• 検索結果がありません。

川上 篤史

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "川上 篤史"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

特別研究報告書

条件付き

VaR

最適化に対する拡張ラグランジュ法  

指導教員 福田エレン秀美 准教授      山下信雄 教授

      

京都大学工学部情報学科 数理工学コース 平成

28

4

月入学

川上 篤史

令和

2

1

29

日提出

(2)

摘要

ポートフォリオ最適化問題とは,複数の投資対象が存在するときに,投資家にとって最適な資 産配分(ポートフォリオ)を求める問題である. ポートフォリオの最適性を数理的に評価するに あたって最も大切なことは,リスクのモデル化である.Markowitzは平均・分散モデルにおいて ポートフォリオの収益率の分散をリスクとすることを提案した. 分散はポートフォリオの凸2 関数として表されるため最適化が考えやすい反面,分散をリスクとするポートフォリオ最適化問 題は入力の変化に対し敏感であったりしばしば極端で直観に反する結果を解としてもたらすとい う問題がある. 実務家によく使われるバリュー・アット・リスク(Value-at-Risk, VaR)は,その 定義が理解しやすいが,凸性やコヒーレント性がなく,数理的に良い性質を持っていない. これ らのリスクモデルの欠点を克服するものとして条件付きバリュー・アット・リスク(Conditional Value-at-Risk, CVaR)がある.CVaRは凸性やコヒーレント性というリスク尺度として好ましい 性質をもつ.CVaRはある関数の期待値として定義される. その期待値の計算をサンプリングに よって近似した場合,CVaRの最適化はmax関数を含むが,スラック変数を導入することによって 線形計画問題として表現できる. 一方でCVaRをより正確に計算するためには莫大な数のサンプ ルを用意する必要がある. 線形計画問題の決定変数はサンプル数に比例するため,CVaRの最適化 は計算時間を抑えなければならないという課題がある.

本報告書では,より高速にCVaR最適化問題を解くために拡張ラグランジュ法を用いることを提案 する. まずmax関数を含むCVaR最適化問題に対してある特別な変数を導入した等価な問題を構 成する. その等価な問題に対する拡張ラグランジュ関数を定義する. 拡張ラグランジュ関数の最 小化は微分不可能なmax関数を含むが,導入した変数の最小化を先に行うことによって,微分可 能な最適化問題にすることができ,既存のソルバーで解くことができる. また, 実データに対し て提案手法を用いた数値実験を行い,CVaR最適化がサンプル数の増加に対し線形計画問題の手法 である内点法より高速に解くことができることを示す.

参照

関連したドキュメント

がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断さ

ポートフォリオ最適化問題の改良代理制約法による対話型解法 仲川 勇二 関西大学 * 伊佐田 百合子 関西学院大学 井垣 伸子

繰延税金資産は、「繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針」(企業会計基準適用指針第26

 固定資産は、キャッシュ・フローを生み出す最小単位として、各事業部を基本単位としてグルーピングし、遊休資産に

今後 6 ヵ月間における投資成果が TOPIX に対して 15%以上上回るとアナリストが予想 今後 6 ヵ月間における投資成果が TOPIX に対して±15%未満とアナリストが予想

 事業アプローチは,貸借対照表の借方に着目し,投下資本とは総資産額

将来の需要や電源構成 等を踏まえ、設備計画を 見直すとともに仕様の 見直し等を通じて投資の 削減を実施.

の主として労働制的な分配の手段となった。それは資本における財産権を弱め,ほとん