日本 住 血 吸 虫 症 の 皮 内 反 應 に 関 す る 研 究
10
0
0
全文
(2) 978. 石. 井. 試 験 当 時 は 本 虫 卵 陰 性 で あ つ た が,以 前 確 実 に 本 症 を 経 過 し た 者 で,内9例. 淳. た 者 は 除 外 した.. は 曽て私 自 Ⅴ. 日虫 々 卵 結 節 成 分 に よ る 皮 内 反 応. 身 検 便 し て 本 虫 卵 を 認 め た も の で あ る.男 性 8例,女. 性11例;年. 20才 未 満5例,. 令 は13〜61才,そ. 20才 以 上14例 で あ る.検 便 成. 績 は 寄 生 虫卵 陰 性 者8例,他. (ER)の. の内. は 蛔 虫,鈎. 虫卵. を 見 た.. 1). ERの. 成績. 硬 結(附. 第1,第2参. 表 第1,第2;附. 図. 照). 虫 卵 排 泄 者 群 及 び 既 往 感 染 者 群 のERの. c). 日 虫 症 無 病 地 住 者 群, 64例. 本 症 無 発 生 地 居 住 者 で,検 陰 性 で,肝. 結 の 直 径と,対. 便 の 結 果 日虫 卵. 脾 肥 大 な く,勿 論 本 症 の 既 往 歴 を. 有 し な い もの で あ る. 1). 図 第1の 群,既. 照 反 応 の そ れ は 附 表 第1,附. 示 す 通 り, ERの. 硬 結 は 虫卵 排 泄 者. 往 感 染 者 群 共 に9mm以. 上 で,虫. 泄 者 及 び 既 往 感 染 者 群 で は13mm,. 日 虫 症 無 病 地(広. 硬. 卵排. 14mmが. 島)住. 者 群, 24例,. 最 も 多 く夫 々19%を. 本 群 は 広 島 県 芦 品 郡 駅 家 町,宜. 山村 西部 居. る.硬 結 の 程 度 は 虫 卵 排 泄 者 群 よ り も,既 往. 住 者 を 対 象 と し,男 性 女 性 各12例;年 12〜61才,そ. の 内20才. 未 満4例,. 20例 で あ る.検 便 成 績 に6例. 令は. 20才 以 上. に蛔 虫 卵,. 5例. に 鈎 虫 卵 を 見 た. 2). 山)住 者 群, 40例,. 本 群 は 国 立 岡 山 病 院 入 院 患 者 を 対 象 と した も の で,男 性13例,女 60才,そ. の 内20才. 例 で あ る.病 例,結. 性27例;年. 未 満 は2例,. 20才 以 上38. 名 別 に 分 類 す る と,肺 結 核 症19. 核 性 胸 膜 炎2例,結. 核 性 腹 膜 炎3例,. コ レ ス テ リン性 腹 膜 炎1例,消 肺 壊 疸,糖 ス,鈎. 令 は18〜. 尿 病 各2例,偏. 虫 症,悪. 化 管 潰 瘍6例,. 頭 痛,脊. 性 貧 血,肝. 椎 カ リヱ. 腫 瘍 各1例. 検 便 成 績 は 蛔 虫 卵 を8例,鈎. で あ る.. 虫 卵 を2例. に見. 既 往 感 染 者 群 間 に 特 記 す べ き差 異は な く,大. が12%で,最. 高 は11mmで. 抗 元0.1ccを1/5針. を 以 て 被 検 者 の 前 腕 内 側 皮 内 に,対. 照 と して. 炭 酸加 生 理的 食 塩 水を 同 量 同様 に し. て 反 対 側 対 称 位 置 に 注 射 し,シ ス ト反 応(SR) を も併 試 した 場 合 は,後. 者 の 約5cm下. 方に. 群 間 のER硬. 結 の 大 さ の 比 較 は,附. 通 り,こ の 両 者 間 の 差 異 は 明 瞭 で. あ る が,無. 病 地 住 者 群 中9mm以. 占 め る率 は27,4%に. 満 は9mmと 6乃 至11mm未. 結 は 例 へ ば9mm以 し て,又 発 赤 は0乃. 上10mm未 至6mm未. 第5参. 発 赤(附. 表 第3,第4;附. 図. 照) 往 感 染 者 群 のERと. 反 応 の 発 赤 の 大 さ は 附 表 第3の 反 応 の 大 部 分(91,4%)は0で. 