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街路景観の規制基準づくりのための色彩調査・分析 手法の構築

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

街路景観の規制基準づくりのための色彩調査・分析 手法の構築

近藤, 桂司

九州大学大学院芸術工学研究府 デザインストラテジー専攻博士後期課程

(2)

第5章

本研究の手法を用いた事例調査

(3)

第5章 本研究の手法を用いた事例調査

5.1 本章の目的

 本章では,第4章で構築した手法を用いて,実際の街路景観を対象と した事例調査を行う。具体的には,愛知県犬山市内 2 ヶ所,岡山県高 梁市内 1 ヶ所,広島県尾道市内 1 ヶ所,広島県福山市内 1 ヶ所の計 5 ヶ 所の街路を対象として,各街路の「眺め」としての景観の色彩を第4章 の手法によって求め,相互に比較することによって手法の妥当性を検証 する。また,景観計画が策定されている犬山市および尾道市の街路景観 については,定められた色彩規制基準と good とされている景観重要建 造物等の物体色との整合性を検証する。さらに高梁市および福山市の街 路景観については,第4章の手法で把握できる景観色彩の特徴と建物の 物体色にどのよう相違があるかを考察する。

5.2 研究の方法

 本研究で構築した手法を検証するためには,次の3点の比較が必要で ある。

・. 景観特性が同じとされている街路の比較

・. 景観特性が近似しているとされている街路の比較

・. 景観特性の全く異なる街路の比較

 本研究では次の 5 つの街路(注 1)について調査を行った。

・. 愛知県犬山市の大本町(だいほんちょう)通り(以下「犬山大 本町通り」という)

・. 愛知県犬山市の本町(ほんまち)通り(以下「犬山本町通り」

(4)

広島県福山市 広島県尾道市

岡山県高梁市成羽町吹屋

愛知県犬山市 愛知県犬山市

広島県福山市 広島県尾道市

岡山県高梁市成羽町吹屋

図 5-1 調査地点の位置

緯度は,北緯 35°23'。最南の尾道は北緯 34°24' である。その差は 1° 以 内であり,緯度の違いによる影響はないものと考えられる。なお,これ らの地域のうち,犬山大本町通りおよび本町通り,吹屋は歴史的な建造 物が多く残っている地域である(注 2)。犬山の2つの街路は同一市内 の隣接した街路であり,景観特性が同一であると考えられる。吹屋は歴 史的町並みが保全されている点で犬山と同様であり景観特性も近似して いると考えられるが,歴史的背景が異なるため,色彩特性に何らかの差 が明らかになることが期待される。福山春日通は典型的な都市郊外幹線 道路であり,尾道海岸通りは新旧の様々な建物が混在している通りであ る。また,尾道海岸通りは景観地区に指定されているが,その他の4つ の街路は指定されていない。景観計画による色彩の規制基準が存在する 街路は,犬山大本町通りおよび本町通り,尾道海岸通りである。

(5)

・. 第4章において構築した調査分析手法を用いて把握した景観の色 彩(以下「撮影実験値」という)

 3.4.2.1 に示したように,景観計画における色彩規制基準では,どの 程度まで鮮やかな色彩を許可するかに地域の特徴が表れている。そこで,

基準が許可している彩度の上限値(色相・明度別)を調査した。基準は マンセル値で示されているため,JIS.Z.8721 の「標準の光 D65の照明 下における三属性による表色系の基準」を用いてYxy 値に変換し,さ らに変換式によってL*a*b* 値(基準彩度上限値の L*a*b* 値)を得た。

なお,本章では地区間での規制基準値比較が目的ではないので,基準値 表記を統一する必要はない。よってそれぞれの地区の基準値をそのまま L*a*b* 値に変換したものを用いている。

 外壁と屋根の物体色の調査は,視感測色にて実施した。測定に用いた 色票は,社団法人日本塗料工業会が発行している「2007 年 D 版塗料用 標準色」である。調査対象の色彩が色票にない場合は,近似色から補間 によって求めた。色票にはマンセル値が記述されているが,精確な値を 知るため,また景観撮影実験結果との比較を行うため,色票を Konica.

