミ)
助∠んe花ロmy5¢れ鹿r50花王,スミスネズミ且占㈹融軋 ハタネズミ〟正和ねS mW減血沼(宮尾ほか,1960),
カヤネズミ〟∠cro仇ツ£mよ仙血豆(白石,1965)に対 して報告がある。心阻腎胤 肝職.脾臓の葦豊の相 対成島については.ドプネズミ(宮尾ほか,1964).
ヒメネズミ,トウホタミヤマネズミ(花札1g朗)に 対して報告がある。また.同じく内臓諸器官立の鍾 間相対成長については.宮尾・花村(1983)の報告 があるら しかし,北海道に生息するヤチネズミ属 CJeれ「ごα柁OmグSの種類についての報告はない。
丁8bl81■SしaListiesforthe頭正札1ar卵int8Stinalle喝胱tos爪革11inte古土inall約g仇
(upperhalf)環ndca8C叩1engtbtqsma11jれteStinaユ1engtb貼w忍やhalf)
hq坤軌叩即W=pぬes・C・侃0謹告肌αざisdividedintotwogroups,rrOm tbeSk上karibd怠uarea紺はfr℃mぬHi血kaMduntains・Int虚rmd⊥摘Lyp苧S
arethespecimens havlbgupperthird molars with weakthirdridges・
Species
Il
mβ即I min max SD Sf弓C.欄勒潮岬=明知祓血 C.moけ己α雅弘S
C.mo花組花:比S(Shi女色ribetsu)
e.m′β花組花比S(Hidaka)
C.飽滋払月所溝肋如 Tnt8叩1ediat8typ巳
0.47 Q.39 D.62 0.帖誌 0.012
0.朝 0.33 0.74 0,0‡)8 0.013
0.48 0.33 0.74 0.1〔蛤 0.8鋳
D.51 8.40 0.67 0.075 0.0Ⅰ4
0,39 0,28 0.52 0.q賂 0.825
5 ごU 7 9 2 2
0.5a O.53 0.54
C・γゆご蔑乃比丘わg材ord由e 23
C.mり乃fα几址ぶ 43
C,翻口柁抱几址ぷ〔Sh止且ribe18u)17
C∴煽池ぬ皿台紬idaka) 26 C.用∠血s椚iゐα亘0 13 TT)termediate type 2
8 什U 8 1 1 0 1 2 1 2 1 2
hU ′nU 爪U ハリ ︵U ハU
12131314鵬2D nU nU O ハU nU ︵U ﹁ ∵⁚∵・︑八U n︶ ハリ ハU ハ∪ 7・∩∠ 1・0 ∩¢
闇肌04恨肌 〇 〇 O nU nU.4 1 1 0 3 1 2 ハイU 3 ∩一ひ l− 2 0 0 ︵U nU nUnU
46
143
ヤチネズミ属の内臓諸器官
である。ミカドネズミは然別地域で雄g頑雌5頑,札 内川上流で雌2垂細計16頭である。ミヤマムクゲネズ
ミとエゾヤチネズミの区別は第3上日商が舌側に3凹 角4凸角になっているかいないかによった。帯4凸角 の突出度が弱くて中間型を示し,菌桐形成の程度から
はエゾヤチネズミにはいると思われるものを中間タイ プとした。このタイプほ然別地域から雄1頭雌1諷
札内川上流から雄1頭雌2頑の計5頭である0 以ヒのネズミについて,捕殺後まもないうちに,あ るいは凍結保存した個体を解凍した後,体重(0.5g 単位)を測り,解剖して直ちに生のままで小腸.盲腸,
大腸の長さを1山m単位で,腎臓.胃,小腸,盲腸,人 腸の竜さをメトラー電子天秤で0.00Tgの単位まで測 定した。脇の良さは直線状にして,しかし伸ばさない ようにして計った。ただし,標本の傷みや測定中での
膿のちぎれなとのために欠測値がかなり鞋じた。
ミヤマムクゲネズミは日高山系からの標本に基づき 記載された(今私1972)が,阿部(19糾)は利尻島
から記載されたリンリムクゲネズミ C.rどエ(今軋 1971)のシノニムと考えている。しかし,本格的な検 討はまだ報告されていない。本朝空では,然別地域と
日高山系の第3上白崗が3凹角4凸角のネズミは同一 種と考えられるので,模式産地の近いミヤマムクゲネ ズミとした。しかし,両地域での違いが見られる可能 性もあるので,然別地域と日高山系の標本ほ区別して とり放った。
統計的計算はU検定を除き,北海道大学人型計算セ ンターのNト随21ⅠによりSノISプログラムを使って行 なった。2つの回帰直線の傾きと切片の差の検定はダ
ミー変数を使うChoⅥ・の方法(GujaraLi.1979によ る)によって,同じくSノISを使って行なった。
結果と考察 1.小腸.盲腸.大腸の長さと比
大腸良/小腸最と盲腸良/′ト腸長の比を′11ablel に示す。いずれの比においても小間タイプを含み,エ
ゾヤチネズミとミヤマムクゲネズミでほほぼ同じ値で あったが,ミカドネズミではこれらより小さく,分布
の平均的な位眉に有意な差があった(0.り1く1−<0.05 とPく0.Oul.U検定)。背(未発象 前田ほか,1984 による)によるエゾヤチネズミとミカドネズミの値と は大嶋長/小腹長についてはほとんど一致するが.盲 腸長/小腹長については、赤絵果はおよそ半分の値に
5 2 3 30 1
︹≡︶≡望山﹂﹂空こSuト≡山望∃
D O□0アぎ∴・† 。
・◆∴−
、1Lこ 二.