対照. 如 くで,対. 照. 又11mm以. 上 の もの は な い. 虫 卵 排 泄 者 群 と既 往 感 染 者 群 共 にERの 赤 の 直 径 は21mm以. 上 で,前. 満 が 最 も多 く26.1%を,後 満,. 31〜36mm未. 未 満 が 多 く,夫 々21.0%を. 発. 者 で は31〜36 者 で は26 満 , 46〜51mm. 占 め て い る.. 両 者 を 比 較 す る と,既 往 感 染 者 群 が 稍 々反 満,. 満 以 下 同 様 に 区 分 し た.. 尚 対 照 反 応 に 於 て,発 赤21mm以. 間を 占 め る 割 合 は. 近 い.. 〜31mm未. 値 を 求 め,硬. 上 の大 さの. 達 し,最 高 は12mmで,. 両 者 を 通 じ9〜12mmの 30%に. 横 夫 々mmで. れ 等 の縦 横 径 の 平 均. 表 第2,. 附 図 第2の. mm未. 集 計 に あ た つ て は,そ. あ る.. 虫 卵 排 泄 者 及 び 既 往 感 染 者 群 と無 病 地 住 者. 注 射 し て, 30分 後 に 硬 結 及 び 発 赤 の 直 径 を 縦 測 定 し た.. あ る. 9〜11mm. 結 が 占 め る 率 は23.7%で. 虫 卵 排 泄 者 群,既. ツベ ル ク リン 用 注 射 器. 上 の もの. の 値 を 虫 卵 排 泄 者 及 び 既 往 感 染 者 群のER硬. 第3〜. 0.5%石. 下 で あ る が, 9mm以. 2) ERの 試 験 方 法. あ. 対 照 反 応 の 丘 疹 の 大 さ は,虫 卵 排 泄 者 群,. た. Ⅳ.. 高 は20mmで. 感 染 者 群 の 方 が 稍 々著 明 で あ る.. 部 分8mm以. 日虫 症 無 病 地(岡. 占 め,最. 上を 示 し. 応 の 程 度 が 強 く, 41mm以. 上 で は 約10%の. が あ る. 然 し全 体 の 平 均 値 は 虫卵 排 泄 者 群36.1mm,. 差.
(3) 日本住血吸虫症の皮 内反応に関す る研究 既 往 感 染 者 群38.1mmで. 21mm未. 大 差 な い.. 無 病 地 住 者 群 に つ い て 見 る と,附 表 第4の 如 く,対 照 反 応 で11mm以 ERの. 発 赤 が11mm以. 病 地(広. 上 の も の は な く,. 上 を 示 した もの は,無. 島)住 者 群 に1例(4.3%),無. 病地. (岡 山)住 者 群 に3例(6.6%)で,前 例 は16〜21mm未 〜16mm未. 満,後 者 の3例. 者 の1. 満,他. 中2例 は11. の1例 は21〜26mm未. の 区 分 に 属 す る.い. 満. ま,虫 卵 排 泄 者 及 び 既 往. 感 染 者 群 と無 病 地 住 者 群 の 発 赤 の 直 径 を 各 区 分 毎 に 百 分 率 で 図 に 示 す と,附 図 第3の で,又 虫 卵 排 泄 者 群 と無 病 地(広. 通 り. 地(広. 979. 満 は 無 病 地(岡 山)住 者 群 に0,無 島)住 者 群 に1例(4.3%)で,無. は 本 反 応(ER)陽. 発 赤 に つ い て は21mm以. 上 と し, 16〜21mm. 未満 を 疑 陽 性 と す るのが 安 当 であ る と 考へ る. 以 上 要 約 し てERの cc皮 内 注 射 後30分 比 較 し て,次. 判 定 は, 1000倍 液0.1 に 於 て 行 ひ,対. 陽 性 反 応:硬. 結 の 直 径 が9mm以. 及 び 対 称 の 最 も判 然 と した 虫 卵 排 泄 者 群 と無. 対 照 反 応 は 現 わ れ な い か,或. 病 地(岡. め る が 周 囲 に12mm以. 疑 陽 性 友 応:硬 Ⅵ. ER判. 定 基 準. 硬 結 の 大 さ(附 図 第2参. 