Minolta の色彩色差計 CR-331c にて測色し,L*a*b* 値(視感測色値の L*a*b* 値)を得た。

 これらのL*a*b* 値と撮影実験値の L*a*b* 値の 3 種の値を一つの L*a*b* 色空間上にプロットした。包含関係を明瞭にするため,全ての 値の表示に加え,L*a*b* 色空間をL* 値で 10 毎に層に分けて表示した。

 また,各街路の全体としての特徴を把握するために,それぞれの景観 画像データを街路ごとにすべて統合し(統合データ),そのデータに対 しても同様にクラスター分析や主成分分析などの統計処理を行った。こ れによってそれぞれの街路の平均的な景観色彩像を得ることができる。

(6)

5.3 犬山大本町通りおよび本町通り 5.3.1 調査地について

 犬山市は愛知県の北端に位置し,木曽川を挟んで岐阜県に接している。

人口 75,785 人(2010 年 7 月 31 日現在)の地方都市であるが,国宝 犬山城のほか,博物館明治村,日本モンキーパークなど多数の観光拠点 を擁している。また,からくり車山が町内を練る犬山祭が受け継がれ,

年間のべ 560 万人(注 3)もの観光客が訪れる観光都市となっている。

犬山城は 16 世紀に築城されたものが現存し,城下も戦火を逃れ,総構 えの町割りがそのまま現在の町並みを構成している。

 犬山市は,既に都市計画決定されていた道路拡幅を見直し,古い町並 みを残したまちづくりに方針を転換した。2005 年に中核市以外では全 国初の景観行政団体となった。2008 年には「犬山市景観計画」を策定し,

歴史的資産を活かしたまちづくりを積極的に進めている。景観地区の指 定はないが,景観法に基づく行為の制限として,色彩使用の範囲が定め られている。

 本研究では,犬山城下の主要な街路である大本町通りと本町通りを調 査した。

 本町通りは幅員 6m の一方通行で,歩道は設けられていない(注 4)。

犬山城から真南に延びる城下の中心道路で,城郭のあった丸の内,町家 が並ぶ本町,中本町から構成される。また,大本町通りは武家屋敷が建 ち並んでいた通りである。これらの通りに面して,江戸末期から明治の 住宅が数多く現存している。

5.3.2 色彩規制基準について

 犬山市では景観計画の区域を市全域とし,三つに大別した基本目標に

(7)

たまとまりのあるまちなみの形成(注 5)」を目指している。

 さらに細かな地域別の景観形成方針において,調査対象地域である城 下町ゾーンについては次の 2 点を掲げている(注 6)。

・. 国宝犬山城の城下町で,歴史的な趣が感じられる建築物や門塀を,

できる限り原形の状態で保全し,必要に応じて屋根,外壁,建具 などの各部位について,昔の面影を損ねることのないよう修景を 進め,魅力あるまちなみ景観を形成します。.

・. 新たに建てられる建築物に対しては,屋根,外壁,建具などの各 部位の形態・意匠について,周囲の歴史的なまちなみ景観との調 和に配慮しながら景観形成を進め,地区全体が城下町として調和 のとれたまちなみとなるよう取り組みます。.

 これらの方針に沿って,良好な景観形成を図るために建築物等の形 態・意匠の行為の制限を「美しい景観づくりのルール」として定めてお り,色彩もその制限の対象となっている。屋根については「日本瓦葺き

(黒色・銀鼠色)とする(注 7)」と色名で制限を行っている。また,外 壁については「基調(各面概ね 2/3 以上を目安とする面積)となる色 は,落ち着いた低彩度のものを用いる(注 8)」としながらも,注書き や参考資料の部分において「マンセル表色系で,R(赤)及び YR(黄赤)

系の色彩は彩度を 6 以下,Y(黄)系の色彩は彩度を 4 以下,またその 他の色彩は彩度を概ね 2 以下(注 9)」とマンセル表色系を用いて認め られる色彩の範囲を数値で明示している。なお,この制限の数値の根拠 は明らかにされていない。

5.3.3 外壁と屋根の物体色の調査

 犬山市景観計画では,城下町ゾーンにおいては歴史的な建築物の現状

(8)

0 500m

N

犬山城

名鉄犬山駅 郷瀬

木曽川

県道183号線

県道27号線

新町

魚屋町 本町 練屋町

中本町

下本町 大本町 上大本町

下大本町

外町

鍛冶屋町

名栗町 枝町

北熊野町

南熊野町

寺内町

御幸町

余坂町 鵜飼町 丸の内

名鉄犬

佐橋家住宅 井上家住宅 山田家住宅

伊藤家住宅

瀧野家住宅 遠藤家住宅 高木家住宅 旧磯部家住宅

真野家住宅 小島家住宅 三井家住宅

旧奥村家住宅

本町通

大本町通

図 5-2 視感測色を行った犬山城下の歴史的建築物

 調査対象は,調査時に登録文化財に指定されていた歴史的な建築物の うち,城下町ゾーンに立地する全ての住宅である。それらの位置を図 5-2.に示す。多くの建築物は本町通りに面している。なお,堀部家住宅

