河川表流水のクロスフロー膜ろ過の特性評価
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(2) Ⅶ-20. 第37回土木学会関東支部技術研究発表会. 真空計 配給ポンプ. 膜浸漬槽. 70cm 膜モジュール. 処理水. 17cm バルブ 18cm 送水ポンプ 20cm. 4mm@5. 処理水槽 20cm. 水道メーター. 40cm. 図-2 実験装置概要図. 2.2.膜モジュール1) 膜の種類は,精密ろ過膜(MF 膜),限外ろ過膜(UF 膜),ナノろ過膜(NF 膜),逆浸透膜(RO 膜)に分 類され,これらは分離対象物の大きさ,操作圧力に より分類される.本研究では原水中の微生物,微粒 子を除去対象とする MF 膜を使用する.MF 膜は除去 対象物質の粒径が 0.01μm より大きい膜であり,膜表 面の孔径は 0.01μm から 10μm 程度である. 本研究で使用する膜の概要及び膜モジュールの写 真を表-1,図-3に示す.本研究では中空糸膜を用 いる.中空糸膜は膜面積当りの通水性能は低いが, 膜モジュールの単位容積当りのろ過流量を大きくで きる特徴を持つ.中空糸膜モジュールを用いて外圧 式浸漬型ろ過を行う.材質は優れた強靭性,耐薬品. 図-3 膜モジュールの写真. 性を持つポリエチレンである.公称孔径は 0.4μm で 2. あり,膜面積は 0.2m である. 表-1 膜モジュールの概要. 概要 分類 精密ろ過膜(MF膜) 形状 中空糸膜 材質 ポリエチレン 公称孔径 0.4μm 膜面積 0.2㎡. 2.3.実験方法及び実験条件 本実験では,吸引ろ過のみをファウリングが発生 するまで連続して行っていき,処理水は排水するも のとする.ろ過の速度は配給ポンプで調節する.循 環流量及び膜面流速はバルブの開閉で調節する.膜 面流速の算定は紙を使い,膜面を通る時間を計測し た.膜は次亜塩素酸ナトリウムを 0.5%に希釈した水.
(3) Ⅶ-20. 第37回土木学会関東支部技術研究発表会. 溶液にて洗浄を行った.今回の実験条件を表-2に示. に設定したものの,ろ過を開始すると共に膜透過流. す.. 束は低下することがわかる.. 実験は 2009 年 12 月 22 日に RUN1,2010 年 1 月 9 日に RUN2 にて実験を開始した.. 膜間差圧とほぼ同様の変化が見られた.膜透過流量 の影響により多少の違いはあるものの,膜間差圧が. 表-2 実験条件. RUN1 透過流束(m/day) 循環流量(L/min) 膜面流速(cm/sec). 0.5 5.0 33.0. ろ過抵抗は膜間差圧と比例関係にあることからも,. 上昇するにつれてろ過が行われにくいということが. RUN2. 示唆される.. 0 0. 35 30. 2.4.原水 は 2009 年 12 月 23 日,2010 年 1 月 8 日に丸子川から それぞれ 120L 程取水し,膜浸漬槽に入れてろ過を行. 膜間差圧(kPa). 25. 本研究では丸子川の表流水を使用した.本報告で. 20. 10. った.その測定に用いた原水の水質を表-3に示す.. 5 0. 表-3 原水質. pH TOC(mg/L) 紫外線吸光度(mg/L) 濁度(NTU). RUN 1 7.65 1.958 0.0515 3.64. RUN1 RUN2. 15. 0. 5. 10. 15. 20. 25. 30. 35. 40. 45. 50. 時間(h). RUN 2 7.02 1.258 0.0345 1.30. 図-4 膜間差圧の変化 0.55 0.5. 3.測定項目 ・水温 ・粘性係数. 膜透過流束(m/day). 0.45. ・膜間差圧. 0.4 RUN1 RUN2. 0.35 0.3 0.25 0.2 0.15 0.1 0.05. ・膜透過流量. 0 0. ・透過流速. 5. 10. 15. 20. 25. 30. 35. 40. 45. 50. 時間(h). 図-5 膜透過流量の変化. ・ろ過抵抗 ・pH 6E+12. ・紫外線吸光度(260nm). 5E+12. ・濁度 以上の 10 項目を測定した. 4.実験結果. ろ過抵抗(m^-1). ・TOC. 4E+12 RUN1 RUN2. 3E+12 2E+12. 図-4から図-6に実験期間中の膜間差圧,膜透過 流束とろ過抵抗の変化を示す. 膜間差圧は膜の状態を考慮して 30kPa を基準とし てファウリングを判定した.RUN1 では実験開始か ら 46 時間,RUN2 では 38 時間経過してファウリン グを起こした. 膜透過流束は RUN1,RUN2 どちらも 0.45 から 0.52m/day の間を推移していた.開始時に 0.5m/day. 1E+12 0 0. 5. 10. 15. 20. 25. 30. 35. 時間(h). 図-6 ろ過抵抗の変化. 40. 45. 50.