照).. 虫 卵 排 泄 者 及 び 既 住 感 染 者 群 と無 病 地 住 者. 上 の発 赤 を伴 わ な. %が 判 定 困 雑 で あ る.. 応 の 発 赤 の 直 径21mm以. 陰 性 反 応:硬. 然 し,皮 内 注 射 直 後 の 外 傷 性 丘 疹 の 大 さは あ る か ら,虫 卵 排 泄 者 及 び 既 往 感 硬 結 が 総 て9mm以. で あ る こ とは 意 味 の あ る こ とで,硬 上 な る こ と をER陽. 上. 結の大 さ. 性判 定 の一基 準. 上で発赤. 照 反 応 は 前 と同 じ,或 は 本 反. じ場 合.. 間 で は 約30. 結 の 直 径9mm以. 未 満 で,対. 者 に 著 明 で あ るが, 9〜12mmの. 9mm以. は丘 疹 を 認. 赤 の 直 径16mm以. の 直 径9mm未. 染 者 群 に 於 て, ERの. 上 あ つ て,. を 伴 い,発. 群 で は 明 か に そ の 程 度 に 差 異 が 認 め られ,前. 7〜8mmで. 上 で,発. い 場 合.. び 第5の 如 くで あ る.. 1). 照反応 と. の 如 く分 類 され る.. 赤 を 伴 い,発 赤 の 直 径21mm以. 図 第4及. な る.. 性 の基 準 を. 島)住 者 群. 山)住 者 群 と の そ れ は,附. 病. 地 住 者 群 全 体 に つ い て 見 る と, 1.6%と 従 つ て,私. 病. 上あ るが硬結. 満 で,対. 照反 応 は前 と同. 結 の な い 場 合,又. あ る が 発 赤 を 伴 わ な い か,発 mm未. 上21mm. は硬 結 は. 赤 の 直 径16. 満 の 場 合.. 〔註〕 抗 元反応 は前記 陽性 反応 に該当 して も, 対 照反応 が 同時 に著 明 な反応 を呈 す る場 合 は, 僞 反応 と見做 す.. と考 へ る. 2). 発 赤 の 大 さ(附. Ⅶ. ERの. 囲 第3,第4,第5. 参 照). a). 発 赤 の 測 定 は 硬 結 に 比 し 容 易 で,且 つ 数 値. 臨床 的 応 用. 陽 性 転化. 虫 卵 排 泄 者 群 中1例. は本 症 急性 症 の典 型 的. が 大 き い た め に 誤 差 も少 く,反 応 判 定 上 の 確. 発 熱 以 来17日,他. 率 度 が 高 い.. 共 に 陰 性 で あ つ た が,夫. 虫 卵 排 泄 者 群 と無 病 地(広 無 病 地(岡. 山)住 者 群,或. 島)住 者 群 又 は. は 虫卵 排 泄者及 び. は20日. に は 陽 性 を 示 し た2例. 後 に 行 つ たERは 々更 に20日,. 6日 後. を 経 験 し た.前 者 は 広. 島 県 深 安 郡 御 幸 村 の3才. 男 児 で,生. 来初めて. 既 往 感 染 者 群 と無 病 地 住 者 群 を 比 較 し て も,. (昭 和26年6月16日)約10分. そ の 差 異 は 顕 著 で,虫 卵 排 泄 者 群,既. お り(か ぶ れ が ひ ど い の で 親 が 慌 てゝ 家 に つ. 者 群 共 に21mm以 後 者 で60mmに 無 病 地(岡. 往感 染. 上 で 最 高 は 前 者 で50mm,. は1例(2.6%)で,無. 上 の もの. 病地 住者 群 につ い て. 見 る と, 62例 中1例(1.6%)と. 後 感 染 の 機 会 な く, 34日 後 発. 熱 し70日 後 陽 性 反 応 を 認 め た.後. 達 した も の が あ る. 山)住 者 群 で21mm以. れ 帰 つ た),以. 間 水 田に 入 つ て. な り,16〜. 才 男 児)の と59日 b). 者(同. 村6. 陽 性 反 応 を これ に 倣 つ て 計 算 す る. と な る. ERの. 陽 性 率(附. 表 第3〜. 第5;附.