(9)

5.3.4 景観撮影実験結果 5.3.4.1 撮影地点

 犬山大本町通り約 550m の街路景観を 11 地点から,本町通り約 750m の街路景観を 16 地点からデジタルカメラで撮影した。撮影はい ずれも犬山城を望む方向,すなわち北向きに行った(図 5-3.)。両者と も車両が通行可能な街路であるが,歩行者優先のまちづくりを行ってい る犬山市城下では道路中央からの眺めが景観の視点としてふさわしいと 考え,道路中央から撮影を行った。

5.3.4.2 各景観画像のクラスター分析と主成分分析

 犬山大本町通りの各景観画像の色彩のクラスター分析結果と主成分分 析結果(偏差十字体として表示)を図 5-4,図 5-5.に,また,犬山本町 通りのそれらを,図 5-6 〜図 5-8.に示す。

 犬山大本町通り,本町通りとも,大きなクラスターの球に他の小さな クラスターの球が包含されていないため,クラスターを表す球が数多く 見える。クラスター数は 30 に統一しているの,このように見える原因 は,ひとつひとつのクラスターがある程度の距離を持って分布し,かつ それらのクラスターに属する画素数が一極集中していないということで ある。

 一方,偏差十字体はL* 軸に沿って細長い形状をしている。これは第 1 主成分の寄与率が極めて高く,そのベクトルが明度軸に沿っているこ とを表している。すなわち,色相のバラツキは小さく,明度のバラツキ は大きいということがいえる。

 これらのことから,犬山大本町通り,本町通りでは,似通った色相で 明度差のある色彩が小面積で存在していると推察できる。

(10)

建築物名称  要素  材質  マンセル値

伊藤家住宅  外壁  漆喰  N9

  屋根  瓦  5PB5/2

井上家住宅  外壁  木材  10R3/6

      5YR3/1

  屋根  瓦  N5.5

遠藤家住宅  外壁  漆喰  5PB4/1

    木材  7.5R3.5/7

      5YR4/1

  屋根  瓦  5PB5/1

旧磯部家住宅  外壁  漆喰  N1.5

    木材  10YR4/1

  屋根  瓦  5PB7/0.5

旧奥村家住宅  外壁  漆喰  5PB4/1

    木材  5YR4/4

小島家住宅  外壁  漆喰  10R7/4

      5Y7/1.5

    木材  5YR4/4

  屋根  瓦  5PB4/1

佐橋家住宅  外壁  木材  10YR2/1

  屋根  瓦  5PB5/1

高木家住宅  外壁  漆喰  2.5Y8/3

    木材  7.5YR7/6

  屋根  瓦  5PB6/1

瀧野家住宅  外壁  漆喰  2.5Y8/2

  屋根  瓦  5PB4/1

真野家住宅  外壁  漆喰  5PB3.5/1

    木材  5YR3/3

      10YR3/0.5

  屋根  瓦  5PB5/1

三井家住宅  外壁  漆喰  5PB5/2

      N3

    木材  5YR3/1

  屋根  瓦  5PB7/1

山田家住宅  外壁  木材  5YR2/1

表 5-1 犬山城下の歴史的建築物の外壁と屋根の物体色

(11)

11 10 09 08

05 06 07

04 03 02 01

14 15 16

13

11 12

09 10

05 07 08

06

01 03

04

02

犬山城

郷瀬 木曽川

県道183号線

新町 魚屋町

練屋町 本町

中本町

下本町 大本町

上大本町

下大本町

鍛冶屋町

枝町

北熊野町

南熊野町 丸の内

大本町通 本町通

N

(12)

01

02

03

04

05

撮影地点 No. 景観画像 クラスター 偏差十字体

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

(13)

07

08

09

10

11

撮影地点 No. 景観画像 クラスター 偏差十字体

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

(14)

01

02

03

04

05

撮影地点 No. 景観画像 クラスター 偏差十字体

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

(15)

07

08

09

10

11

撮影地点 No. 景観画像 クラスター 偏差十字体

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

(16)

 撮影地点 No.03 の景観画像中に見られる道路左手の日向の大きな壁 面は,クラスター表示でも高明度のa* ≒ 0,b*>0 の位置に明確に表現 されている。しかし,他の景観画像ではこれほどには明確に表れていな

13

14

15

16

撮影地点 No. 景観画像 クラスター 偏差十字体

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

図 5-8 犬山本町通りの景観色彩のクラスターと偏差十字体一覧 -3

(17)