4日 4ら 5D ら5 b口 6う 70 75 8085 SMALLINTEST一冊L LENGTH(cm)
Fig.1lJargeintestina11e咤th to smallin testinall叫沖−logarlLhmic p】ottlng・
+二Cg2かよ0れ0〝1ツぶ「エげ0叩几αSわe的rd上略
X=intermediate type,rj=C.m叩tanLLS iTOm thc Shikaribetsu area,0:C_
rnontafLuS from theIiidaka MounLains,
△:C.r山王iJ㍑ざ汀【よゐαdo▼
なった。なお.菅(未発表)も大脇良/小腸長と旨腸 長/小腸長の比で両種に有意な鳶を認めている。1n%
ホルマリンに保存された標本から得られた宮尾ほか
(1960)による比と比較すると,大腸長/小腸良では
ェゾヤチネズミとミヤマムクゲネズミの平均値はヤチ
ネズミ(=トウホクミヤマネズミ)やスミスネズミに 近く,ミカドネズミはアカネズミに近い。胃腸長/小
腸長ではエゾヤチネズミとミヤマムクゲネズミはアカ
ネズミとトウホクミヤマネズミの間に位置し,ミカド ネズミはアカネズミに近い。これらの結果は,エゾヤ チネズミほ草食性であって(大乱1968;菅,1980),
ミカドネズミほアカネズミに近くて種子一見虫食性が
掛−(太札1955)ことを形態的に反映していること を示している。
小腸長に対して大腸長を両対葛如こプロットしたのが
Fig.1である。広い範囲に散らばり.いずれの種もお
互いにプロットの分布が重なった。ミカドネズミは半 数が他と離れたところに位置した。相対成島式y=b
Xα(】ogy=1(噌b+α111gX)にあてはめて直線回 帰で或めた相対成長係数αの値をTable 2に示す。
エゾヤチネズミ,ミヤマムクゲネズミ,ミヤマムクゲ ネズミ然別,ミヤマムクゲネズミーR高の各々で回 帰(すなわち相関)は有意であったが,ミカドネズミ では有意ではなかった。しかL,ミヤマムクゲネズミ
とエゾヤチネズミの両者のαの値には有意な差があっ
た(P=0.02)が,プロットの分布は重なっていて,
それぞれに属する個体を判別することはできず(Fig.
1).ミヤマムクゲネズミ日高とエゾヤチネズミの
ー47−
1・】1 小野山敬ユ
T8ble2・lミ如tivegrowthc鵬rrici印tS4inC励んr加omッ3Speei鶴.別LandSIW:Sm乱11
inte8tinal18ngthand wei区ht,CLand CW=eaeCumlen酎h and weiが叶LlI.
きndLIW:1arg¢inteBrtinalle吋handwei紳.BW:bodyweight,KWニkidney Weig軋STW:StOmaCh、材eight.DOW:di酢SLiveorganswQight(STW十STW+C W+IJIW)・Crb:C・叫匝加練=知的痛ぬ.Cm:C.椚0花組花楓Cm−S:C∴
mo′1ぬ几沈ぶfr⊂〉mtheShik且ribe毎u色相a,Cm−H:C.爪0几拍乃以Sfro血仏eHid8ka Mounは1n当・Crm=C・柑£ 亡びぷ僧血ぬSignif血neelevelror抽e r曙で鴨Sion
−:0.Ol<p≦0.(札‥:0.005くP≦0.01.…:P≦0.005.