(4) 980. 石. 図 第3,第6参. 者,無. 往 感 染 者 群 で は 夫 々,. 性 で あ るが,未. 病 地(岡 山)住. 感 染 と考 へ られ る 無. 者 群 に1例(2.6%)の. 病 地(広. 島)住. 陽性. 陽 性 者 各1例. で,そ. の率 は夫 々. 相 当 す る.. 異 性 反 応 が, ERと. シ ス ト反 応(SR)と. れ が 多 い か を 知 る た め に,無 病 地(岡 者 群 に 対 し て 両 者 の 抗 元 各0.1ccを. いづ 山)住. 同時 に 皮. 内 注 射 し, 30分 後 の 成 績 を 比 較 し た.そ 果 は 附 表 第5,附. (ER)の. 図 第6の. 赤 共 にSRの. の結. 示 す 通 り,反 応. 方 が 強 く,本. 反応. 判 定 基 準 に 従 へ ば,被 検 者39例 中 反. 応 陽 性 者 はERで1例(2.6%), 例(10.31%)で,非. SRで. は4. 特 異 性 反 応 は 明 にSR. よ り少 い. c). 各 種 疾 患 とER. と,肺 結 核 症19例,消 2例,糖. 尿 病2例. 鈎 虫 症,悪 膜 炎,腹. 膜 炎6例. につ い て見 る. 化 管 潰 瘍6例,肺. 壊疸. 及 び 脊 椎 カ リエ ス,偏 頭 痛,. 性 貧 血 の 各1例. は 全 て 陰 性 で,胸. 中 結 核 性 の5例. は 陰 性,コ. レ ス テ リ ン性 腹 膜 炎 の1例 に 陽 性 を 認 めた. 因 に, SRで 3例(結. 結 核 症1例 又,無 者 は,蛔. 陽 性 を 示 した も の は,腹. 核 性2例,コ の 計4例. 判定基. 章 に 於 てERの. 臨床的. 膜炎. レ ス テ リ ン性1例),肺. 私 は 初 感 染 者 と 考 へ ら れ る2例 が, ERの. を経 験 した. 陽 性 転 化 ま で に 要 し た 日数 は 夫 々.. 59日 で あ つ た.. この 陽 性 転 化 ま で の 日数 は,森. 田11)等 の 日. 虫 々体 よ り得 た 抗 元 に よ る 皮 内 反 応 の 実 験 で 計 出 さ れ た60日 と略 々一 致 し て い る. ERの ERは. 特 異性 虫 卵 排 泄 者 及 び 既 往 感 染 者 群 で は,. 夫 々100%陽. 性 反 応 を 呈 し た が,未. 反 応 を 認 め た も の は 各1.6%に. こ の 成 績 は 井 上7)等 の 日 虫 症 患 者 の88%, 日虫 症 治 癒 者 の86.7%の. 陽 性 率 及 び 所謂 類 属. 反 応 の 発 現 率11.7%,又. 森 田11)等 の 日 虫 卵 排. 感 染 者4%の. 貞12)等 の91.4%,. 陽 性 率,或. は秋. Pesigan35)等 の90.78%の. 陽 性 率 に 比 し,一 層 高 率 で あ る. 非 特 異 性 反 応 に つ い て は,井 後,私. 上8)等 が そ の. が 採 用 した 製 法 に よ り, 0.6%の. 発現. 率 に 減 少 し た と報 告 し て い る の が 最 低 で あ る. 依 つ て,井. 上 等 のSRと. 本 反 応ERに. 於け. る非 特 異 性 反 応 の 発 現 率 を,未. 感 染 と考 へ ら. れ る無 病 地(岡 山)住 者 群39例. に つ い て比 較 あ る に 対 し,. ERは1例(2.6%)に. 虫 卵 の14例,鈎. 方 が 非 特 異 性 反 応 は 遙 は 少 い.. い づ れ も陰 性 で あ つ た.. 陽性. 過 ぎ な い.. 病 地 住者 群 全体 と して寄 生 虫卵保 有 虫卵 の7例,計21. 感 染 と考. へ られ る 無 病 地 住 者 群 で は 陽 性 反 応,疑. す る と, SRは4例(10.3%)で. で あ つ た.. 例 で あ つ た が, ERは. に これ を 総 括. 陽性転化. 泄 者94%,非. 国 立 岡 山 病 院 入 院 患 者39例. 