きくなる傾向が認められる。

 犬山大本町通り,本町通りでは,建物の色彩の彩度が低いためクラス ターはL* 軸周辺に集中して分布している。太陽光の当たっている部分 は,明度が道路面と似通うため道路面のクラスターに包含されやすい。

また,日陰の部分は彩度明度ともに低くL* 軸周辺に集中してしまう。

個々のクラスター規模が小さいが,クラスター表示で確認できる球が,

建築物の特徴を十分に表現できているとは言えない。そこで,建築物の エレメントのみを抽出して分析する必要があると考えられる。

5.3.4.3 統合データのクラスター分析と主成分分析

 犬山大本町通りの景観画像全体の統合データと景観画像中から抽出し た外壁と屋根の統合データのL*,a*,b* の各属性の平均と標準偏差を 表 5-2.,主成分分析結果を表 5-3.に,クラスターの三次元表示と偏差 十字体を図 5-9.に示す。また,本町通りの統合データのL*,a*,b* の 各属性の平均と標準偏差を表 5-4.,主成分分析結果(寄与率)を表 5-5.

に,クラスターの三次元表示と偏差十字体を図 5-10.に示す。

 犬山大本町通りの景観画像全体(空や車などは除外した景観全体の画 像)の統合データのL* の平均値は 49.80,標準偏差は 19.23 であった。

L* 軸方向へのバラツキが大きい。L* の分布の頂点は平均値付近にはな く,L*=25 付近と L*=65 付近の2ヶ所にある。色彩の分布の偏りが2ヶ 所にあることは,クラスター表示でも明らかである。また,色度値の平 均はa*=0.16,b*=-0.33 で,ほぼ原点にあった。標準偏差は a* が 3.09 であるのに対し,b* は 6.22 と若干大きく,どちらかというと b* 軸方 向にばらついている(これらのバラツキの度合いを偏差十字体として可 視化している)。

(18)

 

L* a* b*

  平均  標準偏差  平均  標準偏差  平均  標準偏差

全体  49.80  19.23  0.16  3.09  -0.33  6.22 外壁  40.92  17.21  1.38  3.50  0.15  6.24 屋根  44.89  15.38  -0.11  3.13  -4.61  6.20

表 5-2 犬山大本町通りの統合データのL*a*b*値の平均と標準偏差

表 5-3 犬山大本町の統合データの主成分寄与率(%)

  第1主成分 第2主成分 第3主成分 全体  88.64  9.21  2.15 外壁  86.60  11.35  2.05 屋根  84.40  12.79  2.81

全体

外壁

分析対象 度数分布 クラスター 偏差十字体

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L* a* b* L*

L* a* b*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

(19)

表 5-5 犬山本町の統合データの主成分寄与率(%)

 

L* a* b*

  平均  標準偏差  平均  標準偏差  平均  標準偏差

全体  48.00  18.41  -0.27  4.09  -1.07  7.57 外壁  47.62  21.62  0.37  3.33  -2.68  7.30 屋根  45.68  17.30  0.18  2.99  -5.45  5.69

表 5-4 犬山本町通りの統合データのL*a*b*の平均と標準偏差

  第1主成分 第2主成分 第3主成分 全体  82.34  13.74  3.92 外壁  89.45  9.37  1.18 屋根  88.46  9.27  2.28

クラスター 偏差十字体

全体

外壁

分析対象 度数分布

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L* a* b*

L* a* b*

(20)

 屋根の色彩の統合データのL* の平均値は 44.90,標準偏差は 15.38 であった。L*=25 付近から L*=55 付近までは度数が一様に高く分布し ている。色度値の平均はa*=-0.11,b*=-4.61 で,若干青色に寄っている。

 犬山本町通りの景観画像全体の統合データの景観画像全体のL* の 平均値は 48.00,標準偏差は 18.41 で大本町通りと大差はない。同様 にL* 軸方向へのバラツキが大きい。L* の分布の頂点は平均値付近と L*=65 付近の2ヶ所にある。また,色度値の平均は a*=-0.27,b*=- 1.07 で,ほぼ原点にあった。標準偏差はa* が 4.09 であるのに対し,

b* は 7.57 と若干大きく,本町通りにおいても b* 軸方向にばらついて いる。

 外壁の色彩の統合データのL* の平均値は 47.62,標準偏差は 21.62 であった。色度値の平均はa*=0.37,b*=-2.68 で,若干青色に寄って いるがほぼ原点に近い。標準偏差はa* が 3.33 であるのに対し,b* は 7.30 で,大本町と同様にb* 軸方向にばらついている。