Specieち Crb Cm Cm−S Cm−H Crm
1.57■‥ 0.72‥●
1.14‥t
D,77‥■ け.67‥●
0.38−■■
0.50 ‥ 0.怠9●
0.72 ‥ 0.72●
0.49−■■ 軋7声■:‥
2.24‥◆
1.22
1.74… 1.2(】′
1.66‥●
1.73‥● 0.77‥−
LIL to SIL CL to SIL CL bIJL
0_57 ● 1.17◆‥
D,郎‥
8.77、‥
軋28● 0.22‥●
0.27● q.41■■
ロ,5g●‥
0.54 ■− 0.63●
1.72‥■
0.90‥− 1.00‥▲
0.畠3●‥ 1.1㌢■■
1,32=−
0.63‥◆ 1.48 ‥
W W W B ち B
O t
L C
KW to BW STWto】∃W SIW to玉W CW t(〕BW LIW to BW DOWto BⅥ7
0.叩軋0.DO7)。なお,いずれの種においても雌雄間で はαの値に有意な差はなかったか,少なくとも一方に
直線回帰が有意ではなかった。αの値に雌雄菱がなかっ たことと,エゾヤチネズミにはいると思われる中間タ
イプは,エソヤチネズミの範囲に入ることほ,以下の すべての内臓器官の相対成長において同じであった8 宮尾はか(1960)は▲数種ネズミにおいて,αがほ ぼ1で単相7ロメトリーを示すとしている。棉果で のαの95%信頼限界は1を含んでお、り,ミヤマムクゲ ネズミでは1.17と近い値を示すが、然別地域の標本の αは日高山系の2倍というように「隕は地域個体群に よっても変動した。
ア短.2に小腸長に対する盲腸長の関係を示す。ミ カドネズミは小幌が長く盲腸が簸いために,他からず れたところにプロ・ソトされた。しかし.ェゾヤチ曳ズ
ミ,ミヤマムクゲネズミー然別,ミヤマムクゲネズミ
巳高は互いに大きく重なった。エゾヤチネズミでは直 鱒回帰は有意ではなく.ミヤマムクゲネズミでは有意
でαは0.80であった(T8ble 2)。
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○。・♂ 竜 + t 笥
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Fig.2 C駅CuTnlengもhtosm且111ntestinallength.
logaナittlnlicplo山ng.+:00摘誠血加瀬 rゆ摘花昆S如喧わ「繭g′X=inteアヮediaし8 tybe,′ u二C.椚鋸鹿ぬ描fれm the Shi−
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れ祓血血
間ではαの倍に有意な叢はなかった(P=0.ヰ9)ロー 万,ミヤマムクゲネズミの然別と目高の億本間ではα と切片(始原成長指数)に高い有惹業がみられた(P=
ー4名−
145
ヤチネズミ属の内臓諸器官
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Fig.5 Stomachweight柏body weight,loga−
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Fjg.3 Smallうnte飢inallength t{)b〔1dy weight,
1昭aritIlmiビPl⊂)1tlng.T:掛瑚巾彿叩里 瑚玩抑舶如釧机施,X:
type,□:C.爪0几払花㍑S rrOm the 革hト karibet5n area,0∵C.mo花王α花はS ffurn t加 Hid出漁】仙川川風nS,△:C.r㍑乙よJ扶ぶ m上々α血.
ムクゲネズ′ミ一日高のプロットは互いに重なった。エ
ゾヤチネズミとミヤマムクゲネズミは単相アロメトリー
を示し.αは0.28と0,22とほぼ同じ値で(差の検建は 非有乱P=0,63)小さ号,劣成長であった。ミカド ネズミでは1直線回嬉は有意ではなかった。
仏軍に対して盲腸昆あるいは大晦昆を両対数にプロッ
トすると,全趣が互いに重なりあい】いずれも劣成長 を示した〔rrable.2)。療極圏婦が有意であったどの 種聞においても,αに有意差はなかった。
3.体重に対する内臓器官の重1
腎臓竜を体重に対して両対数にプロットしたのが
pig.4である。単相アロメり−を示しト ミカドネズ
ミも含む全種が同一直線上にあると言ってよい。ミカ ドネズミでは直線回帰は有意ではなかったが.他では
きわめて有意で,dはエヅヤチネズミでD.54,ミヤマ ムクネズミで,0.63であり(Table 2),両種で有意 な差はなかった(P=D.47)b しかし,ミヤマムクゲネ
ズミの然別と口扁の標本間ではαと切片に高い有意差
がみられた(ともにP=0.009)。宮尾ほか(19鋸)は ドプ泉ズミについて雌雄とも単相アロメトリーで,α は雄で0.72,雌で0.58という偵を得ている。花村(1964)
はヤチネズミ(=トウホクミヤマネズミ)とヒメネズ ミでαカ主D.87と0.75の植青梅,同じく劣成長であるこ とを報告している。そして,トウホクミヤマネズミの 雄では2相アロメトリーだとしているが,統計的検討
はされていないG
nu nU OnU■り一U ∧U ︹U ■∵ ﹂ニー▲ ∴∴
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加科[]C.机弼亡αれ昆βfrDm theShi karibetsu area.ロ:C.mD/1壬α花昆S from lhe Hida桓M011nと8jns,△ごC.r〟古池ざ 肺よ良αdo.