反 応(ER)の. 応 用 事 項 を 記 述 し て 来 た が,茲. 70日,. 未 感 染 と考 へ られ る 者 に 現 わ れ る こ の非 特. の 硬 結,発. 準 を 決 定 した 後,前. ERの. 無 病 地 住 者 群 全 体 と し て 見 る な ら ば, ER. 1.6%に. に 皮 内 反 応 を 検 し,本. し併 せ て 若 干 の 私 見 を 述 べ よ う と思 ふ.. 者 群 に1例(4.3%). の 疑 陽 性 者 が あ る.. の 陽 性 者,疑. 淳 院 患 者 を 対 称 と し た 岡 山 県 下 居 住 者 群40例〕. 照). 虫 卵 排 泄 者 群,既 100%陽. 井. 過 ぎ な い.即,. 以 上 の 成 績 よ り, ERは. ERの. 今 日まで報 告 され. た ど の 抗 元 よ り も,日 虫 の 感 染 乃 至 寄 生 に 対 Ⅷ. 総 括 及 び 考 按. し て 一 層 高 度 の 特 異性 を 有 す る.. 私 は 日虫 虫 卵 結 節 壊 死 物 質 を ア セ トン を 用. 従 来,日. 虫症 の皮 内 反応 用 抗 元材 料 として. い て 脱 水 乾 燥 した 後 磨 砕 し,更 に エ ー テ ル,. は,主. ク ロ ロ フォル ム 溶 質 を 除 去 し た 残 渣 の 水 溶 質. 至 り,虫 体 以 外 にPesigau35)等. よ り0.5%石. リア を,又. 炭 酸 加1000倍 生 理 的 食 塩 水 溶 液. と し て 虫 体 が 使 用 され た が, 1951年 に が 日虫 セ ル カ. 秋 貞12)等が 人 工 感 染 家 兎 の 肝 臓 を. を 製 り,こ れ を 以 て 日 虫卵 排 泄 者 群24例,日. 使 用 した.然. 虫 既 感 染 者 群19例,無. 病 理 解 剖 的 変 化 よ り,本 症 の 皮 内 反 応 に は 虫. 病 地 住 者 群64例. 広 島 県 芦 品 郡 居 住 者 群24例,国. 〔内. 立 岡 山病院 入. し,私 は 日虫 症 の 臨 床 症 状 並 に. 卵 を 抗 元 材 料 とす る の が 合 理 的 で あ る と考 へ,.
(5) 日本 住血吸虫症 の皮内反応に関す る研究 成 熟 虫卵 を包蔵 す る虫卵 結節壊 死 物質 を 選 ん. ERの1例,. で,こ れ を 使 用 した.. 患 者(被. 従 つ て,前. に 述 べ た 如 く日 虫 症 に 於 け る本. 反 応(ER)の. 981. SRの4例. 中3例. 検 者 数4例)に. まで が 腹 膜 炎. 発 現 した こ と は 注 目. に 値 す る.. 高 度 の特 異 性 は,本 研 究 第 一 篇 Ⅸ. 結. に 於 て 立 証 し た 如 く,日 虫 卵 成 分 の優 秀 な 抗 元 性 に よ る の み な らず,虫. 卵 内容 を 含 まな い. 1.. 論. 日本 住 血 吸 虫(日. 虫)虫. 卵結 節壊 死 物. 該 壊 死 物 質 中 に も本 症 に 対 して 特 異 反 応 を 呈. 質 を 以 て す る 皮 内 反 応 の判 定 は,対. す る抗 元 の 存 在 す る こ と,又 虫 卵 及 び 該 虫 卵. 比 較 し, 1000倍 液0.1ccを. に 基 因 す る壊 死 物 質 は,こ. 皮 内 注 射 後30分. れ 等 の 合 作 に よ り,. 以 上 に し て発 赤 を 伴 い,発. 一 抗 元 に は 見 られ な い 特 別 な 意 義 を 有 す る こ. 以 上 な る を 陽 性 とす る. 2.. 国 立 管 岡 山 病 院 入 院 患 者 中,肺 例,消 化 管 潰 瘍6例,腹. 壊 疸 糖 尿 病 各2例,偏. 結 核 症19. 膜 炎4例(内. ス テ リ ン性1例),結. 結核 性. 頭 痛,脊. 陽 性 者 は,コ. 椎 カ リエ ス,. 虫 既 往 感 染 者19. 虫 卵 結 節 壊 死 物 質 を 以 て す る皮 内 反. 