 屋根の色彩の統合データのL* の平均値は 45.68,標準偏差は 17.30 であった。色度値の平均はa*=0.18,b*=-5.45 で,若干青色に寄って いる。

5.3.4.4 犬山大本町通りおよび本町通りの撮影実験値の特徴

 犬山大本町通り(図 5-11 〜図 5-20.)と本町通り(図 5-21 〜図 5-30.)の外壁の撮影実験値の統合データの散布図は酷似している。両 者ともa*=b*=0 の原点付近に集中しており,かつ a* 値が ±10,b* 値 が ±20 の範囲に収まっている。すなわち,「眺め」はどちらも同じよう な色彩によって構成されているといえる。

 なお,撮影実験値の統合データの散布図中の黒丸は,統合データをク

(21)

a*<0,b*<0 のクラスターがいくつも存在する。これらは高明度の青白 い色彩であり,撮影画像から判断すると瓦屋根に太陽光があたって光っ て見えている部分であると考えられる。大本町通りには本町通りにはほ とんど見られない妻入の屋根がいくつかあるため,街路に沿って眺めた 時に屋根瓦がよく見える。その結果,大本町通りの屋根色の構成が本町 通りのそれとは異なった結果になったと考えられる。

(22)

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

 0 60 80

a*

b*

L* : 全て

Inuyama Daihonchodori / Wall

撮影実験値

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

 0 60 80

a*

b*

0 ≤ L*< 15

Inuyama Daihonchodori / Wall

図 5-11 犬山大本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図

L*全て)

図 5-13 犬山大本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図

(15 ≦L*< 25)

図 5-12 犬山大本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図

(0 ≦L*< 15)

図 5-14 犬山大本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図

(25 ≦L*< 35)

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

0 60 80

a*

b*

15 ≤ L*< 25

Inuyama Daihonchodori / Wall

撮影実験値

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

0 60 80

a*

b*

25 ≤ L*< 35

Inuyama Daihonchodori / Wall

撮影実験値

(23)

図 5-17 犬山大本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図

(55 ≦L*< 65)

図 5-15 犬山大本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図

(35 ≦L*< 45)

図 5-18 犬山大本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図

(65 ≦L*< 75)

図 5-16 犬山大本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図

(45 ≦L*< 55)

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

 0 60 80

a*

b*

35 ≤ L*< 45

Inuyama Daihonchodori / Wall

撮影実験値

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

 0 60 80

a*

b*

45 ≤ L*< 55

Inuyama Daihonchodori / Wall

撮影実験値

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

 0 60 80

a*

b*

55 ≤ L*< 65

Inuyama Daihonchodori / Wall

撮影実験値

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

0 60 80

a*

b*

65 ≤ L*< 75

Inuyama Daihonchodori / Wall

撮影実験値

(24)

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

0 60 80

a*

b*

85 ≤ L*

Inuyama Daihonchodori / Wall

撮影実験値

図 5-19 犬山大本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図

(75 ≦L*< 85)

図 5-21 犬山本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図

L*全て)

図 5-20 犬山大本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図

(85 ≦L*

図 5-22 犬山本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図

(0 ≦ L* < 15))

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

 0 60 80

a*

b*

75 ≤ L*< 85

Inuyama Daihonchodori / Wall

撮影実験値

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

0 60 80

a*

b*

0 ≤ L*< 15

Inuyama Honmachidori / Wall

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

0 60 80

a*

b*

L* : 全て

Inuyama Honmachidori / Wall

撮影実験値

(25)

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

 0 60 80

a*

b*

15 ≤ L*< 25

Inuyama Honmachidori / Wall

撮影実験値

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

 0 60 80

a*

b*

25 ≤ L*< 35

Inuyama Honmachidori / Wall

撮影実験値

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

0 60 80

a*

b*

35 ≤ L*< 45

Inuyama Honmachidori / Wall

撮影実験値

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

0 60 80

a*

b*

45 ≤ L*< 55

Inuyama Honmachidori / Wall

撮影実験値

図 5-23 犬山本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図

(15 ≦L*< 25)

図 5-24 犬山本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図

(25 ≦L*< 35)

図 5-25 犬山本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図

(35 ≦L*< 45)

図 5-26 犬山本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図

(45 ≦L*< 55)

(26)

図 5-27 犬山本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図

(55 ≦L*< 65)

図 5-28 犬山本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図

(65 ≦L*< 75)

図 5-29 犬山本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図

(75 ≦L*< 85)

