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ガラス破砕砂のアルカリシリカ反応性

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Academic year: 2022

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表−1  ガラス破砕砂の化学成分(湿式分析) 

  SiO2  CaO  Na2O  Al2O3 MgO  K2O  Fe2O3  SO3 B2O3  P ガラス 82.6 0.1  4.0  2.3  ―  ―  0.1  ― 10.6 G ガラス 71.9 10.3 13.3 2.0  0.7  1.0  0.2  0.1 ―  Mガラス 71.6 9.7  12.4 2.9  1.7  0.9  0.3  0.2 ―  Lガラス 71.0 9.4  12.0 4.4  0.6  1.2  0.4  0.4 ― 

キーワード:ガラス破砕砂、リサイクル、化学組成、アルカリシリカ反応性

連絡先:工学部土木建設工学科  〒

920-8667

  金沢市小立野

2-40-20

 

Tel 076-234-4621 Fax 076-234-4632 ガラス破砕砂のアルカリシリカ反応性 

 

      金沢大学工学部     正会員  山戸博晃      葛飾区役所        正会員  本田貴子         金沢大学自然科学研究科  学生員  酒井賢太    金沢大学自然科学研究科  正会員  鳥居和之

 

       

1.はじめに

  良質な天然骨材の枯渇や、廃棄物のリサイクルの観点から、空き瓶や建設ガラス廃材をコンクリート用骨材 として有効に利用することが検討されている1)。一方、ガラス破砕砂のコンクリート用骨材としての利用にお いては、ガラスの原料や製造過程で非晶質相の量とその化学組成が大きく相違するため、ガラス破砕砂のコン クリート中での安定性(とくにアルカリシリカ反応性)について明らかにすることが重要になる2)。 

本研究は、

3

種類のガラス破砕砂と1種類の発泡ガラス砂の化学組成および内部組織を調べるとともに、そ れらの骨材のアルカリシリカ反応性を化学法(JIS A1145)と 3 種類のモルタルバー法(JIS A1146,ASTM C1260 およびデンマーク法)により検討した。 

2.実験概要 

本研究で使用したガラス破砕砂(最大寸法

5 mm)は、(1)パイレックスガラス製品(無色)の廃棄物(以下、

P

ガラスと略記)、(2)ワインボトル(緑色)の廃棄物(以下、Gガラスと略記)、(3)各種ガラスの混合物(緑 色 60 %, 無色 27 %,茶色・青色など 13%)の廃棄物(以下、Mガラスと略記)である。また、発泡ガラス砂は 廃棄ガラスを原料として焼成した、気孔を持つ軽量細骨材(以下、Lガラスと略記)である。セメントは、普通 ポルトランドセメント(密度:3.16g/cm3,比表面積:3330cm2

/g,等価アルカリ量:0.68%)を使用した。ガ

ラス破砕砂および発泡ガラス砂の化学組成および非晶質相の構造については、湿式化学成分分析、ガラス破砕 砂の鏡面研摩試料(粒子径:

1〜2mm)の走査型電子顕微鏡とエネルギー分散型X線分析との組み合わせによ

る分析(SEM-EDX)および粉末X線回折分析(XRD)を実施した。また、骨材のアルカリシリカ反応性試験と して、化学法(JIS A1145)およびモルタルバー法(JIS A1146)とともに、外部よりアルカリが常に供給され る条件での養生である、促進モルタルバー法(ASTM C1260法(温度

80℃の 1N・NaOH

溶液への浸漬)および デンマーク法(温度

50℃の飽和 NaCl

溶液への浸漬))を実施した。 

3.実験結果および考察

ガラス破砕砂およびガラス発泡砂の化学成分を表−1に示す。ガラス破砕砂の主要成分は、シリカ分および アルカリ分であるが、アルカリシリカ反応に関係するシリカ分およびアルカリ分は3種類のガラス破砕砂にて 大きく相違した。また、発泡ガラス砂はアルミナ分が多い特徴があり、気孔の組織内に銅の固溶相が存在して いた。化学法(JIS A1145)の結果を図−1に示す。シリカ分が多く、アルカリ分が少ない

P

ガラスのみが、アル カリ濃度の減少量が正となり、「無害でない」と判定された。それに対して、Gガラス、MガラスおよびLガ ラスは、化学法の試験中に骨材のアルカリシリカ反応で消費されるよりも多いアルカリが骨材自身から溶出し たために、アルカリ濃度減少量が