応 の 陽 性 者42例(100%)で 3.. あ つ た.. 日 虫 未 感 染 と考 へ られ る無 病 地 住 者 群. 64例 中偽 反 応 を 呈 し た2例 を 除 い て,本 反 応 の 陽 性 者 は1例(1.6%)に 4.. レ ス テ リン 性 腹 膜 炎 の. 1例 で あ つ た. 又, ERの. 日虫 卵 排 泄 者24例,日. い て,日. 核 性 胸 膜 炎,肺. 鈎 虫 症,悪 性 貧 血 各1例 計39例 に つ い て 検 し たERの. 赤 の 直 径 が21mm. 例 中 対 照 反 応 著 明 で 偽 反 応 を 呈 し た1例 を 除. 各 種 疾 患 とER. 3例,コ. 使 用 した 場 合 は,. に 於 け る 硬 結 の 直 径 が9mm. Caveliti36)の説 え る 複 合 自 己 抗 元 と し て,単. とに よ る もの と考 へ られ る.. 照 反応 と. 過 ぎ なか つ た.. 日 虫 未 感 染 と考 へ られ る 無 病 地(岡 山). 住 者 群40例 に つ い て の 日虫 々 卵 結 節 壊 死 物 質. 類 属 反 応 の 有 無 を 知 る た め に,. を 以 て す る 皮 内 反 応(ER)と. 日虫 々 体 成 分. 無 病 地 住 者 群62例 に つ い て腸 管 内 寄 生 虫 卵 保. を 以 て す る 反 応(シ. 有 者21例. 偽 反 応 を 呈 し た1例 を 除 い て, 39例 中 陽 性 者. のERの. 有 者14例,鈎. 成 績 を 見 る と,蛔 虫卵 保. 虫 卵 保 有 者7例. と もに 陰 性 で あ. つ た.. ス ト反 応, SR)の. は, ERに1例(2.6%), %)で,明 5.. 井 上34)等は 日虫 以 外 の 腸 内 寄 生 虫 々 卵 保 有. 比 較 は,. SRに4例(10. .3. か に 非 特 異 性 反 応 が 少 い. 日虫 々卵 結 節 壊 死 物 質 を 以 て す る 皮 内. 者 と虫 卵 陰 性 者 と の 類 属 反 応 は 後 者 に 陽 性 率. 反 応 は,日. 虫感染 乃 至寄 生 者 に対 す る特 異性. 高 く,鈎 虫 卵,鞭. 反 応 で,従. 来 の 方 法 に 比 し,そ. 虫卵等 を証 明 した者 では 殆. ど 類 属 反 応 を 認 め な か つ た の に,蛔 虫 卵 保 有. 度 で,し か も非 特 異 性 反 応 が 少 い,. 者 に は これ を 認 め た と述 べ, Pesigan35)等 は 蛔 虫,鞭. 虫,鈎. 虫,フ ヰ ラ リア 及 び 肺 ヂ ス ト. (本論 文の要 旨は第21回 日本 寄生 虫学会 総会 に於 て報 告 した). マの寄 生 は非特 異性 反応 を 招来 しなか つた と 報 告 し て い る.. の発 現 率 が 高. 稿 を終 るに臨 み絡 始御 懇篤 な る御 指導 と御校 閲 を 賜 った恩 師 田部浩教 授 に深甚 の謝意 を捧 げ ると共 に,. 私 の 成 績 で も,蛔 虫,鈎 の 陽 性 を 示 した も の は,日 中 に は 見 出 さ れ な い.寧. 虫 の 寄 生 者 にER. 本研 究遂行 に多大 の御援 助 を下 され た小 田琢三 助教. 虫症無 病 地住 者群. 授並 に便宜 を与へ られ た国立 岡山病 院 に衷 心 よ り感. ろ,こ の 非 特 異 性. 謝 の意 を表 す.. 反 応 は 炎 症 性 疾 患 と関 係 あ る も の の 如 くで,. 文 1). Fairley,. K.. Australia. 2:. Bull.. 25:. and. 944,. F.,. Williams:. 811〜818,. 1927.:. 1928.. Med Trop. . .. J.. 献 2). Dis.. Manson‑Bahr. ,. P.:. J.. Parasit,. 15:. 297,. 1929. 3). 渡 会 次 郎:実. 験 医 学 雑 誌19:. 1041〜1121 ,昭.