大腸長に対して旨腸長を両対数にプロットした図は
Fig・1とF桓・2の中間型になった。ミヤマムクゲネ
ズミ峠単相アロメトリーを示し,αはD.77であった
(T且b】e 且)。ミヤマムクゲネズミの然別と日高の標 本間でαに差はなかった(P=0.64)。
2.体重に対する腸の長さ
体動こ対して小腸良を両対数にプロットするとFig.
3になる。ミカドネズミは他の2揮とくらべて小腹長
の長い方へずれ ほとんど分離Lてプロットされた。
エゾヤチネズミ,ミヤマムクゲネズミ然別.ミ′ヤマ
−4g−
1QカDOO P
8
仇m 14 へヱト琵︼彗﹂芸Sだ≡﹈遥5小野山敬一
0.鵬7,0.005)。
体重に対Lて人陰垂を両対数にプロットしたのが Fig.6であ、る。ミヤマムクゲネズミでははぎを変移
点とする2頼アロメトリーのように見えるが,18g以 下と以上とでそれぞれ回帰直線を求めたところ,いず れも有意ではなかった。しかし,全体では有意でαは 1.32となった(7 ab】e 2)。
胃と小腸,酎陽大脇とで漸ヒ素膏の大部分を占め るので.これらの重量感足し合わせたものを体重に対 して両対数にプロットしたのがFig.7である。Fig 6と同様,ほ、g付近で変移点を持づ2細アロメり−
の傾向を示すので.2つに分けて回帰直線を求めたと ころ,18g以下では有意ではなかった。18g以上では 有意で,αは1.32となったが,ミヤマムクゲネズミ全
体でのαの1.鳩とは有悪な差はなかった(T乳bk′2)。
したがって,単相アロメトリーでないどほ言えない。
αはェゾチネズミで0.63,ミヤマムクゲネズミで1.爛 で両者に有意な差が諌められたがくP−8.0碍),ミヤ マムクゲネズミ日高についてのαは0、77でエゾヤチ ネズミとの有意な運はなかった【p=0,89)。ミヤマ
ムクゲネズミの然別と日高の棟木聞ではαと切附こ有 意差がみられた(F)=0.軋P=0.02)。こ鱒消化器官
垂(対敵値)に対して重回帰を求めたときの偏相関係 数でみると,ユゾヤチネズミでは盲腸垂(対数勧が 0_952,次いで胃重で0.947であり,ミヤマムクケネズ
ミでは盲腸重が8.96一次いで胃看で0.g3であった。
4.エゾヤチネズミとミヤマムクゲネズミ氾区分
以上の結果から分類的問執こついて述べる。エゾヤ チネズミとミヤマムクゲネズミの間では,各器官の両
対数プロ、ソト図で区分できず.またぽについても有意
な差はないかミヤマムクゲネズミの地域個体群整介し て有意な差は認められなかった烏 ミカドネズミは按本 数が少なく,はとんどの場合αiま計算で蕃ず,各器官
の両対数プロッ卜観でも他種と重なったが,′」噛尉∈
対する青嶋長と体重に対する小腸長の両対数プロッ†
図上で.他種と区分できた。そして,大腸癌/小腹長 と青眼長/小腸長の比でエゾヤチネズミやミヤマムタ ゲネズミとの間で有意な差が見られた。したがって,
エゾヤチネズミとミヤマムクゲネズミが同種であると いう結論は出せないにしても,両種はミカドネズミに
対してお互いにかなり似かよっているとぎえる。
一方,ミヤマムクゲネズミの然別とR南の撥水蘭で 50−
、 ̄
∴・丁15 20 Z5 30 BOpY躍f6日T〔自)
Fig・医La聯血8Stin急1weigbttobodyァei宮触 10garithmicpl輔ing・十a触最耶仰伊
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karibetsu且re8,C二C.爪0/i£α几鱒ざFrom the Hi血k8 M痘uTlはiTIS,△:C.rα£i血ぶ
J陀去ゐαdo
胃東を体重に対して両対数にプロットしたのがFig 5ぜあ亭ヰ腎臓事の場合とはぼ同様であったが,直線 回帰が有意であったミヤマムクゲネズミのα値はl.72 と大きく,康成長を示した。
体蛋に射Lて小腸垂あるいは盲腸垂を両対数にプロγ 卜した図ほ,胃重の協合と同様であった。しかしα値 は′J\騰貴と宮脇垂ともにはば1(T乱bユe 2)で.等
成長を示したヴ体重に対する小腸重と盲腸重′ともに種
閤で隕償有意差はなかった。体重に対するイ\階垂と盲 腸垂について,ユダヤチネズミとミヤマムタグネズミ′
然別聞でα、と切片ともに有意羞が認められた(P=
147
ヤチネズミ属の内臓諸器官
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SummarY
l.1■【1e ratios betw∝mintestina】teTlgtt−H,
anda11oTr−eL,ricgrowthofthcintcstinesinlength and仇・elght and Lhe血】−−ほCllaI−d kid】−eyin