負となった。現行の化学法の判定 基準を適用すると、3種類のガラ ス骨材は判定ができないことに なる。 

3種類の養生条件下における

土木学会第60回年次学術講演会(平成17年9月)

-813- 5-407

(2)

10 100 1000 -300

-200 -100 0 100 200 300

無害でない 無害

アルカリ濃度減少量 (mmol/l)

溶解シリカ量 (mmol/l)

 Gガラス  Pガラス  Mガラス  Lガラス

       

0 2 8 5 6 8 4 1 1 2 1 4 0 1 6 8

0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0

180

膨張率(%)

材齢(日)

 Gガラス  Pガラス  Mガラス  Lガラス

図−1  ガラス破砕砂の化学法の結果      図−2  ガラス破砕砂のモルタルバー法の結果 

(JIS A 1146) 

0 7 1 4 2 1 2 8

0 . 0 0 . 2 0 . 4 0 . 6 0 . 8 1 . 0

膨張率(%)

材齢(日)

 Gガラス  Pガラス  Mガラス  Lガラス

         

0 14 28 42 56 70 84

0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0

90

膨張率(%)

材齢(日)

 Gガラス  Pガラス  Mガラス  Lガラス

図−3  ガラス破砕砂のモルタルバー法の結果      図−4  ガラス破砕砂のモルタルバー法の結果

(ASTM C 1260)       (デンマーク法) 

モルタルバーの膨張挙動を図−2、図−3および図−4に示す。反応性の高いシリカガラス相を多く含有する

P

ガラスでは、いずれの養生条件下でも初期材齡から大きな膨張が発生するが、一定の反応が生じた後には

ASR

ゲルの流動化による膨張の緩和が発生するため、28 日材齡以後は膨張が大きく抑制される傾向があった。そ れに対して、JIS A1146および ASTM C1260における

G

ガラスおよび

M

ガラスは、初期の膨張は

P

ガラスと 比較して抑制されているが、骨材自身からのアルカリの溶出の影響で長期にわたり膨張が継続し、最終的な膨 張量は

P

ガラスよりも大きくなった。また、デンマーク法と

ASTM C1260

との比較では膨張挙動が相違する ものが存在した。デンマーク法にて発生するアルカリ雰囲気は

1N

NaOH

溶液ほどアルカリ度が高くなく、

Mガラスではガラスの化学組成との関係でガラスの溶解反応が生じていないものと推察される。一方、Lガラ スは、いずれの養生条件下においてもモルタルの膨張は認められなかった。Lガラスは、骨材中に多数の気孔 が存在するために、ASR ゲルの膨張圧が緩和されていることが考えられた。 

4.まとめ 

アルカリ含有量の多いガラス破砕砂およびガラス発泡砂は、化学法のアルカリ濃度減少量が負と

なるものがあり、骨材からのアルカリ溶出の影響が認められた。一方、ガラス破砕砂およびガラス発泡砂を使 用したモルタルの膨張挙動は、骨材の化学組成および内部組織の影響を受けるので、3種類の養生条件下で大 きく相違した。

【参考文献】

1) コンクリートへのリサイクル資材活用技術の標準化に関する委員会:リサイクル資材のコンクリートへの

活用技術の標準化,コンクリート工学,Vol.39, No.10, pp.98-101, 2001. 

2)

山戸博晃他:ガラス破砕砂の化学組成とアルカリシリカ反応性,コンクリート工学年次論文報告集,

Vol.27(掲載確定) 

土木学会第60回年次学術講演会(平成17年9月)

-814- 5-407

参照

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Ⅶ‑071.. している様子が確認できる.水撃ポンプ内の弁が閉鎖 するときに水撃圧が発生し,開放しているときに水は 排出している.このときの周期は約 1.0 秒であり,発

限りこの残留応力はずっと残ることになる。

要旨:ASR

山砂のアルカリ骨材反応性を評価した。その結果,化学法の Sc,モルタルバー法,迅速法の 膨張率の間には比較的良好な相関があること,前者 3 試験法と

フィリンラジカル種(Compound I )が生成し,これが活

事に驚いた。中性子の多重度、すなわち 1 回の反応あたりの中性子生成数分布はどの模 型も実験値を過小評価した。もう少し詳しく述べると 1.2 GeV