(6) 982. 石. 井. 淳. 10年. 4). Kan, 1:. 5). 大10年. H.. 387〜393,. Kan,. H.. 〜1652, 6). C.:. C.:. Chin,. Med.. Journ.. SSuppl.. 1936. Chin.. Med.. Jourh.. 50:. 本 寄 生 虫 学 会 記 事.. 13:. 東,他:九. 井 上. 9). Bozicerrich:秋. 10). 東,他:児. 田 中 利 男:日. 州 医 学 專 門 学 校 医 学 会 雑 誌.. 科 雑 誌. 貞121よ. 48:. 594.昭17年. 27). 本 寄 生 虫 学 会 記 事20:. 27,昭. 28). 本 内 科 学 会 雑 誌.. 40:. 29). 236,昭. 秋 貞 恭 輔:日. 本 寄 生 虫 学 会 記 事.. 20:. 28,昭. 30). 節:京. 都 医 学 会 雑 誌.. 6:. 77〜83,. 明. 31). 19〜36,明. 藤浪. 鑑:日. 野 謙 次,村. 新 医 学. 上. 6:. 清:日. 101〜182,大5年. 本 病 理 学 会 々 誌.. 7:. 川 村 麟 也,風. 間 美 顕.:日. 本 病 理 学 会 々 誌10:. 間 美 顕.:日. 本 病 理 学 会 々 誌11:. 川 村 麟 也,風. 小沢. 眞:実. 験 医 学 雑 誌.. 14:. 浩:日. 本 病 理 学 会 々 誌.. 温:京. 都 医 学 会 雑 誌.. 1330〜1355,. 田部. 9:. 223〜228,. 福 谷. 23:. 84〜97,大. 15年.. 田 中 修 二:日. 本 病 理 学 会 々 誌. 16:. 283〜285,. 本 病 理 学 会 々誌.. 237〜239,. 32). 田 中 修 二:日. 本 病 理 学 会 々誌.. 16:. 283〜285,. 大15年.. 田 中 修 二:日. 17:. 33). 昭2年. 16). 7:. 大8年.. 大15年. 15). 都 医 学 会 雑 誌.. 昭5年.. 42年. 14). 627〜634,. 510〜513,大10年.. 森 田 久 男:日. 好 本. 415,昭2年.. 3:. 178〜181,大9年.. り 引 用.. 26年. 13). 11:. 験 消 化 器 病 学.. 663〜181,大9年.. 26年. 12). 弘 中 国 香:京. 26) 淸. 26年. 11). 験 医 学 雑 誌.. 43年.. 47,昭. 213〜228,昭16年.. 8). 方 之:実. 昭3年.. 25). 井 上 6:. 佐 川 英 二:実. 24). 16年. 7). 陳. 23) 1649. 1936.. 富 水 覚 仁:日. 22). 宮 川 米 次:東. 京 医 学 会 雑 誌.. 26:. 16〜17,明. 45年.. 今 井 文 二:医. 事 新 聞.. (1216):. 902〜931,昭. 34). 1〜12,昭3年.. 35). 2年.. 井 上 6:. 17). 今 井 文 二:医. 事 新 聞. (1236):. 18). 小沢. 験 医 学 雑 誌.. 眞:実. 13:. 1073〜1103,. 昭2年. 19). 小 田 琢 三:岡. 山 医 学 会 雑 誌65:. 20). 田部. 子 医 学 雑 誌.. 21). 風 間 美 顕:北. 浩:米. 1:. 越 医 学 会 雑 誌.. (6)昭28年. 2〜3,昭23年 36:. 432〜474,. 36) .. 束,他:九. 州 医 学 專 門 学 校 医 学 会 雑 誌.. 145〜154,昭16年.. Pesigan,. T.. G.,. Millar, C.. and.. Hygiene. 54:. Caveliti,. P.. 1947.. P.,. Putong, A.:. 265〜266, A.:. Arch.. P.. B.,. J. trop.. Garcia,. E.. Med.. and. 1951. Path.. 44:. 119,.