図 5-30 犬山本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図

(85 ≦L*

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

 0 60 80

a*

b*

55 ≤ L*< 65

Inuyama Honmachidori / Wall

撮影実験値

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

 0 60 80

a*

b*

65 ≤ L*< 75

Inuyama Honmachidori / Wall

撮影実験値

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

0 60 80

a*

b*

75 ≤ L*< 85

Inuyama Honmachidori / Wall

撮影実験値

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

0 60 80

a*

b*

85 ≤ L*

Inuyama Honmachidori / Wall

撮影実験値

(27)

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

 0 60 80

a*

b*

0 ≤ L*< 15

Inuyama Daihonchodori / Roof

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

0 60 80

a*

b*

15 ≤ L*< 25

Inuyama Daihonchodori / Roof

撮影実験値

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

0 60 80

a*

b*

25 ≤ L*< 35

Inuyama Daihonchodori / Roof

撮影実験値 -80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80

-80 -60 -40 -20 20 40

 0 60 80

a*

b*

L* : 全て

Inuyama Daihonchodori / Roof

撮影実験値

図 5-31 犬山大本町通りの屋根色の 撮影実験値の統合データの散布図

L*全て)

図 5-32 犬山大本町通りの屋根色の 撮影実験値の統合データの散布図

(0 ≦L*< 15)

図 5-33 犬山大本町通りの屋根色の 撮影実験値の統合データの散布図

(15 ≦L*< 25)

図 5-34 犬山大本町通りの屋根色の 撮影実験値の統合データの散布図

(25 ≦L*< 35)

(28)

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

 0 60 80

a*

b*

35 ≤ L*< 45

Inuyama Daihonchodori / Roof

撮影実験値

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

 0 60 80

a*

b*

45 ≤ L*< 55

Inuyama Daihonchodori / Roof

撮影実験値

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

 0 60 80

a*

b*

55 ≤ L*< 65

Inuyama Daihonchodori / Roof

撮影実験値

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

0 60 80

a*

b*

65 ≤ L*< 75

Inuyama Daihonchodori / Roof

撮影実験値

図 5-35 犬山大本町通りの屋根色の 撮影実験値の統合データの散布図

(35 ≦L*< 45)

図 5-36 犬山大本町通りの屋根色の 撮影実験値の統合データの散布図

(45 ≦L*< 55)

図 5-37 犬山大本町通りの屋根色の 撮影実験値の統合データの散布図

(55 ≦L*< 65)

図 5-38 犬山大本町通りの屋根色の 撮影実験値の統合データの散布図

(65 ≦L*< 75)

(29)

図 5-39 犬山大本町通りの屋根色の 撮影実験値の統合データの散布図

(75 ≦L*< 85)

図 5-40 犬山大本町通りの屋根色の 撮影実験値の統合データの散布図

(85 ≦L*

図 5-41 犬山本町通りの屋根色の 撮影実験値の統合データの散布図

L*全て)

図 5-42 犬山本町通りの屋根色の 撮影実験値の統合データの散布図

(0 ≦L*< 15)

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

 0 60 80

a*

b*

75 ≤ L*< 85

Inuyama Daihonchodori / Roof

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

 0 60 80

a*

b*

85 ≤ L*

Inuyama Daihonchodori / Roof

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

0 60 80

a*

b*

0 ≤ L*< 15

Inuyama Honmachidori / Roof

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

0 60 80

a*

b*

L* : 全て

Inuyama Honmachidori / Roof

撮影実験値

(30)

図 5-43 犬山本町通りの屋根色の 撮影実験値の統合データの散布図

(15 ≦L*< 25)

図 5-44 犬山本町通りの屋根色の 撮影実験値の統合データの散布図

(25 ≦L*< 35)

図 5-45 犬山本町通りの屋根色の 撮影実験値の統合データの散布図

(35 ≦L*< 45)

図 5-46 犬山本町通りの屋根色の 撮影実験値の統合データの散布図

(45 ≦L*< 55)

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

 0 60 80

a*

b*

25 ≤ L*< 35

Inuyama Honmachidori / Roof

撮影実験値

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

0 60 80

a*

b*

35 ≤ L*< 45

Inuyama Honmachidori / Roof

撮影実験値

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

0 60 80

a*

b*

45 ≤ L*< 55

Inuyama Honmachidori / Roof

撮影実験値 -80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80

-80 -60 -40 -20 20 40

 0 60 80

a*

b*

15 ≤ L*< 25

Inuyama Honmachidori / Roof

撮影実験値

(31)

図 5-47 犬山本町通りの屋根色の 撮影実験値の統合データの散布図

(55 ≦L*< 65)