Ⅵ7eight wereinvestlgatd=■r汀V(〉」es CJelんr∠0几0 け1.γぶ「扉ocα几は9わe斬〕rdJαe(Crb).C,mO花加・昆ぶ
(Cm),alld C.ru拍kヲm沌mんClて11〕based on the spe(TiTrlemH(:Cllected mainly at Lhe Shikaribetsl」aTeE]()r l)nisetsu Mountains and at the川(lと1ka h′1()11ntahlS,Hokkaido.
2.There weTe Si針1i[i〔泡nL differencesin the ratios,tlle】arどHir11esti工1allength to small intestina11ength Hrl(1the caecumlcngth to srTlall行両面iTlnllengLh betwccn Crb or Cm は,小胆に対する大腸良体重に対する腎臓蚤体重
に対する消化器官黍について回帰直線に有意差がみら れた。しかし,両対数プロット図では区分できないの
で,本報での測定箇所に基づいてある個体がふたつの 個体群のどちらに属するかの判別はできない。また.
休竜に対する腎臓竜では然別と日高の標本間で差があ り,それらとェゾヤチネズミの間には差がなかったが,
他の2つの形質では異なる結果となったので,これら 3ア澗の顎似性について明確な結論は出せなかった○
今後さらに他の形質について調べる必要がある。
謝 辞
本研究で用いた材料の一部は,帯広畜産大学畜産環 境学科野吐動物管理学研変電に在補した森崎意津子,
久保井礼子,竹内正人柏原聡の諸氏の採集によるも のであり.記してお礼申しトげます。また】口頃から 御指導をいただき文献についておl仕請になった同研究
室の藤巻裕感歎授に心から感謝致します。畜最終官学 科畜慮経済学研究室の阿部順一氏にはCho、ん・の方法
を御教示旧き,深くお礼巾し上げます。
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1亜 小野山敬一
and Crm,b11t nOt betwe8n Crb and Cm
3・R曙reSSionline胃WerenOtSlgnificantly appli昏d伍仁一nlin alm(旭t alle&Se8、and to Crbin錐Ver山cas鴨・but were hユgblysl卯雄一 Cくantly applied tゎCmin allcombinati(〕nS O∫
上h8dimensiβnS Studied
4.In a叩COmbinations of dimen鋸DmS,
there were n¢ Si紳iricant di汀erなnee畠in the 扇lom8tric growth印efficients betw翰n 純蓬粥 and eve】1betw靴h spぬes wheTleitもer8f the tw8bcalpopulatlons ofCm wa昂℃8nSidered,
且nd monoph鼓弓ic al18metry WaS ObservQd 5▲Positiveallometrywasobservedi工)tbe sもOmaCh w8ig山 8nd18rgeintest辻旧1weight
も()bbdyweight〔BW),i8Dmetryinthe岳mall in七estina王weighttoEW.i胃Ometry Orn曙ative 8118m由yin the caec11ml即唱tb and tb8lar卵
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tive allometr)・in th8diges血e organ weight
(stomacl−+intestinesw疏ght)旺)BW
6・InthelQgarithmicallyp払伽dgraphsof the caecumlenglh to smallinte釦in改1lemgth 弧d of the smalユ1n樋stinallengtlltO body WeighL.the plots of Crm w訂思Situ象捷d良p且rL from theplロtSOrtlle〔)Lh汀t、VOS即亡i鴨
7・In allof Lhelqgariもhmi¢ally pldtted graphs of any combinations、Or di′m抑邑jpn写 S山died.Cm wasnoしdistinguished fYom Crb rllhe two species closely resemble each p払er
relatlvp to Crm
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