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水路側水田側  PPO  NNO  NNO  NNH

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Academic year: 2022

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(1)II-070. 土木学会西部支部研究発表会 (2009.3). 佐賀東部クリーク地帯における水田・クリーク間の 水および物質の循環に関する研究 佐賀大学理工学部都市工学科. 学 ○富永 大樹 、松井 浩、橋本 裕佑. 佐賀大学理工学部都市工学科. 正. 大串 浩一郎、非 野口 剛志. 1.研究目的 有明海に流入する汚濁負荷のうち河川順流域以外に感潮区間あるいは直接流入域からの流入負荷を推定す ることが求められている。そこで昨年度、卒業研究で茶屋道 4)が行った佐賀平野東部クリーク地帯及び千代 田線分水界を対象地区とした研究結果をさらに詳しく発展させるために、千代田線分水界の特定の水田を対象 として水量ならびに水質調査を行ったのでその結果を報告する。 2.研究方法 本研究では、対象の水田およびクリークの水を採水および水質分析し、 クリークと水田間で水および物質がどのように循環しているかについ て考察を行った。 対象地区として千代田線分水界内にある水田(面積 18a)を選んだ(図 -1) 。農家からの聞き取り調査によると、この地区では 6 月から 9 月(灌 漑期)にかけては水稲、10 月から 5 月(非灌漑期)にかけては麦の栽培を 行っており、水稲の時期には約 3 日に 1 回の用水があるが、麦の時期に は用水はない。また、水稲作の営農暦は、文献 1)によれば表-1 のよ うである。. 図-1 対象地区の位置. 表-1 筑後川クリーク地帯の営農暦 5 月~6 月中旬. 育苗. 6 月下旬. 活着(水田に移植された苗が根づくこと). 7 月初旬~中旬. 有効分けつ(イネの枝分かれ、稔実穂つき). 7 月中旬~下旬. 無効分けつ(イネの枝分かれ、稔実穂なし). 8月. 穂の発育. 9 月~10 月中旬. 登熟(米粒の部分が成長すること). 採水を行ったクリークからは対象水田に用排水されており、千代田線 の支線である。 (分流点から下流に約 700m) 水質調査は、分光吸光度計(図-2)および多項目水質計により行った。. 図-2 分光吸光度計. 水田側. 採水は、2008 年 7 月から隔週で実施した。採水位置は水田で 2 箇所(流 入口付近、流出口付近)と、クリークで 1 箇所(対象地区の水田に水を 引いているクリーク)の計 3 地点とした。分光吸光度計により有機物量 ( COD ) 、栄養塩類( T  N 、NO3  N 、NO2  N 、NH 4  N 、T  P 、. PO4  P )を、多項目水質計では、 pH 、 DO 、導電率、水温、気圧、 塩分、 ORP を測定した。 また、水田の水収支を求めるため、2008 年 11 月 5 日より水田の流出 口にパーシャルフリュームを設置し(図-3)、水田からの水の流出量の 測定を開始した。蒸発散量はソーンスウェイト法により算出した。. 水路側 図-3 パーシャルフリューム. -311-.