図 5-48 犬山本町通りの屋根色の 撮影実験値の統合データの散布図

(65 ≦L*< 75)

図 5-49 犬山本町通りの屋根色の 撮影実験値の統合データの散布図

(75 ≦L*< 85)

図 5-50 犬山本町通りの屋根色の 撮影実験値の統合データの散布図

(85 ≦L*

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

 0 60 80

a*

b*

55 ≤ L*< 65

Inuyama Honmachidori / Roof

撮影実験値

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

 0 60 80

a*

b*

65 ≤ L*< 75

Inuyama Honmachidori / Roof

撮影実験値

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

0 60 80

a*

b*

75 ≤ L*< 85

Inuyama Honmachidori / Roof

撮影実験値

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 -80

-60 -40 -20 20 40

0 60 80

a*

b*

85 ≤ L*

Inuyama Honmachidori / Roof

撮影実験値

(32)

5.4 吹屋

5.4.1 調査地について

 高梁市成羽町吹屋は,岡山県西部の標高 550m の山嶺に位置する。

江戸時代後期から明治にかけてベンガラの生産地として栄えた。中町地 区を貫く主要道路の両側には当時の町屋が残っており,重要伝統的建造 物群保存地区に指定されている。ベンガラの生産地だけにベンガラ格子 が多用され,また赤銅色の石州瓦も多く用いられている。鉄筋コンクリー ト製の公民館も石井和紘氏の手によって修景されている。町並みは西か ら東へ緩く下る傾斜地に広がっている。

 本研究では中町地区の主要街路 200m を調査した。この部分の道路 幅員は約 4m で,対面通行となっている。なお,吹屋地区には景観計画 は策定されていない。

5.4.2 外壁と屋根の物体色の調査

 調査対象道路の両側に建ち並ぶ全ての建物を対象とした。通りに面し た外壁と屋根の色彩を視感測色によって測定した。測定は 8 月中旬の 晴れの日の 11 時から 13 時の間に行った。

 表 5-6.に各建築物の外壁と屋根の主要な色彩のマンセル値を示す。

5.4.3 景観撮影実験結果 5.4.3.1 撮影地点

 本研究では,約 200m の街路景観を 16 地点からデジタルカメラで撮 影した。撮影はいずれも東向きに行った(図 5-51.)。車両が通行可能 な街路であるが,車両の通行はほとんどない。そのため,道路中央の歩 行が通常であると考えられ,撮影も道路中央から行った。

(33)

建築物名称  要素  材質  マンセル値

ベンガラ屋  外壁  漆喰  7.5R8/4

    木材  10YR2/1

  屋根  瓦  5YR4/2

      7.5YR6/4

東長尾屋  外壁  木材  10YR3/2

  屋根  瓦  2.5YR5/6

      2.5YR6/2

中野屋  外壁  漆喰  N9.5

仲田家  外壁  漆喰  N6.5

    木材  10YR4/2

長尾屋  外壁  漆喰  N9.5

    木材  7.5R4/8

  屋根  瓦  2.5YR5/4

      5YR4/4

長尾醤油酒店  外壁  漆喰  N9.5

  屋根  瓦  2.5YR5/4

      5YR4/4

城井田家  外壁  漆喰  10YR7.5/6

    木材  10R3/2

消防器庫  外壁  漆喰  2.5YR8/4

    木材  7.5R3/6

      2.5Y3/1

公民館中棟  外壁  漆喰  10R8/3

郷土館  外壁  漆喰  N9.5

    木材  10YR4/2

  屋根  瓦  7.5YR5/6

旧片山家住宅  外壁  漆喰  N3.5

    木材  10YR6/2

  屋根  瓦  5YR4/1

      5YR6/3

川本家  外壁  漆喰  N9.3

    木材  7.5R5/6

      2.5YR7/6

      5YR7/4

おいでんせえ  外壁  漆喰  2.5YR7.5/5

    木材  7.5R4/8

      7.5R5/6

  屋根  瓦  10R6/6

麻田百貨店倉庫  外壁  漆喰  7.5R8.5/3 表 5-6 吹屋の建築物外壁と屋根の物体色

(34)

した。

 どの景観画像のクラスター表示も偏差十字体も互いに類似している。

L* 軸の中央やや高め,すなわち無彩色で中明度の位置に大きなクラス ターがあり,L* 軸に沿って小さなクラスターが散在している。大きな クラスターは主として道路面の色彩である。犬山大本町通りや犬山本町 通りと同様に,ひとつひとつのクラスターがある程度の距離を持って分 布し,かつそれらのクラスターに属する画素が一極集中していないとい う特徴が見て取れる。偏差十字体も犬山大本町通りや犬山本町通りと同 様に,L* 軸に沿って細長い形状をしている。これは第一主成分の寄与 率が極めて高く,そのベクトルが明度軸に沿っていることを表している。