(4) Ⅶ-20. 第37回土木学会関東支部技術研究発表会. のみであり,RUN1 での条件が効果的な膜面流速と そして,実験中に測定したその他の測定項目の RUN1,RUN2 それぞれの結果を表-4,表-5に示す.. は言い難い.今後実験を重ね,評価をしていくこと が必要となってくる. 0.9. れなかった.これより原水中に存在する有機物は溶. 0.8. 解状態であったと考えられる. 紫外線吸光度は微量ではるが,処理後に低下が見 られた.わずかながら,汚濁状況が改善されている 結果となった. 濁度は最も変化が見られた.MF 膜の特性から溶解. 膜間差圧上昇速度(kPa/h). TOC は RUN1,RUN2 いずれもさほど変化は見ら. 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0. 物質は補修できなかったものの,懸濁物質はうまく. 0. 5. 10. 15. 20. 25. 30. 35. 膜面流速(cm/sec). 捕集していた.. 図-7 膜面流速毎の膜間差圧上昇速度 表-4. RUN1 での測定結果 原水. 膜浸漬槽 処理水 17.4 0.001076036 7.65 7.96 8.05 1.958 2.203 1.979 0.0515 0.0605 0.0284 3.644 4.344 0.224. 200 180 160 140. 処理水量(L). 水温(℃) 粘性係数 pH TOC(mg/L) 紫外線吸光度(mg/L) 濁度(NTU). 120 100 80 60 40. 表-5. RUN2 での測定結果 原水. 温度(℃) 粘性係数 pH TOC(mg/L) 紫外線吸光度(mg/L) 濁度(NTU). 7.02 1.258 0.0345 1.243. 膜浸漬槽 14.1 0.001171 6.95 1.209 0.0235 0.790. 20. 処理水. 0 0. 33.0. 膜面流速(cm/sec). 7.00 1.148 0.0136 0.088. 図-8 膜面流速毎の処理水量. 参考文献 1)竹内弘ら:浄水膜,技報堂,p.55-80,2003.6. 5.考察 本報告では RUN1(5L/min),RUN2(0L/min)について. 2)財団法人. 水道技術研究センターHP,http://ww. w.jwrc-net.or.jp/index.html,2009.7.25. 実験を行った.実験時間は RUN1 が 46 時間,RUN2. 3)膜の基礎知識 旭化成ケミカルズ株式会社 HP,. が 38 時間であった.. http://www.asahi-kasei.co.jp/membrane/microza/jp/kiso/i. RUN1 と RUN2 における実験期間中の膜面流速毎 の膜間差圧上昇速度と処理水量のグラフを図-7,図 -8に示す.図-7では,膜面流速が 0cm/sec (RUN1) の状態より 33cm/sec(RUN2)のほうが膜間差圧上昇速 度は低いことを表している.つまり,膜面流速によ ってファウリングの発生を遅らせていることが示唆 される.また,処理水量も RUN2 のほうが多いこと からもクロスフローろ過の有効性も伺える. しかしながら,膜面流速発生させた実験は RUN1. ndex.html,2009.10.28.
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