(2) II-070. 土木学会西部支部研究発表会 (2009.3). 3.結果と考察 灌漑期(7 月、8 月、9 月)の COD 、 T  N 、 T  P の月平均値を図-4,5,6 に示す。 月ごとの値を見ると、 COD については、7 月はクリークの方が若干大きくなっているが、8 月、9 月は水 田の方がクリークよりも大きくなっている。それに対し、T  N 、T  P についてはクリークの方が水田の値 よりも大きくなっている。特に 8 月は、 T  P でクリークの方が水田よりも大幅に大きくなっている。 以上より、灌漑期後半においては、有機物量はクリークよりも水田の方が高く、栄養塩類については 8 月を 中心として水田よりもクリークのほうが多い傾向にあることが分かる。 COD. T-N. 30. T-P. 2.5. 0.8 0.7. 25. 2.0 0.6. 15. 1.5. クリーク 水田. 1.0. 10. 0.5. クリーク 水田. 0.4 0.3 0.2. 0.5. 5. 濃度(mg/l). クリーク 水田. 濃度(mg/l). 濃度(mg/l). 20. 0.1. 0. 0.0 7月. 8月. 9月. 図-4 COD の月平均. 0.0 7月. 8月. 9月. 7月. 図-5 T-N の月平均. 8月. 9月. 図-6 T-P の月平均. 次に、 COD と雨量を比較したグラフを図-7に. 降水量とCOD(H20) 35. 示す。また、平成 19 年度に九州農政局北部管理事務. 降水量(mm). 30. COD(mg/l). 140 120. 20. 100 15. 80 60. 10. 40. 5 0 6月1日. 8,9,10 にそれぞれ示す。なお雨量は佐賀気象台のデ. 180 160. 25. T  P の観測結果と同年の雨量のグラフを図-. 200. 降水量(mm). 所が実施した千代田線上流と下流の COD 、T  N 、. COD. 20 0 7月1日. 8月1日. 9月1日. 10月1日. 11月1日. 12月1日. 1月1日. 図-7 降水量と COD(H20). ータを用いている。. 降水量とCOD(H19). ここに示す図の他に平成 16 年から平成 18 年まで. 35. 降水量(mm). 千代田上流. 千代田下流. 30. COD(mg/l). 水質項目との関係を見出すことはできなかった。し. 140 120. 20. 100 15. 80 60. 10. かし、過去の文献 3)から降水は水田からの排水量. 180 160. 25. 40. 5 0 6月1日. 降水量(mm). の同事務所のデータも参照したが、雨量とこれらの. 200. 20 0 7月1日. 8月1日. 9月1日. 10月1日. 11月1日. 12月1日. 1月1日. 図-8 降水量と COD(H19). に大きく影響を及ぼすことなどから降雨がクリーク の水質に影響を及ぼす可能性は高いと考えられる。. 降水量とT-N(H19) 降水量(mm). 5. よって、降雨からの影響を見るためには採水の間隔. 千代田上流. 千代田下流. 200 180. 4. 160. また、平成 19 年度の図を見ると、COD に関して. 120 100. 2. 80 60. 1. 40 20. 0 6月1日. は上流よりも下流の方が確実に値は増えているが、. 0 7月1日. 8月1日. 9月1日. 10月1日. 11月1日. 12月1日. 1月1日. 図-9 降水量と T-N(H19). T  N 、 T  P に関しては上流・下流の大小関係が. 降水量とT-P(H19). まちまちである。この傾向は、平成 16 年から平成. 1. 降水量(mm). 千代田上流. 千代田下流. 0.8. ることが分かる。このことから、 T  N 、 T  P の. 180 160. T-P(mg/l). 140 0.6. 120 100. 0.4. 80 60. 0.2. 増えていくが、栄養塩類は減ったり増えたりしてい. 200. 降水量(mm). 18 年までのデータを見ても同じであった。つまり、 上流から下流に行くにしたがって有機物量は確実に. 降水量(mm). T-N(mg/l). 140. を縮めて、降雨時に集中的に行うべきだと思われる。. 3. 40 20. 0 6月1日. 0 7月1日. 8月1日. 9月1日. 10月1日. 11月1日. 12月1日. 1月1日. 図-10 降水量と T-P(H19). 中の有機態の増加量に比して無機態の変動が大きいことが言える。 4.参考文献 1) 柚山義人:筑後川クリーク地帯の水質診断、農業土木学会誌、1994 年 2) 下水試験方法(上・下巻)、日本 下水道協会、1997 年 3)濱田康治:農地からの環境負荷~クリーク農業地帯の水環境~、振興調整費、2008 年 4)茶屋道祐輔:佐賀平野東部クリーク地帯における汚濁負荷について、卒業研究、2007 年 -312-.

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