すなわち,色相のバラツキは小さく,明度のバラツキは大きいというこ

0 100m

N

01 02 03 04 05 06 07

08 09

10 11

12 13

14 15

16

住宅

A

中胡屋 吹屋村郷土館 長尾屋 長尾醤油酒店 東長尾屋 中野屋 百貨店 百貨店倉庫 栩木屋 公民館吹屋分館西 公民館吹屋分館東棟 消防器庫 阿波屋

旧片山家住宅 住宅

C

住宅

B

叶屋 吹屋郵便局西 吹屋郵便局東棟 住宅

D

住宅

E

伊予屋 住宅

F

住宅

G 大黒屋

図 5-51 吹屋の撮影地点と物体色調査を行った建築物

(35)

01

02

04

05

06

撮影地点 No. 景観画像 クラスター 偏差十字体

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

(36)

08

09

10

11

12

撮影地点 No. 景観画像 クラスター 偏差十字体

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

(37)

14

15

16

撮影地点 No. 景観画像 クラスター 偏差十字体

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

L*

a* b*

+ +

図 5-54 吹屋の景観色彩のクラスターと偏差十字体一覧 -3

表 5-7 吹屋の統合データのL*a*b*値の平均と標準偏差

 

L* a* b*

  平均  標準偏差  平均  標準偏差  平均  標準偏差

全体  44.31  17.45  -0.09  3.05  -1.80  5.11 外壁  32.68  10.26  1.95  1.81  -1.03  3.68 屋根  47.89  19.16  1.42  3.48  -4.42  7.45

表 5-5 犬山本町の統合データの主成分寄与率(%) L* a*  b* 平均  標準偏差 平均  標準偏差  平均  標準偏差全体 48.00  18.41 -0.27 4.09 -1.07 7.57外壁 47.62  21.62 0.37 3.33 -2.68 7.30屋根 45.68  17.30 0.18 2.99 -5.45 5.69表 5-4 犬山本町通りの統合データのL*a*b*の平均と標準偏差   第1主成分 第2主成分 第3主成分 全体  82.34  13.74  3.92 外壁  89
図 5-11 犬山大本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図 ( L* 全て) 図 5-13 犬山大本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図 (15 ≦ L* < 25) 図 5-12 犬山大本町通りの外壁色の撮影実験値の統合データの散布図(0 ≦L*< 15)図 5-14 犬山大本町通りの外壁色の撮影実験値の統合データの散布図(25 ≦L*< 35)-80 -60 -40 -20020406080-80-60-40-202040 06080a*b*15 ≤ L*&lt; 25
図 5-17 犬山大本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図 (55 ≦ L* < 65) 図 5-15 犬山大本町通りの外壁色の撮影実験値の統合データの散布図(35 ≦L*< 45) 図 5-18 犬山大本町通りの外壁色の撮影実験値の統合データの散布図(65 ≦L*< 75)図 5-16 犬山大本町通りの外壁色の撮影実験値の統合データの散布図(45 ≦L*< 55)-80 -60 -40 -20020406080-80-60-40-202040 06080a*b*35 ≤ L*&lt; 45
図 5-27 犬山本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図 (55 ≦ L* < 65) 図 5-28 犬山本町通りの外壁色の撮影実験値の統合データの散布図(65 ≦L*< 75) 図 5-29 犬山本町通りの外壁色の 撮影実験値の統合データの散布図 (75 ≦ L* < 85) 図 5-30 犬山本町通りの外壁色の撮影実験値の統合データの散布図(85 ≦L*)-80 -60 -40 -20020406080-80-60-40-202040 06080a*b*55 ≤ L*&lt; 65
+7

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Development of research and analysis methods for planning color restriction standards of streetscapes. 2011 年 7 月

In chapter 4, I explore two procedures for experimenting: measuring color values of landscape images by digital camera and grasping characteristics of the distribution

 以上のことから、銀座地域に訪れる外来者が 街路ファサードのどの位置の色彩を認知してい

る体系である。例えば色相4R、明度6、彩度3 表1 ※7 は、景観計画区域で届出対象となる建築 であれば、4R6/3 ※3

 表5に2.染布の色彩測定で得られたマンセル値を色彩集計ソフトPCCS Color