(7) 日本 住 血 吸 虫 症 の 皮 内 反 応 に 関 す る研 究. 983.
(8) 984. 石. 附表第3. 井. 淳. 日虫卵排泄者群及び 日虫既往感染者群に於ける本反応(ER)の. 発赤の大 さ. 〔 〕 内 は 対 照 反 応 も著 明 な 者 の数 を示 す. 附表第4. 日虫症無病地(広 島)住 者群及び同無病地(岡 山)住 者群に 於け る本 反応(ER)の. 発赤の大 さ. 〔 〕内 は対 照反応 も著 明 な者 の数 を示 す. 附 表 第5. 日虫 症 無 病 地(岡. 山)住. 者 群 の 同 一 人 に 対 す る本 反 応(ER). 並 に シ ス ト反 応(SR)の. 〔 〕内は対照 反応 も著 明な者 の数 を示 す. 成績 比 較.
(9) 日本 住 血 吸 虫 症 の 皮 内 反 応 に 関 す る研 究. 985. 附 図 第2. 附 図 第1 日虫卵排 泄者 群 と日虫既 往感 染者 群に於 け. 日虫卵排 泄 者群及 び 日虫既 往感 染者群 日虫. る本反応(ER)の. 症無 病 地 住 者 群に 於け る本 反応(ER)の. 硬結. 度数(%)分. 布図. 硬結 の大 さ比 較図. 附 図 第4. 附 図 第3 日虫卵排 泄者群 及び 日虫既 往感染 者群 日虫 症無病 地住者群 に於け る本 反応(ER)の 赤 の大 さ比較 図. 度数(%)分. 布図. 発. 日虫卵排 泄者群 と日虫症無 病地(広 島) 住 者 群 に於 け る本 反 応(ER)の 大 さ度数分 布 図. 発赤 の.
(10) 986. 石. 井. 淳. 附 図 第5 日虫卵 排泄 者群 と 日虫症無 病地(岡 山). 日虫 症 無 病 地(岡. 住者 群に於 げ る本 反応(ER)の. 本 反 応(ER)及. 大 さ比較 図,度 数(%)分. 附 Fig. 1.. 圖(写. Fig. 2.. 真)説. 55×65. 28×34. 図 第6 山)住. 者 群(39例)に. び シ ス ト反 応(SR)の. 大 さ比 較 図 度 数(%)分. 布図. 明 大○. (33×17). 日 虫 初 感 染 者.渡○ ER:. 発 赤の. 布図. 日 虫 卵 排 泄 者.岩○ ER:. 附. (9×9). 第1図. 61才. 男. 対 照 反 応(‑) 勝○. 3才. 対 照 反 応(‑). 男 初 感 染 後70日. 経 過 して 陽 性 轉 化. 第2図. 於け る 発赤 の.
(11)
関連したドキュメント
この 2 つのセミナーを受講した産業界の品質管理関係者 の,努力と協力により,QC サークル(QCC)活動が展開 され,TQC(Total
Although immnunohistological and molecular biological specimens are markedly more difficult than in other tissue, theses methods are indispensable in ensuring an accurate
[r]
[r]
[r]
ヵ ラ ー ブ ラ ウ ソ 管 の 測 光 測 色 に つ い て 639
Aside from presenting the most comprehensive study to date on prehistoric Calatagan, IR opens new approaches in studying the so-called chiefdom societies by analyzing mortuary data
国際交流を志す学生が集う学生団体 Global Supporters(グローバルサポーターズ、以